2.12.1 パッケージとタスクの管理

対象のコンピュータにソフトウェアをインストールしたり、ファイルを配布したりするためのパッケージやタスクをJP1/IT Desktop Managementに登録して管理できます。

パッケージとタスクの定義

パッケージとタスクを利用してできること

関連リンク

この項の構成
(1) パッケージの管理
(2) タスクの管理

(1) パッケージの管理

配布画面の[パッケージ]画面で、パッケージを作成して管理できます。

作成したパッケージは編集することもできます。登録したデータは変更できませんが、インストールコマンドや展開先フォルダなどを変更できます。

不要になったパッケージは削除することもできます。

パッケージに登録するファイル

作成するパッケージの種類に応じた、ファイルの指定方法を次の表に示します。

種類パッケージに登録するファイル
ソフトウェアのインストールインストールするソフトウェアがMSIファイルまたはEXEファイル単体の場合は、該当するファイルを登録します。
MSIファイルまたはEXEファイルが複数ある場合や、MSIファイルまたはEXEファイル以外にインストールに必要なファイルがある場合は、ZIPファイルに圧縮して登録します。なお、MSIファイルまたはEXEファイルの格納先は、ZIPファイル内の任意の場所でかまいません。
ファイルの配布ファイルを一つだけ配布したい場合は、該当するファイルを登録します。
複数ファイルをまとめて配布したい場合は、ZIPファイルに圧縮して登録します。
参考
パッケージに登録できるファイルのサイズは1ギガバイトまでです。ZIPファイルの場合は、さらに解凍後のファイルサイズの合計が2ギガバイト以内である必要があります。
参考
インストールできるソフトウェアはサイレントインストールを実行できるソフトウェアだけです。サイレントインストールとは、利用者のコンピュータにインストール画面を表示しないで、自動的にインストールする方法のことです。MSIファイルの場合、パッケージ作成時にサイレントインストールのコマンドが自動的に設定されます。EXEファイルの場合、サイレントインストールのコマンドを手動で指定する必要があります。
参考
インストーラーを持たないソフトウェアは、ファイルとして配布してください。
参考
パッケージにZIPファイルを登録した場合、コンピュータにパッケージが配布されるとZIPファイルは自動的に解凍されます。ZIPファイルそのものを配布したい場合は、配布したいZIPファイルをさらにZIPファイルに圧縮してからパッケージに登録してください。
参考
更新プログラムを配布する場合のパッケージは、[パッケージ]画面には表示されません。

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(2) タスクの管理

配布画面の[タスク]画面で、タスクを作成して管理できます。タスクには次の2種類があります。

パッケージ配布のタスク 
ソフトウェアをインストールまたはファイルを配布するためのタスクです。また、このタスクで、更新プログラムおよび使用ソフトウェアの自動対策も実行されます。
アンインストールのタスク 
ソフトウェアをアンインストールするためのタスクです。

作成したタスクは編集することもできます。タスクを編集することで、配布するパッケージやスケジュールはそのままにして配布先だけを変更したり、同じあて先に対して配布するパッケージの設定を変更したりして実行できます。

また、同じあて先に対して、複数のパッケージを配布したい場合や複数のソフトウェアをアンインストールしたい場合は、タスクをコピーすると便利です。

完了して不要になったタスクは削除することもできます。

配布画面の[タスク]画面では、タスクの実行状況が表示されます。配布に失敗したタスクは、原因を調査して再実行してください。

タスクの種別

タスクの種別には、次の2種類があります。

管理者が実行するタスク
JP1/IT Desktop Managementの管理者によって、配布画面の[タスク]画面で作成されたタスクです。
自動対策で実行されるタスク
セキュリティポリシーの自動対策の設定に基づいて自動で作成されたタスクです。詳細については、「2.12.2 セキュリティの自動対策による配布」を参照してください。

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