10.3.8 データソースまたはネット・サービスを作成する

配布管理システムおよび配布管理システムの「Asset Information Manager Limited」のデータベースとして作成したデータベースに接続するためのデータソース(Embedded RDBおよびMicrosoft SQL Serverの場合),またはネット・サービス(Oracleの場合)を作成します。

また,[操作ログ一覧]ウィンドウでJP1/秘文の操作ログを管理する場合には,JP1/秘文 LogManagerのデータベースに接続するためのデータソースを作成します。

注意事項
  • 「Asset Information Manager Limited」のデータベースに接続するためのデータソースまたはネット・サービスを作成するときは,次に示す順番でサービスを停止してください。
    1. World Wide Web Publishing ServiceまたはWorld Wide Web Publishing
    2. Asset Information Synchronous Service,「Asset Information Manager Limited」のコマンドおよびタスク
    3. JP1/NETM/Client Security Control - Manager(JP1/NETM/CSCと連携している場合)
    また,データベースマネージャの操作後に「Asset Information Manager Limited」を使用するときは,停止時と逆の順番でサービスを起動してください。
  • ODBCデータソースで接続プールが設定されている場合,「Asset Information Manager Limited」の業務を停止させてから,接続プールで設定されているタイムアウトの時間が経過するまで接続状態になります。そのため,接続状態の解除を待ってから,データソースまたはネット・サービスを作成してください。

データベースと接続するためのデータソースおよびネット・サービスの作成手順を次に示します。

  1. スタートメニューから[JP1_NETM_DM Manager]-[Asset Information Manager]-[セットアップ]を選択する。
    「Asset Information Manager Limited」の[セットアップ]ダイアログボックスが表示されます。
  2. 「データソース/ネット・サービスの作成」を選択する。
    [データソース/ネット・サービスの作成]ダイアログボックスが表示されます。

    図10-22 [データソース/ネット・サービスの作成]ダイアログボックス

    [図データ]

    JP1/NETM/Asset Information Manager
    「Asset Information Manager Limited」のデータベースに接続するためのデータソース(Embedded RDBおよびMicrosoft SQL Serverの場合)またはネット・サービス(Oracleの場合)を作成します。
    既存の「Asset Information Manager Limited」のデータベースに接続する場合に選択してください。「Asset Information Manager Limited」のデータベースマネージャでデータベースを作成する場合は,データベース作成時にデータソース(Embedded RDBおよびMicrosoft SQL Serverの場合)またはネット・サービス(Oracleの場合)が作成されるので実施不要です。
    JP1/NETM/DM
    配布管理システムのデータベースに接続するためのデータソース(Embedded RDBおよびMicrosoft SQL Serverの場合)またはネット・サービス(Oracleの場合)を作成します。
    データベースの種類がOracleの場合に選択してください。Embedded RDBまたはMicrosoft SQL Serverの場合は,インストール時にデータソースが作成されるので実施不要です。
    なお,配布管理システムのデータベース環境を変更したとき,または配布管理システムに接続できないとき(「Asset Information Manager Limited」のインストール時の指定値誤りなどのため)は,設定を変更してください。
    JP1/秘文 LogManager
    JP1/秘文 LogManagerのデータベースへ接続するためのデータソースを作成します。
    [操作ログ一覧]ウィンドウでJP1/秘文の操作ログを管理する場合に選択してください。
  3. 「接続先一覧」から接続するデータベースの製品名を選択して,[次へ]ボタンをクリックする。
    [データソースの作成]ダイアログボックスが表示されます。

なお,[データソースの作成]ダイアログボックスは,データベースの種類によって異なります。それぞれについて説明します。

<この項の構成>
(1) Embedded RDBの場合
(2) Microsoft SQL Serverの場合
(3) Oracleの場合

(1) Embedded RDBの場合

「接続先一覧」で指定したデータベースに接続するためのデータソースを作成します。

Embedded RDBのデータソースを作成する手順を次に示します。

  1. [データソース/ネット・サービスの作成]ダイアログボックスで,「接続先一覧」から接続するデータベースの製品名を選択して,[次へ]ボタンをクリックする。
    [データソースの作成]ダイアログボックスが表示されます。
    ここでは,データソースを作成するために必要なサーバおよびポート番号を指定します。

    図10-23 [データソースの作成]ダイアログボックス(Embedded RDBの場合)

    [図データ]

    サーバ
    接続先のデータベースのサーバ名またはIPアドレスを指定します。デフォルト値は,[データソース/ネット・サービスの作成]ダイアログボックスの接続先一覧で選択した項目によって異なります。
    ・「JP1/NETM/Asset Information Manager」の場合:local host
    ・「JP1/NETM/DM」の場合:空白
    指定できる値は,1~63バイトの文字列および次に示す記号です。
    「%」,「~」,「-」,「_」,「.」,「/」,「¥」
    ポート番号
    接続先のデータベースサーバのポート番号を指定します。指定できる値は5001~65535です。デフォルト値は,[データソース/ネット・サービスの作成]ダイアログボックスの接続先一覧で選択した項目によって異なります。
    ・「JP1/NETM/Asset Information Manager」の場合:30010
    ・「JP1/NETM/DM」の場合:30008
    ODBCデータソース名
    ODBCデータソース名として,選択した接続先に応じてデータベース接続サービス名が表示されます。
    ODBCデータソース名を変更したい場合は,次の作業が必要です。
    接続先一覧で「JP1/NETM/Asset Information Manager」を選択した場合は,[サーバセットアップ]ダイアログボックスで「データベース情報」の「サービス名」の設定を変更してください。
    接続先一覧で「JP1/NETM/DM」を選択した場合は,[サーバセットアップ]ダイアログボックスで「JP1/NETM/DM連携」の「JP1/NETM/DMデータベース接続サービス名」の設定を変更してください。
    接続ユーザID
    データベースにログオンする接続ユーザIDとして,セットアップで設定したデータベースのログインIDが表示されます。
    なお,接続ユーザIDを変更したい場合は,次の作業が必要です。
    接続先一覧で「JP1/NETM/Asset Information Manager」を選択した場合は,
    [サーバセットアップ]ダイアログボックスで「データベース情報」の「ログインID」の設定を変更してください。
    接続先一覧で「JP1/NETM/DM」を選択した場合は,[サーバセットアップ]ダイアログボックスで「JP1/NETM/DM連携」の「JP1/NETM/DMデータベースログインID」の設定を変更してください。
  2. 項目を設定して[OK]ボタンをクリックする。
    データソースが作成されます。

(2) Microsoft SQL Serverの場合

「接続先一覧」で指定したデータベースに接続するためのデータソースを作成します。

Microsoft SQL Serverのデータソースを作成する手順を次に示します。

  1. [データソース/ネット・サービスの作成]ダイアログボックスで,「接続先一覧」から接続するデータベースの製品名を選択して,[次へ]ボタンをクリックする。
    [データソースの作成]ダイアログボックスが表示されます。
    ここでは,データソースを作成するために必要なサーバおよびデータベース名の情報を設定します。

    図10-24 [データソースの作成]ダイアログボックス(Microsoft SQL Serverの場合)

    [図データ]

    サーバ
    接続先のデータベースのサーバ名またはIPアドレスを指定します。デフォルト値は空白です。
    指定できる値は,1~63バイトの文字列および次に示す記号です。
    「%」,「~」,「-」,「_」,「.」,「/」,「¥」
    データベース名
    接続先のデータベースの名称を指定します。デフォルト値は空白です。
    指定できる値は,1~128バイトの半角英数字および記号です。ただし,次に示す記号およびスペースは使用できません。
    「¥」,「/」,「*」,「"」,「'」,「|」,「.」,「<」,「>」,「?」,
    ODBCデータソース名
    ODBCデータソース名として,選択した接続先に応じてデータベース接続サービス名が表示されます。
    なお,ODBCデータソース名を変更したい場合は,次の作業が必要です。
    接続先一覧で「JP1/NETM/Asset Information Manager」を選択した場合は,[サーバセットアップ]ダイアログボックスで「データベース情報」の「サービス名」の設定を変更してください。
    接続先一覧で「JP1/NETM/DM」を選択した場合は,[サーバセットアップ]ダイアログボックスで「JP1/NETM/DM連携」の「JP1/NETM/DMデータベース接続サービス名」の設定を変更してください。
    接続先一覧で「JP1/秘文 Log Manager」を選択した場合は,[サーバセットアップ]ダイアログボックスで「JP1/秘文連携」の「JP1/秘文データベース接続サービス名」の設定を変更してください。
    接続ユーザID
    データベースにログオンする接続ユーザIDとして,セットアップで設定したデータベースのログインIDが表示されます。
    なお,接続ユーザIDを変更したい場合は,次の作業が必要です。
    接続先一覧で「JP1/NETM/Asset Information Manager」を選択した場合は,
    [サーバセットアップ]ダイアログボックスで「データベース情報」の「ログインID」の設定を変更してください。
    接続先一覧で「JP1/NETM/DM」を選択した場合は,[サーバセットアップ]ダイアログボックスで「JP1/NETM/DM連携」の「JP1/NETM/DMデータベースログインID」の設定を変更してください。
    接続先一覧で「JP1/秘文 Log Manager」を選択した場合は,[サーバセットアップ]ダイアログボックスで「JP1/秘文連携」の「JP1/秘文データベースログインID」の設定を変更してください。
  2. 項目を設定して[OK]ボタンをクリックする。
    データソースが作成されます。

(3) Oracleの場合

「接続先一覧」で指定したデータベースに接続するためのOracleネット・サービスを作成します。

Oracleのデータソースを作成する手順を次に示します。

  1. [データソース/ネット・サービスの作成]ダイアログボックスで,「接続先一覧」から接続するデータベースの製品名を選択して,[次へ]ボタンをクリックする。
    [ネット・サービスの作成]ダイアログボックスが表示されます。
    ここでは,ネット・サービスを作成するために必要なサーバおよびポート番号の情報を設定します。

    図10-25 [ネット・サービスの作成]ダイアログボックス(Oracleの場合)

    [図データ]

    サーバ
    接続先のデータベースのサーバ名およびIPアドレスを指定します。
    デフォルト値は空白です。指定できる値は,1~63バイトの文字列および次に示す記号です。
    「%」,「~」,「-」,「_」,「.」,「/」,「¥」
    SID
    Oracle 8iの場合は,接続するデータベースのSIDを指定します。Oracle 9iの場合は,サービス名を指定してください。
    デフォルト値は空白です。指定できる値は,1~8バイトの半角英数字です。
    ポート番号
    接続先のデータベースサーバのポート番号を指定します。指定できる値は1~65535です。デフォルトは1521です。
    ネット・サービス名
    ネット・サービス名として,選択した接続先に応じてデータベース接続サービス名が表示されます。
    なお,ネット・サービス名を変更したい場合は,次の作業が必要です。
    接続先一覧で「JP1/NETM/Asset Information Manager」を選択した場合は,[サーバセットアップ]ダイアログボックスで「データベース情報」の「サービス名」の設定を変更してください。
    接続先一覧で「JP1/NETM/DM」を選択した場合は,[サーバセットアップ]ダイアログボックスで「JP1/NETM/DM連携」の「JP1/NETM/DMデータベース接続サービス名」の設定を変更してください。
    接続ユーザID
    データベースにログオンする接続ユーザIDが表示されます。
    なお,接続ユーザIDを変更したい場合は,次の作業が必要です。
    接続先一覧で「JP1/NETM/Asset Information Manager」を選択した場合は,
    [サーバセットアップ]ダイアログボックスで「データベース情報」の「ログインID」の設定を変更してください。
    接続先一覧で「JP1/NETM/DM」を選択した場合は,[サーバセットアップ]ダイアログボックスで「JP1/NETM/DM連携」の「JP1/NETM/DMデータベースログインID」の設定を変更してください。
  2. 項目を設定して[OK]ボタンをクリックする。
    データソースが作成されます。