付録C.4 ajsovtrap(UNIX限定)

形式

ajsovtrap
    [-F サービス名]
    [-m ノード名]
    [-o 企業ID]
    [-a エージェントアドレス]
    -n 拡張トラップ番号
    オブジェクト識別子
    値のシンタックス
   

機能
SNMPトラップを発行します。
このコマンドは,通常,スケジューラーサービスから呼び出されます。ただし,ユーザーが独自にJP1/AJS3 - Managerの状態を監視し,JP1/Cm2/NNMまたはHP NNMのマネージャーにSNMPトラップを発行する場合にも使用できます。
実行権限
なし
引数
-F サービス名
スケジューラーサービス名を指定します。
指定できる文字数は,1~30(単位:バイト)です。
このオプションで指定したスケジューラーサービス名が,SNMPトラップの送信先に通知されます。
省略した場合,「AJSROOT1」が仮定されます。
-m ノード名
SNMPトラップの送信先(JP1/Cm2/NNMまたはHP NNMのマネージャー)のIPアドレス,またはホスト名を指定します。
ホスト名に指定できる文字数は,1~255(単位:バイト)です。
省略した場合,SNMPエージェントの構成定義ファイルのtrap-destパラメーターに指定されているすべてのノードにSNMPトラップが送信されます。
-o 企業ID
sysObjectIDを指定します。
省略した場合,「.1.3.6.1.4.1.116.7.17.10」が仮定されます。
-a エージェントアドレス
SNMPトラップの送信元(JP1/Cm2/NNMまたはHP NNMのエージェント)となるJP1/AJS3 - ManagerのIPアドレス,またはホスト名を指定します。
ホスト名に指定できる文字数は,1~255(単位:バイト)です。
省略した場合,コマンド実行元のホスト名が仮定されます。
-n 拡張トラップ番号
拡張トラップ番号を整数で指定します。
指定できる値は,1または2です。
オブジェクト識別子
企業IDを除いたオブジェクト識別子を指定します。
例えば,オブジェクト識別子として「2」を指定した場合,snmptrapコマンドに指定されるオブジェクト識別子は,「.1.3.6.1.4.1.116.7.17.10.2.0」になります。
値のシンタックス
値のシンタックスを次の8種類の中から選択して指定します。
  • integer
  • octetstring
  • objectidentifier
  • ipaddress
  • counter
  • gauge
  • timeticks
  • opaque
「値のシンタックス」に対する値を指定します。
詳細については,JP1/Cm2/NNMの場合はマニュアル「JP1/Cm2/Network Node Manager ネットワーク管理ガイド」を,HP NNMの場合はHP NNMのドキュメントを参照してください。
注意事項
  • このコマンドはUNIXだけで実行できます。Windowsでは実行できません。
  • SNMPトラップはUDP(User Datagram Protocol)プロトコルで実現されています。したがって,SNMPトラップのJP1/Cm2/NNMまたはHP NNMのマネージャーへの通知に関する信頼性は,UDPプロトコルに依存します。
使用例
JP1/AJS3 - Managerの状態が不明であることを,JP1/Cm2/NNMまたはHP NNMのマネージャー(Manager)に対して,SNMPトラップで通知します。

ajsovtrap -m Manager -n 2 1 OctetString Unknown