2.4.2 運用管理エージェントの起動・停止
運用管理コンソールを使用するためには,運用管理エージェントを起動する必要があります。
- 注意事項
- Linuxには運用管理エージェントはありません。
- <この項の構成>
- (1) 運用管理エージェントを起動する
- (2) 運用管理エージェントを停止する
(1) 運用管理エージェントを起動する
- スーパーユーザで,jftsaコマンドを実行する。
jftsaコマンドについては,「6. コマンド」の「jftsa-運用管理エージェントの起動-」を参照してください。
- 注意事項
- このコマンドは運用管理エージェントをバックグラウンドに移すとすぐに戻ります。その後,運用管理エージェントのサービス準備ができた時点で開始メッセージを出力します。そのため,コマンドが戻ってからメッセージが出力されるまでに時間差があります。
- 09-00以降では,08-50以前にあった引数Java_Pathを指定すると,エラーになります。
- 自動起動方法(HP-UX,Solarisの場合)
- システム開始時に,運用管理エージェントを自動起動するには,次の二つの方法があります。設定後,次のシステム開始時から有効になります。
- /etc/opt/jp1_fts/startupをテキストエディターなどで開き,注釈(:#)を削除して保存します。
- /etc/opt/jp1_fts/startup.modelを参考にして,カスタマイズしたシェルを/etc/opt/jp1_fts/startupと置き換えます。
- 自動起動方法(AIXの場合)
- システム開始時に,運用管理エージェントを自動起動するには,次の設定をします。設定後,次のシステム開始時から有効になります。
- 1. 起動コマンドの作成
- 次のどちらかの方法で起動コマンドを作成します。
- /etc/opt/jp1_fts/startupをテキストエディターなどで開き,注釈(:#)を削除して保存します。
- /etc/opt/jp1_fts/startup.modelを参考にして,カスタマイズしたシェルを/etc/opt/jp1_fts/startupと置き換えます。
- 2. 自動起動の設定
- mkitabコマンドを使用して,自動起動の設定をします。
# mkitab "jp1_fts:2:wait:/etc/opt/jp1_fts/startup"
- JP1シリーズを使用する場合は,自動起動の順序が正しく設定されるように,最初にJP1/Baseを設定し,そのあと,JP1シリーズを順次設定します。JP1/IM,JP1/AJS3を使用の場合は,そのあとにJP1/FTPの起動コマンドを登録してください。
- JP1/Base,JP1/IM,JP1/AJS3,JP1/FTPの順に自動起動を設定する場合,次のように指定してコマンドを実行します。
# mkitab -i hntr2mon "jp1base:2:wait:/etc/opt/jp1base/jbs_start"
# mkitab -i jp1base "jp1cons:2:wait:/etc/opt/jp1cons/jco_start"
# mkitab -i jp1cons "jp1ajs2:2:wait:/etc/opt/jp1ajs2/jajs_start"
# mkitab -i jp1ajs2 "jp1_fts:2:wait:/etc/opt/jp1_fts/startup"
- 設定後,lsitabコマンドを使用して,設定内容を確認してください。
- 次のように指定してコマンドを実行します。
# lsitab -a
- <出力例>
init:2:initdefault:
brc::sysinit:/sbin/rc.boot 3 >/dev/console 2>&1 # Phase 3 of system boot
:
hntr2mon:2:once:/opt/hitachi/HNTRLib2/etc/D002start
jp1base:2:wait:/etc/opt/jp1base/jbs_start
jp1cons:2:wait:/etc/opt/jp1cons/jco_start
jp1ajs2:2:wait:/etc/opt/jp1ajs2/jajs_start
jp1_fts:2:wait:/etc/opt/jp1_fts/startup
- 注意事項
- JP1 Version 6またはJP1 Version 7から,バージョンアップまたはリビジョンアップして使用する場合で,すでに自動起動を設定しているときには,/etc/rc.tcpipの次に示す行を削除してください。
- test -x /etc/opt/jp1_fts/startup && /etc/opt/jp1_fts/startup
- 削除後,上記の自動起動を設定してください。
(2) 運用管理エージェントを停止する
- スーパーユーザでftsastopコマンドを実行する。
ftsastopコマンドについては,「6. コマンド」の「ftsastop-運用管理エージェントの停止-」を参照してください。
- 自動停止方法(HP-UX,Solarisの場合)
- インストール後は,システム終了時に運用管理エージェントを自動停止するように設定されます。終了処理を変更したい場合は,/etc/opt/jp1_fts/stop.modelを参考にして作成したシェルを/etc/opt/jp1_fts/stopと置き換えてください。
- 自動停止方法(AIXの場合)
- システム停止時に運用管理エージェントを自動停止する場合には,/etc/rc.shutdownに次の記述を追加してください。なお,JP1/FTPデーモンの自動停止で追加済みの場合は不要です。
- 記述例
if [ -x /etc/opt/jp1_fts/stop ]
then
/etc/opt/jp1_fts/stop
fi
- /etc/rc.shutdownファイルがない場合は作成してください。その際,/etc/rc.shutdownファイルの属性を次の手順で設定してください。
chmod 550 /etc/rc.shutdown
chown root /etc/rc.shutdown
chgrp shutdown /etc/rc.shutdown
- なお,JP1シリーズを使用する場合は,JP1/Base,およびJP1/AJS3の停止処理の前にこの停止処理が動作するようにしてください。
- 上記以外の独自の終了をしたい場合は,/etc/opt/jp1_fts/stop.modelを参考にして作成したシェルを/etc/opt/jp1_fts/stopと置き換えてください。