5.8 CSC管理者とCSC利用者のユーザ作成
JP1/NETM/CSC - Managerをインストールすると,JP1/NETM/CSCの管理者権限を持つユーザがデフォルトで設定されます。JP1/NETM/CSCの管理者権限を持つユーザをCSC管理者と呼びます。CSC管理者は,クライアントセキュリティ管理画面およびセキュリティポリシー管理画面を操作できます。
CSC管理者以外のユーザが,クライアントセキュリティ管理システムで管理する情報を利用する場合,管理者は使用範囲を制限したユーザを作成できます。利用する機能が制限されたユーザをCSC利用者と呼びます。CSC利用者は,CSC管理者が作成します。
クライアントセキュリティ管理システムのユーザ権限の種類を次に示します。
- CSC管理者
JP1/NETM/CSC - Managerをインストールすると作成されるJP1/NETM/CSCの管理者権限を持つユーザです。クライアントセキュリティ管理システムを運用する上で必要なAIMの業務カテゴリの画面およびセキュリティポリシー管理画面を操作できます。
- CSC利用者
JP1/NETM/CSCの利用者権限を持つユーザです。クライアントセキュリティ管理システムで管理している情報を検索したり,検索した情報をファイルに出力したりできます。なお,危険レベルの判定やアクションの実施,セキュリティポリシーの編集はできません。
- JP1/NETM/AIMの管理者(オプション製品)
JP1/NETM/AIMをインストールすると作成される資産管理者のことです。ユーザ権限の中で最上位の権限を持ち,JP1/NETM/AIMのすべての業務カテゴリとセキュリティポリシー管理画面を操作できます。なお,管理サーバをJP1/NETM/DMのAsset Information Manager Limitedコンポーネントを使用して構成している場合には,JP1/NETM/AIMの管理者は作成されません。
JP1/NETM/AIM管理者とCSC管理者およびCSC利用者の権限の階層を,次の図に示します。
図5-13 管理者権限の階層
![[図データ]](figure/zu050700.gif)
各ユーザ権限で操作できる画面を次の表に示します。
表5-8 ユーザ権限ごとの操作
区分 | 操作画面 | JP1/NETM/AIMの管理者 | CSC管理者 | CSC利用者 |
---|
AIM | 業務カテゴリ全般 | ○ | △ | × |
クライアントセキュリティ管理画面 | ○※ | ○ | △ |
JP1/NETM/CSC | セキュリティポリシー管理画面 | ○ | ○ | × |
- (凡例)
- ○:利用できる
- △:一部の機能を利用できる
- ×:利用できない
- 注※
- 「セキュリティ対策評価」および「統計データ」の業務メニューはデフォルトでは利用できません。これらのメニューを利用するためには,AIMの業務メニューで「利用可能業務割り当て」を行う必要があります。利用可能業務割り当てについては,マニュアル「JP1/NETM/Asset Information Manager 設計・構築ガイド」を参照してください。
次に,インストール時にセットアップされるCSC管理者の権限およびユーザ情報の内容と,CSC利用者を作成する方法について説明します。
- <この節の構成>
- 5.8.1 インストール時のCSC管理者のセットアップ
- 5.8.2 CSC利用者の作成
- 5.8.3 機器詳細情報の更新処理の抑止