エージェントがインストールされたコンピュータは自動的に管理対象になりますが、探索によって発見された機器は手動で管理対象にする必要があります。
発見された機器は、管理対象または除外対象にできます。JP1/IT Desktop Managementで管理する必要がある機器は管理対象にします。JP1/IT Desktop Managementで管理する必要がない機器は、除外対象にします。
機器を管理対象にすると、1台につきライセンスを一つ使います。管理対象の機器を除外対象にすると、使用しているライセンス数が一つ減ります。
機器の状態の遷移と使用するライセンス数の関係を次の図に示します。
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(1) 管理対象にできる機器の種類
JP1/IT Desktop Managementでは、ネットワークに接続されている、IPアドレスを持つ機器を管理対象にできます。管理対象にできる機器の種類を次の表に示します。
機器種別 | 管理方法 | ||||
---|---|---|---|---|---|
エージェント | エージェントレス | Active Directoryと連携 | MDM製品と連携 | ||
PCおよびサーバ(仮想化環境を含む) | Windows | ○ | ○ | ○ | × |
UNIX | × | ○ | × | × | |
Linux | × | ○ | × | × | |
Mac OS | × | ○ | × | × | |
スマートデバイス | × | × | × | ○ | |
その他の機器 | × | ○ | × | × |
(凡例)○:管理できる ×:管理できない
IPv4形式とIPv6形式の両方のIPアドレスを使用している機器は、IPv4形式のIPアドレスだけを利用して管理対象にできます。
なお、IPv6形式のIPアドレスだけを持つ機器は、Active Directoryに登録されている機器を探索する方法でだけ管理対象にできます。ただし、この場合、機器の存在だけを管理できます。
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(2) 仮想コンピュータの管理
システム内で仮想コンピュータを使用している場合、仮想コンピュータにOSがインストールされていれば、1台のコンピュータとして管理対象にできます。これによって、仮想コンピュータの機器情報を収集したり、セキュリティ状況を管理したりできます。
各仮想コンピュータが仮想化サーバと別のコンピュータと認識されるためには、OSがインストールされている仮想コンピュータが、次のどちらかの条件を満たしている必要があります。
MACアドレスが同じ場合、エージェントをインストールすることで、別のコンピュータと認識されます。
ハードウェアで仮想化している場合
ハードウェア上で直接動作するハイパーバイザによって仮想コンピュータを管理している仮想化サーバでは、仮想コンピュータを個々のコンピュータとして管理できます。ただし、この場合の仮想化サーバにはOSがインストールされていないので、1台のコンピュータとしては認識されないため管理できません。
仮想化ソフトウェアを使っている場合
OS上で仮想化ソフトウェアを使って仮想コンピュータを管理している仮想化サーバでは、各仮想コンピュータと仮想化サーバにOSがインストールされているので、それぞれコンピュータとして管理できます。
仮想化サーバおよび仮想コンピュータの扱いについて次の図に示します。
また、Citrix XenAppやWindowsのターミナルサービスのように、一つの仮想環境を複数のユーザーがリモート接続して使用する環境は、OSを使用していますが個別にOSがインストールされていないので機器として認識されません。
一つの仮想環境を複数のユーザーがリモート接続して使用する環境での仮想コンピュータの扱いを次の図に示します。