2.8.8 組み込みDB操作コマンドでエラーを検知したときの対処方法

組み込みDB操作コマンドでエラーを検知したときの対処方法について説明します。

<この項の構成>
(1) 組み込みDBのメンテナンス中にエラーが発生したときの対処方法
(2) 組み込みDBのインストール中にエラーが発生したときの対処方法
(3) 組み込みDBのアンインストール中にエラーが発生したときの対処方法
(4) 組み込みDBのセットアップ中にエラーが発生したときの対処方法

(1) 組み込みDBのメンテナンス中にエラーが発生したときの対処方法

組み込みDBのメンテナンス中に発生したエラーの原因とその対処方法を次の表に示します。

表2-6 組み込みDBのメンテナンス中に発生したエラーの原因とその対処方法

戻り値エラーの原因対処方法
1オプションの指定に誤りがあります。正しいオプションを指定して,コマンドを再実行してください。
2一時ディレクトリの作成に失敗しました。JP1/AJS3のインストール先ディレクトリ以下のディレクトリを退避して,システム管理者に連絡してください。
3-idオプションに指定したセットアップ識別子が不正です。正しいセットアップ識別子を指定して,コマンドを再実行してください。
4-idオプションに指定したセットアップ識別子は,すでにインストール済みです。インストール済みでないセットアップ識別子を指定して,コマンドを再実行してください。
5JP1/AJS3で割り当てられるセットアップ識別子がありません。JP1/AJS3のインストール先ディレクトリ以下のディレクトリを退避して,システム管理者に連絡してください。
6組み込みDBのポート番号の取得に失敗しました。
7-pオプションに指定したポート番号が不正です。正しいポート番号を指定して,コマンドを再実行してください。
8予期しないエラーが発生しました。JP1/AJS3のインストール先ディレクトリ以下のディレクトリを退避して,システム管理者に連絡してください。
9-pオプションに指定したポート番号は,すでに使用されています。使用されていないポート番号を指定して,コマンドを再実行してください。
10JP1/AJS3で割り当てられるポート番号がありません。JP1/AJS3のインストール先ディレクトリ以下のディレクトリを退避して,システム管理者に連絡してください。
11JP1/AJS3で割り当てられるテーブルプリフィックスがありません。
24Administrators権限がないユーザーでインストールを実行しました。Administrators権限を持つユーザーでコマンドを再実行してください。

(2) 組み込みDBのインストール中にエラーが発生したときの対処方法

組み込みDBのインストール中に発生したエラーの原因とその対処方法を次の表に示します。

表2-7 組み込みDBのインストール中に発生したエラーの原因とその対処方法

戻り値エラーの原因対処方法
1オプションの指定に誤りがあります。正しいオプションを指定して,コマンドを再実行してください。
2一時ディレクトリの作成に失敗しました。JP1/AJS3のインストール先ディレクトリ以下のディレクトリを退避して,システム管理者に連絡してください。
3-mhオプションに指定したホスト名が不正です。正しいホスト名を指定して,コマンドを再実行してください。
4-idオプションに指定したセットアップ識別子が不正です。正しいセットアップ識別子を指定して,コマンドを再実行してください。
5-idオプションに指定したセットアップ識別子は,すでにインストール済みです。インストール済みでないセットアップ識別子を指定して,コマンドを再実行してください。
6組み込みDBのインストール実行ログが見つかりません。JP1/AJS3のインストール先ディレクトリ以下のディレクトリを退避して,システム管理者に連絡してください。
7組み込みDBのインストールイメージがありません。-sオプションに指定したディレクトリに組み込みDBのインストールイメージを格納してから,コマンドを再実行してください。
8構成定義の登録に失敗しました。コマンドの実行権限を確認してから,コマンドを再実行してください。
9インストールするセットアップ識別子とインストール先ディレクトリの組み合わせが不正です。インストール済みの組み込みDBセットアップ識別子を指定する場合は,そのセットアップ識別子に対応したインストール先ディレクトリを指定してコマンドを再実行してください。インストール済みでない組み込みDBセットアップ識別子を指定する場合は,インストール済みでない組み込みDBのインストール先ディレクトリを指定してコマンドを再実行してください。
24Administrators権限がないユーザーでインストールを実行しました。Administrators権限を持つユーザーでコマンドを再実行してください。
61インストールに必要なファイルが不足しています。-sオプションに指定したディレクトリに組み込みDBのインストールイメージを格納してから,コマンドを再実行してください。
63OS登録中にエラーが発生しました。-iオプションに指定したインストール先ディレクトリが,次の条件を満たしているかどうか確認してください。
  • インストール先ディレクトリ名が次の文字で構成されている。
    Windowsの場合
    ・半角英数字
    ・空白文字
    ・パス区切りの¥
    ・.(ピリオド)
    ・_(アンダーバー)
    ・(
    ・)
    UNIXの場合
    ・半角英数字
    ・_(アンダーバー)
    ・/(スラント)
  • インストール先ディレクトリのパス長が118バイト以内である。
これらの条件を満たした上で,コマンドを再実行してください。このエラーが繰り返し出力される場合は,JP1/AJS3のインストール先ディレクトリ以下のディレクトリを退避して,システム管理者に連絡してください。
65ディスクアクセス中にエラーが発生しました。JP1/AJS3のインストール先ディレクトリ以下のディレクトリを退避して,システム管理者に連絡してください。
66組み込みDBのインストール先ディスクの空き容量が不足しています。組み込みDBのインストール先ディスクに十分な空き容量があるか確認してから,コマンドを再実行してください。
68起動オプション(パラメーター)が不正です。JP1/AJS3のインストール先ディレクトリ以下のディレクトリを退避して,システム管理者に連絡してください。
72スーパーユーザー権限がないユーザーでインストールを実行しました。スーパーユーザー権限を持つユーザーでコマンドを再実行してください。
78JP1/AJS3の適用OSではありません。JP1/AJS3の適用OSであるか確認してください。適用OSである場合は,JP1/AJS3のインストール先ディレクトリ以下のディレクトリを退避して,システム管理者に連絡してください。
80
Windowsの場合
同じセットアップ識別子の組み込みDBのサービスが「停止」状態ではありません。
UNIXの場合
インストール先ディレクトリに指定した組み込みDBが稼働中です。
組み込みDBを停止してからコマンドを再実行してください。
82
Windowsの場合
同じセットアップ識別子の組み込みDBがすでにインストールされています。
UNIXの場合
インストール先ディレクトリに組み込み用以外のデータベースがすでにインストールされています。
インストール先ディレクトリの指定を見直してください。
83Windowsファイアウォールの例外リストへの登録中にエラーが発生しました。JP1/AJS3のインストール先ディレクトリ以下のディレクトリを退避して,システム管理者に連絡してください。
85パッチ情報ファイルの内容が不正です。
86パッチ情報の削除に失敗しました。
87パッチ情報の削除に失敗しました。OSを再起動する必要があります。
88pdservice.exeプロセスが実行中です。
89組み込みDBサービスの表示名が重複しました。
90系切り替え用サービスの表示名が重複しました。
91Windowsイベントログのソース名が重複しました。
92組み込みDBサービスの表示名登録時に異常が発生しました。
93系切り替え用サービスの表示名登録時に異常が発生しました。
94Windowsイベントログのソース名登録時に異常が発生しました。
95組み込みDBが「停止」状態ではありません。組み込みDBを停止してからコマンドを再実行してください。
96バージョンアップインストールするファイルが使用中です。JP1/AJS3のインストール先ディレクトリ以下のディレクトリを退避して,システム管理者に連絡してください。
60上記以外のエラーが発生しました。

(3) 組み込みDBのアンインストール中にエラーが発生したときの対処方法

組み込みDBのアンインストール中に発生したエラーの原因とその対処方法を次の表に示します。

表2-8 組み込みDBのアンインストール中に発生したエラーの原因とその対処方法

戻り値エラーの原因対処方法
1オプションの指定に誤りがあります。正しいオプションを指定して,コマンドを再実行してください。
2一時ディレクトリの作成に失敗しました。JP1/AJS3のインストール先ディレクトリ以下のディレクトリを退避して,システム管理者に連絡してください。
3-mhオプションに「JP1_DEFAULT」は指定できません。正しいホスト名を指定して,コマンドを再実行してください。
4-mhオプションに指定したホスト名が不正です。
5組み込みDBのインストール情報ディレクトリがありません。JP1/AJS3のインストール先ディレクトリ以下のディレクトリを退避して,システム管理者に連絡してください。
6組み込みDBのアンインストール情報ディレクトリがありません。
7組み込みDBのインストール先ディレクトリが解決できません。
8予期しないエラーが発生しました。
9組み込みDBの環境構築情報ファイルの出力に失敗しました。
10組み込みDBのアンセットアップに失敗しました。このメッセージの前に出力されているエラーメッセージに従って対処してから,コマンドを再実行してください。
11構成定義の削除に失敗しました。JP1/AJS3のインストール先ディレクトリ以下のディレクトリを退避して,システム管理者に連絡してください。
24Administrators権限がないユーザーでアンインストールを実行しました。Administrators権限を持つユーザーでコマンドを再実行してください。
63OS登録解除中にエラーが発生しました。JP1/AJS3のインストール先ディレクトリ以下のディレクトリを退避して,システム管理者に連絡してください。
65ディスクアクセス中にエラーが発生しました。
72スーパーユーザー権限がないユーザーでアンインストールを実行しました。スーパーユーザー権限を持つユーザーでコマンドを再実行してください。
81
Windowsの場合
同じセットアップ識別子の組み込みDBがインストールされていません。
UNIXの場合
インストール先ディレクトリに組み込みDBがインストールされていません。
JP1/AJS3のインストール先ディレクトリ以下のディレクトリを退避して,システム管理者に連絡してください。
88実行中の組み込みDBプロセスが残っていたため,一部のファイルを削除できません。OSを再起動してから,コマンドを再実行してください。
60上記以外のエラーが発生しました。JP1/AJS3のインストール先ディレクトリ以下のディレクトリを退避して,システム管理者に連絡してください。

(4) 組み込みDBのセットアップ中にエラーが発生したときの対処方法

組み込みDBのセットアップ中に発生したエラーの原因とその対処方法を次の表に示します。

表2-9 組み込みDBのセットアップ中に発生したエラーの原因とその対処方法

コードメッセージIDエラーの原因対処方法
7KFPX29607ファイルがありません。次の情報を退避して,システム管理者に連絡してください。
Windowsの場合
  • JP1/AJS3のインストール先フォルダ¥embdb¥_JF0以下のフォルダおよびファイル
  • JP1/AJS3のインストール先フォルダ¥log¥embdb以下のファイル
UNIXの場合
  • /opt/jp1ajs2/embdb/_JF0以下のディレクトリおよびファイル
  • /var/opt/jp1ajs2/log/embdb以下のファイル
8KFPX29608ファイルのオープンに失敗しました。
9KFPX29609ファイルの読み取りに失敗しました。
10KFPX29610ファイルの生成に失敗しました。
11KFPX29611ディレクトリの作成に失敗しました。
12KFPX29612表・システム領域不足です。ディスクに十分な空きがあるか確認してください。
13KFPX29613表・システム領域不足です。
14KFPX29614表・システム領域不足です。
15KFPX29615表・システム領域不足です。
16KFPX29616表・システム領域作成時にエラーが発生しました。OSのファイルシステムの設定で,扱えるファイルの最大サイズが2ギガバイト以下に設定されている場合は,2ギガバイトより大きな値,または無制限に設定し直してください。
17KFPX29617システム領域の初期化でエラーが発生しました。次の情報を退避して,システム管理者に連絡してください。
Windowsの場合
  • JP1/AJS3のインストール先フォルダ¥embdb¥_JF0以下のフォルダおよびファイル
  • JP1/AJS3のインストール先フォルダ¥log¥embdb以下のファイル
UNIXの場合
  • /opt/jp1ajs2/embdb/_JF0以下のディレクトリおよびファイル
  • /var/opt/jp1ajs2/log/embdb以下のファイル
18KFPX29618組み込みDBの起動または表領域初期化でエラーが発生しました。組み込みDBが必要とするシステムリソースが不足しています。マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編) 3.2.5 カーネルパラメーターを見積もる」を参照して確認してください。
19KFPX29619組み込みDBの内部でエラーが発生しました。次の情報を退避して,システム管理者に連絡してください。
Windowsの場合
  • JP1/AJS3のインストール先フォルダ¥embdb¥_JF0以下のフォルダおよびファイル
  • JP1/AJS3のインストール先フォルダ¥log¥embdb以下のファイル
UNIXの場合
  • /opt/jp1ajs2/embdb/_JF0以下のディレクトリおよびファイル
  • /var/opt/jp1ajs2/log/embdb以下のファイル
20KFPX29620一時ファイルの作成でエラーが発生しました。
23KFPX29623組み込みDBの内部でエラーが発生しました。
24KFPX29624
KFPS00031
組み込みDBがすでに環境構築されています。JP1/AJS3をアンインストールしたあと,JP1/AJS3を再度インストールしてください。
25KFPX29625メモリーが不足しています。十分なメモリーを確保してください。
26KFPX29626組み込みDBの内部でエラーが発生しました。次の情報を退避して,システム管理者に連絡してください。
Windowsの場合
  • JP1/AJS3のインストール先フォルダ¥embdb¥_JF0以下のフォルダおよびファイル
  • JP1/AJS3のインストール先フォルダ¥log¥embdb以下のファイル
UNIXの場合
  • /opt/jp1ajs2/embdb/_JF0以下のディレクトリおよびファイル
  • /var/opt/jp1ajs2/log/embdb以下のファイル
27KFPX29627組み込みDBの内部でエラーが発生しました。