3.9 グローバルバッファ拡張の設定

監視対象スケジューラーサービスのデータベース種別が組み込みDBまたはHiRDBの場合に,グローバルバッファを拡張するための設定手順について説明します。

グローバルバッファの拡張手順を次に示します。

  1. JP1/AJSのサービスを停止する。
    監視先がJP1/AJS3 - Managerの場合は,JP1/AJS3サービス,JP1/AJS3 Console Agentサービスなど,監視先がJP1/AJS2 - Managerの場合は,JP1/AJS2サービス,JP1/AJS2 Monitorサービス,JP1/AJS2 Console Agentサービスなど,組み込みDBまたはHiRDBにアクセスするサービスをすべて停止してください。
  2. 組み込みDBまたはHiRDBのサービスを停止する。
    監視先がJP1/AJS2 - Managerの場合に,組み込みDBまたはHiRDBのサービスを停止します。
    組み込みDBのサービス停止方法の詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 設計・運用ガイド」を,HiRDBのサービス停止方法の詳細については,マニュアル「HiRDB システム運用ガイド」を参照してください。
  3. 組み込みDBまたはHiRDBのシステム共通定義を変更する。
    組み込みDBの場合
    組み込みDB のシステム共通定義ファイルを編集し,グローバルバッファの割り当てを変更します。
    項目内容
    ファイル名
    Windowsの場合
    組み込みDB 運用ディレクトリ¥conf¥pdsys
    UNIXの場合
    組み込みDB 運用ディレクトリ/conf/pdsys
    オペランド名pdbuffer
    グローバルバッファ名gbuf04(pdbuffer -aオプション指定値)
    バッファ面数pdbuffer -nオプション指定値
    -nオプションに指定するバッファ面数は,使用している環境に合わせて見積もりが必要です。見積もりについては「付録E.3 グローバルバッファを見積もる」を参照してください。
    (例)
    バッファ面数を1000から5000に拡張する必要がある場合
    <変更前>
    pdbuffer -a gbuf04 -n 1000 -r AJS2INDX -w 20 -l 4
    <変更後>
    pdbuffer -a gbuf04 -n 5000 -r AJS2INDX -w 20 -l 4
    HiRDBの場合
    使用しているHiRDBのマニュアルを参照してください。
    注意事項
    システム共通定義ファイルの内容は,pdbufferオペランドの-nオプション指定値以外は変更しないようにしてください。
    また,見積もりの結果,バッファ面数を拡張する必要がない場合,pdbufferオペランドの-nオプション指定値は変更しないでください。
  4. 組み込みDBまたはHiRDBのサービスを開始する。
    監視先がJP1/AJS2 - Managerの場合に,組み込みDBまたはHiRDBのサービスを開始します。
    組み込みDBのサービス起動方法の詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 設計・運用ガイド」を,HiRDBのサービス起動方法の詳細については,マニュアル「HiRDB システム運用ガイド」を参照してください。
  5. JP1/AJSのサービスを開始する。
    手順1で停止したJP1/AJSのサービスを起動してください。