JP1 Version 9 JP1/IT Desktop Management 運用ガイド
組織内で、利用者のコンピュータに障害が発生したり、利用者からの問い合わせを受けたりした場合、管理者はその対応をする必要があります。しかし、そのたびに利用者の席に赴き、状況を確認して対処に当たると、1件の対応に非常に時間が掛かります。また、組織内のサーバが離れた場所にある場合、作業のたびにサーバルームへ移動したり、データを持ち運びしたりする手間も発生します。
リモートコントロール機能を利用すると、次に示すように効率良く機器の障害対応や、遠隔地のサーバ運用ができます。
- 遠隔地のコンピュータやサーバをリモートで操作できる
- 特別なソフトウェアや設定なしに、ファイル転送機能を利用してデータを送受信できる
- 操作内容を録画したり、接続中の複数の機器と同時にチャットしたりできる
リモートコントロールは、機器画面からコントローラを起動して実行します。一度コントローラを起動したコンピュータは、次回からはJP1/IT Desktop Managementにログインしないでコントローラを起動することもできます。機器をリモートコントロールする流れを次の図に示します。
機器画面で接続先のコンピュータを選択し、接続します。接続が確立すると、リモートコントロールが開始されます。リモートコントロール中は、管理者と利用者で画面を共有できます。また、管理者側では、ファイル転送機能や録画機能など便利な機能を利用できます。
ここでは、次に示す業務でのJP1/IT Desktop Managementの利用方法を説明します。
- コンピュータに接続して問い合わせに対処する
- 利用者のコンピュータで障害が発生し、管理者に対処依頼があった場合、管理者のコンピュータから利用者のコンピュータをリモートコントロールして原因調査および対処します。
- 遠隔地にあるサーバを運用する
- 別のフロアや拠点など遠隔地にあるサーバを、管理者のコンピュータからリモートコントロールして運用します。
- 遠隔地にいる利用者に作業を指示する
- 遠隔地にいる利用者に対して作業を説明する場合に、リモートコントロールで作業内容を確認しながら指示を出します。
- この節の構成
- 1.4.1 コンピュータに接続して問い合わせに対処する
- 1.4.2 遠隔地にあるサーバを運用する
- 1.4.3 遠隔地にいる利用者に作業を指示する
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