伝送情報を伝送カードに登録します。[伝送要求の登録/実行一覧]ウィンドウから実行する方法と,コマンドで実行する方法を説明します。
また,伝送カードの登録は,既存の伝送カードをひな形として,登録内容を書き換え,別の伝送カードとして新規に登録することもできます。
(1) [伝送要求の登録/実行一覧]ウィンドウで実行する
図3-11 [伝送情報の登録]ダイアログボックス
[伝送情報の登録]ダイアログボックスの各設定項目を次の表に示します。
表3-6 [伝送情報の登録]ダイアログボックスの各設定項目
項目 | 設定内容 |
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伝送カード名称 ((1~20バイトの文字列)) | 伝送情報に付ける任意の名称を指定します。JP1/AJS3と連携する場合は,スペースを含まない伝送カード名称を指定してください。この項目は省略できません。 |
相手ホスト名 ((1~256バイトの文字列)) | 伝送する相手のホスト名称を指定します。システムで定義されているホスト名称(OSのインストールディレクトリ¥system32¥drivers¥etc¥hostsに記載されているホスト名称),またはIPアドレスを指定します。この項目は省略できません。 |
ポート番号 ((1~65535)) 《21》 | 伝送する相手のポート番号を指定します。省略した場合は,「21」が仮定されます。
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相手ユーザ名 ((1~50バイトの文字列)) | 伝送相手のログインユーザ名を指定します。この項目は省略できません。 |
パスワード ((0~50バイトの文字列)) | 伝送相手のログインユーザのパスワードを指定します。登録時にパスワードを省略している場合は,何も入力しません。 |
送受信種別 | 伝送の種類を指定します。
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伝送モード | 伝送するファイルによって伝送モードを指定します。
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出力種別 | 伝送後のファイルの出力方法を指定します。
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圧縮モード | 伝送するファイルを圧縮するかしないかを指定します。
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サイズ確認 | ファイル伝送後に,送信側と受信側でファイルサイズに変化がないかを確認するかどうかを指定します。サイズが変わっていた場合は,伝送エラーになります。 なおサイズ確認には,相手先FTPサーバがJP1/FTP(06-00以降)であることが必要です。 |
単/複伝送 | 単一ファイル伝送をするか,複数ファイル伝送をするかを指定します。
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ローカルファイル名 | 伝送種別が送信か受信かで,指定方法が次のように異なります。この項目は省略できません。
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リモートファイル名 | 伝送種別が送信か受信かで,指定方法が次のように異なります。この項目は省略できません。
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正常終了時起動プログラム名 ((0~259バイトの文字列)) | 伝送が正常終了したときに,クライアント(発信側)で自動起動させるプログラム名称をフルパスで指定します。引数を指定して,プログラム起動時に,プログラムへ伝送情報を引数として渡すこともできます。引数については,「3.3.1(1)引数キーワード」を参照してください。 なお,引数キーワードを変換後,文字列が2,048バイト以上になる場合,指定した自動起動プログラムの起動に失敗します。 |
異常終了時起動プログラム名 ((0~259バイトの文字列)) | 伝送が異常終了したときに,クライアント(発信側)で自動起動させるプログラム名称をフルパスで指定します。引数を指定して,プログラム起動時に,プログラムへ伝送情報を引数として渡すこともできます。引数については,「3.3.1(1)引数キーワード」を参照してください。 なお,引数キーワードを変換後,文字列が2,048バイト以上になる場合,指定した自動起動プログラムの起動に失敗します。 |
FTPコマンド ((0~300バイトの文字列)) | サーバと接続したあと,伝送する前に実行させるFTPコマンドを指定します。複数のコマンドを指定する場合は,「;(セミコロン)」でコマンド間を区切ってください。 (例)CWD C:¥users¥user1;SITE xxxx 指定できるコマンドは,データコネクションを確立しないコマンドに限られます。また,FTPサーバ側でコマンドが実行可能か否かは,FTPサーバに依存します。FTPサーバがJP1/FTPの場合
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コメント ((0~80バイトの文字列)) | 任意のコメントを記述できます。ここに記述されたコメントは,履歴情報にも表示されるので,どんな伝送かを記述しておくと便利です。コメントは,伝送相手には渡りません。 |
(2) ftsregcコマンドで実行する
新規に伝送情報を登録するコマンドの例を,次に示します。
既存の伝送カードを利用して伝送情報を登録するコマンドの例を,次に示します。
ftsregcコマンドについては,「6. コマンド」の「ftsregc-伝送情報の登録・変更・削除・表示-」を参照してください。