AITファイルは,基本的に次の手順で作成します。実際には,この手順を一度だけ実行するのではなく,何度か繰り返しながらAITファイルを完成させることになります。
図2-2 AITファイルの作成手順
レコーダを使用してインストール操作をレコーディングしたあと,パッケージ情報ツールでPACKAGE_INFOセクションを生成すると,次の図のような構造のAITファイルが自動生成されます。自動生成されたファイルは,作成したいAITファイルの原型になります。通常は,網掛けの部分を手作業で修正し,AITファイルを完成させます。
図2-3 AITファイルの構造
図2-3に示すように,AITファイルは四つのセクションで構成されています。すべてのセクションは必須で,セクションの順序は変更できません。次に,各セクションの概要を説明します。
AITファイル中には,コメントを記述できます。また,AIT言語は大文字と小文字を区別しません。AIT言語の詳細については,「3. AIT言語リファレンス」を参照してください。
なお,PP識別情報ファイルは手作業でも作成できますが,パッケージ情報ツールで生成すると便利です。PP識別情報ファイルは,PACKAGE_INFOセクションを生成するときに合わせて生成できます。
パッケージ情報ツールによって生成されたPP識別情報ファイルは,JP1/NETM/DMのインストール先フォルダ¥DMPRMに,PPDEFAIT.DMPというファイル名で格納されます。