18.3 トラブル発生の主な要因と対処
クライアントセキュリティ管理システムでトラブルが発生した場合に,考えられる要因と対処方法について説明します。
クライアントセキュリティ管理システムのトラブル発生の主な要因と対処を,次の表に示します。
表18-4 クライアントセキュリティ管理システムのトラブル発生の主な要因と対処
トラブル | 要因 | 対処 |
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クライアントの危険レベルの判定時に,クライアントのすべての判定項目で判定結果が不明となる。 | JP1/NETM/DM Client自身の情報が,ソフトウェアインベントリとして収集されていない。 | 次のどちらかの方法で,JP1/NETM/DM Client自身の情報をソフトウェアインベントリとして収集する。
- クライアントからインベントリを通知する
JP1/NETM/DMのクライアントセットアップ画面で,[システム監視]パネルの「システム変更時にインベントリ情報を上位システムへ通知する」チェックボックスをオンにする。※1
- マネージャからインベントリを通知する
JP1/NETM/DM - Managerで「すべてのソフトウェアを検索」を指定して「ソフトウェア情報の取得」ジョブを実行する。※2
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ログファイルに「KDSL1001-E セキュリティ管理情報の作成に失敗しました。」と出力され,JP1/NETM/CSC - Managerのセットアップに失敗する。 | AIMのデータベース(Embedded RDB※3)の容量が不足している。 | AIMのデータベースの容量を101メガバイト以上にして作成する。※4 |
AIMの「保有機器一覧」に表示される資産の数と「PC危険レベル管理」に表示される資産の数が異なる。 | 次の二つの要因が考えられる。
- タスク実行によりインベントリの取り込みを実施した
- JP1/NETM/CSC - Managerのサービスを停止した状態で,「Asset Information Synchronous Service」のサービスを開始した
| cscsetupコマンドを実行する。※5 |
- 注※1
- JP1/NETM/DMのクライアントセットアップ画面の詳細については,マニュアル「JP1/NETM/DM 構築ガイド(Windows(R)用)」を参照してください。
- 注※2
- 「ソフトウェア情報の取得」ジョブの詳細については,マニュアル「JP1/NETM/DM 運用ガイド1(Windows(R)用)」を参照してください。
- 注※3
- Embedded RDBは,AIMが提供する組み込み型のリレーショナルデータベースです。
- 注※4
- AIMのデータベースの詳細については,マニュアル「JP1/NETM/Asset Information Manager 設計・構築ガイド」を参照してください。
- 注※5
- cscsetupコマンドの詳細については,「15. コマンド」の「cscsetup(JP1/NETM/CSC - Managerをセットアップする)」を参照してください。