jirmstatuschange

機能

ITリソースの管理状態を変更するコマンドです。JP1/ITRMの探索機能によって発見されたITリソース,手動で追加されたITリソース,およびデプロイの予約がされたITリソースが変更対象になります。このコマンドは次のような場合に使用します。

実行時の前提条件

形式

jirmstatuschange {-res リソース名 | -rg リソースグループ名 |
                -bg 業務グループ名}
                -state {monitored |unmonitored |unmanaged |
                trashed | deleted}
                [-q]

引数

-res リソース名

管理状態を変更するリソース名を指定します。

-rg リソースグループ名

管理状態を変更するリソースグループ名を指定します。

-bg 業務グループ名

管理状態を変更する業務グループ名を指定します。

-state {monitored | unmonitored | unmanaged | trashed | deleted}

変更後のITリソースの管理状態を指定します。

なお,-rgオプションまたは-bgオプションを指定した場合,-stateオプションでunmanaged,trashed,およびdeletedは指定できません。

-q

非対話形式でコマンドを実行するときに指定します。コマンドを自動実行する場合など,ユーザーの確認を省略したいときに使用します

 

管理状態を変更できるITリソースを次の表に示します。

表1-20 変更対象機器

項番機器変更可否
1物理ホスト
2仮想ホスト
3仮想化ソフトウェア
4仮想化環境管理ソフトウェア
5ネットワークデバイス
6ストレージ
7リソースプール×
8VMクラスタ×
9vApp×
10不明なITリソース
(凡例)
○:変更できる。
×:変更できない。
△:一部変更できる。

変更できる管理状態の遷移を次の表に示します。

表1-21 管理状態の遷移

項番変更前の状態変更後の状態
発見未処理管理対象管理対象外削除待ち削除/初期状態
監視監視停止
1発見×※1,※2×××
2未処理×※1,※2×××
3管理対象監視××××
4監視停止××※3××
5管理対象外××※1××
6削除待ち××※3,※4※5×※6
7削除/初期状態××××××
(凡例)
○:遷移できる。
×:遷移できない。
-:変更前後の状態が同じ。
注※1
探索時に情報が取得できなかった不明なITリソースは,遷移できません。
注※2
操作対象のITリソースのホスト名が重複している場合は,遷移できません。
注※3
操作対象のITリソースが手動追加またはデプロイ予定の場合は,遷移できません。
注※4
操作対象のITリソースが仮想ホスト削除タスクによって削除されたITリソースの場合は,遷移できません。
注※5
操作対象のITリソースが手動追加またはデプロイ予定の場合は,遷移できます。
注※6
予約のあるITリソースの場合は削除できません。

注意事項

戻り値

0正常終了
1引数不正
2JP1/ITRM ServiceまたはJP1/ITRM DB Serviceが起動していない
8メモリ不足
12通信エラー
16実行権限がない
19ユーザー問い合わせで処理を中止した
35同時に実行できるコマンドの数を超えている
130[Ctrl]+[C]キーを押してコマンドを中止した
137
  • 指定したITリソース,リソースグループ,または業務グループが存在しない
  • 指定したITリソースが操作対象外のITリソースである
145操作対象のITリソースの変更に失敗
165操作対象の一部のITリソースが処理に失敗
254重複しているリソース名を指定した
255その他のエラー

使用例1

ITリソース「hostA」の管理状態を監視停止にする場合

jirmstatuschange -res hostA -state unmonitored

使用例2

リソースグループ「RG1」の配下のITリソースの管理状態を監視にする場合

jirmstatuschange -rg RG1 -state monitored