8.8.1 IPアドレスを変更する

IPアドレスを変更する手順を次に示します。なお,IPアドレスの変更は,JP1/ITRMの運用を停止した状態で実施してください。

  1. 次に示す順序でサービスを停止する。
    • JP1/ITRM Web Service
    • JP1/ITRM Service
    • JP1/ITRM DB Service
  2. IPアドレスを変更する。
  3. ユーザー設定プロパティファイル(jp1itrm.properties)のキーCO.ITRMServerURLに変更後のIPアドレスを指定する。
  4. 管理対象の設定を見直す。
    管理対象の設定については,マニュアル「JP1/IT Resource Management - Manager 設計・構築ガイド」のITリソースを管理対象にするために必要な設定についての説明を参照してください。
  5. ファイアウォールの設定をしている場合は,設定を見直す。
  6. 手順1と逆の順序でサービスを起動する。

クラスタ環境の場合

  1. 現用系が実行系であることを確認する。
  2. クラスタシステムのサービスの登録を解除する。
    実行系および待機系のクラスタソフトに登録している次のサービスを解除してください。
    • JP1/ITRM Web Service
    • JP1/ITRM Service
    • JP1/ITRM DB Service
    • JP1/ITRM DB Cluster Service
  3. 現用系で動作しているサービスを,次に示す順序で停止する。
    • JP1/ITRM Web Service
    • JP1/ITRM Service
    • JP1/ITRM DB Cluster Service
    JP1/ITRM DB Serviceは起動したままにしてください。
  4. 現用系で,スタートメニューの[すべてのプログラム]-[JP1_IT Resource Management - Manager]-[JP1_ITRM コマンドプロンプト]を選択する。
  5. jirmbackupコマンドを実行して,データのバックアップを取得する。
  6. 現用系で動作しているJP1/ITRM DB Serviceを停止する。
  7. 実行系を予備系に切り替える。
  8. 予備系で,スタートメニューの[すべてのプログラム]-[JP1_IT Resource Management - Manager]-[JP1_ITRM コマンドプロンプト]を選択する。
  9. 予備系でjirmunsetupコマンドを実行して,セットアップ済みのデータベースをアンセットアップする。
  10. 実行系を現用系に切り替える。
  11. 現用系で,スタートメニューの[すべてのプログラム]-[JP1_IT Resource Management - Manager]-[JP1_ITRM コマンドプロンプト]を選択する。
  12. 現用系でjirmunsetupコマンドを実行して,セットアップ済みのデータベースをアンセットアップする。
  13. IPアドレスを変更する。
  14. ユーザー設定プロパティファイル(jp1itrm.properties)のキーCO.ITRMServerURLに変更後のIPアドレスを指定する。
  15. ファイアウォールの設定をしている場合は,設定を見直す。
  16. 管理対象の設定を見直す。
    管理対象の設定については,マニュアル「JP1/IT Resource Management - Manager 設計・構築ガイド」のITリソースを管理対象にするために必要な設定についての説明を参照してください。
  17. 現用系でjirmsetupコマンドを実行して,データベースをセットアップする。
    セットアップ時には,次のことに注意してください。
    • アンセットアップしたデータベースと同じ格納フォルダを指定する。
  18. 実行系を予備系に切り替える。
  19. 予備系でjirmsetupコマンドを実行して,データベースをセットアップする。
  20. 実行系を現用系に切り替える。
  21. 現用系でJP1/ITRM DB Serviceが起動していることを確認する。
  22. 現用系でjirmrestoreコマンドを実行して,バックアップで取得したJP1/ITRMの使用ポート番号の情報,データベース情報,および定義ファイルをリストアする。
  23. 現用系でjirmsetportnoコマンドを実行して,JP1/ITRMの使用ポート番号を確認する。
  24. 現用系でJP1/ITRM DB Serviceを停止する。
  25. 実行系を予備系に切り替える。
  26. 予備系でjirmsetportnoコマンドを実行して,手順23で確認したポート番号を設定する。
  27. 実行系を現用系に切り替える。
  28. クラスタシステムにサービスを登録する。
    実行系および待機系のクラスタソフトに次のサービスを登録してください。
    • JP1/ITRM Web Service
    • JP1/ITRM Service
    • JP1/ITRM DB Service
    • JP1/ITRM DB Cluster Service
    なお,サービスの依存関係については,マニュアル「JP1/IT Resource Management - Manager 設計・構築ガイド」のWSFCへのサービスの登録についての説明を参照してください。
  29. JP1/ITRM DB Serviceを起動する。
  30. 手順3で停止したサービスを,逆の順序で起動する。