9.1.1 起動条件監視中のジョブネットの停止

「監視中」状態の起動条件付きジョブネットを停止するには,ジョブネットを強制終了します。大まかな流れは次のとおりです。

  1. 「監視中」状態の監視世代を強制終了して,起動条件の監視を打ち切る。
  2. 「実行中」状態または「起動条件待ち」状態の実行世代を強制終了する。
  3. ジョブネットの実行登録を解除する。

この操作は,コマンドまたはJP1/AJS3 - Viewで実行できます。

<この項の構成>
(1) コマンドを使う場合
(2) JP1/AJS3 - Viewを使う場合

(1) コマンドを使う場合

コマンドを使って,「監視中」状態の起動条件付きジョブネットを強制終了し,ジョブネットの実行登録を解除する手順を次に示します。

  1. 次のコマンドを実行する。

    ajskill 操作対象ジョブネット名

    「監視中」状態の監視世代が自動判定され,強制終了されます。監視世代は「監視中」状態から「監視打ち切り終了」状態に変わります。
    同時に,「起動条件待ち」状態の実行世代(起動条件が成立していないか,または部分成立している世代)が消滅します。
  2. 「実行中」状態または「起動条件待ち」状態の実行世代が残っている場合は,手順1を繰り返す。
    「実行中」状態の実行世代が自動判定され,強制終了されます。実行世代は「実行中」状態から「強制終了」状態に変わります。同時に,次の「起動条件待ち」状態の実行世代が「実行中」状態になります。
  3. 「実行中」状態のすべての実行世代が「強制終了」状態に変わるまで,手順1を繰り返す。
  4. 次のコマンドを実行する。

    ajsleave 操作対象ジョブネット名

    ジョブネットの実行登録が解除されます。
補足事項
手順2で,「実行中」状態または「起動条件待ち」状態の実行世代が残っているかどうかを確認するには,ajsshowコマンドを使うと便利です。ajsshowコマンドは次の形式で実行してください。

ajsshow -g a -f "%C %#" 操作対象ジョブネット名

-gオプションには,引数として,「操作対象ジョブネット名」に指定したジョブネットの全世代の実行結果情報を出力する「a」を指定します。
-fオプションには,フォーマット識別子として,ジョブネットの状態を出力する「%C」と,ジョブネットの実行IDを出力する「%#」を指定します。
ajsshowコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス1 2. コマンド ajsshow」を参照してください。

(2) JP1/AJS3 - Viewを使う場合

JP1/AJS3 - Viewを使って,「監視中」状態の起動条件付きジョブネットを強制終了し,ジョブネットの実行登録を解除する手順を次に示します。

  1. JP1/AJS3 - Viewの[デイリースケジュール]ウィンドウ,または[マンスリースケジュール]ウィンドウを表示する。
  2. 実行結果リストに表示されている「監視中」状態の監視世代を選択し,[操作]-[強制終了]を選択する。
    「監視中」状態の監視世代が強制終了され,監視世代は「監視中」状態から「監視打ち切り終了」状態に変わります。
    同時に,「起動条件待ち」状態の実行世代(起動条件が成立していないか,または部分成立している世代)が消滅します。
  3. 「実行中」状態または「起動条件待ち」状態の実行世代が残っている場合は,実行結果リストに表示されている「実行中」状態の実行世代を選択し,[操作]-[強制終了]を選択する。
    「実行中」状態の実行世代が強制終了され,実行世代は「実行中」状態から「強制終了」状態に変わります。同時に,次の「起動条件待ち」状態の実行世代が「実行中」状態になります。
  4. 「実行中」状態のすべての実行世代が「強制終了」状態に変わるまで,手順3を繰り返す。
  5. [JP1/AJS3 - View]ウィンドウのリストエリアに表示されている,実行登録を解除したいジョブネットを選択し,[操作]-[登録解除]を選択する。
    ジョブネットの実行登録が解除されます。