付録B.1 基本機能のステータスコード

基本機能は,処理が終了すると処理結果をステータスコードで配布管理システムに通知します。ステータスコードの体系を次に示します。

[図データ]

es(エンドステータス)
基本機能がどこまで処理したかを設定します。
us(ユーザステータス)
配布支援機能がどこまでパッケージ配布を処理したかを設定します。なお,UAPを標準ゼネレータで組み込んだ場合は,基本機能でもエンドステータスで配布結果を設定します。
e2(エンドステータス2)
基本機能の保守情報です。
rc(ユーザ組み込み処理およびユーザ収集処理の終了コード)
ユーザ組み込み処理またはユーザ収集処理でエラーになったときに,ユーザ組み込み処理またはユーザ収集処理の終了コードを設定します。
rs(リカバリステータス)
リカバリ機能の実行結果を設定します。

エンドステータスを表B-1,エンドステータス2を表B-2,リカバリステータスを表B-3に示します。ユーザステータスについては,配布管理システムまたは配布支援機能のプログラムのマニュアルを参照してください。

エンドステータスまたはユーザステータスでパッケージ配布のエラーになった場合は,エラーの詳細をメッセージとして通知します。メッセージについては,「第4編 13.2 基本機能のメッセージ」を参照してください。

表B-1 エンドステータス

コード意味処理内容
10正常終了収集庫の初期化,収集庫のファイルの一括送信
12通信障害発生
13収集庫の初期化に失敗
1Fその他のエラー
20正常終了配布先システムでのファイルの収集
21収集されたファイルの属性を配布管理システムに通知するファイルの作成でエラーが発生
22ユーザ収集前処理の起動または実行でのエラー
23ユーザ収集後処理の起動または実行でのエラー
24ファイルまたは収集パスファイルが存在しない
25資源ファイルのアーカイブエラー
26ファイルの属性不正
27ファイルの移動失敗
28ソフトウェアの暗号化失敗
2Fその他のエラー
30正常終了配布管理システムの収集格納庫または中継システムの収集庫へのファイルの格納
33通信障害発生
40グループid操作の正常終了配布管理システムからのグループid操作
41グループidの登録に失敗
42グループidの削除に失敗
43グループidエントリの削除に失敗
44システムエラー
45グループidのパスワード変更の失敗
4Fその他のエラー
50正常終了中継システムでの指令ファイルの受信
53指令の不正
55収集パスファイルまたはスクリプトファイルの受信エラー
60正常終了保管庫へのパッケージの登録
62UNIXマシン側の容量不足
63指令の不正
64システムエラー
65通信エラー
67資源ファイルが配布管理システムに存在しない
68該当する指令なし
6A保管庫の管理ファイルが不正
6B中継システムのグループid管理ファイルが破壊されているグループidを指定したパッケージ配布
6Fその他のエラー保管庫へのソフトウェアの登録
70正常終了エンドWSまたはクライアントWSでの
指令ファイルの受信
73指令の不正
74システムエラー
75クライアント起動失敗
78該当する指令なし
7A前提バージョンが不一致
7Fその他のエラー
80正常終了ゼネレータの起動
82UNIXマシン側の容量不足
83指令の不正
84システムエラー
85通信エラー
87資源ファイルが配布管理システムまたは中継システムに存在しない
8Fその他のエラー
90正常終了組み込み処理,配布管理システムからのリカバリ指令
92UNIXマシン側の容量不足組み込み処理
93指令の不正
94システムエラー
95エンドWSでの資源ファイルの受信または中継システム,クライアントWS間で通信エラーが発生
97組み込みができないパッケージである
98PP組み込み前処理またはユーザ組み込み前処理でエラーが発生
99PP・UAP組み込み処理でエラーが発生
9APP・UAP組み込み後処理またはユーザ組み込み後処理でエラーが発生
9Bソフトウェアの復号化エラー
9C配布プログラムが動作中である
9Dユーザ組み込み処理またはPPインストール後処理が,監視時間を超えた
9Eファイルシステムが不正なため,インストールが実行されないシステム停止時の増設ハードディスクへの組み込み
9Fその他のエラー組み込み処理
A0正常終了PPのセットアップ処理
ADPPインストール後処理でエラーが発生
AE常駐プロセスが未起動
AFPPセットアッププログラムでエラーが発生
B0正常終了システム停止時,起動時に組み込むパッケージの保管処理
B4システムエラー
C3バックアップのないパッケージを指定配布管理システムからのリカバリ指令
C4リカバリ処理中にシステムエラー発生
CBリカバリ後処理でエラーが発生
D3バックアップのないパッケージを指定配布管理システムからのバックアップ削除指令
D4バックアップ削除時にシステムエラーが発生
E0正常終了資源状態収集
EF資源状態収集処理中にシステムエラーが発生
F0指令保管庫の指令に該当するパッケージが保管庫にないグループidを指定したパッケージ配布
注※
監視時間を超えた処理は,エンドステータス2で区別できます。
  • エンドステータス2が,(00)の場合
    ユーザ組み込み後処理またはPPインストール後処理が,監視時間を超えました。
  • エンドステータス2が,(01)の場合
    ユーザ組み込み前処理が監視時間を超えました。

 

表B-2 エンドステータス2

エンドステータス2意味
20JP1/NETM/DM Clientのバージョンが06-71以前のため,詳細通知が未サポート
30サービスが起動されていない
60マシン電源断
ffその他

 

表B-3 リカバリステータス

コード意味
内容資源状態バックアップ
00新バージョンの組み込みが正常終了したため,リカバリを実行していません。新環境な し
01PPのセットアップ処理で障害が発生またはユーザ組み込み処理でタイムアウトとなったためリカバリを実行していません。環境破壊あ り
80リカバリが異常終了しました(BackupDataKeepに0が指定されているため,バックアップは保管されていません)。環境破壊な し
81リカバリが異常終了しました。環境破壊あ り
90リカバリが正常終了しました。旧環境な し
(凡例)
新環境:配布したパッケージ(新バージョン)が使えます。
環境破壊:配布したパッケージと旧バージョンの両方とも使えません。
旧環境:配布したパッケージの旧バージョンが使えます。