admdbdelete(データベースのデータ削除)
機能
指定した日時までに出力された監査ログを,データベースから削除します。Administrator権限を持つユーザで実行してください。
形式
admdbdelete [△-k△{mnr | bulk}]
△-e△削除終了日時
[△-w△作業用フォルダ]
[△-y]
コマンドを実行できるサーバ
- JP1/NETM/Audit - Managerをインストールしたサーバ
格納先フォルダ
JP1/NETM/Audit - Managerのインストール先フォルダ¥bin
引数
-k {mnr | bulk}
データを削除する処理方法を次の二つのモードから指定します。この引数を省略した場合は,バルク削除モードが指定されます。
- mnr(マイナー削除モード)
-eオプションで指定した削除終了日時以前のデータをデータベースから削除します。大量の監査ログがデータベースに格納されている環境から,少量の監査ログを削除する場合は,マイナー削除モードを指定することをお勧めします。
なお,この引数でマイナー削除モードを指定した場合,-wオプションで指定した値は無視されます。
- bulk(バルク削除モード)
-eオプションで指定した削除終了日時よりあとのデータを除き,データベースの領域を初期化することで,データを削除します。データベースに格納されている監査ログを全件削除する場合や,格納されている監査ログに対して,削除する監査ログの割合が多い場合は,バルク削除モードを指定することをお勧めします。
-eオプションで指定した削除終了日時よりあとに格納されたデータは,-wオプションで指定した作業用フォルダに一時的に退避され,初期化後,再度格納されます。作業用フォルダで必要なディスク容量については「4.6.3(2) データベースの操作時に必要なディスク容量」を参照してください。
-e△削除終了日時
ここで指定した日時までに出力された監査ログのデータを削除します。日時は,YYYY=年,MM=月,DD=日,hh=時,mm=分,ss=秒として次の形式で指定します。
- YYYY-MM
指定した月の最終日の23時59分59秒までのデータを削除します。
- YYYY-MM-DD
指定した日の23時59分59秒までのデータを削除します。
- "YYYY-MM-DD△hh:mm:ss"
指定した日時までのデータを削除します。
なお,次の場合はエラーとなります。
- 指定した日時が1900年01月01日 00時00分00秒~9999年12月31日23時59分59秒の範囲外の場合
-w△作業用フォルダ
この引数は,-kオプションでバルク削除モードを指定した場合に有効です。マイナー削除モードを指定した場合,-wオプションで指定した値は無視されます。
データ削除に使用する作業用フォルダをフルパスで指定します。ローカルディスク上のパスを指定してください。ネットワークドライブ上のフォルダは作業用フォルダとして使用できません。
指定したフォルダが存在しない場合,コマンド実行時に作成されます。
この引数を省略した場合,JP1/NETM/Audit - Managerのインストール先フォルダ¥db¥tmpが作業用フォルダとして設定されます。
-y
確認メッセージの出力を省略して,コマンドの実行と同時に処理を開始したい場合に指定します。
この引数を省略した場合,コマンドを実行すると確認メッセージが表示され,メッセージに応答するまで処理が実行されません。実行する場合はYまたはyを,実行を中断する場合はNまたはnを入力してください。
注意事項
- このコマンドを実行する前にJP1/NETM/Audit - ManagerのサービスとWorld Wide Web Publishing Serviceサービスを停止してください。JP1/NETM/Audit - Managerのサービスの動作中にコマンドを実行した場合,サービス動作中を示すメッセージが表示され,コマンドの実行は中断されます。停止するJP1/NETM/Audit - Managerのサービスの詳細は「10.1.1 データベースマネージャの起動方法」の手順1を参照してください。
- 日時の指定を誤った場合などに備えて,実行前にデータベースのバックアップを取得することをお勧めします。
- このコマンドの実行時間は,データベースのサイズと格納されているデータ量に依存します。
- 引数の順序は,形式で示している順序には関係なく,任意の順序で指定できます。
- JP1/NETM/Audit - Managerのインストール時の設定によっては,データベースのパスワード入力が要求されることがあります。パスワードに誤りがある場合は,メッセージが表示され,コマンドの実行は中断されます。
- このコマンドを実行して監査ログを削除しても,削除した監査ログを基にして生成されていた統計情報はデータベースに残ったままになります。監査ログを削除した場合は,admstdelコマンドを実行して削除した期間の監査ログの統計情報も削除することをお勧めします。
戻り値
戻り値 | 説明 |
---|
0 | コマンドの処理が正常に終了しました。 |
1 | コマンド引数の指定に誤りがあります。 |
2 | コマンドの実行権限がありません。 |
3 | 同一マシン上で,すでにほかのデータベース管理コマンドが実行されています。 |
4 | ユーザによってコマンド実行が中断されました。 |
6 | JP1/NETM/Audit - Managerのサービスが動作しています。 |
7 | データベースのパスワードの指定に誤りがあります。 |
99 | その他のエラーが発生しました。 |