HTTP Gateway側の設定として,HTTP Gatewayのインストールとセットアップ,下位システムのセットアップを行います。
Windows NTの場合,HTTP Gatewayのインストールでは,HTTP GatewayをWindowsのサービスとして登録するための設定も行います。HTTP Gatewayサービスの設定は,インストール後,必要に応じて変更できます。
HTTP Gateway,HTTP Gatewayサービス,および下位システムの設定手順を次の図に示します。なお,HTTP Gatewayサービスは,Windows NTの場合だけ設定します。
図E-10 HTTPGatewayの設定手順
インターネットオプションはプロトコルを変換するバックグラウンドサービスのため,HTTP Gatewayをインストールするとき,[スタート]メニューにアイコンを登録しません。インストール後,必要な設定は[コントロールパネル]から行います。
Windows NTの場合,HTTP Gatewayのインストールでは,HTTP GatewayをWindowsのサービスとして登録するための設定も行います。HTTP Gatewayサービスの設定は,インストール後,必要に応じて変更できます。インストール後,HTTP GatewayはWindowsのサービスとして動作します。サービス名は「JP1/NETM/DM HTTP Gateway Service」です。
Windows MeおよびWindows 98の場合,HTTP Gatewayは常駐プログラムになります。
なお,JP1/NETM/DMのリモートインストール機能を使用して,HTTP Gatewayを新規インストールすることはできません。再インストールの場合は可能です。
次にHTTP Gatewayのインストール手順について説明します。
図E-11 [ユーザ登録]ダイアログボックス
図E-12 [インストールパスの設定]ダイアログボックス
図E-13 [サービスの設定]ダイアログボックス
HTTP Gatewayのセットアップは,[コントロールパネル]から行います。
[コントロールパネル]を開き,[JP1/NETM/DM HTTP Gateway設定]をダブルクリックすると,[JP1/NETM/DM HTTP Gateway設定]ダイアログボックスが表示されます。このダイアログボックスで次の設定をしたあと,Webサーバへのテスト接続を行います。
なお,インターネットオプションの運用を開始したあと,セットアップ内容を変更した場合は,設定内容を反映させるために,HTTP Gatewayサービスの再起動が必要です。Windows MeおよびWindows 98の場合は,PCの再起動が必要です。
HTTP Gatewayが接続する,WebサーバとInternet Gatewayを指定します。また,HTTPおよびHTTPS通信のポート番号を指定することもできます。
図E-14 [サーバ]パネル
プロキシサーバを利用する場合は,「プロキシサーバを利用する」をチェックして,各種の設定を行います。
図E-15 [プロキシ]パネル
SSLを用いたHTTPS通信を行うための設定をします。
図E-16 [セキュリティ]パネル
JP1/NETM/DMの下位システムの接続を受け付けるサービスと,一度にアップロードできる最大データサイズを指定します。
図E-17 [通信設定]パネル
ノートパソコンにHTTP Gatewayとクライアントを導入し,ダイヤルアップでインターネットに接続するような場合,ダイヤルアップ接続を自動で行うことができます。これを自動ダイヤリング機能と呼び,[ダイヤルアップ]パネルで設定します。[ダイヤルアップ]パネルは,リモートアクセスサービスがインストールされている場合だけ表示されます。
自動ダイヤリング機能は,次の契機で回線を接続または切断します。
HTTP Gatewayの自動ダイヤリング機能を使用する場合は,下位システムのセットアップで「ダイヤルアップ接続」をオフにしておく必要があります。ただし,HTTP Gatewayが下位システムと同一マシンにインストールされている場合,下位システムの「ダイヤルアップ接続」をオンにし,HTTP Gatewayの自動ダイヤリング機能をオフにしておくことでも,同様の機能を実現できます。
図E-18 [ダイヤルアップ]パネル
[JP1/NETM/DM HTTP Gateway設定]ダイアログボックスで,すべてのセットアップが終わったら,[OK]ボタンをクリックします。次の確認ダイアログボックスが表示されますので,[確認]ボタンをクリックして,Webサーバへのテスト接続を実行してください。
図E-19 [セットアップ項目の確認]ダイアログボックス
正常に接続すると,[JP1/NETM/DM HTTP Gateway設定確認ページ]が表示されます。
図E-20 [JP1/NETM/DM HTTP Gateway設定確認ページ]
このWebページが表示されない場合は,正常に接続できていません。セットアップの設定を見直してください。また,SSLを利用する場合は,Webサーバに証明書がインストールされていることを確認してください。
Windows NTの場合,HTTP Gatewayのインストールが完了すると,HTTP GatewayはWindowsのサービスとして自動的に登録されています。登録内容は次のとおりです。
HTTP Gatewayサービスの設定は,必要に応じて変更できます。
アカウントには,HTTP Gatewayサービスがログオンするときに使用するユーザアカウントとパスワードを設定してください。HTTP Gatewayは,設定したアカウントユーザに対するWindowsの[インターネットオプション]の設定を利用して動作します。
ユーザアカウントを設定するとき,次のことに注意してください。
サービスの設定を変更する方法は,次のとおりです。なお,サービスの詳細については,Windowsのマニュアルまたはヘルプを参照してください。
HTTP Gatewayに接続する下位システムのセットアップ項目のうち,インターネットオプションを使用する場合に注意が必要な項目について説明します。セットアップ方法およびセットアップ項目の詳細は,「4. JP1/NETM/DM Managerをセットアップする」,「5. JP1/NETM/DM Client(中継システム)をセットアップする」,または「6. JP1/NETM/DM Client(クライアント)をセットアップする」を参照してください。
パネル名 | 項目名 | 説明 |
---|---|---|
接続先 | 上位接続先 ホスト名又はIPアドレス | HTTP Gatewayを中継マネージャと同一マシンにインストールしている場合,HTTP GatewayおよびInternet Gatewayを介して接続している上位システムのホスト名またはIPアドレスを設定します。 HTTP Gatewayと中継マネージャを別マシンにインストールしている場合は,HTTP Gatewayをインストールしたマシンのホスト名またはIPアドレスを設定します。 |
中継マネージャと同一マシン上のHTTP Gatewayを使用して接続する | HTTP Gatewayを中継マネージャと同一マシンにインストールしている場合,オンに設定します。 | |
通信関連 | ポート番号JP1/NETM/DM HTTP Gateway [netmdmgw] | HTTP Gatewayを中継マネージャと同一マシンにインストールしている場合,HTTP Gatewayと通信するときに使用するポート番号を指定できます。デフォルトは22295です。ほかのプログラムとの重複を避ける必要がある場合は,変更してください。 なお,netmdmgwポートは,[サーバセットアップ]の[通信関連]タブで設定することもできます。 |
通信ソフトからの応答待ち時間 | Internet Gateway,HTTP Gateway,およびインターネットを介した通信は,配布管理システムに直接接続する場合に比べて,通信時間が長くなります。特にインターネット回線が細い場合のファイル転送では,この傾向が顕著となり,下位システム側で応答がないと判断され,通信エラーとなるおそれがあります。したがって,システムの規模,回線,および転送するファイルサイズを考慮して,値を設定する必要があります。応答待ち時間は,次の計算式で概算してください。その後,動作確認をして設定値を調整してください。応答待ち時間=T1×Sp※ | |
クライアント常駐・ポーリング | ポーリングする | インターネットオプションを使用する場合,上位システムからのジョブの実行要求は下位システムに届きません。ジョブは,下位システムからの要求に対する応答としてだけ実行されます。このようなジョブの流れを考慮して,「ポーリングする」をオンにし,利用環境や条件に合わせてポーリングのタイミングを設定してください。ジョブの流れについては,「付録E.2 インターネットオプションを介したジョブの流れ」を参照してください。 |
パネル名 | 項目名 | 説明 |
---|---|---|
接続先 | 上位システム | HTTP GatewayおよびInternet Gatewayを介して接続している上位システムの製品種別(JP1/NETM/DM ManagerまたはJP1/NETM/DM SubManager)を選択します。 |
ホスト名又はIPアドレス | HTTP Gatewayを中継システムと同一マシンにインストールしている場合,HTTP GatewayおよびInternet Gatewayを介して接続している上位システムのホスト名またはIPアドレスを設定します。 HTTP Gatewayと中継システムを別マシンにインストールしている場合は,HTTP Gatewayをインストールしたマシンのホスト名またはIPアドレスを設定します。 | |
複数の上位システムへポーリングする | この項目をオンに設定する場合,優先順位1位には,次のマシンを指定する必要があります。
| |
中継システムと同一マシン上のHTTP Gatewayを使用して接続する | HTTP Gatewayを中継システムと同一マシンにインストールしている場合,オンに設定します。 | |
通信関連 | ポート番号JP1/NETM/DM HTTP Gateway [netmdmgw] | HTTP Gatewayを中継システムと同一マシンにインストールしている場合,HTTP Gatewayと通信するときに使用するポート番号を指定できます。デフォルトは22295です。ほかのプログラムとの重複を避ける必要がある場合は,変更してください。 |
通信ソフトからの応答待ち時間 | Internet Gateway,HTTP Gateway,およびインターネットを介した通信は,配布管理システムに直接接続する場合に比べて,通信時間が長くなります。特にインターネット回線が細い場合のファイル転送では,この傾向が顕著となり,下位システム側で応答がないと判断され,通信エラーとなるおそれがあります。したがって,システムの規模,回線,および転送するファイルサイズを考慮して,値を設定する必要があります。応答待ち時間は,次の計算式で概算してください。その後,動作確認をして設定値を調整してください。応答待ち時間=T1×Sp※ | |
クライアント常駐・ポーリング | ポーリングする | インターネットオプションを使用する場合,上位システムからのジョブの実行要求は下位システムに届きません。ジョブは,下位システムからの要求に対する応答としてだけ実行されます。このようなジョブの流れを考慮して,「ポーリングする」をオンにし,利用環境や条件に合わせてポーリングのタイミングを設定してください。ジョブの流れについては,「付録E.2 インターネットオプションを介したジョブの流れ」を参照してください。 |
パネル名 | 項目名 | 説明 |
---|---|---|
接続先 | 接続先 | HTTP GatewayおよびInternet Gatewayを介して接続している上位システムの製品種別(JP1/NETM/DM ManagerまたはJP1/NETM/DM SubManager)を選択します。 |
ホスト名又はIPアドレス | HTTP Gatewayをインストールしたマシンのホスト名またはIPアドレスを設定します。 | |
システム構成を自動登録する | インターネットを介したネットワーク環境では,システム構成の自動登録をしない運用をお勧めします。詳細は,「付録E.3 運用上の注意事項」を参照してください。 | |
通信関連 | 通信ソフトからの応答待ち時間 | Internet Gateway,HTTP Gateway,およびインターネットを介した通信は,配布管理システムに直接接続する場合に比べて,通信時間が長くなります。特にインターネット回線が細い場合のファイル転送では,この傾向が顕著となり,下位システム側で応答がないと判断され,通信エラーとなるおそれがあります。したがって,システムの規模,回線,および転送するファイルサイズを考慮して,値を設定する必要があります。応答待ち時間は,次の計算式で概算してください。その後,動作確認をして設定値を調整してください。応答待ち時間=T1×Sp※ |
クライアント常駐・ポーリング | クライアントを常駐する | インターネットオプションでは,ジョブの実行要求を通しませんので,クライアントの常駐は不要です。 |
ポーリングする | インターネットオプションを使用する場合,上位システムからのジョブの実行要求は下位システムに届きません。ジョブは,下位システムからの要求に対する応答としてだけ実行されます。このようなジョブの流れを考慮して,「ポーリングする」をオンにし,利用環境や条件に合わせてポーリングのタイミングを設定してください。ダイヤルアップ接続する場合は,課金なども考慮して,「時刻指定によるポーリング」を有効に活用してください。また,「ポーリングする」をオフにして,クライアントの[パッケージセットアップマネージャ]実行時,または[ジョブ実行]アイコン起動時だけ,回線を接続することも有効です。ジョブの流れについては,「付録E.2 インターネットオプションを介したジョブの流れ」を参照してください。 | |
ダイヤルアップ | ダイヤルアップ接続 | HTTP Gatewayの自動ダイヤリング機能を使用する場合は,オフに設定します。ただし,HTTP Gatewayがクライアントと同一マシンにインストールされている場合,HTTP Gatewayの自動ダイヤリング機能をオフにし,クライアントの設定をオンに設定することもできます。 |