2.2.5 Outlookを起動して運用する場合の設定
Outlookの仕様によって,メール送信ジョブまたはメール受信監視ジョブの実行中にOutlookを起動していると,これらのジョブからメールの即時送受信を行うためのOutlookの操作ができないことがあります。その場合,メール送信ジョブまたはメール受信監視ジョブの状態が異常検出終了となるなど,予期しない現象が発生することがあります。そのため,メール送信ジョブまたはメール受信監視ジョブの実行中にOutlookを起動する必要がある場合は,これらのジョブがメールの即時送受信を行わないように,あらかじめ環境設定パラメーターを設定してください。
メールの即時送受信を行うかどうかを設定する環境設定パラメーターの内容を次に示します。
- 定義キー
- [JP1_DEFAULT¥JP1AOMAGENT¥mail_link]
- 環境設定パラメーター
- "ImmediateSendRecv"="{Y|N}"
- メールの即時送受信を行うかどうかを指定します。
- デフォルトはYです。
- Y
- メール送信ジョブおよびメール受信監視ジョブの実行時,Outlookの送受信ボタンをJP1/AJS3から操作して,メールの即時送受信を行います。
- N
- メール送信ジョブおよびメール受信監視ジョブの実行時,JP1/AJS3からOutlookを起動して,メールの送受信をOutlookに任せます。
- メールはOutlookのオプションに定義されている送受信間隔で送受信されます。Outlookのオプション設定については,Outlookのヘルプを参照してください。ジョブの終了後はOutlookが起動された状態となり,Outlookのアイコンがタスクバーに残ります。
- なお,ジョブの実行前にOutlookが起動されていた場合は,ジョブの実行によってOutlookが二重に起動されることはありません。
- 設定手順
- 環境設定パラメーターの設定手順を次に示します。
- 次のコマンドを実行する。
jajs_config -k [JP1_DEFAULT¥JP1AOMAGENT¥mail_link] "ImmediateSendRecv"="N"
または
jajs_config -k [JP1_DEFAULT¥JP1AOMAGENT¥mail_link] "ImmediateSendRecv"="Y"