10.2.3 基本情報の設定

「基本情報」では,操作画面に表示される項目,操作を実行する際の上限値などを設定します。

なお,次の項目は,JP1/NETM/Client Security Controlと連携する場合に使用する設定です。JP1/NETM/Client Security Controlと連携しない場合は,設定不要です。

各項目の内容については,マニュアル「JP1/NETM/Asset Information Manager 設計・構築ガイド」を参照してください。

そのほかの項目について説明します。

<この項の構成>
(1) 検索結果の一覧表示行数
(2) 表示件数欄の表示
(3) 1ページに表示する検索結果の件数
(4) 部署削除用の「ゴミ箱」部署ID
(5) 設置場所削除用の「ゴミ箱」設置場所ID
(6) 部署別IPグループを使用した部署の設定
(7) 設置場所別IPグループを使用した設置場所の設定
(8) 操作ログの検索結果取得件数
(9) 操作ログ一覧の検索期間の警告
(10) トレース時の表示階層
(11) トレース時間範囲の設定
(12) 保有機器検索画面の機器状態
(13) 変更履歴情報管理

(1) 検索結果の一覧表示行数

検索した結果の一覧の表示件数を設定します。この設定は,検索結果がページで区切られていない画面に適用されます。

この項目は設定を省略できます。

(2) 表示件数欄の表示

1ページに表示する検索結果の件数を指定する「表示件数」の欄を,操作画面に表示するかどうかを選択します。この設定は,検索結果がページで区切られて表示される画面のうち,検索を実行する画面に適用されます。

(3) 1ページに表示する検索結果の件数

検索した結果の一覧の表示件数を設定します。この設定は,検索結果がページで区切られて表示される画面に適用されます。

この項目は設定を省略できます。

(4) 部署削除用の「ゴミ箱」部署ID

部署を削除した場合に,削除した部署に登録されていたユーザ情報を一時退避するために「ゴミ箱」という部署が自動的に作成されます。「部署削除用の「ゴミ箱」部署ID」では,「ゴミ箱」の部署IDを設定します。

この項目は設定を省略できます。

(5) 設置場所削除用の「ゴミ箱」設置場所ID

設置場所を削除した場合に,削除した設置場所を一時退避するために「ゴミ箱」という設置場所が自動的に作成されます。「設置場所削除用の「ゴミ箱」設置場所ID」では,「ゴミ箱」の設置場所IDを設定します。

この項目は設定を省略できます。

(6) 部署別IPグループを使用した部署の設定

「部署別IPグループを使用した部署の設定」では,IPアドレスに合わせて,機器を使用している部署を設定するかどうかを選択します。IPアドレスに対応する部署は,業務メニュー「IPグループ管理」で登録します。また,「部署」は,ハードウェア資産情報の「IPアドレス」に合わせて設定されます。

この設定は,サービス「Asset Information Synchronous Service」,タスク「インベントリ情報の取込み」,およびタスク「データメンテナンス」の実行時に有効になります。ただし,タスク「データメンテナンス」の実行時に有効にするには,設定ファイル(taskopt.ini)を変更する必要があります。設定ファイルの変更方法については,「10.7.2(2) 設定ファイルの作成」を参照してください。

注意事項
「設定する」を選択した場合でも,ユーザインベントリの値,または[機器詳細]ダイアログボックスで入力した値が設定されている場合は,上書きされません。
そのため,すべての機器に対応するIPグループの部署の値を設定したい場合は,業務メニュー「一括変更」で,一度すべての「部署」の値を削除してください。また,業務メニュー「インベントリ情報の引き当て」で,「部署情報.部署名」の「上書き設定」を「上書きする(NULLまたはN/Aは上書きしない)」に設定するか,タスク「データメンテナンス」を使用して上書きする設定にしてください。タスク「データメンテナンス」での設定方法については,「10.7.2 タスク「データメンテナンス」で実施する作業の指定」を参照してください。

(7) 設置場所別IPグループを使用した設置場所の設定

「設置場所別IPグループを使用した設置場所の設定」では,IPアドレスに対応する設置場所を機器の「設置場所」に設定するかどうかを選択します。IPアドレスに対応する設置場所は,業務メニュー「IPグループ管理」で登録します。また,「設置場所」は,ハードウェア資産情報の「IPアドレス」に合わせて設定されます。

この設定は,サービス「Asset Information Synchronous Service」,タスク「インベントリ情報の取込み」,およびタスク「データメンテナンス」の実行時に有効になります。ただし,タスク「データメンテナンス」の実行時に有効にするには,設定ファイル(taskopt.ini)を変更する必要があります。設定ファイルの変更方法については,「10.7.2 タスク「データメンテナンス」で実施する作業の指定」を参照してください。

注意事項
「設定する」を選択した場合でも,ユーザインベントリから取得した値,または[機器詳細]ダイアログボックスで入力した値が設定されている場合は,上書きされません。そのため,すべての機器に対応するIPグループの設置場所の値を設定したい場合は,業務メニュー「一括変更」で,一度すべての「設置場所」の値を削除してください。また,業務メニュー「インベントリ情報の引き当て」で,「設置場所情報.設置場所名」の「上書き設定」が「上書きする(NULLまたはN/Aは上書きしない)」に設定されていることを確認してください。
参考
タスク「データメンテナンス」を使用することで,ユーザインベントリから取得した値,または[機器詳細]ダイアログボックスで入力した値が設定されている場合でも,業務メニュー「IPグループ管理」での設定に合わせて設置場所を更新できます。タスク「データメンテナンス」での設定方法については,「10.7.2 タスク「データメンテナンス」で実施する作業の指定」を参照してください。

(8) 操作ログの検索結果取得件数

検索に時間が掛かり過ぎるのを防ぐため,配布管理システムとJP1/秘文のテーブルごとの,操作ログを検索する件数を指定します。

操作ログを管理しない場合でも,値を空白にすることはできません。

(9) 操作ログ一覧の検索期間の警告

検索に時間が掛かり過ぎるのを防ぐため,業務メニュー「操作ログ一覧」および[操作ログ一覧]ウィンドウでの検索期間に対して,警告する範囲を設定します。「検索期間(開始)」から「検索期間(終了)」までに設定した時間が,この項目で設定した時間を超えている場合,警告が表示されます。なお,この項目に0を設定した場合,警告は表示されません。

操作ログを管理しない場合でも,値を空白にすることはできません。

(10) トレース時の表示階層

「トレース時の表示階層」では,業務メニュー「操作ログ一覧」および[操作ログ一覧]ウィンドウで操作を追跡する際に,バックアイコンまたはフォワードアイコンを選択して一度に表示される階層の数を設定します。

操作ログを管理しない場合でも,値を空白にすることはできません。

(11) トレース時間範囲の設定

「トレース時間範囲の設定」では,業務メニュー「操作ログ一覧」および[操作ログ一覧]ウィンドウで,あるクライアントに対するネットワーク経由の操作を追跡する場合に,同時刻と見なす時間の範囲を設定します。

操作ログを管理しない場合でも,値を空白にすることはできません。

(12) 保有機器検索画面の機器状態

「保有機器検索画面の機器状態」では,保有機器集計画面および保有機器一覧画面の検索条件「機器状態」に表示する機器の状態を選択します。

(13) 変更履歴情報管理

「変更履歴情報管理」では,管理対象とする機器の初回の変更履歴を管理するかどうかを選択します。JP1/NETM/DMからインベントリ情報を取り込む性能を向上させたい場合は,「管理しない」を選択することをお勧めします。