2.3 JP1/AJS3 - Viewのログインでのトラブルへの対処
JP1/AJS3 - Viewのログインに関するトラブルの対処方法を次に示します。
- <この節の構成>
- (1) JP1/AJS3にログインできない
- (2) JP1/AJS3へログイン直後に接続が切断される
(1) JP1/AJS3にログインできない
次の要因が考えられます。
- メッセージ「KAVV400-E 接続先ホスト(ホスト名)または接続先ホストのJP1/AJS3サービスに接続できません。詳細情報:ポート番号,接続先IPアドレス」が出力される場合
次の内容について確認・対応してください。
- 次のコマンドが正常に実行できるかどうか確認してください。
ping 接続先ホストのIPアドレスまたはホスト名
接続先ホストからの応答がない場合,接続先ホストが起動していないか,または接続先ホストとネットワーク接続できない状態です。
- 接続先ホストで,JP1/AJS3サービスが起動しているかどうかを確認してください。
サービスの状態を確認する方法を次に示します。
Windowsの場合
[サービス]ダイアログボックス,または[サービス]ウィンドウで,JP1/AJS3サービスの状態が[開始]の状態になっていることを確認してください。または,[タスクマネージャ]ウィンドウの[プロセス]タブで,ajsinetdプロセスが起動していることを確認してください。
UNIXの場合
psコマンドを実行し,ajsinetdプロセスが起動していることを確認してください。
- 接続先ホストと接続元ホストとの間にファイアウォールがあるかどうかを確認してください。ある場合は,パケットフィルタリングの設定に誤りがないかどうかを,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編) 付録A 設定するポート番号一覧」の説明を参考に確認してください。
- メッセージ中のポート番号の値と,接続先ホストのservicesファイルに定義されているポート番号の値が一致するかどうかを確認してください。
- メッセージ「KAVV412-E ホスト名が不正です。」が出力される場合
ホスト名が解決できるように設定してください。
- メッセージ「KAVV458-E 接続先でユーザーマッピングに失敗しました。」が出力される場合
接続先ホストでjbsgetumapコマンドを実行し,標準出力データを参照して次の内容について確認してください。
なお,jbsgetumapコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
- JP1/AJS3 - ViewからJP1/AJS3 - Managerへログインする際に入力したJP1ユーザー名が標準出力データに出力されていない場合,接続先ホストでのユーザーマッピングの設定が不適切です(JP1ユーザーとOSユーザーがマッピングされていません)。
- JP1ユーザー名に対するサーバホスト名に「*」以外が出力されている場合,サーバホスト名と自ホスト名が一致しているかどうかを確認してください。
また,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」に記載されているユーザーマッピングの設定に関する説明を参照して,自ホスト名を正しく指定していることを確認してください。
- 標準出力データに出力されたOSユーザー名がOSユーザーとしてあるかどうかを確認してください。
また,接続先ホストのOSがWindowsの場合,次の点についても確認してください。
・JP1/Baseのパスワード管理の設定で,JP1ユーザー名とマッピングするOSユーザー名が登録されているかどうかを確認してください。
・マッピングしているOSユーザーのパスワードがOS側の設定で変更されていないかどうかを確認してください。
・マッピングしているOSユーザーのアカウントがロックアウトされていないかどうかを確認してください。
・マッピングしているOSユーザーのアカウントにローカルログオンできる権限があるかどうかを確認してください。
- メッセージ「KAVV459-E 接続先のJP1/Baseでエラーが発生しました。」が出力される場合
次の内容について確認してください。
- 接続先ホストで設定している認証サーバのホスト名の指定に誤りがないかどうかを確認してください。
- 認証サーバのホスト名の指定が正しい場合は,そのホストで認証サーバが起動しているかどうかを確認してください。
特に,UNIXで認証サーバを自ホストに指定している場合,JP1/Baseを認証サーバとして起動する設定が必要なので注意してください。詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」の認証サーバの設定に関する説明を参照してください。
(2) JP1/AJS3へログイン直後に接続が切断される
次の要因が考えられます。
- メッセージ「KAVV401-E 接続先とのデータの送受信に失敗しました。」が出力される場合
接続先ホストがWindowsの場合,接続先ホストでデスクトップヒープ領域不足が発生しているおそれがあります。
接続先ホストでデスクトップヒープ領域の消費を抑えるように,次の環境設定パラメーターを設定してください。
- 環境設定パラメーターREUSELOGON(ログオンセションのプロセス起動方法)
- 環境設定パラメーターLOGONSHMAX(ログオン共有セション数)
詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド2 2.2 スケジューラーサービス環境設定」を参照してください。