2.8.9 JP1/AJS3 - Managerのインストールおよびアンインストール中にエラーを検知したときの対処方法

JP1/AJS3 - Managerのインストールおよびアンインストール中にエラーを検知したときの対処方法について説明します。説明する項目は次のとおりです。

<この項の構成>
(1) JP1/AJS3 - Managerのインストール中にエラーが発生したときの対処方法
(2) JP1/AJS3 - Managerのアンインストール中にエラーが発生したときの対処方法

(1) JP1/AJS3 - Managerのインストール中にエラーが発生したときの対処方法

JP1/AJS3 - Managerのインストール中に発生したエラーの原因とその対処方法を次の表に示します。

表2-10 JP1/AJS3 - Managerのインストール中に発生したエラーの原因とその対処方法

エラーコードエラーの原因対処方法
66組み込みDBのインストール先ディスクの空き容量が不足しています。JP1/AJS3をインストールする環境を見直してください。ディスクに十分な空きがあるか確認してください。
80前回インストールした組み込みDBがアンインストールされていません。次の対処をしてください。
Windowsの場合
  1. 次のコマンドを実行する。
    ajsembdbstop -f -id _JF0
  2. 次のコマンドを実行する。
    JP1/AJS3のインストール先フォルダ¥sys¥install¥embdbuninstl_JF0.cmd
  3. 次のフォルダおよびファイルをすべて削除する。
    JP1/AJS3のインストール先フォルダ¥embdb¥_JF0以下のフォルダおよびファイル
UNIXの場合
  1. 次のコマンドを実行する。
    ajsembdbstop -f -id _JF0
  2. /etc/inittabに登録された_JF0のpdprcdプロセスを編集モードで削除する。
  3. psコマンドで表示される_JF0のpdprcdプロセスをkillコマンドで終了する。
  4. 次のディレクトリおよびファイルをすべて削除する。
    /opt/jp1ajs2/embdb/_JF0以下のディレクトリおよびファイル
82
95

(2) JP1/AJS3 - Managerのアンインストール中にエラーが発生したときの対処方法

JP1/AJS3 - Managerのアンインストール中に発生したエラーの原因とその対処方法を次の表に示します。

表2-11 JP1/AJS3 - Managerのアンインストール中に発生したエラーの原因とその対処方法

エラーコードエラーの原因対処方法
5組み込みDBのインストール先ディレクトリがありません。すでにアンインストールした組み込みDBの情報がJP1/AJS3の共通定義情報に残っていることが考えられます。
次の対処をしてください。

  1. JP1/AJS3にインストール済みのすべての組み込みDBセットアップ識別子について,ajsembdbuninstlコマンドを実行する。
    ajsembdbuninstlコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス2 2. セットアップコマンド ajsembdbuninstl」を参照してください。
  2. 次のコマンドをすべて実行し,共通定義情報を削除する。

    jbsunsetcnf -i -h JP1_DEFAULTまたは論理ホスト名 -c JP1AJS2 -n EMBDBINSTALL
    jbsunsetcnf -i -h JP1_DEFAULT -c JP1AJS2 -n EMBDB
    jbsunsetcnf -i -h JP1_DEFAULT -c JP1AJS2 -n EMBDBPORT

    jbsunsetcnfコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
6組み込みDBのアンインストールに必要な情報がありません。
81組み込みDBがインストールされていません。
10組み込みDBのアンセットアップに失敗しました。次の要因が考えられます。
  • すでにアンインストールした組み込みDBの情報がJP1/AJS3の共通定義情報に残っている
  • メモリーが不足している

JP1/AJS3のアンインストールを実行する環境を見直してください。また,メモリーに十分な空きがあるか確認してください。
このエラーが繰り返し出力される場合は,次の対処をしてください。

  1. JP1/AJS3にインストール済みのすべての組み込みDBセットアップ識別子について,ajsembdbuninstlコマンドを実行する。
    ajsembdbuninstlコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス2 2. セットアップコマンド ajsembdbuninstl」を参照してください。
  2. 次のコマンドをすべて実行し,共通定義情報を削除する。

    jbsunsetcnf -i -h JP1_DEFAULTまたは論理ホスト名 -c JP1AJS2 -n EMBDBINSTALL
    jbsunsetcnf -i -h JP1_DEFAULT -c JP1AJS2 -n EMBDB
    jbsunsetcnf -i -h JP1_DEFAULT -c JP1AJS2 -n EMBDBPORT

    jbsunsetcnfコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。