jajs_spmd

形式

JP1/AJS3 - Managerの場合

jajs_spmd
    [-h 論理ホスト名]
    [-n jajs_agtd |
     -n jajs_schd [-F スケジューラーサービス名]]
    [-hot|-warm|-cold[-q {clear|noclear}]|-disaster]
    [-HA]

JP1/AJS3 - Agentの場合

jajs_spmd
    [-h 論理ホスト名]
    [-cold]
    [-HA]

機能

Windowsの場合
JP1/AJS3の各機能に対応するプロセスを起動します。
UNIXの場合
JP1/AJS3サービスの起動またはJP1/AJS3の各機能に対応するプロセスを起動します。

実行権限

Windowsの場合:Administrators権限

UNIXの場合:スーパーユーザー権限

格納先ディレクトリ

Windowsの場合
JP1/AJS3 - Managerインストール先フォルダ¥bin¥
JP1/AJS3 - Agentインストール先フォルダ¥bin¥
UNIXの場合
/opt/jp1ajs2/bin/

引数

-h 論理ホスト名

クラスタで運用している場合に,プロセスまたはサービスを起動する論理ホスト名を指定します。

指定できる文字数は,1~255(単位:バイト)です。

省略した場合,環境変数JP1_HOSTNAMEに指定した論理ホスト名が仮定されます。環境変数JP1_HOSTNAMEを指定していない場合,物理ホスト名(hostnameコマンドで求められるホスト名)が仮定されます。

-n プロセス名

起動するプロセス名を指定します。指定できるプロセス名を次に示します。

JP1/AJS3 - Managerの場合
  • jajs_schd(スケジューラーサービス管理)
  • jajs_agtd(エージェントサービス管理)

スケジューラーサービスを起動する場合は,jajs_schdを指定して-Fオプションにスケジューラーサービス名を指定します。また,論理ホストのスケジューラーサービスを起動する場合は,-hオプションと-Fオプションを同時に指定します。

-F スケジューラーサービス名

起動するスケジューラーサービス名を指定します。-nオプションにjajs_schdを指定した場合にだけ指定できます。

高度なオプションを指定してスケジューラーサービスを起動する場合は,ajsstartコマンドを使用してください。ajsstartコマンドの詳細については,「2. コマンド ajsstart」を参照してください。

省略した場合,デフォルトスケジューラーサービスを仮定します。

-hot|-warm|-cold

JP1/AJS3プロセスまたはサービスの起動モードを指定します。起動モード別のジョブネットおよびジョブの状態については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 運用ガイド 7.2.1 JP1/AJS3起動時の動作を一時的に変更する」の起動モード別のジョブネットおよびジョブの状態の説明を参照してください。

JP1/AJS3 - Managerを使用している場合でこのオプションを省略したとき,環境設定パラメーターSTARTMODEの値が仮定されます。

-q {clear|noclear}

コールドスタート時にジョブ実行環境データベースのジョブ情報を初期化するかどうかを選択します。

-coldオプションとだけ同時に指定できます。

省略した場合,環境設定パラメーターColdStartModeの値が仮定されます。省略した場合,かつ環境設定パラメーターColdStartModeの値がデフォルト状態の場合は,ジョブ実行環境データベースのジョブ情報は初期化されます。

-disaster

JP1/AJS3をディザスター・リカバリー運用している場合に使用するオプションです。

メインサイトからリモートサイト,またはリモートサイトからメインサイトに運用拠点を切り替える場合,このオプションを指定してディザスターリカバリースタートします。

ディザスターリカバリースタートは,安全確認のためにジョブやジョブネットの実行が抑止された状態でJP1/AJS3 - Managerを起動します。

-HA

JP1/AJS3のプロセスまたはサービスで異常が発生した場合,縮退運転ではなく,JP1/AJS3サービスのすべてのプロセスまたはサービスを終了します。

JP1/AJS3の一部のプロセスまたはサービスが異常時に,クラスタのフェールオーバーを行う場合などに指定してください。

なお,論理ホストでこのオプションを使用した場合は,拡張起動プロセス定義ファイルに設定した再起動可否オプションの指定に関係なく,再起動されません。クラスタ運用で再起動する場合は,クラスタソフトの制御で再起動するようにしてください。

注意事項

戻り値

0正常終了。
0以外の値異常終了。

使用例1

JP1/AJS3をコールドスタートします。

jajs_spmd -cold

使用例2

JP1/AJS3のスケジューラーサービス(AJSROOT1)が異常終了したため,問題を解決したあとにそのスケジューラーサービスだけを起動します。

jajs_spmd -n jajs_schd -F AJSROOT1