メールフィルターアプリケーションの仕様について説明します。
(1) メールフィルターアプリケーションで使うファイル
メールフィルターアプリケーションで使うファイルを,次の表に示します。
表2-6 メールフィルターアプリケーションで使うファイル
項番 | ファイル名 | 内容 |
---|---|---|
1 | /opt/jp1ajs2/usrtools/converter | メールフィルターアプリケーションの名称。 |
2 | /opt/jp1ajs2/usrtools/converterin | 入力ファイル。 JP1/AJS3によってメールファイルから取り出された1通のメールが格納されている。 JP1/AJS3がこのファイルにメールを格納したあと,メールフィルターアプリケーションを起動する。 |
3 | /opt/jp1ajs2/usrtools/converterout | 出力ファイル。 メールフィルターアプリケーションで変換したメールを格納する。 メールフィルターアプリケーションが正常に終了すると,JP1/AJS3がこのファイルに格納されているメールを取り出し,監視条件の判定をする。 |
メールフィルターアプリケーションの名称には,表の項番1に示すファイル名を使ってください。また,メールフィルターアプリケーションの入力ファイルには表の項番2に示す名称を,変換後のメールの出力ファイルには項番3に示す名称を使用してください。
論理ホストを使用している場合,ファイル名は次のようになります。
(2) メールフィルターアプリケーションに設定する戻り値
メールフィルターアプリケーションでの変換の終了時,メールフィルターアプリケーションからJP1/AJS3に戻り値を渡すように設定してください。
JP1/AJS3は渡された戻り値によって異なる処理をします。メールフィルターアプリケーションに設定する戻り値と,それに対応するJP1/AJS3の処理を,次の表に示します。
表2-7 戻り値と戻り値に対応するJP1/AJS3の処理
戻り値 | 意味 | JP1/AJS3の処理 |
---|---|---|
0 | 正常終了 | メールフィルターアプリケーションの出力ファイルに格納されたメールを取り出し,監視条件で判定する。 また,メールフィルターアプリケーションで次のメールを変換する。 |
0以外 | 異常終了 | メッセージを出力し,メールシステム連携機能を休止状態にする。 また,変換が異常終了したメールを障害用メールファイルに保存する。 次のメールは,JP1/AJS3が再起動されてから変換する。 |
メールフィルターアプリケーションから戻り値を渡す方法は,メールフィルターアプリケーションを作成した言語によって異なります。それぞれ,次に示す方法で設定してください。