9.5.4 ITリソースの提供に関するトラブルの対処方法
ここでは,ITリソースの予約や仮想ホストの操作に関するトラブルの対処方法を説明します。
- <この項の構成>
- (1) [IPアドレス選択]画面に,使用したいIPアドレスが表示されない
- (2) 仮想ホストの起動,停止,デプロイなどの操作に失敗する
- (3) プールおよびvAppを使用している場合に,VMwareで仮想ホストをデプロイすると,リソース不足で失敗する
- (4) Hyper-Vで仮想ホストをデプロイすると,ネットワークアダプタが別の名称で認識される
- (5) 仮想ホストのデプロイに失敗したが,未構築の仮想ホストの情報が,管理対象リソースに残っている
- (6) 仮想イメージテンプレート化する仮想ホストのAdministratorユーザーのパスワードが空になっていないため,デプロイがタイムアウトで失敗する(仮想ホストのOSがWindows Server 2003またはWindows Server 2008の場合)
- (7) vCenterにsysprepを格納していないため,デプロイ時にゲストOSのカスタマイズが失敗する(仮想ホストのOSがWindows Server 2003の場合)
- (8) 物理ホストのリブートに失敗する
- (9) JP1/ITRMから,仮想ホストのデプロイや電源の投入などの操作をしようとすると,JP1/ITRMでは失敗するがvCenterでは成功する
- (10) 仮想ホストの設定を変更しようとすると,同じ名称の仮想ホストが存在するため,設定を変更できない
- (11) 仮想ホストの退避,コールドマイグレーション,仮想イメージテンプレートの呼び出しに失敗する
- (12) OSがLinuxの仮想ホストのデプロイが,タイムアウトで失敗する
- (13) 仮想ホストのデプロイ,コールドマイグレーション,復元のタスクの実行は完了したが,画面で設定した仮想スイッチの設定が反映されず,異なるスイッチに接続された
- (14) SCVMM管理下の仮想ホストの退避に失敗した場合に仮想ホストがHyper-Vから削除される
- (15) SCVMM管理下の仮想ホストに対するコールドマイグレーションに失敗した場合に仮想ホストがHyper-Vから削除される
- (16) 同一Hyper-V上に同一名称の仮想ホストが存在する場合に意図しない仮想ホストを操作してしまう
- (17) vCenter管理下の仮想ホストに対する復元に失敗する(仮想化ソフトウェアがVMware ESX 4.1以降の場合)
- (18) vCenter管理下の仮想ホストに対するコールドマイグレーションに失敗した場合に仮想ホストがVMwareから削除される(仮想化ソフトウェアがVMware ESX 4.1以降の場合)
- (19) 仮想ホストを,退避,またはコールドマイグレーション中にキャンセルすると,その仮想ホストをJP1/ITRMから操作できなくなる
- (20) 予約で設定したデプロイや復元が,リソース不足で失敗する
- (21) デプロイ先のVMware ESXにドメイン名を設定していないとメッセージKNAR50459-Eが出力されてデプロイが失敗する(仮想化ソフトウェアがVMware ESX 4.1の場合)
- (22) メッセージKNAR55868-Eが出力されて,仮想ホストの退避またはコールドマイグレーションが失敗する(仮想化ソフトウェアがVMware ESX 4.1以降の場合)
- (23) jirmimageimportコマンドを実行して仮想イメージテンプレートを作成したが,JP1/ITRMの仮想イメージテンプレート管理への追加対象に表示されない(仮想化ソフトウェアがVMware ESX 4.1以降の場合)
- (24) メッセージKNAR55052-Eが出力されて,仮想ホストのデプロイが失敗する(仮想化ソフトウェアがVMware ESX 4.1の場合),またはメッセージKNAR55054-Eが出力されて,仮想ホストのデプロイが失敗する(仮想化ソフトウェアがVMware ESXi 5.0の場合)
- (25) LPARの設定変更タスクに失敗した際,指定値を変更して再実行しようとすると,メッセージKNAR55702-E「LPARの構成が不一致のため,処理を中止しました。(HVM IPアドレス={0},LPAR番号={1},LPAR名={2})」が出力されて,処理が失敗する
- (26) メッセージKNAR54245-E「ストレージの構成変更中にエラーが発生しました。(URL={0}, Name={1}, 実行されたAPI名=ReturnToStoragePool, SMI-Sプロバイダのエラーコード=XXXX)」が出力されて,仮想ホストの削除が失敗する
- (27) Windowsのデプロイに成功したが,タスク完了後に新規作成したホストのタイプが物理のままである
- (28) メッセージKNAR50312-E「SMI-Sストレージの接続が拒否されました。(URL={0}, Name={2})」が出力されて,デプロイまたは仮想ホストの削除が失敗する(仮想化ソフトウェアがHVMの場合)
- (29) メッセージKNAR54245-E「ストレージの構成変更中にエラーが発生しました。(URL={0}, Name={1}, 実行されたAPI名={2}, SMI-Sプロバイダのエラーコード=XXXX)」が出力されて,デプロイまたは仮想ホスト削除が失敗する(仮想化ソフトウェアがHVMの場合)
- (30) デプロイでユーザースクリプトが実行されているにもかかわらず,メッセージKNAR54101-WまたはメッセージKNAR54102-Wが出力される
- (31) メッセージKNAR54245-E「ストレージの構成変更中にエラーが発生しました。(URL={0}, Name={1}, 実行されたAPI名=CreateOrModifyElementFromStoragePool, SMI-Sプロバイダのエラーコード=XXXX)」が出力されて,仮想ホストのデプロイが失敗する
- (32) メッセージKNAR54245-E「ストレージの構成変更中にエラーが発生しました。(URL={0}, Name={1}, 実行されたAPI名=ExposePaths, SMI-Sプロバイダのエラーコード=XXXX)」が出力されて,仮想ホストのデプロイが失敗する
- (33) メッセージKNAR54245-E「ストレージの構成変更中にエラーが発生しました。(URL={0}, Name={1}, 実行されたAPI名=HidePaths, SMI-Sプロバイダのエラーコード=9028)」が出力されて,仮想ホストの削除が失敗する
- (34) メッセージKNAR54203-E「APIの実行に失敗しました。(URL={0}, Name={1}, 実行されたAPI名=ReturnToStoragePool, return値=4)」が出力されて,仮想ホストの削除が失敗する
- (35) イメージファイル作成のために,JP1/SC/DPMでバックアップシナリオを実行中に,「パス[specialize]の無人応答ファイルを解析または処理できませんでした。応答ファイルで指定されている設定を適用できません。コンポーネント[Microsoft-Windows-Shell-Setup]の設定を処理中に,エラーが検出されました。」のメッセージが出力されてシナリオ実行が失敗する
- (36) デプロイ実行中に,メッセージKNAR56042-E「JP1/SC/DPMへのデプロイ先の管理MACアドレス登録に失敗しました。(JP1/SC/DPMのIPアドレス={0},デプロイ先の管理MACアドレス={1}, エラー情報={2})」が出力されて,デプロイが失敗する
- (37) デプロイ実行中に,メッセージKNAR56054-E「指定された複製用情報ファイル格納フォルダに,複製用情報ファイルと同じ名前のファイルが存在します。(フォルダパス={0}, ファイル={1})」が出力されて,デプロイが失敗する
- (38) デプロイが完了しない
- (39) デプロイ実行中に,メッセージKNAR56033-E「JP1/SC/DPMのリストアシナリオ実行に失敗しました。(JP1/SC/DPMのIPアドレス={0}, デプロイ先の管理MACアドレス={1}, シナリオ名={2}, エラー情報={3})」が出力されて,デプロイが失敗する
- (40) デプロイ実行中に,メッセージ「KNAR56069-E JP1/SC/DPMの更新モードの取得に失敗しました。(エラーコード={0})」が出力されて,デプロイが失敗する
- (41) デプロイ実行中に,メッセージ「KNAR56087-E 仮想ホストに指定するパスワードの設定に失敗しました。(JP1/SC/DPMのIPアドレス={0}, デプロイ先の管理MACアドレス={1}, エラー情報={2})」が出力されて,デプロイが失敗する
- (42) JP1/ITRMのトポロジービューでホストとストレージが関連づいていない,または,メッセージKNAR53257-E「仮想ホストが使用しているストレージの情報がありませんでした。」が出力されて,仮想ホストの削除が失敗する
- (43) 複製用情報ファイル格納フォルダに接続するユーザーを変更してテンプレートを作成するときに,メッセージKNAR83042-E「複製用情報ファイル格納フォルダへの接続に失敗しました。」が出力されて,テンプレートの作成が失敗する
- (44) HVMへのデプロイ中に,JP1/SC/DPMのWebコンソールからシナリオを中断させた場合,メッセージKNAR50168-Wが出力されることがある
- (45) メッセージKNAR55606-EまたはメッセージKNAR55723-Eが出力されて,HVMまたはHVM上のLPARに対する操作が失敗する
- (46) メッセージKNAR55417-Eが出力されて,仮想ホストの復元またはコールドマイグレーションが失敗する(仮想化ソフトウェアがHyper-Vの場合)
- (47) 退避,コールドマイグレーションおよびデプロイの対象となる仮想ホストがLinuxの場合に,復元,コールドマイグレーションおよびデプロイがタイムアウトで失敗する
- (48) デプロイに成功したが,作成されたホストのタイプが物理のままである
- (49) JP1/ITRMで管理している仮想ホストのタイプが,「仮想」とならない
- (50) JP1/ITRMを使用してVMware上の仮想ホストのCPUコア数を変更した結果,仮想ホストが起動できなくなった(仮想化ソフトウェアがVMware ESX 4.1以降の場合)
(1) [IPアドレス選択]画面に,使用したいIPアドレスが表示されない
- 要因
- 次の要因が考えられます。
- 探索で発見したITリソースで,すでにIPアドレスが使用されています。
- 別の予約で設定した仮想ホストで,すでにIPアドレスが使用されています。
- 手動追加したリソースで,すでにIPアドレスが使用されています。
- 対処
- [IPアドレス選択]画面に表示される,別のIPアドレスを使用してください。
(2) 仮想ホストの起動,停止,デプロイなどの操作に失敗する
- 要因
- 仮想化ソフトウェアを管理する仮想化環境管理ソフトウェア(vCenterまたはSCVMM)が管理対象に設定されていません。
- 対処
- 仮想化環境管理ソフトウェア(vCenterまたはSCVMM)を発見させて,管理対象に設定してください。
(3) プールおよびvAppを使用している場合に,VMwareで仮想ホストをデプロイすると,リソース不足で失敗する
- 要因
- vCenterを管理対象に設定していません。
- 対処
- vCenterを管理対象に設定してください。
- vCenterを管理対象に設定しないで,プールおよびvAppを使用する場合,CPUやメモリの使用率を正しく管理できないため,ホスト検索画面に表示された仮想化ソフトウェアにデプロイしても失敗することがあります。
このような場合は,検索結果のCPU評価値およびメモリ評価値を参考にして,リソースに余裕のあるリソースプールを選択してください。
(4) Hyper-Vで仮想ホストをデプロイすると,ネットワークアダプタが別の名称で認識される
- 要因
- Hyper-Vの仮想ホストの場合,ゲストOSが認識していたネットワークアダプタの名称が,デプロイ後のゲストOSからは別の名称で認識されることがあります。
- 対処
- ネットワークアダプタが別の名称で認識されていても,仮想NICを使用した通信に影響はありません。ただし,パフォーマンスモニタやnetshコマンドを呼び出すバッチファイルといった,ネットワークアダプタの名称を意識するソフトウェアを使用する場合は,デプロイ後の名称を指定し直すなどの対処が必要です。
(5) 仮想ホストのデプロイに失敗したが,未構築の仮想ホストの情報が,管理対象リソースに残っている
- 要因
- タスクの再実行やほかの予約などで使用するため,未構築の仮想ホストの情報は管理対象リソースから削除しません。
- 対処
- 仮想ホストに対して,タスクの再実行やほかの予約をしない場合は,次に示す手順で仮想ホストの情報を削除してください。
- 設定画面の[設定メニュー]-[管理リソース一覧]をクリックする。
- 削除する仮想ホストを選択して[削除待ち]ボタンをクリックする。
- 仮想ホストの情報を完全に削除する場合は,さらに次の手順で削除してください。
- 設定画面の[設定メニュー]-[削除待ちリソース一覧]をクリックする。
- 削除する仮想ホストを選択して[削除]ボタンをクリックする。
(6) 仮想イメージテンプレート化する仮想ホストのAdministratorユーザーのパスワードが空になっていないため,デプロイがタイムアウトで失敗する(仮想ホストのOSがWindows Server 2003またはWindows Server 2008の場合)
- 要因
- 仮想イメージテンプレート化する仮想ホストのAdministratorユーザーのパスワードが空になっていません。
- 対処
- 仮想イメージテンプレート化する仮想ホストのAdministratorユーザーのパスワードを空にしてください。手順については,マニュアル「JP1/IT Resource Management - Manager 設計・構築ガイド」の仮想イメージテンプレートを作成する仮想ホストのパスワードの設定についての説明を参照してください。
(7) vCenterにsysprepを格納していないため,デプロイ時にゲストOSのカスタマイズが失敗する(仮想ホストのOSがWindows Server 2003の場合)
- 要因
- sysprepファイル群が所定の場所に格納されていません。
- 対処
- sysprepファイル群をvCenterの所定の場所に格納してください。詳細については,マニュアル「JP1/IT Resource Management - Manager 設計・構築ガイド」の,仮想化環境管理ソフトウェアの設定についての説明を参照してください。
(8) 物理ホストのリブートに失敗する
- 要因
- 次の要因が考えられます。
- 対象のホストのOSがLinuxの場合,sudoの設定が誤っています。
- 対象のホストのOSがHP-UXの場合,RBACの設定が誤っています。
- 対処
- sudoまたはRBACの設定が正しいか確認してください。
(9) JP1/ITRMから,仮想ホストのデプロイや電源の投入などの操作をしようとすると,JP1/ITRMでは失敗するがvCenterでは成功する
- 要因
- 仮想ホストにVMware Toolsがインストールされていません。
- 対処
- 仮想ホストにVMware Toolsをインストールしてください。
(10) 仮想ホストの設定を変更しようとすると,同じ名称の仮想ホストが存在するため,設定を変更できない
- 要因
- 1つのvCenterで管理する仮想ホストのホスト名が重複しています。
- 対処
- 重複している仮想ホストのホスト名を変更してください。
(11) 仮想ホストの退避,コールドマイグレーション,仮想イメージテンプレートの呼び出しに失敗する
- 要因
- 仮想ネットワークデバイス,または仮想ディスクが事前に作成されていません。
- 対処
- 仮想ネットワークデバイス,または仮想ディスクを事前に作成してください。
(12) OSがLinuxの仮想ホストのデプロイが,タイムアウトで失敗する
- 要因
- 次の要因が考えられます。
- デプロイで使用した仮想イメージテンプレートは,bondingやhbondingなどのNICの冗長化構成が設定されていた仮想ホストを基に作成したおそれがあります。
- デプロイ時のネットワーク設定にて未使用としたNICが,OSの初期設定に時間を要しているおそれがあります。
- 対処
- 要因に応じて対処してください。
- デプロイした仮想ホストにログインし,NICの状態を確認してください。
- NICの冗長化構成が設定されていた場合は,次のように対処してください。
- デプロイした仮想ホストのネットワークを正しく設定してください。
- 仮想イメージテンプレートは,NICの冗長化構成を設定していない仮想ホストで作成してください。
- JP1/ITRM - Managerのタスクから詳細表示画面を起動させて,NICの設定を確認してください。
- NICを未使用に設定していた場合は,次のように対処してください。
- デプロイ時にユーザースクリプトに指定したコマンドが実行されなかった場合は,仮想ホストにログインしてユーザースクリプトに指定したコマンドを実行してください。その後,仮想ホストに対して探索を実行してください。
- 同じテンプレートを使用して再度デプロイを行う場合は,NICにIPアドレスを設定してデプロイしてください。
(13) 仮想ホストのデプロイ,コールドマイグレーション,復元のタスクの実行は完了したが,画面で設定した仮想スイッチの設定が反映されず,異なるスイッチに接続された
- 要因
- デプロイする仮想イメージテンプレート,復元する退避イメージ,またはコールドマイグレーション元の仮想ホストが複数仮想NICを備えていて,その複数仮想NICが同一ポートグループに接続されています。
- 対処
- 複数仮想NICを備える場合は,それぞれ異なるポートグループに接続するようvCenter上から設定変更し,再実行してください。
- または,デプロイ,復元,コールドマイグレーションのあと,正しいポートグループに接続するようvCenter上から設定変更してください。
(14) SCVMM管理下の仮想ホストの退避に失敗した場合に仮想ホストがHyper-Vから削除される
- 要因
- 退避した仮想ホストが,SCVMMのライブラリ共有に移動したためです。
- 対処
- 次の手順で対処してください。
- SCVMMの管理コンソールからHyper-Vへ展開する。
- SCVMMの管理コンソールから仮想ホストを起動する。
- 仮想ホストのOSが起動したのを確認したあと,JP1/ITRM - Managerから仮想ホストに対して再収集を実施する。
(15) SCVMM管理下の仮想ホストに対するコールドマイグレーションに失敗した場合に仮想ホストがHyper-Vから削除される
- 要因
- コールドマイグレーションしている仮想ホストが,SCVMMのライブラリ共有,またはJP1/ITRM - Managerの退避イメージ格納フォルダに移動したためです。
- 対処
- 次の手順で移動した仮想ホストがSCVMMのライブラリ共有とJP1/ITRM - Managerのどちらに移動されたかを確認し,移動先に応じた手順で復旧してください。
- SCVMMの管理コンソールで,コールドマイグレーションを実行した時間にライブラリ共有に保管されたタスクを見つけ,タスクの情報からライブラリ共有の移動場所を確認する。
- 手順1で確認したライブラリ共有の移動場所にファイルが存在するかを確認する。
存在しない場合は,JP1/ITRMの退避イメージ格納フォルダにファイルが格納されています。
- ライブラリ共有に存在する場合
- 次の手順で対処してください。
- SCVMMの管理コンソールからHyper-Vへ展開する。
- SCVMMの管理コンソールから仮想ホストを起動する。
- 仮想ホストのOSが起動したのを確認したあと,JP1/ITRM - Managerから仮想ホストに対して再収集を実施する。
- JP1/ITRMの退避イメージ格納フォルダに存在する場合
- 次の手順で対処してください。
- ライブラリ共有にフォルダを作成する。
- 退避イメージ格納フォルダから,退避を実行した時間に作成されたフォルダを探し,その中からHVファイル(拡張子なし),構成情報ファイル(退避イメージ格納フォルダのフォルダ名.xml)を除いたファイルを,ライブラリ共有に作成したフォルダにコピーする。
- SCVMMの管理コンソールから,ライブラリ共有を選択して[最新の状態に更新]を実行する。
- 退避に失敗した仮想ホストが見つかるので,SCVMMの管理コンソールからHyper-Vへ展開する。
- SCVMMの管理コンソールから仮想ホストを起動する。
- 仮想ホストのOSが起動したのを確認したあと,JP1/ITRM - Managerから仮想ホストに対して再収集を実施する。
- コールドマイグレーションの実行に失敗したときの仮想ホストの退避イメージは,退避イメージ格納フォルダから削除する。
(16) 同一Hyper-V上に同一名称の仮想ホストが存在する場合に意図しない仮想ホストを操作してしまう
- 要因
- SCVMMは,同一Hyper-V上に同一名称の仮想ホストが存在する構成をサポートしていません。そのため,Hyper-V上で直接,同一名称の仮想ホストを複数作成していた場合,JP1/ITRM - Managerから操作するとユーザーが意図したものとは別の同一名称の仮想ホストを操作してしまうことがあります。
- 対処
- 同一Hyper-V上で仮想ホストの名称が重複しないように名称を変更してください。
(17) vCenter管理下の仮想ホストに対する復元に失敗する(仮想化ソフトウェアがVMware ESX 4.1以降の場合)
- 要因
- 仮想ホストを退避する際に,仮想ホストで次のデバイスにイメージを設定しているおそれがあります。
- CD/DVDドライブに,ISOイメージ(拡張子isoのファイル)を設定している
- フロッピーディスクドライブに,フロッピーイメージ(拡張子flpのファイル)を設定している
- 対処
- 次の手順で,復元に失敗した仮想ホストを復旧してください。
- VMware管理クライアントから「OVFテンプレートのデプロイ」を実行する。
- JP1/ITRM - Managerの退避イメージ格納フォルダから,退避を実行した時間に作成されたフォルダを探し,その中のOVFパッケージファイル(仮想ホスト名.ovf)を指定する。
- 「OVFテンプレートのデプロイ」のウィザードに従い,退避前の仮想ホストの構成になるように各項目を指定する。
- 「OVFテンプレートのデプロイ」の完了後,VMware管理クライアントで退避前の仮想ホストの構成になっていることを確認する。
- VMware管理クライアントから仮想ホストを起動する。
- 仮想ホストのOSが起動したことを確認したあと,JP1/ITRM - Managerの削除待ちリソース一覧から仮想ホストを選択して管理対象にする。
- JP1/ITRM - Managerの退避イメージ格納フォルダから,手順2で探したフォルダを削除する。
(18) vCenter管理下の仮想ホストに対するコールドマイグレーションに失敗した場合に仮想ホストがVMwareから削除される(仮想化ソフトウェアがVMware ESX 4.1以降の場合)
- 要因
- 仮想ホストをコールドマイグレーションする際に,仮想ホストで次のデバイスにイメージを設定しているおそれがあります。
- CD/DVDドライブに,ISOイメージ(拡張子isoのファイル)を設定している
- フロッピーディスクドライブに,フロッピーイメージ(拡張子flpのファイル)を設定している
- 対処
- 次の手順で,コールドマイグレーションに失敗した仮想ホストを復旧してください。
- VMware管理クライアントから「OVFテンプレートのデプロイ」を実行する。
- JP1/ITRM - Managerの退避イメージ格納フォルダから,コールドマイグレーションを実行した時間に作成されたフォルダを探し,その中のOVFパッケージファイル(仮想ホスト名.ovf)を指定する。
- 「OVFテンプレートのデプロイ」のウィザードに従い,コールドマイグレーション前の仮想ホストの構成になるように各項目を指定する。
- 「OVFテンプレートのデプロイ」の完了後,VMware管理クライアントでコールドマイグレーション前の仮想ホストの構成になっていることを確認する。
- VMware管理クライアントから仮想ホストを起動する。
- 仮想ホストのOSが起動したことを確認したあと,JP1/ITRM - Managerから仮想ホストに対して再収集を実施する。
- JP1/ITRM - Managerの退避イメージ格納フォルダから,手順2で探したフォルダを削除する。
(19) 仮想ホストを,退避,またはコールドマイグレーション中にキャンセルすると,その仮想ホストをJP1/ITRMから操作できなくなる
- 要因
- JP1/ITRMが保持している仮想ホストの構成情報と,実際の構成情報が不一致になっているおそれがあります。
- 対処
- 次の手順で回復してください。
- vCenterから仮想ホストを起動する。
- 仮想ホストをJP1/ITRMの管理対象から削除する。
- 仮想ホストを再探索する。
- 発見した仮想ホストを管理対象に設定する。
- 仮想ホストが存在する仮想化ソフトウェアの構成情報を再収集する。
- 仮想化ソフトウェアを管理しているvCenterの構成情報を再収集する。
(20) 予約で設定したデプロイや復元が,リソース不足で失敗する
- 要因
- 空きホスト検索で指定した性能値と,デプロイや復元に設定されている性能値に差異があります。
- 対処
- 空きホスト検索で指定した性能値と,デプロイや復元の性能値を合わせてください。
(21) デプロイ先のVMware ESXにドメイン名を設定していないとメッセージKNAR50459-Eが出力されてデプロイが失敗する(仮想化ソフトウェアがVMware ESX 4.1の場合)
- 要因
- デプロイ先のVMware ESXにドメイン名が設定されていません。
- 対処
- VMware ESXにドメイン名を設定してください。
- VMware ESXのドメイン名の設定方法については,マニュアル「JP1/IT Resource Management - Manager 設計・構築ガイド」のVMwareを管理対象にするための設定についての説明を参照してください。
(22) メッセージKNAR55868-Eが出力されて,仮想ホストの退避またはコールドマイグレーションが失敗する(仮想化ソフトウェアがVMware ESX 4.1以降の場合)
- 要因
- 退避対象またはコールドマイグレーション対象の仮想ホストのデバイスに,USBデバイスを構成しているおそれがあります。
- 対処
- VMware管理クライアントで仮想ホストの設定を確認し,USBデバイスを構成している場合は解除してください。
(23) jirmimageimportコマンドを実行して仮想イメージテンプレートを作成したが,JP1/ITRMの仮想イメージテンプレート管理への追加対象に表示されない(仮想化ソフトウェアがVMware ESX 4.1以降の場合)
- 要因
- 仮想イメージテンプレートの作成元となった仮想ホストのデバイスに,USBデバイスを構成しているおそれがあります。
- 対処
- VMware管理クライアントで仮想ホストの設定を確認し,USBデバイスを構成している場合は解除して再度テンプレートを作成してください。なお,仮想イメージテンプレート管理への追加対象に表示されない仮想イメージテンプレートは,仮想イメージテンプレート格納フォルダから削除してください
(24) メッセージKNAR55052-Eが出力されて,仮想ホストのデプロイが失敗する(仮想化ソフトウェアがVMware ESX 4.1の場合),またはメッセージKNAR55054-Eが出力されて,仮想ホストのデプロイが失敗する(仮想化ソフトウェアがVMware ESXi 5.0の場合)
- 要因
- jirmimageimportコマンドを実行して仮想イメージテンプレートを作成する際に,仮想ホストのデバイスが次のとおり設定されているおそれがあります。
- CD/DVDドライブに,ISOファイルを設定している
- フロッピードライブに,フロッピーイメージを設定している
- 対処
- VMware管理クライアントで仮想ホストの設定を確認し,ISOファイルまたはフロッピーイメージを設定している場合は,設定を解除して再度テンプレートを作成してください。
(25) LPARの設定変更タスクに失敗した際,指定値を変更して再実行しようとすると,メッセージKNAR55702-E「LPARの構成が不一致のため,処理を中止しました。(HVM IPアドレス={0},LPAR番号={1},LPAR名={2})」が出力されて,処理が失敗する
- 要因
- 設定変更タスクで途中まで構成変更が実行されているが,タスクが失敗した場合は,HVMからの構成情報の再収集が実行されないため,JP1/ITRMが保持している構成情報と実際の構成が不一致になっている。
- 対処
- 該当するHVMの構成情報の再収集を実施してください。
(26) メッセージKNAR54245-E「ストレージの構成変更中にエラーが発生しました。(URL={0}, Name={1}, 実行されたAPI名=ReturnToStoragePool, SMI-Sプロバイダのエラーコード=XXXX)」が出力されて,仮想ホストの削除が失敗する
- 要因
- エラーコードに応じて,次の要因が考えられます。
- エラーコード:7637
- 削除対象の仮想ホストが使用しているLUが,iSCSIターゲットに設定されているおそれがあります。LUをiSCSIターゲットに設定した覚えがない場合は,次の要因が考えられます。
- iSCSIターゲットからLUを解除しない状態で,LUを削除した。その後,SMI-SプロバイダーにLUの設定情報が残った状態で,デプロイ操作によって新しく同じLU番号のLUを作成したため,自動的にLUがiSCSIターゲットに再設定された。
- エラーコード:9028
- 削除対象の仮想ホストが使用しているLUが,複数のホストグループに設定されているおそれがあります。LUをホストグループに設定した覚えがない場合は,次の要因が考えられます。
- ホストグループからLUを解除しない状態で,LUを削除した。その後,SMI-SプロバイダーにLUの設定情報が残った状態で,デプロイ操作によって新しく同じLU番号のLUを作成したため,自動的にLUがホストグループに再設定された。
- 対処
- エラーコードの要因に応じて対処してください。
- エラーコード:7637
- 削除対象のLUをiSCSIターゲットから解除してください。
- エラーコード:9028
- 削除対象のLUが1つのホストグループに設定されるようにしてください。
(27) Windowsのデプロイに成功したが,タスク完了後に新規作成したホストのタイプが物理のままである
- 要因
- FC-HBAドライバのバージョンまたはファームウェアバージョンが,JP1/ITRMのサポート対象外のバージョンのおそれがあります。
- 対処
- OS上でFC-HBAのドライババージョンを確認し,対象外のバージョンであった場合は,バージョンアップしてください。なお,ドライバおよびファームウェアのバージョンについては,サポートサービスサイトのJP1/ITRMについて説明しているページを参照してください。
(28) メッセージKNAR50312-E「SMI-Sストレージの接続が拒否されました。(URL={0}, Name={2})」が出力されて,デプロイまたは仮想ホストの削除が失敗する(仮想化ソフトウェアがHVMの場合)
- 要因
- JP1/ITRMに登録されているHitachi Device Managerへアクセスするユーザーが,Hitachi Device ManagerのModify権限とView権限を持っていないおそれがあります。
- 対処
- Hitachi Device Managerで,Modify権限とView権限を持つユーザーをJP1/ITRMへ登録してください。
(29) メッセージKNAR54245-E「ストレージの構成変更中にエラーが発生しました。(URL={0}, Name={1}, 実行されたAPI名={2}, SMI-Sプロバイダのエラーコード=XXXX)」が出力されて,デプロイまたは仮想ホスト削除が失敗する(仮想化ソフトウェアがHVMの場合)
- 要因
- エラーコードに応じて,次の要因が考えられます。
- エラーコード:2015
- アクセス権限情報の取得時に内部エラーが発生しました。SMI-Sプロバイダーのユーザーが削除されたおそれがあります。
- エラーコード:6299
- Hitachi Device Managerを使用している場合,次の要因でタスクが失敗しています。
- サブシステムでの処理でエラーが発生しました。ストレージの構成変更が実施されたおそれがあります。
- 対処
- エラーコードの要因に応じて対処してください。
- エラーコード:2015
- SMI-Sプロバイダーの対象ユーザーが存在するか確認してください。
- エラーコード:6299
- SMI-Sプロバイダーのログを参照し,SMI-Sプロバイダーのマニュアルでエラーコードの内容を確認してください。SMI-SプロバイダーがHitachi Device Managerの場合は,マニュアル「Hitachi Command Suite Software メッセージガイド」を参照して,エラーコードの内容を確認し,マニュアルに従って対処してください。
(30) デプロイでユーザースクリプトが実行されているにもかかわらず,メッセージKNAR54101-WまたはメッセージKNAR54102-Wが出力される
- 要因
- 実行中のユーザースクリプト内で,標準エラー出力が発生しているおそれがあります。
- 対処
- スクリプト内で標準エラー出力が発生していないか見直してください。また,スクリプト実行中に,標準エラー出力が発生するおそれがある場合は,リダイレクトしてください。
- 入力例
/usr/bin/script.sh > /home/user/output.log
(31) メッセージKNAR54245-E「ストレージの構成変更中にエラーが発生しました。(URL={0}, Name={1}, 実行されたAPI名=CreateOrModifyElementFromStoragePool, SMI-Sプロバイダのエラーコード=XXXX)」が出力されて,仮想ホストのデプロイが失敗する
- 要因
- エラーコードに応じて,次の要因が考えられます。
- エラーコード:5305
- ストレージにAccount Authenticationが設定されていて,ほかのユーザーが同じアカウントでログインしていたおそれがあります。
- エラーコード:7704
- LU作成対象のDPプールが削除されたおそれがあります。
- 対処
- エラーコードの要因に応じて対処してください。
- エラーコード:5305
- ストレージに,ほかのユーザーが同じアカウントでログインしていないか確認してください。
- エラーコード:7704
- SMI-Sプロバイダーのログを参照し,SMI-Sプロバイダーのマニュアルでエラーコードの内容を確認してください。SMI-SプロバイダーがHitachi Device Managerの場合は,マニュアル「Hitachi Command Suite Software メッセージガイド」を参照して,エラーコードの内容を確認し,マニュアルに従って対処してください。
(32) メッセージKNAR54245-E「ストレージの構成変更中にエラーが発生しました。(URL={0}, Name={1}, 実行されたAPI名=ExposePaths, SMI-Sプロバイダのエラーコード=XXXX)」が出力されて,仮想ホストのデプロイが失敗する
- 要因
- エラーコードに応じて,次の要因が考えられます。
- エラーコード:7133
- 指定されたポートのWWNが最大数に達しているため,WWNを追加できませんでした。
- エラーコード:7154
- 指定されたポートのホストグループが最大数に達しているため,ホストグループを追加できませんでした。
- 対処
- エラーコードの要因に応じて対処してください。
- エラーコード:7133
- 不要なWWNを削除してください。
- エラーコード:7154
- 不要なホストグループを削除してください。
(33) メッセージKNAR54245-E「ストレージの構成変更中にエラーが発生しました。(URL={0}, Name={1}, 実行されたAPI名=HidePaths, SMI-Sプロバイダのエラーコード=9028)」が出力されて,仮想ホストの削除が失敗する
- 要因
- 次の要因が考えられます。
- 削除対象の仮想ホストが使用しているホストグループが,削除されたおそれがあります。
- 削除対象の仮想ホストが使用しているホストグループから,ストレージポートのWWNが解除されたおそれがあります。
- 対処
- 要因に応じて対処してください。
- 削除対象の仮想ホストが使用しているLUに,ホストグループを設定してください。
- 削除対象の仮想ホストが使用しているホストグループに,ストレージポートのWWNを設定してください。
(34) メッセージKNAR54203-E「APIの実行に失敗しました。(URL={0}, Name={1}, 実行されたAPI名=ReturnToStoragePool, return値=4)」が出力されて,仮想ホストの削除が失敗する
- 要因
- 次の要因が考えられます。
- 削除対象の仮想ホストが使用しているLUに,ShadowImageペアが設定されているおそれがあります。
- 削除対象の仮想ホストがLUSEボリュームを使用しているおそれがあります。
- 対処
- 要因に応じて対処してください。
- 削除対象のLUのShadowImageペアの設定を解除してください。
- 削除対象の仮想ホストが使用しているLUSEボリュームを手動で削除してください。
(35) イメージファイル作成のために,JP1/SC/DPMでバックアップシナリオを実行中に,「パス[specialize]の無人応答ファイルを解析または処理できませんでした。応答ファイルで指定されている設定を適用できません。コンポーネント[Microsoft-Windows-Shell-Setup]の設定を処理中に,エラーが検出されました。」のメッセージが出力されてシナリオ実行が失敗する
- 要因
- OSカスタマイズ用応答ファイルの作成時のプロダクトキーが,誤っているおそれがあります。
- 対処
- OSカスタマイズ用応答ファイルに指定したプロダクトキーが,正しいか確認してください。
(36) デプロイ実行中に,メッセージKNAR56042-E「JP1/SC/DPMへのデプロイ先の管理MACアドレス登録に失敗しました。(JP1/SC/DPMのIPアドレス={0},デプロイ先の管理MACアドレス={1}, エラー情報={2})」が出力されて,デプロイが失敗する
- 要因
- jirmimageimportコマンドで指定したMACアドレスまたはホスト名が,すでにJP1/SC/DPMに登録されているおそれがあります。
- 対処
- Webサーバ for DPMに登録されているコンピュータのMACアドレスとホスト名を確認し,同じMACアドレスかホスト名のコンピュータを削除した後,デプロイを実行してください。
(37) デプロイ実行中に,メッセージKNAR56054-E「指定された複製用情報ファイル格納フォルダに,複製用情報ファイルと同じ名前のファイルが存在します。(フォルダパス={0}, ファイル={1})」が出力されて,デプロイが失敗する
- 要因
- 複製用情報ファイル格納フォルダに,同じ名前のファイルがあるおそれがあります。
- 対処
- 複製用情報ファイル格納フォルダを確認し,同じ名前のファイルを削除した後,デプロイを実行してください。
(38) デプロイが完了しない
- 要因
- デバイス構成が仮想イメージテンプレート作成時と異なるHVMに対して,デプロイを実行したおそれがあります。
- 対処
- 仮想イメージテンプレート作成時とデプロイ実行時のHVMに,デバイス構成に違いがないか確認してください。
(39) デプロイ実行中に,メッセージKNAR56033-E「JP1/SC/DPMのリストアシナリオ実行に失敗しました。(JP1/SC/DPMのIPアドレス={0}, デプロイ先の管理MACアドレス={1}, シナリオ名={2}, エラー情報={3})」が出力されて,デプロイが失敗する
- 要因
- リストアシナリオ実行時,エラー情報で示されるエラーが発生しました。
- 対処
- 管理サーバ for DPMのイベントログを確認し,エラーの原因を取り除いた後,デプロイを再実行してください。エラーの原因が解決されない場合は,システム管理者に連絡してください。
(40) デプロイ実行中に,メッセージ「KNAR56069-E JP1/SC/DPMの更新モードの取得に失敗しました。(エラーコード={0})」が出力されて,デプロイが失敗する
- 要因
- JP1/SC/DPMの更新モードの取得に失敗しました。次の原因が考えられます。
- JP1/SC/DPMのWebコンソールで,アクセスモードを更新モードに変更している。
- コマンドライン for DPMでコマンドを実行している。
- JP1/SC/CMのjscmbackupコマンド,jscmrestoreコマンド,jscmdeployコマンド,またはjscmgetpropertyコマンドを実行している。
- JP1/ITRM - Managerのデプロイタスク中に,コマンドライン for DPMのコマンドが実行されている。
- jirmimageimportコマンドが実行中である。
- 対処
- 次を確認して,デプロイを再実行してください。
- JP1/SC/DPMのWebコンソールが更新モードになっていない。
- コマンドライン for DPMでコマンドを実行していない。
- JP1/SC/CMのjscmbackupコマンド,jscmrestoreコマンド,jscmdeployコマンド,またはjscmgetpropertyコマンドを実行していない。
- JP1/ITRM - Managerのデプロイタスク中に,コマンドライン for DPMのコマンドを実行していない。
- jirmimageimportコマンドを実行していない。
(41) デプロイ実行中に,メッセージ「KNAR56087-E 仮想ホストに指定するパスワードの設定に失敗しました。(JP1/SC/DPMのIPアドレス={0}, デプロイ先の管理MACアドレス={1}, エラー情報={2})」が出力されて,デプロイが失敗する
- 要因
- 仮想化ソフトウェアがHVMの仮想イメージテンプレートで,OSがWindowsの仮想ホストをデプロイするときに設定したOSパスワードが,15文字以上だったおそれがあります。
- 対処
- デプロイを実行する際のOSパスワードを,14文字以内に設定して再実行してください。
(42) JP1/ITRMのトポロジービューでホストとストレージが関連づいていない,または,メッセージKNAR53257-E「仮想ホストが使用しているストレージの情報がありませんでした。」が出力されて,仮想ホストの削除が失敗する
- 要因
- 次の要因が考えられます。
- HBAのファームウェアのバージョンが古い。
- HBAのドライバのバージョンが古い。
- 対象のホストのOSがWindows Server 2003の場合,FCinfoがインストールされていない。
- 対処
- 要因に応じて対処してください。
- HBAのファームウェアのバージョンをアップデートしてください。
- HBAのドライバのバージョンをアップデートしてください。
サポートしているドライバのバージョンについては,サポートサービスサイトのJP1/ITRMについて説明しているページを参照してください。
また,ドライバのバージョンは次の方法で確認してください。
Windowsの場合
Windowsのコマンドプロンプトで次のコマンドを実行し,ドライバのバージョンを確認してください。次のコマンドが実行できないときは,FCinfoをインストールしてください。
fcinfo /details
Linuxの場合
次のコマンドを実行し,ドライバのバージョンを確認してください。
modinfo hfcldd | grep ^version
実行例
modinfo hfcldd | grep ^version
version: 4.5.16.1226
- 対象のホストのOSがWindows Server 2003の場合は,標準ではFCinfoがインストールされていないため,JP1/ITRMがサポートしているFCinfoのバージョンを確認し,インストールしてください。
(43) 複製用情報ファイル格納フォルダに接続するユーザーを変更してテンプレートを作成するときに,メッセージKNAR83042-E「複製用情報ファイル格納フォルダへの接続に失敗しました。」が出力されて,テンプレートの作成が失敗する
- 要因
- 次の要因が考えられます。
- 別のユーザーで複製用情報ファイル格納フォルダに接続している。
- 対処
- すべてのエクスプローラを閉じたあと,次のコマンドを実行して接続を切断してください。その後,jirmimageimportコマンドを使用してテンプレートを作成し直してください。
- net use ¥¥管理サーバ for DPMのIPアドレス¥複製用情報ファイル格納フォルダ名 /delete
(44) HVMへのデプロイ中に,JP1/SC/DPMのWebコンソールからシナリオを中断させた場合,メッセージKNAR50168-Wが出力されることがある
- 要因
- シナリオの中断タイミングによって,JP1/ITRMでシナリオが中断されたことを認識できないことがあるためです。
- 対処
- デプロイは意図したとおり中断されているため,再実行してください。
(45) メッセージKNAR55606-EまたはメッセージKNAR55723-Eが出力されて,HVMまたはHVM上のLPARに対する操作が失敗する
- 要因
- ネットワークアダプタのチェックサムオフロードの設定が有効になっていることによって,通信エラーが発生しているおそれがあります。
- 対処
- ITリソース管理サーバのネットワークアダプタのチェックサムオフロードの設定が,適切かどうか見直してください。
(46) メッセージKNAR55417-Eが出力されて,仮想ホストの復元またはコールドマイグレーションが失敗する(仮想化ソフトウェアがHyper-Vの場合)
- 要因
- SCVMMのライブラリサーバの共有フォルダ上に,JP1/ITRM - Managerが使用する一時フォルダ(ITRM_仮想ホスト名-数値)と同名のファイル,または同名のアクセス権限のないフォルダが存在するおそれがあります。
- 対処
- SCVMMのライブラリサーバの共有フォルダ上に,JP1/ITRM - Managerが使用する一時フォルダ(ITRM_仮想ホスト名-数値)と同名のファイル,または同名のアクセス権限のないフォルダが存在しないか確認してください。
(47) 退避,コールドマイグレーションおよびデプロイの対象となる仮想ホストがLinuxの場合に,復元,コールドマイグレーションおよびデプロイがタイムアウトで失敗する
- 要因
- 次の要因が考えられます。
- Linuxのネットワーク設定を特定のNICに固定する指定が有効になっていたため,ネットワーク設定の初期化に失敗していることが考えられます。
- 仮想ホストがRed Hat Enterprise Linux 5の場合,kudzuサービスがONになっていたため,ネットワーク設定がDHCPにリセットされたおそれがあります。
- 対処
- 要因に応じて対処してください。
- ネットワーク設定を特定のNICに固定する指定が無効化されているか確認してください。
- 仮想ホストにログインし,ネットワークの設定を正しく設定してください。また,kudzuサービスが無効化されているか確認してください。
- それぞれの対処の詳細については,マニュアル「JP1/IT Resource Management - Manager 設計・構築ガイド」の管理対象となるホストの設定についての説明を参照してください。
(48) デプロイに成功したが,作成されたホストのタイプが物理のままである
- 要因
- DRSクラスタなどの自動最適化機能によって,仮想ホストが動作する仮想化ソフトウェアが変更されているおそれがあります。
- 対処
- 仮想ホスト,仮想化ソフトウェア,仮想化環境管理ソフトウェアの構成情報を手動で再収集してください。
(49) JP1/ITRMで管理している仮想ホストのタイプが,「仮想」とならない
- 要因
- 次の要因が考えられます。
- 構成情報が正しく収集されていない。
- 仮想ホストを管理する仮想化ソフトウェアを管理対象にしていない。
- 仮想ホストと,仮想ホストを管理する仮想化ソフトウェアの構成情報が古い。
- DRSクラスタなどの機能によって,仮想ホストが動作する仮想化ソフトウェアが変更されているおそれがある。
- 対処
- 対象の仮想ホストを管理する仮想化ソフトウェアを管理対象にしてください。また,対象の仮想ホスト,仮想化ソフトウェア,および仮想化環境管理ソフトウェアの構成情報を再収集してください。
(50) JP1/ITRMを使用してVMware上の仮想ホストのCPUコア数を変更した結果,仮想ホストが起動できなくなった(仮想化ソフトウェアがVMware ESX 4.1以降の場合)
- 要因
- 仮想ホストのCPUのソケット当たりのコア数が2以上に設定されている。
- 対処
- VMware管理クライアントを使用して,仮想ホストのCPUのソケット当たりのコア数を1に変更してください。