JP1/NETM/DM APIリファレンス(UNIX(R)用)
参照の関数は,参照する管理ファイルの情報を1レコードずつ入力領域に読み込みます。読み込んだレコードは識別子を設定すると,レコードの特定エリアを参照できます。
参照できる管理ファイルは,資源属性ファイルおよび実行管理ファイルです。これらのファイルは,関数を呼び出して次のことができます。
- ファイルの先頭レコードの参照
- 条件を指定したレコードの参照
- 次レコードの参照
- 特定のレコードの参照
- レコードの特定エリアの参照
- 参照の関数の使い方
- 関数中のXXXには,参照するファイルに応じて,RSCまたはCMDが入ります。
- ファイルのレコードを先頭から格納順で連続して参照する場合は,_gaiXXXRewind()に続けて_gaiXXXFindNext()を呼び出します。
- 条件を指定してレコードを参照する場合は,_gaiXXXFind()を呼び出します。
- _gaiXXXFind()に続けて_gaiXXXFindNext()を呼び出すと同一条件のレコードを連続して参照できます。ただし,一つのアプリケーションプログラムでは一つの条件だけしか設定できません。異なる条件で参照する場合は,別のアプリケーションプログラムで参照してください。
- 次レコードを参照する関数は,_gaiXXXRewind()または_gaiXXXFind()のあとで使用します。次レコードを参照する関数を先に呼び出すと要求順序不正のエラーになります。
- 特定のレコードを参照する場合は,_gaiXXXFindUnique()を呼び出します。
- 入力領域に読み込んだレコードの特定エリアを参照する場合は,_gaiXXXReferArea()を呼び出します。_gaiXXXReferArea()に参照するエリアの識別子を設定します。識別子は,「付録A 管理ファイルの参照エリアと識別子」をファイルに応じて参照してください。
参照の関数の詳細については「2. 配布管理の関数」を参照してください。
- <この項の構成>
- (1) 資源属性ファイルの参照
- (2) 実行管理ファイルの参照
資源属性ファイルでは,パッケージと配布の情報(資源名,バージョン/リビジョン,配布先,組み込み形式など)を参照できます。
資源属性ファイルは,ヘッダ部とエントリ部で構成されています。ヘッダ部には資源グループの情報が格納されています。エントリ部にはパッケージと配布の情報が格納されています。
資源属性ファイルのレコードは次の順でソートされています。
DM種別コード→グループ名→資源名→バージョン/リビジョン→世代番号資源属性ファイルを参照する関数は,_gaiRSCRewind(),_gaiRSCFind(),_gaiRSCFindNext(),_gaiRSCFindUnique()です。
読み込んだレコードの特定エリアを参照する場合は_gaiRSCReferArea()を使用します。
資源属性ファイルで,参照できるエリアとその識別子については「付録A.1 資源属性ファイル」を参照してください。
実行管理ファイルでは,指令の情報(指令種別,配布先名,組み込みの形式など)やパッケージの転送状況を参照できます。
実行管理ファイルのレコードは,次の順でソートされています。
配布先名→(グループid)→指令番号(a) 使用する関数
実行管理ファイルを参照する関数は,_gaiCMDRewind(),_gaiCMDFind(),_gaiCMDFindNext(),_gaiCMDFindUnique()です。読み込んだレコードの特定エリアを参照する場合は_gaiCMDReferArea()を使用します。
(b) 実行できる指令
JP1/NETM/DM Clientで実行できる指令は配布・組み込み指令だけです。
実行管理ファイルで参照できるエリアとその識別子については,「付録A.2 実行管理ファイル」を参照してください。
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