JP1/AJS3では,実行ファイル名,実行エージェント,保留属性など,ユニットの実行に影響するユニット定義情報については実行登録中に変更できます。ただし,定義内容を変更するユニットの種別と,そのときのルートジョブネットの状態の組み合わせによって,変更した内容が有効になるユニット定義情報とならない定義情報があります。
ユニット種別とルートジョブネットの状態の組み合わせによる定義内容変更の動作を次の表に示します。
表8-2 ルートジョブネットの状態とユニット種別による定義内容変更の動作
ユニット種別 | ルートジョブネットの状態 | |||
---|---|---|---|---|
終了状態 | 実行中 警告検出実行中 異常検出実行中 | 開始時刻待ち※1 起動条件待ち 保留中 | 開始時刻待ち※2 | |
ルートジョブネット | ○※3 | × | × | ○ |
ネストジョブネット | ○※3 | ×※4 | ○ | ○ |
ジョブ | ○※3 | ×※4 | ○ | ○ |
上記の表で「×」の場合に,有効にならないユニット定義情報を次の表に示します。
表8-3 実行登録中に定義を変更しても有効にならないユニット定義情報
ユニット種別 | 有効にならないユニット定義情報 |
---|---|
ジョブ(標準ジョブ,イベントジョブ,アクションジョブ,カスタムジョブ)の場合 |
|
ジョブネットの場合 |
|
リモートジョブネットの場合 |
|
上記に示したユニット定義情報以外はすべて最新の定義内容が有効になります。上記に示したユニット定義情報を,実行登録中でも最新の定義変更を有効にしたい場合は,「8.4.2 実行登録中に変更したユニット定義情報を有効にする」に示す手順を実施してください。
実行登録中に変更したユニット定義情報を有効にする設定をした場合に,最新の定義内容が再読み込みされるタイミング(有効になる時期)を次の表に示します。
表8-4 最新の定義内容が再読み込みされるタイミング
ユニット種別 | 最新の定義内容が再読み込みされるタイミング |
---|---|
ジョブ(標準ジョブ,イベントジョブ,アクションジョブ,カスタムジョブ)の場合 | 実行待ち状態になる直前 |
ジョブネットの場合 | 実行状態になる直前 |
このため,ジョブやジョブネットの実行が開始するまでに定義を変更すれば,最新の定義内容でジョブやジョブネットを実行できるようになります。