JP1/NETM/DM 構築ガイド (Windows(R)用)

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7.6.2 データパーティション追加の手順

7.6.1 データパーティション作成の手順」で作成したデータパーティションでは,2011年9月1日以降の履歴も8月分の履歴を格納するためのパーティション(表7-9のパーティション番号9)に格納されます。そのため,2011年9月1日以降の履歴を格納する前に,データパーティションを追加する必要があります。ここでは,さらに4か月分のデータを格納するための新しいデータパーティションを追加する手順を示します。

<この項の構成>
(1) データベース容量を見積もる
(2) データパーティション追加のためのクエリスクリプトを作成する
(3) データパーティションを追加する

(1) データベース容量を見積もる

新しいデータパーティションのために,ここでは次のディスクを用意したと仮定します。

(2) データパーティション追加のためのクエリスクリプトを作成する

データパーティションを追加するためのクエリスクリプトを用意します。

表7-10 クエリスクリプト(データパーティションを追加する場合)

項番 クエリスクリプト名 説明 サンプル
1 AddFilegroup2nd.sql データパーティションを割り当てるファイルグループを追加します。
サンプルを基にクエリスクリプトを作成する場合,次の項目を変更してください。
  • USEステートメントのデータベース名
  • ALTER DATABASEステートメントのデータベース名
付録F.7
2 AddFiletoGdrive.sql Gドライブに実ファイルを追加して,ファイルグループに割り当てます。
サンプルを基にクエリスクリプトを作成する場合,次の項目を変更してください。
  • USEステートメントのデータベース名
  • ALTER DATABASEステートメントのデータベース名
  • ALTER DATABASEステートメントのFILENAME指定パス
  • ALTER DATABASEステートメントのSIZE指定サイズ
付録F.8
3 AlterPartition.sql 2011年9月以降の履歴が追加したファイルグループに格納されるように,関数とパーティション構成を変更します。
サンプルを基にクエリスクリプトを作成する場合,次の項目を変更してください。
  • USEステートメントのデータベース名
  • ALTER PARTITION FUNCTIONのyyyymmdd形式の値
付録F.9

表7-10のクエリスクリプトを実行することで表7-11に示すデータパーティションを追加できます。

表7-11 ファイルとファイルグループ(データパーティションを追加する場合)

項番 論理名 ファイル名 初期サイズ 上限値 増加量 ファイルグループ名
1 NETMDM_DP_0009 G:\NETMDP\MONITOR_DP_0009.ndf 80GB UNLIMITED 10% netmdm_moni_dp_0009
2 NETMDM_DP_0010 G:\NETMDP\MONITOR_DP_0010.ndf 80GB UNLIMITED 10% netmdm_moni_dp_0010
3 NETMDM_DP_0011 G:\NETMDP\MONITOR_DP_0011.ndf 80GB UNLIMITED 10% netmdm_moni_dp_0011
4 NETMDM_DP_0012 G:\NETMDP\MONITOR_DP_0012.ndf 80GB UNLIMITED 10% netmdm_moni_dp_0012

また,パーティション構成とパーティション関数の変更によって,次の表に示すように稼働監視履歴のイベントの開始時刻に対して月ごとに格納されます。

表7-12 格納される稼働監視履歴(データパーティションを追加する場合)

項番 ファイルグループ名 パーティション番号 格納される稼働監視履歴
1 netmdm_moni_seg 1 イベントの開始時刻<2011/01/01
2 netmdm_moni_dp_0001 2 2011/01/01≦イベントの開始時刻<2011/02/01
3 netmdm_moni_dp_0002 3 2011/02/01≦イベントの開始時刻<2011/03/01
4 netmdm_moni_dp_0003 4 2011/03/01≦イベントの開始時刻<2011/04/01
5 netmdm_moni_dp_0004 5 2011/04/01≦イベントの開始時刻<2011/05/01
6 netmdm_moni_dp_0005 6 2011/05/01≦イベントの開始時刻<2011/06/01
7 netmdm_moni_dp_0006 7 2011/06/01≦イベントの開始時刻<2011/07/01
8 netmdm_moni_dp_0007 8 2011/07/01≦イベントの開始時刻<2011/08/01
9 netmdm_moni_dp_0008 9 2011/08/01≦イベントの開始時刻<2011/09/01
10 netmdm_moni_dp_0009 10 2011/09/01≦イベントの開始時刻<2011/10/01
11 netmdm_moni_dp_0010 11 2011/10/01≦イベントの開始時刻<2011/11/01
12 netmdm_moni_dp_0011 12 2011/11/01≦イベントの開始時刻<2011/12/01
13 netmdm_moni_dp_0012 13 2011/12/01≦イベントの開始時刻

(3) データパーティションを追加する

SQL Server Management Studioを使って表7-10のクエリスクリプトを実行することで,データパーティションを追加します。

  1. 「Remote Install Server」サービスを停止する。
  2. 「AddFilegroup2nd.sql」を実行して,データパーティションを割り当てるファイルグループを追加する。
  3. 「G:\NETMDP」フォルダを作成する。
  4. 「AddFiletoGdrive.sql」を実行して,Gドライブに実ファイルを追加して,ファイルグループに割り当てる。
  5. 「AlterPartition.sql」を実行して,パーティション関数とパーティション構成を変更する。
  6. SQL Server Management Studioを使って対象のデータベース名「NETMDM_SAMPLE」を右クリックして表示されるメニューから[プロパティ]を開いて,「ファイル」および「ファイルグループ」が指定したとおりに追加されていることを確認する。
注※
すでに2011年9月1日以降の履歴が格納されていると「AlterPartition.sql」の実行に時間が掛かることがあります。