4.2.14 [稼働監視]パネル

ソフトウェアの稼働状況を監視した場合に配布管理システムに通知される,操作履歴の格納方法を設定します。監視するクライアントの台数と,配布管理システムのディスク容量を考慮して設定してください。

なお,操作履歴管理の運用例については,マニュアル「導入・設計ガイド」の「2.6.5 稼働情報管理の運用例」を参照してください。

図4-17 [稼働監視]パネル

[図データ]

稼働監視履歴を保存する
下位システムから通知された操作履歴,抑止履歴および稼働時間を保存するかどうかを設定します。デフォルトはオンです。
操作履歴はインストール時に設定した操作履歴格納ディレクトリに保存されます。
抑止履歴および稼働時間は,JP1/NETM/DMのリレーショナルデータベースに格納されます。
抑止履歴は10,000件まで保存されます。10,000件を超えた場合は,古い抑止履歴から削除されます。
稼働時間は,1クライアント当たり220日分の情報が保存されます。220日を超えた場合は,古い稼働時間から削除されます。
チェックボックスをオフにした場合,下位システムから通知された履歴は保存されません。ただし,履歴が通知されると,リモートインストールマネージャの[システム構成]ウィンドウ,[あて先]ウィンドウ,または[ディレクトリ情報]ウィンドウの[属性]パネルに表示される次の情報は更新されます。
  • ソフトウェア稼働情報最終更新日時
  • 適用済みソフトウェア稼働監視ポリシー
  • 適用済みソフトウェア稼働監視ポリシーバージョン
なお,すでに保存されている履歴は,チェックボックスをオフにしてもそのまま残ります。
Embedded RDBを使用している場合,設定を変更したときには,設定した値を有効にするため,セットアップ完了後に次の操作を行う必要があります。
  1. Remote Install Serverサービスを停止する。
  2. JP1/NETM/DMのインストール先ディレクトリ¥BIN下に格納されているnetmdb_setup.batコマンドを実行する。
    netmdb_setup.batコマンドの終了時は,キー入力待ちの状態になります。キー入力なしでコマンドを終了させたい場合は,オプションに「/nopause」を指定してコマンドを実行してください。
  3. Remote Install Serverサービスを起動する。
<この項の構成>
(1) 操作履歴の保存
(2) 稼働監視履歴をJP1/NETM/DMのデータベースに格納する
(3) 自動格納する

(1) 操作履歴の保存

操作履歴を格納ディレクトリから自動削除する
しきい値を超えた場合,操作履歴格納ディレクトリ内の稼働情報を削除するときに選択します。デフォルトでは選択されています。
しきい値および削除サイズについては,表4-2を参照してください。
操作履歴を格納ディレクトリから圧縮して退避する
しきい値を超えた場合,操作履歴格納ディレクトリ内の稼働情報を圧縮してほかのディレクトリに退避するときに選択します。
しきい値については,表4-2を参照してください。
退避ディレクトリ
「操作履歴を格納ディレクトリから圧縮して退避する」ラジオボタンを選択している場合,退避先のディレクトリを指定します。退避ディレクトリには,実在するディレクトリを指定してください。
ローカルディスクのディレクトリまたは共有ディレクトリを半角127文字(全角63文字)以内で指定してください。共有ディレクトリを指定する場合は,UNCパスで指定してください。
半角記号は「-」,「_」,「¥」,「.」,「:」,「(」,および「)」を指定できます。ただし,「D:¥」のようなドライブ直下,およびG:¥NETM¥MONITORINGのようなドライブ文字が割り当てられているネットワークドライブは指定できません。また,操作履歴格納ディレクトリと同一のディレクトリは指定しないでください。
操作履歴退避ディレクトリの配下にファイル,またはディレクトリを手動で作成しないでください。
退避した操作履歴は,ここで指定した操作履歴退避ディレクトリの下に作成されるOPERATIONディレクトリ下に,クライアントごとに格納されます。
なお,退避した操作履歴は自動的に削除されません。定期的に操作履歴退避ディレクトリのサイズを確認して,操作履歴を削除してください。
しきい値に達した場合イベントビューアにメッセージを出力する
操作履歴退避ディレクトリの稼働情報のサイズがしきい値を超えた場合,イベントビューアにメッセージを出力するときに,チェックボックスをオンにします。デフォルトはオフです。
しきい値
「しきい値に達した場合イベントビューアにメッセージを出力する」チェックボックスがオンの場合,操作履歴退避ディレクトリの稼働情報のサイズのしきい値を,1~1,000GBで指定します。デフォルトは30GBです。

「自動格納する」チェックボックスがオンの場合,操作履歴格納ディレクトリ内の稼働情報が操作履歴退避ディレクトリに退避されます。

なお,稼働情報が操作履歴退避ディレクトリに退避される場合のしきい値および削除サイズは,新規インストール時や,データベースへの格納タイミングの設定内容によって異なります。操作履歴退避ディレクトリに退避される場合のしきい値および削除サイズを次の表に示します。

表4-2 操作履歴退避ディレクトリに退避される場合のしきい値および削除サイズ

タイミング項目
新規インストール時
(デフォルト値)
しきい値3MB
削除サイズ1MB
バージョンアップ時しきい値前バージョンでの設定内容が引き継がれる。
削除サイズ前バージョンでの設定内容が引き継がれる。
セットアップの「格納間隔」の変更時しきい値2MB×{格納間隔(日単位)+格納間隔(日単位)/2}
削除サイズ2MB×{格納間隔(日単位)/2}
注※
格納間隔に1~24時間を指定した場合は,1日として計算してください。

また,「自動格納する」チェックボックスがオフの場合,稼働情報はdcmmonrstコマンドを実行したときに,操作履歴退避ディレクトリに退避されます。

操作履歴格納ディレクトリの容量が20MBを超えるとイベントログが出力されるので,dcmmonrstコマンドを実行して,稼働情報を操作履歴退避ディレクトリに退避してください。

(2) 稼働監視履歴をJP1/NETM/DMのデータベースに格納する

JP1/NETM/DMのリレーショナルデータベースに稼働情報を自動格納する場合,またはdcmmonrstコマンドを実行して稼働情報を手動で格納する場合にチェックボックスをオンにします。

dcmmonrstコマンドの詳細については,マニュアル「運用ガイド2」の「4.13 dcmmonrst.exe(稼働情報のデータベースへの格納)」を参照してください。

(3) 自動格納する

[操作ログ一覧]ウィンドウで稼働情報(抑止履歴および操作履歴)を管理する場合で,JP1/NETM/DMのリレーショナルデータベースに稼働情報を自動で格納するときに,チェックボックスをオンにします。デフォルトはオフです。

[操作ログ一覧]ウィンドウで稼働情報を管理するには,JP1/NETM/DMのリレーショナルデータベースに稼働情報を格納する必要があります。

注意
仮想化環境のクライアントから稼働情報を取得する場合,ログオンユーザ数に比例して稼働情報が増加します。そのため,「自動格納する」チェックボックスをオフにしてからdcmmonrstコマンドを実行して,稼働情報を操作履歴退避ディレクトリに退避してください。
データの保存日数
格納された稼働情報を保存しておく日数を,クライアント単位に指定します。
各クライアントでの最新の稼働情報を基準として,指定された日数を経過した稼働情報が削除されます。
日数は,1~31日で指定します。デフォルトは7日です。
格納状況をログに出力する
稼働情報のデータベースへの格納状況をMONRST.LOGに出力する場合に,チェックボックスをオンにします。デフォルトはオンです。
なお,MONRST.LOGの詳細については,マニュアル「運用ガイド2」の「6.3.1 ログファイルの確認」を参照してください。
時刻指定によるデータベースへの格納
前回の格納完了時から「格納間隔」で指定した日数の経過後,「データベース格納時刻」で指定した時刻に稼働情報の格納を開始します。この項目は,デフォルトで選択されています。
初回の格納は,Remote Install Serverサービスが起動されてから最初の「データベース格納時刻」で指定した時刻に開始されます。
「データベース格納時刻」は,0時0分~23時59分で指定します。デフォルトは,0時0分です。
「格納間隔」は,1~30日で指定します。デフォルトは1日です。
一定間隔でデータベースへ格納
前回の格納完了時から「格納間隔」で指定した時間の経過後,稼働情報の格納を開始します。
初回の格納は,Remote Install Serverサービスが起動され,「格納間隔」に指定した時間の経過後に開始されます。
「格納間隔」は1~24時間で指定します。デフォルトは1時間です。
(a) 注意事項