ID管理中継からの自動通知が遅延している間に,クライアントが経路を変更すると,経路情報が反映されなかったり,IDへの登録が解除されなかったりします。これらの問題への対処方法について説明します。なお,ここではIDを作成し,ID管理中継を管理する配布管理システムまたは中継マネージャを「ID管理マネージャ」と表記します。
ID管理中継からのIDの登録通知が遅延している間に,クライアントがID管理マネージャに経路を変更した場合,ID所属情報の経路情報が反映されません。経路情報が反映されていないクライアントについては,IDファイルとクライアントの情報ファイルを比較して抽出できます。経路情報が反映されていないクライアントの抽出方法および対処方法について説明します。
クライアントを管理しているID管理中継を把握するため,IDファイルを出力します。なお,IDファイルはNDI形式で出力されます。比較しやすくするため, CSV形式のIDファイルを作成する方法を,次に示します。
IDファイルに出力される情報については,「8.3.3(2)(a) IDファイルを作成する」を参照してください。
ID管理マネージャで管理しているクライアントの情報をCSV形式ファイルで出力します。CSV出力ユティリティであて先属性テンプレートを選択し,次の情報を出力してください。
クライアントの情報ファイルの出力方法については,マニュアル「運用ガイド1」の「9.1 CSV出力ユティリティでファイルを出力する」を参照してください。
IDファイルとクライアントの情報ファイルを比較し,経路情報が反映されていないクライアントを抽出する方法を示します。
経路情報が反映されていないクライアントの経路情報を修正します。次のどちらかの方法を実施してください。
IDファイルを編集し再登録する
ID管理中継でID所属情報を削除し,クライアントからIDに再登録する
ID管理中継からのIDの登録解除通知が遅延している間に,クライアントがID管理マネージャに経路を変更した場合,IDの登録解除が適用されません。このような場合の対処として,次のどちらかの方法を実施してください。