予約リソース量(予約によって仮想化ソフトウェアに割り当てられた性能)やそれに対する使用率を予約IDごとに出力して,予約ID単位で利用料金を算出します。ここでは,次の3つのパターンについて説明します。
ホストのモデルの単価と予約日数から,そのモデルの利用料金を計算して,それぞれのモデルごとの利用料金を合計します。
計算に使用するモデルごとの予約日数は,jirmreportコマンドを実行して出力される予約状況・予約実績一覧レポートから確認できます。
なお,事前に,リソース名やコメントに,ホストのモデルを識別できる文字列を設定しておく必要があります。
ここで説明する例では,リソース名に,「R1000」,「R2000」,「R3000」,「R4000」というモデル名を設定していることとします。
また,ここでは,予約IDが512の情報を出力することとします。
jirmreport -resv -resvid 512 -f 出力先ファイル名 |
RESERVATIONID,...,RESOURCENAME,MANAGEMENTIPADDRESS,...,RESOURCESTART,RESOURCEEND,...,RESERVEDCPUCLOCK(MHz),RESERVEDNUMOFCPUCORE,RESERVEDMEMORY(MB),... |
1,000×32 ・・・VMSERVER1 R1000の利用料金 |
予約されたリソース量から,ホストごとのメモリの利用料金を計算して,全ホストの利用料金を合計します。
計算に使用する予約リソース量や使用率は,jirmreportコマンドを実行して出力される予約状況・予約実績一覧レポートから確認できます。
ここでは,予約IDが512のメモリの予約量を確認することとします。
RESERVATIONID,...,RESOURCENAME,MANAGEMENTIPADDRESS,...,RESOURCESTART,RESOURCEEND,...,RESERVEDCPUCLOCK(MHz),RESERVEDNUMOFCPUCORE,RESERVEDMEMORY(MB),... |
1,024×0.5×32 ・・・VMSERVER1 R1000の利用料金 |
実際に使用されたリソース量を基に,ホストごとに1日当たりのメモリの利用料金を計算して,予約期間中の毎日の利用料金を合計します。
計算に利用する使用率は,jirmreportコマンドを実行して出力されるリソース使用量レポート※から確認できます。
ここでは,リソース名が「VMSERVER1 R1000」のメモリの使用率を把握するため,2011/05/01から2011/07/01のデータを出力することとします。
jirmreport -perf -res VMSERVER1 R1000 -range 2month -f 出力先ファイル名 |
...,RESOURCENAME,...,MANAGEMENTIPADDRESS,...,COLLECTEDDATE,METRIC,INSTANCE,INSTANCESTATUS,PERFVALUE |
1,024×58×0.01×0.5 ・・・5/1の利用料金 |