形式
mkdir[-p][-m パーミッション]ディレクトリ ...
機能
ディレクトリを作成します。
引数
シンボル内の順序 | 指定できる |
---|---|
1つ目 | アクセス権を設定する項目を指定します。複数同時に指定できます。指定できる項目を次に示します。省略するとすべてのユーザーが仮定されます。 u:所有者,g:グループ,o:その他,a:全ユーザー |
2つ目 | モードに対する操作を指定します。1つ目のシンボルで指定した項目に対して次の処理をします。 =:アクセス権の設定(上書き),+:アクセス権の追加,-:アクセス権の削除 設定,追加および削除する値は,3つ目のシンボルで指定します。 3つ目のシンボルに続けて2つ目および3つ目のシンボルを記述できます。このとき3つ目のシンボルは省略できます。 |
3つ目 | 設定するアクセス権を指定します。複数同時に指定できます。指定できる値を次に示します。 r:読み取り,w:書き込み,x:実行, s:実行時にユーザーまたはグループIDを設定する, t:スティッキービット, u:モードに現在設定されている所有者のアクセス権, g:モードに現在設定されているグループのアクセス権, o:モードに現在設定されているその他のアクセス権 省略するとアクセス権を設定する項目を消去します。消去した値を2つ目のシンボルに従って設定,追加および削除します。2つ目で設定する追加および削除では,3つ目で設定する値は変化しません。 sとtの指定は,1つ目でoだけを指定した場合には無視されます。 |
-permの指定値 | 同等の数値指定 | 説明 |
---|---|---|
u=x,g=w | 120 | uに対してxを設定し,gに対してwを設定しています。 |
u=x,g=u | 110 | uに対してxを設定し,gに対してuと同じ値を設定しています。 |
u=x,=u | 111 | uに対してxを設定し,そのあとa(省略値)にuと同じ値を設定しています。 |
u=x,u=w | 200 | uに対してxを設定し,そのあとuに対してwを設定(上書き)しています。 |
u=x,u+w | 300 | uに対してxを設定し,そのあとuに対してwを追加しています。 |
ug=x | 110 | uとgに対してxを設定しています。 |
u=rw | 600 | uに対してrおよびwを設定しています。 |
u=r+x | 500 | uに対してrを設定し,xを追加しています。 |
u=r=w | 200 | uに対してrを設定し,さらにwを設定(上書き)しています。 |
=x,u= | 011 | a(省略値)にxを設定し,uの設定を消去しています。 |
= | 000 | a(省略値)を消去しています。 |
戻り値
戻り値 | 意味 |
---|---|
0 | 正常終了 |
1以上 | エラー終了 |
注意事項
使用例
C:¥TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%¥mkdir C:¥USR¥JP1¥Dir2
C:¥TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%¥mkdir -w
mkdir: illegal option -- w
usage: mkdir [-p] [-m mode] directory ...