JP1/Cm2/Extensible SNMP Agent
SNMPエージェントの次に示す拡張機能について説明します。
- 拡張MIBオブジェクトの定義
- 拡張トラップの定義
- <この項の構成>
- (1) 拡張MIBオブジェクトの定義
- (2) 拡張トラップの定義
ハードウェアベンダーや標準化組織で定義されるMIBを,拡張MIBオブジェクトとして実装できます。ASN.1記述に従って,指定したファイルに拡張したいMIBオブジェクトを定義します。SNMPエージェントがこのMIBオブジェクトに対してSNMP要求を受け取ったときに実行するアクションもあわせて定義します。これによってSNMPエージェントは,マネージャーからのSNMP要求を受け取ったとき,対応するアクションを実行し,その処理結果をマネージャーに応答します。
拡張MIBオブジェクトを使用して,次のことができます。
- ユーザーの独自情報をMIBオブジェクトとして管理できます。
- ユーザー独自のアプリケーションを起動,または停止できます。
SNMPエージェントでは,ユーザー独自のトラップを拡張トラップとしてマネージャーに通知できます。拡張トラップのトラップ番号は,トラップ番号6と固有のトラップ番号で定義します。トラップ番号については,「1.2.2(1) SNMPトラップの標準トラップ番号」を参照してください。
SNMPエージェントでは,通知のためにsnmptrapコマンドを用意しています。例えば,重要なプロセスが停止した場合に,snmptrapコマンドを使用してマネージャーに拡張トラップとして通知すれば,そのあとマネージャーがSNMP SET要求を使用してプロセスを再起動できます。snmptrapコマンドの詳細については,「5. コマンドとプロセス」の「snmptrap」を参照してください。
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