7.6.3 データパーティションの再割り当ての手順

新しいパーティションのためにディスクを用意できない場合,不要となった履歴を削除してデータパーティションを再割り当てする必要があります。ここでは,2011年3月以前履歴のデータを削除して,2012年1月から3月の履歴を格納するようにデータパーティションを再割り当てする手順を示します。

<この項の構成>
(1) データパーティションを再割り当てするためのクエリスクリプトを作成する
(2) データパーティションを再割り当てする

(1) データパーティションを再割り当てするためのクエリスクリプトを作成する

データパーティションを再割り当てするためのクエリスクリプトを用意します。

表7-13 クエリスクリプト(データパーティションを再割り当てする場合)

項番クエリスクリプト名説明サンプル
1CreateArchTable.sql削除データを移動するためのnetmdm_monitoring_security_archテーブルを作成します。
サンプルを基にクエリスクリプトを作成する場合,次の項目を変更してください。
  • USEステートメントのデータベース名
付録F.10
2SwitchPartition.sql2011年3月以前の履歴をnetmdm_monitoring_securityテーブルからnetmdm_monitoring_security_archテーブルに切り替えます。
サンプルを基にクエリスクリプトを作成する場合,次の項目を変更してください。
  • USEステートメントのデータベース名
付録F.11
3DropArchTable.sqlnetmdm_monitoring_security_archテーブルを削除します。
サンプルを基にクエリスクリプトを作成する場合,次の項目を変更してください。
  • USEステートメントのデータベース名
付録F.12
4MergeRange.sql今後は,2011年3月以前の履歴がnetmdm_moni_segに格納されるようにパーティション関数を変更します。
サンプルを基にクエリスクリプトを作成する場合,次の項目を変更してください。
  • USEステートメントのデータベース名
  • ALTER PARTITION FUNCTIONのyyyymmdd形式の値
付録F.13
5AlterPartition2nd.sql2012年1月から3月の履歴が,履歴を削除した既存のファイルグループに格納されるように,パーティション関数とパーティション構成を変更します。
サンプルを基にクエリスクリプトを作成する場合,次の項目を変更してください。
  • USEステートメントのデータベース名
  • ALTER PARTITION FUNCTIONのyyyymmdd形式の値
付録F.14

表7-13のクエリスクリプトを実行して古い履歴を削除し,パーティション構成とパーティション関数を変更することで,稼働監視履歴は次の表に示すように格納されます。

表7-14 格納される稼働監視履歴(データパーティションを再割り当てする場合)

項番ファイルグループ名パーティション番号格納される稼働監視履歴
1netmdm_moni_seg1イベントの開始時刻<2011/04/01
2netmdm_moni_dp_000422011/04/01≦イベントの開始時刻<2011/05/01
3netmdm_moni_dp_000532011/05/01≦イベントの開始時刻<2011/06/01
4netmdm_moni_dp_000642011/06/01≦イベントの開始時刻<2011/07/01
5netmdm_moni_dp_000752011/07/01≦イベントの開始時刻<2011/08/01
6netmdm_moni_dp_000862011/08/01≦イベントの開始時刻<2011/09/01
7netmdm_moni_dp_000972011/09/01≦イベントの開始時刻<2011/10/01
8netmdm_moni_dp_001082011/10/01≦イベントの開始時刻<2011/11/01
9netmdm_moni_dp_001192011/11/01≦イベントの開始時刻<2011/12/01
10netmdm_moni_dp_0012102011/12/01≦イベントの開始時刻<2012/01/01
11netmdm_moni_dp_0001112012/01/01≦イベントの開始時刻<2012/02/01
12netmdm_moni_dp_0002122012/02/01≦イベントの開始時刻<2012/03/01
13netmdm_moni_dp_0003132012/03/01≦イベントの開始時刻

(2) データパーティションを再割り当てする

SQL Server Management Studioを使って表7-13のクエリスクリプトを実行することで,データパーティションを追加します。

  1. 「Remote Install Server」サービスを停止する。
  2. 「CreateArchTable.sql」を実行して,削除データを移動するためのnetmdm_monitoring_security_archテーブルを作成する。
  3. 「SwitchPartition.sql」を実行して,2011年3月以前の履歴をnetmdm_monitoring_securityテーブルからnetmdm_monitoring_security_archテーブルに移動する。
  4. 「DropArchTable.sql」を実行して,netmdm_monitoring_security_archテーブルを削除する。
  5. 「MergeRange.sql」を実行して,今後は,2011年3月以前の履歴がnetmdm_moni_segに格納されるようにパーティション関数を変更する。
  6. 「AlterPartition2nd.sql」を実行して,2012年1月から3月の履歴が,履歴を削除した既存のファイルグループに格納されるように,パーティション関数とパーティション構成を変更する。
注※
dcmmonrstコマンドでも履歴を削除できますが,netmdm_monitoring_security_archテーブルに移動してテーブルごと削除すれば,dcmmonrstコマンドを使用するよりも削除に掛かる時間を短縮できます。