JP1/NETM/DM 構築ガイド (Windows(R)用)
Internet Gateway側の設定として,Internet Gatewayのインストールとセットアップ,Microsoft Internet Information Servicesの設定,上位システムのセットアップを行います。
Internet Gateway,Microsoft Internet Information Services,および上位システムの設定手順を次の図に示します。
図E-5 Internet Gatewayの設定手順
インターネットオプションはプロトコルを変換するバックグラウンドサービスのため,Internet Gatewayをインストールするとき,[スタート]メニューにアイコンを登録しません。インストールが完了したあと,必要な設定は[コントロールパネル]から行います。インストールが完了したあと,Internet GatewayはISAPI拡張として動作します。
Internet Gatewayのインストール手順について説明します。
図E-6 [ユーザ登録]ダイアログボックス
図E-7 [インストールパスの設定]ダイアログボックス
Internet Gatewayのセットアップは,[コントロールパネル]から行います。
[コントロールパネル]を開き,[JP1/NETM/DM Internet Gateway設定]をダブルクリックすると,[JP1/NETM/DM Internet Gateway設定]ダイアログボックスが表示されます。このダイアログボックスで,Internet Gatewayの上位接続先と,一度にダウンロードできる最大データサイズを設定します。
Internet Gatewayのセットアップには,管理者権限が必要です。
Internet Gatewayが接続するJP1/NETM/DMの上位システムとポート番号を設定します。
図E-8 [接続先]パネル
JP1/NETM/DMから送信するファイルデータの分割サイズを指定できます。
お使いになっているプロキシサーバやWebサーバによっては,一度に送信(ダウンロード)できるデータサイズが制限されている場合があります。このような場合には,JP1/NETM/DMのファイルデータを分割して送信してください。デフォルトでは1,024キロバイトに分割して送信します。
なお,設定値は,Microsoft Internet Information Servicesのメモリ確保性能やファイル転送プロトコルでのフレームの転送数に影響を与えます。詳細については,Microsoft Internet Information Servicesのマニュアルを参照してください。
図E-9 [HTTP設定]パネル
Microsoft Internet Information Servicesでは,[インターネットサービスマネージャ]を使用して,Internet Gatewayの仮想ディレクトリを作成し,アクセス権とログファイル出力の要否を設定しておく必要があります。また,必要に応じてSSLの設定も行います。
ここでは,設定する際の注意事項を説明します。[インターネットサービスマネージャ]についての詳細は,Microsoft Internet Information Servicesのマニュアルを参照してください。
Internet Gatewayが接続する上位システムのセットアップ項目のうち,インターネットオプションを使用する場合に注意が必要な項目について説明します。セットアップ方法およびセットアップ項目の詳細は,「4. JP1/NETM/DM Managerをセットアップする」または「5. JP1/NETM/DM Client(中継システム)をセットアップする」を参照してください。
| パネル名 | 項目名 | 設定値 | 説明 |
|---|---|---|---|
| サーバカスタマイズオプション※1 | 下位システムの同時実行要求数※2 | 0 | インターネットオプションを介したジョブは,下位システムからの要求に対する応答として実行されます。上位システムからのジョブの実行要求を通さないため,0に設定してください。ジョブの流れについては,「付録E.2 インターネットオプションを介したジョブの流れ」を参照してください。 |
| 下位システムの起動を監視する | OFF | インターネットオプションは,上位システムからのジョブの実行要求を通さないため,監視は不要です。 | |
| 運用キー | アドレス解決の方法 | JP1/NETM/DMのシステム構成を使用する | インターネットを介したネットワーク環境では,アドレス解決できないおそれが高いので,JP1/NETM/DMのシステム構成の情報を使用してください。 |
| アドレス解決できないあて先へのジョブ | エラーとしない | インターネットを介したネットワーク環境では,アドレス解決できないおそれが高いので,アドレス解決に失敗しても,ジョブをエラーにしない設定にします。 | |
| ホスト識別子の使用※3 | する | ホスト識別子運用を推奨します。 |
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