組み込みDB操作コマンドでエラーを検知したときの対処方法について説明します。
(1) 組み込みDBのメンテナンス中にエラーが発生したときの対処方法
組み込みDBのメンテナンス中に発生したエラーの原因とその対処方法を次の表に示します。
表2-6 組み込みDBのメンテナンス中に発生したエラーの原因とその対処方法
戻り値 | エラーの原因 | 対処方法 |
---|---|---|
1 | オプションの指定に誤りがあります。 | 正しいオプションを指定して,コマンドを再実行してください。 |
2 | 一時ディレクトリの作成に失敗しました。 | JP1/AJS3のインストール先ディレクトリ以下のディレクトリを退避して,システム管理者に連絡してください。 |
3 | -idオプションに指定したセットアップ識別子が不正です。 | 正しいセットアップ識別子を指定して,コマンドを再実行してください。 |
4 | -idオプションに指定したセットアップ識別子は,すでにインストール済みです。 | インストール済みでないセットアップ識別子を指定して,コマンドを再実行してください。 |
5 | JP1/AJS3で割り当てられるセットアップ識別子がありません。 | JP1/AJS3のインストール先ディレクトリ以下のディレクトリを退避して,システム管理者に連絡してください。 |
6 | 組み込みDBのポート番号の取得に失敗しました。 | |
7 | -pオプションに指定したポート番号が不正です。 | 正しいポート番号を指定して,コマンドを再実行してください。 |
8 | 予期しないエラーが発生しました。 | JP1/AJS3のインストール先ディレクトリ以下のディレクトリを退避して,システム管理者に連絡してください。 |
9 | -pオプションに指定したポート番号は,すでに使用されています。 | 使用されていないポート番号を指定して,コマンドを再実行してください。 |
10 | JP1/AJS3で割り当てられるポート番号がありません。 | JP1/AJS3のインストール先ディレクトリ以下のディレクトリを退避して,システム管理者に連絡してください。 |
11 | JP1/AJS3で割り当てられるテーブルプリフィックスがありません。 | |
24 | Administrators権限がないユーザーでインストールを実行しました。 | Administrators権限を持つユーザーでコマンドを再実行してください。 |
(2) 組み込みDBのインストール中にエラーが発生したときの対処方法
組み込みDBのインストール中に発生したエラーの原因とその対処方法を次の表に示します。
表2-7 組み込みDBのインストール中に発生したエラーの原因とその対処方法
戻り値 | エラーの原因 | 対処方法 |
---|---|---|
1 | オプションの指定に誤りがあります。 | 正しいオプションを指定して,コマンドを再実行してください。 |
2 | 一時ディレクトリの作成に失敗しました。 | JP1/AJS3のインストール先ディレクトリ以下のディレクトリを退避して,システム管理者に連絡してください。 |
3 | -mhオプションに指定したホスト名が不正です。 | 正しいホスト名を指定して,コマンドを再実行してください。 |
4 | -idオプションに指定したセットアップ識別子が不正です。 | 正しいセットアップ識別子を指定して,コマンドを再実行してください。 |
5 | -idオプションに指定したセットアップ識別子は,すでにインストール済みです。 | インストール済みでないセットアップ識別子を指定して,コマンドを再実行してください。 |
6 | 組み込みDBのインストール実行ログが見つかりません。 | JP1/AJS3のインストール先ディレクトリ以下のディレクトリを退避して,システム管理者に連絡してください。 |
7 | 組み込みDBのインストールイメージがありません。 | -sオプションに指定したディレクトリに組み込みDBのインストールイメージを格納してから,コマンドを再実行してください。 |
8 | 構成定義の登録に失敗しました。 | コマンドの実行権限を確認してから,コマンドを再実行してください。 |
9 | インストールするセットアップ識別子とインストール先ディレクトリの組み合わせが不正です。 | インストール済みの組み込みDBセットアップ識別子を指定する場合は,そのセットアップ識別子に対応したインストール先ディレクトリを指定してコマンドを再実行してください。インストール済みでない組み込みDBセットアップ識別子を指定する場合は,インストール済みでない組み込みDBのインストール先ディレクトリを指定してコマンドを再実行してください。 |
24 | Administrators権限がないユーザーでインストールを実行しました。 | Administrators権限を持つユーザーでコマンドを再実行してください。 |
61 | インストールに必要なファイルが不足しています。 | -sオプションに指定したディレクトリに組み込みDBのインストールイメージを格納してから,コマンドを再実行してください。 |
63 | OS登録中にエラーが発生しました。 | -iオプションに指定したインストール先ディレクトリが,次の条件を満たしているかどうか確認してください。
|
65 | ディスクアクセス中にエラーが発生しました。 | JP1/AJS3のインストール先ディレクトリ以下のディレクトリを退避して,システム管理者に連絡してください。 |
66 | 組み込みDBのインストール先ディスクの空き容量が不足しています。 | 組み込みDBのインストール先ディスクに十分な空き容量があるか確認してから,コマンドを再実行してください。 |
68 | 起動オプション(パラメーター)が不正です。 | JP1/AJS3のインストール先ディレクトリ以下のディレクトリを退避して,システム管理者に連絡してください。 |
72 | スーパーユーザー権限がないユーザーでインストールを実行しました。 | スーパーユーザー権限を持つユーザーでコマンドを再実行してください。 |
78 | JP1/AJS3の適用OSではありません。 | JP1/AJS3の適用OSであるか確認してください。適用OSである場合は,JP1/AJS3のインストール先ディレクトリ以下のディレクトリを退避して,システム管理者に連絡してください。 |
80 |
| 組み込みDBを停止してからコマンドを再実行してください。 |
82 |
| インストール先ディレクトリの指定を見直してください。 |
83 | Windowsファイアウォールの例外リストへの登録中にエラーが発生しました。 | JP1/AJS3のインストール先ディレクトリ以下のディレクトリを退避して,システム管理者に連絡してください。 |
85 | パッチ情報ファイルの内容が不正です。 | |
86 | パッチ情報の削除に失敗しました。 | |
87 | パッチ情報の削除に失敗しました。OSを再起動する必要があります。 | |
88 | pdservice.exeプロセスが実行中です。 | |
89 | 組み込みDBサービスの表示名が重複しました。 | |
90 | 系切り替え用サービスの表示名が重複しました。 | |
91 | Windowsイベントログのソース名が重複しました。 | |
92 | 組み込みDBサービスの表示名登録時に異常が発生しました。 | |
93 | 系切り替え用サービスの表示名登録時に異常が発生しました。 | |
94 | Windowsイベントログのソース名登録時に異常が発生しました。 | |
95 | 組み込みDBが「停止」状態ではありません。 | 組み込みDBを停止してからコマンドを再実行してください。 |
96 | バージョンアップインストールするファイルが使用中です。 | JP1/AJS3のインストール先ディレクトリ以下のディレクトリを退避して,システム管理者に連絡してください。 |
60 | 上記以外のエラーが発生しました。 |
(3) 組み込みDBのアンインストール中にエラーが発生したときの対処方法
組み込みDBのアンインストール中に発生したエラーの原因とその対処方法を次の表に示します。
表2-8 組み込みDBのアンインストール中に発生したエラーの原因とその対処方法
戻り値 | エラーの原因 | 対処方法 |
---|---|---|
1 | オプションの指定に誤りがあります。 | 正しいオプションを指定して,コマンドを再実行してください。 |
2 | 一時ディレクトリの作成に失敗しました。 | JP1/AJS3のインストール先ディレクトリ以下のディレクトリを退避して,システム管理者に連絡してください。 |
3 | -mhオプションに「JP1_DEFAULT」は指定できません。 | 正しいホスト名を指定して,コマンドを再実行してください。 |
4 | -mhオプションに指定したホスト名が不正です。 | |
5 | 組み込みDBのインストール情報ディレクトリがありません。 | JP1/AJS3のインストール先ディレクトリ以下のディレクトリを退避して,システム管理者に連絡してください。 |
6 | 組み込みDBのアンインストール情報ディレクトリがありません。 | |
7 | 組み込みDBのインストール先ディレクトリが解決できません。 | |
8 | 予期しないエラーが発生しました。 | |
9 | 組み込みDBの環境構築情報ファイルの出力に失敗しました。 | |
10 | 組み込みDBのアンセットアップに失敗しました。 | このメッセージの前に出力されているエラーメッセージに従って対処してから,コマンドを再実行してください。 |
11 | 構成定義の削除に失敗しました。 | JP1/AJS3のインストール先ディレクトリ以下のディレクトリを退避して,システム管理者に連絡してください。 |
24 | Administrators権限がないユーザーでアンインストールを実行しました。 | Administrators権限を持つユーザーでコマンドを再実行してください。 |
63 | OS登録解除中にエラーが発生しました。 | JP1/AJS3のインストール先ディレクトリ以下のディレクトリを退避して,システム管理者に連絡してください。 |
65 | ディスクアクセス中にエラーが発生しました。 | |
72 | スーパーユーザー権限がないユーザーでアンインストールを実行しました。 | スーパーユーザー権限を持つユーザーでコマンドを再実行してください。 |
81 |
| JP1/AJS3のインストール先ディレクトリ以下のディレクトリを退避して,システム管理者に連絡してください。 |
88 | 実行中の組み込みDBプロセスが残っていたため,一部のファイルを削除できません。 | OSを再起動してから,コマンドを再実行してください。 |
60 | 上記以外のエラーが発生しました。 | JP1/AJS3のインストール先ディレクトリ以下のディレクトリを退避して,システム管理者に連絡してください。 |
(4) 組み込みDBのセットアップ中にエラーが発生したときの対処方法
組み込みDBのセットアップ中に発生したエラーの原因とその対処方法を次の表に示します。
表2-9 組み込みDBのセットアップ中に発生したエラーの原因とその対処方法
コード | メッセージID | エラーの原因 | 対処方法 |
---|---|---|---|
7 | KFPX29607 | ファイルがありません。 | 次の情報を退避して,システム管理者に連絡してください。
|
8 | KFPX29608 | ファイルのオープンに失敗しました。 | |
9 | KFPX29609 | ファイルの読み取りに失敗しました。 | |
10 | KFPX29610 | ファイルの生成に失敗しました。 | |
11 | KFPX29611 | ディレクトリの作成に失敗しました。 | |
12 | KFPX29612 | 表・システム領域不足です。 | ディスクに十分な空きがあるか確認してください。 |
13 | KFPX29613 | 表・システム領域不足です。 | |
14 | KFPX29614 | 表・システム領域不足です。 | |
15 | KFPX29615 | 表・システム領域不足です。 | |
16 | KFPX29616 | 表・システム領域作成時にエラーが発生しました。 | OSのファイルシステムの設定で,扱えるファイルの最大サイズが2ギガバイト以下に設定されている場合は,2ギガバイトより大きな値,または無制限に設定し直してください。 |
17 | KFPX29617 | システム領域の初期化でエラーが発生しました。 | 次の情報を退避して,システム管理者に連絡してください。
|
18 | KFPX29618 | 組み込みDBの起動または表領域初期化でエラーが発生しました。 | 組み込みDBが必要とするシステムリソースが不足しています。マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編) 3.2.5 カーネルパラメーターを見積もる」を参照して確認してください。 |
19 | KFPX29619 | 組み込みDBの内部でエラーが発生しました。 | 次の情報を退避して,システム管理者に連絡してください。
|
20 | KFPX29620 | 一時ファイルの作成でエラーが発生しました。 | |
23 | KFPX29623 | 組み込みDBの内部でエラーが発生しました。 | |
24 | KFPX29624 KFPS00031 | 組み込みDBがすでに環境構築されています。 | JP1/AJS3をアンインストールしたあと,JP1/AJS3を再度インストールしてください。 |
25 | KFPX29625 | メモリーが不足しています。 | 十分なメモリーを確保してください。 |
26 | KFPX29626 | 組み込みDBの内部でエラーが発生しました。 | 次の情報を退避して,システム管理者に連絡してください。
|
27 | KFPX29627 | 組み込みDBの内部でエラーが発生しました。 |