2.18 管理用サーバのデータベースの管理
JP1/IT Desktop Managementでは、管理用サーバに作成された専用のデータベースに、JP1/IT Desktop Managementが管理するさまざまな情報を格納します。
データベースは、障害に備えてバックアップを取得したり、パフォーマンスの効率化のために再編成したりして、定期的にメンテナンスしてください。
管理用サーバのデータベースのメンテナンスには、JP1/IT Desktop Managementが提供するデータベースマネージャを利用します。
データベースマネージャの機能を次に示します。
- バックアップ
- データベースのバックアップを取得する機能です。ディスク障害が発生した場合などには、管理用サーバの情報が消えてしまったり、管理用サーバが動作しなくなったりするおそれがあります。このため、運用時には定期的にデータベースのバックアップを取得してください。
- なお、データベースのバックアップは、exportdbコマンドでも実行できます。
- リストア
- バックアップ機能またはexportdbコマンドを使用して取得したバックアップから、データベースを復元する機能です。管理用サーバに障害が発生した場合は、取得したバックアップを使用してバックアップ時点の状態にリストアできます。
- なお、データベースのリストアは、importdbコマンドでも実行できます。
- 再編成
- データベースの長期間の運用によって領域の断片化が発生し、アクセス速度の低下などの問題が発生するおそれがあります。これを防止するため、JP1/IT Desktop Managementではデータベースを再編成する機能を提供しています。データベースを再編成することでデータの内容を保持したまま格納編成を変更できるので、パフォーマンスの効率化が図れます。データベースの再編成は、目安として、データベース使用率が80%になる前に実施してください。データベースの使用率はデータベースマネージャで確認できます。
- なお、データベースの再編成は、reorgdbコマンドでも実行できます。
また、JP1/IT Desktop Managementのセットアップで、データベースのアップグレード、初期化およびフォルダの変更ができます。
なお、サイトサーバのデータベースのメンテナンスには、データベースマネージャは使用しません。必要に応じて、サイトサーバの操作ログを手動でコピーして、バックアップを取得してください。
- この節の構成
- 2.18.1 バックアップ時に出力されるデータ