ここでは,JP1/ITRMでHyper-Vを管理するために必要な準備について説明します。Hyper-VはWindows Server上で動作するため,アクセス方法は,Windows ServerへのWMIによる方法と同じです。Hyper-Vを管理対象として設定する前に,次の内容を実施してください。
Hyper-Vを管理するためには,WMIが必要です。Hyper-Vを動作させるWindows ServerにWMIが導入されていない場合,インストールしてください。
なお,WMIは,Hyper-Vのバージョンに依存しません。
Windows ファイアウォールおよびDCOMを次のように設定してください。
管理対象とする仮想化ソフトウェアにHyper-Vがある場合,管理対象へのDCOM接続とWMI名前空間への接続のためHyper-VでWindows認証が行われる必要があります。認証にはユーザーIDとパスワードが必要です。また,仮想化ソフトウェアに接続するユーザーのドメインによっては,ドメイン名(ホスト名)が必要な場合もあります。
ドメイン名(ホスト名)の指定の要否を次の表に示します。
表6-13 ドメイン名(ホスト名)の指定の要否
ITリソース管理サーバログオン | 仮想化ソフトウェア接続 | ドメイン指定 |
---|---|---|
ローカル権限 | ローカル権限 | × |
ローカル権限 | ネットワークドメイン権限 | ○ |
仮想ホストにWindows VistaまたはWindows Server 2008をインストールした場合,UACのリモート接続を許可する設定を実施する必要があります。設定方法については,「6.2.4(1)(d) UACを使用したWMIリモート接続の設定」を参照してください。