付録C.2 Windows XP Mode環境でJP1/NETM/DM Client(クライアント)を運用する際の注意事項

<この項の構成>
(1) 運用する前の注意事項
(2) ジョブを管理する際の注意事項
(3) ソフトウェアを配布(リモートインストール)する際の注意事項
(4) インベントリ情報を管理する際の注意事項
(5) 稼働監視機能の注意事項

(1) 運用する前の注意事項

ネットワーク構成について

Windows XP Mode環境のJP1/NETM/DM Client(クライアント)は,ネットワークの設定に応じて管理してください。

共有ネットワーク(NAT)またはブリッジモードの場合
通常どおり管理できます。
内部ネットワークの場合
次に示す方法で管理できます。
  • オフラインマシンとして管理できます。
  • 配布管理システムと通信可能なホストOS(Windows 7)を中継するシステムとしてホストOS(Windows 7)経由で管理できます。
ネットワークに接続していない場合
オフラインマシンとして管理できます。

Windows XP Modeの環境の設定について

Windows XP Mode環境でJP1/NETM/DM Client(クライアント)を使用する場合は,[コントロールパネル]の[ユーザーアカウント]で次のチェックボックスをオフにしてください。

これらのチェックボックスをオンにすると,JP1/NETM/DM Client(クライアント)が使用できないおそれがあります。

(2) ジョブを管理する際の注意事項

ジョブの実行タイミングについて

Windows XP Mode環境のJP1/NETM/DM Client(クライアント)に対してジョブを実行する場合,ジョブの実行タイミングを「システム起動時実行」に設定すると,意図しないタイミングでジョブが実行されることがあります。

例えば,Windows XP Modeを使用しているときに仮想アプリケーションを起動すると,Windows XP Modeが再起動されます。このように,JP1/NETM/DM Client(クライアント)のユーザの意識していないところでWindows XP Modeが再起動される場合があります。

クライアントの制御について

Windows XP Modeの統合機能を有効にしている場合,および仮想アプリケーションを使用している場合は,ジョブの実行後にコンピュータを自動的にシャットダウンできません。

(3) ソフトウェアを配布(リモートインストール)する際の注意事項

AITファイルのレコーディングについて

仮想アプリケーションを使用している場合は,Windows XP Mode環境でAITファイルのレコーディングはできません。

インストーラの表示について

仮想アプリケーションを使用している場合に,Windows XP Mode環境にJP1/NETM/DM Client(クライアント)をリモートインストールしたとき,インストーラがホストOS(Windows 7)に全画面サイズで表示されます。

(4) インベントリ情報を管理する際の注意事項

取得したインベントリ情報からWindows XP Mode環境のJP1/NETM/DM Client(クライアント)かどうかを識別するには,システム情報の「OS」および「所有者名」を確認してください。Windows XP Modeの環境の場合は,各項目に次の値が表示されます。

表C-4 システム情報の項目に表示される値

システム情報の項目表示される値
OSWindows XP Professional
所有者名Windows XP Mode

(5) 稼働監視機能の注意事項

稼働監視ポリシーの設定について

Windows XP Mode環境のJP1/NETM/DM Client(クライアント)に対して稼働監視する場合は,ホストOS(Windows 7)とは別に,Windows XP Mode環境にも稼働監視ポリシーを適用してください。

稼働情報の取得について

稼働情報を取得する場合は,ホストOS(Windows 7)とは別に,Windows XP Mode環境から稼働情報を取得してください。

また,Windows XP Mode環境のJP1/NETM/DM Client(クライアント)から取得した操作履歴および抑止履歴のログオンユーザおよびアカウントには,Windows 7の情報ではなく,Windows XP Modeの情報が取得されます。

なお,仮想アプリケーションの使用は,Windows XP Mode環境でのソフトウェアの使用と見なされます。