大容量のソフトウェアやファイルを管理用サーバから利用者のコンピュータに配布する場合、ネットワークに大きく負荷が掛かるおそれがあります。これを防ぐために、あらかじめデータ転送の速度を設定できます。
管理用サーバのネットワークの帯域を設定する
JP1/IT Desktop Managementのセットアップで最大転送速度の上限値を指定すると、指定した転送速度の範囲内でデータを転送できます。最大転送速度とは、管理用サーバとエージェント導入済みのコンピュータで送受信するデータ転送速度の上限値です。1秒間の送受信の合計量が、指定した上限値に達した場合、管理用サーバ側のデータ転送を一時中断します。これによって、ネットワークに大きく負荷を掛けることなくデータを転送できます。
データ転送速度を制御できるネットワークの範囲は、管理用サーバと利用者のコンピュータ間のネットワークです。エージェント導入済みのコンピュータは、パブリックネットワーク上に設置されている場合も対象となります。ただし、リモートオフィス上のコンピュータは対象外です。
データ転送の速度は、JP1/IT Desktop Management のセットアップで、ネットワーク帯域を制御するように設定します。
コンピュータがパッケージをダウンロードする際に使用するネットワークの帯域を設定する
パッケージのダウンロードに使用するネットワーク帯域の割合を指定できます。これによって、コンピュータがパッケージのダウンロード間隔を調節しながらダウンロードを実行します。その結果、パッケージのダウンロード中に、メール送受信などネットワークを利用する業務に支障が出ないようにできます。
ネットワーク帯域の割合はエージェント設定で設定します。エージェント設定の[エージェント基本動作]で[流量制御]に[する]を選択して、ネットワーク帯域の割合を指定してください。