JP1 Version 9 JP1/IT Desktop Management 導入・設計ガイド

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2.7.9 NAT環境、DHCP環境でのリモートコントロール

NAT環境およびDHCP環境でのリモートコントロールについて説明します。

NAT環境の場合

NAT機能とは、外部ネットワークから内部ネットワークのアドレスが見えないようにしたり、内部ネットワークのアドレスが外部に漏れないようにしたりするためにネットワーク上のアドレスを変換できる機能です。アドレス変換の方式の種類には、「固定アドレス割り当て方式(スタティックモード)」および「動的アドレス割り当て方式(ダイナミックモード)」があります。

NAT環境でリモートコントロール機能を利用する場合、次のように対応してください。

固定アドレス割り当て方式(スタティックモード)環境の場合
リモートコントロール機能を利用する上での制限はありません。

動的アドレス割り当て方式(ダイナミックモード)環境の場合
コントローラからコンピュータに接続できません。この場合、コンピュータからコントローラに接続要求を出すことで、リモートコントロールを開始できます。

DHCP環境の場合

DHCP機能とは、ネットワークに接続するコンピュータにIPアドレスを自動的に割り当てる機能です。DHCP環境の場合は、コンピュータがネットワークに接続するたびにIPアドレスが変更になるため、コントローラからコンピュータに接続できません。この場合、コンピュータからコントローラに接続要求を出すことで、リモートコントロールを開始できます。

なお、静的DHCPの場合はIPアドレスが変更されないため、コントローラからコンピュータに接続できます。

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