12.1 JP1/AJS3のディザスター・リカバリー運用

JP1/AJS3が対応するディザスター・リカバリーでは,通常運用するシステムと同じ環境のシステムを遠隔地の別拠点に用意し,通常運用で更新された共有ディスクの内容を別拠点の共有ディスクにコピーすることで大規模災害などの不測の事態に備えます。共有ディスク間のコピーには,ハードウェアが持つディスクのコピー・ミラーリング機能を使用します。

JP1/AJS3のディザスター・リカバリー運用の概要を次の図に示します。

図12-1 JP1/AJS3のディザスター・リカバリー運用の概要

[図データ]

JP1/AJS3が対応するディザスター・リカバリーでは,通常運用する側の拠点をメインサイト,災害対策用に用意した側の拠点をリモートサイトと呼びます。

メインサイトとリモートサイトで同じ環境のシステムを構築し,メインサイトの論理ホストが使用している共有ディスクの内容を,ハードウェアが持つディスクのコピー・ミラーリング機能を使用してリモートサイトの共有ディスクにコピーします。メインサイト側の共有ディスクをメインボリューム,リモートサイト側の共有ディスクをリモートボリュームと呼びます。

<この節の構成>
12.1.1 ディザスター・リカバリーの仕組み
12.1.2 ディザスター・リカバリー運用の前提条件とサポート範囲
12.1.3 JP1/AJS3が対応するディザスター・リカバリーのシステム構成
12.1.4 JP1/AJS3の共有ディレクトリの情報以外で業務に必要なデータの配置