5.3.7 JP1/NETM/DM連携の設定
(1) JP1/NETM/DMデータベースログインID
「JP1/NETM/DMデータベースログインID」では,JP1/NETM/DMのデータベースに接続するためのログインIDを設定します。
また,[パスワード設定]ダイアログでパスワードを設定します。
JP1/NETM/DMと連携する場合,この項目は必ず設定してください。JP1/NETM/DMと連携しない場合でも,値を空白にすることはできません。
ここで設定した値は,次に示すダイアログの「接続ユーザID」に反映されます。
- データソースを作成するダイアログ(JP1/NETM/DMのデータベースがMicrosoft SQL ServerまたはEmbedded RDBの場合)
- ネット・サービスを作成するダイアログ(JP1/NETM/DMのデータベースがORACLEの場合)
(2) JP1/NETM/DMデータベース接続サービス名
「JP1/NETM/DMデータベース接続サービス名」では,JP1/NETM/DMのデータベースに接続するためのサービス名を設定します。この項目では,JP1/NETM/DMのデータベース接続のセットアップで設定するODBCデータソース名(Microsoft SQL ServerまたはEmbedded RDBの場合)またはネット・サービス名(ORACLEの場合)を指定します。データベース接続のセットアップについては,「5.5 データソースまたはネット・サービスの作成」を参照してください。
JP1/NETM/DMと連携する場合,この項目は必ず設定してください。
ここで設定した値は,次に示すダイアログの「ODBCデータソース名」および「ネット・サービス名」に反映されます。
- データソースを作成するダイアログ(JP1/NETM/DMのデータベースがMicrosoft SQL ServerまたはEmbedded RDBの場合)
- ネット・サービスを作成するダイアログ(JP1/NETM/DMのデータベースがORACLEの場合)
(3) JP1/NETM/DM未導入機器の取り込み
「JP1/NETM/DM未導入機器の取り込み」では,JP1/NETM/DM未導入機器として,JP1/NETM/DMで検出した「JP1/NETM/DM未導入ホスト」の情報を取得するかどうかを選択します。JP1/NETM/DM未導入ホストの情報を取得するには,JP1/NETM/DM Manager 07-50以降が必要です。
- 指定できる値
- 「取り込む」
JP1/NETM/DM未導入機器として,JP1/NETM/DMで検出した「JP1/NETM/DM未導入ホスト」の情報を取得します。
- 「取り込まない」(デフォルト)
JP1/NETM/DM未導入機器として,JP1/NETM/DMで検出した「JP1/NETM/DM未導入ホスト」の情報を取得しません。
(4) 運用キー
「運用キー」では,JP1/NETM/DMの運用キーにホスト識別子を使用しているかどうかを選択します。この設定は,JP1/NETM/DMのインベントリ情報と資産情報の引き当てに使用します。
- 指定できる値
- 「ホスト識別子あり」(デフォルト)
JP1/NETM/DMで,運用キーにホスト識別子を使用している場合に設定します。この値を選択すると,ホスト識別子を使用してJP1/NETM/DMのインベントリ情報と資産情報を引き当てます。
- 「ホスト識別子なし」
JP1/NETM/DMで,運用キーにホスト識別子を使用していない場合に設定します。システム構成情報の「ノード識別キー」が「ホスト名運用」の場合は,MACアドレス,ホスト名が同一の資産を引き当てます。引き当てられなかった場合は,MACアドレスが同一の資産を引き当てます。MACアドレスで引き当てられなかった場合は,ホスト名が同一の資産を引き当てます。
システム構成情報の「ノード識別キー」が「IPアドレス運用」の場合は,MACアドレス,IPアドレスが同一の資産を引き当てます。引き当てられなかった場合は,MACアドレスが同一の資産を引き当てます。MACアドレスで引き当てられなかった場合は,IPアドレスが同一の資産を引き当てます。
(5) 取り込み対象
「取り込み対象」では,JP1/NETM/DMからインベントリ情報を取り込む際,ホスト識別子やシステム情報がない機器の情報を取り込むかどうかを選択します。
- 指定できる値
- 「すべて取り込む」(デフォルト)
ホスト識別子やシステム情報があるかどうかに関係なく,すべての機器からインベントリ情報を取り込みます。
- 「ホスト識別子があるものだけを取り込む」
ホスト識別子がある機器だけを対象として,インベントリ情報を取り込みます。
- 「システム情報があるものだけを取り込む」
システム情報がある機器だけを対象として,インベントリ情報を取り込みます。
(6) 資産情報の引き当てキー
「資産情報の引き当てキー」では,JP1/NETM/DMで収集した情報を資産情報に対応づけて登録する際,識別するための引き当てキーを選択します。
- 指定できる値
- 「運用キーに従う」(デフォルト)
「運用キー」で指定した値をキーに,JP1/NETM/DMのインベントリ情報と資産情報が引き当てられます。
- 「資産番号を使用する」
インベントリ情報の引き当てで資産番号に設定した値が,引き当てキーとなります。インベントリ情報の引き当てでは,デフォルトは自動採番する設定になっています。そのため,デフォルトの設定のままではインベントリ情報を引き当てられないので,必ず設定を変更してください。
インベントリ情報の引き当てでの設定については,「9.6 引き当て項目の設定(インベントリ情報の引き当て)」を参照してください。
(7) 資産情報の引き当て1
「資産情報の引き当て1」では,JP1/NETM/DMのインベントリ情報を取得するときの,資産情報の引き当て方法を選択します。この設定は,「資産情報の引き当てキー」の値が「運用キーに従う」で,「運用キー」の値が「ホスト識別子あり」の場合に有効になります。
07-50より前のバージョンのAsset Information Managerからバージョンアップする場合,設定がどのように引き継がれるかの対応については,「(23) バージョンアップ時の設定値の引き継ぎ」を参照してください。
- 指定できる値
- 「ホスト識別子のみが同一の資産を引き当てる」(デフォルト)
JP1/NETM/DMのシステム構成情報の「ホスト識別子」で引き当てられなかった場合は,ほかの値を使って引き当てることはしません。
- 「MACアドレスが同一の資産を引き当てる」
JP1/NETM/DMのシステム構成情報の「ホスト識別子」で引き当てられなかった場合は,MACアドレスが同一の資産を引き当てます。
- 「運用方式に従って引き当てる」
JP1/NETM/DMのシステム構成情報の「ホスト識別子」で引き当てられなかった場合は,MACアドレス,ホスト名,IPアドレスが同一の資産を引き当てます。
引き当てられなかった場合は,システム構成情報の「ノード識別キー」が「ホスト名運用」のときは,MACアドレス,ホスト名が同一の資産を引き当てます。また,システム構成情報の「ノード識別キー」が「IPアドレス運用」のときは,MACアドレス,IPアドレスが同一の資産を引き当てます。
それでも引き当てられなかった場合は,MACアドレスが同一の資産を引き当てます。
なお,どの値を選択した場合でも,資産情報の「引き当てキー」には,ホスト識別子の値が登録されます。
(8) 資産情報の引き当て2
「資産情報の引き当て2」では,「資産情報の引き当て1」で引き当てられなかった場合の引き当て方法を選択します。
07-50より前のバージョンのAsset Information Managerからバージョンアップする場合,設定がどのように引き継がれるかの対応については,「(23) バージョンアップ時の設定値の引き継ぎ」を参照してください。
- 指定できる値
- 「IPアドレスとホスト名を使用して引き当てる」(デフォルト)
「資産情報の引き当て1」で引き当てられなかった機器の中から,ホスト名とIPアドレスが同一の資産を引き当てます。
引き当てられなかった場合,システム構成情報の「ノード識別キー」が「ホスト名運用」のときはホスト名が同一の資産,「ノード識別キー」が「IPアドレス運用」のときはIPアドレスが同一の資産を引き当てます。
- 「マシンシリアルナンバーを使用して引き当てる」※
「資産情報の引き当て1」で引き当てられなかった機器の中から,マシンシリアルナンバーが同一の資産を引き当てます。
- 「マシンシリアルナンバー、IPアドレス、ホスト名を使用して引き当てる」※
「資産情報の引き当て1」で引き当てられなかった機器の中から,マシンシリアルナンバー,IPアドレスおよびホスト名が同一の資産を引き当てます。
引き当てられなかった場合,システム構成情報の「ノード識別キー」が「ホスト名運用」のときはマシンシリアルナンバーとホスト名が同一の資産,「ノード識別キー」が「IPアドレス運用」のときはマシンシリアルナンバーとIPアドレスが同一の資産を引き当てます。
それでも引き当てられなかった場合,マシンシリアルナンバーが同一の資産を引き当てます。
- 「引き当てを行わない」
資産情報の引き当てを行いません。
- 注※
- 「マシンシリアルナンバーを使用して引き当てる」または「マシンシリアルナンバー、IPアドレス、ホスト名を使用して引き当てる」を選択する場合,業務カテゴリ「システム定義」で,インベントリ情報の引き当て画面の「ハードウェア資産情報.製造番号」の引き当て項目に「マシンシリアルナンバー」を設定する必要があります。インベントリ情報の引き当てについては,「9.6 引き当て項目の設定(インベントリ情報の引き当て)」を参照してください。
(9) 資産情報の引き当てa
「資産情報の引き当てa」では,「運用キー」で「ホスト識別子なし」を指定し,引き当てられなかった場合の引き当て方法を選択します。
- 指定できる値
- 「マシンシリアルナンバーを使用して引き当てる」
「運用キー」で「ホスト識別子なし」を指定し,引き当てられなかった機器の中から,マシンシリアルナンバーが同一の資産を引き当てます。
- 「引き当てを行わない」(デフォルト)
資産情報の引き当てを行いません。
「マシンシリアルナンバーを使用して引き当てる」を選択する場合,業務カテゴリ「システム定義」で,インベントリ情報の引き当て画面の「ハードウェア資産情報.製造番号」の引き当て項目に「マシンシリアルナンバー」を設定する必要があります。インベントリ情報の引き当てについては,「9.6 引き当て項目の設定(インベントリ情報の引き当て)」を参照してください。
(10) 引き当たらなかった資産の新規登録
「引き当たらなかった資産の新規登録」では,引き当てられなかった資産があった場合に,新規に登録するかどうかを選択します。「運用キー」で「ホスト識別子あり」を選択した場合は,「資産情報の引き当て1」および「資産情報の引き当て2」で引き当てられなかった資産が対象になります。「運用キー」で「ホスト識別子なし」を選択した場合は,「運用キー」で「ホスト識別子なし」および「資産情報の引き当てa」で引き当てられなかった資産が対象になります。
- 指定できる値
- 「新規登録する」(デフォルト)
資産管理データベースに登録されている資産と引き当てられなかったインベントリ情報があった場合,新規資産として登録します。
- 「新規登録しない」
資産管理データベースに登録されている資産と引き当てられなかったインベントリ情報は登録されません。
この値を設定した場合,新規に追加された資産が登録されないことがあるので注意してください。
(11) ダイヤルアップ接続のMACアドレス
「ダイヤルアップ接続のMACアドレス」では,ダイヤルアップ接続のMACアドレスを,資産情報と引き当てるための情報に加えるかどうかを選択します。
- 指定できる値
- 「引き当て情報にする」
ダイヤルアップ接続のMACアドレスを使用して資産情報と引き当てます。
- 「引き当て情報にしない」(デフォルト)
資産情報との引き当てに,ダイヤルアップ接続のMACアドレスは使用しません。「資産情報との引き当て1」で「MACアドレスが同一の資産を引き当てる」を選択して,「資産情報との引き当て2」で「引き当てを行わない」を選択している場合は,ホスト識別子で引き当てられなかった資産情報は,引き当てられなくなるので注意してください。
(12) 取り込む情報の種別
「取り込む情報の種別」では,JP1/NETM/DMから取り込む情報の種類を設定します。ソフトウェア適用状況画面からソフトウェアを配布する場合は,配布対象とする機器を検索するために,ソフトウェア情報を取り込むように設定してください。JP1/NETM/DMから取り込むことによって更新される情報の詳細については,「13.1 JP1/NETM/DMから取得できるインベントリ情報」を参照してください。
また,ソフトウェアのライセンスを管理する場合は,JP1/NETM/DMでソフトウェア情報を重複して取得しないようにしてから,ソフトウェア情報を取り込むように設定してください。JP1/NETM/DMでソフトウェア情報を重複して取得しないようにする方法については,マニュアル「JP1/NETM/DM 構築ガイド(Windows(R)用)」を参照してください。
- 指定できる値
- 「ハードウェア情報」
JP1/NETM/DMのハードウェアに関する情報だけが登録されます。
- 「ハードウェア情報+ソフトウェア情報」(デフォルト)
JP1/NETM/DMのハードウェアに関する情報とソフトウェアに関する情報が登録されます。ソフトウェアに関する情報は,クライアントにインストールされているすべての情報が取得されます(取捨選択できません)。
- 「ハードウェア情報+ソフトウェアインベントリ情報」
JP1/NETM/DMのハードウェアに関する情報と,ソフトウェアインベントリ辞書で管理対象に設定したソフトウェアの情報が登録されます。
- 「ハードウェア情報+ソフトウェア情報+ソフトウェアインベントリ情報」
JP1/NETM/DMのハードウェアに関する情報とソフトウェアに関する情報,およびソフトウェアインベントリ辞書で管理対象に設定したソフトウェアの情報が登録されます。
(13) 監視間隔
「監視間隔」では,インベントリ情報が更新されたかどうかを監視する間隔を指定します。この設定は,JP1/NETM/DM 07-50以降と連携して,インベントリ情報をリアルタイムに更新する場合に有効になります。
インベントリ情報をリアルタイムに更新しない場合でも,値を空白にすることはできません。
- 指定できる値
1~429,496秒です。デフォルトは60秒です。
(14) JP1/NETM/DMで削除された資産の機器状態
「JP1/NETM/DMで削除された資産の機器状態」では,インベントリ情報の更新をリアルタイムに取得する場合,削除機器として取得された機器の機器状態を設定します。
- 指定できる値
- 「廃棄」
機器状態が「廃棄」に設定されて,タスク「データメンテナンス」でほかの情報との関連づけが削除されます。
- 「仮廃棄」(デフォルト)
JP1/NETM/DMのインベントリ情報の引き当て対象となります。JP1/NETM/DMから収集した情報が引き当てられた場合は,機器状態が「運用」に戻ります。
なお,タスク「データメンテナンス」では,「廃棄」と同様にほかの情報との関連づけが削除されます。
- 「抹消」
「抹消」に設定されて,タスク「データメンテナンス」で削除されます。
- 「コード指定」
「削除された資産に設定するコード」で指定したコードの状態になります。
- 「何もしない」
機器状態は変更されません。
(15) 削除された資産に設定するコード
「削除された資産に設定するコード」では,削除された資産に設定する機器状態のコードを指定します。この設定は,「JP1/NETM/DMで削除された資産の機器状態」で「コード指定」を選択した場合に有効になります。
機器状態のコードについては,マニュアル「運用ガイド」の「4.8.4 コードの指定範囲による意味の違い」を参照してください。コードを追加する場合は,業務メニュー「コード管理」で追加したコードを指定してください。なお,指定したコードが存在しない場合は,削除された資産の機器状態は変更されません。
- 指定できる値
3バイトの半角数字です。「000」~「999」の範囲で指定してください。
(16) パッケージ識別IDの取得
JP1/NETM/DMのインストールパッケージ情報からパッケージ識別IDを取得します。パッケージ識別IDを取得すると,バージョンの違いによって,同一のソフトウェアの名称が異なるインストールソフトウェア名で取得されてしまった場合でも,正しくライセンスを管理できます。
- 指定できる値
- 「取得する」
JP1/NETM/DMのインベントリ情報から,パッケージ識別IDとパッケージ元属性(UNIXかPCか)を取得します。
- 「取得しない」(デフォルト)
JP1/NETM/DMのインベントリ情報から,パッケージ識別IDとパッケージ元属性(UNIXかPCか)を取得しません。
(17) ソフトウェア名への自動割り当て
インベントリ情報を資産管理データベースに登録する際,すでに同一のソフトウェアがインストールソフトウェアリストに登録されていたら,同じソフトウェア名への割り当てを追加するかどうかを設定します。
同一のソフトウェアのバージョンアップ版などを,すでに登録されているインストールソフトウェア名と同じソフトウェア名に自動的に割り当てられるので,ライセンス管理の作業を軽減できます。ただし,ソフトウェアインベントリ情報,Microsoft Office情報およびウィルス対策製品情報は対象となりません。
割り当て方法の詳細については,「3.2.4 ソフトウェア名の割り当て方法の設定」を参照してください。
- 指定できる値
- 「自動的に割り当てない」(デフォルト)
ソフトウェア名に自動的に割り当てられません。
- 「同一パッケージ識別IDで割り当てる」
パッケージ識別IDおよびパッケージ元属性が同じインストールソフトウェア名がすでに登録されていて,さらにそのインストールソフトウェア名がソフトウェア名に割り当てられていた場合,自動的に同じソフトウェア名に割り当てられます。
この値は,「パッケージ識別IDの取得」で「取得する」を設定している場合にだけ有効になります。
- 「同一パッケージ名で割り当てる」
パッケージ名と同じインストールソフトウェア名が資産管理データベースに登録されていて,さらにそのインストールソフトウェア名がソフトウェア名に割り当てられていた場合,自動的に同じソフトウェア名に割り当てられます。
パッケージ識別IDを取得しないで,ソフトウェア名への自動割り当てをしたい場合に指定します。
この値を指定すると,パッケージ識別IDに値のないインストールソフトウェア名が割り当ての対象となるため,「パッケージ識別IDの取得」で「取得する」を設定していると,新規に登録されるソフトウェア名は自動的に割り当てられないので注意してください。
- 「同一パッケージ識別IDと同一パッケージ名で割り当てる」
パッケージ識別ID,パッケージ元属性が同じインストールソフトウェア名が資産管理データベースに登録されていて,さらにそのインストールソフトウェア名がソフトウェア名に割り当てられていた場合,自動的に同じソフトウェア名に割り当てられます。
パッケージ識別ID,パッケージ元属性で割り当てられなかった場合は,パッケージ名で割り当てられます。
パッケージ識別IDおよびパッケージ元属性で同じインストールソフトウェア名が登録されているかどうかを判断するので,「同一パッケージ識別IDで割り当てる」や「同一パッケージ名で割り当てる」の場合よりも厳密に割り当てられます。
(18) ソフトウェアの自動登録
JP1/NETM/DMのインストールパッケージ情報から,ソフトウェア名を自動的に登録して割り当てるかどうかを設定します。ライセンスを管理する際,新規に購入したライセンスのソフトウェア名の登録および割り当て作業を軽減できます。ただし,ソフトウェアインベントリ情報,Microsoft Office情報およびウィルス対策製品情報は対象となりません。
- 指定できる値
- 「自動的に登録する」
取得したパッケージ名がインストールソフトウェア名に登録されていなかった場合,同じ名称をインストールソフトウェア名およびソフトウェア名に登録して,インストールソフトウェア名をソフトウェア名に割り当てます。
登録方法の詳細については,「3.2.4 ソフトウェア名の割り当て方法の設定」を参照してください。
- 「自動的に登録しない」(デフォルト)
ソフトウェア名の登録およびインストールソフトウェア名のソフトウェア名への割り当ては実行されません。
(19) JP1/NETM/CSC通知件数
「JP1/NETM/CSC通知件数」では,インベントリ情報を何件取り込むごとにJP1/NETM/CSCでセキュリティ対策の状況を判定させるかを設定します。この項目に0を設定した場合,すべての取り込み処理の完了後,一括で判定させます。ここで設定する値が小さいほどセキュリティ対策の状況が早く判定されますが,小さ過ぎるとインベントリ情報の取り込み性能が低下します。
- 指定できる値
0~10,000件です。デフォルトは100件です。
(20) インベントリ取り込み方式
「インベントリ取り込み方式」では,JP1/NETM/DMからインベントリ情報を取り込む際,従来の取り込み方式とマルチスレッド方式のどちらで取り込むかを選択します。マルチスレッド方式を選択すると,インベントリ情報の取り込みの性能が向上し,取り込み時間を軽減できます。
- 指定できる値
- 「従来方式」(デフォルト)
従来の方式でインベントリ情報を取り込みます。
- 「マルチスレッド方式」
取り込み方式による機能差異
取り込み方式による機能差異を次の表に示します。
表5-5 取り込み方式による機能差異
機能 | 従来方式の場合 | マルチスレッド方式の場合 |
---|
インベントリ情報の取り込み順序 | - サービス「Asset Information Synchronous Service」の場合
インベントリ情報,未導入機器,削除履歴情報の順序で取り込みます。
- タスク「インベントリ情報の取り込み」の場合
未導入機器,インベントリ情報の順序で取り込みます。
| - サービス「Asset Information Synchronous Service」の場合
インベントリ情報,未導入機器,削除履歴情報の順序で取り込みます。
- タスク「インベントリ情報の取り込み」の場合
インベントリ情報,未導入機器の順序で取り込みます。
|
情報がデータベースの各カラムのデータ領域の最大長を超える場合の対処 | 最大長の単位で区切って取り込みます。 このとき,末端が全角文字の一部分となる場合,残りの部分は半角スペースに置き換わります。 | 最大長の単位で区切って取り込みます。 このとき,末端が全角文字の一部分となる場合,残りの部分は削除されます。ただし,「部署情報.部署名」「部署情報.部署」「設置場所情報.設置場所名」「設置場所情報.設置場所」は,残りの部分が半角スペースに置き換わります。 |
管理項目「資産情報.資産番号」にコンピュータ名またはユーザインベントリを引き当てる場合の対処 | 取得した情報が60バイトを超えた場合,資産の新規登録,および資産番号による引き当ては実施されません。 | 取得した情報が60バイトを超えた場合,先頭の60バイトが資産の新規登録,および資産番号による引き当てに使用されます。 |
タスク「インベントリ情報の取り込み」を実行したときの戻り値 | - 正常終了時
0:取り込み機器あり 1:取り込み機器なし
- 異常終了時
2以上:エラー発生
| - 正常終了時
0:取り込み機器あり 1:取り込み機器なし
- 異常終了時
31:エラーのため,取り込みに失敗した機器あり 51:起動時のAsset Information Managerのデータベースアクセスエラー(環境不正の場合がある) 52:起動時のJP1/NETM/DMのデータベースアクセスエラー(環境不正の場合がある) 53:JP1/NETM/DMのデータベースのバージョン未対応エラー 151:例外処理で打ち切り
|
ソフトウェアの自動登録の処理 | 「JP1/NETM/DM連携」の設定で,「ソフトウェアの自動登録」に「自動的に登録する」を設定した場合,すでにインストールソフトウェアリストに登録されているインストールソフトウェア名については,そのインストールソフトウェア名を使ってソフトウェア名を割り当てません。 | 「JP1/NETM/DM連携」の設定で,「ソフトウェアの自動登録」に「自動的に登録する」を設定した場合,すでにインストールソフトウェアリストに登録されているインストールソフトウェア名についても,そのインストールソフトウェア名を使ってソフトウェア名を割り当てます。 |
マルチスレッド方式を使用する場合の注意事項
- インベントリ取り込み多重度を2以上に設定する場合,資産が重複して登録されたり,意図しない資産が更新されたりすることを防止するため,次のようにホスト識別子を引き当てに使用することをお勧めします。
- JP1/NETM/DMでホスト識別子ありの運用に設定する。
- 「JP1/NETM/DM連携」の設定で「運用キー」を「ホスト識別子あり」に設定する。
- 「JP1/NETM/DM連携」の設定で「資産情報の引き当て1」を「ホスト識別子のみが同一の資産を引き当てる」に設定する。
- ログに出力されるメッセージIDは,「KDAM8Cnn-m」になります。
- Asset Information Managerのデータベースへの接続コネクション数は,インベントリ取り込み多重度と検索用接続コネクションの合計になります。
- JP1/NETM/DMのデータベースへの接続コネクション数は,インベントリ取り込み多重度になります。
- 引き当てる資産が複数存在する場合,資産IDが最も大きい資産の情報が更新されます。
- JP1/NETM/DM上の取り込み対象ノードのシステム情報のIPアドレスがない場合,ネットワーク情報を登録しません。
- ソフトウェア名の割り当てに関する情報のログメッセージは出力されません。
(21) インベントリ取り込み多重度
「インベントリ取り込み方式」で「マルチスレッド方式」を選択した場合の多重度を設定します。
(22) JP1/NETM/DMで使用するジョブ格納フォルダ名
「JP1/NETM/DMで使用するジョブ格納フォルダ名」では,JP1/NETM/DMのサーバマシンに作成される,ジョブ格納フォルダの名称を設定します。このフォルダに,ソフトウェア適用状況画面から実行したジョブが格納されます。また,配布状況画面では,このフォルダに格納されたジョブの実行状況を確認できます。したがって,JP1/NETM/DMでこのフォルダにジョブを格納した場合,そのジョブの実行状況が配布状況画面に表示されます。
JP1/NETM/DMと連携する場合,この項目は必ず設定してください。
- 指定できる値
1~32バイトの文字です。デフォルトは「AssetInformationManager」です。次に示す記号およびスペースは使用できません。
「¥」,「/」,「*」,「"」,「:」,「'」,「!」,「|」,「.」,「<」,「>」,「?」,「;」,「{」,「}」
(23) バージョンアップ時の設定値の引き継ぎ
07-50より前のバージョンのAsset Information ManagerからAsset Information Manager 07-50以降にバージョンアップした場合,07-50より前のバージョンの「JP1/NETM/DMの運用キー」および「資産情報の引き当て方法」での設定が,07-50以降の「運用キー」,「資産情報の引き当て1」および「資産情報の引き当て2」に引き継がれます。
インベントリ情報の引き当てに関する07-50より前のバージョンでの設定と07-50以降での設定の対応を次の表に示します。
表5-6 07-50より前のバージョンでの設定と07-50以降での設定の対応(インベントリ情報の引き当て)
07-50より前のバージョンでの設定 | 07-50以降での設定 |
---|
JP1/NETM/DMの運用キー | ホスト識別子あり | ホスト識別子あり |
ホスト識別子なし+ホスト名運用 | ホスト識別子なし |
ホスト識別子なし+IPアドレス運用 |
資産情報の引き当て方法 | MACアドレスとIPアドレスとホスト名が同一の資産情報を引き当てる | - 資産情報の引き当て1
運用方式に従って引き当てる
- 資産情報の引き当て2
IPアドレスとホスト名を使用して引き当てる
|
MACアドレスとホスト名が同一の資産情報を引き当てる |
MACアドレスとIPアドレスが同一の資産情報を引き当てる |
IPアドレスとホスト名が同一の資産情報を引き当てる | - 資産情報の引き当て1
ホスト識別子のみが同一の資産を引き当てる
- 資産情報の引き当て2
IPアドレスとホスト名を使用して引き当てる
|
ホスト名が同一の資産情報を引き当てる |
IPアドレスが同一の資産情報を引き当てる |