付録A.1 JP1/NETM/DMのバージョンアップ
(1) マネージャおよび中継マネージャをバージョンアップする
マネージャおよび中継マネージャのコンピュータで,JP1/NETM/DM Managerをバージョンアップします。
JP1 Version 7i以前の簡易データベースを使用している場合は,リレーショナルデータベースを作成します。
(2) データベースをアップグレードする
JP1/NETM/DM Managerをバージョンアップしたあと,データベースマネージャを使用してリレーショナルデータベースをアップグレードする必要があります。
リレーショナルデータベースをアップグレードする前に,リレーショナルデータベースのバックアップを取得しておくことをお勧めします。取得するバックアップについては,マニュアル「運用ガイド2」の「5.3 システムのバックアップと復元」を参照してください。
JP1 Version 7i以前の簡易データベースを使用している場合は,データベースマネージャを使用して,簡易データベースのデータを手順1.で作成したリレーショナルデータベースに移行します。
データベースマネージャの操作については,「7.4 データベースマネージャの操作方法(Embedded RDBの場合)」または「7.5 データベースマネージャの操作方法(Microsoft SQL ServerまたはOracleの場合)」を参照してください。
「Asset Information Manager Limited」コンポーネントをバージョンアップした場合は,「Asset Information Manager Limited」のデータベースマネージャを使用して「Asset Information Manager Limited」のリレーショナルデータベースをアップグレードする必要があります。アップグレードの方法は,「10.3.2 データベースをアップグレードする」を参照してください。
(3) 中継システムをバージョンアップする
中継システムのコンピュータでJP1/NETM/DMをバージョンアップします。
JP1 Version 7i以前のJP1/NETM/DM SubManagerを使用している場合は,JP1/NETM/DM Client(中継システム)へバージョンアップします。JP1/NETM/DM Client(中継システム)は,リモートインストール機能を使用して,JP1/NETM/DM Managerから配布することもできます。
また,JP1 Version 7i以前のJP1/NETM/DM SubManagerを使用している場合に,バージョンアップとPCリプレースをあわせて実施するときは,中継システムをJP1/NETM/DM Client(中継システム)にバージョンアップしたあとで,「付録A.4 PCリプレース時のデータ移行」の手順に従ってPCをリプレースしてください。JP1 Version 7i以前のJP1/NETM/DM SubManagerで取得したバックアップは,JP1 Version 8以降のJP1/NETM/DM Client(中継システム)では復元できません。
(4) クライアントをバージョンアップする
クライアントのコンピュータでJP1/NETM/DM Clientをバージョンアップします。リモートインストール機能を使用して,JP1/NETM/DM ManagerまたはJP1/NETM/DM Client(中継システム)から配布することもできます。
(5) バージョンアップ時の注意事項
JP1/NETM/DMをバージョンアップする場合の注意事項を次に示します。
- JP1/NETM/DM Client - Baseをバージョンアップする場合,オプション製品も同じタイミングでバージョンアップしてください。
- JP1/NETM/DM ClientにJP1/NETM/DM Client - Baseを上書きインストールした場合,使用できる機能は,JP1/NETM/DM Client - Baseで使用できる機能の範囲となります。
- JP1 Version 7iより前のバージョンで,JP1/NETM/DM ManagerとJP1/NETM/DM SubManagerの二つのプログラムがインストールされているマシンを,JP1 Version 8以降へバージョンアップする場合は,JP1/NETM/DM ManagerまたはJP1/NETM/DM SubManagerをアンインストールしてください。
JP1 Version 8以降では,JP1/NETM/DM ManagerとJP1/NETM/DM Client(中継システム)を同じマシンにインストールできません。
- JP1/NETM/DM 08-10以前のバージョンから,JP1/NETM/DM 08-11以降にバージョンアップした場合,「Asset Information Manager Limited」のGUIで一部の業務メニューが表示されない状態になっています。使用できる業務メニューをすべて表示するには,データベースをアップグレードしたあとに次の操作を実行してください。
- 「Asset Information Manager Limited」にログインする。
- 業務カテゴリ「システム定義」から業務メニュー「利用可能業務割り当て」をクリックする。
利用可能業務割り当て画面が表示されます。
- 「ソフトウェア適用管理」,「ソフトウェア適用状況」および「配布状況」のチェックボックスをオンにする。
- [更新]ボタンをクリックする。
- リモートコントロールマネージャをインストールしているJP1 Version 7i以前のJP1/NETM/DM SubManagerに,JP1 Version 8以降のJP1/NETM/DM Client(中継システム)を上書きインストールすると,リモートコントロールマネージャは削除されます。
- JP1 Version 7iより前のバージョンで次に示すリレーショナルデータベースを使用している場合は,JP1/NETM/DMをJP1 Version 7i以降にアップグレードする際に,リレーショナルデータベースもアップグレードする必要があります。
- Oracle8i R8.1.5またはR8.1.6
- Oracle8
- Microsoft SQL Server 6.5
JP1 Version 7i以降へのアップグレードの際にリレーショナルデータベースをアップグレードする場合は,必ず次の手順でアップグレードしてください。
- JP1/NETM/DMのデータベースのバックアップを取得する。
- リレーショナルデータベースを,JP1 Version 7i以降でサポートするバージョンにアップグレードする。
- JP1/NETM/DM Managerをアップグレードする。
- データベースマネージャを使用して,JP1/NETM/DMのデータベースをアップグレードする。
データベースマネージャを使用してJP1/NETM/DMのデータベースをアップグレードする手順については,「7.5.4 データベースをアップグレードする」を参照してください。
- JP1 Version 7i以前の簡易データベースを使用している環境から,JP1 Version 8以降へ移行する場合,インストール時に運用キーを変更するときは,あらかじめ幾つかの情報を削除しておく必要があります。削除する情報については,「4.2.8(2) キー項目を変更する場合の注意事項」を参照してください。
- JP1 Version 7i以前のJP1/NETM/DM Managerからバージョンアップする場合,パッケージを分割配布するジョブが終了したあとでバージョンアップしてください。分割配布するジョブの実行中にバージョンアップすると,分割配布の実行状況を示す百分率(%)が正しく表示されないことがあります。配布への影響はありません。
- バージョンが05-24より前のJP1/NETM/DM Clientを06-00以降にバージョンアップした場合,レジストリ情報が取得できなくなることがあります。レジストリ情報の取得の前に,再度レジストリ取得項目を転送してください。
- 稼働監視機能を使用している場合,JP1/NETM/DM Client(中継システム)およびJP1/NETM/DM Client(クライアント)をバージョンアップしたときは,コンピュータを再起動してください。
- JP1/NETM/DMをバージョンアップした場合は,"ソフトウェア情報の取得"ジョブを実行する必要がある場合があります。マニュアル「運用ガイド1」の「3.2.3 ソフトウェア情報を取得するときの注意事項」のバージョンアップしたときの注意事項を参照してください。