ここでは,システム構成情報の手動メンテナンスの例として,新規に追加されたクライアントを管理する例と,不要なクライアントを削除する例について説明します。
ホストが初めてマネージャまたは中継マネージャに登録された日付をキーにして,一定期間に新規に追加されたクライアントを検索できます。新規に追加されたクライアントを定期的に検索することで,管理漏れのないように,ジョブの実行やあて先グループへの登録などを実施できます。
任意の期間に新規に追加されたクライアントを管理する例を,次の図に示します。
図9-6 任意の期間に新規に追加されたクライアントを管理する例(1/2)
図9-7 任意の期間に新規に追加されたクライアントを管理する例(2/2)
また,新規に追加されたクライアントを14日間ごと(隔週の特定曜日)に定型的に管理する例を,次の図に示します。新規に追加されたクライアントを一定の間隔で管理する場合は,この例のように指定します。
図9-8 14日間ごと(隔週の特定曜日)に新規追加クライアントを管理する例(1/2)
図9-9 14日間ごと(隔週の特定曜日)に新規追加クライアントを管理する例(2/2)
インベントリ情報の取得ジョブを定期的に実行している場合,実際には存在しないクライアントがシステム構成上に存在すると,ジョブが実行されないため,そのクライアントのインベントリ情報最終更新日時は,更新されることなく古いまま残ります。
このインベントリ情報が更新された最終日時をキーにして,一定期間インベントリ情報を取得することができなかったクライアントを検索できます。検索されたクライアントは,不要資産と見なして,システム構成情報から削除する運用ができます。
例えば,半年以上インベントリ情報を取得できなかったクライアントをシステム構成情報から削除する場合は,次の図のように操作します。
図9-10 半年以上インベントリ情報を取得できなかったクライアントをシステム構成情報から削除する例
ホスト識別子を使用する運用では,次の場合にホスト識別子が再生成されるため,同じクライアントがシステム構成上に重複して登録されてしまいます。
ホスト識別子が異なるクライアントがシステム構成上に重複して登録されている場合,目的のクライアントに対してジョブを実行できなかったり,意図しないクライアントにジョブが実行されたりするおそれがあります。
このような場合に,重複しているホストを検索して更新日時が古いクライアントを削除することで,システム構成情報に重複して登録されているクライアントをなくせます。
例えば,ホスト識別子は異なるが,MACアドレス,IPアドレス,およびホスト名が一致するクライアントをシステム構成情報から削除する場合は,次の図のように操作します。
図9-11 ホスト識別子は異なるがMACアドレスなどが一致するクライアントをシステム構成情報から削除する例