JP1/NETM/DM 導入・設計ガイド(Windows(R)用)
リモートコレクトを実行するジョブには,次の図に示す種類(ジョブ種別)があります。ネットワークの状態や目的に合わせて,使い分けてください。
図2-19 リモートコレクトのジョブ種別
なお,「リモートコレクト」ジョブまたは「中継までのリモートコレクト」ジョブを作成するときは,リモートコレクトのオプションとして,クライアントでの収集のタイミング,圧縮の有無,外部プログラムの起動などを設定できます。
これらのオプションの設定方法については,マニュアル「運用ガイド1」の「5.1.1 リモートコレクトの実行」を参照してください。
次に,各ジョブ種別について説明します。
クライアントから,中継するシステム(中継マネージャまたは中継システム)を経由して配布管理システムまでファイルを収集します。中継するシステムを経由しない場合や,クライアント−中継するシステム間,中継するシステム−配布管理システム間のファイルの収集にもこのジョブを使用します。
配布管理システムからの指示でファイルを収集し,ジョブを実行した配布管理システムの中継するシステムに収集ファイルを保管します。中継するシステムが階層化されている場合,ジョブを実行した配布管理システムの直下にある中継するシステムに収集ファイルを保管します。
そのまま,中継するシステム上でデータを加工または利用してもかまいませんし,「中継サーバからのコレクトファイル収集」ジョブと組み合わせて,2段階に分けてファイルを収集してもかまいません。
「中継までのリモートコレクト」ジョブで中継するシステムまで収集したファイルを,配布管理システムに転送します。
リモートコレクトでは,中継するシステム−配布管理システム間のネットワークの負荷が高くなります。したがって,「中継までのリモートコレクト」ジョブでいったん中継するシステムにファイルを保管し,ネットワークのトラフィックが低くなる夜中などに配布管理システムへこのジョブを実行することで,効率良くファイルを収集できます。ただし,中継するシステムが階層化されている場合,配布管理システムの直下にない中継するシステムをジョブのあて先に指定しても,配布管理システムの直下にある中継するシステム上のファイルが収集されます。
「中継までのリモートコレクト」ジョブで中継するシステムまで収集したファイルを,削除します。ただし,中継するシステムが階層化されている場合,配布管理システムの直下にない中継するシステムをジョブのあて先に指定しても,配布管理システムの直下にある中継するシステム上のファイルが削除されます。
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