付録A.5 クラスタシステム環境の場合のバージョンアップ

クラスタシステム環境の場合に,JP1/NETM/DM Managerをバージョンアップする手順について説明します。JP1/NETM/DMをバージョンアップした場合,表示されるダイアログボックスには,バージョンアップ以前の設定が引き継がれています。必要に応じて,設定内容を変更してください。

<この項の構成>
(1) Embedded RDBを使用している場合

(1) Embedded RDBを使用している場合

Embedded RDBを使用している場合で,クラスタシステム環境のJP1/NETM/DMをバージョンアップするときは,実行系サーバおよび待機系サーバのデータベースを上書きする必要があります。手順を次に示します。

  1. 次の汎用サービスリソースをオフライン状態にする。
    • Asset Information Synchronous Service
    • Microsoft Internet Information Services
  2. 「Remote Install Server」の汎用サービスリソースの「レジストリの複製」の設定内容を削除する。
  3. 「Remote Install Server」の汎用サービスリソースをオフライン状態にする。
  4. JP1/NETM/DM Managerのインストール先ディレクトリ¥BIN下のnetmdb_stop.batコマンドを実行する。
    Embedded RDBが停止したことをメッセージで確認してください。
  5. 「HiRDB/ClusterService_JN1」の汎用サービスリソースをオフライン状態にする。
  6. JP1/NETM/DMのインストール先ディレクトリ¥jp1asset¥exe下のjamemb_dbstop.batコマンドを実行する。
    Embedded RDBが停止したことをメッセージで確認してください。
  7. 「HiRDB/ClusterService_AM1」の汎用サービスリソースをオフライン状態にする。
  8. 実行系サーバにJP1/NETM/DM Managerを上書きインストールする。
  9. 「HiRDB/ClusterService_JN1」の汎用サービスリソースをオンライン状態にする。
  10. データベースマネージャで,「データベースをアップグレードする」からデータベースのアップグレードを実行する。
    [クラスタシステム環境の設定]ダイアログボックスでは,新規作成のときと同じ設定にします。
  11. 「HiRDB/ClusterService_AM1」の汎用サービスリソースをオンライン状態にする。
  12. スタートメニューから[JP1_NETM_DM Manager]-[Asset Information Manager]-[セットアップ]-[データベースマネージャ]を選択して「データベースのアップグレード」からデータベースのアップグレードを実行する。
  13. JP1/NETM/DM Managerのインストール先ディレクトリ¥BIN下のnetmdb_stop.batコマンドを実行する。
    Embedded RDBが停止したことをメッセージで確認してください。
  14. 「HiRDB/ClusterService_JN1」の汎用サービスリソースをオフライン状態にする。
  15. JP1/NETM/DMのインストール先ディレクトリ¥jp1asset¥exe下のjamemb_dbstop.batコマンドを実行する。
    Embedded RDBが停止したことをメッセージで確認してください。
  16. 「HiRDB/ClusterService_AM1」の汎用サービスリソースをオフライン状態にする。
  17. クラスタシステムアドミニストレータでグループを移動し,所有者を待機系サーバにする。
  18. 待機系サーバにJP1/NETM/DM Managerを上書きインストールする。
  19. 待機系サーバで,手順9.から手順16.を実施する。
  20. クラスタシステムアドミニストレータでグループを移動し,所有者を実行系サーバにする。
  21. 次の汎用サービスリソースをオンライン状態にする。
    • HiRDB/ClusterService_AM1
    • HiRDB/ClusterService_JN1
    • Remote Install Server
  22. 「Remote Install Server」の汎用サービスリソースの「レジストリの複製」の設定を入力する。
    11.1.2 JP1/NETM/DMをフェールオーバーさせる場合の環境構築」の説明に従って入力してください。
  23. 次の汎用サービスリソースをオンライン状態にする。
    • Microsoft Internet Information Services
    • Asset Information Synchronous Service

注※ 「Asset Information Manager Limited」を使用している場合に必要な作業です。