8.1.7 システム構成情報を変更する

中継システム,クライアントを追加または削除すると,システム構成の自動登録機能を使用している場合は,変更した内容が自動的に配布管理システムに通知されます。通知された内容は,[システム構成]ウィンドウに自動的に反映されます。システム構成の自動登録機能を使用していない場合は,ユーザが配布管理システムを操作してシステム構成情報を修正する必要があります。ここでは,配布管理システムからの操作でシステム構成情報を変更する方法について説明します。

なお,配布管理システムまたは中継するシステムのホスト名(IPアドレス運用の場合はIPアドレス)を変更する場合は,事前にすべてのジョブを完了させるか,または削除する必要があります。特に定期実行ジョブは,必ず削除するようにしてください。

<この項の構成>
(1) ファイルから変更する
(2) システム構成ウィンドウで変更する
(3) 中継マネージャ配下のシステム構成情報を変更する
(4) システム構成情報を変更するときの注意事項

(1) ファイルから変更する

変更前のシステム構成情報をファイルに出力します。出力したファイルを更新したあと,このファイルからシステム構成情報を作成します。

システム構成の一部だけを変更する場合も,システム構成に残すすべてのホストをファイルに記述してください。ファイルに記述されていないホストは,システム構成から削除されます。

ホストを削除する場合は,そのホストの情報をファイルから削除してください。

システム構成情報をファイルに出力する方法,およびファイルからシステム構成情報を作成する方法については,「8.1.4 システム構成情報をファイルから作成する」を参照してください。

(2) システム構成ウィンドウで変更する

ここでは,[システム構成]ウィンドウからシステム構成情報を変更する方法を説明します。変更,削除するホストを検索する方法については,「9.1.1 名称によるホストの検索方法」を参照してください。

(a) ホストを移動する

中継システムを移動すると,中継システムの下位のホストもすべて移動します。複数のホストを同時に移動するときは,[システム構成]ウィンドウの右枠で移動するホストを選択します。

ホストの移動方法は,以下のとおりです。

  1. [システム構成]ウィンドウをアクティブにし,移動するホストを選択する。
    選択したホストが反転表示されます。
  2. [編集]-[切り取り]を選択する。
    選択したホストが切り取られます。なお,[切り取り]選択後は,左枠の「ネットワーク」をダブルクリックしないでください。ダブルクリックすると[編集]メニューの[貼り付け]が非活性になり,ホストを貼り付けられなくなります。この場合は,再度[切り取り]を選択し直してください。
  3. 移動先の位置を選択する。
    選択した位置が反転表示されます。
  4. [編集]-[貼り付け]を選択する。
    切り取ったホストが,移動先に貼り付けられます。
    なお,ホストの移動は,ドラッグ&ドロップの操作でも実行できます。
(b) ホストを削除する

一度削除したホストを,元に戻すことはできません。中継システムを削除すると,下位の中継システムおよびクライアントもすべて削除されます。複数のホストを同時に削除するときは,[システム構成]ウィンドウの右枠で削除するホストを選択します。[システム構成]ウィンドウでホストを削除すると,[あて先]ウィンドウの同じ名称のホストも同時に削除されます。

下位ホストのある中継システムを削除する場合,[ホストの削除]ダイアログボックスでインベントリ情報の削除を選択しても,下位ホストの情報は削除されません。

[システム構成]ウィンドウでホストを削除する際には,[ホストの削除]ダイアログボックスが表示されます。[ホストの削除]ダイアログボックスの表示項目を次に示します。

「関連するインベントリ情報も削除する」チェックボックス
このチェックボックスをオンにすると,削除するホストに関連するシステム情報,ソフトウェア情報,およびユーザインベントリ情報が同時に削除されます。
インベントリ情報の削除を選択しなかった場合,そのホストのインベントリ情報はそのままデータベースに残り,その分だけデータベースの空き領域が少なくなります。削除するホストに関連するインベントリ情報は,できるだけ削除するようにしてください。
なお,不要なインベントリ情報は,データベースマネージャを使って削除することもできます。データベースマネージャでの削除方法の詳細については,「7.5.6 データベース上の不要なインベントリ情報を削除する」を参照してください。
「登録しているIDからも削除する」チェックボックス
「関連するインベントリ情報も削除する」チェックボックスがオンの場合に活性化されます。このチェックボックスをオンにすると,登録しているIDからも対象のホストが削除されます。ただし,中継するシステムについては,登録しているIDから削除することはできません。

ホストの削除方法は,以下のとおりです。

  1. [システム構成]ウィンドウをアクティブにし,削除するホストを選択する。
    選択したホストが反転表示されます。
  2. [編集]-[削除]を選択する。
    確認ダイアログボックスが表示されます。
  3. [OK]ボタンをクリックする。
    選択したホストが削除されます。

ホストを検索したあと,[検索]ダイアログボックスでホストを削除することもできます。詳細は,「9.1.5 検索したホストをシステム構成情報から削除する」を参照してください。

(c) ホスト名またはIPアドレスを変更する

ホスト名またはIPアドレスを変更すると,変更した内容が自動的に配布管理システムに通知されます。通知された内容は,[システム構成]ウィンドウに自動的に反映されます。一度設定したホスト名(またはIPアドレス)を,[システム構成]ウィンドウ上の操作で変更する手順を次に示します。

なお,[システム構成]ウィンドウでホスト名を変更すると,[あて先]ウィンドウにある同じホスト名も変更されます。また,インベントリ情報を表示するときのホスト名もあわせて変更されます。

  1. [システム構成]ウィンドウで名称を変更するホストを選択する。
    選択したホストが反転表示されます。
  2. [ファイル]-[名前の変更]を選択する。
    [名前の変更]ダイアログボックスが表示されます。
  3. 「新しい名前」を設定後,[OK]ボタンをクリックする。
    設定した名前に変更されます。
(d) ホストの属性を変更する

中継システムをクライアント(またはクライアントを中継システム)に変更したり,経路やコメントを変更したりする場合は,[ファイル]-[属性の変更]を選択すると表示される[属性の変更]ダイアログボックスを使用します。

なお,ホスト種別を変更する場合は,次の点にご注意ください。

ホスト名
ホスト名が表示されます。
IPアドレス
IPアドレスが表示されます。
タイプ
ホストのタイプとして,中継システムまたはクライアントを選択します。ホストのタイプを中継システムからクライアントに変更すると,変更前に設定されていた中継システム下のホストは,すべて削除されます。
経路
ホスト名を「!」で区切って,経路を設定します。存在しない経路を設定したときは,経路は変更されないで,エラーとなります。
[参照]ボタン
システム構成から経路を選択できる[パスの設定]ダイアログボックスが表示されます。
コメント
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(3) 中継マネージャ配下のシステム構成情報を変更する

マネージャから,中継マネージャ配下のシステム構成情報を変更することはできません。中継マネージャ配下のシステム構成情報が変更された場合は,システム構成の自動登録機能を使用する,またはマネージャから「システム構成情報の取得」ジョブを実行して,変更された情報をマネージャのシステム構成情報に反映してください。

ただし,マネージャの[システム構成]ウィンドウで,中継マネージャ配下のホストのコメントを変更することはできます。

なお,3階層以上の大規模システムで,中継マネージャまたは中継システムの接続先を変更した場合,変更先の配布管理システムに,移動したシステム配下の情報が反映されないことがあります。反映されていない場合には,変更先の配布管理システムで,移動した中継マネージャまたは中継システムに対して,「システム構成情報の取得」ジョブを実行してください。

(4) システム構成情報を変更するときの注意事項

システム構成情報を変更するときの注意事項を次に示します。