JP1/NETM/DM 導入・設計ガイド(Windows(R)用)
(1) JP1/NETM/DM Managerのディスク占有量
JP1/NETM/DM Managerのディスク占有量を表5-10および表5-11に示します。
表5-10 JP1/NETM/DM Manager(マネージャ)のディスク占有量
機能 |
ディスク占有量 |
JP1/NETM/DMサーバ |
Embedded RDBの場合 |
120メガバイト+データベース動作時の確保容量
データベース動作時に自動的に確保される容量は,データベース作成時に選択する規模によって異なります。
小規模:300メガバイト
中規模:500メガバイト
大規模:1,100メガバイト |
Microsoft SQL ServerまたはOracleの場合 |
12メガバイト |
リモートインストールマネージャ |
Embedded RDBの場合 |
24メガバイト |
Microsoft SQL ServerまたはOracleの場合 |
22メガバイト |
Asset Information Manager Limited |
Embedded RDBの場合 |
140メガバイト+データベース動作時の確保容量
データベース動作時に自動的に確保される容量は,データベースのサイズによって異なります。
100メガバイト以下:300メガバイト
101〜500メガバイト:1ギガバイト
501メガバイト以上:1ギガバイト |
Microsoft SQL ServerまたはOracleの場合 |
45メガバイト |
AMT連携機能 |
1メガバイト |
WSUS連携機能 |
1メガバイト |
JP1/Cm2連携機能 |
9メガバイト |
JP1/Cm2連携ゲートウェイサーバ |
4メガバイト |
JP1/NETM/DM Managerが共通に使用する領域 |
36メガバイト |
パッケージャからのパッケージング処理 |
1キロバイト+パッケージのサイズ |
パッケージの保管 |
パッケージ数Σ(圧縮後のパッケージサイズ+2キロバイト)(単位:キロバイト) |
操作履歴の保管 |
「(3) 操作履歴の保管」を参照してください。 |
操作履歴の退避 |
クライアント数×Σ(退避する圧縮後の操作履歴のサイズ)(単位:メガバイト) |
リモートインストール |
1.0×パッケージ数×クライアント数+パッケージ数×0.3(単位:キロバイト) |
表5-11 JP1/NETM/DM Manager(中継マネージャ)のディスク占有量
機能 |
ディスク占有量 |
JP1/NETM/DMサーバ |
Embedded RDBの場合 |
142メガバイト |
Microsoft SQL ServerまたはOracleの場合 |
34メガバイト |
リモートインストールマネージャ |
Embedded RDBの場合 |
24メガバイト |
Microsoft SQL ServerまたはOracleの場合 |
22メガバイト |
AMT連携機能 |
1メガバイト |
WSUS連携機能 |
1メガバイト |
JP1/Cm2連携機能 |
9メガバイト |
JP1/Cm2連携ゲートウェイサーバ |
4メガバイト |
JP1/NETM/DM Managerが共通に使用する領域 |
43メガバイト |
パッケージャからのパッケージング処理 |
1キロバイト+パッケージのサイズ |
パッケージの保管 |
パッケージ数Σ(圧縮後のパッケージサイズ+2キロバイト)(単位:キロバイト) |
操作履歴の保管 |
「(3) 操作履歴の保管」を参照してください。 |
操作履歴の退避 |
クライアント数×Σ(退避する圧縮後の操作履歴のサイズ)(単位:メガバイト) |
リモートインストール |
1.0×パッケージ数×クライアント数+パッケージ数×0.3(単位:キロバイト) |
マネージャから配布されるパッケージの保管 |
パッケージ数Σ(圧縮後のパッケージサイズ+2キロバイト)(単位:キロバイト) |
マネージャから配布されるパッケージの管理情報の保管 |
クライアント数Σ(クライアント内パッケージ数×2キロバイト)(単位:キロバイト) |
パッケージのインストール |
「(4) パッケージのインストール」を参照してください。 |
(2) JP1/NETM/DM Clientのディスク占有量
JP1/NETM/DM Clientのディスク占有量を表5-12および表5-13に示します。
表5-12 JP1/NETM/DM Client(中継システム)のディスク占有量
機能 |
ディスク占有量 |
中継システム |
30メガバイト |
リモートインストールマネージャ |
4メガバイト |
JP1/NETM/DM Clientが共通に使用する領域 |
39メガバイト |
AMT連携機能 |
1メガバイト |
中継システムでのパッケージの保管 |
パッケージ数Σ(圧縮後のパッケージサイズ+2キロバイト)(単位:キロバイト) |
中継システムの管理情報の保管 |
クライアント数Σ(クライアント内パッケージ数×2キロバイト)(単位:キロバイト) |
パッケージの配布処理 |
1.0×パッケージ数×クライアント数+パッケージ数×0.3(単位:キロバイト) |
パッケージのインストール |
「(4) パッケージのインストール」を参照してください。 |
表5-13 JP1/NETM/DM Client(クライアント)のディスク占有量
機能 |
ディスク占有量 |
クライアント |
クライアント本体 |
24メガバイト |
パッケージセットアップマネージャ |
2メガバイト |
付加機能 |
5メガバイト |
Visual Test 6.0による配布機能※ |
2メガバイト |
AMT連携機能 |
1メガバイト |
クライアント管理情報の保管 |
クライアント内パッケージ数×1.0(単位:キロバイト) |
パッケージング情報の表示 |
パッケージングするパッケージの数×1.0(単位:キロバイト) |
パッケージのインストール |
「(4) パッケージのインストール」を参照してください。 |
スタートアップキット機能支援ツール |
3メガバイト |
オンラインヘルプ |
6メガバイト |
JP1/NETM/DM Clientが共通に使用する領域 |
11メガバイト |
- 注※
- JP1/NETM/DM Client - Baseにはありません。
(3) 操作履歴の保管
操作履歴を保管するために必要なディスク占有量の計算式を示します。取得する操作履歴の種類に応じて,容量を計算してください。
- 各項目の1日の操作履歴の容量
- 操作履歴として取得できる項目の,1日分の容量の計算式を次に示します。
- プロセスの起動=1日の想定イベント数(a)×335=A
- プロセスの停止=1日の想定イベント数(b)×335=B
- キャプションの変更=1日の想定イベント数(c)×590=C
- アクティブウィンドウの変更=1日の想定イベント数(d)×590=D
- マシンの起動=1日の想定イベント数(e)×15=E
- マシンの停止=1日の想定イベント数(f)×15=F
- ログオン=1日の想定イベント数(g)×35=G
- ログオフ=1日の想定イベント数(h)×35=H
- ファイル操作=1日の想定イベント数(i)×837=I
- Webアクセス=1日の想定イベント数(j)×(621)=J
- 印刷操作=1日の想定イベント数(k)×890=K
- 印刷抑止=1日の想定イベント数(l)×890=L
- 印刷抑止解除=1日の想定イベント数(m)×147=M
- 外部メディア操作=1日の想定イベント数(n)×150=N
- USB接続メディアの接続許可=1日の想定イベント数(o)×300=O
- USB接続メディアの接続抑止=1日の想定イベント数(p)×300=P
- デバイスの接続=1日の想定イベント数(q)×350=Q
- デバイスの切断=1日の想定イベント数(r)×350=R
- デバイスの接続許可=1日の想定イベント数(s)×350=S
- デバイスの接続抑止=1日の想定イベント数(t)×350=T
- 操作履歴として取得しない項目は,イベント数に「0」を代入します。なお,単位はすべてバイトとします。
- a〜tには,対応する項目の1日の想定イベント数を代入します。A〜Tは,各項目の1日当たりの操作履歴の容量になります。1日の想定イベント数は,クライアントPCで1日に発生する対象操作のイベント数です。Webアクセスの場合,フレーム分割されたWebページは複数ログが取得されるため,1回のWebアクセスであっても複数の履歴が取得されることがある点を考慮してください。Webアクセスは,1イベントの容量を最大値(2,484バイト)か,有効なログ容量(621バイト)のどちらで計算するか選択してください。
- また,仮想化環境の操作履歴を取得する場合は,次に示す容量を追加してください。
- 1日の操作履歴の容量×ログオンユーザ数
- クライアント1台分およびJP1/NETM/DM Managerでの操作履歴の容量
- 1日当たりの各項目の容量を基に,クライアント1台分の操作履歴の容量を,次のように求めます。DAYは1日,WEEKは1週間,MONTHは1か月分の容量になります。
- クライアント1台の1日の容量= A+B+C+D+E+F+G+H+I+J+K+L+M+N+O+P+Q+R+S+T=DAY
- クライアント1台の1週間(5日)の容量=DAY×5=WEEK
- クライアント1台の1か月(20日)の容量=DAY×20=MONTH
- 以上の計算式によって求めたクライアント1台分の操作履歴の容量を基に,JP1/NETM/DM Managerのディスク占有量を求めます。例えば,クライアントをX台管理している場合の1か月の容量の計算式は次のようになります。
- クライアントをX台管理している場合の1か月の容量=MONTH×X
(4) パッケージのインストール
インストールするパッケージ種別によって,必要なディスク容量が異なります。算出式に使用する値はクラスタサイズで切り上げてください。
- 日立プログラムプロダクトまたは他社ソフトウェアの場合
ディスク占有量(単位:バイト)=
PCn×944+Σ(インストールスクリプトのサイズ+AITファイルまたはレコーダファイルのサイズ)+Σ(RPSz)+MAX(PPSz)+Σ(APSz)+PCn×300
なお,インストールスクリプト,AITファイル,およびレコーダファイルのサイズは次のとおりです。
- 日立プログラムプロダクトの場合
- インストールスクリプトのサイズは2,700バイト,AITファイルおよびレコーダファイルのサイズは0です。
- 他社ソフトウェアの場合(標準のAITファイルまたはレコーダファイルを使用するとき)
- インストールスクリプトのサイズと,AITファイルまたはレコーダファイルのサイズの合計は,最大で43キロバイトです。
- 他社ソフトウェアの場合(ユーザが作成したAITファイルまたはレコーダファイルを使用するとき)
- インストールスクリプトのサイズと,AITファイルまたはレコーダファイルのサイズの合計は,ユーザが作成したファイルの合計サイズになります。
- ユーザデータ,ユーザプログラムの場合
ディスク占有量(単位:バイト)=
PCn×(944+2500)+Σ(RPSz)+MAX(RPSz)+Σ(APSz)+PCn×300
- オプション機能が指定されたユーザデータ,ユーザプログラムの場合
ディスク占有量(単位:バイト)=
PCn×(944+2500)+Σ(RPSz)+MAX(RPSz)+MAX(インストール先ディレクトリの容量)+Σ(APSz)+PCn×300
- バックグラウンドインストールモードでかつ,通常インストールが指定されたユーザデータ,ユーザプログラムの場合
バックグラウンドインストールモードで,かつ通常インストールを指定した場合,リモートインストール時のクライアントでのディスク占有量が削減できます。
ディスク占有量(単位:バイト)=
PCn×(944+2500)+MAX(RPSz)+Σ(APSz)+PCn×300
- (凡例)
- PCn
- 同時にリモートインストールするパッケージ数
- RPSz
- パッケージのサイズ。次の式で算出してください。
- (パッケージ対象のファイル数+ディレクトリ数)×80+リモートインストールするプログラムプロダクトの媒体内でのサイズ
- PPSz
- リモートインストールするプログラムプロダクトの媒体内でのサイズ
- APSz
- インストール後のプログラムプロダクトのサイズ。バージョンアップ版を配布する場合は,旧バージョンとの差分のサイズになります。
- Σ( )
- 合計値
- MAX( )
- 最大値
(5) パッケージャ
パッケージャのディスク占有量を次の表に示します。
表5-14 パッケージャのディスク占有量
(6) パッケージング
パッケージングに必要なディスク容量は,パッケージ種別によって異なります。算出式に使用する値はクラスタサイズで切り上げてください。
- ユーザデータまたはユーザプログラムのパッケージング
ディスク占有量(単位:バイト)=RPSz
- ユーザデータまたはユーザプログラムを暗号化または圧縮したパッケージング
ディスク占有量(単位:バイト)=RPSz×2
- FDの日立プログラムプロダクトまたは他社ソフトウェアのパッケージング
ディスク占有量(単位:バイト)=RPSz+RDs
- FDの日立プログラムプロダクトまたは他社ソフトウェアを暗号化または圧縮したパッケージング
ディスク占有量(単位:バイト)=RPSz×2+RDs
- CD-ROMの日立プログラムプロダクトまたは他社ソフトウェアのパッケージング
ディスク占有量(単位:バイト)=RPSz
- CD-ROMの日立プログラムプロダクトまたは他社ソフトウェアを暗号化または圧縮したパッケージング
ディスク占有量(単位:バイト)=RPSz×2
- (凡例)
- RPSz
- (パッケージ対象のファイル数+ディレクトリ数)×80+パッケージ対象のファイルサイズの合計
- RDs
- 対象媒体のデータサイズ
(7) Automatic Installation Tool
Automatic Installation Toolのディスク占有量を次の表に示します。
表5-15 Automatic Installation Toolのディスク占有量
機能 |
ディスク占有量 |
Automatic Installation Tool |
6メガバイト |
(8) ユーザ環境に依存するファイルの有無
JP1/NETM/DM Manager(マネージャ)にはユーザ環境に依存するファイルはありません。ただし,JP1/NETM/DM Managerのデータベース部分のファイルについては,「5.4 データベース容量の見積もり」を参照してください。
JP1/NETM/DM Manager(中継マネージャ)およびJP1/NETM/DM Clientのユーザ環境に依存するファイルには,次のファイルがあります。
- 上位システム管理ファイル
- 上位システム管理ファイルは,JP1/NETM/DMのインストール先ディレクトリ\Master\Db\HOSTSYSに作成されます。一つの上位システム当たり400バイト必要です。上位システムを変更した場合,または上位システムから接続を受けた場合に追加されます。マルチポーリングの指定がある場合は,指定した上位システムの数分増加します。
- インストールパッケージ情報管理ファイル
- インストールパッケージ情報管理ファイルUPLISTD.BONは,JP1/NETM/DMのインストール先ディレクトリ\Master\Db\に作成されます。このファイルには,次の契機で,ソフトウェアの数だけ情報が追加されます。
- 「ソフトウェア情報の取得」ジョブの「JP1/NETM/DMでインストールしたソフトウェアを検索」,「すべてのソフトウェアを検索」,および「アプリケーションの追加と削除のソフトウェアを検索」でソフトウェアが発見されたとき
- 「パッケージのインストール」または「クライアントユーザによるインストール」ジョブでソフトウェアをインストールしたとき
- 一つのソフトウェア当たり1キロバイト必要です。
- なお,JP1/NETM/DMでインストールしたソフトウェアで,同一のパッケージ識別IDを持つパッケージは同じパッケージとして認識されます。したがって,バージョンを変更して複数回インストールした場合でも,パッケージ識別IDが同じであれば,一つのソフトウェア情報しか存在しません。
- ファイル検索情報管理ファイル
- ファイル検索情報管理ファイルVIFLIST.BONは,JP1/NETM/DMのインストール先ディレクトリ\Master\Db\に作成されます。ファイル検索情報管理ファイルには,「ソフトウェア情報の取得」ジョブの「ファイルを検索」で検索されたファイルの数だけ情報が追加されます。一つのファイル当たり300バイト必要です。
- Microsoft Office製品情報管理ファイル
- Microsoft Office製品情報管理ファイルINFSCTx0.BON(xは内部的な管理番号)は,JP1/NETM/DMのインストール先ディレクトリ\Master\Db\に作成されます。このファイルには,「ソフトウェア情報の取得」ジョブの「Microsoft Office製品を検索」で検索されたソフトウェアの数だけ情報が追加されます。製品によって容量は異なりますが,一つのソフトウェア当たり約300バイト必要です。
- ウィルス対策製品情報管理ファイル
- ウィルス対策製品情報管理ファイルINFSCTx1.BON(xは内部的な管理番号)は,JP1/NETM/DMのインストール先ディレクトリ\Master\Db\に作成されます。このファイルには,「ソフトウェア情報の取得」ジョブの「ウィルス対策製品を検索」で検索されたソフトウェアの数だけ情報が追加されます。製品によって容量は異なりますが,一つのソフトウェア当たり約300バイト必要です。
なお,JP1/NETM/Remote Controlのユーザ環境に依存するファイルについては,マニュアル「JP1/NETM/Remote Control」を参照してください。
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