ジョブネットの実行が開始したあとでも,ジョブネットのスケジュールを変更したり,ジョブネットやジョブの実行を制御したりできます。例えば,実行状態を監視している間に異常が発見された場合などには,ジョブネットの実行を中断したり,強制終了したりできます。実行を中断したり,強制終了したりしたジョブネットについては,任意のジョブネットやジョブから再実行することもできます。
どのような制御ができるのかを,ジョブネットの場合とジョブの場合に分けて次の表に示します。
表9-1 制御できること
項番 | 制御の内容 | ジョブネットの場合 | ジョブの場合 |
---|---|---|---|
1 | 実行予定を追加する。 | ○ | × |
2 | 実行開始日時を一時的に変更・変更解除する。 | ○ | × |
3 | 実行予定をすぐに実行する。 | ○ | × |
4 | 実行を一時的に中止する。 | ○ | ○ |
5 | 実行を保留設定・保留解除する。 | ○ | ○ |
6 | 遅延監視時間を一時的に変更・変更解除する。 | ○ | × |
7 | 実行優先順位を一時的に変更する。 | ○ | × |
8 | 実行を中断する。 | ○ | × |
9 | 実行を強制終了する。 | ○ | ○ |
10 | 再実行する。 | ○ | ○ |
11 | 状態を変更する。 | × | ○ |
12 | 登録中の定義を変更する。 | ○ | ○ |
13 | 運用中のジョブネットの定義を計画的に切り替える。 | ○ | × |
14 | 実行順序の制御方式を変更する。 | ○ | × |
15 | 待ち合わせ条件の設定を一時的に変更する。 | ○ | ○ |
16 | 一時変更の操作情報を再操作する。 | ○ | ○ |
この節では,ジョブネットのスケジュールを変更したり,ジョブネットやジョブの実行を制御したりする方法を説明します。[デイリースケジュール(階層表示)]ウィンドウを使った操作を中心に説明しますが,同様の操作が別のウィンドウからできる場合もあります。詳細については,操作の説明の補足事項を参照してください。
また,[デイリースケジュール(階層表示)]ウィンドウではできない操作もあります。その場合,操作できるウィンドウを使った操作方法を説明します。