はじめに

このマニュアルは,JP1/Automatic Job Management System 3 - User Job Operation(以降,JP1/AJS3 - User Job Operationと略します)について説明したものです。このマニュアルを利用することで,JP1/Automatic Job Management System 3(以降,JP1/AJS3と略します)のシステム管理者の方がJP1/AJS3 - User Job Operationの使用ユーザーや運用する業務を定義できるようになることを目的としています。

対象読者

このマニュアルでは,次の方にお読みいただくことを前提に説明しています。

また,次の知識を持っていることを前提としています。

マニュアルの構成

このマニュアルは,次に示す編から構成されています。

第1編 概要編
JP1/AJS3 - User Job Operationの特長,システム構成,および機能について説明しています。
第2編 設計編
JP1/AJS3 - User Job Operationの使用ユーザーや運用する業務を定義する上で必要な検討項目について説明しています。また,JP1/AJS3 - User Job Operationを効率良く運用するために必要な見積もりについても説明しています。
第3編 構築・運用編
JP1/AJS3 - User Job Operationをインストールおよびセットアップして,JP1/AJS3 - User Job Operationを運用する方法について説明しています。クラスタシステムでの運用方法や,トラブル発生時の対処方法についても説明しています。
第4編 リファレンス編
JP1/AJS3 - User Job Operation/Definerの画面,使用できるコマンド,発行するJP1イベント,および表示されるメッセージについて説明しています。

関連マニュアル

このマニュアルの関連マニュアルを次に示します。必要に応じてお読みください。

JP1/AJS関連

JP1関連

読書手順

このマニュアルは,利用目的に合わせて章または節を選択して読むことができます。利用目的別にお読みいただくことをお勧めします。

マニュアルを読む目的記述個所
JP1/AJS3 - User Job Operationの概要について知りたい特長,運用イメージ,前提条件1章
JP1/AJS3 - User Job Operationの主な機能2章
JP1/AJS3 - User Job Operationを使用する上での検討項目について知りたい公開する業務,およびシステムの検討項目,およびシステムの見積もり値3章
JP1/AJS3 - User Job Operationの構築・運用方法について知りたいインストール方法と,使用前に必要なセットアップ4章
JP1/AJS3 - User Job Operationをクラスタシステムで運用する場合のインストール方法と,使用前に必要なセットアップ5章
環境設定方法6章
サービスの詳細とプロセスの再起動の設定7章
JP1/AJS3 - User Job Operation/Clientの使用ユーザーや運用する業務の定義方法8章
バックアップとリカバリーの方法9章
運用中の設定項目の変更10章
クラスタシステムでの運用方法11章
トラブル発生時の対処12章
JP1/AJS3 - User Job Operationのリファレンス情報について知りたいJP1/AJS3 - User Job Operation/Definerの画面の表示項目13章
コマンドの詳細14章
発行するJP1イベント15章
メッセージの詳細と対処方法16章
JP1/AJS3 - User Job Operationを使用する上での参考情報や用語について知りたいJP1/AJS3 - User Job Operation/Clientの操作方法付録A
インストール時に作成されるファイルおよびフォルダ付録B
プロセスの詳細付録C
使用するポート番号付録D
JP1/AJS3 - User Job Operationの制限値付録E
操作ログの詳細付録F
用語解説付録G

このマニュアルでの表記

このマニュアルでは,日立製品およびその他の製品の名称を省略して表記しています。また,英略語を使用しています。正式名称と,このマニュアルでの表記を次の表に示します。

このマニュアルでの表記正式名称
JP1/AJS3JP1/AJS3 - ManagerJP1/Automatic Job Management System 3 - Manager
JP1/AJS3 - AgentJP1/Automatic Job Management System 3 - Agent
JP1/AJS3 - ViewJP1/Automatic Job Management System 3 - View
JP1/AJS2JP1/AJS2 - ManagerJP1/Automatic Job Management System 2 - Manager
JP1/AJS2 - AgentJP1/Automatic Job Management System 2 - Agent
JP1/AJS2 - ViewJP1/Automatic Job Management System 2 - View
JP1/AJS3 - User Job OperationServerJP1/Automatic Job Management System 3 - User Job Operation/ServerJP1/Automatic Job Management System 3 - User Job Operation
DefinerJP1/Automatic Job Management System 3 - User Job Operation/Definer
ClientJP1/Automatic Job Management System 3 - User Job Operation/Client
AIRAdobe AIR
Windows 7Microsoft(R) Windows(R) 7 Professional
Microsoft(R) Windows(R) 7 Enterprise
Microsoft(R) Windows(R) 7 Ultimate
Windows Server 2003Windows Server 2003Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Enterprise Edition
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Standard Edition
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Enterprise Edition
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Standard Edition
Windows Server 2003(x64)Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Enterprise x64 Edition
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Standard x64 Edition
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Enterprise x64 Edition
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Standard x64 Edition
Windows Server 2008Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Datacenter
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Enterprise
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Enterprise
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Standard
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Standard
Windows VistaMicrosoft(R) Windows Vista(R) Business
Microsoft(R) Windows Vista(R) Enterprise
Microsoft(R) Windows Vista(R) Ultimate
Windows XP ProfessionalMicrosoft(R) Windows(R) XP Professional Operating System
注※
コンポーネント名です。

Windows 7,Windows Server 2008,Windows Vista,Windows Server 2003,およびWindows XP Professionalを総称してWindowsと表記することがあります。

JP1/AJS2をご使用の方へ

JP1/AJS3 - User Job Operationは,JP1/AJS3とJP1/AJS2のどちらとも接続できますが,このマニュアルではJP1/AJS3と表記しています。JP1/AJS2をご使用の場合,特に断り書きがないかぎりは,「JP1/AJS3」を「JP1/AJS2」に読み替えてください。

また,マニュアル中でJP1/AJS3のマニュアルを参照している場合は,次の表を参考に,JP1/AJS2のマニュアルに読み替えてください。

JP1/AJS3のマニュアルJP1/AJS2のマニュアル
JP1 Version 9 JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編)JP1 Version 8 JP1/Automatic Job Management System 2 設計・運用ガイド
JP1 Version 9 JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド1JP1 Version 8 JP1/Automatic Job Management System 2 セットアップガイド
JP1 Version 9 JP1/Automatic Job Management System 3 トラブルシューティングJP1 Version 8 JP1/Automatic Job Management System 2 設計・運用ガイド
JP1 Version 9 JP1/Automatic Job Management System 3 メッセージ1JP1 Version 8 JP1/Automatic Job Management System 2 メッセージ
JP1 Version 9 JP1/Automatic Job Management System 3 メッセージ2JP1 Version 8 JP1/Automatic Job Management System 2 メッセージ

このマニュアルで使用する英略語

このマニュアルで使用する英略語を次に示します。

英略語正式名称
CNCommon Name
CSVComma Separated Value
DBDataBase
DHCPDynamic Host Configuration Protocol
DNDistinguished Name
EUCExtended UNIX Code
GUIGraphical User Interface
IDIDentification number
IPInternet Protocol
IPFItanium(R) Processor Family
JISJapanese Industrial Standard code
LANLocal Area Network
LDAPLightweight Directory Access Protocol
OSOperating System
OUOrganization Unit
PCPersonal Computer
PDFPortable Document Format
SSLSecure Socket Layer
TCP/IPTransmission Control Protocol/Internet Protocol
UNCUniversal Naming Convention
URLUniform Resource Locator
UTFUCS Transformation Format

マニュアルで使用する記号

このマニュアルで使用する記号を次の表に示します。

記号意味
[ ]メニュー項目,ダイアログボックス,ボタンなどを示します。
(例)
[ファイル]-[新規作成]を選択する。
上記の例では,メニューバーの[ファイル]を選んで,ドロップダウンリストの[新規作成]を選択することを示します。

コマンドの文法に使用する記号

コマンド,およびパラメーターの説明で使用する記号を次の表に示します。

記号意味と例
|
(ストローク)
複数の項目に対して項目間の区切りを示し,「または」の意味を示します。
(例)
「A|B|C」は,「A,B,またはC」を示します。
{ }
(波括弧)
この記号で囲まれている複数の項目の中から,一組の項目を必ず選択します。項目と項目の区切りは「|」で示します。
(例)
「{A|B|C}」は,「A,B,またはCのどれかを必ず指定する」ことを示します。
[ ]
(角括弧)
この記号で囲まれている項目は,任意に指定できます(省略できます)。
(例)
「[A]」は,「必要に応じてAを指定する」ことを示します(必要でない場合は,Aを省略できます)。
「[B|C]」は,「必要に応じてB,またはCを指定する」ことを示します(必要でない場合は,BおよびCを省略できます)。

数式で使用する記号

このマニュアルの数式中で使用する記号を,次の表に示します。

記号意味
×乗算記号を示します。
/除算記号を示します。

図中で使用する記号

このマニュアルの図中で使用する記号を次の図に示します。

[図データ]

デフォルトのインストール先フォルダ

JP1/AJS3 - User Job Operationのデフォルトのインストール先フォルダは,次のとおりです。

Serverのデフォルトのインストール先フォルダ
システムドライブ¥Program Files¥Hitachi¥JP1AJS3UJO¥JP1_AJS3 - UJO_Server
Definerのデフォルトのインストール先フォルダ
システムドライブ¥Program Files¥Hitachi¥JP1AJS3UJO¥JP1_AJS3 - UJO_Definer
Clientのデフォルトのインストール先フォルダ
システムドライブ¥Program Files¥Hitachi¥JP1AJS3UJO¥JP1_AJS3 - UJO_Client
注※
64ビット版のWindows Server 2008およびWindows Server 2003(x64)の場合は,「Program Files」を「Program Files(x86)」と読み替えてください。

このマニュアルで使用する「Administrators権限」について

このマニュアルで表記している「Administrators権限」とは,ローカルPCに対してAdministrators権限を持つユーザーを指します。ローカルPCに対してAdministrators権限を持つユーザーであれば,ローカルユーザー,ドメインユーザー,およびActive Directory環境で動作に違いはありません。

KB(キロバイト)などの単位表記について

1KB(キロバイト),1MB(メガバイト),1GB(ギガバイト),1TB(テラバイト)はそれぞれ1,024バイト,1,0242バイト,1,0243バイト,1,0244バイトです。