6.12.1 アクションポリシー編集(メッセージ通知のカスタマイズ)画面でメッセージを編集する

アクションポリシー編集(メッセージ通知のカスタマイズ)画面は,アクションの実施条件を設定していない場合と設定している場合で異なります。

アクションの実施条件を設定していない場合
アクション項目ツリービューから「メッセージ通知」を選択した画面で編集します。
アクションの実施条件を設定している場合
アクション項目ツリービューから「メッセージ通知(実施条件)」を選択した画面で編集します。

それぞれの場合のアクションポリシー編集(メッセージ通知のカスタマイズ)画面を次の図に示します。

図6-35 アクションポリシー編集(メッセージ通知のカスタマイズ)画面(アクションの実施条件を設定していない場合)

[図データ]

図6-36 アクションポリシー編集(メッセージ通知のカスタマイズ)画面(アクションの実施条件を設定している場合)

[図データ]

アクションポリシー編集(メッセージ通知のカスタマイズ)画面には,危険レベル別にタブが用意されています。ただし,編集ビューの項目は共通です。

アクションポリシー編集(メッセージ通知のカスタマイズ)画面で設定する項目を説明します。

通知するメッセージのタイトル
使用者に通知するメッセージのタイトルを64バイト以内の文字列で入力します。
通知するメッセージの内容
使用者に通知するメッセージの内容を入力します。なお,メッセージの表示方法によって,設定方法が異なります。
  • 使用者に通知するメッセージの内容をHTML形式で表示する場合
    「テキスト」と「HTML」の両方のメッセージの内容を入力する必要があります。まず,「HTML形式のメッセージを通知する」チェックボックスをオンにします。そのあと,形式から「テキスト」または「HTML」をラジオボタンで選択して,メッセージの内容を,テキスト形式の場合は4,096バイト以内の文字列で,HTML形式の場合は32,768バイト以内の文字列で入力します。
    この場合,Windows版JP1/NETM/DM Clientのバージョン08-10以降のクライアントにHTML形式のメッセージが通知されます。Windows版JP1/NETM/DM Clientのバージョン08-02以前およびLinux版JP1/NETM/DM Clientのクライアントにはテキスト形式のメッセージが通知されます。
  • 使用者に通知するメッセージの内容をテキスト形式で表示する場合
    「HTML形式のメッセージを通知する」チェックボックスをオフにします。そのあと,形式から「テキスト」をラジオボタンで選択して,メッセージの内容を4,096バイト以内の文字列で入力します。なお,形式から「HTML」のラジオボタンで選択して,メッセージの内容を入力してもHTML形式のメッセージは通知されません。
    この場合,JP1/NETM/DM Clientのバージョンや適用OSに関係なく,クライアントにテキスト形式のメッセージが通知されます。
[判定日時]ボタン
危険レベルの判定日時をメッセージの内容に含める場合に使用します。[判定日時]ボタンをクリックすると,判定日時の特殊文字「%judgedate%」を「通知するメッセージの内容」のカーソル位置に挿入します。
ただし,判定日時を挿入することによってメッセージの文字数が,テキスト形式の場合は4,096バイト,HTML形式の場合は32,768バイトを超える場合は挿入されません。
[連続日数]ボタン
アクションの実施条件として設定した連続日数をメッセージの内容に含める場合に使用します。このボタンは,アクション項目ツリービューから「メッセージ通知(実施条件)」を選択した場合に表示されます。
[連続日数]ボタンをクリックすると,連続日数の特殊文字「%contdays%」を「通知するメッセージの内容」のカーソル位置に挿入します。
ただし,連続日数を挿入することによってメッセージの文字数が,テキスト形式の場合は4,096バイト,HTML形式の場合は32,768バイトを超える場合は挿入されません。
[連続回数]ボタン
アクションの実施条件として設定した連続回数をメッセージの内容に含める場合に使用します。このボタンは,アクション項目ツリービューから「メッセージ通知(実施条件)」を選択した場合に表示されます。
[連続回数]ボタンをクリックすると,連続回数の特殊文字「%contcnt%」を「通知するメッセージの内容」のカーソル位置に挿入します。
ただし,連続回数を挿入することによってメッセージの文字数が,テキスト形式の場合は4,096バイト,HTML形式の場合は32,768バイトを超える場合は挿入されません。
PCの判定結果をメッセージに含める
通知するメッセージの内容に,判定項目ごとの危険レベルを含める場合に,チェックボックスをオンにします。
簡易
判定項目と危険レベルを,メッセージの内容に含める場合に「簡易」のラジオボタンを選択します。
詳細
簡易の内容に加えて,問題が見つかった項目をメッセージの内容に含める場合に「詳細」のラジオボタンを選択します。メッセージに含まれる項目は,適用されていない更新プログラムや,ウィルス対策製品の適用状況,ソフトウェアのインストール状況などの情報です。
 
「PCの判定結果をメッセージに含める」チェックボックスをオンにした場合のメッセージ通知例を次に示します。
[図データ]
  • 判定結果の表示位置
    [JP1/NETM/Client Security Control - Manager セットアップ]ダイアログの「基本設定」タブで,「メッセージ通知情報」の「判定結果の表示位置」を「メッセージの先頭に表示する」と設定した場合は,PCの判定結果がメッセージの先頭に表示されます。
  • 判定結果の言語種別
    [JP1/NETM/Client Security Control - Manager セットアップ]ダイアログの「基本設定」タブで,「メッセージ通知情報」の「判定結果の言語種別」を「英語で通知する」と設定した場合は,PCの判定結果が英語で通知されます。「日本語OS以外のクライアントには英語で通知する」と設定した場合は,OSの言語が日本語以外のクライアントに対して,PCの判定結果が英語で通知されます。ただし,不正ソフトウェア名,必須ソフトウェア名,ユーザ定義項目名などは判定ポリシーで設定した内容がそのまま表示されます。
  • 安全と判定項目なしの結果
    [JP1/NETM/Client Security Control - Manager セットアップ]ダイアログの「基本設定」タブで,「メッセージ通知情報」の「安全と判定項目なしの結果」を「含める」と設定した場合は,「危険」,「警告」,「注意」,「安全」,「不明」,および「判定項目なし」の判定結果を通知します。「含めない」と設定した場合は,「危険」,「警告」,「注意」,および「不明」の判定結果だけを通知します。
    メッセージ通知の判定結果(詳細)の通知例を次に示します。
    「安全と判定項目なしの結果」を「含める」場合「安全と判定項目なしの結果」を「含めない」場合
    ■更新プログラム : 注意
    [適用されていない更新プログラム]
    更新プログラムA
     
    ■ウィルス対策製品 : 注意
    製品バージョン : ○
    エンジンバージョン : ○
    ウィルス定義ファイルバージョン : ×
    常駐設定 : ○
     
    ■不正ソフトウェア : 安全
     
    ■必須ソフトウェア : 安全
     
    ■PCセキュリティ設定 : 注意
    [脆弱と判定されたPCセキュリティ設定項目]
    無期限パスワード アカウント3;アカウント4
     
    ■ユーザ定義 : 安全
    ■更新プログラム : 注意
    [適用されていない更新プログラム]
    更新プログラムA
     
    ■ウィルス対策製品 : 注意
    ウィルス定義ファイルバージョン : ×
     
    ■PCセキュリティ設定 : 注意
    [脆弱と判定されたPCセキュリティ設定項目]
    無期限パスワード アカウント3;アカウント4
    ウィルス対策製品の適用状況については,ウィルス対策製品の判定ポリシーで設定した情報がクライアントに適用されている場合は「○」,適用されていない場合は「×」が表示されます。

    注意
    クライアント使用者へのメッセージ通知を実行すると,ジョブの実行履歴がJP1/NETM/DM Managerのジョブの実行状況に作成されるCSCSendMessageフォルダに保存されます。「PCの判定結果をメッセージに含める」チェックボックスがオンかオフかによって,保存されるメッセージ通知のジョブ数が異なります。
    • オンの場合
      メッセージを通知したクライアント台数分のジョブが,JP1/NETM/DM Managerのジョブの実行状況に作成されるCSCSendMessageフォルダに保存されます。
    • オフの場合
      アクションポリシー単位かつ危険レベル単位のジョブが,JP1/NETM/DM Managerのジョブの実行状況に作成されるCSCSendMessageフォルダに保存されます。
[プレビュー]ボタン
使用者に通知するメッセージの内容をプレビューする場合に,クリックします。

アクションポリシー編集(メッセージ通知のカスタマイズ)画面の各設定項目のデフォルトを,危険レベル別に次の表に示します。

表6-39 アクションポリシー編集(メッセージ通知のカスタマイズ)画面の危険レベル別デフォルト(アクションの実施条件を設定していない場合)

項番画面項目名危険レベル別デフォルト
危険警告注意安全
1通知するメッセージのタイトルセキュリティ対策実施依頼(危険)セキュリティ対策実施依頼(警告)セキュリティ対策実施依頼(注意)
2通知するメッセージの内容あなたのPCは,セキュリティ上問題があります。
危険レベル:危険
安全ではないと判定された項目について,至急,PCの設定を確認してください。
あなたのPCは,セキュリティ上問題があります。
危険レベル:警告
安全ではないと判定された項目について,至急,PCの設定を確認してください。
あなたのPCは,セキュリティ上問題があります。
危険レベル:注意
安全ではないと判定された項目について,至急,PCの設定を確認してください。
3PCの判定結果をメッセージに含める含める含める含める含めない
4簡易または詳細簡易簡易簡易簡易
(凡例)
-:デフォルトの設定なし
テキスト形式とHTML形式のデフォルトの設定は同一です。ただし,HTML形式の場合には,改行タグ(<BR>)が挿入されています。

 

表6-40 アクションポリシー編集(メッセージ通知のカスタマイズ)画面の危険レベル別デフォルト(アクションの実施条件を設定している場合)

項番画面項目名危険レベル別デフォルト
危険警告注意安全
1通知するメッセージのタイトルセキュリティ対策実施依頼(危険)セキュリティ対策実施依頼(警告)セキュリティ対策実施依頼(注意)セキュリティ対策完了通知
2通知するメッセージの内容あなたのPCは,以下の日数または回数以上,安全ではないと判定されています。
連続日数:%contdays%
連続回数:%contcnt%
危険レベル:危険
安全ではないと判定された項目について,至急,PCの設定を確認してください。
あなたのPCは,以下の日数または回数以上,安全ではないと判定されています。
連続日数:%contdays%
連続回数:%contcnt%
危険レベル:警告
安全ではないと判定された項目について,至急,PCの設定を確認してください。
あなたのPCは,以下の日数または回数以上,安全ではないと判定されています。
連続日数:%contdays%
連続回数:%contcnt%
危険レベル:注意
安全ではないと判定された項目について,至急,PCの設定を確認してください。
あなたのPCのセキュリティ対策に問題がないことを確認しました。
3PCの判定結果をメッセージに含める含める含める含める含めない
4簡易または詳細簡易簡易簡易簡易
テキスト形式とHTML形式のデフォルトの設定は同一です。ただし,HTML形式の場合には,改行タグ(<BR>)が挿入されています。

アクションポリシー編集(メッセージ通知のカスタマイズ)画面での手順を説明します。

  1. メッセージの内容を編集する。
    通知するメッセージのタイトルおよび通知するメッセージの内容を編集します。
  2. [プレビュー]ボタンをクリックする。
    「通知するメッセージの内容」に設定した内容が表示されるので,内容を確認します。「PCの判定結果をメッセージに含める」をオンにした場合には,判定項目と危険レベルも表示されます。
  3. [保存]ボタンをクリックする。
    編集したメッセージの内容が保存されます。

[プレビュー]ボタンをクリックして表示される警告メッセージプレビュー画面のサンプルを,次の図に示します。

なお,[プレビュー]ボタンをクリックして表示される警告メッセージプレビュー画面とJP1/NETM/DM Clientに表示される警告メッセージの表示が,多少異なることがあります。

図6-37 警告メッセージプレビュー画面(簡易の場合)

[図データ]

警告メッセージプレビュー画面で表示される内容のうち,次の項目については「通知するメッセージの内容」で設定した内容と異なります。