10.7.2 タスク「データメンテナンス」で実施する作業の指定
タスク「データメンテナンス」を実行すると,配布管理システムのデータベースと「Asset Information Manager Limited」のデータベースでデータの整合性を保つために,更新された情報に合わせて,関連するほかの情報が更新されます。また,不要な情報が削除されます。
データメンテナンスで実施する作業の指定方法については,「(2) 設定ファイルの作成」を参照してください。
なお,タスク「データメンテナンス」を実行する際は,「Asset Information Manager Limited」のサービスを次に示す順番で停止することをお勧めします。
- World Wide Web Publishing ServiceまたはWorld Wide Web Publishing
- Asset Information Synchronous Service,「Asset Information Manager Limited」のコマンドおよびタスク
- JP1/NETM/Client Security Control - Manager(JP1/NETM/CSCと連携している場合)
また,タスク「データメンテナンス」を実行したあとに「Asset Information Manager Limited」を使用するときは,停止時と逆の順番でサービスを起動してください。
ここでは,タスク「データメンテナンス」で実施する作業と,設定ファイルの作成方法を説明します。
- <この項の構成>
- (1) タスク「データメンテナンス」で実施する作業
- (2) 設定ファイルの作成
(1) タスク「データメンテナンス」で実施する作業
タスク「データメンテナンス」を利用して実施できる作業を次に示します。
- 「抹消」状態の資産情報を削除する作業
資産情報の削除に伴って,関連づけられている次の情報も削除されます。
ハードウェア資産情報,ネットワーク情報,インストールソフトウェア情報,パッチ情報,ウィルス定義情報,移管履歴,コンポーネント情報
- 「返却」,「廃棄」または「仮廃棄」状態の資産情報に関連づけられている情報を削除する作業
次の情報が削除されます。
インストールソフトウェア情報,パッチ情報,ウィルス定義情報,ソフトウェア稼働情報,コンポーネント情報,ネットワーク情報※
注※ ネットワーク情報で削除されるのは,IPアドレスだけです。
- 操作画面で変更した部署,設置場所およびユーザ名に合わせて既存の資産情報に登録されている部署,設置場所,ユーザ名を変更する作業
操作画面で変更した部署,設置場所およびユーザ名は,このタスクによって資産情報に反映され,変更した履歴が移管履歴に取得されます。
- IDに対応する部署,設置場所およびユーザ名を,資産情報に設定する作業
資産情報に,部署ID,設置場所ID,ユーザID,管理者IDおよび管理部署IDが設定されていて,対応する部署,設置場所,ユーザ名,管理者および管理部署が設定されていない場合,対応する名称が設定されます。
- 不要なIPアドレス管理情報を削除する作業
IPグループ情報の範囲外で,利用されていないIPアドレスのIPアドレス管理情報が削除されます。
- インストールソフトウェア名が登録されていないインストールソフトウェア情報を削除する作業
- 管理レベルを「管理対象外」に設定したソフトウェアのインストールソフトウェア情報を削除する作業
- 部署または設置場所別のIPグループで,対応する部署または設置場所が削除されたIPグループを削除する作業
- ハードウェア資産情報の「IPアドレス」の値に対応する部署を,資産情報の「部署」に登録する作業
IPアドレスと部署との対応は,業務メニュー「IPグループ管理」で作成したIPグループの設定に従います。この作業は,デフォルトでは実施しない設定になっています。
- ハードウェア資産情報の「IPアドレス」の値に対応する設置場所を,資産情報の「設置場所」に登録する作業
IPアドレスと設置場所との対応は,業務メニュー「IPグループ管理」で作成したIPグループの設定に従います。この作業は,デフォルトでは実施しない設定になっています。
- 対応する情報(ハードウェア資産情報)が存在しない添付ファイルを削除する作業
- すでに存在していない部署に設定されている分掌情報を削除する作業
(2) 設定ファイルの作成
タスク「データメンテナンス」で実施する作業を,設定ファイル(taskopt.ini)に記述します。
taskopt.iniは,「Asset Information Manager Limited」のインストール先フォルダ¥envに格納されています。taskopt.iniを作成するときは,同じフォルダに格納されているtaskopt.orgを利用すると便利です。
次の内容でtaskopt.iniを作成してください。
[DATAMAINTENANCE]
ASSET_ERASE_DEL = YES
ASSET_ASSOC_DEL = YES
SOFTINFO_ERASE_DEL = NO
SOFTINFO_ASSOC_DEL = NO
CONTRACT_ERASE_DEL = NO
VOLUME_ERASE_DEL = NO
USER_ASSOC_UPD = YES
GROUP_ASSOC_UPD = YES
LOCATION_ASSOC_UPD = YES
IP_UNNECESSARY_DEL = YES
INSTINFO_NOLIST_DEL = YES
LICENSELINK_UNNECESSARY_DEL = NO
SOFTINFO_CONSOLIDATE = NO
INSTINFO_UNMANAGED_DEL = YES
IPGROUP_NOOBJECT_DEL = YES
IP_GROUP_ASSOC = OVERWRITE
IP_LOCATION_ASSOC = OVERWRITE
ATTACHFILE_DEL = NO |
「IP_GROUP_ASSOC」は,ユーザインベントリの値が設定されている場合でも上書きされます。すべての資産の「部署」を,業務メニュー「IPグループ管理」での設定に合わせて更新する場合に「OVERWRITE」を指定します。業務メニュー「IPグループ管理」を使用して部署を管理しない場合は,「NO」を指定してください。