2.9.1 タスクとして実行できる操作と実行方法

保守期間にタスクとして登録できる操作は,操作の対象にするホストが物理ホストか仮想ホストかによって異なります。それぞれのホストごとにタスクとして実行できる操作を次の表に示します。

表2-32 タスクとして実行できる操作

操作対象となるホスト
物理ホスト仮想ホスト
VMwareまたはHyper-VHVM
デプロイ×
起動×
停止×
リブート
退避××
復元××
削除×
コマンド実行
監視開始
監視停止
強制リブート×
強制停止×
設定変更×
(凡例)
○:実行できる。
×:実行できない。
注※
デプロイおよび復元をタスクとして実行した場合,対象の仮想ホストが手動追加ホストとして追加されます。この手動追加ホストは,タスクが実行されて仮想ホストがデプロイおよび復元されたときに置き換えられます。
追加された手動追加ホストには,ホスト名と管理IPアドレスを設定する必要があります。
デプロイタスクの場合は,スケジュール画面から表示される予約画面の[ホスト詳細]タブから,対象の手動追加ホストに対してホスト名と管理IPアドレスを設定してください。ホスト名,または管理IPアドレスが未設定の手動追加ホストがある場合,予約を確定できません。
復元タスクの場合は,復元したい退避イメージが持つホスト名および管理IPアドレスが,手動追加ホストのホスト名および管理IPアドレスに自動で反映されます。復元タスクを設定後,ホスト名および管理IPアドレスは変更できません。変更したい場合は,復元タスクを削除したあと,再度設定してください。
なお,予約をキャンセルした場合,手動追加ホストも削除されます。

ポイント
タスクとして実行する任意のコマンドの実行について
  • コマンドを起動した時点でタスク完了となり,終了日時が設定されます。コマンドが終了するまで待機したりコマンド実行結果を格納したりすることはありません。
  • コマンドの実行ユーザーはJP1/ITRM Serviceの実行ユーザーとなります。
  • コマンドの作業フォルダは,ユーザー設定プロパティファイルで変更できます。指定キー名は,SE.commandWorkPathです。デフォルト値は,ITRMパス¥JP1ITRM¥userです。
  • コマンドは絶対パスで指定してください。
  • コマンドはタイムアウトされません。
  • コマンドの実行時にコマンドプロンプトは表示されません。
  • ユーザーが入力を必要とする画面が表示されるコマンドは使用できません。
JP1/ITRMが停止している間に実行予定だったタスクについて
JP1/ITRMが停止している間に実行時間が過ぎてしまったタスクは,JP1/ITRMの起動時に実行されます。JP1/ITRMの起動時に実行されるのは,実行待ちまたは待機中で,かつ起動した時間の30分以内前に実行予定だったタスクです。
同時に複数のタスクを実行したときの実行順序について
同時に複数のタスクを実行したときの実行順序については,タスクIDの番号順にタスクが実行されるわけではありません。

タスクに登録する操作は,自動で実行するか,手動で実行するかをタスクの登録時に選択できます。

タスクを自動で実行するか,手動で実行するかは,予約画面の[期間とタスク設定]画面で変更できます。変更できるタスクの条件を次の表に示します。

表2-33 タスクを自動で実行するか手動で実行するかを変更できる条件

変更する内容タスクの条件
自動から手動に変更次の状態のタスクの場合に変更できます。
  • 未設定
  • 実行待ち
  • 実行不可
手動から自動に変更
(凡例)
-:条件は特になし。
注※
タスクの状態については,「2.9.4 タスクの状態管理」を参照してください。