9.3.1 あて先グループのポリシーを設定する

あて先グループのポリシーを設定する方法を次に示します。

なお,ポリシー設定時にあて先グループ名を指定する際には,「8.2.2 グループ名の付け方」を参照してください。

  1. [あて先]ウィンドウで,[オプション]-[あて先グループ/IDの自動メンテナンス]を選択する。
    [ポリシーの設定]ダイアログボックスが表示されます。
    [ファイル]-[グループの新規作成]を選択し,[あて先グループの作成]ダイアログボックスを表示させ,「あて先グループのポリシーの作成」を実行してもこのダイアログボックスを表示できます。

    図9-14 [ポリシーの設定]ダイアログボックス

    [図データ]

    [ポリシーの設定]ダイアログボックスには,条件が半角で260文字(全角で130文字)まで表示されます。260文字を超えた部分は表示されませんが,条件として正しく設定されています。
    新規にポリシーを設定したい場合は,[追加]ボタンをクリックしてください。
    既存のポリシーを変更したい場合は,変更したいポリシーを選択して[変更]ボタンをクリックしてください。一覧表示内の「グループ名称」および「経路」をダブルクリックすると,直接編集することもできます。
    既存のポリシーを削除したい場合は,削除したいポリシーを選択して[削除]ボタンをクリックしてください。なお,ポリシーを削除しても,そのポリシーによって作成されたあて先グループは削除されません。また,ポリシーによって登録されたホストも,あて先グループからは削除されません。
  2. [追加]ボタンをクリックする。
    [メンテナンス対象の選択]ダイアログボックスが表示されます。

    図9-15 [メンテナンス対象の選択]ダイアログボックス

    [図データ]

  3. 「あて先グループの自動メンテナンス」を選択し,[次へ]ボタンをクリックする。
    [ポリシー種別の選択]ダイアログボックスが表示されます。

    図9-16 [ポリシー種別の選択]ダイアログボックス

    [図データ]

  4. 設定したいポリシー種別を選択し,[次へ]ボタンをクリックする。
  5. 表示されたダイアログボックスでポリシーを設定する。
    選択した項目ごとに,表示されるダイアログボックスが異なります。各ダイアログボックスでの設定については,次の表に示す(1)~(4)を参照してください。
    選択項目参照先
    IPアドレスによるグルーピング(1) [IPアドレスによるグルーピング]ダイアログボックスでの設定
    新規作成ホストによるグルーピング(2) [新規作成ホストによるグルーピング]ダイアログボックスでの設定
    OS種別によるグルーピング(3) [OS種別によるグルーピング]ダイアログボックスでの設定
    ユーザインベントリ項目によるグルーピング(4) [ユーザインベントリ項目によるグルーピング]ダイアログボックスでの設定
  6. ポリシーの設定が完了したら,[次へ]ボタンをクリックする。
    [ポリシーの確認]ダイアログボックスが表示されます。

    図9-17 [ポリシーの確認]ダイアログボックス

    [図データ]

    [ポリシーの確認]ダイアログボックスには,条件が半角で260文字(全角で130文字)まで表示されます。260文字を超えた部分は表示されませんが,条件として正しく設定されています。
    あて先グループに追加されるホストの種別
    ポリシーによって追加されるホストの種別を選択します。「クライアントだけ」を指定した場合,中継マネージャおよび中継システムと同じPC上のクライアントは対象外になります。中継マネージャおよび中継システムへの配布やインベントリ情報の取得が不要な場合に選択してください。
     
  7. [完了]ボタンをクリックする。
    ポリシーが作成され,[ポリシーの一括反映]ダイアログボックスが表示されます。ただし,作成したポリシーの種別が新規作成ホストの場合は,このダイアログボックスは表示されないで,[ポリシーの設定]ダイアログボックスに戻ります。

    図9-18 [ポリシーの一括反映]ダイアログボックス

    [図データ]

    [ポリシーの一括反映]ダイアログボックスでは,追加,変更したポリシーを即時に一括反映するかどうか選択します。
    [今すぐ実行する]ボタンをクリックすると,追加,変更したポリシーを即時にあて先グループに一括反映します。[あとで実行追加,変更する]ボタンをクリックすると,[ポリシーの設定]ダイアログボックスに戻ります。
    なお,複数のポリシーが同じあて先グループに登録する設定になっていても,エラーにはなりません。

    図9-19 [ポリシーの設定]ダイアログボックス

    [図データ]

<この項の構成>
(1) [IPアドレスによるグルーピング]ダイアログボックスでの設定
(2) [新規作成ホストによるグルーピング]ダイアログボックスでの設定
(3) [OS種別によるグルーピング]ダイアログボックスでの設定
(4) [ユーザインベントリ項目によるグルーピング]ダイアログボックスでの設定

(1) [IPアドレスによるグルーピング]ダイアログボックスでの設定

指定したIPアドレスの範囲でクライアントをグルーピングします。一括指定と範囲指定が選択できます。

[一括指定]パネル

図9-20 [一括指定]パネル

[図データ]
あて先グループ名称とIPアドレスを指定します。IPアドレスの指定に「*」をワイルドカードとして使用してください。
例えば,「172.20.20.*」と指定した場合,「172.20.20.0~172.20.20.255」のIPアドレスがグルーピングされます。
[追加]ボタンをクリックすると,一覧表示に条件が追加されます。IPアドレスによるグルーピングでは,複数の異なる条件を設定することができます。既存の条件を削除するには[削除]ボタンをクリックしてください。
[範囲指定]パネル

図9-21 [範囲指定]パネル

[図データ]
IPアドレスを範囲指定できます。ポリシーの追加時,「あて先グループ名称」には,デフォルトの上位の経路として「IPアドレス¥Default」が表示されます。
[経路参照]ボタン
各タブで[経路参照]ボタンをクリックすると,[グループ一覧]ダイアログボックスが表示されます。

図9-22 [グループ一覧]ダイアログボックス

[図データ]
現在のあて先グループの一覧がツリー表示され,あて先グループの経路を設定できます。

(2) [新規作成ホストによるグルーピング]ダイアログボックスでの設定

システム構成情報に新規に登録されたホストをグルーピングします。このポリシーを使ったあて先グループは一つしか設定できません。

図9-23 [新規作成ホストによるグルーピング]ダイアログボックス

[図データ]

ポリシーの追加時,「あて先グループ名称」には,デフォルトとして「新規作成ホスト」が表示されます。

[経路参照]ボタンをクリックすると,(1)で説明した[グループ一覧]ダイアログボックスが表示され,経路を指定できます。

(3) [OS種別によるグルーピング]ダイアログボックスでの設定

システム情報の「OS種別」単位でクライアントをグルーピングします。

図9-24 [OS種別によるグルーピング]ダイアログボックス

[図データ]

チェックボックスがオンのOS種別が,グルーピングの対象となります。OS種別ごとのあて先グループ名は任意に設定できます。複数のOS種別に対して同じあて先グループ名を設定すれば,複数のOS種別のホストを一つのあて先グループで管理することもできます。

ポリシーの追加時,デフォルトの上位の経路として「OS種別¥」が表示されます。

[経路参照]ボタンをクリックすると,(1)で説明した[グループ一覧]ダイアログボックスが表示され,経路を指定できます。

[全選択]ボタンをクリックすると,すべてのOS種別のチェックがオンになります。[全選択解除]ボタンをクリックすると,すべてのOS種別のチェックがオフになります。

「OSサブバージョンレベルまでグルーピングする」チェックボックスをオンにすると,OS種別のあて先グループの配下に,Service PackなどのOSサブバージョン単位でグルーピングされるようになります。ただし,システム情報の「OSサブバージョン」の値を取得できない場合は,OS種別のあて先グループに登録されます。「OSサブバージョン」の値が半角で32文字(全角で16文字)を超えた場合は,あて先グループ名は「unknown」となります。

(4) [ユーザインベントリ項目によるグルーピング]ダイアログボックスでの設定

ユーザインベントリ項目でクライアントをグルーピングします。クライアントから入力されたユーザインベントリ情報をあて先グループ名に設定し,グルーピングします。表示されるユーザインベントリ項目は自管理項目および共通管理項目だけです。このポリシーは16個まで作成できます。

図9-25 [ユーザインベントリ項目によるグルーピング]ダイアログボックス

[図データ]

ユーザインベントリ項目を階層別に指定することによって,作成されるあて先グループを階層化できます。ただし,設定できる階層は6階層までです。

[経路参照]ボタンをクリックすると,(1)で説明した[グループ一覧]ダイアログボックスが表示され,経路を指定できます。

なお,あて先グループの自動メンテナンスでは,クライアントで入力するユーザインベントリ情報について,次の制限事項があります。