15.7.7 [詳細スケジュール]ダイアログボックス
[詳細スケジュール]ダイアログボックスでは,ジョブネットまたはジョブの詳細スケジュール情報を表示します。[詳細スケジュール]ダイアログボックスを次の図に示します。
図15-200 [詳細スケジュール]ダイアログボックス
![[図データ]](figure/zv140770.gif)
表示項目について説明します。
- [ユニット名]
- ジョブネットまたはジョブ名が表示されます。
- [選択枠内の実行スケジュール]
- 選択枠にある指定されたジョブ,またはジョブネットの詳細スケジュール情報が表示されます。
- [状態]
- [選択枠内の実行スケジュール]で選択された実行スケジュールの詳細スケジュール情報の状態が表示されます。
- 各項目に表示される状態のうち,注意する必要があるものについて次に示します。
- [開始予定日時]
- ジョブネットの場合にだけ,スケジュールルールから求められた実行を開始する日時を表示します。
- [開始日時]
- 実行していない場合は実行を開始する予定の日時を表示します。実行を開始したあとは実行開始日時を表示します。
- [再実行開始日時]
- ジョブネットの場合にだけ,最後に再実行された実行開始日時を表示します。
- 再実行開始日時は,ユニットが再実行されたとき,再実行開始点の上位ジョブネットに対して設定されます。ただし,ルートジョブネットが実行中の場合は,ルートジョブネットに再実行開始日時は設定されません。ルートジョブネットが終了状態の場合は,再実行開始点にルートジョブネットを指定していると,ルートジョブネットにだけ再実行開始日時が設定されます。
- [終了日時]
- 実行していない場合は,実行が終了する予定の日時を表示します。実行が終了したあとは,実行終了日時を表示します。
- [遅延状態]
- 複数の遅延が発生した場合,次に示す優先順位で表示します。
- 終了遅延
- ネスト終了遅延
- 開始遅延
- ネスト開始遅延
- [開始遅延日時]
- 開始遅延を監視する日時を表示します。
- [終了遅延日時]
- 終了遅延を監視する日時を表示します。
- ジョブネットの場合
スケジュール上の終了予定日時に対する終了遅延監視では,開始予定日時からの相対的な日時および,終了予定の絶対的な日時を終了遅延日時とします。
これに対し,実行所要時間による終了遅延監視では,開始日時からの相対的な日時を終了遅延日時とします。そのため,終了遅延日時が確定するのはジョブネットの実行が開始されたときとなります。
なお,スケジュール上の終了予定日時に対する終了遅延監視と,実行所要時間による終了遅延監視の両方を設定している場合は,二つの時刻のうち,より早い方(過去の方)を表示します。
- ジョブの場合
実行所要時間による終了遅延監視は,開始日時からの相対的な日時を終了遅延日時とします。そのため,終了遅延日時が確定するのはジョブの実行が開始されたときとなります。
- [実行ID]
- 実行IDを表示します。
- [接続先実行ID]
- ジョブネットコネクタの場合に,接続先のジョブネットの実行IDを表示します。次の場合は,「なし」と表示されます。
- ジョブネットに接続していない場合
- 接続先のジョブネットに対して参照権限がない場合
- 接続先のジョブネット参照時にエラーが発生した場合
- ジョブネットコネクタ以外の場合は「-(ハイフン)」が表示されます。
- この項目は,ネストジョブネット,ネストリモートジョブネット,およびジョブネットコネクタの場合にだけ表示されます。
- 注意事項
- 別ホストのスケジューラーサービスにある接続先のジョブネットと接続している場合は,接続先のジョブネット側のホスト上でJP1/AJS3サービスを起動しておく必要があります。
- 補足事項
- [接続元実行ID]
- ルートジョブネットの場合にだけ,接続しているジョブネットコネクタの実行IDを表示します。
- 実行順序を制御していないルートジョブネット,およびリモートジョブネットの場合は「-(ハイフン)」が表示されます。
- 実行順序を制御している場合で,ジョブネットコネクタと接続していないときは「なし」と表示されます。また,接続しているジョブネットコネクタに対して参照権限がない場合も「なし」と表示されます。
- この項目は,ルートジョブネット,およびルートリモートジョブネットの場合にだけ表示されます。
- 注意事項
- 別ホストのスケジューラーサービスにあるジョブネットコネクタと接続している場合は,ジョブネットコネクタ側のホスト上でJP1/AJS3サービスを起動しておく必要があります。
- 補足事項
- [実行順序制御方式]
- ルートジョブネットの場合にだけ,実行順序制御方式を表示します。
- 実行順序制御方式は世代ごとに一時変更でき,次のように表示されます。
- 変更されていない場合
「定義に従う(実際の定義内容)」と表示されます。
- 「非同期」から「同期」に変更されている場合
「同期」と表示されます。
- 「同期」から「非同期」に変更されている場合
「非同期」と表示されます。
- なお,実行順序を制御していないルートジョブネット,およびリモートジョブネットの場合は「-(ハイフン)」が表示されます。
- この項目は,ルートジョブネット,およびルートリモートジョブネットの場合にだけ表示されます。
- [待ち合わせ]
- ユニットが待ち合わせ条件付きユニットの場合に,成立していない待ち合わせ条件があるかどうかが次のように表示されます。
- 待ち合わせ条件が成立していない場合
「あり」と表示されます。
- 待ち合わせ条件が成立している場合
「なし」と表示されます。
- なお,次のどれかの場合は「-(ハイフン)」が表示されます。
- 待ち合わせ条件が設定されていない場合
- 接続先が,JP1/AJS3 - Manager 09-50より前またはJP1/AJS2 - Managerの場合
- JP1/AJS3 - Managerのデータベースが互換用ISAM構成の場合
- 注意事項
- ジョブネットコネクタまたは接続先のジョブネットの接続関係が確定していない世代に対して[詳細スケジュール]ダイアログボックスを表示した場合,次のことに注意してください。
- 異なる認証圏のホストにあるジョブネットコネクタまたは接続先のジョブネットを接続相手に指定している場合,[接続元実行ID]または[接続先実行ID]を取得するために,接続相手のホストに対してログインが必要になることがあります。
- 接続相手のユニットがあるホストと通信が必要となる場合があるため,接続相手のユニットがあるホストのJP1/AJS3サービスを起動しておく必要があります。起動していない場合,通信エラーとなります。なお,通信エラーが検出されるまでの間は,ほかの操作はできません。