提供媒体を使ってJP1/ITRMをインストールする手順を次に示します。なお,JP1/NETM/DMを使ったリモートインストールの方法については,マニュアル「JP1/NETM/DM 運用ガイド1 (Windows(R)用)」を参照してください。
- 提供媒体をCD-ROMドライブに入れ,インストールする。
自動的に起動するインストーラーの指示に従ってインストールします。次の項目を入力します。
なお,これらの項目は,新規でインストールする場合にだけ指定できます。バージョンアップする場合は変更できません。
- ユーザー情報
- ユーザー情報を指定します。
- インストール先フォルダ
- インストール先のフォルダを指定します。指定したフォルダの下にJP1ITRMフォルダが作成され,製品がインストールされます。インストール先フォルダのデフォルトは,システムドライブ:¥Program Files (x86)¥Hitachiです。
- JP1/ITRMのインストール先フォルダに指定できる場所は,固定ディスクだけです。リムーバブルディスク,ネットワークディスクなどにはインストールできません。
- 仮想イメージテンプレートおよび退避イメージ格納フォルダ
- JP1/ITRMで使用する仮想イメージテンプレートおよび退避イメージ格納フォルダを指定します。
- サーバアクセス情報
- サーバアクセス情報として,[HTTPポート番号],[メール送信元識別名]などを指定します。指定したメール送信元識別名は,ユーザー設定プロパティファイルのCO.IDNameに設定されます。サーバアクセス情報の詳細を次の表に示します。
表5-1 インストーラーで指定するサーバアクセス情報
設定項目 | 説明 | インストール時のデフォルト値 |
---|
[HTTPポート番号]※ | HTTPポート番号を指定します。 | 23500 |
[メール送信元識別名] | インストーラーを実行しているコンピュータ名を指定します。 | インストーラーを実行しているコンピュータ名 |
[Webサーバ通信ポート番号]※ | Webサーバ通信のポート番号を指定します。 | 23501 |
[通信終了ポート番号]※ | 通信を終了するポート番号を指定します。 | 23502 |
[DBポート番号]※ | データベースのポート番号を指定します。 | 23503 |
[RMIポート番号]※ | RMIのポート番号を指定します。 | 23504 |
[APIポート番号]のチェックボックス | API機能を有効にします。 | OFF |
[APIポート番号]※ | APIのポート番号を指定します。 | 23505(API機能を有効にした場合) |
- 注※
- ほかのアプリケーションなどで使用されていないポート番号を設定してください。
- DCOMの設定の選択
- DCOMの設定を選択します。
- DCOMの設定画面は,WindowsのDCOMの設定が無効状態の場合だけ表示されます。
- WindowsのDCOMの設定が無効状態の場合は,有効にする必要があります。
- ネットワーク環境の選択
- ネットワーク環境の最小帯域を選択します。
- 「100Mbps以下」を選択した場合は,JP1/ITRMで管理対象機器との通信量を制御します。
- 「1Gbps以上」を選択した場合は,JP1/ITRMで管理対象機器との通信量を制御しません。
- プログラムフォルダ名
- スタートメニューに表示されるプログラムフォルダ名を指定します。デフォルトは,JP1_IT Resource Management - Managerです。
JP1/ITRMのインストールが完了すると,スタートメニューの[すべてのプログラム]の[JP1_IT Resource Management - Manager]に次のメニューが登録されます。
- JP1_ITRMログイン画面
- JP1_ITRM コマンドプロンプト
- Windowsをリブートする。
JP1/ITRMをインストールした場合には,必ずWindowsをリブートしてください。
なお,インストーラーの内容を記録するため,JP1/ITRMのインストール時に,次のログファイルが作成されます。これは,インストールが異常終了した場合に必要な保守資料となります。
- Windowsのインストール先フォルダ:¥Temp¥HITACHI_JP1_INST_LOG¥jp1itrm_inst{1|2|3|4|5}.log※
- Windowsのインストール先フォルダ:¥Temp¥HITACHI_JP1_INST_LOG¥jp1_itrm_mergemodule_inst{1|2|3|4|5}.log※
- 注※
- ログファイルは5つ作成され,それぞれ1~5の数値が付いています。