1.3.2 UNIXの場合

<この項の構成>
(1) OSのログ情報
(2) JP1の情報
(3) JP1/AJS3のプロセス一覧
(4) オペレーション内容
(5) 組み込みDBの情報
(6) その他の情報

(1) OSのログ情報

次に示すOSのログ情報の採取が必要です。

表1-13 JP1/AJS3のトラブル発生時に採取が必要なOSのログ情報

情報の種類デフォルトのファイル名ツールでの採取
syslog※1
  1. /var/adm/syslog/syslog.log
    (HP-UXの場合)
  2. /var/adm/messages
    (Solarisの場合)
  3. /var/adm/syslog/
    または/var/adm/syslog/*
    (AIXの場合)
  4. /var/log/messages*
    (Linuxの場合)
hostsファイル
servicesファイル
passwdファイル
environmentファイル※2
inittabファイル
  1. /etc/hosts
  2. /etc/services
  3. /etc/passwd
  4. /etc/environment
  5. /etc/inittab
各OSのパッチ情報
各OSの共有ライブラリーファイル
プロセス一覧
coreファイル
  1. /opt/jp1ajs2配下にあるcore
  2. /var/opt/jp1ajs2配下にあるcore
  3. JP1/AJS3 - ViewログインユーザーにマッピングしたOSユーザーのホームディレクトリにあるcore(ツールでは採取できません)
  4. /opt/jp1ajs2cm配下にあるcore
  5. /var/opt/jp1ajs2cm配下にあるcore
  6. /opt/jp1base配下にあるcore
  7. /var/opt/jp1base/log配下にあるcore
クラスタ運用している場合は,次のファイルの採取も必要です。
/共有ディレクトリ/jp1ajs2/database/core
※3
エラーログ情報※2
ネットワーク構成情報
インストール済みの日立製品情報/etc/.hitachi/pplistd/pplistd
(凡例)
○:資料採取ツールで資料を採取できる。
-:デフォルトのファイル名なし。
注※1
システムの設定によっては,調査時に過去のsyslogが必要な場合があります。システムの設定で頻繁にsyslogを切り替えるシステムの場合には,手動で過去のsyslogを採取してください。
注※2
AIXの場合だけ採取します。
注※3
コマンドを実行してcoreファイルが出力された場合,カレントディレクトリのcoreファイルを手動で採取する必要があります。また,JP1/AJS3 - View使用時にネットワーク制御プロセスで問題が発生した場合は,ログインしたJP1ユーザーがマッピングされているOSユーザーのホームディレクトリのcoreファイルを手動で採取する必要があります。

(2) JP1の情報

JP1に関する次の情報の採取が必要です。また,ネットワーク接続でのトラブルの場合,接続先ホスト上のファイルの採取も必要です。

表1-14 JP1/AJS3のトラブル発生時に採取が必要なJP1の情報

情報の種類デフォルトのファイル名ツールでの採取
ログファイル
作業ファイル
定義ファイル
  1. /var/opt/jp1ajs2/log
  2. /var/opt/jp1base/log
  3. /etc/opt/jp1base/conf/user_acl
  4. /etc/opt/jp1ajs2/conf
  5. /var/opt/jp1ajs2/database
  6. /var/opt/jp1ajs2/sys
  7. /var/opt/jp1ajs2/jobinf
  8. /var/opt/jp1ajs2/tmp/schedule
  9. /opt/jp1ajs2/PatchHistory
  10. /opt/jp1ajs2/PatchLog
  11. /var/opt/jp1ajs2cm/log
  12. /etc/opt/jp1ajs2cm/conf
  13. /opt/jp1ajs2cm/PatchHistory
  14. /opt/jp1ajs2cm/PatchLog
  15. /var/opt/jp1ajs2cm/database
クラスタ運用している場合は,次のファイルの採取も必要です。
  1. /共有ディレクトリ/jp1ajs2
  2. /共有ディレクトリ/jp1base/log
  3. /共有ディレクトリ/jp1base/conf
  4. /共有ディレクトリ/jp1ajs2cm
統合トレースログディレクトリ/var/opt/hitachi/HNTRLib2/spool
データベースディレクトリのファイルリスト情報
JP1/Baseのファイルリスト情報
core解析に必要な情報
(凡例)
○:資料採取ツールで資料を採取できる。
-:デフォルトのファイル名なし。
注意
情報を採取する場合には,cpコマンドなどではなく,tarコマンドで採取してください。採取ディレクトリの下に,システムファイルがあるため,cpコマンドなどで採取すると,予期しない現象が発生するおそれがあります。

(3) JP1/AJS3のプロセス一覧

psコマンドでプロセスの動作状態を確認します。

JP1/AJS3のプロセスの情報については,「付録B.3 プロセス一覧(UNIXの場合)」を参照してください。

(4) オペレーション内容

トラブル発生時のオペレーション内容について次に示す情報が必要です。

  1. オペレーション内容の詳細
  2. トラブル発生時刻
  3. マシン構成(各OSのバージョン,ホスト名,JP1/AJS3 - ManagerとJP1/AJS3 - Agentの構成,JP1/AJS3 Console ManagerとJP1/AJS3 Console Agentの構成など)
  4. 再現性の有無
  5. JP1/AJS3 - ViewまたはJP1/AJS3 Console Viewからログインしている場合は,ログインユーザー名

(5) 組み込みDBの情報

次に示す組み込みDBに関する情報の採取が必要です。

表1-15 JP1/AJS3のトラブル発生時に採取が必要なJP1の情報

情報の種類デフォルトのファイル名ツールでの採取
定義ファイル組み込みDB運用ディレクトリ/conf
障害情報組み込みDB運用ディレクトリ/spool
データベース情報ajsembdbrorgコマンドに-k unldオプションを指定して取得したアンロードファイル
(凡例)
○:資料採取ツールで資料を採取できる。

(6) その他の情報

コマンド実行時にトラブルが発生した場合は,コマンドに指定した引数の採取が必要です。