jirmvmconfig

機能

仮想ホストのリソースの割り当て量を確認または変更するコマンドです。このコマンドは次のような場合に使用します。

実行時の前提条件

形式

jirmvmconfig [-cpu CPU周波数] [-cpucore CPUコア数]
            [-cpumode {share | occupy}] [-mem メモリ]
            [-wait] [-q] -vmhost リソース名

引数

-cpu CPU周波数

変更するCPU周波数(ギガヘルツ)を半角数字とピリオド(.)で指定します。指定できる値の範囲は0.01~999.99の小数点第2位までの数値です。ただし,実際に設定変更できる最大値はCPU占有種別によって異なります。

CPU占有の場合
仮想化ソフトウェアの未使用CPU周波数と現在設定されているCPU周波数の合計値
CPU共有の場合
仮想化ソフトウェアの未使用CPU周波数と構築先の仮想化ソフトウェアでCPU占有種別が共有で設定されているCPU周波数の合計値

-cpucore CPUコア数

変更するCPUコア数を半角数字で指定します。指定できる値の範囲は1~4,096の整数値です。ただし,実際に設定できる最大値はCPU占有種別によって異なります。

CPU占有の場合
仮想化ソフトウェア未使用CPUコア数と現在設定されているCPUコア数の合計値
CPU共有の場合
仮想化ソフトウェアの未使用CPUコア数と構築先の仮想化ソフトウェアでCPU占有種別が共有で設定されているCPUコア数の合計値

-cpumode {share | occupy}

CPU占有種別を変更する場合に指定します。

-mem メモリ

変更するメモリサイズ(ギガバイト)を半角数字とピリオド(.)で指定します。指定できる値の範囲は0.01~999.99の小数点第2位までの数値です。ただし,実際に設定できる最大値は仮想化ソフトウェアの空きメモリサイズと現在設定されているメモリサイズの合計値となります。HVM上にデプロイされた仮想ホストの場合は,0.25ギガバイト単位で指定してください。

-wait

割り当て量を変更する処理が完了するのを待って,コマンドを終了する場合に指定します。このオプションを省略した場合,割り当て量変更の処理要求をしたあとすぐにコマンドが終了し,処理結果は表示されません。

-q

非対話形式でコマンドを実行するときに指定します。コマンドを自動実行する場合など,ユーザーの確認を省略したいときに使用します。

-vmhost リソース名

割り当て量を変更する仮想ホストのリソース名を指定します。リソースの割り当てを変更するオプション(-cpu,-cpucore,-cpumode,-mem)を指定しないで,このオプションを指定した場合,指定した仮想ホストの現在のリソース割り当て状況が表示されます。割り当て状況の表示については,出力例1を参照してください。

注意事項

戻り値

0正常終了
1引数不正
2JP1/ITRM ServiceまたはJP1/ITRM DB Serviceが起動していない
8メモリ不足
12通信エラー
16実行権限がない
19ユーザー問い合わせで処理を中止した
35同時に実行できるコマンドの数を超えている
106コマンドの前提条件を満たさない仮想ホストを指定した
130[Ctrl]+[C]キーを押してコマンドを中止した
145コマンド実行エラー(エラーの詳細はメッセージで確認)
180データベースからの情報取得に失敗
254重複しているリソース名を指定した
255その他のエラー

使用例1

ITリソース「hostA」のリソース割り当て状況を表示する場合

jirmvmconfig -vmhost hostA

出力例1

KNAR82508-I 仮想ホスト(hostA)のリソース割り当ての表示を開始します。
仮想ホスト名 : hostA
リソースプール : vmwareesxA
OS : Windows
CPU周波数 : 1.5 GHz
CPUコア数 : 1 個
CPU占有種別 : 共有
メモリ : 1 GB
KNAR82509-I 仮想ホスト(hostA)のリソース割り当ての表示が完了しました。

使用例2

ITリソース「hostA」のCPUコア数を2個に変更する場合(処理が完了するのを待ってコマンド終了する場合)

jirmvmconfig -cpucore 2 -wait -q -vmhost hostA