デプロイ,退避,復元,コールドマイグレーションのタスク実行中にサービス(JP1/ITRM Service)を停止したり,エラーが発生した後の回復処理が失敗した場合は一時生成物が残った状態でタスクが失敗します。また,jirmimageimportコマンドでエラーが発生した場合も一時生成物が残る場合があります。
この場合は,JP1/ITRM上でタスクが実行されていないことを確認したあと,次に示す手順で復旧が必要です。なお,一時生成物が残った状態で同じ操作を繰り返すと,一時生成物が重複するために操作が失敗するおそれがあります。復旧手順を実施したあと,必要に応じて再度実行してください。
コールドマイグレーション操作に指定した仮想ホストは継続して使用できます。JP1/ITRMの退避イメージ格納フォルダにて,コールドマイグレーションを実行した時間に作成されたフォルダを探し,その中のOVFパッケージファイル名が「仮想ホスト名.ovf」となっていることを確認し,コールドマイグレーションを実行した時間に作成されたフォルダが存在する場合は削除してください。
仮想ホストが退避イメージ格納フォルダに退避されていますが,移動先のVMware ESXへの復元中に中止されています。次の手順を実施して,コールドマイグレーションに失敗した仮想ホストを復旧してください。
コールドマイグレーション操作で移動した仮想ホストは使用できます。この場合は,JP1/ITRMの退避イメージ格納フォルダにて,コールドマイグレーションを実行した時間に作成されたフォルダを探し,その中のOVFパッケージファイル名が「仮想ホスト名.ovf」となっていることを確認し,コールドマイグレーションを実行した時間に作成されたフォルダが存在する場合は削除してください。
データの種類 | 名前 | 内容 |
---|---|---|
| 仮想ホスト名称_UID※ | SCVMM管理コンソールの機能ボタンで[ライブラリ]を選択し,ライブラリのリストから,種類・名前のオブジェクトを探します。見つけたオブジェクトから右クリックメニューを開き,[削除]を選択します。 |
バーチャルハードディスク | 仮想ホストのVHD名_UID※.vhd | |
応答ファイル | ad_itrmsysp_仮想ホスト名称_UID※.inf, ad_itrmsysp_仮想ホスト名称_UID※.xml | |
バーチャルマシン | (なし) | SCVMM管理コンソールの機能ボタンで[バーチャルマシン]を選択し,バーチャルマシンのリストから,JP1/ITRM操作時に指定した仮想ホスト名と同名のオブジェクトを探します。見つけたオブジェクトから右クリックメニューを開き,[削除]を選択します。 |