7.3 サイトサーバをリプレースする手順
サイトサーバのリプレースとは、現在サイトサーバプログラムがインストールされているコンピュータのサイトサーバとしての機能を、別のコンピュータに移し替えることです。リプレース後のコンピュータでは、サイトサーバを新規に構築する操作に加えて、リプレース前のサイトサーバから操作ログのデータを移行する操作が必要です。
注意- リプレース後のコンピュータにインストールするサイトサーバプログラムは、リプレース前と製品のバージョン情報の上4けた(例えば、製品バージョンが09-50-01の場合は「09-50」部分)が一致している必要があります。
注意- サイトサーバのリプレース時にサイトサーバプログラムのバージョンアップはできません。リプレース完了後にバージョンアップするか、バージョンアップ後にリプレースしてください。
サイトサーバをリプレースするには:
- リプレース後のコンピュータにエージェントを導入します。
- 手順1.のコンピュータにサイトサーバプログラムをインストールし、セットアップを実行します。
- 手順2.のコンピュータで、サイトサーバのサービス(JP1_ITDM_Remote Site Service)を停止します。
- 手順3.のコンピュータに、リプレース前のサイトサーバから操作ログのデータを手動でコピーします。
リプレース前とリプレース後の各サイトサーバで、操作ログのデータフォルダ以下のフォルダ構成が同じになるようにコピーしてください。操作ログのデータフォルダとは、各サイトサーバのセットアップで[操作ログのデータフォルダ]に指定しているフォルダです。
参考- ここでコピーする操作ログのデータ数が多いほど、あとの手順で実施するインデックス情報の再作成に時間が掛かります。コピーの際に、必要なデータだけに絞っておくことをお勧めします。
参考- 配布機能の中継に使用するデータについては、手動でのコピーは不要です。管理用サーバから自動的にダウンロードされます。
- 操作画面で、サーバ構成を変更します。
設定画面の[サーバ構成]-[サーバ構成の管理]の[サイトサーバのグループ設定]で、リプレース前のサイトサーバが含まれるサイトサーバグループについて、[編集]ボタンをクリックすると表示される[サイトサーバグループの編集]ダイアログで、リプレース前のサイトサーバを削除しリプレース後のサイトサーバを追加して優先順位を調整します。
参考- [サイトサーバグループの変更]ダイアログにリプレース後のサイトサーバが表示されない場合は、対象のコンピュータがネットワークに接続されていることを確認した上で、しばらくお待ちください。
- リプレース後のサイトサーバで、recreatelogdb コマンドを利用して操作ログのインデックス情報を再作成します。
コマンドの引数には「-all」を指定してください。
- リプレース後のサイトサーバで、サイトサーバのサービス(JP1_ITDM_Remote Site Service)を開始します。
- リプレース前のサイトサーバから、サイトサーバプログラムをアンインストールします。
操作ログのデータは削除されないため、操作ログのデータフォルダから手動で削除してください。
サイトサーバのリプレースが完了します。
注意- recreatelogdbコマンド完了後、サイトサーバを開始したタイミングで、操作ログのインデックス情報の作成を開始します。インデックス情報の作成中はサイトサーバの負荷が高くなるため、操作ログのデータ量によっては、作成が完了するまでに数日掛かることがあります。また、インデックス情報の作成中に発生した操作ログは、インデックス情報の作成が完了するまで確認できないため、不審と見なす操作の検知が遅れるおそれがあります。これらの事項の影響を考慮してrecreatelogdbコマンドを実行してください。
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