JP1 Version 9 JP1/IT Desktop Management 運用ガイド
サイトサーバ上で操作ログのデータを別のフォルダに移動させるmovelogコマンドについて説明します。
サイトサーバ上で、指定したフォルダに操作ログのデータを移動します。
例えば、サイトサーバでハードディスクを増設し、そのハードディスクにすべての操作ログを格納するように運用を変更したいような場合に、このコマンドを使用してください。この場合、サイトサーバのセットアップで、操作ログの保管先フォルダを変更し、そのあとmovelogコマンドを利用して、変更後のフォルダに操作ログのデータを移動します。
サイトサーバが開始している状態でコマンドを実行すると、コマンド実行中はサイトサーバを停止し、コマンドの終了時に自動的に開始します。また、サイトサーバが停止している状態でコマンドを実行すると、コマンド終了後もサイトサーバは停止したままです。
なお、このコマンドはサイトサーバ上で実行してください。
movelog△-source△移動元のフォルダ名△-destination△移動先のフォルダ名
- -source
- 操作ログのデータが格納されているフォルダを絶対パスで指定します。
- なお、操作ログの保管先フォルダは指定できません。コマンドの実行前に、あらかじめセットアップで保管先フォルダを変更してください。
- -destination
- 操作ログのデータの移動先となるフォルダを絶対パスで指定します。パスにスペースが含まれる場合は、「"」(ダブルクォーテーション)で囲んでください。
- なお、移動先のフォルダは空になっている必要があります。
サイトサーバのインストール先フォルダ\mgr\bin\
Administrator権限を持つユーザーで実行してください。
サイトサーバのOSがWindows 7、Windows Server 2008、Windows Vistaの場合、権限を昇格する必要があります。
- 移動元のデータの削除に失敗した場合も、コマンドは正常終了します。この場合、手動で移動元のデータを削除してください。
- このコマンドは、サイトサーバのセットアップが完了している状態で実行してください。
- このコマンドは、同時に複数実行できません。
movelogコマンドの戻り値を次の表に示します。
戻り値 説明 0 コマンドが正常に終了しました。 1 コマンド実行中に警告が発生し、コマンドが終了しました。 11 コマンドの引数の指定形式に誤りがあります。 31 ほかのコマンドを実行中です。 51 コマンドの実行権限がありません。 54 サイトサーバがセットアップされていません。 61 移動元フォルダに現在の保管先フォルダ、操作ログが存在しないフォルダが指定されています。または、移動先フォルダが空ではありません。 62 ファイルのアクセスエラーです。 101 メモリ不足、またはそのほかの要因でコマンド実行に失敗しました。 102 サイトサーバの自動停止に失敗しました。 120 データベースのアクセスエラーです。 「D:\log_data_old」に格納されている操作ログのデータを、「E:\log_data_new」に移動する場合のコマンドの使用例を次に示します。なお、操作ログの保管先フォルダは、セットアップで「E:\log_data_new」に変更済みとします。
movelog -source D:\log_data_old -destination E:\log_data_new
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