登録したタスクに対して実行できる操作について説明します。ここで説明する操作は,タスク画面の[アクション]メニューから実行できます。
実際の作業を手動で実行したい場合に,手動のタスクとして保守予約に設定しておくと,実行予定のタスクとして一覧で管理できます。作業状況,作業の開始時刻などを登録しておくことで,作業の進ちょく状況を確認できます。
手動で実行するよう設定したタスクは,保守期間内の任意のタイミングで実行します。
なお,手動のタスクを[アクション]メニューから実行した場合,予定日時が現在時刻,作業種別が自動のタスクに変更されます。このタスクが実際に実行されるまでに最大で1分の待機時間が生じます。
また,タスクで自動で実行するよう設定した操作をすぐに実行したい場合は,予約画面の[期間とタスク設定]画面で手動で実行するよう設定し直してから実行してください。
図2-43 タスクの実行
状態がキャンセル完了,失敗,または失敗(期限超過)の場合に,実行済みのタスクを複製して,新規のタスクとして再実行します。
タスクを再実行した場合,再実行元のタスクと新規のタスクのタスクグループIDに,再実行元のタスクIDが設定されます。再実行元のタスクにタスクグループIDが設定されている場合,新規のタスクのタスクグループIDに再実行元のタスクグループIDが設定されます。
図2-44 タスクの再実行
状態が待機中,実行中の場合に,実行中のタスクをキャンセルして処理を止めます。タスクのキャンセルは,キャンセルの対象となるITリソースや操作によって,実行できるかどうかが異なります。タスクのキャンセルの可否を次の表に示します。
表2-36 タスクのキャンセルの可否
操作対象 | キャンセルの対象となる操作 | 仮想化ソフトウェア | キャンセルの可否 |
---|---|---|---|
物理ホスト | リブート | - | × |
仮想ホスト | リブート | VMware | × |
Hyper-V | |||
HVM | |||
起動 | VMware | × | |
Hyper-V | |||
HVM | |||
停止 | VMware | × | |
Hyper-V | |||
HVM | |||
デプロイ | VMware | ○ | |
Hyper-V | |||
HVM | |||
仮想ホストの削除 | VMware | × | |
Hyper-V | |||
HVM | |||
仮想ホストの退避 | VMware | ○ | |
Hyper-V | × | ||
HVM | |||
仮想ホストの復元 | VMware | ○ | |
Hyper-V | |||
HVM | × | ||
コールドマイグレーション | VMware | ○ | |
Hyper-V | × | ||
HVM | |||
ホットマイグレーション | VMware | × | |
Hyper-V | |||
HVM | |||
仮想ホストの設定変更 | VMware | × | |
Hyper-V | |||
HVM |
図2-45 タスクのキャンセル
タスクは次の操作を実行すると追加されます。
まだ実行されていない,または実行できない,自動実行のタスクの内容は[タスク設定]ダイアログから変更します。タスクの状態が手動の場合は,タスクの状態を変更できます。
変更できるタスクの状態を次に示します。
タスクの状態については,「2.9.4 タスクの状態管理」を参照してください。
実行予定時間を変更する場合は,現時点以降の時間を指定してください。また,手動実行のタスクは,未受諾の場合に変更できます。タスクの受諾については,「2.9.5(7) タスクの受諾管理」を参照してください。
次の場合に,まだ実行されていないタスクを割り当て予約から削除します。
図2-46 タスクの削除
受諾または未受諾という状態を設定して管理します。
例えば,タスクを実行する人が管理者と異なる場合,管理者が,タスクの実行結果を確認したときは受諾を設定する,確認していないときは未受諾を設定するなどの設定ができます。
タスクの実行結果がエラーとなった場合も,タスクを手動で実行するなどしたあと,受諾または未受諾を設定できます。