付録B.1 プロセス一覧(Windowsの場合)
WindowsホストでJP1/Power Monitorを実行する際のプロセス構成は,次のようにホストの運用方法によって異なります。
- 自ホストを起動・終了する場合
- マネージャーホストの場合
- エージェントホストの場合
それぞれのプロセス構成について説明します。
- <この項の構成>
- (1) 自ホストを起動・終了する場合のプロセス構成
- (2) マネージャーホストの場合のプロセス構成
- (3) エージェントホストの場合のプロセス構成
- (4) プロセス一覧
- (5) JP1/Power MonitorのプロセスをJP1/Cm2/SSOで監視する場合の注意事項
(1) 自ホストを起動・終了する場合のプロセス構成
自ホストを起動・終了する場合のプロセス構成を次に示します。
図B-1 Windowsホストで自ホストを起動・終了する場合のプロセス構成
![[図データ]](figure/zu990100.gif)
(2) マネージャーホストの場合のプロセス構成
マネージャーホストの場合のプロセス構成を次に示します。
図B-2 マネージャーホストのプロセス構成
![[図データ]](figure/zu990200.gif)
(3) エージェントホストの場合のプロセス構成
エージェントホストの場合のプロセス構成を次に示します。
図B-3 エージェントホストの場合のプロセス構成
![[図データ]](figure/zu990300.gif)
(4) プロセス一覧
Windows版JP1/Power Monitorのプロセスの一覧を次の表に示します。なお,表中のプロセス名の後ろに記載されている値は,同時に起動できるプロセス数です。
表B-1 Windows版JP1/Power Monitorのプロセス一覧
プロセス名(プロセス数) | 機能 |
---|
powendar(1)※ | 自ホストの電源制御を管理するプロセス |
SRVCEMGR(論理ホスト数+1) | 他ホストの電源を制御する場合,マネージャーホスト側で実行されるプロセス |
SRVCEAGT(1) | 他ホストの電源を制御する場合,エージェントホスト側で実行されるプロセス |
- 注※
- 同時に起動できるプロセス数は1ですが,瞬間的に実行中のpowendarプロセス数が2となる場合があります。
(5) JP1/Power MonitorのプロセスをJP1/Cm2/SSOで監視する場合の注意事項
JP1/Power MonitorのプロセスをJP1/Cm2/SNMP System Observerのプロセス監視機能を使用して監視する場合は,以下の情報を基にJP1/Cm2/SNMP System Observerの監視条件を設定してください。
(a) 物理ホスト
監視アプリケーション名:JP1/Power Monitor(Windows)
付加情報:JP1/PW(Windows):Physical host
種別:コマンドライン名
監視プロセス数:1~2
監視プロセス情報
プロセス名 | しきい値 | 子プロセス数 |
---|
下限 | 上限 |
---|
powendar | 1 | 2 | 0 |
SRVCEAGT※1 | 1 | 1 | 0 |
SRVCEMGR※2 | 1 | 1 | 0 |
- 注※1
- JP1/Cm2/SNMP System Observerで監視するホストを,エージェントホストとして運用しない(JP1/PW Agent Service サービスを起動しない)場合は監視不要です。
- 注※2
- JP1/Cm2/SNMP System Observerで監視するホストを,マネージャーホストとして運用しない(JP1/PW Manager Service サービスを起動しない)場合は監視不要です。
(b) 論理ホスト
監視アプリケーション名:JP1/Power Monitor(Windows)
付加情報:JP1/PW(Windows):Logical host
種別:コマンドライン名
監視プロセス数:1
監視プロセス情報
プロセス名 | しきい値 | 子プロセス数 |
---|
下限 | 上限 |
---|
SRVCEMGR | 1 | 1 | 0 |
- 注意事項
- クラスタシステムで複数の論理ホストを運用している場合,JP1/Power Monitorのマネージャーサービス(論理ホスト対応JP1/PW Manager Service サービス)を複数の論理ホストで同時に起動しないでください。また,物理ホストのJP1/Power Monitorのマネージャーサービス(JP1/PW Manager Service サービス)を起動しないでください。
- 登録方法
クラスタシステムで運用しているJP1/Power Monitorを監視する場合,登録方法は以下の手順で行います。
なお,次の設定によってJP1/Power Monitor以外の障害によるフェールオーバーで系切り替えが発生した場合に,JP1/Cm2/SNMP System Observerが[危険]と発報するのを防止します。JP1/Power Monitor自身の障害によるフェールオーバー時には,系切り替えによって復旧した場合でもJP1/Cm2/SNMP System Observerが[危険]と発報します。
- クラスタシステムを構成する各物理ホストのホスト名を[監視サーバ名]として登録します。なお,[監視サーバ名]に論理ホスト名を指定することはできません。
- [監視サーバ名]の下に,論理ホストの監視アプリケーション名(JP1/Power Monitor(Windows))を登録します。
- 監視アプリケーション名にJP1/Power Monitorの監視プロセスを登録します。
- 運用
次の手順で行います。ssopsstartコマンド,およびssopsstopコマンドはJP1/Cm2/SNMP System Observerで提供しているコマンドです。
- JP1/Power Monitor以外のアプリケーションも監視する場合は,JP1/Power Monitorのアプリケーション監視モードをOFF状態として,OSの起動時にJP1/Cm2/SNMP System Observerを自動起動させます。
- JP1/Power Monitorだけ監視する場合は,OSの起動時にJP1/Cm2/SNMP System Observerを自動起動させないでください。
- クラスタソフトの設定で,JP1/Power Monitorの起動完了後に以下のコマンドを実行させてJP1/Cm2/SNMP System Observerを起動させます。
ssopsstart -a アプリケーション名 -s 監視サーバ名
- クラスタソフトの異常検知時の設定で,JP1/Power Monitorを停止させる前に以下のコマンドを実行させてJP1/Cm2/SNMP System Observerを停止します。
ssopsstop -a アプリケーション名 -s 監視サーバ名
登録方法・運用の詳細についてはマニュアル「JP1/Cm2/SNMP System Observer」を参照してください。