6.2.2 コマンドラインのパラメタの説明

<この項の構成>
(1) パラメタ
(2) /SPALV(n)(または/spalv(n))
(3) /SPXLV(n)(または/spxlv(n))
(4) /NOEVLOG(または/noevlog)

(1) パラメタ

コマンドラインに指定したパラメタは,スクリプトファイルで扱う位置変数%n(nは正の整数)に格納されます。

%0はスクリプトファイル名(フルパス),%1は第1パラメタ(%nは第nパラメタ)となります。

複数のパラメタを指定する場合は,コマンドラインの記述規則に従ってください。コマンドラインの記述規則については,「6.2.3 コマンドラインの記述規則」を参照してください。

以下の例で使用しているフォルダ名のProgram Filesは間に空白を含んでいます。

(例1)
スクリプトファイルの[実行環境の設定]ダイアログボックスでコマンドラインを指定する場合
〔ダイアログのコマンドラインの指定形式〕

ABC 123 "C:¥Program Files¥"

〔各位置変数に設定される値〕

%0:スクリプトファイル名
%1:ABC
%2:123
%3:C:¥Program Files¥

(例2)
ExecコマンドやNetExecコマンドからパラメタを指定してスクリプトファイルを呼び出す場合
〔コマンドラインの指定形式〕

Exec ("C:¥Temp¥Test.SPT",True,"ABC","123","""C:¥Program Files¥""")

〔各位置変数に設定される値〕

%0:C:¥Temp¥Test.SPT
%1:ABC
%2:123
%3:C:¥Program Files¥

(例3)
ユーザプログラムなどから実行形式(SPTXE.EXE)でコマンドラインを指定してスクリプトファイルを実行する場合
〔ユーザプログラムの指定形式〕

SPTXE.EXE C:¥Temp¥Test.SPT ABC 123 "C:¥Program Files¥"

〔各位置変数に設定される値〕

%0:C:¥Temp¥Test.SPT
%1:ABC
%2:123
%3:C:¥Program Files¥

(2) /SPALV(n)(または/spalv(n))

解析トレースファイルの出力の有無を指定します。このパラメタの指定を省略すると,解析トレースファイルが出力されます。nには0以上の整数を入力します。デフォルトは0以外です。

(例)
解析トレースファイルの出力を抑止したい場合

SPTXE.EXE  C:¥Temp¥Test.SPT  ABC  123  "C:¥Program Files¥"  /SPALV(0)

(3) /SPXLV(n)(または/spxlv(n))

実行トレースファイルの出力の有無,および出力レベルを指定します。このパラメタの指定を省略すると,実行トレースファイルにエラー時の結果だけが出力されます。nには0から3の整数を入力します。デフォルトは1です。2,または3を指定した場合は,出力する情報量が多くなるため,スクリプトファイルの実行性能が劣化します。

(例)
実行トレースファイルに,コマンド開始時刻と終了時刻も出力させる場合

SPTXE.EXE  C:¥Temp¥Test.SPT  ABC  123  "C:¥Program Files¥"  /SPXLV(3)

(4) /NOEVLOG(または/noevlog)

イベントログを出力させたくない場合に指定します。このパラメタの指定を省略すると,すべてのイベントログが出力されます。イベントログの種類については,「6.1.13 JP1/Scriptのイベントログ」を参照してください。

このパラメタの指定を省略すると,すべてのイベントログが出力されます。

/NOEVLOGまたは/noevlog
ログの種類がエラーの場合にだけログを出力する。
/NOEVLOG(n,n,…)または/noevlog(n,n,…)
nで指定したイベントIDのログは出力しない。nには複数のイベントIDを順不同で指定できる。複数のイベントIDをコンマで区切って指定する。
(例)
イベントIDが3(MessageEventLogコマンドを使ったユーザ指定)のログの出力を抑止したい場合

SPTXE.EXE  C:¥Temp¥Test.SPT  ABC  123  "C:¥Program Files¥"  /NOEVLOG(3)