管理用サーバが管理するデータのバックアップを取得するexportdbコマンドについて説明します。
機能
管理用サーバが管理するデータのバックアップを取得します。取得したバックアップは、トラブル発生時のデータの復元に利用できます。
このコマンドを実行すると、引数に指定したバックアップ先フォルダにYYYYMMDDhhmmss※のフォルダ名でバックアップ格納先フォルダが作成され、そのフォルダ内にバックアップファイルが作成されます。
注※ YYYY:年、MM:月、DD:日、hh:時、mm:分、ss:秒
なお、このコマンドは管理用サーバ上で実行してください。
形式
exportdb[△-f△バックアップ先フォルダ名][△-s]
引数
格納先
JP1/IT Desktop Managementのインストール先フォルダ¥mgr¥bin¥
JP1/IT Desktop Managementが提供するコマンドプロンプトを使用すると、実行ファイルの格納先を指定しないでコマンドを実行できます。
実行権限
Administrator権限を持つユーザーで実行してください。
管理用サーバのOSがWindows 7、Windows Server 2008の場合、権限を昇格する必要があります。
注意事項
戻り値
exportdbコマンドの戻り値を次の表に示します。
戻り値 | 説明 |
---|---|
0 | コマンドが正常に終了しました。 |
1 | バックアップの取得に成功しましたが、管理用サーバの自動開始に失敗しました。 |
11 | コマンドの引数の指定形式に誤りがあります。 |
12 | 指定されたフォルダが不正、またはフォルダがありません。 |
31 | ほかのコマンドを実行中です。 |
32 | 同一時刻に作成されたバックアップ格納先フォルダがあります。 |
33 | ディスク容量が不足しています。 |
34 | データベースの開始に失敗しました。 |
35※ | コマンド実行時にマネージャが開始処理中です。 |
36 | コマンド実行時にデータベースが停止処理中です。 |
51 | コマンドの実行権限がありません。 |
52 | クラスタ環境で、引数「-s」が指定されています。 |
53 | 管理用サーバが停止していません。 |
54 | 管理用サーバがセットアップされていません。 |
55 | デフォルトのバックアップ格納先フォルダが使用できません。 |
61 | 操作ログのバックアップ先フォルダに接続できません。 |
62 | 操作ログのバックアップ先フォルダにログインできません。 |
63 | 操作ログ関連のフォルダ容量が不足しています。 |
64 | そのほかのエラーで操作ログのバックアップが中断しました。 |
101 | バックアップの取得に失敗しました。 |
102 | 管理用サーバの自動停止に失敗しました。 |
110 | ライセンスに問題があるためコマンドの実行に失敗しました。 |
150 | そのほかのエラーでコマンドの実行が中断しました。 |
注※ 引数「-s」を指定した場合の戻り値です。
使用例
バックアップをC:¥tmp¥backupに取得し、管理用サーバのサービスの停止、データのバックアップの取得、および管理用サーバのサービスの開始を自動で実行する場合のコマンドの使用例を示します。
exportdb -f C:¥tmp¥backup -s
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