2.20.4 配布が実行された場合の動作

ソフトウェアの配布が実行された場合、タスクトレイのアイコンにバルーンヒントやダイアログが表示されます。ソフトウェアを配布するためには、配布画面でパッケージおよびタスクを作成する必要があります。タスクには、ソフトウェアの配布の実行スケジュールや、対象のコンピュータにソフトウェアがダウンロードされたあとの実行タイミング、実行前メッセージなどを設定できます。

それぞれの場合の動作を次に示します。

ダウンロード

ダウンロードが開始されたとき、または利用者がコンピュータにログオンしたとき、タスクトレイのアイコンにバルーンヒントが表示されます。バルーンヒントの表示例を次の図に示します。

[図]

バルーンヒントのタイトルの先頭には、メッセージ種別を示すアイコンが表示されます。メッセージ種別を示すアイコンの意味を次の表に示します。

バルーンヒントが表示される事象とクリック時の動作を次に示します。

事象表示されるメッセージクリック時の動作
ダウンロード開始システム管理者から配布されたソフトウェアをダウンロードしています。 ダウンロードを一時停止するには、このアイコンをクリックしてください。ダウンロードを一時停止する確認ダイアログが表示され、ダウンロードが一時停止されます。
ダウンロード再開

バルーンヒントは、表示されてから10秒経過するか、[図]ボタンをクリックすると閉じます。また、バルーンヒントをクリックしたときは、必要に応じて動作します。 ただし、Windows 2000 Serverでは、[図]ボタンの表示はありません。バルーンヒントを表示してから10秒経過すると、自動的に閉じます。また、バルーンヒントをクリックしても動作しません。 バルーンヒントの表示契機を次に示します。

コンピュータの状態バルーンヒントの表示契機
ログオン中ダウンロードを開始または再開したあと、すぐに表示されます。
利用者がバルーンヒントの表示内容に沿った操作を実施しない場合は、エージェントサービスの再起動時に表示されます。
ログオフ中次回ログオン時に表示されます。
注意
コンピュータのOSがWindows 7またはWindows Server 2008 R2の場合は、タスクトレイのアイコンは通常、非表示になっています。バルーンヒントの表示以外のときも常にアイコンを表示させる場合は、タスクバーの通知領域をカスタマイズして、「jdnglogon」アイコンの動作を「アイコンと通知を表示」に設定してください。

インストール

配布されたソフトウェアをインストールする前に確認が必要なメッセージがある場合は、ダイアログで通知されます。ダイアログの表示例を次の図に示します。

[図]

[今すぐインストールする]ボタン
すぐにコンピュータにソフトウェアがインストールされます。
[あとでインストールする]ボタン
ソフトウェアのインストールがキャンセルされます。[あとで通知する]で指定した時間が経過すると、再度ダイアログが表示されます。
注意
複数のユーザーがログオンしている場合、ダイアログは、エージェントの通知対象となるユーザーだけに表示されます。通知対象となるユーザーの定義については、「2.20.6 エージェントからの通知対象となるユーザー」を参照してください。

ダイアログはソフトウェアのインストールを実行する前に表示されます。ダイアログの表示契機は、コンピュータの状態と管理者が配布タスクに設定したソフトウェアのインストールタイミング(実行タイミング)によって異なります。

ダイアログの表示契機を次に示します。

コンピュータの状態実行タイミングダイアログの表示契機
ログオン中次回起動時に実行すぐに表示されます。
すぐに実行
ユーザーログオン時に実行
ログオフ中次回起動時に実行表示されません。
すぐに実行
ユーザーログオン時に実行次回ログオン時に表示されます。

注※ インストール確認ダイアログを表示したままの場合、または[あとでインストールする]ボタンをクリックした場合にコンピュータを再起動すると、コンピュータ起動後にインストール確認ダイアログを表示しないでインストールを開始します。