統合トレースログとは,各プログラムが出力するトレース情報を,統合トレース機能(HNTRLib2)を通じて,1つの出力先ファイルにまとめて採取するログ情報のことです。統合トレースログには,共通メッセージログより詳しい内容のメッセージが出力されます。統合トレースログのデフォルトの出力先は次のとおりです。
システムドライブ:¥Program Files (x86)¥Hitachi¥HNTRLib2¥spool¥hntr2{1|2|3|4}.log
統合トレースログは,任意のテキストエディタで参照できます。統合トレースログの出力例を次に示します。
図9-1 統合トレースログの出力例
統合トレースログに出力されるヘッダー情報と出力項目の説明を次の表に示します。
表9-1 統合トレースログのヘッダー情報
ヘッダー情報 | 説明 |
---|---|
OS情報 | 統合トレース機能が起動しているOSの情報が出力されます。 |
ホスト名 | 統合トレース機能が起動しているホストの名称が出力されます。 |
タイムゾーン | OSのタイムゾーンが出力されます。 |
統合トレースログ機能起動時刻 | 統合トレース機能を起動した時刻が出力されます。 |
表9-2 統合トレースログの出力項目
出力項目 | 説明 |
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番号(4けた) | トレースレコードの通番。 番号は,ログを出力したプロセスごとに採番されます。 |
日付(10バイト) | トレースの取得日付。 日付は,yyyy/mm/dd(年/月/日)の形式で出力されます。 |
時刻※(12バイト) | トレースの取得時刻(ローカル時刻)。 時刻は,hh:mm:ss.sss(時:分:秒.ミリ秒)形式で出力されます。 |
AP名 | アプリケーションを識別するための名称(アプリケーション識別名)。 JP1/ITRMで出力されるAP名は次のとおりです。
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pid | プロセスID。OSが付けるプロセスIDです。 |
tid | スレッドID。スレッドを識別するためのIDです。 |
メッセージID | メッセージの出力形式で説明したメッセージID。この製品で使用するメッセージIDです。 |
メッセージテキスト | 統合トレースログに出力されるメッセージのテキスト。この製品から出力されるメッセージテキストです。 |