7.1.1 JP1/AJS3のサービスを手動で起動する

JP1/AJS3のサービスを手動で起動する手順を次に示します。

なお,システムの起動と同時にJP1/AJS3のサービスを起動するように設定している場合は,自動的にサービスが起動します。

<この項の構成>
(1) Windowsの場合
(2) UNIXの場合

(1) Windowsの場合

Windowsの場合の手順は,次のとおりです。

  1. [コントロールパネル]ウィンドウで[サービス]を選択する,または[管理ツール]-[サービス]を選択する。
  2. 起動させたいJP1/AJS3のサービスを選択する。
    選択できるサービスを次に示します。必要に応じて選択してください。
    • JP1/AJS3サービス
    • JP1/AJS3 Mailサービス※1
    • JP1/AJS3 Console Managerサービス※2
    • JP1/AJS3 Console Agentサービス※3
    • JP1/AJS3 Check Managerサービス※4
    • JP1/AJS3 Check Agentサービス※5
    • JP1/AJS3 Queueless Agentサービス※6
    • JP1/AJS3 Queueless File Transferサービス※6
    注※1
    メールシステム連携をセットアップした場合だけ表示されます。
    注※2
    JP1/AJS3 Console Managerをセットアップした場合だけ表示されます。
    注※3
    JP1/AJS3 Console Agentをセットアップした場合だけ表示されます。
    注※4
    JP1/AJS3 Check Managerをセットアップした場合だけ表示されます。
    注※5
    JP1/AJS3 Check Agentをセットアップした場合だけ表示されます。
    注※6
    キューレスジョブ実行環境をセットアップした場合だけ表示されます。
  3. [開始]ボタンをクリックする。
    JP1/AJS3のサービスが起動します。
    なお,「net start サービス名」コマンドを実行してもサービスを起動できます。
補足事項
  • JP1/AJS3 DatabaseサービスおよびJP1/AJS3 Database ClusterServiceサービスは,JP1/AJS3によって制御されているため,運用では操作する必要はありません。JP1/AJS3サービスはサービス起動時に,各ホストにセットアップされている組み込みDBに対応するサービスをすべて起動します。
  • JP1/AJS3サービスのすべてのプロセスが起動しているかどうかはjajs_spmd_statusコマンドで確認してください。

(2) UNIXの場合

次に示すサービスの起動方法を説明します。

 

  1. /etc/opt/jp1ajs2/jajs_startスクリプトを任意のファイルにコピーする。
    次のコマンドを実行して,ファイルの権限を変更しないようにコピーしてください。

    cp -p /etc/opt/jp1ajs2/jajs_start 任意のファイル名

  2. コピーしたスクリプトをviなどのエディターで開き,コメントアウトされた行のコメント記号を削除する。
    コメント記号の削除については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド1 15.7.1 JP1/AJS3サービスの自動起動および自動終了の設定」を参照してください。
  3. スクリプトを実行して,JP1/AJS3サービスを起動する。

キューレスエージェントサービスはajsqlstartコマンドで,キューレスファイル転送サービスはajsqlftpstartコマンドでも起動できます。また,JP1/AJS3 Check ManagerサービスまたはJP1/AJS3 Check Agentサービスは,ajschkstartコマンドでも起動できます。

ajsqlstartコマンド,ajsqlftpstartコマンド,およびajschkstartコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス2 3. 特別な運用で使用するコマンド」,またはマニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス1 2. コマンド」を参照してください。

補足事項
  • JP1/AJS3 Consoleのサービスは次のコマンドで起動できます。

    ・JP1/AJS3 Console Managerサービス
    /etc/opt/jp1ajs2cm/ajscminetd_startstop start

    ・JP1/AJS3 Console Agentサービス
    /etc/opt/jp1ajs2/ajscainetd_startstop start

  • JP1/AJS3サービスのカレントディレクトリは,サービスの起動のしかたで次のように決まります。JP1/AJS3サービスの動作中は,カレントディレクトリを削除しないでください。

    ・jajs_startスクリプトで起動した場合
    /opt/jp1ajs2/bin

    ・jajs_spmdコマンドで起動した場合
    コマンドを実行したディレクトリ
  • JP1/AJS3サービスはサービス起動時に,各ホストにセットアップされている組み込みDBをすべて起動します。
  • JP1/AJS3サービスのすべてのプロセスが起動しているかどうかはjajs_spmd_statusコマンドで確認してください。