JP1/NETM/DM 導入・設計ガイド(Windows(R)用)
JP1/NETM/DMでは,Microsoft社が提供する更新プログラムやService Packなどのパッチを取得できます。取得したパッチをクライアントに配布することで,クライアント側でセキュリティ対策を実施することなく,パッチを適用できます。
パッチの取得は,[更新プログラムの管理]ダイアログボックスから実行します。[更新プログラムの管理]ダイアログボックスでは,条件に従ってパッチを自動的に取得する設定や,取得したパッチを自動的にパッケージングする設定もできます。
パッチを取得する前には,日立Webサーバからパッチ情報ファイルを取得しておきます。日立Webサーバから最新のパッチ情報ファイルを取得することで,取得できるパッチの一覧を更新できます。なお,日立Webサーバに接続するためには,認証情報やURLの設定が必要です。
取得したパッチはデータベースに格納されます。取得したパッチのパッケージングは,[更新プログラムの管理]ダイアログボックスからだけ実行できます。
パッチの取得は,タスクスケジューラを利用して自動的に実行することもできます。タスクスケジューラを利用することで,パッチ情報ファイルの取得およびパッチの取得,取得したパッチのパッケージングを自動的に実行できます。
JP1/NETM/DMでパッチを取得する概念を次の図に示します。
図2-35 JP1/NETM/DMでのパッチの取得
[更新プログラムの管理]ダイアログボックスでの操作およびタスクスケジューラを利用したパッチの取得方法については,マニュアル「運用ガイド1」の「7.1 クライアントに適用するパッチを取得する」を参照してください。
なお,作成されたパッケージは,リモートインストール機能を利用して,クライアントに適用します。リモートインストールの実行方法については,マニュアル「運用ガイド1」の「2.3 リモートインストールの実行」を参照してください。
ここでは,取得できるパッチの種類,パッチを取得するための前提条件や準備などについて説明します。
JP1/NETM/DMでは,次の表に示すプログラムのパッチを取得できます。OSのパッチは,JP1/NETM/DM Clientの対応OSのパッチを取得できます。
表2-39 パッチを取得できるプログラム
プログラム | 種類またはバージョン |
---|---|
Windows | Windows 8 |
Windows Server 2012 | |
Windows 7 | |
Windows Server 2008 | |
Windows Vista | |
Windows Server 2003 | |
Windows XP | |
Windows 2000 | |
Windows Mail | 6.0以降※ |
Windows Media Player | 7.1,8.0,9.0,10.0,11.0以降※ |
Microsoft .NET Framework | 1.0,1.1,2.0,3.0以降※ |
Microsoft Data Access Components | 2.5,2.7,2.8以降※ |
Microsoft Internet Explorer | 6.0,7.0以降※ |
Microsoft Outlook Express | 5.5,6.0以降※ |
注※ 最新のバージョンのパッチは,Microsoft社からリリースされると取得できます。
これらのプログラムに対応したパッチのうち,JP1/NETM/DMで取得できる種別(クラス)は次の4種類です。
JP1/NETM/DMでパッチを取得するための前提条件を次に示します。
また,取得したパッチをパッケージングする場合は,パッチを取得するコンピュータに,JP1/NETM/DM Client 08-10以降の「パッケージャ」コンポーネントがインストールされている必要があります。
JP1/NETM/DMでパッチを取得する前に,日立Webサーバに接続するための設定が必要です。日立Webサーバに接続するためには,パッチ情報ファイルを取得する日立Webサーバの接続情報を設定します。
この設定は[更新プログラムの管理]ダイアログボックスから行います。接続先の日立Webサーバの設定については,マニュアル「運用ガイド1」の「7.1.1(1) パッチ取得時のネットワークの設定」を参照してください。
この準備が完了したあとで,パッチを取得してください。
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