14.2.8 クライアントのネットワーク接続の履歴を管理する

クライアントの接続履歴を管理するには,接続履歴ファイルを参照します。管理者は接続履歴ファイルを定期的に参照することで,クライアントのネットワーク接続の状況をさかのぼって管理できます。

接続履歴ファイルはCSV形式で記載されるため,表計算のソフトウェアで読み込むことで,統計データなども容易に作成できます。このため,クライアントのネットワーク接続のログの監査にも使用できます。

接続履歴ファイルが作成されるフォルダ名およびファイル名を次に示します。

表14-6 接続履歴ファイルが作成されるフォルダ名およびファイル名

フォルダ名ファイル名
JP1/NETM/CSC - Agentのインストール先フォルダ¥radius¥logcscracslog*.log
注※
「*」には1~999までの接続履歴ファイル数が入ります。「接続履歴ファイル数」はJP1/NETM/CSC - Agentのセットアップダイアログの「IAS」タブで指定できます。
指定方法については「13.2.2(4)(b) 「IAS」タブでの操作」を参照してください。

接続履歴ファイルには接続履歴レコードが記載されます。接続履歴ファイルの形式と接続履歴レコードの項目を次に示します。

接続履歴ファイルの形式

接続履歴名称レコード↓
接続履歴レコード↓
接続履歴レコード↓
   :
   :
 
(凡例) ↓:改行コード

接続履歴レコードの項目
接続履歴レコードは,次の表に示す項番の順にCSV形式で出力されます。

表14-7 接続履歴レコードとして記載される項目

項番項目名称説明
1TIMEクライアントがネットワーク接続した日時。YYYYMMDDhhmmss.nnnの形式で記載される。
例:2005年11月15日13時50分55.111秒の場合
 20051115135055.111
2MACクライアントPCのMACアドレス。
例:00-00-E2-70-15-11の場合
 00:00:E2:70:15:11
3IPクライアントPCのIPアドレス。
例:192.168.2.1の場合
 192.168.2.1
4STATクライアントが接続されたネットワークの種別。
次のどれか。
  • Normal(通常(社内))
  • Quarantine(検疫)
  • Refused(拒否)
  • Unauthorized(認証前)
5VLANクライアントが接続されたネットワークのVLAN-ID。1~4095までの数値で記載される。なお,認証前ネットワークに接続された場合「NULL」と記載される。