ajsplanout

形式

ajsplanout
    [-F サービス名]
    [-b 出力開始日付]
    [-d|-c]
    [-R]
    [-E]
    [-T]
    ジョブネット名またはジョブグループ名...

機能

ルートジョブネットおよびルートジョブネット配下のジョブネットや,ジョブの実行予定に対して行われた一時変更情報を標準出力に出力します。

実行権限

ルートジョブネットに,次に示すJP1権限レベルのどれかを与えられたユーザー

引数

-F サービス名

処理対象とする,スケジューラーサービスのサービス名を指定します。

指定できる文字数は,1~30(単位:バイト)です。

-b 出力開始日付

一時変更情報を出力する開始日付(年/月/日)をYYYY/MM/DDの形式で指定します。

指定できる日付は,1994/1/1~2036/12/31です。

このオプションを省略した場合は,現在の日付以降の一時変更情報が出力対象になります。

-d

一時変更情報を出力します。

このオプションは,-cオプションと同時には指定できません。

-dオプションと-cオプションの両方が省略された場合は,-dオプションが仮定されます。

-c

一時変更情報をコマンドラインで出力します。

このオプションは,-dオプションと同時には指定できません。

-dオプションと-cオプションの両方が省略された場合は,-dオプションが仮定されます。

-R

指定したユニットに含まれるすべてのユニットに対して,一時変更情報を出力します。

このオプションを,-E,-Tオプションと同時に指定した場合,各オプションの指定内容に従って,一時変更情報を出力します。

-Tオプションを同時に指定しない場合は,すべてのユニット種別が一時変更情報の出力対象になるため,ルートジョブネット以外のユニットに対する一時変更情報の出力処理は異常終了します。

-E

実行登録済みユニットの一時変更情報を出力します。

-T

ルートジョブネットの一時変更情報を出力します。

ジョブネット名またはジョブグループ名

一時変更情報を出力するジョブネット名,または-R,-E,-Tオプションと同時にジョブグループ名を指定します。

指定できる文字数は,1~930(単位:バイト)です。

ジョブネット名またはジョブグループ名は,複数指定できます。ただし,ジョブネット名を指定する場合は,指定できるのはルートジョブネット名だけです。なお,マネージャージョブグループ名とマネージャージョブネット名は指定できません。

注意事項

JP1/AJS3 - Viewの[一時変更情報の一覧]ダイアログボックスで,一時変更が再操作されていた場合,再操作対象となった一時変更は出力されません。再操作した一時変更情報だけが出力されます。

戻り値

0正常終了。
4~124で4の倍数値異常終了。

使用例1

ルートジョブネット(net1)およびルートジョブネット配下のユニットの,現在日以降の実行予定に対して行われた一時変更情報を,標準出力に出力します。

ajsplanout -d /net1

使用例2

ルートジョブネット(net1)およびルートジョブネット配下のユニットの,2011/08/01以降の実行予定に対して行われた一時変更情報を標準出力に出力します。

ajsplanout -d -b 2011/08/01 /net1

使用例3

ルートジョブネット(net1)およびルートジョブネット配下のユニットの,2011/08/01以降の実行予定に対して行われた一時変更情報を,再実行可能なコマンドラインの形式で標準出力に出力します。

ajsplanout -c -b 2011/08/01 /net1

出力例1

-dオプションを指定したときの出力例を,次に示します。

[図データ]

出力項目の内容
  • 出力対象のルートジョブネットに一時変更情報がある場合
    (1)~(8)を出力します。
    出力対象のルートジョブネットに複数の一時変更情報がある場合は,タイトル行を含まない(3)~(8)の情報を繰り返し出力します。
  • 出力対象のルートジョブネットに一時変更情報がない場合
    (1)と(2)を出力したあとにメッセージKAVS4670-Iを出力し,コマンドは異常終了します。
(1) ルートジョブネット名
出力対象のルートジョブネット名を完全名で出力します。
(2) 一時変更情報出力日時
ajsplanoutコマンドが一時変更情報を出力した日時(スケジューラーサービスローカル日時)をYYYY/MM/DD HH:MM:SSの形式で出力します。
(3) 再操作
一時変更の再操作が行われている場合,「操作済」を出力します。
一時変更の再操作が行われていない場合,「-」を出力します。
(4) 開始予定日
実行登録番号(YYYYMMDDNNN)の開始予定日(YYYYMMDD)部分をYYYY/MM/DDの形式で出力します。
MMおよびDDが1けたの場合,0を前に付けて表示します(例2012/01/01)。ajsentryコマンドの-d,-tオプションで実行日を追加した場合,および[デイリースケジュール]ウィンドウまたは[マンスリースケジュール]ウィンドウで確定実行スケジュールを追加した場合,「****/**/**」を出力します。
(5) 実行通番
実行登録番号(YYYYMMDDNNN)の通番(NNN)部分を出力します。
ajsentryコマンドの-d,-tオプションで実行日を追加した場合,および[デイリースケジュール]ウィンドウまたは[マンスリースケジュール]ウィンドウで確定実行スケジュールを追加した場合,「***」を出力します。
(6) 操作日時
一時変更操作が実行された日時をYYYY/MM/DD HH:MM:SSの形式で出力します。
(7) 操作ユーザー
一時変更操作を実行したユーザー名を出力します。
(8) コマンドライン
実行された一時変更操作を,再実行可能なコマンドライン形式で出力します。
TZ環境変数を設定して実行予定を追加した一時変更操作に対しては,コマンドラインの先頭にTZ環境変数の設定値を付けて出力します。
再実行する環境によっては,コマンドラインをそのまま実行することができない場合があります。その場合は,環境に合わせてコマンドラインを変更してください。

出力例2

-cオプションを指定したときの出力例を,次に示します。

[図データ]

出力項目の内容
一時変更情報出力日時と,実行された一時変更操作を,再実行可能なコマンドライン形式で出力します。一時変更情報出力日時とコマンドラインに出力される内容は,出力例1の(2)および(8)を参照してください。
ルートジョブネット名やタイトル行は,出力されません。また,ルートジョブネットに一時変更情報がない場合は,一時変更情報出力日時だけを出力したあとにメッセージKAVS4670-Iを出力し,コマンドは異常終了します。