JP1/Automatic Job Management System 3 操作ガイド

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16.3.10 [環境設定]ダイアログボックス

JP1/AJS3 Console Viewの動作環境をカスタマイズする画面です。[環境設定]ダイアログボックスには,四つのタブがあります。

[環境設定]ダイアログボックスの設定内容は,JP1/AJS3 Console Viewが起動しているホストごとに有効になります。[操作]タブと[ウィンドウ]タブは,さらにJP1ユーザーごとに有効になります。

<この項の構成>
(1) [起動]タブ
(2) [操作]タブ
(3) [ウィンドウ]タブ
(4) [その他]タブ

(1) [起動]タブ

自動ログインについて設定するタブです。JP1/AJS3 Console Viewを起動する際に,[ログイン]画面を表示しないでログインできるようにしたい場合は,あらかじめログイン先のJP1/AJS3 Console Managerホスト,JP1ユーザー,パスワードを設定しておきます。[起動]タブを次の図に示します。

図16-15 [環境設定]ダイアログボックス([起動]タブ)

[図データ]

表示項目について説明します。

[自動ログイン]
JP1/AJS3 Console Managerホストに自動ログインするかどうかを設定します。

[自動ログイン]
JP1/AJS3 Console Viewを起動する際に自動ログインする場合は[する]を,[ログイン]画面を表示してJP1ユーザー名,パスワード,接続ホストを手入力してログインする場合は[しない]を選択します。
デフォルトは[しない]です。
[する]を選択した場合は,[ユーザー名],[パスワード],[接続ホスト]を設定します([する]を選択すると設定できる状態になります)。

[ユーザー名]
自動ログインするJP1ユーザー名を指定します。
[自動ログイン]で[する]を選択すると,設定できる状態になります。

[パスワード]
ログインするJP1ユーザーのパスワードを指定します。入力した文字は「*(アスタリスク)」で表示され,設定した内容は確認できません。
[自動ログイン]で[する]を選択すると,設定できる状態になります。

[接続ホスト名]
自動ログインするJP1/AJS3 Console Managerホストのホスト名またはIPアドレスを指定します。
[自動ログイン]で[する]を選択すると,設定できる状態になります。

(2) [操作]タブ

AJS3ユニット監視オブジェクトのダブルクリック時,JP1/AJS3 - View起動時,および業務スコープのダブルクリック時の[スコープ]ウィンドウの動作について設定するタブです。[操作]タブを次の図に示します。

図16-16 [環境設定]ダイアログボックス([操作]タブ)

[図データ]

表示項目について説明します。

[マウス操作]
[スコープ]ウィンドウのマップエリアでの動作について設定します。

[AJS3ユニット監視オブジェクトをダブルクリック]
AJS3ユニット監視オブジェクトをダブルクリックしたときの動作を選択します。デフォルトは[詳細情報,または詳細定義を表示]です。次の項目を指定できます。
  • 詳細情報,または詳細定義を表示
    監視モードのときは[詳細情報−[AJS3ユニット監視オブジェクト]]ダイアログボックス,定義モードのときは[詳細定義−[AJS3ユニット監視オブジェクト]]ダイアログボックスが表示されます。
  • JP1/AJS3 - Viewを起動
    JP1/AJS3 - Viewが起動します。JP1/AJS3 - Viewの起動時に表示させるウィンドウについては,[JP1/AJS3 - View起動時]で設定できます。

[JP1/AJS3 - View起動時]
JP1/AJS3 - Viewを起動させたときに表示させるウィンドウを選択します。デフォルトは[JP1/AJS3 - View画面で表示]です。次の項目を指定できます。
  • JP1/AJS3 - View画面で表示
    [JP1/AJS3 - View]ウィンドウが表示されます。
  • ジョブネットモニタ画面で表示
    [ジョブネットモニタ]ウィンドウが表示されます。

業務スコープをダブルクリック(監視モード)]
監視モード時に,マップエリアで業務スコープアイコンをダブルクリックしたときの動作を選択します。デフォルトは,[別のウィンドウで開く]です。
  • 現在のウィンドウで開く
    選択した業務スコープの内容が,現在のウィンドウで表示されます。
  • 別のウィンドウで開く
    選択した業務スコープの内容が,別のウィンドウで表示されます。

補足事項
[JP1/AJS3 - View起動時]の設定は,AJS3ユニット監視オブジェクトをダブルクリックしてJP1/AJS3 - Viewを起動したとき,および[詳細情報−[AJS3ユニット監視オブジェクト]]ダイアログボックスの[画面起動]ボタンでJP1/AJS3 - Viewを起動したときに適用されます。

(3) [ウィンドウ]タブ

[スコープ]ウィンドウのマップエリアでの名称・コメントの表示方法およびマップエリア上のアイコンにマウスカーソルを位置づけたときに表示するツールチップの表示内容を設定するタブです。

[ウィンドウ]タブを次の図に示します。

図16-17 [環境設定]ダイアログボックス([ウィンドウ]タブ)

[図データ]

表示項目について説明します。

[マップエリア]
[スコープ]ウィンドウのマップエリアにオブジェクトの名称およびコメントをどのように表示するのか,またツールチップに何を表示するのかを指定します。

[名称の改行]
オブジェクトの名称をマップエリアに表示する際に指定した文字数で改行表示する場合は「指定する」を,アイコン幅に収まる範囲で自動的に改行表示する場合は「指定しない」を選択します。
[指定する]を選択すると,[改行文字数]が指定できる状態になります。

[改行文字数]
名称を改行表示する際の文字数を半角数字(0〜9)で指定します。
[名称の改行]で[指定する]を選択すると,指定できる状態になります。指定できる範囲は1〜30(文字)です。デフォルトは空白です。
なお,改行文字数は名称の文字コード,半角/全角に関係なく,1文字としてカウントされます。

補足事項
[名称の改行]を[指定する]にしていた場合に,マップエリアに表示する名称がマップエリアからはみ出る場合は,[改行文字数]の指定に関係なく自動的に改行表示します。

[コメントの表示]
コメントを[スコープ]ウィンドウのマップエリアに表示させる場合は[する]を,表示させない場合は[しない]を選択します。デフォルトは[しない]です。
[する]を選択すると,[表示文字数],[改行文字数],[コメントの非表示]が指定できる状態になります。

[表示文字数]
表示するコメントの文字数を半角数字(0〜9)で指定します。
[コメントの表示]で[する]を選択すると,指定できる状態になります。指定できる範囲は1〜80(文字)です。デフォルトは80(文字)です。
ここで指定した文字数分だけ,コメントを表示できます。
なお,表示文字数は文字コード,半角/全角に関係なく,1文字としてカウントされます。

[改行文字]
マップエリアにコメントを表示する場合,コメントを改行させる位置を文字で指定します。ドロップダウンリストから選択できる改行文字を次に示します。[コメントの表示]で[する]を選択すると,設定できる状態になります。
  • 指定なし
  • “ ”(スペース)
  • −(ハイフン)
  • .(ピリオド)
  • ,(コンマ)
  • :(コロン)
  • ;(セミコロン)
デフォルトは“ ”(スペース)です。“ ”(スペース)を選択した場合,マップエリア上では表示されません。指定なしを選択した場合,改行表示されません。なお,コメントを改行させる位置に半角文字は指定できますが,全角文字は指定できません。

補足事項
“ ”(スペース)を選択した場合は全角スペースであっても改行文字と認識します。

[コメントの非表示]
[コメントの表示]で[する]を選択すると,設定できる状態になります。
ここでドロップダウンリストから記号を選択しておくと,[コメントの表示]で[する]を選択している場合でも任意のオブジェクトのコメントを非表示にできます。
あるオブジェクトのコメントだけを非表示にする場合は,[詳細定義]ダイアログボックスの[コメント]でコメントとして入力する文字列の先頭に,ここで選択した記号を設定します。
ここで選択できる項目を次に示します。デフォルトは[指定なし]です。
  • 指定なし
  • #
  • @
  • %(パーセント)
  • &
  • *(アスタリスク)
[指定なし]を選択した場合は,AJS3ユニット監視オブジェクトのコメントの先頭に「#,@,%,&,*」のどれかを設定してもコメントは非表示になりません。

[ツールチップ表示(監視モード)]
マップエリアで,オブジェクトアイコンにカーソルを近づけた際に,表示するツールチップの内容を指定します。ここで指定できる項目を次に示します。デフォルトは[コメント]です。
  • [コメント]
    ツールチップの表示内容をコメントにする。
  • [状態名]
    ツールチップの表示内容を状態名にする。

補足事項
ツールチップは表示しないようにすることもできます。詳細については,「14.3.5 ツールチップの表示を変更する」を参照してください。

(4) [その他]タブ

トラブルシュートとログファイルの上限値を設定するタブです。[その他]タブを次の図に示します。

図16-18 [環境設定]ダイアログボックス([その他]タブ)

[図データ]

表示項目について説明します。

[トラブルシュート]
トレースレベルとログファイルの上限値について設定します。

[トレースレベル]
ログファイルに出力する情報のレベルを選択します。指定できる値は,1,3,5です。デフォルトは3です。
各トレースレベルの内容については,次のとおりです。
  • トレースレベル[1]
    エラー発生時の情報をログ出力する。
  • トレースレベル[3]
    エラー発生時の情報と,ユーザーがどのような操作をしたかを識別できる情報をログ出力する。
  • トレースレベル[5]
    エラー発生時の情報,ユーザーがどのような操作をしたかを識別できる情報,送受信データの内容についてログ出力する。
なお,ログファイルに出力される情報の詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 トラブルシューティング 1.2.3 トレースログ」を参照してください。

[ログファイルの上限値]
ログファイルの上限値をメガバイト単位で指定します。指定できる値は,1〜512です。デフォルトは1です。
ログファイルサイズの見積もりについては,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編) 3.4.5 JP1/AJS3 - Viewのログファイルのサイズを見積もる」を参照してください。

補足事項
[環境設定]ダイアログボックスの各タブ画面で設定した内容が有効になるタイミングについて,次の表に示します。

表16-5 各タブでの設定が有効になるタイミング

タブ名 項目 有効となるタイミング
起動 自動ログイン 次回,JP1/AJS3 Console Viewにログインしたとき
操作 AJS3ユニット監視オブジェクトをダブルクリック [環境設定]ダイアログボックスで[OK]ボタンをクリックしたあと
JP1/AJS3 - Viewの起動 [環境設定]ダイアログボックスで[OK]ボタンをクリックしたあと
ウィンドウ 名称の改行 [環境設定]ダイアログボックスで[OK]ボタンをクリックしたあと
コメントの表示 [環境設定]ダイアログボックスで[OK]ボタンをクリックしたあと
ツールチップ表示 [環境設定]ダイアログボックスで[OK]ボタンをクリックしたあと
その他 トレースレベル [環境設定]ダイアログボックスで[OK]ボタンをクリックしたあと
ログファイルの上限値 [環境設定]ダイアログボックスで[OK]ボタンをクリックしたあと

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