2.12 ソフトウェアおよびファイルの配布

組織内のコンピュータに新規にソフトウェアをインストールする場合や、利用を禁止しているソフトウェアをコンピュータからアンインストールする場合、管理者が各コンピュータの場所へ行って作業することは非常に手間が掛かります。

JP1/IT Desktop Managementでは、管理用サーバからエージェント導入済みのコンピュータに対して、ソフトウェアのインストールやアンインストール、ファイルの配布をリモートで実行できる機能を提供しています。これによって、ソフトウェアの導入や管理に掛かる手間を省けます。また、最新バージョンのソフトウェアを一括でインストールできるなど、ソフトウェアの保守が簡単になります。

また、例えば、組織内のコンピュータに対して業務システムの更新ファイルを一斉適用したい場合、メール添付や利用者によるダウンロードでは、すべてのコンピュータに適用できたかどうかを確認できません。このような場合、JP1/IT Desktop Managementを利用してファイルを配布することで、配布状況を把握し確実に適用できるようになります。

参考
配布機能を利用して、使用ソフトウェアに関するセキュリティの判定結果に基づいて、自動的に使用必須のソフトウェアをインストールしたり、使用禁止のソフトウェアをアンインストールしたりすることもできます。

[図]

サイトサーバを利用すると、配布するパッケージ(ソフトウェアやファイル)をサイトサーバに保管して、サイトサーバからパッケージが配布されるようになります。サイトサーバにパッケージを保管することで、ネットワークの負荷を軽減できます。

この節の構成
2.12.1 パッケージとタスクの管理
2.12.2 セキュリティの自動対策による配布
2.12.3 サイトサーバを利用したソフトウェアやファイルの配布
2.12.4 配布のための準備
2.12.5 アンインストールできるソフトウェアの種類
2.12.6 配布時の注意事項
2.12.7 利用者側でのダウンロードやインストールの延期
2.12.8 配布時に使用するネットワーク帯域の制御
2.12.9 パッケージのキャッシュ
2.12.10 複数の利用者がログオンしている場合のタスク実行
2.12.11 利用者がログオフしている場合のタスク実行
2.12.12 配布機能での電源制御
2.12.13 ソフトウェアのインストール実行結果の判定