はじめに

このマニュアルは,JP1/NETM/Audit - Managerで内部統制の証跡記録を管理するために,製品の監査ログをJP1/NETM/Audit - Managerで管理できる監査ログフォーマットに変換するためのルール(正規化ルール)を定義する方法について説明したものです。正規化ルールの定義方法は,GUIで定義する方法と正規化ルールファイルに記述する方法とがありますが,このマニュアルでは,GUIで定義する方法を説明します。

以降,このマニュアルでは,正規化ルールを定義するGUIを「正規化ルールエディタ」と呼びます。

対象読者

JP1/NETM/Auditで標準サポートされていない製品が出力する監査ログの正規化ルールを,正規化ルールエディタを利用して定義する方を対象としています。

次の知識をお持ちであることを前提にしています。

なお,このマニュアルをお読みになる前に,マニュアル「JP1/NETM/Audit 構築・運用ガイド」の設計・構築編で,JP1/NETM/Auditで標準サポートされていない製品の正規化について検討しておいてください。

マニュアルの構成

このマニュアルは,次に示す章と付録から構成されています。

第1章 正規化ルールを定義するための検討
正規化ルールエディタを利用して正規化ルールを定義するために,事前に検討しておくことについて説明しています。
第2章 正規化ルールエディタの起動と終了
正規化ルールエディタを起動する方法,操作時の注意事項,および終了方法について説明しています。
第3章 正規化ルールの定義操作
正規化ルールエディタを利用して,正規化ルールを新規に定義する手順を,例題に沿って説明しています。
第4章 定義の変更と削除
定義した製品情報,および正規化ルールを変更したり削除したりする操作について説明しています。
第5章 正規化ルールエディタの画面
正規化ルールエディタの各画面の使い方について説明しています。
第6章 メッセージ
正規化ルールエディタが出力するメッセージについて説明しています。

関連マニュアル

このマニュアルの関連マニュアルを次に示します。必要に応じてお読みください。

監査証跡管理システムの概要と構築方法,および証跡記録を管理する方法について知りたい場合

JP1 Version 9 JP1/NETM/Audit 構築・運用ガイド(3020-3-S90)

JP1管理基盤(JP1/Base)の構築方法,運用方法,およびJP1イベントの属性値の詳細を知りたい場合

このマニュアルでの表記

このマニュアルでは,製品名称を,略称を使って表記しています。正式名称と,このマニュアルでの表記を次の表に示します。

このマニュアルでの表記正式名称
Hitachi Storage Command SuiteHitachi Storage Command Suite 06-00
JP1/HiCommand 05-10以降
Internet ExplorerInternet Explorer(R) 6 SP1以降
JP1/NETM/AuditJP1/NETM/Audit - Manager
Windows Server 2003Windows Server 2003Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Enterprise Edition
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Standard Edition
Windows Server 2003 (x64)Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Enterprise x64 Edition
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Standard x64 Edition
Windows Server 2003 R2Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Enterprise Edition
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Standard Edition
Windows Server 2003 R2 (x64)Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Enterprise x64 Edition
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Standard x64 Edition
Windows Server 2008Windows Server 2008Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Enterprise
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Standard
Windows Server 2008 R2Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Datacenter
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Enterprise
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Standard
活文 NAVIstaff活文(R) NAVIstaff(R)
注※
OSによる機能差がない場合,Windows Server 2003およびWindows Server 2008を総称してWindowsと表記します。

このマニュアルで使用する英略語

このマニュアルで使用する英略語を,次の表に示します。

英略語正式名称
ASCIIAmerican Standard Code for Information Interchange
DBDatabase
FQDNFully Qualified Domain Name
GUIGraphical User Interface
IPInternet Protocol
IPv4Internet Protocol Version 4
IPv6Internet Protocol Version 6
ITInformation Technology
JISJapanese Industrial Standard code
OSOperating System
TCP/IPTransmission Control Protocol/Internet Protocol
URLUniform Resource Locator
WWWWorld Wide Web

このマニュアルで使用する記号

このマニュアルで使用する記号を,次のように定義します。

記号意味
[ ]この記号で囲まれている項目は,ダイアログ,ボタン,メニュー,またはキーボードのキーであることを示します。
[ ]-[ ]メニューを連続して選択することを示します。
(例) [プログラム]-[JP1_NETM_Audit]
「 」画面中に表示されている項目を示します。
 △半角の空白を示します。
 ↓定義ファイルで使用する,改行コードを示します。
 _定義ファイルで使用する,スペースを示します。

このマニュアルで使用する日時の表記

このマニュアルで使用する日時の表記を,次のように定義します。

記号意味
YYYY
YY
年を示します(YYYY:西暦4けたの数字,YY:西暦の下2けたの数字)。
MMM
MM
月を示します(MMM:3けたの英字,MM:2けたの数字)。
DD日を示します。(DD:2けたの数字)
hh時を示します。(hh:2けたの数字)
mm分を示します。(mm:2けたの数字)
ss
ss.s
ss.sss
ss.ssssss
秒を示します(ss:秒,.s:1/10秒,.sss:ミリ秒,.ssssss:マイクロ秒)。
TZDタイムゾーンを示します。

このマニュアルで使用する構文要素

このマニュアルで使用する構文要素(ユーザの指定値の範囲)の種類を,次のように定義します。

種類定義
数字0~9
英字A~Z a~z
英数字A~Z a~z 0~9
記号! " # $ % & ' ( ) * + , - . / :
; < = > @ [ ] ^ _ { } ? ` | ~ ¥ スペース

注 すべて半角で指定してください。


図中で使用する記号

このマニュアルの図中で使用する記号を,次のように定義します。

[図データ]

常用漢字以外の漢字の使用について

このマニュアルでは,常用漢字を使用することを基本としていますが,次に示す用語については,常用漢字以外の漢字を使用しています。

個所(かしょ) 必須(ひっす)

KB(キロバイト)などの単位表記について

1KB(キロバイト),1MB(メガバイト),1GB(ギガバイト),1TB(テラバイト)はそれぞれ1,024バイト,1,0242バイト,1,0243バイト,1,0244バイトです。