付録B 組み込みDBの操作コマンド使用時の注意事項

ajsembdbadduserコマンドで新たにユーザーを追加,変更した場合,次に示す組み込みDBの操作コマンドでは,コマンドを実行するユーザーの認可識別子(-a),パスワード(-ap)が使用できます。

-a,-apオプションの説明を次に示します。

-a ユーザーID
コマンドを実行するユーザーの認可識別子を指定します。
通常,認可識別子は「root」が仮定されるため,この値を指定する必要はありません。ajsembdbadduserコマンドを使用して,新たに組み込みDBに管理者を追加・変更した場合だけ指定してください。
指定された値は,大文字・小文字が区別されます。
-ap パスワード
-aオプションで指定した認可識別子に対応するパスワードを指定します。
通常,認可識別子は「root」が仮定されるため,この値を指定する必要はありません。ajsembdbadduserコマンドを使用して,新たに組み込みDBに管理者を追加・変更した場合だけ指定してください。
指定された値は,大文字・小文字が区別されます。

コマンド実行時にエラーが発生する場合があります。エラーが発生した場合は次の表に従って対処し,コマンドを再実行してください。

メッセージID原因対処方法
KAVS0983-Eユーザー名またはパスワードに誤りがあるためデータベースに接続できない。-a,-apオプションに正しい値を指定して再実行してください。
また,「SHIFT TABLE」のメッセージ出力中にこのエラーが発生した場合は構成定義を見直してください。
構成定義には,正しく動作する移行前の設定がされている必要があります。
KAVS1003-E-aオプションに指定された値が不正。-aオプションの値に,存在するDB管理者の認可識別子を指定してください。
KFPA11564-E-aオプションに指定された文字列の長さが8バイトを超えている。-aオプションの引数を8バイト以下にして再実行してください。
KFPA11107-E-apオプションに指定された文字列の長さが30バイトを超えている。-apオプションの引数を30バイト以下にして再実行してください。
KFPA11104-E-a,-apオプションの引数に,英数字以外の文字が指定されている。-a,-apオプションの引数を英数字にして再実行してください。
KFPA11204-E表がない。-a,-apオプションに指定している値を見直して,表を所有している認可識別子を指定してください。
KFPA11561-E指定された認可識別子は有効ではない。-a,-apオプションに指定した値を,DBA権限を持っているユーザーに変更して再実行してください。
<この節の構成>
付録B.1 組み込みDBに新たに管理者を追加・変更する
付録B.2 組み込みDBのテーブルのオプションを変更する
付録B.3 ajsembdbadduser
付録B.4 ajsembdbreuse