7.4 サイトサーバを別の管理用サーバに接続する手順

システムの統合や管轄範囲の変更などの事情によって、次に示す状況が発生した場合に必要な操作について説明します。

注※ リプレースした(元のシステムの管理用サーバからバックアップしたデータでデータベースをリストアした)管理用サーバは含みません。

サイトサーバに格納されている操作ログのデータについて、移動先のシステムに引き継ぐか、削除して新しいサイトサーバとして利用するかで途中の操作が異なります。

サイトサーバを別の管理用サーバに接続するには:

  1. 対象のサイトサーバの接続先を変更します。
    サイトサーバの接続先は、エージェントのセットアップで変更できます。Windowsの[スタート]メニューから[すべてのプログラム]-[JP1_IT Desktop Management - Agent]-[管理者ツール]-[セットアップ]を選択し、表示されるセットアップ画面の[接続する管理用サーバ]で管理用サーバのIPアドレスを変更してください。
    参考
    エージェントにパスワード保護が設定されている場合、エージェントのセットアップ起動時にパスワードの入力画面が表示されます。パスワードのデフォルトは「manager」です。
    参考
    接続先を変更したいサイトサーバの台数が多い場合は、移動元のシステムに、接続先の管理用サーバを変更したエージェント設定を追加し、対象のコンピュータに割り当てる方法もあります。
    操作ログのデータを移動先に引き継がない場合は手順3.に進んでください。
  2. 格納されている操作ログのデータを移動先に引き継ぐ場合は、操作ログのインデックス情報を管理用サーバに通知します。
    対象のサイトサーバでrecreatelogdbコマンドを、引数「-node」を指定して実行してください。
    この場合、コマンドの実行後、手順4.に進んでください。
    参考
    コマンドの実行に失敗した場合は、エージェント設定の[管理用サーバからの情報取得の間隔]に設定されている時間(デフォルトは30分)が経過してから再実行してください。
  3. 操作ログのデータを引き継がない場合は、サイトサーバのデータベースを初期化して、操作ログのデータを削除します。
    Windowsの[スタート]メニューから[すべてのプログラム]-[JP1_IT Desktop Management - Remote Site Server]-[セットアップ]を選択し、表示されるセットアップ画面で[データベースの再作成]を選択して実行してください。セットアップの完了を示すダイアログでは、[再作成したデータベースに操作ログの情報を格納する]のチェックを外してください。
    また、操作ログのデータフォルダ下のすべてのファイル、フォルダを削除してください。
    操作ログのデータフォルダは、サイトサーバのセットアップで[操作ログのデータフォルダ]に指定しているフォルダです。
  4. サイトサーバのサービスを停止し、格納されている配布用のデータを削除します。
    対象のサイトサーバで、サイトサーバのサービス(JP1_ITDM_Remote Site Service)を停止してください。
    また、次に示すフォルダ下のすべてのファイル、フォルダを削除して、サイトサーバのサービスを開始してください。
    データフォルダ¥AGC¥CDS
    データフォルダは、サイトサーバのセットアップで[データフォルダ]に指定しているフォルダです。
  5. 移動先のシステムで、サーバ構成を変更します。
    設定画面([サーバ構成]-[サーバ構成の管理])で、環境に合わせてサイトサーバのグループ設定や、サーバ構成の設定を変更してください。必要に応じて、移動元のシステムでも変更してください。
    参考
    接続先を変更したサイトサーバが、移動先のシステムの[サイトサーバグループの変更]ダイアログに表示されない場合は、対象のコンピュータがネットワークに接続されていることを確認した上で、しばらくお待ちください。

サイトサーバの接続先が変更され、移動先のシステムで利用できるようになります。

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