1.5 使用上の注意事項
- <この節の構成>
- (1) 環境に関する注意事項
- (2) インストールとセットアップに関する注意事項
- (3) 操作時の注意事項
(1) 環境に関する注意事項
- JP1/AJS3 - Web Operation Assistantは,表示言語を切り替えての使用はできません。
- JP1/AJS3 - Web Operation Assistantは内部でコマンドをリモート実行するため,監視先のマネージャーホストで文字コード種別が混在する場合は正常に動作しません。このため,監視先の文字コード種別を統一してください。ここでいう監視先の文字コード種別とは,次のものです。
- 監視先がJP1/AJS3 - Managerの場合
・環境設定パラメーターAJSCHARCODEに指定した文字コード種別
・JP1/AJS3サービス起動時のOS上の設定
- 監視先がJP1/AJS2 - Managerの場合
・[マネージャー環境設定]ダイアログボックスの[論理ホスト共通]タブの[文字コード種別]で指定した内容(Windowsの場合)
・スケジューラーサービス環境設定ファイル(Schedule.conf)のAJSCHARCODEパラメーターに指定した文字コード種別(UNIXの場合)
・JP1/AJS2 Monitorサービス起動時のOS上の設定
- JP1/AJS3 - Web Operation Assistantは,監視先のマネージャーと同一の言語環境(製品の言語種別(日本語版,英語版など))のときだけ使用できます。使用できる言語種別の組み合わせを次の表に示します。
| JP1/AJS3 - ManagerまたはJP1/AJS2 - Manager |
日本語版 | 英語版 |
JP1/AJS3 - Web Operation Assistant | 日本語版 | ○ | × |
英語版 | × | ○ |
- (凡例)
- ○:使用できる ×:使用できない
- JP1/AJS3 - Web Operation Assistantが動作するマシンと監視先のJP1/AJS3 - ManagerまたはJP1/AJS2 - Managerが動作するマシン,およびWebブラウザーが動作するマシンの間でタイムゾーンの設定が一致していない場合,ジョブやジョブネットの開始日時や操作日時などの時刻情報が正しく表示されないことがあります。これらすべてのマシンでタイムゾーンの設定を同じにしてください。なお,JP1/AJS3 - Web Operation Assistantのタイムゾーンは,[コントロールパネル]-[日付と時刻]の[タイムゾーン]タブで設定された内容を参照します。
- 監視対象スケジューラーサービスのデータベース種別が組み込みDBまたはHiRDBで監視対象スケジューラーサービスとJP1/AJS3 - Web Operation Assistantとの間にパケットフィルタリングやNAT変換などのファイアウォールが存在する場合,ファイアウォールを通過するための設定が必要です。設定の方法については「3.8 ファイアウォールを通過するための設定」を参照してください。
- JP1/AJS3 - Web Operation Assistantではリモート実行するコマンドのオプションに"-X no"を指定するため,監視先のマネージャーホストの環境変数AJSAUTOJUDGEを使用しません。このため,JP1/AJS3 - Web Operation Assistantを使用して,プランニンググループの下にあるユニットを操作および状態取得する場合,対象のユニットは自動選択されません。
- JP1/AJS3 - Web Operation Assistantのサービスのアカウントは,デフォルトのシステムアカウントからユーザーアカウントに変更しないでください。
- JP1/AJS3 - Web Operation Assistantは,JIS 2004(JIS X 0213:2004)で追加された第3水準漢字,第4水準漢字を使用できません。
(2) インストールとセットアップに関する注意事項
- サーバー秘密鍵が存在せず,SSLサーバー証明書が存在する環境※にJP1/AJS3 - Web Operation Assistantをインストールすると,デフォルトのサーバー秘密鍵の作成,およびSSLサーバー証明書の更新が行われません。また,インストール後にはJP1/AJS3 WOA HTTP Serverサービスが起動できませんのでご注意ください。
次のどれかの方法で対処してください。
- インストール前の対処方法
SSLサーバー証明書※を削除したあとに,インストールする。
- インストール後の対処方法
「3.7 SSLサーバー証明書の設定」を参照して,サーバー秘密鍵証明書発行要求(CSR)および自己署名証明書を再作成し,JP1/AJS3 WOA HTTP Serverサービスを起動する。
- 注※
- サーバー秘密鍵およびSSLサーバー証明書の配置場所については「付録A ファイルおよびフォルダ一覧」を参照してください。
- JP1/AJS3 - Web Operation Assistantは,自ホスト名からIPアドレスへの変換,およびIPアドレスから自ホスト名への変換ができない環境では,正常に動作しません。これらの変換ができるようにhostsファイルまたはDNSサーバを設定してください。
- [サービス]ウィンドウを開いた状態でアンインストールすると,JP1/AJS3 - Web Operation Assistantのサービスの[スタートアップの種類]が「無効」となり,削除されない場合があります。アンインストールする場合は,[サービス]ウィンドウを閉じてください。
[スタートアップの種類]が「無効」となり,削除されなかった場合はシステムを再起動すると削除されます。また,[スタートアップの種類]が「無効」のまま再インストールした場合,JP1/AJS3 - Web Operation Assistantのサービスが追加されませんのでご注意ください。
(3) 操作時の注意事項
- SSL通信を使用しない場合,通信データが暗号化されないため,パスワードなどを含む通信データを盗聴されるおそれがあります。
- ログイン後にWebブラウザーの[戻る]ボタンで[ログイン]画面に戻って,別のJP1ユーザーとしてログインし直すことはできません。別のJP1ユーザーとしてログインし直すには,一度ログアウトしてからログインしてください。
- [ログアウト]ハイパーリンクをクリックしないでWebブラウザーを終了した場合,1時間たってサーバ側で自動的にログアウト処理が実行されるまで,ログアウトされません。
- JP1/AJS3 WOA Web Application Serverサービスを停止または再起動する場合には,最初にJP1/AJS3 WOA HTTP Serverサービスを停止してください。
JP1/AJS3 WOA Web Application Serverサービスを最初に停止または再起動すると,正しく停止できないことがあります。
- JP1/AJS3 - Web Operation Assistantが動作するマシンの停止または再起動は,JP1/AJS3 - Web Operation Assistantのサービスを下記の手順で停止したあとに行ってください。この手順以外では,JP1/AJS3 - Web Operation Assistantのサービスが正しく停止できないことがあります。
- JP1/AJS3 WOA HTTP Serverサービスを停止する。
- JP1/AJS3 WOA Web Application Serverサービスを停止する。
- JP1/AJS3 - Web Operation Assistantのすべての画面で,右クリックによるポップアップメニューの表示は行われません。
- Webブラウザーの[戻る]ボタンは使用しないでください。Webブラウザーの[戻る]ボタンを押して最新情報でないページを表示した場合,そのページから操作するとエラーになり操作できません。
- Webブラウザーの[更新]ボタンを押して画面を更新した場合,ログイン直後の画面に戻ります。ログインが無効になったあとに更新した場合,ログイン処理が再実行されてログイン直後の画面に戻ります。
- WebブラウザーがInternet Explorer 7以降の場合は,画面の拡大率の指定を100%にして使用してください。
- Webブラウザーの[ファイル]-[新規作成]-[ウィンドウ]を選択して表示したウィンドウは使用しないでください。また,WebブラウザーにInternet Explorer 7以降またはFirefoxを使用している場合は,Webブラウザーの[ファイル]-[新規ウィンドウ]で選択したウィンドウと[ファイル]-[新しいタブ]を選択して表示したタブは使用しないでください。
複数のWebブラウザーで監視する場合は,Webブラウザーを新規に起動してJP1/AJS3 - Web Operation AssistantのログインのURLを入力するか,または[スタート]-[プログラム]-[JP1_Automatic Job Management System 3 - Web Operation Assistant]メニューから起動してください。
- JP1/AJS3 - Web Operation Assistantのサービスが停止中に[監視]画面を操作すると,Webブラウザーでページが表示できないことを示すエラーが表示されます。この状態になった[監視]画面はすでに無効な状態となっているため,操作しないでWebブラウザーを閉じて終了させてください。
- WebブラウザーがFirefoxの場合は,[表示]-[ズーム]の設定をインストール直後の設定で使用してください。
表示されているブラウザーのズームの設定がわからないときは,[表示]-[ズーム]-[リセット]を選択するとリセットできます。
- WebブラウザーがFirefoxの場合,アドオン(拡張機能)を導入すると,画面を表示するのに時間が掛かることがあります。必要最小限のアドオンだけを導入している環境でJP1/AJS3 - Web Operation Assistantを使用してください。なお,JP1/AJS3 - Web Operation Assistantでは,Firefoxのアドオンは使用しません。