3.2.2 前提プログラム

監査証跡管理システムの構成要素ごとに前提プログラムを次に示します。

<この項の構成>
(1) 監査ログ管理サーバの前提プログラム
(2) 監査ログ閲覧サーバの前提プログラム
(3) 監査ログ収集対象サーバの前提プログラム
(4) クライアントの前提プログラム

(1) 監査ログ管理サーバの前提プログラム

JP1/NETM/Audit - Managerで監査ログを収集して一元管理するために,監査ログ管理サーバで必要となる前提プログラムについて次の表に示します。

表3-1 監査ログ管理サーバの前提プログラム

項番前提プログラム導入区分プログラムの概要
プログラム名称バージョン
1JP1/Base※109-00以降監査ログ収集対象サーバのイベントデータベースで管理する監査ログをJP1イベントとして送受信するためのプログラムです。
2Microsoft Internet Information Services※26.0以降Webサーバを構築するためのプログラムです。
3EUR※3EUR Print Service07-60以降PDFファイルの帳票を出力する場合に必要なプログラムです。
4EUR Print Service - Portable Document Format report
(凡例)
○:導入が必須のプログラム
△:必要に応じて導入するプログラム
注※1
監査証跡管理システムには,JP1/Base 08-10以降の認証サーバが必要です。認証サーバは監査証跡管理システム内であれば,どのサーバ上に構築しても問題ありません。
注※2
監査ログ管理サーバのOSがWindows Server 2008の場合は,7.0が前提バージョンとなります。また,Windows Server 2003の場合は,6.0が前提バージョンとなります。
注※3
監査ログ管理サーバのOSが64 ビット版のWindows Server 2008,Windows Server 2003 (x64)またはWindows Server 2003 R2 (x64)の場合,監査ログ管理画面からPDFファイルの帳票を出力することはできません。
EURの機能概要については,マニュアル「帳票作成機能 EUR EUR 概説」を参照してください。

監査ログ管理サーバをクラスタ環境のシステムに導入して運用する場合は,次に示すクラスタソフトが必要になります。

表3-2 クラスタ環境のシステムに導入して運用する場合に必要となるクラスタソフト

項番OSクラスタソフト
1Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 EnterpriseWindows Server(R) Failover Cluster
2Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Enterprise
3Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Enterprise EditionMicrosoft(R) Cluster Service
4Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Enterprise x64 Edition
5Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Enterprise Edition
6Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Enterprise x64 Edition

(2) 監査ログ閲覧サーバの前提プログラム

JP1/NETM/Audit - Managerで収集した監査ログを閲覧するために,監査ログ閲覧サーバで必要となる前提プログラムを次の表に示します。

表3-3 監査ログ閲覧サーバの前提プログラム

項番前提プログラム導入区分プログラムの概要
プログラム名称バージョン
1JP1/Base※109-00以降JP1/Baseの機能によってユーザ認証を実施するためのプログラムです。
2Microsoft Internet Information Services※26.0以降Webサーバを構築するためのプログラムです。
3Internet Explorer6 SP1以降Webページを閲覧するためのプログラムです。
4EUR※3EUR Print Service07-60以降PDFファイルの帳票を出力する場合に必要なプログラムです。
5EUR Print Service - Portable Document Format report
(凡例)
○:導入が必須のプログラム
△:必要に応じて導入するプログラム
注※1
監査証跡管理システムには,JP1/Base 08-10以降の認証サーバが必要です。認証サーバは監査証跡管理システム内であれば,どのサーバ上に構築しても問題ありません。
注※2
監査ログ閲覧サーバのOSがWindows Server 2008の場合は,7.0が前提バージョンとなります。また,Windows Server 2003の場合は,6.0が前提バージョンとなります。
注※3
監査ログ閲覧サーバのOSが64 ビット版のWindows Server 2008,Windows Server 2003 (x64)またはWindows Server 2003 R2 (x64)の場合,監査ログ管理画面からのPDFファイルの帳票を出力することはできません。
EURの機能概要については,マニュアル「帳票作成機能 EUR EUR 概説」を参照してください。

(3) 監査ログ収集対象サーバの前提プログラム

監査ログ収集対象サーバの前提プログラムを次に示します。

表3-4 監査ログ収集対象サーバの前提プログラム

項番前提プログラム導入区分プログラムの概要
プログラム名称バージョン
1JP1/Base07-10以降監査ログ収集対象サーバのイベントデータベースで管理する監査ログを,JP1イベントとして送受信するためのプログラムです。
また,監査ログ収集対象プログラムとしても設定できます。
(凡例)
○:導入が必須のプログラム
注※
JP1/Baseの操作ログを収集する場合やJP1/Baseに認証サーバを構築する場合は,08-10以降を導入する必要があります。また,JP1/Baseのバージョンによって,イベントデータベースに格納できる監査ログのデータの最大長が異なります。1行のデータが最大長を超えた場合,それ以降のデータは切り捨てられます。イベントデータベースに格納できるデータの最大長を次に示します。
・JP1/Base 08-10以降の場合:1,023バイト
・JP1/Base 08-10より前の場合:511バイト

監査ログ収集対象サーバがクラスタ環境で運用されている場合は,次に示すクラスタソフトが必要になります。

表3-5 クラスタ環境で運用されている場合に必要となるクラスタソフト

項番OSクラスタソフト
1Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 EnterpriseWindows Server(R) Failover Cluster
2Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Enterprise
3Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Enterprise EditionMicrosoft(R) Cluster Service
4Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Enterprise x64 Edition
5HP-UX 11i V2/11i V3 (IPF)HP Serviceguard
6AIX 5L V5.3High Availability Cluster Multi-Processing(HACMP)
7Solaris 9/10VERITAS(R) Cluster Server
8Linux AS 4 (AMD64 & Intel EM64T)
9Linux ES 4 (AMD64 & Intel EM64T)
10Linux AS 4 (x86)
11Linux ES 4 (x86)
12Linux 5 (IPF)HAモニタ
13Linux 5 Advanced Platform (IPF)
14Linux 5 (AMD64 & Intel EM64T)
15Linux 5 Advanced Platform (AMD64 & Intel EM64T)
16Linux 5 (x86)
17Linux 5 Advanced Platform (x86)
18Linux AS 4 (IPF)

JP1/NETM/Audit - Managerが監査ログを標準で収集できるプログラムを次の表に示します。

表3-6 JP1/NETM/Audit - Managerが標準サポートしているプログラム

項番プログラム名称バージョン
1CollaborationGroupmax Collaboration07-50以降
uCosminexus Collaboration06-50以降
2Cosminexus07-50以降
3HiRDB08-04以降
4Hitachi Storage Command Suite5.6以降
5JP1/AJS2 - Manager07-10以降
6JP1/AJS3 - Manager09-00以降
7JP1/ITRM09-10以降
8JP1/NETM/CSC08-11以降
9JP1/NETM/DM08-10以降
10JP1/NETM/NM09-00以降
11JP1/PFM08-10以降
12JP1/秘文09-00以降
13OpenTP107-02以降
14Oracle9i,10gおよび11g
15TRUST E209-00以降
16uCosminexus Portal Framework08-01以降
17XDM/BASE E210-10以降
18活文 NAVIstaff02-02以降

なお,JP1/NETM/Audit - Managerでは標準サポート外のプログラムの監査ログも収集できます。標準サポート外のプログラムを監査ログ収集対象プログラムにするための検討については「4.3 監査ログを正規化するための検討」を参照してください。また,設定する方法については「5.6 監査ログ管理サーバで監査ログを収集するための設定」を参照してください。

(4) クライアントの前提プログラム

クライアントの前提プログラムを次の表に示します。

表3-7 クライアントの前提プログラム

項番前提プログラム導入区分プログラムの概要
1Internet ExplorerWebページを閲覧するためのプログラムです。
2Adobe ReaderPDFファイルの帳票を表示や印刷する場合に必要なプログラムです。
(凡例)
○:導入が必須のプログラム
△:必要に応じて導入するプログラム