トラブルが発生したときに,資料を採取しておくと,トラブルが発生した原因が調査できます。調査して原因がわかると,発生したトラブルに対処できます。トラブル発生時の資料の採取方法を次に示します。
(1) 資料採取ツールを実行する
資料採取ツールを実行します。資料採取ツールのセットアップについては,「3.6 資料採取ツールのセットアップ」を参照してください。
ツールの実行例を次に示します。
c:¥>c:¥usertools¥_04.bat
資料採取ツールの実行結果は,デフォルトでは「%TEMP%¥jp1ajs2¥backlog」下の次のフォルダに出力されます。このファイルをバックアップしてください。
資料採取ツールは,採取する資料を限定するオプションも提供しています。次に資料採取ツールの文法について説明します。
_04.bat
[-t]
[-u]
0 | 正常終了。 |
0以外の値 | 異常終了。 |
メッセージ | 動作 | オペレーターのとる処置 |
---|---|---|
処理が正常に終了しました。何かキーを押してください。 | ユーザーの応答を待ちます。 | 何かキーを押してください。 |
処理が正常に終了しませんでした。何かキーを押した後,再実行してください。 | ユーザーの応答を待ちます。 | 何かキーを押したあと,再実行してください。 |
ファイル ファイル名 が存在します。削除して続行しますか? (y/n) | ユーザーの応答を待ちます。 | 処理を継続する場合は「y」を,中止する場合は「n」を押してください。 |
ディレクトリ ディレクトリ名 が存在します。削除して続行しますか? (y/n) | ユーザーの応答を待ちます。 | 処理を継続する場合は「y」を,中止する場合は「n」を押してください。 |
オプションの指定に誤りがあります。 | 処理を終了します。 | 正しいオプションを指定して再度実行してください。 |
出力先に空き容量がありません。 | 処理を終了します。 | 出力先のディスク容量を確保したあと,再実行してください。 |
_04.bat
(2) Windowsイベントログを確認する
Windowsの[イベントビューア]ウィンドウで,Windowsイベントログを確認してください。また,ファイルに出力してください。
(3) ダンプファイルを採取する
WindowsでSTOPエラーが発生すると,メモリーダンプが出力されます。このダンプファイルを採取してください。
また,トラブル発生時には,クラッシュダンプが出力されます。このダンプファイルは資料採取ツールで採取できます。
トラブル発生時にメモリーダンプおよびクラッシュダンプが出力されるようにするには,それぞれ設定が必要です。ログ情報を採取するための設定については,「3.6 資料採取ツールのセットアップ」を参照してください。設定をすれば,これらのダンプファイルは,指定したパスに出力されます。
(4) ユーザーダンプを採取する(Windows Server 2008の場合)
Windows Server 2008の場合,資料採取ツールでダンプファイルを取得できないため,JP1/AJS3 - Web Operation Assistantのプロセスがアプリケーションエラーで停止した場合は,エラーダイアログボックスが表示されている状態で,次の操作を行ってください。
(5) 問題レポートを採取する(Windows Server 2008の場合)
マシン上の問題点を検出し,それぞれの問題に対する解決策を調査できます。Windows Server 2008でJP1/AJS3 - Web Operation Assistantのプロセスがアプリケーションエラーで停止した場合,次の手順で問題レポートを採取してください。
(6) JP1/AJSのプロセスの状態を確認する
Windowsの[タスクマネージャ]ウィンドウの[プロセス]タブで,監視先のJP1/AJS3 - ManagerまたはJP1/AJS2 - Managerのプロセスの動作状態を確認してください。
JP1/AJS3 - Managerのプロセスについては,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 トラブルシューティング」にあるJP1/AJS3 - Managerのプロセス一覧の説明を参照してください。JP1/AJS2 - Managerのプロセスについては,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 設計・運用ガイド」にあるJP1/AJS2 - Managerのプロセス一覧の説明を参照してください。
(7) JP1/AJS3 - Web Operation Assistantのプロセスの状態を確認する
Windowsの[タスクマネージャ]ウィンドウの[プロセス]タブで,JP1/AJS3 - Web Operation Assistantのプロセスの動作状態を確認してください。
JP1/AJS3 - Web Operation Assistantのプロセスについては,「付録B プロセス一覧」を参照してください。
(8) オペレーション内容を確認する
トラブル発生時のオペレーション内容を確認し,記録しておいてください。確認が必要な情報を次に示します。
(9) 画面上のエラー情報を採取する
次に示すハードコピーを採取してください。
(10) その他の情報
その他の必要な情報を採取してください。