7.5.1 データベースを新規作成する
(1) リレーショナルデータベースの新規作成(Microsoft SQL Serverの場合)
Microsoft SQL Serverの場合のリレーショナルデータベースを新規に作成する手順を次に示します。
- [Welcome]ダイアログボックスで,「使用するリレーショナルデータベースシステム」を選択し,「データベースを新規作成する」を選択して,[次へ]ボタンをクリックする。
[データベースの選択]ダイアログボックスが表示されます。
図7-27 [データベースの選択]ダイアログボックス
![[図データ]](figure/rdb0070.gif)
- データベースサーバ
- リレーショナルデータベースのサーバを設定します。
- ネットワークプロトコルに,TCP/IPソケットを使用している場合はサーバ名,名前付きパイプを使用している場合はコンピュータ名を設定します。
- 名前付きインスタンスを使用する場合,次の形式でホスト名を指定してください。
- データベースサーバのホスト名¥インスタンス名
- データベース名
- JP1/NETM/DM Managerのセットアップで設定したデータベース名を設定します。
- 管理者ユーザID
- リレーショナルデータベースのシステム管理者(SA)のIDを設定します。管理者ユーザIDとパスワードを設定することで,不当なユーザのアクセスを防ぐことができます。
- パスワード
- 管理者ユーザIDに対応したパスワードを設定します。入力したパスワードはアスタリスク(*)で表示されます。
- ホスト名またはIPアドレスの選択
- ノードの識別に使用する情報の種類を選択します。
- 項目を設定して[次へ]ボタンをクリックする。
[データベースの詳細設定]ダイアログボックスが表示されます。
図7-28 [データベースの詳細設定]ダイアログボックス
![[図データ]](figure/rdb0080.gif)
このダイアログボックスでは,データベースファイルのパス,サイズの初期値,上限値,および増加量を設定できます。
[...]ボタンをクリックすると,ファイルのパスを参照して設定できます。
なお,OSが64ビット版のWindows Server 2012,Windows Server 2008またはWindows Server 2003 (x64)の場合,%Systemroot%¥system32ディレクトリ下のパスは設定できません。また,データベースマネージャがインストールされているマシンとは別のマシンにデータベースを作成する場合,データベースファイルのパスは,実在するパスを指定してください。実在しないパスを指定したときは,データベースの作成に失敗します。
各サイズの算出方法については,マニュアル「導入・設計ガイド」の「5.4 データベース容量の見積もり」を参照してください。それぞれのデフォルト値を次の表に示します。
表7-4 データベースの詳細設定のデフォルト値(Microsoft SQL Serverの場合)
ファイルの種類 | パス | 初期サイズ(単位:メガバイト) | 上限値(単位:メガバイト)※1 | 増加量※2 |
---|
データベースファイル | C:¥Program Files¥Hitachi¥NETMDB¥MSSQL¥DB.mdf | 3,250 | 0 | 10% |
トランザクションログファイル | C:¥Program Files¥Hitachi¥NETMDB¥MSSQL¥LOG.ldf | 20 | 0 | 10% |
ソフトウェアパッケージデータベースファイル | C:¥Program Files¥Hitachi¥NETMDB¥MSSQL¥PACK.ndf | 200 | 0 | 10% |
ソフトウェア稼働監視履歴データベースファイル※3 | C:¥Program Files¥Hitachi¥NETMDB¥MSSQL¥MONITOR.ndf | 2,000 | 0 | 10% |
- 注※1
- 0を指定すると,ディスクがいっぱいになるまでファイルが拡張されます。
- 注※2
- 1回の増加量をメガバイト単位またはパーセント(%)単位で指定します。数値だけを指定した場合はメガバイト,「%」を付けた場合はパーセントが増加の単位となります。
- 注※3
- ソフトウェアの稼働監視機能で[操作ログ一覧]ウィンドウを使用しない場合,ソフトウェア稼働監視履歴データベースファイルは使用されないため,小さいサイズを指定することをお勧めします。
Microsoft SQL Serverでは,更新プログラムの管理用の領域は「データベースファイル」に含まれます。
- [次へ]ボタンをクリックする。
[データベース作成の実行]ダイアログボックスが表示されます。
図7-29 [データベース作成の実行]ダイアログボックス
![[図データ]](figure/rdb0090.gif)
- [作成]ボタンをクリックする。
リレーショナルデータベースが作成されます。リレーショナルデータベースで使用するファイル内にデータがあるときは,データの初期化を確認するメッセージが表示されます。
(2) リレーショナルデータベースの新規作成(Oracleの場合)
Oracleの場合のリレーショナルデータベースを新規に作成する手順を次に示します。
- [Welcome]ダイアログボックスで,「使用するリレーショナルデータベースシステム」を選択し,「データベースを新規作成する」を選択して,[次へ]ボタンをクリックする。
[データソースの設定]ダイアログボックスが表示されます。
図7-30 [データソースの設定]ダイアログボックス
![[図データ]](figure/rdb0030.gif)
- データソース名
- データソース名は自動的に設定されます。指定できません。
- ユーザID
- ユーザを作成した場合は,ユーザ名を指定してください。このとき,作成したユーザにはDBAロール権限が与えられている必要があります。ユーザを作成していない場合は,「system」と指定してください。
- パスワード
- ユーザを作成した場合は,ユーザのパスワードを指定してください。作成していない場合は,systemユーザのパスワードを指定してください。
- ネット・サービス名
- 次の形式で指定してください。「NETM_接続先サーバ名」
- 接続先サーバ名はDNS名称を含まない名称で指定してください。
- <接続先サーバ名が「dmp380.Hitachi.co.jp」の場合の例>
- NETM_dmp380
- 項目を設定して[次]ボタンをクリックする。
[表領域の設定]ダイアログボックスが表示されます。
図7-31 [表領域の設定]ダイアログボックス
![[図データ]](figure/rdb0040.gif)
[表領域の設定]ダイアログボックスでは,作成する表領域名を指定します。
- ユーザ表領域
- ユーザ表領域の表領域名を設定します。デフォルトは「NETM_USER_DATA」です。
- インデックス表領域
- インデックス表領域の表領域名を設定します。デフォルトは「NETM_INDEX_DATA」です。
- 一時表領域
- 一時表領域の表領域名を設定します。デフォルトは「NETM_TEMP_DATA」です。
- ロールバック表領域
- ロールバック表領域の表領域名を設定します。デフォルトは「NETM_ROLLBACK_DATA」です。
- ソフトウェア稼働監視履歴表領域
- ソフトウェア稼働監視履歴表領域の表領域名を設定します。デフォルトは「NETM_MONITOR_DATA」です。
- 更新プログラム管理表領域
- 更新プログラム管理表領域の表領域名を設定します。デフォルトは「NETM_OSPATCH_DATA」です。
- [詳細]ボタン
- [表領域の詳細設定]ダイアログボックスが表示され,データベースファイルのパス,サイズの初期値,および上限値を設定できます。
図7-32 [表領域の詳細設定]ダイアログボックス
![[図データ]](figure/rdb0050.gif)
[...]ボタンをクリックすると,ファイルのパスを参照して設定できます。
なお,OSがWindows Server 2003 (x64)の場合,%Systemroot%¥system32ディレクトリ下のパスは設定できません。また,データベースマネージャがインストールされているマシンとは別のマシンにデータベースを作成する場合,データベースファイルのパスは,実在するパスを指定してください。実在しないパスを指定したときは,データベースの作成に失敗します。
各サイズの算出方法については,マニュアル「導入・設計ガイド」の「5.4 データベース容量の見積もり」を参照してください。それぞれのデフォルト値を次の表に示します。
表7-5 表領域の詳細設定のデフォルト値(Oracleの場合)
表領域の種類 | パス | 初期サイズ(単位:メガバイト) | 上限値(単位:メガバイト) |
---|
ユーザ表領域 | C:¥Program Files¥Hitachi¥NETMDB¥oracle¥USER.DAT | 30 | 150 |
インデックス表領域 | C:¥Program Files¥Hitachi¥NETMDB¥oracle¥INDEX.DAT | 20 | 100 |
一時表領域 | C:¥Program Files¥Hitachi¥NETMDB¥oracle¥TEMP.DAT | 20 | 100※1 |
ロールバック表領域 | C:¥Program Files¥Hitachi¥NETMDB¥oracle¥ROLLBACK.DAT | 30 | 100※2 |
ソフトウェア稼働監視履歴表領域※3 | C:¥Program Files¥Hitachi¥NETMDB¥oracle¥MONITOR.DAT | 2,320 | 11,600 |
更新プログラム管理表領域 | C:¥Program Files¥Hitachi¥NETMDB¥oracle¥OSPATCH.DAT | 3,200 | 12,800 |
- 注※1
- 通常はユーザ表領域の60%の大きさを指定してください。
- 注※2
- 通常はユーザ表領域の10%の大きさを指定してください。
- 注※3
- ソフトウェアの稼働監視機能で[操作ログ一覧]ウィンドウを使用しない場合,ソフトウェア稼働監視履歴表領域は使用されないため,小さいサイズを指定することをお勧めします。
- [次]ボタンをクリックする。
[データベース作成の実行]ダイアログボックスが表示されます。
図7-33 [データベース作成の実行]ダイアログボックス
![[図データ]](figure/rdb0060.gif)
- [作成]ボタンをクリックする。
リレーショナルデータベースが作成されます。リレーショナルデータベースで使用するファイル内にデータがあるときは,データの初期化を確認するメッセージが表示されます。