JP1 Version 9 JP1/Script(Windows(R)用)

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6.1.13 JP1/Scriptのイベントログ

JP1/Scriptでは状況に応じてイベントログを出力します。また,ユーザ側でもMessageEventLogコマンドを使ってイベントログの出力を指定することができます。

出力されるイベントIDとイベントログ,および内容を,表6-6に示します。

表6-6 イベントIDとイベントログ

イベントID 種類 イベントログ 出力される内容1
1 情報 スクリプト実行開始時の情報ログ スクリプトの実行を開始しました。(スクリプトファイル名
2 情報 スクリプト実行終了時の情報ログ スクリプトの実行を終了しました。(スクリプトファイル名
3 ※2 MessageEventLogコマンドを使ったユーザ指定のログ MessageEventLogコマンドで指定されたメッセージ
4 エラーおよび警告 JP1/ScriptサービスやScriptランチャ実行時のエラーログ,および警告ログ JP1/Scriptのインストールに失敗している可能性があります。JP1/Scriptをインストールし直してください。
自動起動情報ファイルの内容が不正です。自動起動情報ファイルを再作成してください。(自動起動情報ファイル名
発生したエラーのエラーメッセージ
5 警告 ExitWindowsコマンド実行時の警告ログ ExitWindows(コマンドで指定されたシャットダウン操作の種別)コマンドが発行されました。(スクリプトファイル名
ExitWindowsコマンドの実行に失敗しました。(関数名,エラーコード
6 警告 JP1/IM,またはJP1/Baseへのイベント発行失敗時の警告ログ JP1/Integrated Managerの関数でエラーが発生しました。(JP1/IMまたはJP1/Baseの関数名::JP1/IMまたはJP1/Baseの関数のエラー状態コード
7 情報 TerminateProcessコマンド実行時の情報ログ TerminateProcess(Id=コマンドで指定されたプロセスID)コマンドが発行されました。(スクリプトファイル名
83 情報 JP1/Scriptサービスとランチャの実行開始,および実行終了時の情報ログ Scriptランチャを開始します。(日付 時刻 システム起動時からの経過時間)
Scriptランチャを終了します。(日付 時刻 システム起動時からの経過時間)
ScriptランチャのNetExecスレッドを開始します。(日付 時刻 システム起動時からの経過時間)
ScriptランチャのNetExecスレッドを終了します。(日付 時刻 システム起動時からの経過時間)
Script終了制御ランチャが実行されました。(日付 時刻 システム起動時からの経過時間)
JP1/Scriptサービスを開始します。(日付 時刻 システム起動時からの経過時間)
JP1/Scriptサービスを終了します。(日付 時刻 システム起動時からの経過時間)
JP1/ScriptサービスのNetExecスレッドを開始します。(日付 時刻 システム起動時からの経過時間)
JP1/ScriptサービスのNetExecスレッドを終了します。(日付 時刻 システム起動時からの経過時間)
JP1/Scriptファイルマッピングオブジェクト制御スレッドを開始します。(日付 時刻 システム起動時からの経過時間)
JP1/Scriptファイルマッピングオブジェクト制御スレッドを終了します。(日付 時刻 システム起動時からの経過時間)
16 エラー 複数スクリプト起動時のエラーログ 指定されたスクリプトファイルは既に起動されています。(スクリプトファイル名
17 警告 スクリプト強制終了時の警告ログ JP1/Scriptのプロセスを強制終了しました。(スクリプトファイル名
18 警告 打ち切り時間経過によるスクリプト終了時の警告ログ 打ち切り時間を経過したためJP1/Scriptのプロセスを終了しました。(スクリプトファイル名
19 情報 文法エラーによるスクリプト終了時の情報ログ スクリプトの実行を終了しました。文法エラーがありました。(スクリプトファイル名
96 エラー スクリプト実行開始時,JP1/Scriptサービスの状態が実行中以外だったときのエラーログ JP1/Scriptサービスの状態が実行中以外のため,解析/実行トレースに実行結果が出力されません。またMessage/EntryStartUp/CancelStartUp/グローバル変数操作コマンドの実行がエラーになります。JP1/Scriptサービスを開始してから実行してください。(スクリプトファイル名
98※4 エラー 解析トレース,および実行トレース未出力時(/SPALV(0),または/SPXLV(0)指定時)のエラーログ ユーザ名 :スクリプト実行時のユーザ名
スクリプトファイル名:スクリプトファイル名
次のようなエラーがありました。
エラーの行位置 行目;発生したエラーのエラーメッセージ
99 エラー スクリプト実行開始時のエラーログ 発生したエラーのエラーメッセージ

注※1
斜体になっている部分はログごとに内容が変わる埋め字を示しています。また日付はyyyy/mm/dd,時刻はhh:mm:ss.ss,システム起動時からの経過時間はミリ秒で表示します。

注※2
MessageEventLogコマンドで指定したイベントの種類です。

注※3
このイベントログの出力を抑止する場合は,次に示すレジストリキーの値を次のように設定してください。

〔レジストリキー〕
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\HITACHI\JP1/Script\SPTF\SPV

〔値名〕
CommandLine

〔値のデータタイプ〕
REG_SZ

〔値〕
/NOEVLOG(8)

〔設定が有効になるタイミング〕
スクリプトファイルの次回実行時

注※4
このエラーをイベントログに出力する場合は,次に示すレジストリキーの値を次のように設定してください。

〔レジストリキー〕
HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\HITACHI\JP1/Script\SPTX

〔値名〕
ErrorEventLog

〔値のデータタイプ〕
REG_DWORD

〔値〕
1:イベントログに出力する
1以外:イベントログに出力しない

〔設定が有効になるタイミング〕
スクリプトファイルの次回実行時

これらのイベントログのうち,ログの種類がエラー以外のイベントログは,出力を抑止することができます。出力抑止を指定する場合は,「6.2.2(4) /NOEVLOG(または/noevlog)」を参照してください。