JP1/NETM/DM 導入・設計ガイド(Windows(R)用)
JP1/NETM/DMシステムでのシステムの日時およびタイムゾーンの設定について説明します。
ジョブなどの実行日時にずれが生じないように,JP1/NETM/DMのシステムを構成するすべてのコンピュータは,正確な日付および時刻を設定してください。日付と時刻の設定が実際の日時よりも進んでいたり,遅れていたりする場合,「システム構成情報の取得」ジョブ,「中継サーバからの結果通知保留」ジョブ,「中継サーバの結果通知保留の解除」ジョブの実行結果およびシステム構成情報の自動登録が配布管理システムに反映されないことがあります。
システム時刻の変更は,システム起動時またはシステム停止時に実施してください。処理中のジョブがある場合は,ジョブが完了してからシステム時刻を変更してください。なお,システム時刻を変更すると,次の不具合が生じることがあるので注意してください。
JP1/NETM/DM ManagerおよびJP1/NETM/DM Client(中継システム)の場合は,システム時刻を遅らせたあとでジョブを作成すると,すでに登録されているジョブを上書きすることがあるため,ジョブは,遅らせた時間の経過を待って作成してください。以前実行したジョブが上書きされてしまった場合は,再度ジョブを実行してください。
[コントロールパネル]の「日付と時刻」で設定しているタイムゾーンと同じ設定値を,システム環境変数TZに指定しておく必要があります。タイムゾーンを日本語版Windows標準の「<GMT+09:00>東京,大阪,札幌…」に設定している場合の指定方法を次に示します。
JP1/NETM/DMでは,クライアントから取得した情報に表示される日時は,クライアントのタイムゾーンでの日時が設定されています。そのため,クライアントのタイムゾーンが変更されると,変更後に取得した情報は異なる情報として認識されます。
また,クライアントでのジョブの実行日時も,クライアントのタイムゾーンに依存します。実行日時を10:00に指定したジョブを実行した場合は,各タイムゾーンでの10:00にジョブが実行されます。配布管理システムのタイムゾーンの10:00のタイミングで一斉に情報を収集したいといった場合は,タイムゾーンによる日時の差異を考慮して,実行日時を指定したジョブを実行する必要があります。
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