11.2.5 メモリー所要量を設定する
JP1/AJS3 - Viewで使用するメモリー所要量を設定できます。
JP1/AJS3 - Viewで使用できるメモリーの最大サイズは,デフォルトでは256メガバイトです。このデフォルト値は,次の表に示す状態のウィンドウを同時に三つ表示できる設定値です。
表11-2 各ウィンドウの状態
項番 | ウィンドウ | ユニット数 | 合計スケジュール数 |
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1 | JP1/AJS3 - View(メイン画面) | 1,000 | - |
2 | JP1/AJS3 - View(サマリー監視画面) | 1,000 | 1,000※1 |
3 | ジョブネットエディタ | 1,000 | - |
4 | ジョブネットモニタ | 1,000 | - |
5 | デイリースケジュール | 1,000 | 1,000※1 |
6 | マンスリースケジュール | 1,000 | 30,000※2 |
7 | 検索 | 1,000 | - |
- (凡例)
- -:該当しない。
- 注※1
- 1日1回の実行を仮定しています。
- 注※2
- 1日1回の実行で,30日分を表示していると仮定しています。
見積もりの結果がデフォルト値を超えた場合は,JP1/AJS3 - Viewで使用するメモリーの最大サイズを大きくしてください。
- 指定場所
- JP1/AJS3 - Viewのインストール先フォルダ¥conf¥ajs2.conf
- 指定内容
- 次の形式で指定します。
- jreparam=-Xmxメモリーの上限値M
- 注意事項
- ajs2.confファイルを編集する場合は,jreparamに指定されている他オプションについての記載は変更しないでください。デフォルトで記載されている「-Xmx256M」の数値部分だけを変更してください。
- -Xmxの指定が正しくない場合は,設定した値を無視して動作したり,JP1/AJS3 - Viewが起動しなかったりします。注意して-Xmxを指定してください。-Xmxに指定する値を大きくし過ぎると,システム全体のメモリー不足を発生させるおそれがあるので,指定する値は,システムで使用できるメモリーに応じて調整してください。なお,指定する値は搭載メモリー(主記憶)の半分以下にしてください。
- 注意事項(バージョン6またはバージョン7からバージョンアップ時)
- バージョン7以前とバージョン8以降では,同一装置内前提ソフトウェアとして使用するJREのバージョンが変更になります。
- これに伴い,メモリー所要量を設定する方法(指定場所および指定内容)も変更になります。次に示すバージョン7以前でのメモリー所要量の設定は,バージョン8以降では無効となります。なお,下記のajs.confファイルは削除しないでください。JP1/AJS2 - Viewが起動できなくなります。
- 指定場所(バージョン7以前):JP1/AJS2 - Viewのインストール先フォルダ¥conf¥ajs.conf
- 指定内容(バージョン7以前):jreparam=-mxメモリーの上限値M
- また,JREのバージョン変更によって,バージョン7以前よりもメモリー消費量が大きくなるため,メモリー所要量を再度見積もり,必要に応じて設定してください。
- 注意事項(バージョン8からバージョンアップ時)
- バージョン9以降では,バージョン8よりもメモリー消費量が大きくなるため,メモリー所要量を再度見積もり,必要に応じて設定してください。
- 指定例
- メモリーの上限値を512メガバイトにします。
- jreparam=-Xmx512M