5.8.2 CSC利用者の作成

CSC利用者はCSC管理者またはJP1/NETM/AIMの管理者が作成します。CSC利用者は,AIMのクライアントセキュリティ管理機能の一部を実行できます。

CSC利用者が利用できる,AIMのクライアントセキュリティ管理機能の推奨例を次の表に示します。

表5-11 CSC利用者が利用できる機能の例(推奨)

項番AIMの業務カテゴリAIMの業務メニュー業務フィルター画面のボタン名機能
1クライアントセキュリティ管理PC危険レベル管理履歴CSV判定アクション履歴CSV出力
2検索検索
3CSV検索結果のCSV出力
4PDF検索結果のPDF出力
5セキュリティ対策評価検索検索
6CSV検索結果のCSV出力
7PDF検索結果のPDF出力
8統計データ検索検索
9CSV検索結果のCSV出力
10全選択部署の全選択
11全解除選択されている部署の全解除
12グラフ検索結果のグラフ表示
注※
業務フィルター画面については,「(4) CSC利用者が操作できる画面ボタンの制限」を参照してください。

なお,CSC利用者は,CSC管理者またはJP1/NETM/AIMの管理者権限を持つユーザがAIMの画面で作成します。

表5-11の推奨例を基に,CSC管理者またはJP1/NETM/AIMの管理者がCSC利用者を作成する方法を説明します。

<この項の構成>
(1) AIMへのログイン
(2) CSC利用者のユーザ権限の新規作成
(3) CSC利用者が使用できる業務の割り当て
(4) CSC利用者が操作できる画面ボタンの制限
(5) CSC利用者ユーザの登録

(1) AIMへのログイン

  1. AIMのログイン画面に,CSC管理者またはJP1/NETM/AIMの管理者権限を持つユーザでログインする。
    AIMの初期画面が表示されます。

    [図データ]

(2) CSC利用者のユーザ権限の新規作成

ユーザ権限の作成は,AIMの権限管理画面で実行します。権限管理画面の詳細については,マニュアル「JP1/NETM/Asset Information Manager 設計・構築ガイド」を参照してください。

ユーザ権限を作成する手順を次に示します。

  1. 業務メニューの「システム定義」から「権限管理」をクリックする。
    権限管理画面が表示されます。

    [図データ]

  2. 権限管理画面で[新規権限の作成]ボタンをクリックする。
    [新規権限登録]ダイアログが表示されます。

    [図データ]

    各項目を入力します。
    権限ID
    CSC利用者の権限IDを入力します。権限IDは必ず入力してください。
    権限名
    CSC利用者の権限名を入力します。同じ名前の権限名は作成できません。この項目を省略すると,「権限ID」と同じ名称が設定されます。
    管理ラベル
    組織階層単位でアクセスを制限する場合に設定します。
  3. [登録]ボタンをクリックする。
    CSC利用者のユーザ権限が作成されます。

(3) CSC利用者が使用できる業務の割り当て

CSC利用者が使用できる業務を割り当てられます。業務の割り当ては,AIMの利用可能業務割り当て画面で実行します。利用可能業務割り当て画面の詳細については,マニュアル「JP1/NETM/Asset Information Manager 設計・構築ガイド」を参照してください。

CSC利用者に業務を割り当てる手順を次に示します。

  1. 業務メニューの「システム定義」から「利用可能業務割り当て」をクリックする。
    利用可能業務割り当て画面が表示されます。

    [図データ]

  2. CSC利用者のユーザ権限の新規作成で作成された「CSC利用者」タブをクリックする。
    CSC利用者の業務を割り当てる画面が表示されます。
  3. 業務名の「PC危険レベル管理」,「セキュリティ対策評価」,および「統計データ」の「表示」チェックボックスだけをオンにする。
    「PC危険レベル管理」,「セキュリティ対策評価」,および「統計データ」以外の「表示」チェックボックスは,必ずオフにしてください。
  4. [更新]ボタンをクリックする。
    CSC利用者権限のユーザの操作画面には,業務名「PC危険レベル管理」,「セキュリティ対策評価」,および「統計データ」だけが表示されます。

(4) CSC利用者が操作できる画面ボタンの制限

画面のボタン表示を制限することによって,CSC利用者の画面操作を制限できます。画面のボタン表示の変更は,AIMの業務フィルター画面で実行します。業務フィルター画面の詳細については,マニュアル「JP1/NETM/Asset Information Manager 設計・構築ガイド」を参照してください。

「PC危険レベル管理」で使用する画面のボタン表示を変更する手順を次に示します。

  1. 業務メニューの「システム定義」から「業務フィルター」をクリックする。
    業務フィルター画面が表示されます。

    [図データ]

  2. 画面名「PC危険レベル管理」のアンカー(リンクの下線)をクリックする。
    書式編集画面が表示されます。

    [図データ]

  3. 「対象権限」の「非適用」の一覧から,「CSC利用者」をクリックして,[適用]ボタンをクリックする。
    「適用」の一覧に「CSC利用者」が移動して,対象権限が設定されます。
  4. 「ボタン」の「表示ボタン」の一覧から,次に示すボタンを選択して[非表示]ボタンをクリックする。
    表5-10を参照して,CSC利用者に使用させないボタンを選択します。推奨例では,次に示すボタンを選択します。
    • 「判定」
    • 「メッセージ」
    • 「許可」
    • 「拒否」
    • 「有効」
    • 「無効」
    「非表示ボタン」の一覧に選択したボタンが移動し,CSC利用者権限のユーザの操作画面では,非表示になります。
  5. [決定]ボタンをクリックする。
    変更した書式が,画面に反映されます。

なお,「セキュリティ対策評価」および「統計データ」の画面で操作できるのは参照系の機能だけなので,ボタン表示を制限する必要はありません。

注意
JP1/NETM/CSC - Managerをバージョンアップした場合は,バージョンアップ後に「PC危険レベル管理」の業務フィルターの書式をすべて削除し,再度書式を設定し直す必要があります。書式の削除は,手順2の書式編集画面で削除する書式タブを選択して[書式の削除]ボタンをクリックし,[決定]ボタンをクリックして実行します。

(5) CSC利用者ユーザの登録

CSC利用者の権限を持つユーザを新規登録します。ユーザの登録は,AIMのユーザ組織管理画面で実行します。ユーザ組織管理画面の詳細については,マニュアル「JP1/NETM/Asset Information Manager 運用ガイド」を参照してください。

新規ユーザを登録する手順を次に示します。

  1. 業務メニューの「システム管理」から「ユーザ組織管理」をクリックする。
    ユーザ組織管理画面が表示されます。

    [図データ]

  2. ユーザを追加したい部署を,簡易検索条件から選択する。
    最上位組織には,ユーザを登録できません。
  3. [新規ユーザ登録]ボタンをクリックする。
    [新規ユーザ登録]ダイアログが表示されます。
    次に示す項目は,必ず指定してください。
    • ユーザID
      各ユーザにユニークなIDを指定します。
    • パスワード
      確認のため,同じパスワードを2回指定してください。
    • ユーザ名(英名)
      ユーザ名の英語名を指定します。
    • ユーザ名
      ユーザ名を指定します。
  4. 「権限」でCSC利用者を選択する。
  5. [新規登録]ボタンをクリックする。
    指定した内容でユーザが追加されます。