付録A.4 PCリプレース時のデータ移行

PCのリプレースに伴い,使用中のJP1/NETM/DM ManagerおよびJP1/NETM/DM Clientのデータを移行したい場合の手順について説明します。

バックアップの取得時および復元時には,JP1/NETM/DM のサービスを停止する必要があります。停止するサービスについては,マニュアル「運用ガイド2」の「5.3 システムのバックアップと復元」を参照してください。

なお,クライアントに上位接続先情報ファイルが配布されている環境で,接続先として設定されているPCのIPアドレスに変更がある場合は,それまで適用されていた上位接続先情報ファイルをクライアントから削除しておいてください。接続先の自動変更は,IPアドレスの変更を契機に動作します。

<この項の構成>
(1) JP1/NETM/DM Managerのデータを移行する
(2) JP1/NETM/DM Clientのデータを移行する
(3) Asset Information Manager Limitedを使用している場合のデータ移行

(1) JP1/NETM/DM Managerのデータを移行する

JP1/NETM/DM Manager(マネージャまたは中継マネージャ)の,PCリプレース時のデータ移行手順を次に示します。

  1. リプレース前のPCでバックアップを取得する。
    必要になるバックアップ内容については,マニュアル「運用ガイド2」の「5.3.1 JP1/NETM/DM Managerの手動バックアップ」を参照してください。
    なお,リレーショナルデータベースにEmbedded RDBを使用している場合,データベースのバックアップには移行用のコマンド(netmdb_unload.bat)を使用してください。
  2. 手順1.で取得したホスト識別子管理ファイル(netmdmp.hid)を,リプレース後のPCにあるWindowsのインストール先ディレクトリ下にコピーする(中継マネージャの場合)。
  3. リプレース後のPCにJP1/NETM/DM Managerをインストールする。
    「Asset Information Manager Limited」を使用している場合は,インストールコンポーネントに「Asset Information Manager Limited」を選択して,JP1/NETM/DM Managerをインストールしてください。
  4. データベースマネージャでデータベースを新規作成する(Embedded RDBの場合)。
    データベースマネージャの操作方法については,「7.4 データベースマネージャの操作方法(Embedded RDBの場合)」を参照してください。
  5. 手順1.で取得したバックアップを復元する。
    復元方法については,マニュアル「運用ガイド2」の「5.3.5 JP1/NETM/DM Managerの復元」を参照してください。
    なお,リレーショナルデータベースにEmbedded RDBを使用している場合,データベースの復元には移行用のコマンド(netmdb_reload.bat)を使用してください。

(2) JP1/NETM/DM Clientのデータを移行する

JP1/NETM/DM Client(中継システムまたはクライアント)の,PCリプレース時のデータ移行手順を次に示します。

  1. リプレース前のPCでバックアップを取得する。
    JP1/NETM/DM Client(中継システム)で必要になるバックアップ内容については,マニュアル「運用ガイド2」の「5.3.3 JP1/NETM/DM Client(中継システム)のバックアップ」を参照してください。
    JP1/NETM/DM Client(クライアント)で必要になるバックアップ内容については,マニュアル「運用ガイド2」の「5.3.4 JP1/NETM/DM Client(クライアント)のバックアップ」を参照してください。
  2. 手順1.で取得したホスト識別子管理ファイル(netmdmp.hid)を,リプレース後のPCにあるWindowsのインストール先ディレクトリ下にコピーする。
  3. リプレース後のPCにJP1/NETM/DM Clientをインストールする。
  4. 手順1.で取得したバックアップを手順3.のインストール先にコピーする。
    JP1/NETM/DM Client(中継システム)の復元方法については,マニュアル「運用ガイド2」の「5.3.6 JP1/NETM/DM Client(中継システム)の復元」を参照してください。
    JP1/NETM/DM Client(クライアント)の復元方法については,マニュアル「運用ガイド2」の「5.3.7 JP1/NETM/DM Client(クライアント)の復元」を参照してください。

(3) Asset Information Manager Limitedを使用している場合のデータ移行

「Asset Information Manager Limited」を使用しているPCをリプレースする場合の移行手順を次に示します。

  1. リプレース前のPCでバックアップを取得する。
    「Asset Information Manager Limited」のデータベースマネージャで,「データベースのCSVバックアップ」メニューからバックアップを取得します。データベースマネージャでの操作方法については,「10.3.3 データベースをCSV形式ファイルでバックアップする」を参照してください。
  2. リプレース後のPCにJP1/NETM/DM Managerをインストールする。
    インストールするコンポーネントに「Asset Information Manager Limited」を選択して,JP1/NETM/DM Managerをインストールしてください。
  3. 「Asset Information Manager Limited」のサーバセットアップで,「データベース情報」の「ログインID」および「サービス名」を設定する。
  4. 「Asset Information Manager Limited」のデータベースを新規に作成する。
  5. バックアップを復元する。
    「Asset Information Manager Limited」のデータベースマネージャで,「データベースのCSVリストア」メニューからバックアップを復元します。データベースマネージャでの操作方法については,「10.3.4 データベースをCSV形式ファイルからリストアする」を参照してください。

なお,バックアップを復元したあとに「Asset Information Manager Limited」を使用するときは,次の順番でサービスを起動してください。

  1. JP1/NETM/Client Security Control - Managerのサービス(JP1/NETM/Client Security Controlと連携している場合)
  2. Asset Information Synchronous Service,「Asset Information Manager Limited」のコマンドおよびタスク
  3. World Wide Web Publishing ServiceまたはWorld Wide Web Publishing
  4. IIS Admin ServiceまたはIIS Admin