ネットワークの探索では、ARPとICMPを利用して機器が発見されますが、それだけでは機器の詳細情報は収集されません。探索時に機器の詳細情報も収集するためには、発見された機器に対してSNMPまたはWindowsの管理共有を利用して接続できるように認証情報を設定する必要があります。
SNMPを利用できる機器の場合、コミュニティの認証ができるときは、発見と同時に機器種別の判別、および一部の機器情報を収集できます。
Windowsの管理共有が有効なコンピュータの場合、Administrator権限でログオン認証できるときは、コンピュータを発見すると同時に機器種別の判別、および大部分の機器情報を収集できます。さらに、エージェントを配信してインストールすることもできます。
探索は、各探索範囲に対して認証情報を組み合わせて実行します。デフォルトでは、設定したすべての認証情報が使われますが、部署ごとにSNMPのコミュニティ名を分けている場合や、Windowsの認証情報がコンピュータによって異なる場合などでは、探索範囲ごとに必要な認証情報だけを選択して実行することもできます。
なお、ネットワークの探索で使用する認証情報は、エージェントを配信するときにも利用されます。探索したあとでエージェントを配信する場合は、設定画面の[機器の探索]-[探索条件の設定]-[ネットワークの探索]画面で、配信先のエージェントが含まれる探索範囲に対してWindowsの管理共有の認証情報を設定しておく必要があります。