付録E.4 システム構成

JP1/NETM/DM固有のプロトコルをHTTPに変換するには,HTTPを使用したいJP1/NETM/DMの任意のノード間に,Internet GatewayとHTTP Gatewayを配置します。HTTPを使用する経路上の上位システム側にInternet Gatewayを,下位システム側にHTTP Gatewayを配置します。

配置されたInternet GatewayおよびHTTP Gatewayは,配布管理システム上では階層として認識されないので,透過的に扱われます。

なお,Internet Gatewayに直接接続する上位システムは,バージョン06-71以降のJP1/NETM/DMを使用してください。同様に,HTTP Gatewayに直接接続する下位システムは,バージョン06-71以降のJP1/NETM/DMを使用してください。

インターネットオプションを使用する場合のシステム構成を次の図に示します。

図E-3 インターネットオプションを使ったJP1/NETM/DMのシステム構成

[図データ]

<この項の構成>
(1) Internet Gateway
(2) HTTP Gateway
(3) プロキシおよびファイアウォール
(4) システム構成についての注意事項

(1) Internet Gateway

Internet Gatewayに接続できるHTTP Gatewayの数は,Internet Gatewayが接続する上位システムによって異なります。上位システムがマネージャの場合は50~100台,サブマネージャの場合は20~50台を推奨します。

Internet Gatewayは,上位システムと同一マシンにインストールできます。

(a) 必要な機器構成
リソース所要量
CPU1ギガヘルツ以上(推奨は2ギガヘルツ以上)
メモリ1,000+50×HTTP Gatewayの同時接続数(単位:キロバイト)
ディスク5メガバイト+HTTP Gatewayの同時接続数×配布するパッケージのサイズ
ただし,分割配布する場合は,次の式で計算してください。
5メガバイト+HTTP Gatewayの同時接続数×パッケージの分割サイズ
(b) 適用OS

Windows Server 2003,Windows XP Professional,Windows 2000,またはWindows NT Server 4.0です。

(c) 前提プログラム

Microsoft Internet Information Services 5.0以上,またはMicrosoft Internet Information Server 4.0以上をインストールしておく必要があります。

この節では,以降,特に断らないかぎり,Microsoft Internet Information Services 5.0以上またはMicrosoft Internet Information Server 4.0以上をMicrosoft Internet Information Servicesと呼びます。

(2) HTTP Gateway

直接接続する下位システムごとにHTTP Gatewayが必要です。複数のクライアントが存在する場合は,HTTP Gateway直下に中継システムを配置してください。

HTTP Gatewayは,下位システムと同一マシンにインストールできます。

(a) 必要な機器構成
リソース所要量
CPU1ギガヘルツ以上(推奨は2ギガヘルツ以上)
メモリ3,000キロバイト
ディスク5メガバイト+配布するパッケージのサイズ
ただし,分割配布する場合は,次の式で計算してください。
5メガバイト+パッケージの分割サイズ
(b) 適用OS

Windows Server 2003,Windows XP,Windows 2000,Windows NT 4.0,Windows Me,またはWindows 98です。

(c) 前提プログラム

Microsoft Internet Explorer 5.01以上をインストールしておく必要があります。

(3) プロキシおよびファイアウォール

HTTP 1.0以降に対応する透過型プロキシが利用できます。透過型プロキシとは,プロキシへの認証やクライアント自身の証明を要求する以外にはリクエストおよびレスポンスを書き換えないものを示します。また,HTTPを透過するパケットフィルタリング方式およびアプリケーションゲートウェイ方式のファイアウォールが利用できます。

インターネットオプションは,クライアント側での設定が不要なプロキシやファイアウォールに対応しています。

利用できる代表的なプロキシには,次の製品があります。

(4) システム構成についての注意事項

インターネットオプションを使用すると,上位システムからのジョブの実行要求は下位システムに届きません。ジョブは,下位システムからの要求に対する応答としてだけ実行されます。したがって,次の図のように,一部の下位システムだけでHTTP Gatewayを使用しているシステム構成の場合,HTTP Gatewayを使用していない中継システムとマネージャ間(図中,四角で囲んだ部分)でも,ジョブは下位システムからの要求に対する応答としてだけ実行されます。

図E-4 一部の下位システムだけでHTTP Gatewayを使用しているシステム構成

[図データ]