3.1.1 JP1/AJS3 - ManagerまたはJP1/AJS2 - Manager側のセットアップ
JP1/AJS3 - ManagerまたはJP1/AJS2 - Manager側のセットアップ処理の流れを次の図に示します。
図3-1 JP1/AJS3 - ManagerまたはJP1/AJS2 - Manager側のセットアップ処理の流れ
![[図データ]](figure/zu030100.gif)
- スケジューラーサービスをJP1/AJS3 - Web Operation Assistantから監視するためのセットアップをする
JP1/AJS3 - ManagerホストまたはJP1/AJS2 - Managerホストでajswoarelsetupコマンドを実行してください。このセットアップコマンドの実行によって,指定したスケジューラーサービスがJP1/AJS3 - Web Operation Assistantから監視できるようになります。ajswoarelsetupコマンドの詳細については,「(1) ajswoarelsetupの文法」を参照してください。
- ファイアウォールを通過するための設定をする
JP1/AJS3 - ManagerホストまたはJP1/AJS2 - Managerホストで組み込みDBまたはHiRDB使用時にファイアウォールを設置している場合,ファイアウォールを通過するための設定が必要です。設定方法については,「3.8 ファイアウォールを通過するための設定」を参照してください。
- グローバルバッファを拡張する
JP1/AJS3 - ManagerホストまたはJP1/AJS2 - Managerホストで組み込みDBまたはHiRDB使用時に,JP1/AJS3 - Web Operation Assistantの性能を向上させるには,グローバルバッファを拡張する必要があります。拡張方法については「3.9 グローバルバッファ拡張の設定」を参照してください。
- 監視先JP1/AJSのサービスを起動する
監視先がJP1/AJS3 - Managerの場合:JP1/AJS3サービスを起動します。
監視先がJP1/AJS2 - Managerの場合:JP1/AJS2 Monitorサービスを起動します。
- <この項の構成>
- (1) ajswoarelsetupの文法
(1) ajswoarelsetupの文法
JP1/AJS3 - ManagerまたはJP1/AJS2 - Manager側のセットアップで使用するajswoarelsetupコマンドの文法を次に示します。
- 形式
- ajswoarelsetup
[-h 論理ホスト名]
[-F スケジューラーサービス名]
{-i 監視元ホスト名|-u}
- 機能
- スケジューラーサービスをJP1/AJS3 - Web Operation Assistantから監視するかどうかを設定します。このコマンドによって設定される情報を次に示します。
- 構成定義情報の設定
- スケジューラーサービスをJP1/AJS3 - Web Operation Assistantから監視するための構成定義情報の設定をします。
定義キー | 環境設定パラメーター |
---|
[JP1_DEFAULT¥JP1AJSMANAGER¥スケジューラーサービス名] または [論理ホスト名¥JP1AJSMANAGER¥スケジューラーサービス名] | ・-iオプション指定時 "WOARELATION"=dword:00000001 "WOAHOST"="-iオプションの引数値" ・-uオプション指定時 "WOARELATION"="dword:00000000 "WOAHOST"="" |
- 実行権限
- Windowsの場合:Administrators権限
- UNIXの場合:スーパーユーザー権限
- 格納先ディレクトリ
- Windowsの場合
- JP1/AJS3 - ManagerまたはJP1/AJS2 - Managerのインストール先フォルダ¥bin
- UNIXの場合
- /opt/jp1ajs2/bin
- 引数
- -h 論理ホスト名
- 監視対象のJP1論理ホスト名を指定します。
- 省略した場合,環境変数JP1_HOSTNAMEの設定があれば,環境設定値が仮定されます。環境変数JP1_HOSTNAMEの指定がない場合は,物理ホストが仮定されます。論理ホスト名として,IPアドレスを指定することはできません。
- -F スケジューラーサービス名
- 監視対象のスケジューラーサービスのサービス名を指定します。指定できる文字数は,1~30(単位:バイト)です。
- 省略した場合,環境変数AJSCONFの設定があれば,環境変数値が仮定されます。
- 環境変数AJSCONFの指定がない場合は,デフォルトのスケジューラーサービスが仮定されます。
- -i 監視元ホスト名
- スケジューラーサービスを,指定された監視元ホスト上のJP1/AJS3 - Web Operation Assistantから監視できるようにします。指定できる監視元ホスト名の文字数は,1~255(単位:バイト)です。監視元ホスト名には,JP1/AJS3 - Web Operation Assistantマシンのホスト名(コンピュータ名)を指定します。IPアドレスやFQDN形式のホスト名は指定できません。
- -u
- スケジューラーサービスをJP1/AJS3 - Web Operation Assistantから監視できないようにします。
- 注意事項
- このコマンドで指定した監視対象のスケジューラーサービスは,一つの監視元ホストでだけ監視できます。
なお,同一のスケジューラーサービスに対して,監視元ホストを変更して複数回コマンドを実行した場合,最後にコマンドで指定した監視元ホストが有効になります。
- 監視元のホスト名を変更した場合,このコマンドで変更後のホスト名を再設定してください。変更後のホスト名を設定するまで,監視元ホスト上のJP1/AJS3 - Web Operation Assistantから監視できないので注意してください。
- 戻り値
- 使用例
- スケジューラーサービス(service1)を,監視元ホスト(host1)上のJP1/AJS3 - Web Operation Assistantから監視する。
ajswoarelsetup -i host1 -F service1