6.2.7 [通信リトライ]パネル

エラーが発生した場合などの,リトライ回数を指定します。

指定した回数分リトライしても成功しなかった場合は,処理が中断されます。中断された処理は,上位システムへのポーリング,上位システムでのジョブの実行,再実行などを契機に再開されます。

図6-8 [通信リトライ]パネル

[図データ]

<この項の構成>
(1) ソケットコネクション
(2) 通信エラー
(3) 上位システムへの未送信通知ファイル

(1) ソケットコネクション

ソケットコネクション確立のリトライの回数および間隔を指定します。パッケージャがインストールされている場合,このパネルで指定したソケットコネクションの値は,パッケージャにも反映されます。

ソケットコネクション確立のリトライ回数
クライアントが上位システムにソケットコネクションの確立処理を行ってエラーになった場合の,ソケットコネクション確立のリトライ回数を指定します。次に指定する「ソケットコネクションリトライ間隔」の時間ごとに,この指定値の回数分リトライします。リトライ回数は,0~100回で指定してください。デフォルトは0回です。0を指定した場合はリトライしません。なお,バージョンアップした場合のデフォルト値は前のバージョンでの回数を引き継ぎます。
ソケットコネクション確立のリトライ間隔
クライアントが上位システムにソケットコネクションの確立処理を行ってエラーになった場合の,ソケットコネクション確立のリトライの間隔を指定します。ここで指定した間隔ごとに,上記の「ソケットコネクションリトライ回数」で指定した回数分リトライします。リトライ間隔は,1~1,800秒で指定してください。デフォルトは3秒です。

(2) 通信エラー

上位システムからクライアントへのファイル転送中に通信障害が発生した場合の,リトライ回数と間隔を指定します。

リトライが実行されると,ファイル転送が中断された時点のファイルから転送が再開されます。通信障害が発生した以前のファイルは再転送されないため,むだな通信量が削減できます。

なお,ここで指定したリトライ回数と間隔は,ユニキャスト配布の場合に有効になります。

通信エラー発生時のリトライ回数
ファイル転送中に通信障害が発生した場合の,リトライの回数を指定します。次に指定する「エラー発生時のリトライ間隔」の時間ごとに,この指定値の回数分リトライします。リトライ回数は,0~999回で指定してください。デフォルトは5回です。ただし,デフォルトはネットワーク環境によって変わることがあります。
通信エラー発生時のリトライ間隔
ファイル転送中に通信障害が発生した場合の,リトライの間隔を指定します。ここで指定した間隔ごとに,上記の「エラー発生時のリトライ回数」で指定した回数分リトライします。リトライ間隔は,1~7,200秒で指定してください。デフォルトは5秒です。

(3) 上位システムへの未送信通知ファイル

上位システムへ送信していない通知ファイルの送信リトライをするかどうかを選択します。デフォルトは「上位システムに送信していない通知ファイルをリトライ送信する」チェックボックスがオンです。

上位システムに送信していない通知ファイルをリトライ送信する
上位システムへ送信していない通知ファイルがあるかどうかを監視し,あれば送信します。リトライの回数および間隔を指定できます。
リトライ回数
リトライの回数を次の二つから選択します。指定した「リトライ間隔」の時間ごとに,この指定値の回数分リトライします。
・無制限
・指定する
デフォルトは「指定する」です。また,「指定する」を選択した場合,リトライ回数を1~300回で指定できます。JP1/NETM/DM ManagerまたはJP1/NETM/DM Client(中継システム)のクライアント機能のセットアップでは,デフォルトは10回です。JP1/NETM/DM Client(クライアント)のセットアップ,およびインストールセットへのセットアップ情報の設定では,デフォルトは2回です。
リトライ間隔
リトライの間隔を指定します。60~3,600秒で指定できます。デフォルトはJP1/NETM/DM ManagerおよびJP1/NETM/DM Client(中継システム)のクライアント機能のセットアップの場合は300秒です。JP1/NETM/DM Client(クライアント)のセットアップ,およびインストールセットへのセットアップ情報設定の場合は1,800秒です。
なお,リトライ間隔にはシステムの要件に応じた値を指定してください。例えば,セキュリティ監査を行うシステムでは,クライアントからの情報が即時に必要となるため小さい値を指定します。