jirmsetportno

機能

JP1/ITRMが使用するポート番号を変更する,または変更できるポート種別とポート番号を表示するコマンドです。このコマンドでポート番号を変更できるサービスとポート種別を次の表に示します。

表1-15 変更対象のサービス

サービスポート種別説明
Hitachi Webサーバ(GUI)HTTPHitachi Web Serverが使用するポート番号。SSL有効には対応していない。WebブラウザからJP1/ITRMにアクセスする際のURLにも使用する。
Hitachi Webサーバ(API)APIHitachi Web Serverが使用するポート番号。APIクライアントからJP1/ITRMにアクセスする際のURLにも使用する。
Webサーバ連携(Webサーバとの通信)ConnectorWebサーバとWebコンテナ間の通信に使用するポート番号。
Webサーバ連携(終了メッセージの受信)ShutdownWebサーバとWebコンテナ間で,終了メッセージの通信に使用するポート番号。
データベースDBデータベースのポート番号。
JP1/ITRM RMIレジストリRMIJavaプロセス間通信に使用するRMIレジストリのポート番号。

実行時の前提条件

形式

jirmsetportno {-r | -c ポート種別 ポート番号 [ポート種別 ポート番号]... [-q]}

引数

-r

変更できるポート種別とポート番号を表示します。ポート番号の設定値は,レジストリから取得します。ポート番号の表示については,出力例1を参照してください。

-c ポート種別 ポート番号

指定したポート種別ごとに,ポート番号を変更します。ポート種別は複数指定でき,必ずポート番号と一緒に指定します。サービスに対応するポート種別とポート番号を次の表に示します。

表1-16 サービスに対応するポート種別とポート番号

サービスポート種別インストール時のポート番号のデフォルト値ポート番号に指定できる値の範囲
Hitachi Webサーバ(GUI)HTTP235001~65535
Hitachi Webサーバ(API)API
  • APIが無効の場合
    off
  • APIが有効の場合
    23505
Webサーバ連携(Webサーバとの通信)Connector235015001~65535
Webサーバ連携(終了メッセージの受信)Shutdown23502
データベースDB23503
JP1/ITRM RMIレジストリRMI23504

このオプションを指定すると,JP1/ITRMのファイルや,ポート番号設定レジストリの設定値を変更します。また,Servicesファイルにポート番号を設定します。

-q

非対話形式でコマンドを実行するときに指定します。コマンドを自動実行する場合など,ユーザーの確認を省略したいときに使用します。

注意事項

戻り値

0正常終了
1ほかのJP1/ITRMコマンドが実行中
2システム環境不正
3Administrators権限で実行していない
4引数不正
9ユーザーが処理を中止した
18メモリの割り当てに失敗
50指定したポート番号がすでに使用されている
51ポート番号を変更できなかった
94サービスの状態が起動動作中または停止動作中
95JP1/ITRMのサービスが起動している
97コマンドを待機系サーバで実行している
98[Ctrl]+[C]キーを押してコマンドを中止した
99その他のエラー

使用例1

ポート種別ごとにポート番号を表示する場合

jirmsetportno -r

出力例1

正常終了の場合

DB = 23503, HTTP = 23500, Connector = 23501, Shutdown = 23502, RMI = 23504, API = off

使用例2

ポート番号を変更する場合

jirmsetportno -c Shutdown 23020 API 23505

出力例2

正常終了の場合

KNAR80613-I ポート番号を変更しました。
DB = 23503, HTTP = 23500, Connector = 23501, Shutdown = 23020, RMI = 23504, API = 23505