JP1/NETM/DM Clientの機能は,基本機能,組み込み支援機能,および配布管理機能の三つに大きく分けられます。それぞれの機能は,ファイル構成やユーザインタフェースなど,さまざまな面で異なりますので,その違いを理解して使用する必要があります。
それぞれの機能の特長を次に示します。
JP1/NETM/DM Clientは,基本機能を使用する場合と配布管理機能を使用する場合とで,JP1/NETM/DMシステムでの役割が非常に異なります。基本機能は中継または配布先システム,配布管理機能は配布管理システムの役割を実現するためです。両者の機能の差異,およびユーザインタフェース(コマンドまたはGUI)を表1-2に示します。
表1-2 基本機能と配布管理機能の機能差異
大分類 | 小分類 | サポートの有無 | ||
---|---|---|---|---|
基本機能 | 配布管理機能 | |||
ソフトウェアの配布 | ソフトウェアの登録 | ◎ | - | |
パッケージの管理 | - | ○ | ||
パッケージの配布 | パッケージを配布する | - | ○ | |
受け取ったパッケージを組み込む | ○ | - | ||
ファイルの収集 | 収集するファイルの属性の登録 | ○ | - | |
ファイルの収集指令の実行 | -※ | - | ||
収集したファイルの利用 | - | - | ||
配布先システムの管理 | システム構成の管理 | -※ | - | |
インベントリの管理 | -※ | - | ||
配布先のグループ化 | 配下の配布先システムをグループ化する | - | ○ | |
自システムをグループに登録する | ○ | - |
なお,組み込み支援機能は,基本機能の配布先システムとしての機能のうち,「組み込み」の部分だけに関係する機能です。組み込み支援機能の役割については,「2.5 パッケージの組み込み」を参照してください。