付録D.9 フェールオーバー時の運用

<この項の構成>
(1) フェールオーバーのタイミング
(2) フェールオーバー後の管理者の作業
(3) 注意事項

(1) フェールオーバーのタイミング

JP1/NETM/CSC - ManagerおよびJP1/NETM/CSC - Agentがフェールオーバーするタイミングの例を,次に示します。ただし,フェールオーバーするか,しないかは管理者が設定します。

(2) フェールオーバー後の管理者の作業

フェールオーバーが発生した場合,管理者が実施する作業を示します。

(a) JP1/NETM/CSC - Managerの場合

JP1/NETM/CSC - Managerは待機系サーバで開始されるため,ログにJP1/NETM/CSC - Manager開始のメッセージが出力されます。

次の表に示す処理を実行中にフェールオーバーが発生した場合,管理者が実施する作業を示します。

表D-8 フェールオーバー後の管理者の作業(JP1/NETM/CSC - Manager)

フェールオーバー発生時の処理内容管理者が実施する作業
危険レベルの判定中JP1/NETM/CSC - Managerのログファイルで,危険レベルの判定が完了しているかどうか確認します。処理が完了していない場合は,再度危険レベルを判定します。※1
アクションの実施中JP1/NETM/CSC - Managerのログファイルで,アクションが完了しているかどうか確認します。処理が完了していない場合は,再度アクションを実行します。※2
画面の操作中画面(セキュリティポリシー管理画面,セットアップ画面,およびクライアントセキュリティ管理画面)の操作の途中でフェールオーバーした場合は,JP1/NETM/CSC - Managerのログファイルで,該当する操作が完了しているかどうか確認します。完了していない場合は,再度同じ操作をします。
注※1
危険レベルの判定が完了しているかどうかは,危険レベルの判定開始および判定終了のメッセージがログファイルに出力されていることで確認できます。JP1/NETM/CSC - Manager開始のメッセージが危険レベルの判定開始および判定終了のメッセージの途中に出力されている場合は,処理が完了していません。
注※2
アクションが完了しているかどうかは,アクションの開始および終了のメッセージがログファイルに出力されていることで確認できます。JP1/NETM/CSC - Manager開始のメッセージがアクションの開始および終了のメッセージの途中に出力されている場合は,処理が完了していません。

(b) JP1/NETM/CSC - Agentの場合

JP1/NETM/CSC - Agentは待機系サーバで開始されるため,ログにJP1/NETM/CSC - Agent開始のメッセージが出力されます。

次の表に示す処理を実行中にフェールオーバーが発生した場合,管理者が実施する作業を示します。

表D-9 フェールオーバー後の管理者の作業(JP1/NETM/CSC - Agent)

フェールオーバー発生時の処理内容管理者が実施する作業
アクションの実施中JP1/NETM/CSC - Agentのログファイルで,アクションが完了しているかどうか確認します。処理が完了していない場合は,再度アクションを実行します。
セットアップ画面の操作中操作の途中でフェールオーバーした場合は,JP1/NETM/CSC - Agentのログファイルで,該当する操作が完了しているかどうか確認します。完了していない場合は,再度同じ操作をします。
注※
アクションが完了しているかどうかは,アクションの開始および終了のメッセージがログファイルに出力されていることで確認できます。JP1/NETM/CSC - Manager開始のメッセージがアクションの開始および終了のメッセージの途中に出力されている場合は,処理が完了していません。

(3) 注意事項

クラスタシステムで運用する場合の注意事項を次に示します。

注※
  • JP1/NETM/CSC - Managerをクラスタシステムで運用する場合は,JP1/NETM/CSC - Managerを意味します。
  • JP1/NETM/CSC - Agentをクラスタシステムで運用する場合は,JP1/NETM/CSC - Agentを意味します。