サイトサーバを配置して、エージェント導入済みのコンピュータから収集した操作ログの保管先、または配布機能の中継地点として設定することで、管理用サーバやネットワークの負荷を分散できます。この構成をサイトサーバ構成といいます。
サイトサーバ構成を次の図に示します。
操作ログの保管先と配布機能の中継地点をどのサイトサーバにするかは、ネットワークセグメントごとに設定できます。
機能の可用性を高めるため、各ネットワークセグメントには、個々のサイトサーバではなく複数のサイトサーバをグループ化したものを設定します。これをサイトサーバグループと呼びます。 サイトサーバグループを定義する際は、必要に応じてグループ内のサイトサーバに優先順位を設定することで接続先を制御できます。また、優先順位をランダムにして、毎回不特定のサイトサーバに接続することで、特定のサーバに負荷が集中することを避けることもできます。
操作ログの保管先
サイトサーバを操作ログの保管先として設定すると、各エージェント導入済みのコンピュータから収集した操作ログが、サイトサーバに保管されます。各サイトサーバに保管された操作ログは、操作画面から参照できます。これによって、操作ログの収集による管理用サーバのディスク容量の圧迫やネットワーク負荷の増大を防ぐことができます。サイトサーバを操作ログの保管先として利用する場合、各ネットワークセグメントに指定するサイトサーバグループには、1台のサイトサーバだけを設定することをお勧めします。これによって、1台のコンピュータの操作ログが1台のサイトサーバに集約され、操作ログを管理しやすくなります。
配布機能の中継地点
サイトサーバを配布機能の中継地点として設定すると、管理用サーバからサイトサーバに配布用のパッケージが自動的にダウンロードされ、サイトサーバからエージェントに配布がされるようになります。これによって、各エージェントにパッケージを配布する際のネットワーク負荷を軽減できます。配布機能の中継地点として利用する場合は、サイトサーバグループに複数のサイトサーバを設定することをお勧めします。これによって、1台のサイトサーバに障害が発生しても、ほかのサイトサーバに接続できるため、可用性の高いシステムを実現できます。この場合、サイトサーバグループ内の各サイトサーバに接続の優先順位を付けることも、優先順位をランダムに設定することもできます。どのように負荷分散させるかを考慮して、サイトサーバグループの構成を検討してください。
また、配布機能の中継地点となるサイトサーバは、パッケージ以外に次のデータの配信にも利用されます。
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