Definerで業務監視を許可した公開ジョブネットは,Clientユーザーが監視できます。Clientユーザーは,監視を許可されている公開ジョブネットについて,実行状態および詳細情報を知ることができます。ただし,監視できる世代は最新世代だけです。
Clientによる公開ジョブネットの監視機能について説明します。
(1) アイコンによる実行状態の監視
監視を許可されている公開ジョブネットの実行状態を,アイコンの色と表示される状態名で監視します。
公開ジョブネットを監視する画面を次の図に示します。
図2-24 公開ジョブネットの監視
Clientでの状態名は,JP1/AJS3の状態名とは一部異なります。
監視アイコンの表示色,Clientで表示される状態,およびJP1/AJS3上の状態の関係を次の表に示します。
表2-4 表示色と実行状態
監視アイコンの表示色 | Clientでの状態名 | 業務グループの表示優先度※1 | JP1/AJS3上での状態名 |
---|---|---|---|
赤 | 異常検出 | 1 | 異常検出実行中 |
警告検出 | 警告検出実行中 | ||
異常終了 | 2 |
| |
警告終了 | 警告検出終了 | ||
中止 |
| ||
黄色 | 保留中※2 | 3 | 保留中 |
緑 | 実行中 | 4 |
|
正常終了 | 5 |
| |
白 | 未実行 | 6 | 開始時刻待ち |
不明 | その他 |
また,監視画面から監視アイコンをドラッグアンドドロップしてデスクトップにはり付けることで,デスクトップ上で公開ジョブネットを監視することもできます。デスクトップ上の監視アイコンをダブルクリックすると,Clientを活性化して,その監視アイコンのある階層をデスクトップの最前面に表示させることができます。
監視アイコンをデスクトップにはり付けた状態のイメージを,次の図に示します。
図2-25 監視アイコンのデスクトップはり付け
監視画面,またはデスクトップ上で監視している公開ジョブネットが次の状態に遷移すると,監視アイコンがアニメーション表示になり,アラート音が鳴り出します。
これによって,公開ジョブネットに異常が発生したことを即時に知ることができます。特に,デスクトップ上に監視アイコンをはり付けておけば,JP1/AJS3の業務監視以外の作業をしている場合でも,監視アイコンのアニメーションとアラート音で公開ジョブネットでの異常の発生にすぐに気づくことができます。
(2) 詳細情報の確認
公開ジョブネットとして登録したルートジョブネットのJP1/AJS3上のジョブネット名や,属しているスケジューラーサービスなどの詳細情報を監視画面で確認します。また,Definerでガイドの表示を設定してある場合,ガイドを参照できます。
監視している公開ジョブネットに異常が発生した場合は,この情報を基にJP1/AJS3 - Viewなどを使用して対処してください。
詳細情報を確認するときの画面を次の図に示します。
図2-26 詳細情報の確認
なお,[状態(詳細)]には,公開ジョブネットの状態が「Clientでの状態名(JP1/AJS3での状態名)」の形式で表示されます。