JP1/IT Desktop Managementのシステムは、サイトサーバを設置することで、管理用サーバのディスク容量やネットワークに掛かる負荷を軽減できます。サイトサーバを設置する場合は、サイトサーバの台数、用途、グルーピングなどを検討します。
設置するネットワークと台数の検討
管理用サーバとエージェント導入済みのコンピュータ間のネットワークで、使用できるネットワーク帯域が少ない環境には、サイトサーバを設置することをお勧めします。
操作ログを取得するコンピュータが3,000台を超える場合は、サイトサーバを設置して操作ログの保管先にしてください。
また、エージェントを導入して管理するコンピュータが5,000台を超えるときは、サイトサーバを設置して配布機能の中継地点としてください。
サイトサーバは、システム内に複数設置できます。台数の制限はありません。
サイトサーバの台数は、次の事項を目安に検討してください。
また、ネットワークの探索を実行する場合、探索範囲内にサイトサーバを設置していると、サイトサーバ経由でネットワークが探索されるため、管理用サーバから直接参照できない機器も発見できます。このため、ネットワークの探索で組織内の機器をすべて発見したい場合は、管理用サーバまたはサイトサーバから機器を直接参照できるようにサイトサーバの設置を検討してください。
サイトサーバの用途の検討
サイトサーバは、操作ログの保管先と配布機能の中継地点の二つの役割があります。ネットワークセグメントごとにそれぞれの役割で使用するサイトサーバグループを指定できます。同じサイトサーバグループを指定することもできます。
操作ログは毎日取得されるため、大量のデータが蓄積されます。このため、操作ログを格納するサイトサーバには、十分なディスク容量があるコンピュータを選択することをお勧めします。
サイトサーバグループの検討
コンピュータがどのサイトサーバグループに接続するかは、ネットワークセグメントごとに対応するサイトサーバグループを選択することで決まります。その後は、サイトサーバグループに設定した優先度に従ってコンピュータとサイトサーバが接続します。
サイトサーバを操作ログの保管先として利用する場合、各ネットワークセグメントに指定するサイトサーバグループには、1台のサイトサーバだけを設定することをお勧めします。これによって、1台のコンピュータの操作ログが1台のサイトサーバに集約され、操作ログを管理しやすくなります。
配布機能の中継地点として利用する場合は、サイトサーバグループに複数のサイトサーバを設定することをお勧めします。これによって、1台のサイトサーバに障害が発生しても、ほかのサイトサーバに接続できるため、可用性の高いシステムを実現できます。この場合、サイトサーバグループ内の各サイトサーバに接続の優先順位を付けることも、優先順位をランダムに設定することもできます。どのように負荷分散させるかを考慮して、サイトサーバグループの構成を検討してください。
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