このマニュアルでは,JP1/Advanced Shellを使用して,バッチジョブのためのジョブ定義スクリプトを作成・実行する方法について説明しています。JP1/Advanced Shellは次の製品で構成されます。
JP1/Advanced ShellとJP1/Advanced Shell - Developerを区別する場合は,「実行環境」,「開発環境」と表記します。
対象読者
JP1/Advanced Shellを使用して,バッチジョブを開発・実行・管理する方を対象としています。また,このマニュアルは次の知識をある程度持つ方にお読みいただくことを前提に説明しています。
マニュアルの構成
このマニュアルは,次に示す章と付録から構成されています。
なお,このマニュアルは,WindowsおよびUNIXのOSに共通のマニュアルです。OSごとに差異がある場合は,本文中でそのつど内容を書き分けています。
読書手順
このマニュアルは,バッチジョブを実行する運用者とジョブ定義スクリプトを作成する開発者ごとに,必要な章または付録を選択して読むことができます。利用者に応じてお読みいただくことをお勧めします。
(凡例)
◎:中心の知識となるため,熟読してください。
○:一とおり読んでいただくことをお勧めします。
△:必要に応じて参照してください。
-:該当しません。
図中で使用する記号
このマニュアルの図中で使用する記号を,次のように定義します。
このマニュアルで使用している記号
このマニュアルの文法説明で使用する記号を次に示します。
記号 | 意味 |
---|---|
[ ] | 次の2つの意味があります。
|
< > | 各項目を記述するときに従わなくてはならない構文要素記号を示します。 |
{ } | この記号で囲まれている複数の項目の中から,一組の項目を必ず選択します。項目と項目の区切りは「|」で示します。
|
| (ストローク) | 複数の項目に対し,項目間の区切りを示し,「または」の意味を示します。
|
+ | この記号の直前に示された項目を繰り返して複数指定ができます。または,この記号の前後の項目が同時に設定されていることを示します。
|
* | この記号の直前に示された項目を指定しないか,または繰り返して複数指定ができます。
|
~ | この記号の直前に示されている項目を,この記号に続く< >,《 》,(( ))などの文法規則に従って記述する必要があることを示します。 |
《 》 | 項目を省略したときのデフォルト値を示します。 |
(( )) | 指定できる値の範囲を示します。 |
_(下線) | 選択記号で囲まれている項目を省略したときのデフォルト値を示します。 |
…および... (点線) | この記号の直前に示された項目を繰り返して複数個指定できることを示します。
|
太字 | 可変および強調を示します。 |
△ | 1個の半角のスペースを示しています。 |
△0 | 0バイト以上のスペースを指定します。スペースは省略できます。 |
△1 | 1バイト以上のスペースを必ず指定します。スペースは省略できません。 |
このマニュアルの構文要素記号を次に示します。
構文要素記号 | 指定できる文字の内容 |
---|---|
<数字> | 0|1|2|3|4|5|6|7|8|9 |
<英大文字> | A|B|C|…|Z |
<英小文字> | a|b|c|…|z |
<英字> | <英大文字>|<英小文字> |
<特殊文字> | ,|.|/|'|(|)|*|&|+|-|=|△(スペース)|¥ |
<8進数> | <0|1|2|3|4|5|6|7> + |
<10進数> | <数字> + |
<16進数字> | 0|1|2|3|4|5|6|7|8|9|A|B|C|D|E|F |
<整数> | 符号のある数字または符号のない数字の集まり。 |
<符号なし整数> | <数字>+ |
<記号名称> | {<英字>|<数字>|@|#|_(アンダースコア)} + 対象:ジョブ名など。 |
<環境変数名> | {<英字>|_(アンダースコア)}{<英字>|_(アンダースコア)|<数字>} * 対象:ファイル環境変数定義名,環境変数名,スクリプト拡張コマンドなど。 |
<パス名> | UNIXまたはWindowsのファイルパス名規則に従った文字列。 |
<任意文字列> | 任意の文字による文字列。
|
<ASCII文字列> | ASCII文字コード範囲中の,制御文字を除いた範囲(0x20~0x7e)の文字によって構成される文字列。 |