JP1/ITSLMは,サービスの提供サーバと利用者の間でやり取りされるHTTPパケットを収集するJP1/ITSLM - URと,JP1/ITSLM - URが収集したHTTPパケットを基にサービスの状況を監視するJP1/ITSLM - Managerで構成されます。
JP1/ITSLMを使用してサービスを監視する場合のシステム構成を次の図に示します。
図1-6 システム構成図
![[図データ]](figure/zu010500.gif)
図中で示した要素のうち,特に説明が必要な要素の役割について説明します。
- JP1/ITSLM - Manager
- JP1/ITSLM - URが収集したHTTPパケットを集計・分析し,サービスの状況を監視します。監視結果は,監視者のマシン上で表示できます。また,ファイルに出力してレポートの作成に使用することもできます。
- 1つのJP1/ITSLM - Managerに対し,複数のJP1/ITSLM - URを接続できます。
- JP1/ITSLM - UR
- スイッチを通じてサービス利用者とサービスの提供サーバの間でやり取りされるリクエストおよびレスポンスのHTTPパケットを収集します。スイッチごとに配置します。
- 1つのJP1/ITSLM - URで,複数のサービスを監視できます。
- また,ネットワーク負荷を軽減させるため,システム構成図に示すように,スイッチと接続するインタフェース,およびJP1/ITSLM - Managerと接続するインタフェースをそれぞれ用意することを推奨します。
- 注意事項
- JP1/Base
- 認証サーバとして,JP1/ITSLM - Managerにアクセスして監視を実行するユーザー(JP1ユーザー)を管理します。
- スイッチ
- 外部のネットワークと内部のネットワークの間に設置するネットワークスイッチです。ポートミラーリング機能のあるネットワークスイッチでなければなりません。
なお,JP1/ITSLM - ManagerおよびJP1/ITSLM - URは,クラスタシステムで運用できます。クラスタシステムで運用する場合のシステム構成および必要な要素については,「6.1.2 クラスタシステムでのJP1/ITSLMのシステム構成」を参照してください。