MessageコマンドでTarget引数に「Target_File」を指定して,ユニークなファイル名称を持ったユーザトレースファイルを大量に作成する場合,大量に作成されたファイル名,およびトレースファイルの書き出し位置などを管理するための情報が増えるため,トレース管理ファイルの容量が増えます。トレース管理ファイルの容量が増えると,以下の現象が発生します。
ユニークなファイル名称を持ったユーザトレースファイルを大量に作成する場合は,TextOpen/TextWrite/TextCloseコマンドを使用して,トレースファイルを作成してください。TextOpen/TextWrite/TextCloseコマンドで作成するファイルは,トレース管理ファイルの管理対象外のファイルになるため,トレース管理ファイルの容量が増えることはありません。
解析トレースファイル,および実行トレースファイルは標準でスクリプト実行時に発生するエラー情報を出力します。実行環境の設定によりトレースファイルを出力しない設定も可能ですが,スクリプト実行時に発生するステートメントやコマンドのエラーが出力されないため,原因が特定できない場合があります。このため,トレースファイルはできるだけ出力するようにしてください。ただし,実行トレースファイルを詳細に出力する指定をする※と,出力する情報量が多くなるため,スクリプトファイルの実行性能が劣化します。
トレースファイルを出力したくない場合は,各コマンドの実行結果を判定して,エラーの場合は,エラーとなったコマンド名,および_RTN_予約変数の内容をファイル等に出力して原因を特定する方法など,エラー処理設計を考慮したスクリプトを作成してください。
注※ 実行トレースファイルの出力レベルについては,「4.1.12 コマンドラインの設定ダイアログ」,または「6.2.2(3) /SPXLV(n)(または/spxlv(n))」を参照してください。
NetExecコマンドを実行するスクリプトを複数実行した場合,NetExecコマンド単位で相手先コンピュータとの処理が行われるため,NetExecコマンドを実行するスクリプトを複数実行すると,スクリプトの実行性能が劣化します。NetExecコマンドを実行するスクリプトは大量に実行しないでください。
Beepコマンドは,実行するOS,ハードウェア環境によってビープ音が鳴らない場合がありますので注意が必要です。詳細は,「8.14.3 Beep(スピーカからビープ音を鳴らす)」の注意事項を参照してください。
JP1/Scriptで指定する実行ファイルやテキストファイルなどのファイル名の絶対パスの制限は,258バイト以内です。相対パス指定の場合は,装置内の最上位階層から目的のファイルまでのパスで258バイト以内となります。