2.4.2 管理対象の構成情報の収集・更新

JP1/ITRMでは,ITリソースに関するOS,CPU,メモリなどの構成情報が変更になった場合に,変更後の構成情報を収集して更新できます。構成情報の収集,更新は,自動で検知する方法と手動で実行する方法があります。

なお,ITリソースの構成情報は,jirminfocollectコマンドでも収集できます。jirminfocollectコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/IT Resource Management - Manager リファレンス」を参照してください。

<この項の構成>
(1) 構成情報の変更の自動検知・自動更新
(2) 構成情報の手動収集・自動更新
(3) 構成情報の収集・更新の注意事項

(1) 構成情報の変更の自動検知・自動更新

あらかじめ指定しておいた実行間隔に基づいて,定期的に自動で構成情報を収集して,変更を検知します。構成情報の変更の自動検知では,あらかじめ設定画面の[監視間隔設定]エリアで,開始時刻と間隔を設定して実行します。

検知された変更内容は,自動的にJP1/ITRMが管理する情報に反映されます。

(2) 構成情報の手動収集・自動更新

構成情報を手動で収集するには,次の2つの方法があります。

任意のITリソースの構成情報を収集する
設定画面の[管理リソース一覧]エリアで,任意のITリソースを選択して,[再収集]ボタンをクリックして実行します。
すべてのITリソースの構成情報を収集する
設定画面の[設定項目一覧]エリアで[監視間隔設定]をクリックすると表示される[監視間隔設定]エリアで,[すべてを再収集]ボタンをクリックして実行します。

構成情報の手動収集を実行すると,選択した任意のITリソース,またはすべてのITリソースについて,次の情報が収集,および更新されます。

注※
仮想ホストの場合,リソース情報のうち次の項目は,仮想ホストが動作している仮想化ソフトウェアに対して再収集したときに情報が更新されます。
  • 仮想化ソフトウェア
  • 仮想化ソフトウェアから収集した仮想ホストのCPU
  • CPU占有種別
  • 仮想化ソフトウェアから収集した仮想ホストのメモリ
  • NICポート数
また[リソースプール]は,仮想化環境管理ソフトウェアに対して再収集したときに情報が更新されます。

構成情報が更新されたことは,リソース管理画面で確認できます。リソース管理画面については,「1.4.2 リソース管理画面」を参照してください。

(3) 構成情報の収集・更新の注意事項

収集対象のITリソースが次の表に示す構成の場合,一部の構成情報を取得できません。

項番収集対象構成
1VMwareまたはvCenter標準仮想スイッチと同名の分散仮想スイッチが存在する構成。
2標準仮想スイッチポートグループと同名の分散仮想スイッチポートグループが存在する構成。
3vCenter分散仮想スイッチにVLANトランクポートが存在する構成。