10.3 運用中の注意事項
運用中の注意事項を次に説明します。
- <この節の構成>
- (1) 運用中にJP1/AJS3 - Managerでルートジョブネットを削除した場合
- (2) 運用中にJP1権限レベルを変更する場合
- (3) 運用中にLDAPのメンバーが変更されたり,LDAP接続情報を変更したりした場合
- (4) 運用中にJP1/AJS3のホスト名またはIPアドレスを変更した場合
- (5) 運用中にLDAPサーバのホスト名またはIPアドレスを変更した場合
(1) 運用中にJP1/AJS3 - Managerでルートジョブネットを削除した場合
公開ジョブネットとして登録しているルートジョブネットをJP1/AJS3 - Managerから削除してClientでその公開ジョブネットを操作すると,エラーになります。しかし,削除したルートジョブネットと同じ名前のルートジョブネットをJP1/AJS3 - Managerで新しく定義すると,Clientは新しく定義したルートジョブネットを公開ジョブネットとして認識します。そのため,新しく定義したルートジョブネットはDefinerで公開ジョブネットとして登録していなくても,Clientで操作できるようになってしまいます。
(2) 運用中にJP1権限レベルを変更する場合
JP1/AJS3 - User Job Operationの運用中にJP1/AJS3 - Managerに定義されているルートジョブネットの操作権限を見直す場合,JP1/AJS3接続用JP1ユーザーに設定されているJP1権限レベルもあわせて見直してください。
Clientが発行する操作要求をJP1/AJS3 - Managerで実際に処理しているJP1ユーザーは,JP1/AJS3接続用JP1ユーザーです。このJP1ユーザーのJP1権限レベルやJP1資源グループを変更することで,公開ジョブネットとして登録したルートジョブネットに対するClientユーザーの操作権限を変更できます。
Definerユーザーとして使用しているJP1ユーザーのJP1権限レベルを変更しても,Clientでの操作に対する操作権限には影響しません。
(3) 運用中にLDAPのメンバーが変更されたり,LDAP接続情報を変更したりした場合
- LDAPと連携している場合,Definerでログイン中にLDAPで管理するメンバーが変更されても,変更された内容がDefinerでの表示に反映されないことがあります。その場合は,Definerを再起動してください。
- LDAPサーバのメンテナンスやDefinerのLDAP接続情報の変更などによって,LDAP部署やLDAPユーザーに変更があっても,ユーザーグループおよびアクセスできるClientユーザーに登録した,LDAP部署およびLDAPユーザーは,公開ジョブネット定義情報から削除されません。したがって,Definerに表示されるユーザーグループやアクセス可能メンバーには,変更前の内容が残ります。
- LDAPユーザーは,ユーザー名によって特定されます。LDAP接続情報の変更によって,あるユーザー名が別の担当者を指すことになった場合も,そのユーザー名の実行履歴は,前の担当者から引き継がれます。
(4) 運用中にJP1/AJS3のホスト名またはIPアドレスを変更した場合
Definerのスケジューラーサービス一覧を確認して,次のように対処してください。
- JP1/AJS3のホスト名を変更し,変更したホスト名がDefinerのスケジューラーサービス一覧に登録されている場合は,公開ジョブネットを定義し直してください。
- JP1/AJS3のIPアドレスを変更し,変更したIPアドレスがDefinerのスケジューラーサービス一覧に登録されている場合は,公開ジョブネットを定義し直してください。
- JP1/AJS3のIPアドレスを変更し,変更したIPアドレスに対応するホスト名がDefinerのスケジューラーサービス一覧に登録されている場合は,JP1/AJS3 - User Job Operationサービスを再起動してください。
(5) 運用中にLDAPサーバのホスト名またはIPアドレスを変更した場合
次のように対処してください。
- DefinerのLDAP接続情報のLDAPサーバ名にホスト名を指定していて,LDAPサーバのホスト名を変更した場合は,LDAPサーバ名を変更後のホスト名に修正して,JP1/AJS3 - User Job Operationサービスを再起動してください。
- DefinerのLDAP接続情報のLDAPサーバ名にホスト名を指定していて,LDAPサーバのIPアドレスを変更した場合は,JP1/AJS3 - User Job Operationサービスを再起動してください。サービス起動後もLDAPサーバにアクセスできない場合は,NETBIOS名のキャッシュを削除してください。