jirmrestore

機能

jirmbackupコマンドで取得したバックアップデータをリストアするコマンドです。このコマンドは,ITリソース管理サーバに障害が発生した場合など,バックアップ取得時の運用環境の状態に回復させるときに使用します。

実行時の前提条件

形式

jirmrestore -j バックアップフォルダ名 [-w 作業フォルダ名] [-q]

引数

-j バックアップフォルダ名

バックアップフォルダの名称(JP1ITRM_backupまたはJP1ITRM_backup.old)を指定します。バックアップフォルダ名を指定する際は次の点に注意してください。

-w 作業フォルダ名

コマンドの実行時に,一時フォルダを作成するフォルダの名称を指定します。-jオプションで指定したフォルダに,書き込み権限が存在しない場合,または10メガバイトの空き容量が存在しない場合は,このオプションで作業フォルダを指定します。作業フォルダ名を指定する際は,次の点に注意してください。

このオプションを省略した場合,-jオプションで指定したバックアップデータが格納されているフォルダを作業フォルダとします。

-q

非対話形式でコマンドを実行するときに指定します。コマンドを自動実行する場合など,ユーザーの確認を省略したいときに使用します。

注意事項

戻り値

0正常終了
1ほかのJP1/ITRMコマンドが実行中
2システム環境不正
3Administrators権限で実行していない
4引数不正
5指定したフォルダが存在しない,またはパスが不正
7ディスク容量不足
9ユーザーが処理を中止した
12削除できないフォルダまたはファイルが存在した
16他プロセスの実行に失敗
18メモリの割り当てに失敗
70データベースのリストアに失敗
71バックアップデータが不正
72
  • バックアップデータのバージョンが現在のシステムのバージョンと一致しない
  • バックアップ取得時と現在のシステムで,JP1/ITRMインストール先フォルダまたはデータベースの格納フォルダが一致しない
90JP1/ITRM DB Serviceの停止に失敗
91JP1/ITRM DB Serviceの起動に失敗
92JP1/ITRM DB Serviceの初期化処理に失敗
94サービスの状態が起動処理中または停止処理中
95JP1/ITRM ServiceまたはJP1/ITRM Web Serviceが起動中
96JP1/ITRM DB Serviceが停止中
97コマンドを待機系サーバで実行している
98[Ctrl]+[C]キーを押してコマンドを中止した
99その他のエラー(データベースのディスク容量不足を含む)

使用例

D:¥tmp¥JP1ITRM_backupフォルダに格納されているバックアップデータをリストアする場合

jirmrestore -j D:¥tmp¥JP1ITRM_backup