4.8.4 コードの指定範囲による意味の違い

コードの指定範囲によって,追加できるコードの範囲が限定されているコードIDや,資産管理システムでの扱いが異なるコードIDがあります。コードを追加または変更するときは,コードの指定範囲に注意してください。

追加できるコードの範囲が限定されているコードIDを,次の表に示します。

表4-2 追加できるコードの範囲が限定されているコードID

管理クラス(管理情報名)コードID(表示名)追加できる範囲
HardwareInfo(ハードウェア資産情報)ModelKind(構成種別)970~998
MonitorKind(モニタ種別)970~998
MonitorResolution(モニタ解像度)970~998
InstalledList(インストールソフトウェアリスト)InstalledKind(種別)170~198
LicenseInfo(ライセンス情報)LicenseType(ライセンス形態)170~199
PurchaseType(ライセンス取得方法)170~199
LocationInfo(設置場所情報)Attribute(場所属性)170~198
VolumeContract(ボリューム契約情報)VolumeContractKind(契約種別)170~199
VolumeContractObject(対象製品)170~199
Others(いずれにも所属しないコード)MatterCategory(案件カテゴリ)000~099,
200~299

コードの指定範囲での意味の違いを次の表に示します。

表4-3 コードの指定範囲での意味の違い

コードID表示名意味コードの範囲区分追加できる範囲デフォルトの設定
AssetStatus機器状態運用※1000~499000~299(使用)270~299002:運用
300~499(未使用)470~499301:在庫
廃棄※2※3※4500~719500~599(返却)570~599501:返却
600~699(廃棄)670~699601:廃棄
700~719(仮廃棄)710~719701:仮廃棄
抹消※4※5999999:抹消
SoftwareStatusソフトウェア状態運用000~499470~499001:運用
廃棄※2※6500~699500~599(返却)570~599501:返却
600~699(廃棄)670~699601:廃棄
抹消※5※6999999:抹消
ContractStatus,
VolumeContractStatus
契約状態契約中000~499470~499001:契約中
満了※7500~998570~998501:満了
抹消※5※6999999:抹消
MaintenanceStatus保守状態対策中000~899870~899001:障害中
002:連絡済
003:修理中
対策済900~999970~999901:対策済
MachineKind機器種別システム装置100~198170~198100:PC
101:PCサーバ
102:UNIX
103:UNIXサーバ
拡張装置200~298270~298200:ディスプレイ
201:HD
202:CD-R
203:CD-R/W
204:DVD
205:DAT
206:MO
207:プリンタ
ネットワーク装置※8300~399370~398300:HUB
301:ルータ
302:ネットワークプリンタ
399:ネットワーク機器
ContractKind契約種別保守100~199170~199100:保守契約
リース200~299270~299200:リース契約
レンタル300~399370~399300:レンタル契約
SoftwareKindソフトウェア種別ライセンス数を管理するソフトウェア※9100~199170~199100:商用
101:シェアウェア
ライセンス数を管理しないソフトウェア※10200~499470~499200:フリーウェア
MaintenanceKind障害種別JP1イベント001001:JP1イベント
SNMPトラップ002002:SNMPトラップ
ユーザ登録100~199170~199100:ユーザ登録
LicenseCategoryライセンス区分マシン許諾100~199170~199100:マシン許諾
ユーザ許諾200~299270~299200:ユーザ許諾
その他300~399370~399300:その他
(凡例)
-:該当しない

注※1
デフォルトで提供されている状態「運用」および「在庫」と,同様の検索対象または集計対象となります。
注※2
Windowsのタスクスケジューラに登録されているタスク「データメンテナンス」によって,資産管理データベースのメンテナンスが実行されると,関連づけられているネットワーク情報(IPアドレスだけ),インストールソフトウェア情報,パッチ情報,ウィルス定義情報およびコンポーネント情報が削除されます。
また,資産に割り当てられているライセンスキーが解除されます。
注※3
JP1/NETM/DMからのインベントリ情報の取り込みでは,引き当てられた資産情報のコードが500~699の場合,情報は更新されません。
注※4
機器状態が「廃棄」および「抹消」の機器は,ライセンス集計の対象になりません。
注※5
Windowsのタスクスケジューラに登録されているタスク「データメンテナンス」によって,資産管理データベースのメンテナンスが実行されると削除されます。
注※6
デフォルトで提供されている操作画面では,検索対象または集計対象となりません。
注※7
対象機器および対象ソフトウェアを追加できなくなります。
注※8
NNMiから取得した情報が「PC」,「HUB」,「ルータ」,「ネットワークプリンタ」のどれにも当てはまらなかった場合,「ネットワーク機器」の種別で登録されます。
また,バージョン8以前のNNMから取得した情報が「PC」,「HUB」,「ルータ」のどれにも当てはまらなかった場合,「ネットワーク機器」の種別で登録されます。
注※9
デフォルトで提供されている種別「商用」および「シェアウェア」と,同様の検索対象または集計対象となります。
注※10
デフォルトで提供されている種別「フリーウェア」と,同様の検索対象または集計対象となります。