MDM製品と連携すると、MDM製品で管理しているスマートデバイスの情報を取得し、スマートデバイスをJP1/IT Desktop Managementの管理対象にできます。取得した情報をJP1/IT Desktop Managementで管理したり、スマートデバイスをJP1/IT Desktop Managementから制御したりできます。
MDM製品と連携すると利用できる機能を、次の表に示します。
機能 | 説明 |
---|---|
スマートデバイスの情報の取得 | MDM製品で管理されているスマートデバイスの情報を取得し、スマートデバイスをJP1/IT Desktop Managementの管理対象にできます。また、MDM製品から定期的に情報を取得して、各スマートデバイスの機器情報、資産情報、およびセキュリティ状況を管理できます。 |
スマートデバイスの制御 | MDM製品で管理しているスマートデバイスに対して、ロック、初期化およびパスコードのリセットができます。 |
関連リンク
(1) MDM製品で管理されているスマートデバイスの情報の取得
MDM製品で管理されているスマートデバイスの情報を取得できます。スマートデバイスの情報を取得すると、スマートデバイスをJP1/IT Desktop Managementの管理対象にして、スマートデバイスの機器情報、資産情報、およびセキュリティ状況を管理できます。また、管理対象のスマートデバイスの情報を取得することで、その機器情報が更新されます。
MDM製品からスマートデバイスの情報を取得する流れを次の図に示します。
MDM製品で管理されているスマートデバイスの情報を取得する方法を次に示します。
(2) MDM製品から取得できる機器情報
MDM製品から取得できる機器情報を次の表に示します。機器情報の詳細については、「(1) 収集できる機器情報の種類」を参照してください。
システム情報
機器情報の項目 | 取得元 | ||
---|---|---|---|
MDM製品(MobileIron)での項目名 | 内容 | ||
機器種別 | - | 「スマートデバイス」が設定されます。 | |
コンピュータ情報 | コンピュータ名(説明) | - | MDM製品でスマートデバイスを識別するために表示しているユーザー名、契約電話番号、およびモデル名が取得されます。 |
モデル(メーカー) | - | スマートデバイスの製造元で付与されたスマートデバイスのモデル名、およびスマートデバイスの製造元が取得されます。 | |
シリアルナンバー | - | スマートデバイスのシリアル番号が取得されます。 | |
メモリ | - | スマートデバイスに搭載されているメモリの合計容量です。 | |
システムドライブ | 容量 | - | ハードディスク全体の容量が取得されます。 |
OS情報 | OS |
| OSの名称が取得されます。 |
ネットワーク情報 | MACアドレス | - | MACアドレスが取得されます。 |
スマートデバイス情報 | IMEI | imei | スマートデバイスに付与されている識別番号であるIMEIが取得されます。 |
UDID | udid | Apple社製のスマートデバイスに付与されている識別子であるUDIDが取得されます。 | |
IMSI | imsi | 契約通信会社がスマートデバイスのSIMカードに割り当てた識別番号であるIMSIが取得されます。 | |
ICCID | - | スマートデバイスのSIMカードに付与されている番号であるICCIDが取得されます。 | |
契約電話番号 |
| スマートデバイスで利用している電話番号が取得されます。 | |
メールアドレス | user email | スマートデバイスで利用しているメールアドレスが取得されます。 | |
キャリア | currant_operator_name | スマートデバイスの契約通信会社名が取得されます。 | |
パスコード設定状況 | - | スマートデバイスにパスコードが設定されているかどうかが取得されます。 | |
RAM(空き容量) |
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内蔵ストレージ(空き容量) |
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外部ストレージ(空き容量) |
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(凡例)-:該当なし
また、ほかに次の表に示す情報も取得できます。
機器情報の項目 | 説明 |
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管理種別 | 「MDM 連携管理」が設定されます。 |
機器状態 | MDM製品からスマートデバイスの情報を取得した場合、および初期化したスマートデバイスを再登録した場合は、「不明」が設定されます。 スマートデバイスの初期化が成功した場合は、「警告」が設定されます。 |
最終接続確認日時 | スマートデバイスがMDM製品に接続したときの日時が設定されます。 |
(3) MDM連携時の注意事項
MDM製品と連携する場合の注意事項を次に示します。