付録G 用語解説
(英字)- JP1/Base
- イベントサービス機能を提供するプログラムです。サービスの起動順序を制御したり,JP1イベントを送受信したりできます。また,JP1/Baseは,JP1/IM,JP1/AJS3,およびJP1/Power Monitorの前提プログラムです。JP1/IM,およびJP1/AJS3を使ったシステムを導入する場合,JP1ユーザーの操作を制限する機能を提供します。
- JP1ユーザー
- JP1/AJS3またはJP1/IMを使用するときのユーザー名です。JP1ユーザーとして認証サーバに登録すると,管理対象(資源)へのアクセスが制御されます。
(ア行)- 打ち切り時間
- ジョブを実行したとき,ジョブからの応答がなかったり終了しなかったりした場合に,ジョブを強制的に打ち切るまでの時間です。
- 運用日
- ジョブネットを実行する日です。
(カ行)- 環境設定パラメーター
- JP1/AJS3の運用に必要な各種情報を定義するためのパラメーターで,環境設定ファイルの中に記述します。例えば,JP1/AJS3のユニット情報を格納するディレクトリを指定したり,syslogメッセージの出力の要否を指定したりします。
- 環境設定ファイル
- スケジューラーサービスの環境やジョブの実行環境など,JP1/AJS3の運用に必要な情報を設定するファイルです。
- クラスタシステム
- クラスタシステムとは,複数のサーバシステムを連携して一つのシステムとして運用するシステムで,障害が発生しても業務を継続できるようにすることを目的としています。業務を実行中のサーバ(実行系)で障害が発生すると,待機していた別のサーバ(待機系)が業務の処理を引き継ぎます。実行「系」から待機「系」へ業務を切り替えるので,「系切り替えシステム」とも呼びます。
- なお,クラスタシステムという用語には,並列処理による負荷分散機能という意味もありますが,このマニュアルでは,系を切り替えて業務の中断を防ぐ機能のことだけを指します。
(サ行)- 実行ID
- 最上位ジョブネットの実行予定の一つに対して一つ割り振られる番号のことです。
- ジョブ
- コマンド,シェルスクリプト,Windows実行ファイルなどの集まりです。
- ジョブグループ
- 複数の業務を分類して管理するためのフォルダです。
- ジョブネット
- 実行順序を関連づけたジョブの集まりです。ジョブネットを実行すると,ジョブネット中のジョブが実行順序に従って自動的に実行されます。
- ジョブネットワーク要素
- ジョブネットワークを定義するための要素です。これらの要素を総称して「ユニット」とも呼びます。
- スケジューラーサービス
- ジョブネットを実行するスケジュールを管理し,スケジュールに従って,処理を実行します。スケジューラーサービスは,スケジューラーサービス名と同じ名称のルートジョブグループ配下のユニットを管理します。
- スケジューラーサービスは,一つのマネージャーで複数起動できます。スケジューラーサービスを複数起動すると,スケジューラーサービスごとにルートジョブグループを管理できるようになります。例えば,スケジューラーサービスを業務ごとに分けて起動すると,それぞれのスケジューラーサービスが,ほかのスケジューラーサービスの影響を受けることなく,独立して業務(ジョブネットおよびジョブ)を並行実行できます。
- 正常終了
- ジョブネットの正常終了は,ジョブネットに定義した処理がすべて正しく実行されて,ジョブネットが終了することです。
- ジョブの正常終了は,ジョブが正しく実行されて終了することです。
(ナ行)- ネストジョブネット
- ジョブネット中に定義したジョブネットです。
(ヤ行)- ユニット
- ジョブネットワーク要素の総称です。