配布管理システムがパッケージを管理する上で最も基本的な資源属性に,DM種別および資源グループがあります。管理者は,パッケージの属性を表示したり,パッケージを配布したりする場合に,この分類を意識しておく必要があります。
資源格納庫内のパッケージ数およびグループ数には次の制限があります。
(1) DM種別
パッケージを登録したシステムの種類を表す属性をDM種別と呼びます。コマンドやメッセージデータでは,DM種別をアルファベット1文字のコード(DM種別コード)で表します。DM種別の意味を次に示します。
共用資源でないパッケージは,パッケージを登録したシステムと同じDM種別を持つ配布先にしか配布できません。例えば,UNIXの資源登録システムから登録されたパッケージはUNIXの配布先システムに配布できますが,Windowsの配布先システムには配布できません。
(2) 資源グループ
資源登録システムではパッケージング時に,資源名のほかにグループ名を指定します。配布管理システムは,同じDM種別内で同じグループ名を持つソフトウェア同士を論理的なグループとみなして管理します。同じソフトウェアを異なるグループ名で登録することもできるため,ソフトウェアの世代管理ができます。
パッケージング時に新しいグループ名が指定された場合,配布管理システムは,資源格納庫内に順次新しいグループを作成していきます。ただし,既存のグループにソフトウェアを登録するよりも処理に時間が掛かります。