13.3.1 画面構成
[JP1/AJS3 - User Job Operation/Definer]ウィンドウは,次の三つのエリアで構成されています。
- [スケジューラーサービス一覧]エリア
- [ルートジョブネット階層表示]エリア
- [公開ジョブネット]エリア
[JP1/AJS3 - User Job Operation/Definer]ウィンドウを次の図に示します。
図13-3 [JP1/AJS3 - User Job Operation/Definer]ウィンドウ
![[図データ]](figure/zu130030.gif)
それぞれのエリアの表示項目について説明します。
- <この項の構成>
- (1) [スケジューラーサービス一覧]エリア
- (2) [ルートジョブネット階層表示]エリア
- (3) [公開ジョブネット]エリア
(1) [スケジューラーサービス一覧]エリア
JP1/AJS3からルートジョブネットの一覧を取得するために,JP1/AJS3のマネージャーホストおよびスケジューラーサービスを追加・削除するエリアです。
ここに追加したスケジューラーサービスに属するルートジョブネットからClientユーザーに公開するルートジョブネットを選定します。
- スケジューラーサービス一覧
- [追加]ボタンで追加したJP1/AJS3のマネージャーホストおよびスケジューラーサービスの名称が表示されます。
- [追加]ボタン
- スケジューラーサービスを一覧に追加します。このボタンをクリックすると,[スケジューラーサービスの追加]ダイアログボックスが表示されます。
- なお,追加できるスケジューラーサービスは最大128個です。
- [削除]ボタン
- スケジューラーサービスを一覧から削除します。一覧でスケジューラーサービスを選択すると[削除]ボタンをクリックできるようになります。
- ボタンをクリックすると,削除確認のメッセージが表示されます。
- なお,公開ジョブネットとして定義したルートジョブネットが属するスケジューラーサービスを削除した場合,該当する公開ジョブネットの定義も削除されます。
(2) [ルートジョブネット階層表示]エリア
[スケジューラーサービス一覧]エリアで選択しているスケジューラーサービスに属するジョブグループおよびルートジョブネットがツリー形式で表示されます。
- ルートジョブネットの階層表示
- [スケジューラーサービス一覧]エリアで選択しているスケジューラーサービスをルートとして,その配下のジョブグループおよびルートジョブネットがツリー形式で表示されます。ただし,ここに表示されるユニットは,ログインしているDefinerユーザーに対応するJP1ユーザーが参照できるユニットに限ります。
- スケジューラーサービスまたはジョブグループを右クリックすると表示されるポップアップメニューで[更新]を選択すると,JP1/AJS3から最新の情報が取得され,表示内容が更新されます。
- [公開]ボタン
- ルートジョブネット階層表示で選択しているルートジョブネットを[公開ジョブネット]エリアの[開いている階層]ペインに追加し,公開ジョブネットとして登録します。
- [ルートジョブネット階層表示]エリアでルートジョブネットを選択すると[公開]ボタンをクリックできるようになります。
- 追加できる公開ジョブネット数は最大5,000個です。
(3) [公開ジョブネット]エリア
JP1/AJS3のルートジョブネットをClientユーザーに実行・監視させるための設定をするエリアです。
- [削除]ボタン
- [階層表示]ペインのツリーで選択している業務グループ,または[開いている階層]ペインで選択している公開ジョブネットを削除します。
- 業務グループまたは公開ジョブネットを選択すると[削除]ボタンをクリックできるようになります。
- ボタンをクリックすると,削除確認のメッセージが表示されます。
- なお,業務グループを削除した場合は,その配下の業務グループおよび公開ジョブネットもすべて削除されます。
[公開ジョブネット]エリアは,次の三つのペインで構成されます。
- [階層表示]ペイン
- [開いている階層]ペイン
- [公開設定]ペイン
それぞれのペインについて,次に説明します。
●[階層表示]ペイン
公開ジョブネットを階層で管理する場合に業務グループを作成するペインです。
- 業務グループの階層表示
- 「/(ルート)」をルートとした公開ジョブネットを管理するための業務グループがツリー形式で表示されます。
- 作成できる業務グループは最大5,000個です。また,業務グループの階層はデフォルトで最大5階層です。
- なお,ここで作成した業務グループ階層は,そのままの表示順・階層構造でClientの画面に表示されます。必要に応じて,ドラッグアンドドロップで作成した業務グループの表示順を並べ替えたり,階層構造を変更したりしてください。
- [グループ作成]ボタン
- [階層表示]ペインのツリーで選択している業務グループの配下に業務グループを作成します。「/(ルート)」または業務グループを選択すると[グループ作成]ボタンをクリックできるようになります。
- [グループ作成]ボタンをクリックすると,[業務グループの追加]ダイアログボックスが表示されます。
●[開いている階層]ペイン
登録されている公開ジョブネットを表示するペインです。
- 公開ジョブネット一覧
- 登録されている公開ジョブネットが一覧で表示されます。
- 業務グループで階層管理している場合は,[階層表示]ペインで選択している業務グループの配下に定義された公開ジョブネットが一覧で表示されます。
- 公開ジョブネット一覧で公開ジョブネットを選択すると,[公開設定]ペインに選択した公開ジョブネットの公開設定が表示されます。
- 公開ジョブネット一覧に表示されている公開ジョブネットを,[階層表示]ペインに表示されている各業務グループにドラッグアンドドロップすることで,階層を移動させることもできます。
●[公開設定]ペイン
[開いている階層]ペインの公開ジョブネット一覧で選択している公開ジョブネットの公開設定を設定するペインです。公開設定とは,Clientユーザーにルートジョブネットを公開するための各種設定のことです。
- [ユニット名]
- 公開ジョブネットのJP1/AJS3上のユニット名が,「マネージャーホスト名:スケジューラーサービス名:ルートジョブネット完全名」の形式で表示されます。
- ユニット名が長くて最後まで表示されないときは,ユニット名全体をドラッグして選択状態にすると,ユニット名を最後まで表示できます。
- また,ユニット名を右クリックすると表示されるポップアップメニューから[すべてを選択]を選択して[コピー]を選択すると,クリップボードにユニット名をコピーできます。
- [表示業務名]
- 公開ジョブネットのClientでの公開用の名称(業務名)を40バイト以内で指定します。重複した名称も指定できます。ただし,次の文字は指定できません。
- デフォルトはルートジョブネットの正式名称(JP1/AJS3に定義されている名称)です。指定しない場合は,ルートジョブネットの正式名称でClientユーザーに公開されます。
- 注意事項
- 指定した文字の文字幅によっては,Clientで表示しきれない場合があります。20文字以上指定した場合は,Clientでの表示を確認してください。
- [許可する操作]※
- Clientユーザーに許可する操作を設定します。
- [業務実行]
Clientユーザーに公開ジョブネットの実行を許可する場合にチェックします。
- [業務監視]
Clientユーザーに公開ジョブネットの監視を許可する場合にチェックします。
- 業務実行と業務監視の両方を設定することもできます。デフォルトでは,[業務実行]だけがチェックされています。
- [終了確認間隔]※
- 公開ジョブネットがClientユーザーによって実行されたあとに,ServerがJP1/AJS3 - Managerにルートジョブネットの状態を問い合わせる間隔,およびClientがServerに公開ジョブネットの状態を問い合わせる間隔を設定します。
- 設定できる値は,30~3,600(単位:秒)です。デフォルトは300秒です。
- [中止方法]※
- Clientユーザーによって実行されたルートジョブネットの中止方法を次の三つから選択します。デフォルトは「中断」です。
- [中断]
Clientユーザーが実行中の公開ジョブネットを中止した場合,ルートジョブネットを中断します。
- [強制終了]
Clientユーザーが実行中の公開ジョブネットを中止した場合,ルートジョブネットを強制終了します。
- [中止できない]
Clientユーザーの操作では実行中の公開ジョブネットを中止できないようにします。
- [アクセス可能メンバー]※
- 公開ジョブネットの操作を許可するClientユーザーおよびユーザーグループが一覧で表示されます。
- Clientユーザーとして定義されているすべてのユーザーに操作が許可されている場合は,[メンバー名]に「*」,[表示名]に「すべてのユーザー」が表示されます。また,ユーザーグループが設定されている場合は,[メンバー名]に「グループ名/*」,[表示名]に「ユーザーグループのパス」が表示されます。
- デフォルトでは,すべてのユーザーに操作が許可されています。
- ヘッダーの[メンバー名][表示名]をクリックすると,名前の文字コード昇順/降順にユーザーの表示順を並べ替えられます。
- [編集]ボタン
- [アクセス可能メンバー]を設定または変更します。
- このボタンをクリックすると,[アクセス可能メンバーの編集]ダイアログボックスが表示されます。
- [説明]
- Clientの画面で,公開ジョブネットのアイコンのツールチップとして表示させるコメントを500バイト以内で設定できます。デフォルトは,JP1/AJS3のルートジョブネットに定義されているコメントです。
- 注意事項
- 指定した文字の文字幅によっては,Clientで表示しきれない場合があります。40文字以上指定した場合は,Clientでの表示を確認してください。
- [ガイド]
- ガイドが設定してあるかどうかが表示されます。[ガイドの編集]ダイアログボックスにガイドの内容が入力してあると「設定済」になります。デフォルトは「未設定」です。
- [編集]ボタン
- ガイドに表示される内容を編集します。このボタンをクリックすると,[ガイドの編集]ダイアログボックスが表示されます。
- [マクロ変数]
- 公開ジョブネットの実行時に設定されるマクロ変数名が一覧で表示されます。
- ドラッグアンドドロップで,マクロ変数の表示順を並べ替えることもできます。
- [追加]ボタン
- マクロ変数の設定を追加します。このボタンをクリックすると,[マクロ変数の追加]ダイアログボックスが表示されます。追加できるマクロ変数は最大29個です。
- [変更]ボタン
- 一覧で選択しているマクロ変数の設定を変更します。一覧でマクロ変数を選択すると[変更]ボタンをクリックできるようになります。
- ボタンをクリックすると,[マクロ変数の設定変更]ダイアログボックスが表示されます。
- [削除]ボタン
- 一覧で選択しているマクロ変数の設定を削除します。一覧でマクロ変数を選択すると[削除]ボタンをクリックできるようになります。
- [結果ファイル]
- 公開ジョブネットの実行結果として出力されるファイルをClientユーザーがダウンロードできるようにする場合,ファイルの完全パスを指定します。
- UNCまたはURLを指定できます。デフォルトは空白です。
- 結果ファイルは10ファイルまで指定でき,1ファイルにつき260バイト以内で指定します。ただし,先頭の文字が次のどれかで始まっている必要があります。
- また,UNCを指定する場合,ファイル名の部分にはワイルドカード(*)を指定できます。ファイル名にワイルドカードを指定すると,UNCで指定したフォルダ配下のすべてのファイルをダウンロードできるようになります。
- 注意事項
- UNCで指定した結果ファイルをダウンロードするには,Clientを起動したOSユーザーが次の条件を満たしている必要があります。
・共有フォルダのあるホストに対して認証が必要な場合,認証されていること。
・共有フォルダおよび結果ファイルに対して参照権限を持っていること。
- UNCでワイルドカード(*)を使用して結果ファイルをダウンロードするには,公開ジョブネットの実行が完了した時点でJP1/AJS3 - User Job Operationサービスの起動ユーザーが共有フォルダのあるホストに対して認証されている必要があります。
- 注※
- これらの設定項目のデフォルト値には上位の業務グループの公開設定が反映されるため,運用環境によってはデフォルト値が説明と異なる場合があります。ここで説明しているデフォルト値は,業務グループの公開設定をデフォルト値から一切変更しなかった場合の値です。