JP1/FTPの環境設定の一部を,OSの環境変数で定義できます。環境変数が設定された環境から,JP1/FTPデーモン(jftsd)を起動することによって,設定内容が有効になります。
環境変数名 | 値 |
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- JP1FTS_LS_OPTION
- LISTコマンドに対するJP1/FTPデーモンの応答(出力)に使用されるlsコマンドのオプションを設定できます。
| - lsコマンドに指定できるオプション(32文字以内)
- 指定したオプションを使用します。
- 指定なし
- 次のオプションを使用します。
- HP-UXの場合:-l
- Solarisの場合:-lg
- AIXの場合:-lA
- Linuxの場合:-lA
- 注意事項
- オプションの初めに,「-」を指定してください。
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- JP1FTS_LS_LANG※1
- LISTコマンドに対するJP1/FTPデーモンの応答(出力)に使用されるlsコマンドの表示言語を設定できます。
| - 環境変数LANGに指定できる値(32文字以内)
- 指定した表示言語を使用します。
- 指定なし
- JP1/FTPデーモン起動時の表示言語を使用します。
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- JP1FTS_AUTO_STDIO
- 自動起動プログラム(プロセス)の標準入出力およびエラー出力を指定できます。
| - パス名
- 指定したパス名を標準入出力およびエラー出力に割り当てます。
- 指定なし
- 標準入出力およびエラー出力はクローズされた状態になります。
- 注意事項
- オープンできない場合は,クローズされた状態になります。
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- JP1FTS_PRIVILEGE_ADDITION
- 自動起動プログラム(プロセス)の実ユーザIDを実効ユーザIDに合わせないように指定できます。※2
| - ON(文字列ONを指定する)
- 実ユーザIDを実効ユーザIDに合わせません。
- 指定なし
- 実ユーザIDを実効ユーザIDに合わせます。
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- JP1FTS_LARGEFILE
- サイズが最大4ギガバイト-(マイナス)1バイトまでのファイルの伝送ができるよう設定ができます。※3,※4,※5
| - ON(文字列ONを指定する)
- サイズが最大4ギガバイト-(マイナス)1バイトまでのファイルを伝送できます。
- 指定なし
- サイズが最大2ギガバイト以上のファイルの伝送ができません。
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- JP1FTS_LARGEFILE2
- 伝送できるファイルのサイズを制限せず,4ギガバイト以上のファイルを伝送できるようにする設定です。※4,※5,※6,※7
| - ON(文字列ONを指定する)
- 伝送ファイルサイズを制限しません。環境変数JP1FTS_LARGEFILEの設定は無視します。
- 指定なし
- 環境変数JP1FTS_LARGEFILEの設定に従います。
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- JP1FTS_CONREFUSELOG
- 接続ホスト制限機能により拒否した接続の記録をアクセスログに出力するかを設定します。
| - ON(文字列ONを指定する)
- 拒否した接続の記録をアクセスログに出力します。
- 指定なし
- 拒否した接続を記録しません。
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- JP1FTS_CSUPPLEGROUP
- クライアント側でセカンダリグループを使用するかを設定します。※8
| - ON(文字列ONを指定する)
- セカンダリグループを使用します。
- 指定なし
- セカンダリグループを使用しません。
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- JP1FTS_WKPORT_ENABLE
- FTPサーバ側でPORTコマンドにwell-knownポート(0~1023)が指定された場合,接続を許可するかを設定できます。
| - ON(文字列ONを指定する)
- well-knownポートへの接続を許可します。
- 指定なし
- well-knownポートへの接続を拒否します。
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- JP1FTS_ANOTHER_ADDRESS_ENABLE
- FTPサーバ側でPORTコマンドに制御コネクションを確立したクライアント(IPアドレス)以外が指定された場合,接続を許可するかを設定できます。
| - ON(文字列ONを指定する)
- 制御コネクションを確立したクライアント以外への接続を許可します。
- 指定なし
- 制御コネクションを確立したクライアント以外への接続を拒否します。
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- JP1FTS_MASK_CHMOD
- FTPサーバ側でSITE CHMODコマンドの受信を抑止するかを設定できます。※9
| - ON(文字列ONを指定する)
- SITE CHMODコマンドの受信を抑止します。
- 指定なし
- SITE CHMODコマンドの受信を抑止しません。
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- JP1FTS_MASK_PORT
- FTPサーバ側でPORTコマンドの受信を抑止するかを設定できます。※9
| - ON(文字列ONを指定する)
- PORTコマンドの受信を抑止します。
- 指定なし
- PORTコマンドの受信を抑止しません。
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