3.4.7 比較演算子

二項比較演算子は,第1オペランドを第2オペランドと比較し,指定された関係の妥当性を検証します。比較式の結果は,結果の評価がtrueの場合は1となり,falseの場合は0となります。結果の型はboolです。

<この項の構成>
(1) 形式
(2) 説明
(3) 記述例

(1) 形式

比較式

式 < 式
式 > 式
式 <= 式
式 >= 式

等式

式 == 式

不等式

式 != 式

(2) 説明

比較演算子による検査の対象となる関係を次に示します。

演算子検査の対象となる関係
<一つ目のオペランドが二つ目のオペランドより小さい
>一つ目のオペランドが二つ目のオペランドより大きい
<=一つ目のオペランドが二つ目のオペランドより小さいか等しい
>=一つ目のオペランドが二つ目のオペランドより大きいか等しい
==一つ目のオペランドが二つ目のオペランドと等しい
!=一つ目のオペランドが二つ目のオペランドと等しくない

オペランドは,integer型,float型,またはstring型で指定できます。オペランドの型が異なってもかまいません。比較演算子は,integer型およびfloat型オペランドの通常の算術変換をします。さらに,オペランドの型と比較演算子や等号演算子を組み合わせて使うことができます。

次の表では,比較演算子と,比較結果がtrue,false,またはnullであるかどうかを判別するための状態を示します。

演算子意味trueの場合falseの場合
<より小さい式1 < 式2式1 >= 式2
>より大きい式1 > 式2式1 <= 式2
<=より小さいか等しい式1 <= 式2式1 > 式2
>=より大きいか等しい式1 >= 式2式1 < 式2
==等しい式1 == 式2式1 != 式2
!=等しくない式1 != 式2式1 == 式2

次の表では,式の型に応じた式の比較結果を示します。

式の型比較結果
式の両方が数値の場合数値を比較する
式の両方がstring型の場合文字列を比較する
一方の式が数値でもう一方がstring型の場合エラーとなる

(3) 記述例

if (sloop_cnt < (sloop_max - 25))  // <
   AIT_LogMessage("Searching for Active windows");  //Search Active windows
   if (AIT_FocusWindow("Installable Software Extracting...", "#32770",0.0) > 0)   // >
       AIT_LogMessage("Installable Software Extracting... is opened");
       sloop_cnt= 0;
   endif;
endif;