9.6.2 ユーザ名の引き当て項目を設定する

JP1/NETM/DMのシステム構成情報,システム情報,またはユーザインベントリ情報でユーザ名が管理されている場合はその情報を,資産管理データベースに登録できます。

ユーザ名は,インベントリ情報から取得した機器の「ユーザ名」として登録されるので,機器の利用者を登録する手間を省けます。

資産情報のユーザ名に,JP1/NETM/DMのユーザインベントリ情報から取得した情報を登録する場合の引き当て項目による登録内容の違いと,ユーザ名への引き当て項目の設定手順について説明します。

<この項の構成>
(1) ユーザインベントリ情報から引き当てる場合の登録内容の違い
(2) ユーザ名の引き当て項目の設定

(1) ユーザインベントリ情報から引き当てる場合の登録内容の違い

資産情報の「ユーザ名」に,ユーザインベントリ情報から取得した情報を登録する場合,ユーザインベントリ情報のどの項目で,資産情報と引き当てるかを,次の3種類から選択します。

選択した項目とユーザ管理情報の対応する項目が引き当てられて,資産情報に「ユーザ名」,「ユーザID」および「ユーザ名(英名)」が登録されます。

引き当て項目に「ユーザID」を選択した場合の例を次の図に示します。

図9-41 ユーザ名の資産情報への引き当て例

[図データ]

引き当ての際,ユーザ管理情報に該当する値がなかった場合,ユーザインベントリ情報の値が,そのまま資産情報の「ユーザ名」に登録されます。例えば,「ユーザID」を引き当て項目に選択した場合,ユーザ管理情報に該当するユーザIDがなかったときは,資産情報の「ユーザ名」にユーザIDが登録されます。

ユーザインベントリ情報を資産情報に引き当てる際の,引き当て項目に選択した項目と,登録される内容の対応を次の表に示します。

表9-2 引き当て項目に選択した項目と登録される内容の対応

引き当て項目検索項目
(ユーザ管理情報)
登録される項目
(資産情報)
登録される内容
ユーザ管理情報に値が存在した場合ユーザ管理情報に値が存在しない場合
ユーザIDユーザIDユーザ名ユーザ名ユーザID
ユーザ名(英名)ユーザ名(英名)
ユーザIDユーザIDユーザID
メールアドレスメールアドレスユーザ名ユーザ名メールアドレス
ユーザ名(英名)ユーザ名(英名)
ユーザIDユーザID
ユーザ名ユーザ名ユーザ名ユーザ名ユーザ名
ユーザ名(英名)ユーザ名(英名)
ユーザIDユーザID
(凡例)
-:登録されない

(2) ユーザ名の引き当て項目の設定

ユーザ名の引き当て項目は,インベントリ情報の引き当て画面で,「資産情報.ユーザ名」の[参照]ボタンをクリックすると表示される[インベントリ情報の引き当て ユーザ]ダイアログで設定します。

図9-42 [インベントリ情報の引き当て ユーザ]ダイアログ

[図データ]

[インベントリ情報の引き当て ユーザ]ダイアログに表示される次の項目の中から,ユーザ名を特定する場合のキーとなる項目を選択します。

また,「上書き設定」で引き当て項目に選択した値の更新方法を設定します。