ユーザー設定プロパティファイル(jp1itrm.properties)

説明

ユーザーが必要に応じてJP1/ITRMの各種設定を定義するプロパティファイルです。

形式

指定キー名 = 設定値

ファイル

jp1itrm.properties

格納先フォルダ

ITRMパス¥JP1ITRM¥conf¥

クラスタ運用の場合
共有フォルダ¥JP1ITRM¥conf¥

定義の反映時期

JP1/ITRM Serviceを再起動したあと反映されます。

記述内容

ユーザー設定プロパティファイルを記述する場合,次の点に注意してください。

ユーザー設定プロパティファイルで設定できる指定キーを次に示します。

表2-2 ユーザー設定プロパティファイルで設定できる指定キー一覧

指定キー名説明デフォルト値指定できる値
AD.SnmpController.receiveTrapPortトラップ受信の際に設定するポート番号。1620~65,535
CO.IDNameJP1/ITRMの識別名(メール送信元識別名)。localhost64バイト以内
CO.storedImagePath退避イメージの格納フォルダ名。
インストールおよびセットアップの完了後に,退避イメージの格納フォルダを変更した場合は,CO.storedImagePathの値も変更する。
ITRMパス¥JP1ITRM¥imageStore150バイト以内
半角英数字,アンダーバー(_),ピリオド(.),ハイフン(-),コロン(:),シャープ(#),アットマーク(@),エンマーク(¥),丸括弧(()),半角スペース
CO.templateFilePathテンプレートの格納フォルダ名。
インストールおよびセットアップの完了後に,テンプレートの格納フォルダを変更した場合は,CO.templateFilePathの値も変更する。
ITRMパス¥JP1ITRM¥template150バイト以内
半角英数字,アンダーバー(_),ピリオド(.),ハイフン(-),コロン(:),シャープ(#),アットマーク(@),エンマーク(¥),丸括弧(()),半角スペース
SE.event.regulerUserNotificationTaskPeriod未通知イベントレポートをメールで通知する間隔(単位:分)。51~1,440
SE.event.maxCurrentEventResultイベントの通知によってメール本文に記載するイベントの上限件数。上限件数を超えた場合は省略する。501~65,535
SE.event.maxNotAckEventResult未受諾レポートによってメール本文に記載するイベントの上限件数。上限件数を超えた場合は省略する。501~65,535
SE.Inventory.renewProcessingInterval全ノードインベントリ更新処理の最小実行間隔(単位:秒)。
前回の全ノード更新処理完了からの経過時間がこの値よりも小さい場合,全ノードの更新処理は実行されない。
6010~72,000
SE.library.MaxBackupCountライブラリに保持できる退避イメージの上限数。5000~500
SE.library.MaxTemplateCountライブラリに保持できる仮想イメージテンプレートの上限数。5000~500
SE.perf.aggregateBaseHour日単位集約の基点となる時刻(単位:時)。
デフォルトタイムゾーンを適用する。
00~23
SE.resource.MaxBusinessGroupAddCount1つの業務グループの配下に設定できる業務グループ数。1,0000~1,000
SE.resource.MaxBusinessGroupCountシステムに登録できる業務グループ数。2,0000~2,000
SE.resource.MaxBusinessGroupFolderCountシステムに登録できる業務グループフォルダ数。2,0000~2,000
SE.resource.MaxBusinessGroupHierarchyCount業務グループの階層の上限数。101~10
SE.resource.MaxFolderCountシステムに登録できるリソースグループフォルダの数。1,0000~1,000
SE.resource.MaxFolderDepthリソースグループフォルダの階層の上限数。101~10
SE.resource.MaxFolderResourceGroupInFolder1つのリソースグループフォルダの配下に追加できるリソースグループ数。1,0000~1,000
SE.resource.MaxHAClusterGroupAddCount1つのHAクラスタグループに登録できるホスト数。50~5
SE.resource.MaxHAClusterGroupCountシステムに登録できるHAクラスタグループ数。1,0000~1,000
SE.resource.MaxResourceGroupCountシステムに登録できるリソースグループ数。1,0000~1,000
SE.status.renewProcessingInterval状態管理に対する全ノード状態更新処理の最小実行間隔(単位:秒)。
前回の全ノード更新処理完了からの経過時間がこの値よりも小さい場合,全ノードの更新処理は実行されない。
6030~900
SE.user.MaxCommentコメントとして設定できる文字数の上限値(単位:バイト)。800~80
SE.user.MaxRoleIdCountロールIDとして設定できる文字数の上限値(単位:バイト)。2561~256
SE.user.MaxRollCountシステムに登録できるロール数。1,0001~1,000
SE.user.MaxUserCountシステムに登録できるユーザー数。1,0001~1,000
SE.user.MaxUserInRoll1つのロールに追加できるユーザー数。1,0000~1,000
SE.UserManage.loginFailCountログインに連続して失敗できる回数。31~10
SE.UserManage.SessionTimeoutログイン時のセッションの有効期間(単位:分)。201~60
AD.customize.polling.timeoutSecデプロイ処理内でのOSカスタマイズ処理のタイムアウト時間(単位:秒)。2,1001~2,147,483,647
AD.changePowerStatus.RebootTimeout.WMIWMI用
マシンの電源状態を変更(リブート)する機能のタイムアウト時間(単位:秒)。
目安は「シャットダウン時間+起動時間+α」。
3,6000~2,147,483,647
AD.changePowerStatus.RebootTimeout.SSHUNIX用
マシンの電源状態を変更(リブート)する機能のタイムアウト時間(単位:秒)。
目安は「停止時間+起動時間+α」。
3,6000~2,147,483,647
AD.changePowerStatus.ShutdownTimeout.VcentervCenter用
マシンの電源状態を変更(停止)する機能のタイムアウト時間(単位:秒)。
1,5000~2,147,483,647
AD.changePowerStatus.ShutdownTimeout.ScvmmSCVMM用
マシンの電源状態を変更(停止)する機能のタイムアウト時間(単位:秒)。
1,5000~2,147,483,647
AD.changePowerStatus.PowerOnServerTimeout.VcentervCenter用
マシンの電源状態を変更(起動)する機能のタイムアウト時間(単位:秒)。
目安は「AD.timeout.BootOS+α」。
2,1000~2,147,483,647
AD.changePowerStatus.PowerOnServerTimeout.ScvmmSCVMM用
マシンの電源状態を変更(起動)する機能のタイムアウト時間(単位:秒)。
目安は「AD.timeout.BootOS+α」。
2,1000~2,147,483,647
AD.backUpVmTimeout.VcentervCenter用
仮想ホスト退避機能のタイムアウト時間(単位:秒)。
実測値から容量240ギガバイトを想定したデフォルト。ネットワーク性能に依存する。
目安は「データ転送時間×2+α」。
2,1000~2,147,483,647
AD.backUpVmTimeout.ScvmmSCVMM用
仮想ホスト退避機能のタイムアウト時間(単位:秒)。
実測値から容量240ギガバイトを想定したデフォルト。ネットワーク性能に依存する。
目安は「データ転送時間×2+α」。
86,4000~2,147,483,647
AD.restoreVmTimeout.VcentervCenter用
仮想ホストをリストアする機能のタイムアウト時間(単位:秒)。
実測値から容量240ギガバイトを想定したデフォルト。ネットワーク性能に依存する。
目安は「データ転送時間×2+α」。
86,4000~2,147,483,647
AD.restoreVmTimeout.ScvmmSCVMM用
仮想ホストをリストアする機能のタイムアウト時間(単位:秒)。
実測値から容量240ギガバイトを想定したデフォルト。ネットワーク性能に依存する。
目安は「データ転送時間×2+α」。
86,4000~2,147,483,647
AD.importOvfTimeout.VcentervCenter用
OVFインポート機能のタイムアウト時間(単位:秒)。
実測値から容量240ギガバイトを想定したデフォルト。ネットワーク性能に依存する。
目安は「データ転送時間×2+α」。
86,4000~2,147,483,647
AD.createVmFromVhdTimeout.ScvmmSCVMM用
既存VHD利用の仮想ホスト作成機能のタイムアウト時間(単位:秒)。
実測値から容量240ギガバイトを想定したデフォルト。ネットワーク性能に依存する。
目安は「データ転送時間×2+α」。
86,4000~2,147,483,647
AD.customizeOsSpecTimeout.VcentervCenter用
ゲストOSカスタマイズ機能のタイムアウト時間(単位:秒)。
目安は「AD.customize.polling.timeoutSec+α」。
2,4000~2,147,483,647
AD.customizeOsSpecTimeout.ScvmmSCVMM用
ゲストOSカスタマイズ機能のタイムアウト時間(単位:秒)。
目安は「AD.customize.polling.timeoutSec+α」。
2,4000~2,147,483,647
AD.timeout.BootOS全OS共通
OSの起動監視のタイムアウト時間(単位:分)。
OSの起動時間を実測して算定。
301~1,440
AD.ovf.timeoutSec全仮想化機能共通
OVFディスク転送処理のタイムアウト時間(単位:秒)。
86,4000~2,147,483,647
CO.logger.auditEnable監査ログを出力するかどうか。
0:出力しない
1:出力する
00または1
CO.logger.auditFilePath監査ログの出力先フォルダ名。ITRMパス¥JP1ITRM¥logs241バイト以内
監査ログの出力先パスに指定できる文字列については,マニュアル「JP1/NETM/Audit 構築・運用ガイド」を参照してください。
CO.logger.auditFileCount監査ログの面数(単位:面)。102~16
CO.logger.auditMaxFileSize監査ログファイルの最大サイズ(単位:バイト)。10,485,7601,048,576~2,147,483,647
AD.timeout.rateアダプタで監視している時間に,指定した割合を掛けて,VMwareドライバでのタイマ監視時間とする。(単位:%)701~100
AD.changePowerStatus.PowerOffServerTimeout.VcentervCenter用
マシン電源状態変更機能のタイムアウト時間(単位:秒)。
3000~2,147,483,647
AD.changePowerStatus.PowerOffServerTimeout.ScvmmSCVMM用
マシン電源状態変更機能のタイムアウト時間(単位:秒)。
3000~2,147,483,647
AD.libraryShareName.ScvmmSCVMM用
JP1/ITRMが使用するSCVMMライブラリサーバの共有フォルダ名。
jp1itrm32バイト以内
AD.FtpVirtualDirectoryName.ScvmmSCVMM用
JP1/ITRMが使用するFTPサーバの仮想フォルダ名。
jp1itrm32バイト以内
CO.ITRMServerURLJP1/ITRMサーバのURL。
ITリソース管理サーバに複数のIPアドレスが設定されている場合,セットアップ時に設定される指定キーCO.ITRMServerURLのIPアドレスが,JP1/ITRMに接続するためのIPアドレスではないときがある。この場合,JP1/ITRMが通知するメール内のURLおよびAPI機能のレスポンス中のURLが不正になるため,指定キーCO.ITRMServerURLに設定されているIPアドレスを,JP1/ITRMに接続するためのIPアドレスに変更すること。
http://localhost:(該当なし)
SE.JP1EventJP1イベント発行を有効にするかどうか。
0:無効
1:有効
00または1
VI.vmmtreevmhost.displayリソース管理画面の[リソース管理メニュー]で,仮想構成のグループに仮想ホストを表示するかどうか。
仮想ホストを表示する場合は,[リソース管理メニュー]で一度に表示するツリーノードの表示制限値(200個以内)を超えないことを確認してから表示すること。
0:仮想ホストを表示しない
1:仮想ホストを表示する
00または1
ML.networkTrafficControlJP1/ITRMで管理対象機器との通信転送量制限機能を有効にするかどうか。
0:無効
1:有効
10または1
AD.MaxConnection.ScvmmSCVMMアダプタが発行するコマンドの最大並列実行数。10-1~2,147,483,647
AD.DBWait.ScvmmSCVMMアダプタがDB更新コマンドを発行した場合の待ち時間(単位:ミリ秒)。60,0000~2,147,483,647
AD.smis.timeout.pollingJob.createLUSMI-S(Storage)連携でLU作成時のジョブをポーリングする際のタイムアウト時間(単位:分)。7201~1,440
AD.smis.timeout.pollingJob.deleteLUSMI-S(Storage)連携でLU削除時のジョブをポーリングする際のタイムアウト時間(単位:分)。7201~1,440
SE.commandWorkPathコマンドの作業フォルダ。ITRMパス¥JP1ITRM¥user256バイト以内
AD.smis.createLUTimeoutSMISストレージ用。
LUの作成およびホストグループ設定が完了するまでのタイムアウト時間(単位:秒)。
131,4000~2,147,483,647
AD.smis.deleteLUTimeoutSMISストレージ用。
LUの削除およびホストグループ設定が完了するまでのタイムアウト時間(単位:秒)。
131,4000~2,147,483,647
AD.changePowerStatus.ShutdownTimeout.WMIWMI用。
マシン電源状態変更機能(停止)のタイムアウト時間(単位:秒)。
1,5000~2,147,483,647
AD.changePowerStatus.ShutdownTimeout.SSHSSH用。
マシン電源状態変更機能(停止)のタイムアウト時間(単位:秒)。
1,5000~2,147,483,647
AD.hvm.createLPARTimeoutHVM用。
LPARの作成が完了するまでのタイムアウト時間(単位:秒)。
2,7000~2,147,483,647
AD.hvm.deleteLPARTimeoutHVM用。
LPARの削除が完了するまでのタイムアウト時間(単位:秒)。
1350~2,147,483,647
AD.hvm.waitLPARDeactivatedTimeoutHVM用。
LPARがDeactivated状態になるのを監視する時間(単位:秒)。
OSによるシャットダウン実行後にLPARの状態を監視する。
9000~2,147,483,647
AD.changeVmSettingTimeout.HVMHVM用。
仮想ホスト構成変更機能のタイムアウト時間(単位:秒)。
4950~2,147,483,647
AD.changePowerStatus.PowerOnServerTimeout.HVMHVM用。
マシンの電源をONにするときのタイムアウト時間(単位:秒)。
450~2,147,483,647
AD.changePowerStatus.PowerOffServerTimeout.HVMHVM用。
マシンの電源をOFFにするときのタイムアウト時間(単位:秒)。
450~2,147,483,647
AD.dpm.installOSbyDPMTimeoutJP1/SC/DPM用。
イメージディスクを利用して仮想ホストへOSをインストールときのタイムアウト時間(単位:秒)。
129,6000~2,147,483,647
AD.dpm.command.defaultGroupデプロイ実行時にJP1/SC/DPMに登録するグループ名。jp1itrm64バイト以内
AD.dpm.MaxConnection管理サーバ for DPMごとのDPMドライバが発行するコマンドの最大並列実行数。
-1,または0を指定したときは無制限になる。
5-1~1,000
AD.dpm.command.passwordCheckGroupjirmimageimportコマンドで管理サーバ for DPMのパスワードチェック時に使用するグループ名。JP1/SC/DPMに登録されていないグループ名を指定する。jp1itrm_group64バイト以内
AD.hvm.maxExecutionHVM用。
HVMおよびHVM上のLPARに対する操作でのHvmShコマンド最大同時実行数。
301~262,144
AD.hvm.executionEntryTimeoutHVM用。
HVMおよびHVM上のLPARに対する操作の実行待ちタイムアウト時間(単位:秒)。
3001~86,400
SE.reservation.rangeOfDailyCheck1日1回実施する定期チェックのチェック対象期間(単位:日)。11~366
SE.reservation.rangeOfHourlyCheck1時間1回実施する定期チェックのチェック対象期間(単位:時間)。11~72
AP.enableLoggingForNoAuthInfoRequestAPIが認証情報(HTTPリクエストのAuthorizationヘッダーフィールド)を伴わないリクエストを受け付けた場合に,公開ログおよび監査ログを出力するかどうかを指定する。
APIクライアントのHTTP通信の実装次第で,認証情報なしでのリクエストが発生することがあるため,その場合の「認証情報なし」のリクエストに対してエラーログを記録するかどうかを指定する。
0:出力しない(記録しない)
1:出力する(記録する)
00または1
計算式中の「+α」は余剰を意味します。

定義例

#All Rights Reserved. Copyright (C) 2010, 2012, Hitachi, Ltd.↓
#Licensed Material of Hitachi, Ltd.↓

#------------------------------------------------------------------------------↓
# 下記のプロパティは,設定値にディレクトリパスを指定する必要があります。↓
# パスを指定する場合は,パスの区切り文字を「¥¥」で指定してください。↓
# 指定例:↓
# CO.templateFilePath = C:¥¥Program Files (x86)¥¥HITACHI¥¥JP1ITRM¥¥template↓
# CO.storedImagePath = C:¥¥Program Files (x86)¥¥HITACHI¥¥JP1ITRM¥¥imageStore↓
# CO.logger.auditFilePath = C:¥¥Program Files (x86)¥¥HITACHI¥¥JP1ITRM¥¥logs↓
# SE.commandWorkPath = C:¥¥Program Files (x86)¥¥HITACHI¥¥JP1ITRM¥¥user↓
#------------------------------------------------------------------------------↓

CO.templateFilePath = C:¥¥Program files (x86)¥¥Hitachi¥¥JP1ITRM¥¥template↓
CO.storedImagePath = C:¥¥Program files (x86)¥¥Hitachi¥¥JP1ITRM¥¥imageStore↓
CO.ITRMServerURL = http://xxx.xxx.xxx.xxx:↓
SE.commandWorkPath = C:¥¥Program files (x86)¥¥Hitachi¥¥JP1ITRM¥¥user↓

(凡例)
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