管理しているITリソースが,適切な状態で運用されているかを定期的に確認する必要があります。
図1-6 ITリソースの状況を確認する流れ
![[図データ]](figure/un010060.gif)
作業の流れを説明します。
- ITリソースの状況に関する情報を収集する。
JP1/ITRMが,各ITリソースから現在の状況に関する情報を収集します。
- ITリソースの状況を確認する。
JP1/ITRMでは,状況を確認するために次の情報を表示できます。
- 性能情報
CPUの数,メモリ,ディスク総容量とその使用率,ディスクI/OやネットワークI/Oなどの情報を確認できます。
- 稼働情報
ホスト,ネットワークデバイス,ストレージなどが正常に稼働しているか,その状態を確認できます。
収集した情報で異常が発生した場合,JP1/ITRMはイベントを発行します。イベントを確認し,対処済みのイベントを受諾しておくと,受諾(対処済み)/未受諾(未対処)でイベントを管理できます。
性能情報や稼働情報は,目的別にまとめたレポートでも確認できます。レポートには,すべてのホスト数や提供済みのホスト数,実際の使用率などをまとめた「割り当てレポート」,期間ごとの性能情報や,性能情報のランキングなどをまとめた「性能レポート」などがあります。
なお,ITリソースが適切な状態で運用されていない場合は,次の対処が必要です。
- スペック不足やホスト数の不足などの場合:ITリソースの最適化[参照先:1.5]
- 障害対処のためのリブートやマイグレーションなどの場合:ITリソースのメンテナンス[参照先:1.6]
参照先
便利メモ- 割り当てレポートや性能レポートのほかに,リソースや未受諾イベントなどの状況や,統計情報を表示するレポートもあります。