公開ジョブネットをClientで操作する業務の担当者を,Clientユーザーとして定義しておく必要があります。また,複数のClientユーザーをまとめたグループ(ユーザーグループ)を作成することで,Clientユーザーを分類し,グループとしてまとめて管理できます。
Clientユーザーおよびユーザーグループについて次に説明します。
(1) Clientユーザー
Clientユーザーには,JP1/AJS3 - User Job Operationで独自に登録・管理するUJOユーザーと,LDAPで管理されているユーザーをClientユーザーとして使用するLDAPユーザーの2種類があります。
UJOユーザーとLDAPユーザーについて次に説明します。
図2-11 UJOユーザーの概要
図2-12 LDAPユーザーの概要
UJOユーザーとLDAPユーザーは併用できます。
(2) ユーザーグループ
複数のClientユーザーを一つのグループにまとめることで,Clientユーザーを分類して体系的に管理できます。このグループのことをユーザーグループと呼びます。複数のClientユーザーをユーザーグループにまとめておくことで,Clientユーザーを所属別に分類したり,業務内容ごとに分類したりできます。
ユーザーグループの例を次の図に示します。
図2-13 ユーザーグループの例
この図の場合,ClientユーザーA~Cを「プロジェクトA」というユーザーグループに分類しています。
作成したユーザーグループは,公開ジョブネットにアクセスできるClientユーザーとして定義できます。アクセスできるClientユーザーにユーザーグループを設定すると,そのユーザーグループに所属するすべてのClientユーザーが,その公開ジョブネットにアクセスできます。
ユーザーグループには,JP1/AJS3 - User Job Operationで独自に定義するUJOユーザーグループと,LDAP部署をそのままユーザーグループとして登録するLDAPユーザーグループの2種類があります。
UJOユーザーグループとLDAPユーザーグループについて,次に説明します。
(a) UJOユーザーグループ
UJOユーザーグループとは,JP1/AJS3 - User Job Operationで独自に定義するユーザーグループです。UJOユーザーグループには,Clientユーザーの中から自由にメンバーを登録できます。
UJOユーザーグループは,配下にさらにユーザーグループを作成して階層構造にしたり,同一のClientユーザーを複数のUJOユーザーグループに登録したりできます。
また,LDAPと連携している場合,LDAPユーザーもグループのメンバーとして登録できます。
UJOユーザーグループの例を次に示します。
図2-14 UJOユーザーグループの例
この図では,まず「総務部」および「営業部」というUJOユーザーグループを作成しています。そして,「総務部」の配下に,「人事課」および「経理課」というUJOユーザーグループを,「営業部」の配下に,「営業課」というUJOユーザーグループを作成しています。また,ClientユーザーAを,「人事課」および「経理課」の二つのUJOユーザーグループに登録しています。
(b) LDAPユーザーグループ
LDAPユーザーグループとは,LDAP部署をユーザーグループとして登録したものです。LDAP部署に所属するLDAPユーザーがそのままLDAPユーザーグループのメンバーになります。
なお,LDAPユーザーグループの配下には,UJOユーザーおよびユーザーグループを配置できません。
LDAPユーザーグループの例を次に示します。
図2-15 LDAPユーザーグループの例
この図では,Serverに登録されているLDAPの階層のうち,「経理課」というLDAP部署をLDAPユーザーグループとして登録しています。このLDAPユーザーグループのメンバーは,LDAPで経理課に所属しているLDAPユーザー1~4です。
(3) Clientユーザーとユーザーグループの使い方
LDAPと連携する場合の,Clientユーザーとユーザーグループの使い方を次に示します。
図2-16 任意のLDAPユーザーをUJOユーザーグループでまとめる例
図2-17 複数のLDAPユーザーグループをUJOユーザーグループでまとめる例