仮想イメージテンプレートを使用するためには,次の条件を満たす必要があります。
- テンプレートの名称に,Windowsでパスに指定できる文字を使用していること。
- vAppエクスポート権限があるvCenterアカウントを引数にして,jirmimageimportコマンドを実行すること。
- VMware ESX 4.1以降で,仮想ホストがUSBデバイスを構成している場合は,設定を解除すること。
- VMware ESX 4.1以降の場合,仮想ホストのソケット当たりのコア数が1に設定されていること。
- NICの冗長化構成が設定されていないこと。NICの冗長化構成が設定されていた場合は解除してください。
なお,RawDeviceMappingのデバイスを対象としてテンプレートを作成することはできません。
仮想イメージテンプレートを使用するための,VMwareの設定手順について次に示します。
- ユーザースクリプトを,仮想ホスト上に配置する。
- 仮想ホストのOSがWindows Server 2008の場合,SetupComplete.cmdファイルを仮想ホスト上に配置する。
デプロイに使用するOSカスタマイズ用応答ファイルをデプロイ後に配置される仮想ホストから削除するために,次の手順で仮想ホスト上にSetupComplete.cmdファイルを配置してください。
1. 「%WINDIR%¥Setup¥Scripts」フォルダを作成する。
2. 「%WINDIR%¥Setup¥Scripts¥SetupComplete.cmd」ファイル(拡張子の種類:Windowsコマンドスクリプト)を作成する。
3. 作成したファイルに,テキストエディタで次の内容を記載する。
DEL /Q /F c:¥sysprep¥sysprep.xml
- 仮想ホストをシャットダウンする。
- スタートメニューから[すべてのプログラム]-[JP1_IT Resource Management - Manager]-[JP1_ITRM コマンドプロンプト]を選択する。
- jirmimageimportコマンドを実行する。
仮想ディスクイメージおよびデプロイに必要な情報を格納した付属ファイルが作成されます。デプロイに必要な情報とは,仮想ホストのCPU,メモリ,ネットワークデバイスなどのスペック情報です。また,仮想イメージテンプレートは,仮想イメージテンプレート格納フォルダに格納されます。
jirmimageimportコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/IT Resource Management - Manager リファレンス」を参照してください。
- 仮想ホストのOSがWindowsの場合,OSカスタマイズ用応答ファイルを配置する。
「6.5.1 OSカスタマイズ用応答ファイルの作成(VMware・Hyper-Vの場合)」で作成したOSカスタマイズ用応答ファイルを,仮想イメージテンプレート格納フォルダに配置してください。
- 「6.5.2 仮想イメージテンプレートを作成する仮想ホストのパスワードの設定(VMware・Hyper-V・HVM共通)」で仮想ホストのAdministratorユーザーのパスワードを空にした場合,パスワードを再設定する。