2.7 キューレスジョブ実行環境設定

キューレスジョブ実行環境を新規で設定する場合,環境設定前にajsqlsetupコマンドを実行してキューレスジョブ実行環境をセットアップする必要があります。マネージャー・エージェント構成の場合は,マネージャーとエージェントとで,それぞれajsqlsetupコマンドの実行が必要です。

ajsqlsetupコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス2 3. 特別な運用で使用するコマンド ajsqlsetup」を参照してください。

キューレスジョブ実行環境は,キューレスエージェント環境(キューレスエージェントサービス)で設定します。

マネージャー環境(JP1/AJS3 - Manager)およびエージェント環境(JP1/AJS3 - Agent)で設定する,キューレスジョブ実行環境設定の環境設定パラメーター一覧を示します。

なお,キューレスジョブ実行環境の環境設定パラメーターはjajs_configコマンドでは設定できません。jbssetcnfコマンドを使用してください。jbssetcnfコマンドについては,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。

WindowsまたはUNIXで設定が必要なものは,対象OSの欄を参照してください。マネージャー環境(JP1/AJS3 - Manager)およびエージェント環境(JP1/AJS3 - Agent)で設定が必要なものは,対象製品の欄を参照してください。

表2-8 環境設定パラメーター一覧(キューレスジョブ実行環境設定)

項番定義キー環境設定
パラメーター
定義内容対象OS対象
製品
1[JP1_DEFAULT¥JP1AJSMANAGER]※1"QLMANCHARCODE"=UTF-8環境のマネージャーからキューレスジョブを使用する運用で,UTF-8に対応していないエージェント(08-00より前のバージョンおよびLinux以外のプラットフォーム)で正しくジョブを実行するための設定UNIXM
2[JP1_DEFAULT¥JP1QLAGENT]"AJSQL_JOBMAX"=キューレスエージェントサービス内での最大同時ジョブ実行数Windows
UNIX
M,A
3"AJSQL_CHARCODE"=キューレスエージェント起動時の文字コードWindows
UNIX
M,A
4"AJSQL_JOBWAITMAX"=キューレスエージェントサービス内での最大待ちジョブ数Windows
UNIX
M,A
5"AJSQL_NOATTACHREQ"=アタッチされていない論理ホストへの実行要求時の処理Windows
UNIX
M,A
6"AJSQL_EXECCURRENTSCRIPT"=カレントパス上のスクリプトファイルの実行有無UNIXM,A
7"AJSQL_TRACELOGFILE"=トレースログファイル名Windows
UNIX
M,A
8"AJSQL_VARDQUOTEADD"=「$JP1AJS2_JPQTEMPxx$」変数変換時の処理Windows
UNIX
M,A
9"AJSQL_CONNECTTIMEOUT"=キューレスファイル転送サービスへの通信接続タイムアウト時間Windows
UNIX
M,A
10"AJSQL_CONNECTCOUNT"=キューレスファイル転送サービスへの通信接続リトライ回数Windows
UNIX
M,A
11"AJSQL_CONNECTINT"=キューレスファイル転送サービスへの通信接続リトライ間隔Windows
UNIX
M,A
12"DISABLE_FS_REDIRECTION"=WOW64環境でジョブを実行する際にファイルシステムリダイレクトを無効にする設定WindowsM,A
13"ENABLE_LONG_EXT"=拡張子が4バイト以上の実行ファイルを,該当する拡張子に関連づけられたアプリケーションでジョブを実行するかどうかの設定WindowsM,A
14"AJSQL_CREATEWINDOWSTATION"=キューレスジョブが戻り値128で異常検出終了となる問題を回避する設定WindowsM,A
15"AJSQL_EXECLOG"=キューレスジョブ実行内部ログ出力機能を有効にするかどうかの設定Windows
UNIX
M,A
16"AJSQL_EXECLOG_FTPPATH"=キューレスファイル転送サービスが出力するキューレスジョブ実行内部ログを格納するフォルダ名Windows
UNIX
M
17"UACAdministratorsExec"=UAC機能有効時にAdministrators権限でジョブを実行するための設定WindowsM,A
18"AJSQL_GETPASSWD_FTPRETRYCOUNT"=キューレスファイル転送サービスでOSのパスワードファイルからユーザー情報の取得に失敗した場合のリトライ回数UNIXM
19"AJSQL_GETPASSWD_FTPRETRYINTERVAL"=キューレスファイル転送サービスでOSのパスワードファイルからユーザー情報の取得に失敗した場合のリトライ間隔UNIXM
20[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1QLAGENT]※2"AJSQL_LOGFILE"=ログフォルダ名Windows
UNIX
M,A
21"AJSQL_LOGSIZE"=ログファイルサイズWindows
UNIX
M,A
22"AJSQL_STATFILE"=ステータスファイル名Windows
UNIX
M,A
23"AJSQL_STATSIZE"=ステータスファイルサイズWindows
UNIX
M,A
24"AJSQL_ATTACH"=キューレスエージェントサービス起動時に設定されている論理ホストのアタッチの可否Windows
UNIX
M,A
25"AJSQL_EXECLOG_AGTPATH"=キューレスエージェントサービスが出力するキューレスジョブ実行内部ログを格納するフォルダ名Windows
UNIX
M,A
26"AJSQL_AGTWORKPATH"=キューレスジョブで使用するワークパス,およびテンポラリーファイル用ディレクトリWindows
UNIX
M,A
27"AJSQL_LOADUSERPROFILE"=ユーザープロファイルを読み込むかどうかの定義WindowsM,A
28"AJSQL_GETPASSWD_AGTRETRYCOUNT"=キューレスエージェントサービスでOSのパスワードファイルからユーザー情報の取得に失敗した場合のリトライ回数UNIXM,A
29"AJSQL_GETPASSWD_AGTRETRYINTERVAL"=キューレスエージェントサービスでOSのパスワードファイルからユーザー情報の取得に失敗した場合のリトライ間隔UNIXM,A
30[論理ホスト名¥JP1QLAGENT]"AJSQL_CLUSTERREQ"=キューレスクラスタプロセスで論理ホストのアタッチに失敗した場合の処理WindowsM,A
31[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1QLAGENT¥AJSQL_CLASS¥クラス名]※2"AJSQL_CJOBMAX"=クラス内での最大同時ジョブ実行数Windows
UNIX
M,A
32"AJSQL_CJOBWAITMAX"=クラス内での最大待ちジョブ数Windows
UNIX
M,A
33[JP1_DEFAULT ¥JP1QLAGENT]"IgnoreResultFileError"=キューレスジョブの結果ファイルの転送処理でエラーが発生したときの動作Windows
UNIX
M,A
(凡例)
M:JP1/AJS3 - Manager
A:JP1/AJS3 - Agent
注※1
Linuxの場合だけ,指定できます。
注※2
{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}の部分は,物理ホストの場合は「JP1_DEFAULT」を,論理ホストの場合は「論理ホスト名」を指定します。

各環境設定パラメーターの定義内容の詳細を次に示します。

詳細の記載がないパラメーターは保守用のパラメーターです。値は変更しないでください。

「デフォルト値」は,環境設定パラメーターを省略した場合の仮定値です。

<この節の構成>
(1) "QLMANCHARCODE"="{none|UTF-8}"
(2) "AJSQL_JOBMAX"=dword:キューレスエージェントサービス内での最大同時ジョブ実行数
(3) "AJSQL_CHARCODE"="{none|C|SJIS|EUC|UTF-8}"
(4) "AJSQL_JOBWAITMAX"=dword:キューレスエージェントサービス内での最大待ちジョブ数
(5) "AJSQL_NOATTACHREQ"="{exec|error}"
(6) "AJSQL_EXECCURRENTSCRIPT"="{yes|no}"
(7) "AJSQL_TRACELOGFILE"="トレースログファイル名"
(8) "AJSQL_VARDQUOTEADD"="{yes|no}"
(9) "AJSQL_CONNECTTIMEOUT"=dword:通信接続タイムアウト時間
(10) "AJSQL_CONNECTCOUNT"=dword:通信接続リトライ回数
(11) "AJSQL_CONNECTINT"=dword:通信接続リトライ間隔
(12) "DISABLE_FS_REDIRECTION"=dword:設定値
(13) "ENABLE_LONG_EXT"=dword:設定値
(14) "AJSQL_CREATEWINDOWSTATION="{yes|no}"
(15) "AJSQL_EXECLOG"="{yes|no}"
(16) "AJSQL_EXECLOG_FTPPATH"="キューレスファイル転送サービスが出力する内部ログを格納するディレクトリ名"
(17) "UACAdministratorsExec"=dword:設定値
(18) "AJSQL_GETPASSWD_FTPRETRYCOUNT"=dword:OSのパスワードファイルからユーザー情報の取得に失敗した場合のリトライ回数
(19) "AJSQL_GETPASSWD_FTPRETRYINTERVAL"=dword:OSのパスワードファイルからユーザー情報の取得に失敗した場合のリトライ間隔
(20) "AJSQL_LOGFILE"="ログフォルダ名"
(21) "AJSQL_LOGSIZE"=dword:ログファイルサイズ
(22) "AJSQL_STATFILE"="ステータスファイル名"
(23) "AJSQL_STATSIZE"=dword:ステータスファイルサイズ
(24) "AJSQL_ATTACH"="{yes|no}"
(25) "AJSQL_EXECLOG_AGTPATH"="キューレスエージェントサービスが出力する内部ログを格納するディレクトリ名"
(26) "AJSQL_AGTWORKPATH"="キューレスジョブで使用するワークパスおよびテンポラリーファイル用ディレクトリ名"
(27) "AJSQL_LOADUSERPROFILE"="{yes|no}"
(28) "AJSQL_GETPASSWD_AGTRETRYCOUNT"=dword:OSのパスワードファイルからユーザー情報の取得に失敗した場合のリトライ回数
(29) "AJSQL_GETPASSWD_AGTRETRYINTERVAL"=dword:OSのパスワードファイルからユーザー情報の取得に失敗した場合のリトライ間隔
(30) "AJSQL_CLUSTERREQ"="{exec|error}"
(31) "AJSQL_CJOBMAX"=dword:クラス内での最大同時ジョブ実行数
(32) "AJSQL_CJOBWAITMAX"=dword:クラス内での最大待ちジョブ数
(33) "IgnoreResultFileError"=dword:ジョブの結果ファイルで転送エラーが発生したときの動作

(1) "QLMANCHARCODE"="{none|UTF-8}"

UTF-8環境のマネージャーからキューレスジョブを使用する運用で,UTF-8に対応していないエージェント(08-00より前のバージョンおよびLinux以外のプラットフォーム)で正しくジョブを実行させるために設定します。この環境設定パラメーターは,UTF-8をサポートしているLinux版のJP1/AJS3 - Managerの場合だけ有効です。その他の環境で指定された場合は無視されます。

指定できる値
none
マネージャー側で文字コード変換を行いません。すべての実行先キューレスエージェントが,UTF-8環境の場合にだけ指定してください。
UTF-8
マネージャー側でキューレスエージェントが対応している文字コードに変換して,キューレスエージェントと通信します。実行先キューレスエージェントに1台でもUTF-8以外の環境がある場合に指定してください。
デフォルト値
none
キューレスジョブを一度もセットアップしていないLinux環境の場合は,ajsqlsetupコマンドを実行すると「UTF-8」が設定されます。
推奨値
運用環境に応じて設定してください。
設定が有効になるタイミング
JP1/AJS3 Queueless File Transferサービスの再起動後およびスケジューラーサービスの再起動後
注意事項
  • 08-00より前のバージョンおよびLinux以外のプラットフォームのキューレスエージェントでは,文字コード変換対象としてUTF-8をサポートしていません。この環境設定パラメーターに「UTF-8」を指定した場合,08-00より前のバージョンおよびLinux以外のプラットフォームのキューレスエージェントでも文字コードが正しく処理できるように,マネージャー側で文字コードの変換が実行されます。
    変換対象はキューレスジョブに関連するデータだけです。
  • この環境設定パラメーターに「UTF-8」を指定した場合,同一ホストおよび08-00以降のLinuxのエージェントホストで次に示す環境設定パラメーターを指定する必要があります。
    [JP1_DEFAULT¥JP1QLAGENT]
    "AJSQL_CHARCODE"=UTF-8
  • 環境設定パラメーターAJSCHARCODEはスケジューラーサービス単位で設定するのに対し,環境設定パラメーターQLMANCHARCODEはホストに一つ設定します。キューレスジョブを使用する場合は,すべてのスケジューラーサービスで環境設定パラメーターAJSCHARCODEの設定を合わせて運用してください。

(2) "AJSQL_JOBMAX"=dword:キューレスエージェントサービス内での最大同時ジョブ実行数

キューレスエージェントサービス内での最大同時ジョブ実行数を指定します。

マシンリソースなどによって,同時に実行するキューレスジョブ数を制限したい場合に指定します。

ここで指定した値を超えた場合,超えた分については待ち状態になります(キューレスエージェントのメモリーにためられます)。待ち状態にできるジョブの数の指定については,環境設定パラメーターAJSQL_JOBWAITMAXを参照してください。

指定できる値
16進数で0~400(10進数で0~1,024)
デフォルト値
  • Windowsの場合
    dword:00000005(10進数で5)
  • UNIXの場合
    dword:00000400(10進数で1,024)
推奨値
運用環境に応じて設定してください。
設定が有効になるタイミング
JP1/AJS3 Queueless Agentサービスの再起動後

(3) "AJSQL_CHARCODE"="{none|C|SJIS|EUC|UTF-8}"

キューレスジョブ実行時に文字コード変換が必要となる場合に,キューレスエージェント起動時の文字コードを指定します。マネージャーホスト(スケジューラーサービス)とエージェントホスト(キューレスエージェント)の文字コードが異なる環境やマネージャーホストで環境設定パラメーターQLMANCHARCODEに「UTF-8」を設定している環境で,キューレスジョブを実行する場合に,文字コード変換が必要となります。

指定できる値
none
7ビットASCII文字コードを指定します。マネージャー・エージェント間で文字コード変換をしません。
C
7ビットASCII文字コードを指定します。マネージャー・エージェント間で文字コード変換をしません。
SJIS
シフトJISコードを指定します。
EUC
EUC文字コードを指定します。
UTF-8
UTF-8文字コードを指定します。
デフォルト値
none
推奨値
運用環境に応じて設定してください。
設定が有効になるタイミング
JP1/AJS3 Queueless Agentサービスの再起動後

(4) "AJSQL_JOBWAITMAX"=dword:キューレスエージェントサービス内での最大待ちジョブ数

キューレスエージェントサービス内での最大待ちジョブ数を指定します。

キューレスジョブのピーク実行数が,最大同時ジョブ実行数を超える場合に指定します。

ここで指定した値を超えた場合,キューレスジョブは起動失敗になります。

指定できる値
16進数で0~19000(10進数で0~102,400)
デフォルト値
  • Windowsの場合
    dword:00000800(10進数で2,048)
  • UNIXの場合
    dword:00000000
推奨値
運用環境に応じて設定してください。
設定が有効になるタイミング
JP1/AJS3 Queueless Agentサービスの再起動後

(5) "AJSQL_NOATTACHREQ"="{exec|error}"

アタッチされていない論理ホストに対して実行要求があった場合の処理を指定します。

指定できる値
exec
物理ホストで処理します。
error
エラーにします。
デフォルト値
exec
推奨値
デフォルト値
設定が有効になるタイミング
JP1/AJS3 Queueless Agentサービスの再起動後

(6) "AJSQL_EXECCURRENTSCRIPT"="{yes|no}"

相対パスでスクリプトファイルを指定した場合にジョブ実行時のカレントパス上に存在するスクリプトファイルの実行有無を指定します。

カレントパスとは,[ワークパス]指定時は指定したワークパス上,[ワークパス]未指定時はジョブ実行OSユーザーのホームディレクトリ上です。

指定できる値
yes
カレントパス上に存在するスクリプトファイルを優先して実行します。
no
ジョブ実行時の環境変数PATH上から実行するスクリプトファイルを検索して実行します。
デフォルト値
no
推奨値
デフォルト値
設定が有効になるタイミング
JP1/AJS3 Queueless Agentサービスの再起動後
注意事項
このパラメーターに「yes」を指定した場合,カレントパス上のスクリプトファイルを検索するため,ハードディスク障害などによってスクリプトファイルの存在チェックに失敗するとジョブは起動失敗となります。

(7) "AJSQL_TRACELOGFILE"="トレースログファイル名"

キューレストレースログファイルの名称をフルパスで指定します。

省略した場合,トレースログは出力されません。

指定できる値
255バイト以内の文字列
デフォルト値
セットアップ時には,次のファイル名が仮定されます。
  • Windows Server 2008でインストール先フォルダがデフォルトまたはシステムで保護されたフォルダ配下の場合
    %ALLUSERSPROFILE%¥HITACHI¥JP1¥JP1_DEFAULT¥JP1AJS2¥log¥tracelog.ql
    「%ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ¥ProgramData」です。
    「システムで保護されたフォルダ」とは,次のパスを指します。
    ・「システムドライブ¥Windows」配下
    ・「システムドライブ¥Program Files」配下
    ・「システムドライブ¥Program Files (x86)」配下(64ビット版のWindowsの場合)
  • Windows Server 2003,またはWindows Server 2008でインストール先フォルダが上記以外の場合
    JP1/AJS3のインストール先フォルダ¥log¥tracelog.ql
  • UNIXの場合
    /var/opt/jp1ajs2/log/tracelog.ql
推奨値
デフォルト値
設定が有効になるタイミング
  • JP1/AJS3 Queueless Agentサービスの場合
    JP1/AJS3 Queueless Agentサービスの再起動後
  • JP1/AJS3 Queueless File Transferサービスの場合
    JP1/AJS3 Queueless File Transferサービスの再起動後
  • JP1/AJS3サービスの場合
    JP1/AJS3サービスの再起動後

(8) "AJSQL_VARDQUOTEADD"="{yes|no}"

「$JP1AJS2_JPQTEMPxx$」変数変換時に,変換後の変数値を「"」で囲むかどうかを選択します。

このパラメーターの設定は物理ホスト,およびすべての論理ホストに対して有効です。

指定できる値
yes
変換後の変数値を「"」で囲みます。
no
変換後の変数値を「"」で囲みません。
デフォルト値
yes
推奨値
デフォルト値
設定が有効になるタイミング
JP1/AJS3 Queueless Agentサービスの再起動後

(9) "AJSQL_CONNECTTIMEOUT"=dword:通信接続タイムアウト時間

キューレスファイル転送サービスへの通信接続タイムアウト時間を指定します。

指定できる値
16進数で00000000~00000258(10進数で0~600)(単位:秒)
「dword:00000000」を指定した場合は,OSの通信接続タイムアウト時間に依存して制御されます。
デフォルト値
dword:0000000A(10進数で10)
推奨値
デフォルト値
設定が有効になるタイミング
JP1/AJS3 Queueless Agentサービスの再起動後

(10) "AJSQL_CONNECTCOUNT"=dword:通信接続リトライ回数

キューレスファイル転送サービスへの通信接続処理で,通信エラーが発生したときの通信接続リトライ回数を指定します。

指定できる値
16進数で00000000~00000064(10進数で0~100)(単位:秒)
デフォルト値
dword:00000003(10進数で3)
推奨値
デフォルト値
設定が有効になるタイミング
JP1/AJS3 Queueless Agentサービスの再起動後

(11) "AJSQL_CONNECTINT"=dword:通信接続リトライ間隔

キューレスファイル転送サービスへの通信接続処理で,通信エラーが発生したときの通信リトライ間隔を指定します。

指定できる値
16進数で00000000~0000003C(10進数で0~60)(単位:秒)
デフォルト値
dword:00000001(10進数で1)
推奨値
デフォルト値
設定が有効になるタイミング
JP1/AJS3 Queueless Agentサービスの再起動後

(12) "DISABLE_FS_REDIRECTION"=dword:設定値

ジョブの実行先サービスに[キューレス]を指定している場合に,WOW64環境でジョブを実行する際にファイルシステムリダイレクトを無効にするかどうかを指定します。

詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド1 6.6.2 WOW64環境でジョブを実行する際にファイルシステムリダイレクトを無効にする設定」を参照してください。

指定できる値
0
WOW64環境でジョブを実行する際にファイルシステムリダイレクトが有効になります。
1
WOW64環境でジョブを実行する際にファイルシステムリダイレクトが無効になります。
デフォルト値
dword:00000000(10進数で0)
推奨値
デフォルト値
設定が有効になるタイミング
JP1/AJS3 Queueless Agentサービスの再起動後

(13) "ENABLE_LONG_EXT"=dword:設定値

ジョブの実行先サービスに[キューレス]を指定している場合に,拡張子が4バイト以上の実行ファイルを,該当する拡張子に関連づけられたアプリケーションでジョブを実行するかどうかを指定します。

詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド1 6.2.18 拡張子が4バイト以上の実行ファイルのジョブを実行するための設定」を参照してください。

指定できる値
0
実行ファイルの拡張子が4バイト以上でも,拡張子の先頭から3バイトまでの文字列に関連づけられたアプリケーションでジョブを実行します。
先頭から3バイトまでの文字列に関連づけられたアプリケーションがない場合,ジョブは起動失敗になります。
1
実行ファイルの拡張子が4バイト以上の場合,該当する拡張子に関連づけられたアプリケーションでジョブを実行します。
なお,ジョブの実行先サービスに[標準]を指定している場合で,拡張子が4バイト以上の実行ファイルを実行するときは,ロングファイル名のまま実行されます。
デフォルト値
dword:00000000(10進数で0)
推奨値
デフォルト値
設定が有効になるタイミング
JP1/AJS3 Queueless Agentサービスの再起動後

(14) "AJSQL_CREATEWINDOWSTATION="{yes|no}"

ジョブが戻り値128で異常検出終了となる問題を回避するかどうかを指定します。

詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド1 6.4.3 キューレスジョブが戻り値128で異常検出終了となる問題を回避するための設定」を参照してください。

指定できる値
yes
ジョブが戻り値128で異常検出終了となる問題を回避します。
no
ジョブが戻り値128で異常検出終了となる問題を回避しません。
デフォルト値
no
推奨値
デフォルト値
設定が有効になるタイミング
JP1/AJS3 Queueless Agentサービスの再起動後

(15) "AJSQL_EXECLOG"="{yes|no}"

キューレスジョブ実行内部ログ出力機能を有効にするかどうかを指定します。

指定できる値
yes
キューレスジョブ実行内部ログ出力機能を有効にします。
no
キューレスジョブ実行内部ログ出力機能を無効にします。
デフォルト値
yes
推奨値
デフォルト値
設定が有効になるタイミング
JP1/AJS3 Queueless Agentサービスの再起動後,またはJP1/AJS3 Queueless File Transferサービスの再起動後

(16) "AJSQL_EXECLOG_FTPPATH"="キューレスファイル転送サービスが出力する内部ログを格納するディレクトリ名"

キューレスファイル転送サービスが出力する内部ログデータを格納するディレクトリの名称をフルパスで指定します。

指定できる値
200バイト以内の文字列
デフォルト値
  • Windows Server 2008でインストール先フォルダがデフォルトまたはシステムで保護されたフォルダ配下の場合
    %ALLUSERSPROFILE%¥HITACHI¥JP1¥JP1_DEFAULT¥JP1AJS2¥log
    「%ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ¥ProgramData」です。
    「システムで保護されたフォルダ」とは,次のパスを指します。
    ・「システムドライブ¥Windows」配下
    ・「システムドライブ¥Program Files」配下
    ・「システムドライブ¥Program Files (x86)」配下(64ビット版のWindowsの場合)
  • Windows Server 2003,またはWindows Server 2008でインストール先フォルダが上記以外の場合
    JP1/AJS3 - Managerのインストール先フォルダ¥log
  • UNIXの場合
    /var/opt/jp1ajs2/log
推奨値
デフォルト値
設定が有効になるタイミング
JP1/AJS3 Queueless File Transferサービスの再起動後
注意事項
ローカルディスク上のディレクトリ名称を指定してください。

(17) "UACAdministratorsExec"=dword:設定値

UAC機能が有効なときにAdministrators権限でキューレスジョブを実行するかどうかを指定します。

なお,Windows Server 2003では,このパラメーターを設定しても無効になります。

詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド1 6.2.22 UAC機能有効時にAdministrators権限でジョブを実行するための設定」を参照してください。

指定できる値
0
UAC機能が有効なときにAdministratorsグループのOSユーザーから実行されるジョブをAdministrators権限が無効な状態で実行します。ただし,ビルトインAdministratorを除きます。
1
UAC機能が有効なときにAdministratorsグループのOSユーザーから実行されるジョブをAdministrators権限で実行します。
「1」を指定した場合,ジョブを実行するすべてのOSユーザー(標準ユーザーも含む)に「バッチ ジョブとしてログオン」の権限が必要になります。
デフォルト値
dword:00000000(10進数で0)
推奨値
デフォルト値
設定が有効になるタイミング
JP1/AJS3 Queueless Agentサービスの再起動後

(18) "AJSQL_GETPASSWD_FTPRETRYCOUNT"=dword:OSのパスワードファイルからユーザー情報の取得に失敗した場合のリトライ回数

キューレスファイル転送サービスで,OSのパスワードファイルからユーザー情報の取得に失敗した場合にリトライする回数を指定します。

通常,この値を変更する必要はありません。

詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド1 15.2.20 ユーザー情報取得時のリトライを変更する設定」を参照してください。

指定できる値
16進数で00000000~0000000A(10進数で0~10)
「dword:00000000」を指定した場合,リトライしません。
デフォルト値
dword:00000002(10進数で2)
推奨値
デフォルト値
設定が有効になるタイミング
JP1/AJS3 Queueless File Transferサービスの再起動後

(19) "AJSQL_GETPASSWD_FTPRETRYINTERVAL"=dword:OSのパスワードファイルからユーザー情報の取得に失敗した場合のリトライ間隔

キューレスファイル転送サービスで,OSのパスワードファイルからユーザー情報の取得に失敗した場合にリトライする間隔を指定します。

通常,この値を変更する必要はありません。

詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド1 15.2.20 ユーザー情報取得時のリトライを変更する設定」を参照してください。

指定できる値
16進数で00000000~00002710(10進数で0~10,000)(単位:ミリ秒)
「dword:00000000」を指定した場合,すぐにリトライします。
デフォルト値
dword:000003E8(10進数で1,000)
推奨値
デフォルト値
設定が有効になるタイミング
JP1/AJS3 Queueless File Transferサービスの再起動後

(20) "AJSQL_LOGFILE"="ログフォルダ名"

実行したジョブの開始・終了メッセージを出力するログフォルダの名称をフルパスで指定します。

指定できる値
180バイト以内の文字列
デフォルト値
  • Windows Server 2008でインストール先フォルダがデフォルトまたはシステムで保護されたフォルダ配下の場合
    %ALLUSERSPROFILE%¥HITACHI¥JP1¥JP1_DEFAULT¥JP1AJS2¥log
    「%ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ¥ProgramData」です。
    「システムで保護されたフォルダ」とは,次のパスを指します。
    ・「システムドライブ¥Windows」配下
    ・「システムドライブ¥Program Files」配下
    ・「システムドライブ¥Program Files (x86)」配下(64ビット版のWindowsの場合)
  • Windows Server 2003,またはWindows Server 2008でインストール先フォルダが上記以外の場合
    JP1/AJS3のインストール先フォルダ¥log
  • UNIXの場合
    物理ホストの場合:/var/opt/jp1ajs2/log
    論理ホストの場合:共有ディレクトリ名/jp1ajs2/log
推奨値
デフォルト値
設定が有効になるタイミング
JP1/AJS3 Queueless Agentサービスの再起動後,または論理ホストのアタッチ後

(21) "AJSQL_LOGSIZE"=dword:ログファイルサイズ

ログファイルのサイズを指定します。

ジョブの実行状況を確認するためのログです。最低でも1日分のログが保存できるサイズを指定します。

ログファイルとして,ここで指定したサイズのファイルを2面(ファイル1,ファイル2)使用します。

指定できる値
16進数で0または4~1E8480(10進数で0または4~2,000,000)(単位:キロバイト)
デフォルト値
dword:00002000(10進数で8,192)
推奨値
運用環境に応じて設定してください。
設定が有効になるタイミング
JP1/AJS3 Queueless Agentサービスの再起動後,または論理ホストのアタッチ後
注意事項
ここで指定したサイズの上限までファイル1に情報が書き込まれると,それ以上の情報はファイル2に書き込まれます。さらにファイル2でもサイズの上限まで情報が書き込まれると,再びファイル1に戻って情報を書き込みます。ファイル1→ファイル2→ファイル1→ファイル2を繰り返し,古い情報から上書きされていくので,サイズの指定には注意が必要です。

(22) "AJSQL_STATFILE"="ステータスファイル名"

実行中のジョブ情報を記憶するステータスファイルの名称をフルパスで指定します。

指定できる値
255バイト以内の文字列
デフォルト値
  • Windows Server 2008でインストール先フォルダがデフォルトまたはシステムで保護されたフォルダ配下の場合
    %ALLUSERSPROFILE%¥HITACHI¥JP1¥JP1_DEFAULT¥JP1AJS2¥log¥ajsqlstat.dat
    「%ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ¥ProgramData」です。
    「システムで保護されたフォルダ」とは,次のパスを指します。
    ・「システムドライブ¥Windows」配下
    ・「システムドライブ¥Program Files」配下
    ・「システムドライブ¥Program Files (x86)」配下(64ビット版のWindowsの場合)
  • Windows Server 2003,またはWindows Server 2008でインストール先フォルダが上記以外の場合
    JP1/AJS3のインストール先フォルダ¥log¥ajsqlstat.dat
  • UNIXの場合
    物理ホストの場合:/var/opt/jp1ajs2/log/ajsqlstat.dat
    論理ホストの場合:共有ディレクトリ名/jp1ajs2/log/ajsqlstat.dat
推奨値
デフォルト値
設定が有効になるタイミング
JP1/AJS3 Queueless Agentサービスの再起動後,または論理ホストのアタッチ後

(23) "AJSQL_STATSIZE"=dword:ステータスファイルサイズ

実行中のジョブ情報を記憶するステータスファイルのサイズを指定します。

ステータスファイルを使用した場合,実行元マネージャーにジョブ終了結果を伝える前に,実行元スケジューラーサービスおよび実行先キューレスエージェントで系切り換えが発生した場合でも,再起動後に実行元マネージャーにジョブの終了結果を伝えることができます。

キューレスジョブ実行中にキューレスジョブ要求元スケジューラーサービスに障害があった場合でも,ジョブ状態をマネージャー側で管理できます。信頼性を向上させたい場合に指定します。

1キロバイト当たり,約12ジョブの情報を保持します。

指定できる値
16進数で0または4~1E8480(10進数で0または4~2,000,000)(単位:キロバイト)
デフォルト値
dword:00000800(10進数で2,048)
推奨値
運用環境に応じて設定してください。
設定が有効になるタイミング
JP1/AJS3 Queueless Agentサービスの再起動後,または論理ホストのアタッチ後
注意事項
このパラメーターに「0」を設定した場合は,実行中のジョブ情報が記憶されないため,ジョブ実行中に実行元スケジューラーサービスで系切り換えが発生した場合などは,ジョブの状態が終了状態不明となります。
「0」以外を設定した場合,該当ジョブ自体は正常終了していても,ジョブの状態が「異常検出終了」となることがあります。これは,該当ジョブが標準エラー出力へ出力した内容を,エージェントホストからマネージャーホストへ転送する処理に失敗しているためです。この現象を避けるためには,エラー発生時以外での標準エラー出力への出力を行わないようにしてください。

(24) "AJSQL_ATTACH"="{yes|no}"

キューレスエージェントサービス起動時に設定されている論理ホストをアタッチするかどうかを指定します。

この項目は,論理ホストキーに指定がある場合だけ有効です。

指定できる値
yes
論理ホストをアタッチします。
no
論理ホストはアタッチしません。
論理ホストを使用する場合は,キューレスエージェントサービス起動後にajsqlattachコマンドでアタッチしてください。
デフォルト値
no
推奨値
デフォルト値
設定が有効になるタイミング
JP1/AJS3 Queueless Agentサービスの再起動後

(25) "AJSQL_EXECLOG_AGTPATH"="キューレスエージェントサービスが出力する内部ログを格納するディレクトリ名"

キューレスエージェントサービスが出力する内部ログデータを格納するディレクトリの名称をフルパスで指定します。

指定できる値
200バイト以内の文字列
デフォルト値
  • Windows Server 2008でインストール先フォルダがデフォルトまたはシステムで保護されたフォルダ配下の場合
    %ALLUSERSPROFILE%¥HITACHI¥JP1¥JP1_DEFAULT¥JP1AJS2¥log
    「%ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ¥ProgramData」です。
    「システムで保護されたフォルダ」とは,次のパスを指します。
    ・「システムドライブ¥Windows」配下
    ・「システムドライブ¥Program Files」配下
    ・「システムドライブ¥Program Files (x86)」配下(64ビット版のWindowsの場合)
  • Windows Server 2003,またはWindows Server 2008でインストール先フォルダが上記以外の場合
    JP1/AJS3 - Managerのインストール先フォルダ¥log
  • UNIXの場合
    /var/opt/jp1ajs2/log
推奨値
デフォルト値
設定が有効になるタイミング
JP1/AJS3 Queueless Agentサービスの再起動後,または論理ホストのアタッチ後
注意事項
ローカルディスク上のディレクトリ名称を指定してください。
クラスタ運用時は,名称が次のようになります。

キューレスエージェントサービスが出力する内部ログを格納するディレクトリ名称/ajsqlexeclog-[論理ホスト名]

フルパス名が256バイト以上である場合,[論理ホスト名]は論理ホスト名の先頭から30バイトとなります。
上記の条件を満たし,先頭から30バイトが同一名称である論理ホストが複数ある場合,該当する論理ホストの内部ログは,同一のファイルに出力されます。複数の論理ホストが同一のファイルに内部ログを出力する場合,キューレスジョブ起動性能の劣化,および内部ログの出力に失敗するおそれがあります。
複数の論理ホストが同一のファイルに内部ログを出力する場合は,それぞれの論理ホストの環境設定パラメーターAJSQL_EXECLOG_AGTPATHに異なるディレクトリパスを指定し,異なるファイルに内部ログを出力させてください。環境設定パラメーターAJSQL_EXECLOG_AGTPATHをデフォルト以外の値に変更した場合,資料採取サンプルスクリプトの内容を編集する必要があります。詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド1 7.1 ログ情報の採取方法」を参照してください。

(26) "AJSQL_AGTWORKPATH"="キューレスジョブで使用するワークパスおよびテンポラリーファイル用ディレクトリ名"

キューレスジョブで使用するワークパス,およびテンポラリーファイル用ディレクトリをフルパスで指定します。

指定できる値
100バイト以内の文字列
デフォルト値
  • Windows Server 2008でインストール先フォルダがデフォルトまたはシステムで保護されたフォルダ配下の場合
    %ALLUSERSPROFILE%¥HITACHI¥JP1¥JP1_DEFAULT¥JP1AJS2¥tmp
    「%ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ¥ProgramData」です。
    「システムで保護されたフォルダ」とは,次のパスを指します。
    ・「システムドライブ¥Windows」配下
    ・「システムドライブ¥Program Files」配下
    ・「システムドライブ¥Program Files (x86)」配下(64ビット版のWindowsの場合)
  • Windows Server 2003,またはWindows Server 2008でインストール先フォルダが上記以外の場合
    JP1/AJS3 - Managerのインストール先フォルダ¥tmp
  • UNIXの場合
    /var/opt/jp1ajs2/tmp
推奨値
運用環境に応じて設定してください。
設定が有効になるタイミング
JP1/AJS3 Queueless Agentサービスの再起動後,または論理ホストのアタッチ後

(27) "AJSQL_LOADUSERPROFILE"="{yes|no}"

ジョブを実行するOSユーザーのユーザープロファイル情報をジョブ実行時に読み込むかどうかを指定します。

PCジョブ実行時に,OSユーザーのログオンセションに設定されているユーザー情報を必要とする場合に指定します。

詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド1 6.4.2 キューレスジョブ環境でユーザープロファイルを必要とするジョブを実行するための設定」を参照してください。

指定できる値
yes
ユーザープロファイルを読み込む場合に指定します。
no
ユーザープロファイルを読み込まない場合に指定します。
デフォルト値
no
推奨値
運用環境に応じて設定してください。
設定が有効になるタイミング
JP1/AJS3 Queueless Agentサービスの再起動後

(28) "AJSQL_GETPASSWD_AGTRETRYCOUNT"=dword:OSのパスワードファイルからユーザー情報の取得に失敗した場合のリトライ回数

キューレスエージェントサービスで,OSのパスワードファイルからユーザー情報の取得に失敗した場合にリトライする回数を指定します。

通常,この値を変更する必要はありません。

詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド1 15.2.20 ユーザー情報取得時のリトライを変更する設定」を参照してください。

指定できる値
16進数で00000000~0000000A(10進数で0~10)
「dword:00000000」を指定した場合,リトライしません。
デフォルト値
dword:00000002(10進数で2)
推奨値
デフォルト値
設定が有効になるタイミング
JP1/AJS3 Queueless Agentサービスの再起動後,または論理ホストのアタッチ後

(29) "AJSQL_GETPASSWD_AGTRETRYINTERVAL"=dword:OSのパスワードファイルからユーザー情報の取得に失敗した場合のリトライ間隔

キューレスエージェントサービスで,OSのパスワードファイルからユーザー情報の取得に失敗した場合にリトライする間隔を指定します。

通常,この値を変更する必要はありません。

詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド1 15.2.20 ユーザー情報取得時のリトライを変更する設定」を参照してください。

指定できる値
16進数で00000000~00002710(10進数で0~10,000)(単位:ミリ秒)
「dword:00000000」を指定した場合,すぐにリトライします。
デフォルト値
dword:000003E8(10進数で1,000)
推奨値
デフォルト値
設定が有効になるタイミング
JP1/AJS3 Queueless Agentサービスの再起動後,または論理ホストのアタッチ後

(30) "AJSQL_CLUSTERREQ"="{exec|error}"

キューレスクラスタプロセスで論理ホストのアタッチに失敗した場合に,キューレスクラスタプロセスを異常終了させるかどうかを指定します。

指定できる値
exec
キューレスクラスタプロセスを異常終了させないでプロセス起動処理を続行します。JP1/AJS3のサービスの起動処理も続行されます。
「exec」を指定した場合,論理ホストのアタッチに失敗してもプロセス起動処理を続行します。そのため,系切り替え完了後にajsqlstatusコマンドを実行してアタッチの成否を確認してください。アタッチに失敗していた場合は,統合トレースログからエラー要因を確認し,エラー要因を取り除いたあとにajsqlattachコマンドを実行して,論理ホストをアタッチしてください。
error
キューレスクラスタプロセスを異常終了させます。JP1/AJS3のサービスの起動処理も異常終了されます。
デフォルト値
exec
推奨値
デフォルト値
設定が有効になるタイミング
JP1/AJS3サービス再起動後

(31) "AJSQL_CJOBMAX"=dword:クラス内での最大同時ジョブ実行数

そのクラスで同時実行を許すジョブの最大数を指定します。

詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド1 6.4.1 キューレスジョブ環境でクラスを指定したジョブを実行するための設定」(Windowsの場合)またはマニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド1 15.4.1 キューレスジョブ環境でクラスを指定したジョブを実行するための設定」(UNIXの場合)を参照してください。

指定できる値
16進数で0~400(10進数で0~1,024)
デフォルト値
  • Windowsの場合
    dword:00000005(10進数で5)
  • UNIXの場合
    dword:00000400(10進数で1,024)
推奨値
運用環境に応じて設定してください。
設定が有効になるタイミング
JP1/AJS3 Queueless Agentサービスの再起動後,または論理ホストのアタッチ後

(32) "AJSQL_CJOBWAITMAX"=dword:クラス内での最大待ちジョブ数

そのクラスでの最大同時ジョブ実行数を超えたときに,キューレスエージェントサービス上のメモリーに蓄えておくキューレスジョブの最大数を指定します。

詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド1 6.4.1 キューレスジョブ環境でクラスを指定したジョブを実行するための設定」(Windowsの場合)またはマニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド1 15.4.1 キューレスジョブ環境でクラスを指定したジョブを実行するための設定」(UNIXの場合)を参照してください。

指定できる値
16進数で0~19000(10進数で0~102,400)
デフォルト値
  • Windowsの場合
    dword:00000800(10進数で2,048)
  • UNIXの場合
    dword:00000000
推奨値
運用環境に応じて設定してください。
設定が有効になるタイミング
JP1/AJS3 Queueless Agentサービスの再起動後,または論理ホストのアタッチ後

(33) "IgnoreResultFileError"=dword:ジョブの結果ファイルで転送エラーが発生したときの動作

ジョブプロセスの終了後に,ジョブの結果ファイル(標準出力ファイル・標準エラー出力ファイル)の転送処理でエラーが発生したときの動作を指定します。詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド1 6.2.23 ジョブの結果ファイル転送失敗時の動作の設定」(Windowsの場合)またはマニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド1 15.2.21 ジョブの結果ファイル転送失敗時の動作の設定」(UNIXの場合)を参照してください。

指定できる値
0
ジョブの結果ファイルの転送処理でエラーが発生した場合に,ジョブの終了コードに「-1」を設定するとともに,ジョブの状態を異常検出終了とします。
1
ジョブの結果ファイルの転送処理でエラーが発生した場合に,ジョブの終了コードに「ジョブプロセスの終了コード」を設定するとともに,ジョブの状態を終了判定に従って,正常終了,警告検出終了または異常検出終了とします。
デフォルト値
dword:00000000(10進数で0)
推奨値
デフォルト値
設定が有効になるタイミング
JP1/AJS3 Queueless Agentサービスの再起動後