13.1.2 対策サーバを構築する

対策サーバを構築します。対策サーバには,次に示すプログラムをインストールおよびセットアップします。

<この項の構成>
(1) JP1/NETM/NM - Managerのインストール
(2) JP1/NETM/NM - Managerのセットアップ
(3) JP1/NETM/CSC - Agentのインストール
(4) JP1/NETM/CSC - Agentのセットアップ

(1) JP1/NETM/NM - Managerのインストール

JP1/NETM/NM - Managerを対策サーバにインストールします。インストールの詳細については,マニュアル「JP1/NETM/Network Monitor - Manager」を参照してください。

(2) JP1/NETM/NM - Managerのセットアップ

JP1/NETM/NM - ManagerとJP1/NETM/CSCを連携させるためには,JP1/NETM/NM - Managerの統合管理画面で,次に示す設定が必要です。

JP1/NETM/NM - Managerの統合管理画面で設定する内容を,次の表に示します。

表13-1 JP1/NETM/NM - Managerの統合管理画面で設定する内容

項番項目設定内容
1治療・監視サーバへの共通ログイン情報の設定治療・監視サーバにWebブラウザからログインするときと同じログイン情報を設定します。共通ログイン情報は次のとおりです。
  • ユーザ名
  • パスワード
2治療・監視サーバ一覧の作成治療・監視サーバの一覧をCSV形式で作成します。
3JP1連携の設定JP1/NETM/CSCと連携するために必要な設定をします。設定する項目は次のとおりです。
  • 「連携機能にて,許可機器一覧/排除機器一覧を更新する。」チェックボックスをオンにする。
  • 「API呼び出しにより,即時,更新する。」チェックボックスをオンにする。

なお,設定方法の詳細については,マニュアル「JP1/NETM/Network Monitor - Manager」を参照してください。

(3) JP1/NETM/CSC - Agentのインストール

JP1/NETM/CSC - Agentを対策サーバにインストールします。なお,対策サーバにJP1/NETM/NM - ManagerをインストールおよびセットアップしたあとにJP1/NETM/CSC - Agentをインストールしてください。

JP1/NETM/CSC - Agentのインストールの詳細については,「5.7.1 JP1/NETM/CSC - Agentのインストール」を参照してください。

(4) JP1/NETM/CSC - Agentのセットアップ

JP1/NETM/CSC - Agentをインストールしたあと,JP1/NETM/CSC - Agentを開始するまでに,必ずJP1/NETM/CSC - Agentをセットアップしてください。

JP1/NETM/CSC - Agentのセットアップに必要な情報は,[JP1/NETM/Client Security Control - Agent セットアップ]ダイアログで設定します。

[JP1/NETM/Client Security Control - Agent セットアップ]ダイアログには二つの画面があり,それぞれタブをクリックして選択します。[JP1/NETM/Client Security Control - Agent セットアップ]ダイアログを次の図に示します。

図13-2 [JP1/NETM/Client Security Control - Agent セットアップ]ダイアログ

[図データ]

[JP1/NETM/Client Security Control - Agent セットアップ]ダイアログで設定する内容について,次の表に示します。

表13-2 [JP1/NETM/Client Security Control - Agent セットアップ]ダイアログで設定する内容

選択するタブ内容
「基本設定」タブ設定済みのJP1/NETM/CSC - Agentの環境設定情報を表示したり,変更したりできます。
「NM」タブJP1/NETM/NMと連携する場合だけ使用します。JP1/NETM/Network Monitorに登録する許可機器一覧の形式を表示したり,変更したりできます。
なお,このタブは「基本設定」タブの「ネットワーク制御製品情報」に「JP1/NETM/Network Monitor」を指定すると表示され,選択できるようになります。
JP1/NETM/NMとの連携は,[JP1/NETM/Client Security Control - Agent セットアップ]ダイアログの「基本設定」タブおよび「NM」タブで設定します。

[JP1/NETM/Client Security Control - Agent セットアップ]ダイアログを表示して,項目を設定する手順を次に示します。

  1. [スタート]ボタンをクリックして[プログラム]-[JP1_NETM_Client Security Control]をポイントし,次に[エージェントセットアップ]を選択する。
    [JP1/NETM/Client Security Control - Agent セットアップ]ダイアログが表示されます。
  2. 項目に値を設定する。
    項目を選択すると,値や文字列を入力するボックスが項目一覧の下に表示されます。入力ボックスで値や文字列を直接入力するか,プルダウンメニューから値を選択します。
    詳細については「(a) 「基本設定」タブでの操作」および「(b) 「NM」タブでの操作」を参照してください。
  3. [OK]ボタンをクリックする。
    指定した内容でJP1/NETM/CSC - Agentの環境が設定されて,[JP1/NETM/Client Security Control - Agent セットアップ]ダイアログが閉じます。
    環境設定をしないで[JP1/NETM/Client Security Control - Agent セットアップ]ダイアログを閉じるには,[キャンセル]ボタンをクリックします。

(a) 「基本設定」タブでの操作

「基本設定」タブでは,JP1/NETM/CSC - Agentの環境設定情報を表示したり,変更したりできます。

「基本設定」タブを次の図に示します。

図13-3 「基本設定」タブ

[図データ]

「基本設定」タブで確認および設定できる項目を次の表に示します。

表13-3 「基本設定」タブで確認および設定できる項目

項目内容設定値初期環境
設定時の
デフォルト
マネージャー通信環境情報IPアドレスJP1/NETM/CSC - ManagerのIPアドレスです。IPv4形式(xxx.xxx.xxx.xxx)
ポート番号JP1/NETM/CSC - Agentとの通信に使用するJP1/NETM/CSC - Managerのポート番号です。JP1/NETM/CSC - Managerの「基本設定」タブで指定する「マネージャー通信環境情報」の「要求受付ポート番号」と同じポート番号を入力してください。1024~6553522340
エージェント通信環境情報ポート番号JP1/NETM/CSC - Agentのポート番号です。JP1/NETM/CSC - Managerのエージェント情報の追加画面で登録するポート番号と同じポート番号を入力してください。1024~6553522345
ネットワーク制御製品情報名称連携するネットワーク制御製品の名称です。JP1/NETM/Network MonitorJP1/NETM/Network Monitor
ログ情報ログファイルサイズJP1/NETM/CSC - Agentのログファイルの最大サイズ(単位:キロバイト)を指定します。1~20971511024
ログファイル数JP1/NETM/CSC - Agentのログファイルの最大数を指定します。1~99910
クラスタ情報クラスタ環境JP1/NETM/CSC - Agentをクラスタ環境で運用するかどうかを指定します。運用する/運用しない運用しない
論理IPアドレスクラスタ環境で使用する論理IPアドレスを指定します。IPv4形式(xxx.xxx.xxx.xxx)
共有ディスククラスタ環境で使用する共有ディスクパスを指定します。フルパス
監査ログ情報監査ログJP1/NETM/Auditで収集するための監査ログを出力するかどうかを指定します。出力する/出力しない出力しない
(凡例)
-:設定なし

参考
ログ情報には,JP1/NETM/CSC - Agentの開始や終了などの情報や,ネットワーク制御製品との接続情報などが記録されます。

(b) 「NM」タブでの操作

「NM」タブでは,JP1/NETM/Network Monitorに登録する許可機器一覧の形式を表示したり,変更したりできます。

「NM」タブを次の図に示します。

図13-4 「NM」タブ

[図データ]

「NM」タブで確認および設定できる項目を次の表に示します。

表13-4 「NM」タブで確認および設定できる項目

項目内容設定値初期環境設定時のデフォルト
許可機器情報許可機器一覧の形式JP1/NETM/Network Monitorに登録する許可機器一覧の形式を指定します。MACアドレスのみ / MACアドレスとIPアドレスMACアドレスのみ
注※
DHCPを使ってIPアドレスを管理しているネットワークの場合,必ず「MACアドレスのみ」を指定してください。