形式
ajsembdbcancel
-u UAP識別子
-p プロセスID
[-id 組み込みDBセットアップ識別子]
機能
実行中の組み込みDBの操作コマンドの処理を中断させます。
中断したコマンドはエラーとなります。発生するエラーの詳細については,各コマンドのエラーメッセージまたはログを参照してください。
このコマンドは,組み込みDBが稼働中の場合だけ実行できます。JP1/AJS3の稼働状態には関係なく実行できます。
格納先ディレクトリ
実行権限
Windowsの場合:Administrators権限
UNIXの場合:スーパーユーザー権限
引数
-u サーバ名,またはプログラム名称
組み込みDB操作コマンドで動作しているサーバ名,またはプログラム名称を指定します。
組み込みDB操作コマンド実行中にajsembdbstatusコマンドを-s prcオプション指定で実行すると出力される,組み込みDB操作コマンドに対応したプログラム名称(PROGRAM),またはサーバ名(SVID)を指定してください。
これらのPROGRAM,またはSVIDは対応する組み込みDB操作コマンドが実行中の場合にだけ表示されます。
各コマンドのPROGRAM,およびSVIDを次に示します。
コマンド名 | SVID※ | PROGRAM |
---|---|---|
ajsembdbbuild,ajsembdbstart | 0minitx | - |
ajsembdbaddarea | - | pdmod |
ajsembdbrorg | 0mrorgx | - |
ajsembdbreclaim | 0mrorgx | - |
ajsembdbstatus | 0mdbstx | - |
ajsembdbbackup | 0bcpyx | - |
ajsembdbrstr | 0brstrx | - |
注※ 末尾のxは,0,1,2...と数値になります。
上記以外の組み込みDB操作コマンドについては,ajsembdbcancelコマンドで処理を中断することはできません。
-p プロセスID
ajsembdbstatusコマンドの-s prcオプション指定で出力される情報のPIDを指定します。
-id 組み込みDBセットアップ識別子
組み込みDBを識別するセットアップ識別子を「_JFn」(nは0~9またはA~Z)の4文字で指定します。ajsembdbbuildコマンドの-idオプションで指定した値を指定してください。
jajs_setupコマンド,jajs_setup_clusterコマンド,およびjajs_migrateコマンドで作成された組み込みDBに対して操作を行う場合,ajsembdbidlistコマンドで操作対象となる組み込みDBのセットアップ識別子を確認してください。ajsembdbidlistコマンドについては,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス2 2. セットアップコマンド ajsembdbidlist」を参照してください。
このオプションを省略した場合は,_JF0が仮定されます。
注意事項
4432 16:49:20 unt1 _pd0canc KFPS05082-Q Utility server name=0mrorg0,utility server process id=5456 cancel process ? (y/n)
戻り値
0 | 正常終了。 |
0以外の値 | 異常終了。 |
エラー時の対処
コマンドエラー発生時は,次に示す表に従って対処してください。
メッセージID | 現象 | 対処方法 |
---|---|---|
KAVS0996-E | 指定したオプションに誤りがあります。 | オプションの指定内容を見直してください。 |
KAVS2101-E | 組み込みDBは停止中です。 | 組み込みDBを起動してから再実行してください。 |
KAVS2102-E | 組み込みDBは起動・停止処理中です。 | 組み込みDBの起動をajsembdbstatusコマンドの-s ustオプション指定で確認してから再実行してください。 |
KAVS2104-E | 組み込みDBがセットアップされていません。 | 組み込みDBをセットアップしてから再実行してください。 |
KAVS2116-E | 指定したオプションに誤りがあります。 | メッセージに出力されているオプションを見直して再実行してください。 |
KAVS2117-E | コマンド実行時にエラーが発生しました。 | 保守情報に出力されているメッセージを参照してください。 |