付録E.5 Internet Gatewayの設定
(1) 設定手順
Internet Gateway,Microsoft Internet Information Services,および上位システムの設定手順を次の図に示します。
図E-5 Internet Gatewayの設定手順
![[図データ]](figure/fsk0150.gif)
(2) Internet Gatewayのインストール
インターネットオプションはプロトコルを変換するバックグラウンドサービスのため,Internet Gatewayをインストールするとき,[スタート]メニューにアイコンを登録しません。インストールが完了したあと,必要な設定は[コントロールパネル]から行います。インストールが完了したあと,Internet GatewayはISAPI拡張として動作します。
Internet Gatewayのインストール手順について説明します。
- Internet Gatewayのインストール媒体をCD-ROMドライブに挿入する。
[JP1/NETM/DM Internet Gatewayセットアップ]ダイアログボックスが表示されます。
- [次へ]ボタンをクリックする。
[ユーザ登録]ダイアログボックスが表示されます。
図E-6 [ユーザ登録]ダイアログボックス
![[図データ]](figure/fsk0160.gif)
- ユーザ名と会社名を入力し,[次へ]ボタンをクリックする。
[インストールパスの設定]ダイアログボックスが表示されます。
図E-7 [インストールパスの設定]ダイアログボックス
![[図データ]](figure/fsk0170.gif)
- Internet Gatewayをインストールするディレクトリを設定する。
デフォルトでは,システムドライブ¥Program Files¥HITACHI¥dmgwsvrにインストールされます(OSがWindows Server 2003 (x64)の場合は,システムドライブ¥Program Files (x86)¥HITACHI¥dmgwsvr)。
- [次へ]ボタンをクリックする。
[インストールの確認]ダイアログボックスが表示されます。
- インストール内容を確認したあと,[次へ]ボタンをクリックする。
インストールが始まり,完了すると[インストール終了]ダイアログボックスが表示されます。
- [完了]をクリックする。
[インストール終了]ダイアログボックスで「セットアップの起動」をチェックしていた場合,[JP1/NETM/DM Internet Gateway設定]ダイアログボックスが表示され,引き続き,セットアップができる状態になります。
(3) Internet Gatewayのセットアップ
Internet Gatewayのセットアップは,[コントロールパネル]から行います。
[コントロールパネル]を開き,[JP1/NETM/DM Internet Gateway設定]をダブルクリックすると,[JP1/NETM/DM Internet Gateway設定]ダイアログボックスが表示されます。このダイアログボックスで,Internet Gatewayの上位接続先と,一度にダウンロードできる最大データサイズを設定します。
Internet Gatewayのセットアップには,管理者権限が必要です。
(a) 接続先
Internet Gatewayが接続するJP1/NETM/DMの上位システムとポート番号を設定します。
図E-8 [接続先]パネル
![[図データ]](figure/fsk0180.gif)
- 接続先
- Internet Gatewayが接続するJP1/NETM/DMの上位システムが,マネージャであるかサブマネージャであるかを選択します。また,接続する上位システムのアドレスを,上位システムが使用する運用キー(ホスト名またはIPアドレス)で指定します。設定は必須です。
- 詳細設定
- Internet Gatewayが通信するときに使用するポート番号を設定できます。デフォルトでは,netmdmポートに「30000」,netmdmwポートに「30001」が使用されます。ほかのプログラムとの重複を避ける必要がある場合は,「詳細設定」をチェックし,ポート番号を変更してください。上位システムがJP1/NETM/DM Managerの場合はnetmdmポートの値,JP1/NETM/DM Client(中継システム)の場合はnetmdmwポートの値が使用されます。
(b) HTTP設定
JP1/NETM/DMから送信するファイルデータの分割サイズを指定できます。
お使いになっているプロキシサーバやWebサーバによっては,一度に送信(ダウンロード)できるデータサイズが制限されている場合があります。このような場合には,JP1/NETM/DMのファイルデータを分割して送信してください。デフォルトでは1,024キロバイトに分割して送信します。
なお,設定値は,Microsoft Internet Information Servicesのメモリ確保性能やファイル転送プロトコルでのフレームの転送数に影響を与えます。詳細については,Microsoft Internet Information Servicesのマニュアルを参照してください。
図E-9 [HTTP設定]パネル
![[図データ]](figure/fsk0190.gif)
(4) Microsoft Internet Information Servicesで設定する場合の注意事項
Microsoft Internet Information Servicesでは,[インターネットサービスマネージャ]を使用して,Internet Gatewayの仮想ディレクトリを作成し,アクセス権とログファイル出力の要否を設定しておく必要があります。また,必要に応じてSSLの設定も行います。
ここでは,設定する際の注意事項を説明します。[インターネットサービスマネージャ]についての詳細は,Microsoft Internet Information Servicesのマニュアルを参照してください。
- Internet Gatewayの仮想ディレクトリを作成する際,次のことに注意してください。
- 物理パスにはInternet Gatewayをインストールしたディレクトリ下のbinディレクトリを指定します。
- Microsoft Internet Information Server 4.0の場合は,「読み取りアクセスを許可する」,「スクリプトのアクセスを許可する」,および「実行アクセスを許可する(スクリプトのアクセスを含む)」をオンに設定します。Microsoft Internet Information Services 5.0の場合は,「読み取り」,「ASP等のスクリプトを実行する」,および「ISAPIアプリケーションやCGI等を実行する」をオンに設定します。
- デフォルトのインストール先を変更して,wwwroot(デフォルトのWebページ格納先)下に直接Internet Gatewayをインストールした場合は,logとworkディレクトリに読み書きの権限を与えておく必要があります。
Windows NT 4.0の場合,logとworkディレクトリは,Internet Gatewayのインストール先ディレクトリに作成されます。Windows Server 2003,Windows XP,およびWindows 2000の場合,logとworkディレクトリは,OSのインストールドライブ¥Documents and Settings¥All Users¥Application Data¥hitachi¥dmgwsvrに作成されます。
- 通常,HTTPリクエストおよびレスポンスの状態がログファイルに出力されます。このログが不要な場合は,Internet Gatewayの仮想ディレクトリの[プロパティ]ダイアログボックスで,「ログアクセス」のチェックを外しておきます。
- SSLを利用する場合は,[既定のWebサイトのプロパティ]ダイアログボックスを開き,[ディレクトリセキュリティ]タブで[セキュリティで保護された通信]を設定し,認証機関によって証明されたサーバ証明書のインストールを行う必要があります。そのあと,必要に応じて,[Webサイト]タブで「SSLポート」の番号を設定してください。
- Microsoft Internet Information Services 6.0を使用している場合,「WEBサービス拡張」でサーバ側インクルードの状態を許可に設定してください。また,「WEBサービス拡張」から新しいWebサービス拡張を,次の設定で追加してください。
- 拡張名
任意の名称
- 必要なファイル
C:¥Program Files¥HITACHI¥dmgwsvr¥BIN¥dmgwsvr.dll
(Internet GatewayがC:¥Program Files¥HITACHI¥dmgwsvrにインストールされている場合)
- 拡張の状態を許可済みに設定する
チェックする
(5) 上位システムのセットアップ
Internet Gatewayが接続する上位システムのセットアップ項目のうち,インターネットオプションを使用する場合に注意が必要な項目について説明します。セットアップ方法およびセットアップ項目の詳細は,「4. JP1/NETM/DM Managerをセットアップする」または「5. JP1/NETM/DM Client(中継システム)をセットアップする」を参照してください。
パネル名 | 項目名 | 設定値 | 説明 |
---|
サーバカスタマイズオプション※1 | 下位システムの同時実行要求数※2 | 0 | インターネットオプションを介したジョブは,下位システムからの要求に対する応答として実行されます。上位システムからのジョブの実行要求を通さないため,0に設定してください。ジョブの流れについては,「付録E.2 インターネットオプションを介したジョブの流れ」を参照してください。 |
下位システムの起動を監視する | OFF | インターネットオプションは,上位システムからのジョブの実行要求を通さないため,監視は不要です。 |
運用キー | アドレス解決の方法 | JP1/NETM/DMのシステム構成を使用する | インターネットを介したネットワーク環境では,アドレス解決できないおそれが高いので,JP1/NETM/DMのシステム構成の情報を使用してください。 |
アドレス解決できないあて先へのジョブ | エラーとしない | インターネットを介したネットワーク環境では,アドレス解決できないおそれが高いので,アドレス解決に失敗しても,ジョブをエラーにしない設定にします。 |
ホスト識別子の使用※3 | する | ホスト識別子運用を推奨します。 |
- 注※1
- 中継システムのセットアップでは,「中継システムカスタマイズオプション」です。
- 注※2
- 中継システムのセットアップでは,「中継/クライアントの同時実行要求数」です。
- 注※3
- 中継システムのセットアップには,この項目はありません。