6.2.11 [インストールオプション]パネル
(1) インストール・収集
ユーザプログラム・データのリモートインストールまたはリモートコレクトの処理中にエラーが発生した場合の,リトライの回数および間隔を指定します。
- インストール・収集リトライ回数
- 0~100回で指定します。デフォルトは10回です。0を指定した場合はリトライしません。
- インストール・収集リトライ間隔
- 0~3,600秒で指定します。デフォルトは1秒です。0を指定した場合は間隔を置かないでリトライします。
(2) パッケージの分割配布
「分割配布する」チェックボックスをオンにすると,配布されたパッケージがここで指定したサイズより大きい場合に,ここで指定したサイズに分割されて配布されます。また,分割配布のパッケージが配布される場合でも,配布元の分割サイズがここで指定したサイズよりも大きいパッケージの場合は,ここで指定したサイズに分割されて配布されます。ネットワークの負荷を軽減したい場合に設定してください。デフォルトは,チェックボックスがオンです。
なお,分割配布のパッケージが配布されても,このチェックボックスがオフの場合には,分割配布されません。
- 分割サイズ
- パッケージを分割するサイズを指定します。分割配布の実行時に,ここで設定した分割サイズと配布されるパッケージのサイズを比較して,小さい方のサイズに分割されて配布されます。指定できる範囲は次のとおりです。デフォルトは2,097,151キロバイトです。
- キロバイトで指定する場合:1~2,097,151
- メガバイトで指定する場合:1~2,047
- なお,分割サイズは転送するパッケージごとに適用されます。したがって,複数のパッケージを一括して転送する場合でも,個々のパッケージのサイズが分割サイズに満たないパッケージは,分割配布の対象にはなりません。
- 転送休止時間
- 分割したパッケージが転送される場合に,転送と転送の間にインターバルを設定できます。1分~24時間で指定します。デフォルトは1時間です。
- 転送休止時間は,配布元と配布先の分割サイズを比較して,小さい値の分割サイズが指定された側の転送休止時間が有効になります。分割サイズが同じだった場合は,配布先の転送休止時間が有効になります。
(3) ダウンロード時にサイズチェックする
リモートインストールによる,パッケージのダウンロード時に,自システムの空き容量をチェックするかどうかを選択します。サイズチェックをして,空き容量がなかった場合,上位システムにエラーを通知します。デフォルトはチェックボックスがオンです。
(4) 以前の接続先システムに対応するパッケージ情報を削除する
セットアップで接続先のシステムを変更した場合に,以前の接続先システムに対応したパッケージ情報を削除するかどうかを選択します。デフォルトはチェックボックスがオンです。接続先システムをたびたび変更するシステムでは,パッケージ情報が蓄積されてハードディスクの容量を圧迫することがあるので,以前の接続先システムに対するパッケージ情報を削除するよう設定してください。
複数システムと接続している場合は,チェックボックスをオンにしても,接続先システムとして指定されているシステムに対応したパッケージ情報は削除されません。
なお,この項目はJP1/NETM/DM ManagerおよびJP1/NETM/DM Client(中継システム)のクライアント機能のセットアップでは表示されるだけで設定はできません。
(5) パッケージのインストールエラー時にインストール履歴を保管する
パッケージを上書きインストールしようとしてエラーとなったときに,上書きされる側のインストール済みパッケージの情報を保管するかどうかを選択します。デフォルトはチェックボックスがオフです。パッケージをインストールする際にソフトウェア条件を設定したい場合は,チェックボックスをオンにしてください。
- チェックボックスがオフの場合
上書きされる側のインストール済みパッケージの情報が,エラー時に削除されます。上書きインストールの際にエラーが発生すると,インストール済みだったパッケージ(ソフトウェア)が正常に動作するかどうか保証できなくなるためです。
パッケージの情報の削除に伴い,エラー発生後は,ソフトウェア条件を設定してパッケージをインストールできなくなります。また,パッケージセットアップマネージャでは,インストール済みだったパッケージの表示がインストールされていない状態に変わります。
なお,チェックボックスがオフの場合で,上書きインストールしようとしてエラーが発生したときは,それ以降,削除されたパッケージのバージョンまたは世代番号をソフトウェア条件に設定してインストールできなくなります。インストールするには,次の手順を実施してください。
- 「パッケージのインストールエラー時にインストール履歴を保管する」のチェックボックスをオンにする。
- クライアントを再起動する。
- ソフトウェア条件を設定しないで,インストール済みだった(情報が削除された)パッケージを再度インストールする。
- ソフトウェア条件を設定してパッケージをインストールする。
- チェックボックスがオンの場合
上書きされる側のインストール済みパッケージの情報が,エラー発生後も保管されます。したがって,エラー発生後も,ソフトウェア条件を設定してパッケージをインストールできます。また,パッケージセットアップマネージャでのインストール済みパッケージの表示は変わりません。
なお,チェックボックスがオンの場合で,ソフトウェア条件を設定しないで上書きインストールしようとしてエラーが発生したときは,それ以降,インストールされていたパッケージを再度インストールする際に,[インストール条件の変更]ダイアログボックスの[システム条件]パネルで,「同じパッケージがあったら上書き」のチェックボックスをオンにしてください。
(6) 日立PPインストールワークディレクトリをインストール時に作成・削除する
日立プログラムプロダクトをインストールしたあと,「日立PPインストールワークディレクトリ」(NETMDMWKディレクトリ)を削除するかどうかを選択できます。ディレクトリを削除する場合は,「日立PPインストールワークディレクトリをインストール時に作成・削除する」チェックボックスをオンにします。デフォルトはオンです。
この設定をオンにした場合の注意事項を次に示します。
- インストールセットのセットアップ情報では,設定できません。
- Windows NTの場合,作成したドライブの「読み取り」,「書き込み」および「削除」のアクセス権が必要です。これらのアクセス権が設定されていないと日立プログラムプロダクトのインストールが失敗します。
- 設定した場合でも,インストール後にNETMDMWKディレクトリが残る場合があります。その場合,PCの再起動時,またはポーリング時に削除されます。
(7) インストールシールドからの応答待ち時間
日立プログラムプロダクトをリモートインストールした場合に,インストールシールドからの応答を待つ最大時間を設定します。この時間を過ぎてもインストールシールドから応答がない場合は,上位システムにエラーを通知します。180~7,200秒で設定します。デフォルトは1,800です。