2.2 スケジューラーサービス環境設定

スケジューラーサービス環境の設定は,マネージャー環境(JP1/AJS3 - Manager)で作業します。エージェント環境(JP1/AJS3 - Agent)で設定する作業はありません。

マネージャー環境(JP1/AJS3 - Manager)で設定する,スケジューラーサービス環境設定の環境設定パラメーター一覧を示します。

WindowsまたはUNIXで設定が必要なものは,対象OSの欄を参照してください。

表2-2 環境設定パラメーター一覧(スケジューラーサービス環境設定)

項番定義キー環境設定
パラメーター
定義内容対象OS対象
製品
1[JP1_DEFAULT¥JP1AJSMANAGER]"DEFAULTSERVICENAME"=※1デフォルトスケジューラーサービス名Windows
UNIX
M
2"REMNETSERVICENAME"=※1リモートジョブネットを実行するスケジューラーサービス名Windows
UNIX
M
3"TRACELOGFILE"=※1スケジューラートレースログファイルの名称Windows
UNIX
M
4"VRSHIFT_IMMINT"=※1ジョブネット中断・強制終了時の即時停止の可否Windows
UNIX
M
5"VRSHIFT_INTRERUN"=※1中断したジョブネットの,後続ユニットの再実行の可否Windows
UNIX
M
6"IPC_TIMEOUT"=※1リモート通信タイムアウト時間Windows
UNIX
M
7"IPC_LOCALTIMEOUT"=※1ローカル通信タイムアウト時間Windows
UNIX
M
8"IPCRETRYINTERVAL"=※1リトライ間隔Windows
UNIX
M
9"IPCRETRYCOUNT"=※1リトライ回数Windows
UNIX
M
10"EVENTRETRY"=※1イベントサービス接続失敗時の処理Windows
UNIX
M
11"REUSELOGON"=※1ログオンセションのプロセス起動方法WindowsM
12"LOGONSHMAX"=※1ログオン共有セション数WindowsM
13[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1AJSMANAGER]※2"MAXSESSION"=最大同時セション数Windows
UNIX
M
14"AJSINETDLOGSIZE"=ajsinetd内部ログサイズWindows
UNIX
M
15"MONLOG"=JP1/AJS3 - ViewおよびJP1/AJS2 - Scenario Operationからスケジューラーサービスへの接続開始・終了メッセージの,スケジューラーログへの出力Windows
UNIX
M
16"MONSYSLOG"=
Windowsの場合:
ajsinetdプロセスおよびJP1/AJS3 - Viewの接続の開始・終了メッセージの,Windowsイベントログおよび統合トレースログへの出力
UNIXの場合:
ajsinetdプロセスおよびJP1/AJS3 - Viewの接続の開始・終了メッセージの,syslogおよび統合トレースログへの出力
Windows
UNIX
M
17"AUTHLOG"=ユーザー認証に関するメッセージをスケジューラーログに出力するかしないかの設定Windows
UNIX
M
18"AUTHSYSLOG"=
Windowsの場合:
ユーザー認証に関するメッセージをWindowsイベントログおよび統合トレースログに出力するかしないかの設定
UNIXの場合:
ユーザー認証に関するメッセージをsyslogおよび統合トレースログに出力するかしないかの設定
Windows
UNIX
M
19"HIDEOTHERLHOST"=JP1/AJS3 - Viewのスケジューラーサービス表示Windows
UNIX
M
20[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1AJSMANAGER¥スケジューラーサービス名]※2"AUTORESTARTCOUNT"=スケジューラーサービスの再起動回数Windows
UNIX
M
21"RESTARTCLRTIME"=再起動回数をクリアするまでの時間Windows
UNIX
M
22"MASTERDABEND"=スケジューラーサービス異常時の処理Windows
UNIX
M
23"AJSLOGOUTPUTDEST"=スケジューラーログファイルの出力先の設定Windows
UNIX
M
24"LOGSIZE"=スケジューラーログファイルのサイズ(スケジューラーサービス単位で出力する場合)Windows
UNIX
M
25"AJSLOGFILE1"=スケジューラーログファイル1の名称Windows
UNIX
M
26"AJSLOGFILE2"=スケジューラーログファイル2の名称Windows
UNIX
M
27"LOGDLOG"=スケジューラーログ出力プロセス(Windowsの場合:ajslogd.exe,UNIXの場合:ajslogd)の起動・停止の履歴をスケジューラーログに出力するかどうかの設定Windows
UNIX
M
28"LOGDSYSLOG"=
Windowsの場合:
スケジューラーログ出力プロセスajslogd.exeの起動・停止の履歴をWindowsイベントログおよび統合トレースログに出力するかどうかの設定
UNIXの場合:
スケジューラーログ出力プロセスajslogdの起動・停止の履歴をsyslogおよび統合トレースログに出力するかどうかの設定
Windows
UNIX
M
29"AJSLOGOUTPUTYEAR"=スケジューラーログの日付に「年」を出力するかしないかの設定Windows
UNIX
M
30"AJSLOGOUTPUTEXTEND"=スケジューラーログの拡張出力の設定Windows
UNIX
M
31"AUTOSTART"=スケジューラーサービスの自動起動Windows
UNIX
M
32"SESSIONTIMEOUT"=接続打ち切り時間Windows
UNIX
M
33"AJSSERVICEID"=スケジューラーサービスの識別番号Windows
UNIX
M
34"ISAMWRITEMODE"=ISAMファイル更新時の書き込み方法Windows
UNIX
M
35"TABLENAMEPREFIX"=テーブル名プリフィックスWindows
UNIX
M
36"TABLENAMEPOSTFIX"=テーブルIDWindows
UNIX
M
37"RDBAUTHID"=RDB認可識別子Windows
UNIX
M
38"RDBUSER"=RDBアクセスユーザー名Windows
UNIX
M
39"RDBPASSWORD"=RDBユーザーパスワードWindows
UNIX
M
40"RDBCHECKINTERVAL"=RDBサーバ接続確認機能使用有無Windows
UNIX
M
41"RDBHOST"=RDB接続先ホスト名Windows
UNIX
M
42"RDBPORT"=RDB接続ポート番号Windows
UNIX
M
43"RDBIPC"=RDBサーバとの通信方式Windows
UNIX
M
44"RDBSENDMEMSIZE"=RDBプロセス間メモリー通信使用時の,送信用メモリーサイズWindows
UNIX
M
45"RDBRECVMEMSIZE"=RDBプロセス間メモリー通信使用時の,受信用メモリーサイズWindows
UNIX
M
46"RDBCONNECTWAITTIME"=RDBへの接続の最大待ち合わせ時間Windows
UNIX
M
47"AJSCHARCODE"=文字コードWindows
UNIX
M
48"AJSTMPDIR"=テンポラリーファイル用ディレクトリ名Windows
UNIX
M
49"JOBINFDIR"=ジョブエラー情報ディレクトリ名Windows
UNIX
M
50"AJSBKUROOT"=退避情報ディレクトリ名Windows
UNIX
M
51"HNTRLOGLEVEL"=統合トレースログに出力するメッセージレベルWindows
UNIX
M
52"SYSLOGCODE"=ログファイル出力時の文字コードUNIXM
53"AJSSYSLOG"=
Windowsの場合:
スケジューラーサービスの起動・終了メッセージの, Windowsイベントログへの出力
UNIXの場合:
スケジューラーサービスの起動・終了メッセージの,syslogへの出力
Windows
UNIX
M
54"NETSYSLOG"=
Windowsの場合:
ジョブネット起動・終了メッセージの, Windowsイベントログへの出力
UNIXの場合:
ジョブネット起動・終了メッセージの,syslogへの出力
Windows
UNIX
M
55"JOBSYSLOG"=
Windowsの場合:
ジョブネット中のジョブの開始・終了メッセージの,Windowsイベントログへの出力
UNIXの場合:
ジョブネット中のジョブの開始・終了メッセージの,syslogへの出力
Windows
UNIX
M
56"AJSLOG"=スケジューラーサービスの起動・終了メッセージの,スケジューラーログファイルへの出力Windows
UNIX
M
57"NETLOG"=ジョブネット起動・終了メッセージの,スケジューラーログファイルへの出力Windows
UNIX
M
58"JOBLOG"=ジョブネット中のジョブの開始・終了メッセージの,スケジューラーログファイルへの出力Windows
UNIX
M
59"OPELOG"=操作履歴の出力Windows
UNIX
M
60"LOGINFOALL"=ログの出力形式Windows
UNIX
M
61"REFLOG"=参照履歴の出力Windows
UNIX
M
62"LOGHEADER"=履歴情報にプロセスIDを付加して出力Windows
UNIX
M
63"INFOLOG"=情報用履歴の出力Windows
UNIX
M
64"ROOTJOBNETSCHEDULERANGE"=ルートジョブネットのスケジュールの有効範囲Windows
UNIX
M
65"VIEWSTATUSRANGE"=状態取得の基にする世代情報の範囲(JP1/AJS3 - Viewで状態表示するための定義)Windows
UNIX
M
66"STARTMODE"=サービスの起動方法Windows
UNIX
M
67"OVERSCHEDULE"=ジョブネットのスキップ方法Windows
UNIX
M
68"SUPPRESS"=ジョブネット中のジョブ・ジョブネットの実行抑止方法Windows
UNIX
M
69"EXECDEFER"=ジョブネットの繰り越し方法Windows
UNIX
M
70"JOBSTATUSPORT"=ジョブ状態取得ポートのサービス名Windows
UNIX
M
71"QUEUELESSMULTIREQ"=キューレスジョブリクエスト多重度Windows
UNIX
M
72"MFPOLLINTERVAL"=JP1/AJS2 for Mainframeに状態を問い合わせるポーリング間隔Windows
UNIX
M
73"MFUSERNAME"=JP1/AJS2 for Mainframeと連携する際に使用するJP1ユーザー名Windows
UNIX
M
74"UNITDEFINERELOAD"=ジョブネット定義変更の即時反映の有無Windows
UNIX
M
75"MAXSAVEGEN"=最大保存世代数Windows
UNIX
M
76"AJSPRINTNETSCHPRF"=ネストジョブネットの,スケジュールルールの扱い方Windows
UNIX
M
77"SUBMITRETRYINTERVAL"=サブミット処理でのリトライ処理間隔Windows
UNIX
M
78"JOBEXECIPCBUFSIZE"=スケジューラーサービスのジョブ実行情報通信バッファーサイズWindows
UNIX
M
79"BACKGROUNDLEAVE"=登録解除や保存世代数管理による世代削除の処理方式Windows
UNIX
M
80"REQDAGTREQCONNECTTIMEOUT"=キューレスエージェントサービスへの通信タイムアウト時間Windows
UNIX
M
81"REQDAGTRECONNECTTIMEOUT"=キューレスエージェントサービスとの通信回復処理の通信タイムアウト時間Windows
UNIX
M
82"COMMANDEVENT"=コマンドまたはJP1/AJS3 - Viewからの操作時のJP1イベント発行有無の設定Windows
UNIX
M
83"NONRELOADHOLDING"=保留中状態のユニット定義再読み込み動作設定Windows
UNIX
M
84"RJCUSE"=ジョブネットコネクタで異なるスケジューラーサービス間のルートジョブネットの実行順序を制御するかどうかの設定Windows
UNIX
M
85"JOBDELAYWARNMSG"=スケジューラーサービスの停止中に,実行所要時間によって終了遅延を監視しているジョブがエージェントで実行開始した場合のメッセージを,スケジューラーサービス起動時に統合トレースログに出力するかどうかの設定Windows
UNIX
M
86"FGRECONLMT"=フロー制御プロセスとスケジューラーサービス間通信制御プロセスが通信接続できなかった場合の再接続回数Windows
UNIX
M
87"SAVEGENTYPE"=起動条件付きジョブネットの実行結果の,保存世代数の管理方式Windows
UNIX
M
88"AJSDBTYPE"=データベース種別Windows
UNIX
M
89"AJSDBDIRECTORY"=データベースディレクトリ名Windows
UNIX
M
90"AJSSYSDIR"=スケジューラーサービス単位のシステムフォルダWindows
UNIX
M
91"AJSLOGDIR"=スケジューラーサービス単位のログフォルダWindows
UNIX
M
92"PREWAITUSE"=待ち合わせ条件の使用可否Windows
UNIX
M
93"FLBDLOGSIZE"=フロー制御サブプロセス内部ログファイルのサイズWindows
UNIX
M
94"AGENTPROFMEMSIZE"=実行エージェントプロファイルで使用するメモリーのサイズWindows
UNIX
M
95"UNITPROFMEMSIZE"=ユニット属性プロファイルで使用するメモリーのサイズWindows
UNIX
M
96"EXECREGISTRATIONNUMBER"=実行登録番号を暦日と実行日のどちらで扱うかの設定Windows
UNIX
M
97"SAVEPLANINFO"=一時変更の操作管理機能の使用可否Windows
UNIX
M
98"DEFLENTYPE"=UTF-8環境で使用できる文字数の設定UNIXM
99[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1AJS2¥GATEWAY]※2"GWMAXCONNECTION"=スケジューラーサービス間通信制御プロセス(Windowsの場合:ajsgwd.exe,UNIXの場合:ajsgwd)が通信する際の最大同時接続数Windows
UNIX
M
100"GWPROCESSHA"=スケジューラーサービス間通信制御プロセス(Windowsの場合:ajsgwd.exe,UNIXの場合:ajsgwd)が異常終了した場合に,スケジューラーサービス間通信制御プロセスを管理するプロセス(Windowsの場合:ajsgwmasterd.exe,UNIXの場合:ajsgwmasterd)を終了するかどうかの設定Windows
UNIX
M
101"GWRESTARTCOUNT"=スケジューラーサービス間通信制御プロセスが異常終了した場合に,自動的に再起動する回数Windows
UNIX
M
(凡例)
M:JP1/AJS3 - Manager
注※1
この項目は必ず「[JP1_DEFAULT¥JP1AJSMANAGER]」キーの直下に指定してください。
注※2
{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}の部分は,物理ホストの場合は「JP1_DEFAULT」を,論理ホストの場合は「論理ホスト名」を指定します。

注意
スケジューラーサービスは,1台のマシンにつき物理ホストと論理ホストを合わせて20個まで作成できます。サービス名は,自ホストの物理ホストおよびすべての論理ホストで名称が重複しないように指定してください。サービス名は30バイト以内で指定し,半角英数字および次の記号が使用できます。
「!」,「#」,「$」,「%」,「+」,「-(ハイフン)」,「.(ピリオド)」,「_(アンダーバー)」
全角文字や半角カナ,および上記以外の記号は使用しないでください。
推奨しない文字を使用すると,コマンドインタープリターがコマンドラインを解析する際にスケジューラーサービス名を正しく認識できなくて,誤動作することがあります。

各環境設定パラメーターの定義内容の詳細を次に示します。

詳細の記載がないパラメーターは保守用のパラメーターです。値は変更しないでください。

「デフォルト値」は,環境設定パラメーターを省略した場合の仮定値です。

<この節の構成>
(1) "DEFAULTSERVICENAME"="デフォルトスケジューラーサービス名"
(2) "REMNETSERVICENAME"="リモートジョブネットを実行するスケジューラーサービス名"
(3) "TRACELOGFILE"="スケジューラートレースログファイルの名称"
(4) "VRSHIFT_IMMINT"="{V5|V6}"
(5) "VRSHIFT_INTRERUN"="{V5|V6}"
(6) "IPC_TIMEOUT"=dword:リモート通信タイムアウト時間
(7) "IPC_LOCALTIMEOUT"=dword:ローカル通信タイムアウト時間
(8) "IPCRETRYINTERVAL"=dword:リトライ間隔
(9) "IPCRETRYCOUNT"=dword:リトライ回数
(10) "EVENTRETRY"="{yes|no}"
(11) "REUSELOGON"="{yes|no}"
(12) "LOGONSHMAX"=dword:ログオン共有セション数
(13) "MAXSESSION"=dword:最大同時セション数
(14) "AJSINETDLOGSIZE"=dword:ajsinetd内部ログのサイズ
(15) "MONLOG"="{none|all}"
(16) "MONSYSLOG"="{none|all}"
(17) "AUTHLOG"="{none|all}"
(18) "AUTHSYSLOG"="{none|all}"
(19) "HIDEOTHERLHOST"="{yes|no}"
(20) "AUTORESTARTCOUNT"=dword:スケジューラーサービスの再起動回数
(21) "RESTARTCLRTIME"=dword:再起動回数をクリアするまでの時間
(22) "MASTERDABEND"="{yes|no}"
(23) "AJSLOGOUTPUTDEST"="{schedule|host}"
(24) "LOGSIZE"=dword:スケジューラーログファイルのサイズ(スケジューラーサービス単位で出力する場合)
(25) "AJSLOGFILE1"="スケジューラーログファイル1の名称"
(26) "AJSLOGFILE2"="スケジューラーログファイル2の名称"
(27) "LOGDLOG"="{none|all}"
(28) "LOGDSYSLOG"="{none|all}"
(29) "AJSLOGOUTPUTYEAR"="{yes|no}"
(30) "AJSLOGOUTPUTEXTEND"="{yes|no}"
(31) "AUTOSTART"="{yes|no}"
(32) "SESSIONTIMEOUT"=dword:接続打ち切り時間
(33) "AJSSERVICEID"=dword:スケジューラーサービスの識別番号
(34) "ISAMWRITEMODE"="{flush|noflush|sync}"
(35) "TABLENAMEPREFIX"="テーブル名プリフィックス"
(36) "TABLENAMEPOSTFIX"="テーブルID"
(37) "RDBAUTHID"="RDB認可識別子"
(38) "RDBUSER"="RDBアクセスユーザー名"
(39) "RDBPASSWORD"="RDBユーザーパスワード"
(40) "RDBCHECKINTERVAL"=dword:RDBサーバ接続確認機能使用有無
(41) "RDBHOST"="RDB接続先ホスト名"
(42) "RDBPORT"=dword:RDB接続ポート番号
(43) "RDBIPC"="{MEMORY|DEFAULT}"
(44) "RDBSENDMEMSIZE"=dword:RDBプロセス間メモリー通信使用時の,送信用メモリーサイズ
(45) "RDBRECVMEMSIZE"=dword:RDBプロセス間メモリー通信使用時の,受信用メモリーサイズ
(46) "RDBCONNECTWAITTIME"=dword:RDBへの接続の最大待ち合わせ時間
(47) "AJSCHARCODE"="{C|SJIS|EUC|UTF-8}"
(48) "AJSTMPDIR"="テンポラリーファイル用ディレクトリ名"
(49) "JOBINFDIR"="ジョブエラー情報ディレクトリ名"
(50) "AJSBKUROOT"="退避情報ディレクトリ名"
(51) "HNTRLOGLEVEL"="{none|error|warn|info}"
(52) "SYSLOGCODE"="{C|環境変数LANGの値}"
(53) "AJSSYSLOG"="{none|all}"
(54) "NETSYSLOG"="{none|{abend:warning:hold:startdelay:enddelay:condition:execdeffer:connector:prewait}|all}"
(55) "JOBSYSLOG"="{none|{abend:warning:hold:enddelay:prewait}|all}"
(56) "AJSLOG"="{none|all}"
(57) "NETLOG"="{none|{abend:warning:hold:startdelay:enddelay:condition:execdeffer:prewait}|all}"
(58) "JOBLOG"="{none|{abend:warning:hold:enddelay:prewait}|all}"
(59) "OPELOG"="{none|{alter:stop:entry:leave:plan:intrpt:rerun:kill:change:calendar:delete:restore:define:copy:chgst:suspend:import:start:rgimport:release}|all}"
(60) "LOGINFOALL"="{yes|no}"
(61) "REFLOG"="{none|{backup:export:name:print:schedule:show:rgexport:release}|all}"
(62) "LOGHEADER"="{none|PID}"
(63) "INFOLOG"="{none|{START:REQUEST}|all}"
(64) "ROOTJOBNETSCHEDULERANGE"=dword:{00000018|00000030}
(65) "VIEWSTATUSRANGE"="{today|all}"
(66) "STARTMODE"="{cold|warm|hot}"
(67) "OVERSCHEDULE"="{exec|skip|plan}"
(68) "SUPPRESS"="{none|exec}"
(69) "EXECDEFER"="{oneday|twoday|unlimit}"
(70) "JOBSTATUSPORT"="ジョブ状態取得ポートのサービス名"
(71) "QUEUELESSMULTIREQ"=dword:キューレスジョブリクエスト多重度
(72) "MFPOLLINTERVAL"=dword:ポーリング時間
(73) "MFUSERNAME"="ユーザー名"
(74) "UNITDEFINERELOAD"="{yes|no}"
(75) "MAXSAVEGEN"=dword:最大保存世代数
(76) "AJSPRINTNETSCHPRF"="{yes|no}"
(77) "SUBMITRETRYINTERVAL"=dword:リトライ間隔
(78) "JOBEXECIPCBUFSIZE"=dword:ジョブ実行情報通信バッファーサイズ
(79) "BACKGROUNDLEAVE"="{yes|no}"
(80) "REQDAGTREQCONNECTTIMEOUT"=dword:通信タイムアウト時間
(81) "REQDAGTRECONNECTTIMEOUT"=dword:通信タイムアウト時間
(82) "COMMANDEVENT"="{yes|no}"
(83) "NONRELOADHOLDING"="{yes|no}"
(84) "RJCUSE"="{yes|no}"
(85) "JOBDELAYWARNMSG"="{yes|no}"
(86) "FGRECONLMT"=dword:再接続回数
(87) "SAVEGENTYPE"="{TOTAL|LEGACY}"
(88) "AJSDBTYPE"="{ISAM|EmbedDB}"
(89) "AJSDBDIRECTORY"="データベースディレクトリ名"
(90) "AJSSYSDIR"="システム用ディレクトリ名"
(91) "AJSLOGDIR"="ログ用ディレクトリ名"
(92) "PREWAITUSE"="{yes|no}"
(93) "FLBDLOGSIZE"=dword:フロー制御サブプロセス内部ログファイルのサイズ
(94) "AGENTPROFMEMSIZE"=dword:実行エージェントプロファイルで使用するメモリーのサイズ
(95) "UNITPROFMEMSIZE"=dword:ユニット属性プロファイルで使用するメモリーのサイズ
(96) "EXECREGISTRATIONNUMBER"="{calendar|execution}"
(97) "SAVEPLANINFO"="{yes|no}"
(98) "DEFLENTYPE"="{byte|sjis}"
(99) "GWMAXCONNECTION"=dword:最大同時コネクション数
(100) "GWPROCESSHA"="{yes|no}"
(101) "GWRESTARTCOUNT"=dword:スケジューラーサービス間通信制御プロセス再起動回数

(1) "DEFAULTSERVICENAME"="デフォルトスケジューラーサービス名"

デフォルトとなるスケジューラーサービスの名称を指定します。

コマンド実行時などで,対象となるスケジューラーサービス名が指定されていない場合は,ここで指定したスケジューラーサービスを対象として処理されます。

複数のスケジューラーサービスがある環境で,ユニットを操作するコマンドを使用する場合,このパラメーターに指定したスケジューラーサービスに対しては,「-F スケジューラーサービス名」のオプションの指定を省略することができます。

指定できる値
30バイト以内の文字列
デフォルト値
AJSROOT1
推奨値
運用環境に応じて設定してください。
設定が有効になるタイミング
プロセス起動時

(2) "REMNETSERVICENAME"="リモートジョブネットを実行するスケジューラーサービス名"

リモートジョブネットを実行するスケジューラーサービスの名称を指定します。この項目を設定しない場合は,リモートジョブネットの実行を他ホストから依頼されても,実行できません。

指定できる値
30バイト以内の文字列
デフォルト値
なし
推奨値
リモートジョブネットの運用は推奨していません。
設定が有効になるタイミング
即時(リモートジョブネット処理の動作時)

(3) "TRACELOGFILE"="スケジューラートレースログファイルの名称"

スケジューラーサービスのトレース情報を出力するファイル名をフルパスで指定します。

このパラメーターを省略した場合,トレース情報は出力されません。

物理ホストおよびすべての論理ホストのスケジューラートレース情報が,ここで指定したファイルに記録されます。トレース情報を確実に記録できるように,必ずローカルディスク上のファイル名として指定してください。

なお,ファイルは,トレース情報が出力されたときに新規作成されます。したがって,既存のファイル名は指定しないでください。

指定できる値
255バイト以内の文字列
デフォルト値
  • Windows Server 2008でインストール先フォルダがデフォルトまたはシステムで保護されたフォルダ配下の場合
    %ALLUSERSPROFILE%¥HITACHI¥JP1¥JP1_DEFAULT¥JP1AJS2¥log¥tracelog
    「%ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ¥ProgramData」です。
    「システムで保護されたフォルダ」とは,次のパスを指します。
    ・「システムドライブ¥Windows」配下
    ・「システムドライブ¥Program Files」配下
    ・「システムドライブ¥Program Files (x86)」配下(64ビット版のWindowsの場合)
  • Windows Server 2003,またはWindows Server 2008でインストール先フォルダが上記以外の場合
    JP1/AJS3 - Managerのインストール先フォルダ¥log¥tracelog
  • UNIXの場合
    /var/opt/jp1ajs2/log/tracelog
推奨値
デフォルト値
設定が有効になるタイミング
プロセス起動時

(4) "VRSHIFT_IMMINT"="{V5|V6}"

スケジューラーサービスがジョブの実行を抑止している間に,ルートジョブネットを中断,または強制終了したとき,ジョブネットの状態をすぐに変化させるかどうかを(ジョブネットを即時停止するかどうかを)指定します。

指定できる値
V5
ジョブネットの状態をすぐに変化させます。
V6
ジョブの実行抑止解除後に,ジョブネットの状態を変化させます。
デフォルト値
V5
推奨値
デフォルト値
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動時

(5) "VRSHIFT_INTRERUN"="{V5|V6}"

中断状態となったネストジョブネットの後続ユニットを再実行するかどうかを指定します。

中断したジョブネットの,後続ユニットを再実行させたくない場合に変更します。

中断状態となったネストジョブネット配下には,未実行終了のユニットがあります。これらの未実行終了のユニットを実行しないで,中断状態となったネストジョブネットの後続ユニットの実行を優先したい場合は「V5」を指定してください。

なお,このパラメーターは,再実行するユニットの先行に中断状態のネストジョブネットがある場合に有効になります。

再実行するユニットの先行に中断状態のネストジョブネットがなく,異常終了状態のネストジョブネットがある場合は,このパラメーターの設定に関係なく再実行できます。

指定できる値
V5
中断状態となったネストジョブネットの後続ユニットを再実行します。
V6
中断状態となったネストジョブネットの後続ユニットを再実行しません。
デフォルト値
V6
JP1/AJS3の新規のインストール時および新規のセットアップ時に「V5」が設定されます。
推奨値
V5
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動時

(6) "IPC_TIMEOUT"=dword:リモート通信タイムアウト時間

他ホストとの通信時に,接続元が通信できるまでどのくらい待つか(タイムアウト時間)を指定します。

ホスト間のネットワークが高速で,ホスト未起動のエラーをすぐに検知したい場合などにカスタマイズします。

OSのタイムアウト時間でなく,明示的にタイムアウト時間を決定したい場合に,0以外の値を指定します。

このパラメーターは,次の操作時に接続元ホストの設定値が利用されます。

ここで指定した時間待っても通信できない場合は,エラーとなります。

指定できる値
16進数で0~258(10進数で0~600)(単位:秒)
「dword:00000000」を指定した場合は,OSのタイムアウト時間に依存して制御されます。
デフォルト値
dword:00000000(10進数で0)
推奨値
デフォルト値
設定が有効になるタイミング
プロセス起動時

(7) "IPC_LOCALTIMEOUT"=dword:ローカル通信タイムアウト時間

JP1/AJS3のスケジューラーサービス関連のプロセス間通信時に,接続元が通信できるまでどのくらい待つか(タイムアウト時間)を指定します。内部処理用のパラメーターのため,標準設定のまま使用してください。

OSのタイムアウト時間でなく,明示的にタイムアウト時間を決定したい場合に,0以外の値を指定します。

ここで指定した時間待っても通信できない場合は,エラーとなります。

指定できる値
16進数で0~3C(10進数で0~60)(単位:秒)
「dword:00000000」を指定した場合は,OSのタイムアウト時間に依存して制御されます。
デフォルト値
dword:00000000(10進数で0)
推奨値
デフォルト値
設定が有効になるタイミング
プロセス起動時

(8) "IPCRETRYINTERVAL"=dword:リトライ間隔

通信エラー時のリトライ間隔を指定します。

通信エラー発生状況に応じて,環境設定パラメーターIPCRETRYCOUNT(リトライ回数)と組み合わせて変更します。

リトライが発生するごとに,ここで指定した値分が加算されます。

指定できる値
16進数で0~A(10進数で0~10)(単位:秒)
デフォルト値
dword:00000001(10進数で1)
推奨値
デフォルト値
設定が有効になるタイミング
プロセス起動時

(9) "IPCRETRYCOUNT"=dword:リトライ回数

通信エラー時のリトライ回数を指定します。

通信エラー発生状況に応じて,環境設定パラメーターIPCRETRYINTERVAL(リトライ間隔)と組み合わせて変更します。

スケジューラーサービスのプロセス間通信が集中した場合に,一時的に通信エラーが発生する場合があります。同時に多数のスケジューラーサービスを起動したり,同時に多量のJP1/AJS3コマンドを実行したりする場合などに,デフォルト値より大きい値を指定してください。

指定できる値
16進数で0~64(10進数で0~100)
デフォルト値
dword:00000003(10進数で3)
推奨値
デフォルト値または運用によってデフォルトより大きい値
設定が有効になるタイミング
プロセス起動時

(10) "EVENTRETRY"="{yes|no}"

イベントサービスへの接続でエラーが発生した場合に,イベントサービスへの再接続を行うかどうかを指定します。

JP1イベント出力の契機で毎回接続させたい場合に変更します。

スケジューラーサービスの出力するJP1イベント(4100~4142)を参照しない運用では,デフォルト値(「no」)でかまいません。

指定できる値
yes
次回のイベント出力時に,イベントサービスへの再接続を行います。
イベントサービスへの再接続に成功すると,JP1イベントを出力します。ただし,エラー発生時のJP1イベントについては,イベントサービスへの再接続を行わないため,出力しません(エラー発生時のイベントはJP1イベントとして登録されません)。
「yes」を指定すると,イベントサービスへの再接続に成功するまでの間,イベント出力ごとにイベントサービスへの接続を試みるため,「no」を指定したときと比べて,ジョブの実行性能が低下するおそれがあります。性能よりもイベントサービスへの再接続を優先させたい場合に「yes」を指定してください。
また,「yes」を指定すると,イベントサービスへの接続エラーが発生するたびにエラーメッセージ「KAVS0863-E プロセス間通信に失敗しました:保守情報1 保守情報2 保守情報3」が出力されます。イベントサービスへの接続が長時間回復しないと,大量にログメッセージが出力されることになります。
no
イベントサービス接続エラーが発生したあとは,JP1イベントを出力しません。
JP1/AJS3サービス再起動時に,イベントサービスへの再接続を行います。
デフォルト値
no
推奨値
yes
設定が有効になるタイミング
即時

(11) "REUSELOGON"="{yes|no}"

OSのユーザーアカウントでログオンして実行されるセションのプロセス起動方法を選択します。

同一のOSユーザーへマッピングし実行されるセションが同時に多数あり,デスクトップヒープ領域が不足してプロセスが起動できない場合に「yes」を指定します。

次に示すプロセスの起動を対象としてログオンの再利用を行います。

指定できる値
yes
同一のOSユーザーへマッピングし実行されるセションのログオン情報を保存して再利用します。
「yes」を指定すると,同一のOSユーザーへマッピングし実行されるセションがデスクトップヒープを共有するようになり,デスクトップヒープ領域の消費を抑えることができます。
同一のOSユーザーへマッピングし実行されるセションが同時に多数あり,デスクトップヒープ領域の不足によってプロセスが起動できない場合に指定してください。なお,この指定を行った場合,OSのユーザー情報を変更したときには,ajsinetdプロセスの再起動が必要です。
no
同一のOSユーザーへマッピングし実行されるセションのログオン情報を再利用しません。
デフォルト値
no
推奨値
yes
設定が有効になるタイミング
ajsinetdプロセス起動時
ajsinetdプロセスを個別に起動・停止する方法については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス1 2. コマンド jajs_hstd」およびマニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス1 2. コマンド jajs_hstd_stop」を参照してください。

(12) "LOGONSHMAX"=dword:ログオン共有セション数

ログオンの再利用を行うとき,ログオン情報を共有するセションの数を指定します。

同一OSユーザーのセション数が,ここで指定する数を超えた場合,新たにデスクトップヒープを割り当てます。

環境設定パラメーターREUSELOGONを「yes」にした場合だけ指定できます。

指定できる値
16進数で1~80(10進数で1~128)
デフォルト値
dword:00000032(10進数で50)
推奨値
デフォルト値
設定が有効になるタイミング
ajsinetdプロセス起動時
ajsinetdプロセスを個別に起動・停止する方法については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス1 2. コマンド jajs_hstd」およびマニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス1 2. コマンド jajs_hstd_stop」を参照してください。
補足事項
「ログオン共有セション数」の見積もり方法
デスクトップヒープ領域が不足した場合は,「ログオン共有セション数」を次に示す範囲で調整してください。
なお,非対話型プロセスに割り当てられるデスクトップヒープの大きさについては,OSのドキュメントを参照してください。

ログオン共有セション数 < 非対話型プロセスに割り当てられるデスクトップヒープの大きさ(キロバイト) / 10(キロバイト)

(13) "MAXSESSION"=dword:最大同時セション数

JP1/AJS3 - Viewの最大接続数を指定します。

JP1/AJS3 - Viewウィンドウのツリーエリアで,スケジューラーサービスを選択した際に,選択したスケジューラーサービスに対して一つ接続されます。

そのため,複数のスケジューラーサービスがある環境では,最大で「スケジューラーサービス数JP1/AJS3 - Viewの数」接続が行われることになります。

JP1/AJS3 - Viewの最大接続数が50を超える場合,その数に応じた値を設定します。また,マシンにリソース上の制約があり,JP1/AJS3 - Viewの接続を制限したい場合に,物理ホストおよび論理ホストごとの運用に合わせて,それぞれの値を小さく変更します。それ以外の場合は,値を変更する必要はありません。

ここで指定した数を超えてJP1/AJS3 - Viewから接続しようとした場合,接続できなくなりますので,注意してください。

指定できる値
16進数で0~80(10進数で0~128)
デフォルト値
dword:00000032(10進数で50)
推奨値
運用環境に応じて設定してください。
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動または停止時
注意事項
最大同時セション数を超えた場合,[JP1/AJS3 - View]ウィンドウ(サマリー監視画面)では,接続できない監視対象ユニットの数だけメッセージKAVV452-Eが表示されます。このメッセージは,ウィンドウを最新状態に更新するたびに表示されます。

(14) "AJSINETDLOGSIZE"=dword:ajsinetd内部ログのサイズ

ajsinetd内部ログのログサイズを指定します。

指定できる値
16進数で00000000,00000004~001E8480(10進数で0または4~2,000,000)(単位:キロバイト)
「dword:00000000」を指定した場合,ログファイルは作成されません。
このパラメーターが設定されていない場合は「dword:00000080」を,設定値に誤りがある場合は,「dword:00000000」を仮定して動作します。
デフォルト値
dword:00000080(10進数で128)
推奨値
デフォルト値
設定が有効になるタイミング
ajsinetdプロセス起動時
ajsinetdプロセスを個別に起動・停止する方法については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス1 2. コマンド jajs_hstd」およびマニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス1 2. コマンド jajs_hstd_stop」を参照してください。

(15) "MONLOG"="{none|all}"

JP1/AJS3 - ViewおよびJP1/AJS2 - Scenario Operationからスケジューラーサービスへの接続開始・終了メッセージをスケジューラーログに出力するかどうかを指定します。

JP1/AJS3 - View,JP1/AJS2 - Scenario Operationからの接続状態をスケジューラーログに出力する場合に変更します。

指定できる値
none
JP1/AJS3 - ViewおよびJP1/AJS2 - Scenario Operationからスケジューラーサービスへの接続開始・終了メッセージを出力しません。
all
JP1/AJS3 - ViewおよびJP1/AJS2 - Scenario Operationからスケジューラーサービスへの接続開始・終了メッセージ(KAVS0534-I,KAVS0535-I,KAVS0536-I,およびKAVS0537-I)を出力します。
デフォルト値
none
推奨値
運用環境に応じて設定してください。
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動または停止時

(16) "MONSYSLOG"="{none|all}"

ajsinetdプロセスの開始・終了メッセージ,ajsinetdプロセスの受付処理開始・終了メッセージ,およびJP1/AJS3 - Viewの接続・終了メッセージを次のログに出力するかどうかを指定します。

JP1/AJS3 - Viewからの接続状態を,Windowsイベントログまたはsyslogで確認する必要がない場合に変更します。なお,この設定を変更すると,問題発生時にJP1/AJS3 - Viewの接続状態が確認できなくなります。

指定できる値
none
ajsinetdプロセスおよびJP1/AJS3 - Viewに関するメッセージを出力しません。
all
ajsinetdプロセスの開始メッセージ(KAVS0530-I),終了メッセージ(KAVS0531-I),ajsinetdプロセスの受付処理開始メッセージ(KAVS0532-I),受付処理終了メッセージ(KAVS0533-I),JP1/AJS3 - Viewの接続メッセージ(KAVS0534-I),および接続終了メッセージ(KAVS0535-I)を出力します。
デフォルト値
none
JP1/AJS3の新規のインストール時および新規のセットアップ時に「all」が設定されます。
推奨値
all
設定が有効になるタイミング
即時(次回のJP1/AJS3 - Viewログイン時)

(17) "AUTHLOG"="{none|all}"

ユーザー認証に関するメッセージをホスト単位のスケジューラーログに出力するかどうかを指定します。

指定できる値
none
ユーザー認証に関するメッセージを出力しません。
all
ユーザー認証に関するメッセージを出力します。
ajsinetdプロセスの認証の拒否時のログ(KAVS1009-W)を,ホスト単位のスケジューラーログに出力します。
デフォルト値
none
推奨値
運用環境に応じて設定してください。
設定が有効になるタイミング
即時(次回の認証要求受け付け時)

(18) "AUTHSYSLOG"="{none|all}"

ユーザー認証に関するメッセージを次に示すファイルおよびログに出力するかどうかを指定します。

指定できる値
none
ユーザー認証に関するメッセージを出力しません。
all
ユーザー認証に関するメッセージを出力します。
デフォルト値
none
推奨値
運用環境に応じて設定してください。
設定が有効になるタイミング
即時(次回の認証要求受け付け時)

(19) "HIDEOTHERLHOST"="{yes|no}"

論理ホスト対応のJP1/AJS3サービスを構築している環境で,JP1/AJS3 - Viewからログインしたときに表示されるスケジューラーサービスの範囲を指定します。

指定できる値
yes
JP1/AJS3 - Viewからログインするときに指定したホスト名に対応するスケジューラーサービスだけが表示されます。
no
スーパーユーザー権限またはAdministrators権限を持つOSユーザーにマッピングされているJP1ユーザーでログインした場合,ホストに構築されている定義済みのスケジューラーサービスがすべて表示されます。
それ以外のJP1ユーザーでログインした場合,ログインしたホストに構築されている,定義済みのスケジューラーサービスのうち,ログインしたホストと同一のユーザー認証圏に属するホストのスケジューラーサービスがすべて表示されます。ただし,ログインした論理ホスト以外のスケジューラーサービスがフェールオーバーして,ログインした物理ホスト上にない場合は,該当するスケジューラーサービスへアクセスしないようにしてください。
また,接続先ホストのajsinetdプロセスが起動していない場合,そのホストのスケジューラーサービスにはアクセスできません。
JP1/AJS3 - ViewからログインしたJP1/AJS3 - Manager上にある,すべての論理ホストのスケジューラーサービスにアクセスしたい場合に指定します。
デフォルト値
yes
推奨値
デフォルト値
設定が有効になるタイミング
即時(次回のJP1/AJS3 - Viewログイン時)

(20) "AUTORESTARTCOUNT"=dword:スケジューラーサービスの再起動回数

スケジューラーサービスを構成するプロセスが異常終了した場合に,異常終了したプロセスを自動的に再起動する回数を指定します。

スケジューラーサービスが異常終了した場合に,JP1/AJS3でのジョブの実行を直ちに終了したいとき,「0」にします。また,スケジューラーサービスの異常をjajs_spmd_statusコマンドやプロセスで監視する場合,環境設定パラメーターMASTERDABENDに「yes」,このパラメーターに「0」を指定します。

なお,このパラメーターは互換用ISAM構成の場合だけ有効になります。

指定できる値
16進数で0~3(10進数で0~3)
「dword:00000000」を指定した場合,スケジューラーサービスは再起動されません。
「dword:00000001」を指定した場合,スケジューラーサービスは1回だけ再起動されます。
デフォルト値
dword:00000003(10進数で3)
推奨値
デフォルト値
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動時

(21) "RESTARTCLRTIME"=dword:再起動回数をクリアするまでの時間

スケジューラーサービスを構成するプロセスが異常終了し,再起動された場合,再起動から再度停止するまでの時間が一定時間を超えたときには,正常動作できたものと見なし,再起動回数をクリアします。正常動作と見なす稼働時間を指定します。

スケジューラーサービスの起動に3分以上掛かる場合で,スケジューラーサービスの異常終了時に再起動を繰り返したくないときに値を増加させてください。

なお,このパラメーターは互換用ISAM構成の場合だけ有効になります。

指定できる値
16進数でB4~15180(10進数で180~86,400)(単位:秒)
デフォルト値
dword:000000B4(10進数で180)
推奨値
デフォルト値
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動時

(22) "MASTERDABEND"="{yes|no}"

一つのスケジューラーサービスが異常終了した場合に,すべてのスケジューラーサービスを停止し,ajsmasterdプロセスを異常終了させるかどうかを指定します。

なお,このパラメーターは互換用ISAM構成の場合だけ有効になります。標準構成の場合は常に「no」になります。

指定できる値
yes
すべてのスケジューラーサービスが終了し,ajsmasterdプロセスが異常終了します。
jajs_spmd_statusコマンドでJP1/AJS3の動作を監視する場合に指定します。
この場合,jajs_spmdコマンドの-n jajs_schdオプションでスケジューラーサービスを再起動できません。JP1/AJS3サービスを再起動して,スケジューラーサービスを起動してください。
no
スケジューラーサービス全体は終了しません。
この場合,jajs_spmdコマンドの-n jajs_schdオプションでスケジューラーサービスを再起動できます。
デフォルト値
no
推奨値
デフォルト値
設定が有効になるタイミング
JP1/AJS3の再起動後
注意事項
・Windowsの場合
クラスタ運用時の論理ホストでは,論理ホストのスケジューラーサービスが異常終了した場合,次の動作となります。
  • 「yes」を指定した場合,スケジューラーサービスが異常終了した論理ホストのJP1/AJS3サービスを終了します。
  • 「no」を指定した場合,スケジューラーサービスが異常終了した論理ホストのJP1/AJS3サービスは終了しません。
・UNIXの場合
jajs_spmdコマンドに-HAオプションを指定して起動したJP1/AJS3サービスに含まれるスケジューラーサービスが異常終了した場合,次の動作になります。
  • 「yes」を指定した場合,jajs_spmdコマンドに-HAオプションを指定して起動したJP1/AJS3サービスは終了します。
  • 「no」を指定した場合,jajs_spmdコマンドに-HAオプションを指定して起動したJP1/AJS3サービスは終了しません。
なお,「yes」を指定した場合でも,環境設定パラメーターAUTORESTARTCOUNTで指定した回数の再起動を行います。指定した再起動回数に達したあとに異常終了した場合,すべてのスケジューラーサービスは終了します。

(23) "AJSLOGOUTPUTDEST"="{schedule|host}"

スケジューラーログをスケジューラーサービス単位で出力するか,ホスト単位で出力するかを指定します。このパラメーターは,スケジューラーサービスごとに指定します。

指定できる値
schedule
環境設定パラメーターAJSLOGFILE1および環境設定パラメーターAJSLOGFILE2に指定したファイルに,スケジューラーサービス単位でスケジューラーログを出力します。
ログの見積もりや確認,ログの交代操作,バックアップなどをスケジューラーサービス単位で実行できます。
host
環境設定パラメーターHOSTLOGFILE1および環境設定パラメーターHOSTLOGFILE2に指定したファイルに,ホスト単位でスケジューラーログを出力します。
ログの見積もりや確認,ログの交代操作,バックアップなどをホスト単位で実行する必要がありますが,スケジューラーサービスの停止中に実行したコマンドのログを残すことができます。
デフォルト値
schedule
推奨値
デフォルト値
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動時

(24) "LOGSIZE"=dword:スケジューラーログファイルのサイズ(スケジューラーサービス単位で出力する場合)

スケジューラーログファイルをスケジューラーサービス単位で出力する場合の,出力先のファイルサイズを指定します。

ジョブやジョブネットの実行状況を確認するためのログであるため,最低でも1日分のログを保存できるサイズを指定します。

スケジューラーログファイルのサイズの見積もり手順については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編) 3.4.1 スケジューラーログファイルのサイズを見積もる」を参照してください。

指定できる値
  • Windowsの場合
    16進数で0または4~1E8480(10進数で0または4~2,000,000)(単位:キロバイト)
  • UNIXの場合
    16進数で0~1E8480(10進数で0~2,000,000)(単位:キロバイト)
「dword:00000000」を指定した場合,ログファイルは作成されません。
デフォルト値
  • Windowsの場合
    dword:00001400(10進数で5,120)
  • UNIXの場合
    dword:00000000(10進数で0)
JP1/AJS3の新規のインストール時および新規のセットアップ時に「dword:00002800」(10進数で10,240)が設定されます。
推奨値
運用環境に応じて設定してください。
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動または停止時

(25) "AJSLOGFILE1"="スケジューラーログファイル1の名称"

ログファイルの名称をフルパスで指定します。

スケジューラーログファイル2とは異なるファイル名を指定してください。

このログファイルに指定したサイズ以上の情報が書き込まれると,それ以降はログファイル2に情報が書き込まれるようになります。

複数のスケジューラーサービスを使用する場合は,ファイル名が重複しないようにしてください。

UNIXの場合,スケジューラーログファイルを使用するときは,このパラメーターを省略できません。

指定できる値
255バイト以内の文字列
デフォルト値
  • Windows Server 2008でインストール先フォルダがデフォルトまたはシステムで保護されたフォルダ配下の場合
    %ALLUSERSPROFILE%¥HITACHI¥JP1¥JP1_DEFAULT¥JP1AJS2¥log¥schedule¥スケジューラーサービス名¥ajs-log1.log
    「%ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ¥ProgramData」です。
    「システムで保護されたフォルダ」とは,次のパスを指します。
    ・「システムドライブ¥Windows」配下
    ・「システムドライブ¥Program Files」配下
    ・「システムドライブ¥Program Files (x86)」配下(64ビット版のWindowsの場合)
  • Windows Server 2003,またはWindows Server 2008でインストール先フォルダが上記以外の場合
    JP1/AJS3 - Managerのインストール先フォルダ¥log¥schedule¥スケジューラーサービス名¥ajs-log1.log
  • UNIXの場合
    /var/opt/jp1ajs2/log/schedule/スケジューラーサービス名/ajs-log1.log
推奨値
インストール時またはセットアップ時の設定値
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動または停止時

(26) "AJSLOGFILE2"="スケジューラーログファイル2の名称"

ログファイルの名称をフルパスで指定します。

複数のスケジューラーサービスを使用する場合は,ファイル名が重複しないようにしてください。

UNIXの場合,スケジューラーログファイルを使用するときは,このパラメーターを省略できません。

指定できる値
255バイト以内の文字列
デフォルト値
  • Windows Server 2008でインストール先フォルダがデフォルトまたはシステムで保護されたフォルダ配下の場合
    %ALLUSERSPROFILE%¥HITACHI¥JP1¥JP1_DEFAULT¥JP1AJS2¥log¥schedule¥スケジューラーサービス名¥ajs-log2.log
    「%ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ¥ProgramData」です。
    「システムで保護されたフォルダ」とは,次のパスを指します。
    ・「システムドライブ¥Windows」配下
    ・「システムドライブ¥Program Files」配下
    ・「システムドライブ¥Program Files (x86)」配下(64ビット版のWindowsの場合)
  • Windows Server 2003,またはWindows Server 2008でインストール先フォルダが上記以外の場合
    JP1/AJS3 - Managerのインストール先フォルダ¥log¥schedule¥スケジューラーサービス名¥ajs-log2.log
  • UNIXの場合
    /var/opt/jp1ajs2/log/schedule/スケジューラーサービス名/ajs-log2.log
推奨値
インストール時またはセットアップ時の設定値
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動または停止時

(27) "LOGDLOG"="{none|all}"

スケジューラーログ出力プロセス(Windowsの場合:ajslogd.exe,UNIXの場合:ajslogd)の起動・停止のメッセージをスケジューラーログに出力するかどうかを設定します。

指定できる値
none
スケジューラーログ出力プロセスの起動・停止のメッセージを出力しません。
all
スケジューラーログ出力プロセスの起動・停止のメッセージ(KAVS0220-IおよびKAVS0221-I)を出力します。
デフォルト値
none
推奨値
運用環境に応じて設定してください。
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動または停止時

(28) "LOGDSYSLOG"="{none|all}"

指定できる値
none
スケジューラーログ出力プロセスの起動・停止メッセージを出力しません。
all
スケジューラーログ出力プロセスの起動・停止メッセージ(KAVS0220-IおよびKAVS0221-I)を出力します。
デフォルト値
none
推奨値
運用環境に応じて設定してください。
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動または停止時

(29) "AJSLOGOUTPUTYEAR"="{yes|no}"

スケジューラーログの日付に「年」を出力するかどうかを設定します。

スケジューラーログを,年号を含めて管理したい場合に変更します。

指定できる値
yes
「年」を出力します。日付には「年月日」が表示されます。
no
「年」を出力しません。日付には「月日」が表示されます。
デフォルト値
no
推奨値
運用環境に応じて設定してください。
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動または停止時

(30) "AJSLOGOUTPUTEXTEND"="{yes|no}"

スケジューラーログに出力する,ユニットの実行ログや操作ログを出力する場合の出力形式を指定します。

スケジューラーログに,操作ユーザー種別,要求元情報,コマンド操作の詳細オプションを出力したい場合に変更します。

このパラメーターに「yes」を設定することで,ユニットの実行や操作時にスケジューラーログに詳細な情報が出力され,操作の正当性を検証することができます。機能および追加される情報の詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編) 付録C.1 JP1/AJS3での操作の正当性を検証するための機能」を参照してください。

また,ログが出力される条件および出力されるときに追加される情報は,ログ種別によって異なります。詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 トラブルシューティング 付録C.1 スケジューラーサービスが出力するログ」を参照してください。

指定できる値
yes
「no」を選択した場合に出力されるメッセージに,操作ユーザー種別などの詳細な情報を追加した形式で出力します。
メッセージに追加される情報を次に示します。
  • 操作ユーザー種別
  • 要求元ホストIPアドレス
  • 要求元識別情報
  • コマンド操作のオプション
  • ユニット名
no
操作ユーザー種別などの詳細な情報がない形式で出力します。
デフォルト値
no
推奨値
運用環境に応じて設定してください。
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動または停止時

(31) "AUTOSTART"="{yes|no}"

JP1/AJS3 - Manager起動時にスケジューラーサービスを自動起動するかどうかを指定します。

指定できる値
yes
JP1/AJS3 - Manager起動時にスケジューラーサービスを自動起動します。
no
JP1/AJS3 - Manager起動時にスケジューラーサービスを自動起動しません。
起動する必要がないスケジューラーサービスがある場合に指定します。
「no」を指定すると,スケジューラーサービスが起動しないことによって,JP1/AJS3 - Manager起動時に一部のプロセスが起動しません。そのため,jajs_spmd_statusコマンド実行時の結果が「yes」を指定した場合と異なります。
  • 標準構成の場合
    jajs_schdプロセスとその配下のプロセスは起動しません。スケジューラーサービスを個別で起動する場合は,jajs_spmdコマンドの-nオプション,またはajsstartコマンドを使用してください。
  • 互換用ISAM構成の場合
    jajs_spmd_statusコマンドの実行結果は,「yes」を指定した場合と同じです。スケジューラーサービスを個別で起動する場合は,ajsstartコマンドを使用してください。
jajs_spmdコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス1 2. コマンド jajs_spmd」を参照してください。
ajsstartコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス1 2. コマンド ajsstart」を参照してください。
デフォルト値
yes
推奨値
運用環境に応じて設定してください。
設定が有効になるタイミング
JP1/AJS3の再起動後

(32) "SESSIONTIMEOUT"=dword:接続打ち切り時間

JP1/AJS3 - Viewとの通信が途絶えた場合,何分待って接続を打ち切るのかを指定します。

JP1/AJS3 - Viewと最後に通信した時間から,ここで指定した時間が経過しても通信できなかった場合,JP1/AJS3 - Viewに異常があったと見なし,接続を切断します。

指定できる値
16進数で1~78(10進数で1~120)(単位:分)
デフォルト値
dword:00000078(10進数で120)
推奨値
デフォルト値
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動または停止後,JP1/AJS3 - View接続時

(33) "AJSSERVICEID"=dword:スケジューラーサービスの識別番号

スケジューラーサービスの識別番号を指定します。

自ホスト内の物理ホストおよびすべての論理ホストで使用している識別番号と重複しない番号を指定してください。

ここで指定した識別番号は,テンポラリーファイルの名称や,プロセス間通信用のキーなど,内部的にスケジューラーサービスを識別するために使われます。そのため,一度指定した識別番号はできるだけ変更しないでください。変更した場合は,スケジューラーサービスをコールドスタートしてください。

指定できる値
16進数で1~14(10進数で1~20)
デフォルト値
なし
推奨値
運用環境に応じて設定してください。
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動時

(34) "ISAMWRITEMODE"="{flush|noflush|sync}"

ISAMファイルの更新時に,同期書き込みを許可するかどうかを指定します。

ISAM使用時に,性能・信頼性・運用方法によって,適切な書き込み方法を選択してください。

指定できる値
flush
書き込み処理を終了するたびに,メモリーにあるバッファーの内容をディスクに書き込みます。
noflush
JP1/AJS3での処理とは同期を取らないで,OSのバッファーリングによってディスクに書き込みます。
sync
ファイル更新時に,常に同期書き込みを実行します。この方法で書き込みを実行した場合,信頼性は向上しますが,性能は低下します。なお,同期書き込みは,ジョブ・ジョブネットの状態管理ファイルに対してだけ実行します。ユニット定義情報を保存するファイルに対しては,フラッシュモードで書き込みます。
デフォルト値
flush
推奨値
  • 物理ホストの場合
    flush(フラッシュ)
  • クラスタの場合
    sync(同期)
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動または停止時

(35) "TABLENAMEPREFIX"="テーブル名プリフィックス"

スケジューラーサービスのスキーマ内に保持されるテーブルの名称の先頭に付けられる文字列を指定します。

この環境設定パラメーターは,インストール・セットアップ時に自動的に設定されるため,変更する必要はありません。

指定できる値
4バイト以内の半角英数字
大文字・小文字が区別されないで,すべて大文字として扱われます。
デフォルト値
AJS
推奨値
JP1/AJS3 - Managerが設定する値
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動または停止時
このパラメーターを変更した場合,スケジューラーデータベースの再作成が必要です。

(36) "TABLENAMEPOSTFIX"="テーブルID"

スケジューラーサービスのスキーマ内に保持されるテーブルの名称の最後に付けられる文字列を指定します。

この値は,通常,変更する必要はありません。

指定できる値
4バイト以内の半角英数字
大文字・小文字が区別されないで,すべて大文字として扱われます。
デフォルト値
なし
推奨値
JP1/AJS3 - Managerが設定する値
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動または停止時
このパラメーターを変更した場合,スケジューラーデータベースの再作成が必要です。

(37) "RDBAUTHID"="RDB認可識別子"

データベースをセットアップおよび運用する際に使う認可識別子を指定します。

この値は,通常,変更する必要はありません。

指定できる値
組み込みDBを使う場合(環境設定パラメーターAJSDBTYPEに「EmbedDB」を指定した場合)は,8バイト以内で指定し,必ず設定してください。
デフォルト値
なし
推奨値
JP1/AJS3 - Managerが設定する値
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動または停止時

(38) "RDBUSER"="RDBアクセスユーザー名"

データベースにアクセスするときのユーザーの名称を定義します。

この値は,通常,変更する必要はありません。

指定できる値
組み込みDBを使う場合(環境設定パラメーターAJSDBTYPEに「EmbedDB」を指定した場合)は,8バイト以内で指定し,必ず設定してください。
デフォルト値
なし
推奨値
JP1/AJS3 - Managerが設定する値
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動または停止時

(39) "RDBPASSWORD"="RDBユーザーパスワード"

データベースにアクセスするときのパスワードを定義します。

この値は,通常,変更する必要はありません。

指定できる値
組み込みDBを使う場合(環境設定パラメーターAJSDBTYPEに「EmbedDB」を指定した場合)は,30バイト以内で指定します。
組み込みDBの場合,通常,パスワードは大文字・小文字が区別されません。区別したい場合には,パスワード文字列を「!」で囲んでください。

(例) "RDBPASSWORD"="!password!"

デフォルト値
指定なし
推奨値
デフォルト値
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動または停止時

(40) "RDBCHECKINTERVAL"=dword:RDBサーバ接続確認機能使用有無

データベースサーバが停止したなどの理由でスケジューラーサービスが処理を続行できなくなる場合に備えて,データベースサーバとの接続を確認し,切断を検知したときにスケジューラーサービスを自動的に停止させる機能で使用します。

この値は,通常,変更する必要はありません。

指定できる値
16進数で1~15180(10進数で1~86,400)
この範囲外の値を指定した場合にはこの機能は無効となり,データベースサーバとの接続確認およびスケジューラーサービスの自動停止は行いません。
デフォルト値
dword:00000000(10進数で0)
JP1/AJS3の新規のインストール時および新規のセットアップ時に「dword:0000012C」(10進数で300)が設定されます。
推奨値
dword:0000012C(10進数で300)
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動時

(41) "RDBHOST"="RDB接続先ホスト名"

データベースが設定されているホストの名称を指定します。

この値は,通常,変更する必要はありません。

指定できる値
511バイト以内の文字列
デフォルト値
なし
推奨値
JP1/AJS3 - Managerが設定する値
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動または停止時

(42) "RDBPORT"=dword:RDB接続ポート番号

RDBの接続ポート番号を指定します。

この値は,通常,変更する必要はありません。

指定できる値
組み込みDBを使う場合(環境設定パラメーターAJSDBTYPEに「EmbedDB」を指定した場合)は,16進数で1389~FFFF(10進数で5,001~65,535)の間で指定します。
デフォルト値
なし
推奨値
JP1/AJS3 - Managerが設定する値
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動または停止時

(43) "RDBIPC"="{MEMORY|DEFAULT}"

RDBサーバとの通信方式を指定します。

この値は,通常,変更する必要はありません。

指定できる値
MEMORY
RDBサーバとの通信に,プロセス間メモリー通信を使用します。
DEFAULT
RDBサーバとの通信に,TCP/IP通信を使用します。
デフォルト値
DEFAULT
推奨値
JP1/AJS3 - Managerが設定する値
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動または停止時

(44) "RDBSENDMEMSIZE"=dword:RDBプロセス間メモリー通信使用時の,送信用メモリーサイズ

RDBサーバとの通信にプロセス間メモリー通信を使用する際に,送信データを格納するメモリーサイズを指定します。

RDBの通信方式にプロセス間メモリー通信を使用する場合(環境設定パラメーターRDBIPCに「MEMORY」を指定した場合)にだけ有効です。

この値は,通常,変更する必要はありません。

指定できる値
16進数の任意の値(単位:キロバイト)
JP1/AJS3でRDBのプロセス間メモリー通信を使用する場合は,少なくとも,「dword:00000008」(10進数で8)以上の値を指定してください。
「0」を指定した場合は,RDBの既定値が使用されます。
デフォルト値
RDBの既定値
推奨値
JP1/AJS3 - Managerが設定する値
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動または停止時

(45) "RDBRECVMEMSIZE"=dword:RDBプロセス間メモリー通信使用時の,受信用メモリーサイズ

RDBサーバとの通信にプロセス間メモリー通信を使用する際に,受信データを格納するメモリーサイズを指定します。

このパラメーターは,RDBの通信方式にプロセス間メモリー通信を使用する場合(環境設定パラメーターRDBIPCに「MEMORY」を指定した場合)にだけ有効です。

この値は,通常,変更する必要はありません。

指定できる値
16進数の任意の値(単位:キロバイト)
JP1/AJS3でRDBのプロセス間メモリー通信を使用する場合は,少なくとも,「dword:00000040」(10進数で64)以上の値を指定してください。
「0」を指定した場合は,RDBの既定値が使用されます。
デフォルト値
RDBの既定値
推奨値
JP1/AJS3 - Managerが設定する値
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動または停止時

(46) "RDBCONNECTWAITTIME"=dword:RDBへの接続の最大待ち合わせ時間

RDBへの接続の最大待ち合わせ時間を指定します。

この値は,通常,変更する必要はありません。

指定できる値
16進数で0~3C(10進数で0~60)(単位:分)
「0」を指定した場合は,RDB接続待ち合わせ機能が無効になります。
デフォルト値
dword:00000001(10進数で1)
推奨値
JP1/AJS3 - Managerが設定する値
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動時

(47) "AJSCHARCODE"="{C|SJIS|EUC|UTF-8}"

スケジューラーサービスのデータベースに記録されているジョブ定義情報などの文字コードを指定します。

指定できる値をどれか一つ必ず指定してください。

文字コードが実際のデータの種別と合っていない場合,JP1/AJS3 - Viewで正しく表示されません。

なお,JP1/AJS3で業務を定義・実行しているときに文字コードを変更しないでください。JP1/AJS3運用中に文字コードを変更する場合は,ジョブネットをすべて登録解除し,ユニットを退避させてから変更してください。変更後は,JP1/AJS3 - Managerホストを再起動し,ユニットを回復し,ジョブネットを実行登録してください。

指定できる値
C
ASCIIコード
SJIS
シフトJISコード
EUC
EUCコード
UTF-8
UTF-8文字コード
注※ UTF-8は,UNIXの場合だけ有効です。
デフォルト値
なし
推奨値
運用環境に応じて設定してください。
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動または停止時

(48) "AJSTMPDIR"="テンポラリーファイル用ディレクトリ名"

JP1/AJS3のテンポラリーファイルを作成するディレクトリの名称をフルパスで指定します。

ディスク占有量見積もりと合わせ,運用によって決定してください。

ジョブネットを実行および参照するユーザーには,このディレクトリに対して更新権限(UNIXの場合はrwx)を定義しておいてください。また,ジョブネットを参照するユーザーには,操作権限(UNIXの場合はrx)を定義しておいてください。

なお,運用中に障害が発生した場合は,指定したディレクトリ下に作業用のファイルが残ることがあります。

そのため,システム起動時などですべてのJP1/AJS3のサービスが起動していないときにファイルを削除し,ディレクトリを定期的にメンテナンスしてください。ただし,組み込みDBを使用している場合は,pdで始まるファイル(pderr1.trc,pderr2.trcなど)を削除しないでください。

指定できる値
  • Windowsの場合
    180バイト以内の文字列
  • UNIXの場合
    191バイト以内の文字列
「;(セミコロン)」および空白文字は指定しないでください。
デフォルト値
  • Windows Server 2008でインストール先フォルダがデフォルトまたはシステムで保護されたフォルダ配下の場合
    %ALLUSERSPROFILE%¥HITACHI¥JP1¥JP1_DEFAULT¥JP1AJS2¥tmp¥schedule
    「%ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ¥ProgramData」です。
    「システムで保護されたフォルダ」とは,次のパスを指します。
    ・「システムドライブ¥Windows」配下
    ・「システムドライブ¥Program Files」配下
    ・「システムドライブ¥Program Files (x86)」配下(64ビット版のWindowsの場合)
  • Windows Server 2003,またはWindows Server 2008でインストール先フォルダが上記以外の場合
    JP1/AJS3 - Managerのインストール先フォルダ¥tmp¥schedule
  • UNIXの場合
    /var/opt/jp1ajs2/tmp/schedule
スケジューラーサービスを追加した場合は,このディレクトリを新たに作成してください。ただし,自ホスト内(物理ホストとすべての論理ホスト)に設定されている,ほかのスケジューラーサービスが使用するディレクトリと重複しないようにしてください。また,ほかのスケジューラーサービスが使用するディレクトリの配下にも作成しないでください。
推奨値
インストール時またはセットアップ時の設定値
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動または停止時

(49) "JOBINFDIR"="ジョブエラー情報ディレクトリ名"

ジョブ実行時に標準エラー出力ファイルを格納するディレクトリの名称をフルパス名で指定します。

ディスク占有量見積もりと合わせ,運用によって決定してください。

ジョブネットを実行および参照するユーザーには,このディレクトリに対して更新権限(UNIXの場合はrwx)を定義しておいてください。また,ジョブネットを参照するユーザーには,操作権限(UNIXの場合はrx)を定義しておいてください。

指定できる値
  • Windowsの場合
    180バイト以内の文字列
  • UNIXの場合
    191バイト以内の文字列
「;(セミコロン)」および空白文字は指定しないでください。
デフォルト値
  • Windows Server 2008でインストール先フォルダがデフォルトまたはシステムで保護されたフォルダ配下の場合
    %ALLUSERSPROFILE%¥HITACHI¥JP1¥JP1_DEFAULT¥JP1AJS2¥jobinf
    「%ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ¥ProgramData」です。
    「システムで保護されたフォルダ」とは,次のパスを指します。
    ・「システムドライブ¥Windows」配下
    ・「システムドライブ¥Program Files」配下
    ・「システムドライブ¥Program Files (x86)」配下(64ビット版のWindowsの場合)
  • Windows Server 2003,またはWindows Server 2008でインストール先フォルダが上記以外の場合
    JP1/AJS3 - Managerのインストール先フォルダ¥jobinf
  • UNIXの場合
    /var/opt/jp1ajs2/jobinf
スケジューラーサービスを追加した場合は,このディレクトリを新たに作成してください。ただし,自ホスト内(物理ホストとすべての論理ホスト)に設定されている,ほかのスケジューラーサービスが使用するディレクトリと重複しないようにしてください。また,ほかのスケジューラーサービスが使用するディレクトリの配下にも作成しないでください。
推奨値
インストール時またはセットアップ時の設定値
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動または停止時

(50) "AJSBKUROOT"="退避情報ディレクトリ名"

ユニットを退避させるときのディレクトリの名称をフルパス名で指定します。

ディスク占有量見積もりと合わせ,運用によって決定してください。

ジョブネットを退避するユーザーには,このディレクトリに対して更新権限(UNIXの場合はrwx)を設定しておいてください。また,ジョブネットを回復するユーザーには,操作権限(UNIXの場合はrx)を設定しておいてください。

指定できる値
  • Windowsの場合
    180バイト以内の文字列
  • UNIXの場合
    191バイト以内の文字列
「;(セミコロン)」および空白文字は指定しないでください。
デフォルト値
  • Windows Server 2008でインストール先フォルダがデフォルトまたはシステムで保護されたフォルダ配下の場合
    %ALLUSERSPROFILE%¥HITACHI¥JP1¥JP1_DEFAULT¥JP1AJS2¥backup¥schedule
    「%ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ¥ProgramData」です。
    「システムで保護されたフォルダ」とは,次のパスを指します。
    ・「システムドライブ¥Windows」配下
    ・「システムドライブ¥Program Files」配下
    ・「システムドライブ¥Program Files (x86)」配下(64ビット版のWindowsの場合)
  • Windows Server 2003,またはWindows Server 2008でインストール先フォルダが上記以外の場合
    JP1/AJS3 - Managerのインストール先フォルダ¥backup¥schedule
  • UNIXの場合
    /var/opt/jp1ajs2/backup/schedule
スケジューラーサービスを追加した場合は,このディレクトリを新たに作成してください。
推奨値
インストール時またはセットアップ時の設定値
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動または停止時

(51) "HNTRLOGLEVEL"="{none|error|warn|info}"

スケジューラーサービスが統合トレースログに出力するメッセージレベルを指定します。

指定できる値
none
どのメッセージも出力しません。
error
エラーメッセージを出力します。
warn
エラーおよび警告メッセージを出力します。
info
エラー,警告および情報メッセージを出力します。
デフォルト値
none
JP1/AJS3の新規のインストール時および新規のセットアップ時に「error」が設定されます。
推奨値
運用環境に応じて設定してください。
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動時

(52) "SYSLOGCODE"="{C|環境変数LANGの値}"

スケジューラーサービスがsyslogに出力するメッセージの言語種別を指定します。

OSがSolarisの場合で,スケジューラーサービスが出力するsyslogメッセージを日本語にしたい場合に指定します。

指定できる値
C
英語ASCIIコードで出力します。
環境変数LANGの値(「C」以外の文字列)
スケジューラーサービスを起動したときの環境変数LANGの設定に従います。ただし,スケジューラーサービス起動時の環境変数LANGに対応する言語種別のメッセージがsyslogに出力されないシステムもあります。そのようなシステムでは,このパラメーターには必ず「C」を指定してください。使用しているシステムで日本語出力ができるかどうかは,loggerコマンドなどで日本語メッセージを出力し,syslogに正しく出力されているかどうかで確認してください。
環境変数LANGの値はOSによって異なります。
指定できる環境変数LANGの値を次の表に示します。

表2-3 指定できる環境変数LANGの値

OSシフトJISを設定する
環境変数の値
EUCを設定する
環境変数の値
UTF-8を設定する
環境変数の値
HP-UXja_JP.SJISja_JP.eucJP使用できません
Solarisja_JP.PCKja使用できません
AIXJa_JPja_JP使用できません
Linux使用できませんja_JP.eucJPja_JP.UTF-8
デフォルト値
C
推奨値
デフォルト値
設定が有効になるタイミング
JP1/AJS3の再起動後

(53) "AJSSYSLOG"="{none|all}"

スケジューラーサービスの起動・終了メッセージをWindowsイベントログまたはsyslogに出力するかどうかを指定します。

指定できる値
none
スケジューラーサービスの起動・終了メッセージを出力しません。
all
スケジューラーサービスの起動メッセージ(KAVS0200-I)と終了メッセージ(KAVS0201-I)を出力します。
デフォルト値
none
推奨値
デフォルト値
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動時

(54) "NETSYSLOG"="{none|{abend:warning:hold:startdelay:enddelay:condition:execdeffer:connector:prewait}|all}"

ジョブネットの起動・終了メッセージをWindowsイベントログまたはsyslogに出力するかどうかを指定します。

指定できる値
none
ジョブネットの起動・終了に関するメッセージを出力しません。
abend
ジョブネットの異常終了メッセージ(KAVS0262-E)を出力します。
warning
ジョブネットの警告終了メッセージ(KAVS0268-W)を出力します。
hold
ジョブネットの保留通知メッセージ(KAVS0270-I)を出力します。
startdelay
ジョブネットの開始遅延通知メッセージ(KAVS0275-I)を出力します。
enddelay
ジョブネットの終了遅延通知メッセージ(KAVS0276-I)を出力します。
condition
ジョブネットの起動条件監視開始通知メッセージ(KAVS0240-I),および起動条件監視終了通知メッセージ(KAVS0241-I)を出力します。
execdeffer
ジョブネットの繰り越し未実行通知メッセージ(KAVS0279-E)を出力します。
connector
ジョブネットコネクタと接続先のジョブネットとの接続に関するエラーメッセージ(KAVS0243-E,KAVS0244-E,KAVS4700-E~KAVS4708-E,KAVS4711-E~KAVS4716-E,KAVS4730-E~KAVS4733-E)を出力します。
prewait
ジョブネットの待ち合わせ条件による待ち合わせ開始と終了,および待ち合わせの滞留メッセージ(KAVS4950-I,KAVS4955-I,およびKAVS4957-E)を出力します。
all
ジョブネットの起動・終了に関する,次のメッセージを出力します。
  • 開始(KAVS0260-I)
  • 正常終了(KAVS0261-I)
  • 異常終了(KAVS0262-E)
  • 警告終了(KAVS0268-W)
  • 保留通知(KAVS0270-I)
  • 開始遅延(KAVS0275-I)
  • 終了遅延(KAVS0276-I)
  • 起動条件監視開始・終了(KAVS0240-IおよびKAVS0241-I)
  • 繰り越し未実行(KAVS0279-E)
  • 全登録解除(KAVS0267-I)
  • ジョブネットコネクタ接続エラー(KAVS0243-E,KAVS0244-E,KAVS4700-E~KAVS4708-E,KAVS4711-E~KAVS4716-E,KAVS4730-E~KAVS4733-E)
  • 待ち合わせ条件による待ち合わせ開始・終了,および待ち合わせの滞留(KAVS4950-I,KAVS4955-I,およびKAVS4957-E)
「all」以外を指定した場合は,ジョブネットの開始メッセージ(KAVS0260-I),および正常終了メッセージ(KAVS0261-I)は出力されません。
デフォルト値
none
推奨値
デフォルト値
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動時

(55) "JOBSYSLOG"="{none|{abend:warning:hold:enddelay:prewait}|all}"

ジョブネット中のジョブの開始・終了に関するメッセージを,Windowsイベントログまたはsyslogに出力するかどうかを指定します。

指定できる値
none
ジョブの開始・終了に関するメッセージを出力しません。
abend
ジョブの異常終了メッセージ(KAVS0265-E)を出力します。
warning
ジョブの警告終了メッセージ(KAVS0269-W)を出力します。
hold
ジョブの保留通知メッセージ(KAVS0271-I)を出力します。
enddelay
ジョブの終了遅延通知メッセージ(KAVS0248-I)を出力します。
prewait
ジョブの待ち合わせ条件による待ち合わせ開始と終了,および待ち合わせの滞留メッセージ(KAVS4951-I,KAVS4956-I,およびKAVS4971-E)を出力します。
all
ジョブの開始・終了に関する,次のメッセージを出力します。
  • 開始(KAVS0263-I)
  • 正常終了(KAVS0264-I)
  • 異常終了(KAVS0265-E)
  • キューイング取り消し(KAVS0266-I)
  • 警告終了(KAVS0269-W)
  • 保留通知(KAVS0271-I)
  • 終了遅延(KAVS0248-I)
  • 待ち合わせ条件による待ち合わせ開始・終了,および待ち合わせの滞留(KAVS4951-I,KAVS4956-I,およびKAVS4971-E)
「all」以外を指定した場合は,ジョブの開始メッセージ(KAVS0263-I),正常終了メッセージ(KAVS0264-I),およびジョブのキューイング取り消しメッセージ(KAVS0266-I)は出力されません。
デフォルト値
none
推奨値
デフォルト値
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動時

(56) "AJSLOG"="{none|all}"

スケジューラーサービスの起動・終了メッセージをスケジューラーログファイルに出力するかどうかを指定します。

指定できる値
none
スケジューラーサービスの起動・終了に関するメッセージを出力しません。
all
スケジューラーサービスの起動メッセージ(KAVS0200-I),終了メッセージ(KAVS0201-I),およびプロセス異常終了メッセージ(KAVS0204-E)を出力します。
デフォルト値
all
推奨値
運用環境に応じて設定してください。
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動時

(57) "NETLOG"="{none|{abend:warning:hold:startdelay:enddelay:condition:execdeffer:prewait}|all}"

ジョブネットの起動・終了メッセージをスケジューラーログファイルに出力するかどうかを指定します。

指定できる値
none
ジョブネットの起動・終了に関するメッセージを出力しません。
abend
ジョブネットの異常終了メッセージ(KAVS0262-E),および閉塞通知メッセージ(KAVS0272-E,KAVS0273-E)を出力します。
warning
ジョブネットの警告終了メッセージ(KAVS0268-W)を出力します。
hold
ジョブネットの保留通知メッセージ(KAVS0270-I)を出力します。
startdelay
ジョブネットの開始遅延通知メッセージ(KAVS0275-I)を出力します。
enddelay
ジョブネットの終了遅延通知メッセージ(KAVS0276-I)を出力します。
condition
ジョブネットの起動条件監視開始通知メッセージ(KAVS0240-I),および起動条件監視終了通知メッセージ(KAVS0241-I)を出力します。
execdeffer
ジョブネットの繰り越し未実行通知メッセージ(KAVS0279-E)を出力します。
prewait
ジョブネットの待ち合わせ条件による待ち合わせ開始と終了,および待ち合わせの滞留メッセージ(KAVS4950-I,KAVS4955-I,およびKAVS4957-E)を出力します。
all
ジョブネットの起動・終了に関する,次のメッセージを出力します。
  • 開始(KAVS0260-I)
  • 正常終了(KAVS0261-I)
  • 異常終了(KAVS0262-E)
  • 警告終了(KAVS0268-W)
  • 保留通知(KAVS0270-I)
  • 閉塞通知(KAVS0272-E,KAVS0273-E)
  • 開始遅延通知(KAVS0275-I)
  • 終了遅延通知(KAVS0276-I)
  • 次回予定キューイング通知(KAVS0277-I)
  • 起動条件監視開始通知(KAVS0240-I)
  • 起動条件監視終了通知(KAVS0241-I)
  • 繰り越し未実行通知(KAVS0279-E)
  • 全登録解除(KAVS0267-I)
  • 起動条件監視終了待ち通知(KAVS1420-I)
  • 待ち合わせ条件による待ち合わせ開始・終了,および待ち合わせの滞留(KAVS4950-I,KAVS4955-I,およびKAVS4957-E)
「all」以外を指定した場合,次のメッセージは出力されません。
  • 開始(KAVS0260-I)
  • 正常終了(KAVS0261-I)
  • 次回予定キューイング通知(KAVS0277-I)
  • 全登録解除(KAVS0267-I)
  • 起動条件監視終了待ち通知(KAVS1420-I)
デフォルト値
all
推奨値
運用環境に応じて設定してください。
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動時
注意事項
デフォルトのまま使用している場合,JP1/AJS3またはJP1/AJS2 06-71以降は,ジョブネットの起動条件監視開始・終了通知メッセージ,繰り越し未実行通知メッセージ,および全登録解除メッセージも出力されるようになるため,注意してください。

(58) "JOBLOG"="{none|{abend:warning:hold:enddelay:prewait}|all}"

ジョブネット中のジョブの開始・終了に関するメッセージを,スケジューラーログファイルに出力するかどうかを指定します。

指定できる値
none
ジョブの開始・終了に関するメッセージを出力しません。
abend
ジョブの異常終了メッセージ(KAVS0265-E)を出力します。
warning
ジョブの警告終了メッセージ(KAVS0269-W)を出力します。
hold
ジョブの保留通知メッセージ(KAVS0271-I)を出力します。
enddelay
ジョブの終了遅延通知メッセージ(KAVS0248-I)を出力します。
prewait
ジョブの待ち合わせ条件による待ち合わせ開始と終了,および待ち合わせの滞留メッセージ(KAVS4951-I,KAVS4956-I,およびKAVS4971-E)を出力します。
all
ジョブの起動・終了に関する,次のメッセージを出力します。
  • イベントジョブの実行要求開始(KAVS0242-I)
  • 開始(KAVS0263-I)
  • 正常終了(KAVS0264-I)
  • 異常終了(KAVS0265-E)
  • キューイング取り消し(KAVS0266-I)
  • 警告終了(KAVS0269-W)
  • 保留通知(KAVS0271-I)
  • サブミット開始(KAVS0278-I)
  • 終了遅延通知(KAVS0248-I)
  • 待ち合わせ条件による待ち合わせ開始・終了,および待ち合わせの滞留(KAVS4951-I,KAVS4956-I,およびKAVS4971-E)
「all」以外を指定した場合は,ジョブの開始に関するメッセージ(KAVS0242-I,KAVS0263-I,KAVS0278-I),正常終了メッセージ(KAVS0264-I),およびジョブのキューイング取り消しメッセージ(KAVS0266-I)は出力されません。
デフォルト値
all
推奨値
運用環境に応じて設定してください。
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動時

(59) "OPELOG"="{none|{alter:stop:entry:leave:plan:intrpt:rerun:kill:change:calendar:delete:restore:define:copy:chgst:suspend:import:start:rgimport:release}|all}"

操作履歴をスケジューラーログファイルに出力するかどうかを指定します。

指定できる値
none
操作履歴を出力しません。
alter
ajsalterコマンド(ログ種別:C001)の実行履歴を出力します。
stop
ajsstopコマンド(ログ種別:C002)の実行履歴を出力します。
entry
ジョブネットの登録(ログ種別:C101)の操作履歴を出力します。
leave
ジョブネットの登録解除(ログ種別:C102)の操作履歴を出力します。
plan
ジョブネットの計画一時変更(ログ種別:C103)の操作履歴を出力します。
intrpt
ジョブネットの中断(ログ種別:C104)の操作履歴を出力します。
rerun
ジョブネットの再実行(ログ種別:C105)の操作履歴を出力します。
kill
ジョブの強制終了(ログ種別:C201)の操作履歴を出力します。
change
ユニットの変更(ログ種別:C301)の操作履歴を出力します。
calendar
カレンダー情報の変更(ログ種別:C401)の操作履歴を出力します。
delete
ユニットの削除(ログ種別:C302)の操作履歴を出力します。
restore
ユニットの回復(ログ種別:C303)の操作履歴を出力します。
define
ユニットの定義(ログ種別:C304)の操作履歴を出力します。
copy
ユニットのコピーおよび移動(ログ種別:C305)の操作履歴を出力します。
chgst
ジョブの状態変更(ログ種別:C202)の操作履歴を出力します。
suspend
サスペンド時またはサスペンド解除時(ログ種別:C106)の操作履歴を出力します。
import
ユニットのインポート(ログ種別:C306)の操作履歴を出力します。
start
ajsstartコマンド(ログ種別:C003)の実行履歴を出力します。
rgimport
登録予定情報のインポート(ログ種別:C107,C108)の操作履歴を出力します。
release
ajsreleaseコマンド(ログ種別:C307)の実行履歴を出力します。
all
すべての操作履歴を出力します。
デフォルト値
all
推奨値
運用環境に応じて設定してください。
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動または停止時

(60) "LOGINFOALL"="{yes|no}"

スケジューラーログファイルや,Windowsイベントログまたはsyslogに出力するメッセージの出力形式を指定します。

「実行ID」や「ジョブ番号」などの追加情報を含めた形式で出力したくない場合に変更します。

スケジューラーログファイルに出力されるログの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 トラブルシューティング 付録C.1 スケジューラーサービスが出力するログ」を参照してください。

指定できる値
yes
「no」を選択した場合に出力されるメッセージに,実行IDやジョブ番号などの詳細な情報を追加した形式で出力します。
メッセージに追加される情報を次に示します。
  • ジョブネットやジョブの開始・終了などのログに「実行ID」が追加されます。
  • ジョブの開始・終了のログに「ジョブ番号」が追加されます。
  • Windowsイベントログまたはsyslogの,ジョブの開始のログに「ホスト名」が追加されます。ジョブの終了のログには,設定に関係なく「ホスト名」が出力されます。
  • ジョブの正常終了ログに「戻り値」が追加されます。
no
実行IDやジョブ番号などの詳細な情報がない形式で出力します。
デフォルト値
no
JP1/AJS3の新規のインストール時および新規のセットアップ時に「yes」が設定されます。
推奨値
yes
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動または停止時

(61) "REFLOG"="{none|{backup:export:name:print:schedule:show:rgexport:release}|all}"

参照履歴をスケジューラーログファイルに出力するかどうかを指定します。

ajsprintコマンドなどの参照系コマンドの履歴を残したい場合に指定します。

指定できる値
none
参照履歴を出力しません。
backup
ユニットの退避(ログ種別:C504,C511)の参照履歴を出力します。
export
ユニットのエクスポート(ログ種別:C508)の参照履歴を出力します。
name
ユニットの名称出力(ログ種別:C507,C512)の参照履歴を出力します。
print
ユニットの定義内容出力(ログ種別:C503,C510)の参照履歴を出力します。
schedule
ジョブネットの予定情報出力(ログ種別:C506)の参照履歴を出力します。
show
ユニットの状態出力(ログ種別:C502,C509)の参照履歴を出力します。
rgexport
登録予定情報のエクスポート(ログ種別:C513,C514)の参照履歴を出力します。
release
ajsreleaseコマンド(ログ種別:C515)の実行履歴を出力します。
all
すべての参照履歴を出力します。
  • ユニットの退避(ログ種別:C504,C511)
  • ユニットのエクスポート(ログ種別:C508)
  • ユニットの名称出力(ログ種別:C507,C512)
  • ユニットの定義内容出力(ログ種別:C503,C510)
  • ジョブネットの予定情報出力(ログ種別:C506)
  • ユニットの状態出力(ログ種別:C502,C509)
  • 登録予定情報のエクスポート(ログ種別:C513,C514)
  • ajsreleaseコマンド(ログ種別:C515)
デフォルト値
all
推奨値
デフォルト値
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動または停止時
注意事項
履歴ファイルのサイズ(LOGSIZE)は,07-00以降と06-71以前のデフォルト値が異なります。これは,06-71以前では履歴を出力していなかったコマンドが,07-00以降では操作履歴を出力するように変更されたためです。
補足事項
このパラメーターで「all」,または「backup」,「export」,「name」,「print」,「schedule」,「show」,「rgexport」,「release」のどれか(複数可)を指定し,かつ環境設定パラメーターAJSLOGOUTPUTEXTENDに「yes」を指定すると,異常終了時の参照履歴を出力できます。

(62) "LOGHEADER"="{none|PID}"

履歴情報にプロセスIDを付加して出力するかどうかを指定します。

「プロセスID」の追加情報を含めた形式で出力したくない場合に変更します。

指定できる値
none
履歴にプロセスIDを出力しません(06-71までの仕様どおり)。
PID
履歴にプロセスIDを出力します。
デフォルト値
none
JP1/AJS3の新規のインストール時および新規のセットアップ時に「PID」が設定されます。
推奨値
PID
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動または停止時

(63) "INFOLOG"="{none|{START:REQUEST}|all}"

情報用履歴を出力するかどうか指定します。

コマンドの処理時間や多重度などの性能評価を行わない場合などに変更します。

指定できる値
none
コマンドの実行開始履歴(ログ種別:I001)およびスケジューラーサービス要求履歴(ログ種別:I002)を出力しません。
START
コマンドの該当処理開始履歴(ログ種別:I001)を出力します。
REQUEST
コマンドからスケジューラーサービスへの処理要求開始履歴(ログ種別:I002)を出力します。
all
コマンドの実行開始履歴(ログ種別:I001)およびスケジューラーサービス要求履歴(ログ種別:I002)を出力します。
デフォルト値
none
JP1/AJS3の新規のインストール時および新規のセットアップ時に「all」が設定されます。
推奨値
all
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動または停止時

(64) "ROOTJOBNETSCHEDULERANGE"=dword:{00000018|00000030}

ルートジョブネットのスケジュールの有効範囲を指定します。

ルートジョブネットのスケジュールの有効範囲を48時間にしたい場合に変更します。

なお,一度指定した内容を変更する場合,変更前と変更後ではルートジョブネットの実行スケジュールが異なるため,コールドスタートおよびジョブネットのスケジュールを見直す必要があります。

指定できる値
00000018
ルートジョブネットのスケジュールの有効範囲を24時間とします。
00000030
ルートジョブネットのスケジュールの有効範囲を48時間とします。
「dword:00000030」は,JP1/AJS3 - View表示時の状態取得の基にする世代情報の範囲としてすべてを指定した場合(環境設定パラメーターVIEWSTATUSRANGEに「all」を指定した場合)だけ,指定できます。
デフォルト値
dword:00000018(10進数で24)
推奨値
運用環境に応じて設定してください。
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動時

(65) "VIEWSTATUSRANGE"="{today|all}"

JP1/AJS3 - Viewに状態を表示する場合に,状態取得の基にする世代情報の範囲を指定します。

基準時刻の範囲で,当日分の世代情報から表示する状態を決定したい場合に変更してください。

指定できる値
today
基準時刻の範囲で,当日分の世代情報から表示する状態を決定します。
「today」は,ルートジョブネットのスケジュールの有効範囲として24時間を指定している場合(環境設定パラメーターROOTJOBNETSCHEDULERANGEに「dword:00000018」を指定した場合)だけ指定できます。
48時間を指定している場合(環境設定パラメーターROOTJOBNETSCHEDULERANGEに「dword:00000030」を指定した場合),「today」は指定できません。
all
当日分に限らず,すべての日にちを範囲として,実行中の世代,または予定世代の情報から表示する状態を決定します。
デフォルト値
all
推奨値
運用環境に応じて設定してください。
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動時

(66) "STARTMODE"="{cold|warm|hot}"

JP1/AJS3サービス起動時に起動されるスケジューラーサービスの起動モードを指定します。

スケジューラーサービス起動時に,前回終了時の登録状態を保持するか,解除するかによって決定します。

なお,起動モード別のジョブネットおよびジョブの状態については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 運用ガイド 7.2.1(3) 起動モード別のジョブネットおよびジョブの状態」を参照してください。

指定できる値
cold
スケジューラーサービスが前回終了したときの登録状態を解除して,スケジューラーサービスが起動します。
warm
スケジューラーサービスが前回終了したときの登録状態を保持したまま,スケジューラーサービスが起動します。ただし,スケジューラーサービス終了時に実行中だったジョブネットは終了状態になり,スケジューラーサービスを起動した日の予定に従って実行されます。
hot
スケジューラーサービスが前回終了したときの登録状態を保持したまま,スケジューラーサービスが起動します。異常発生時のサービスの再起動時に,前回サービスが異常終了したときの状態を引き継いで続行させたい場合に指定します。
デフォルト値
warm
推奨値
運用環境に応じて設定してください。
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動時

(67) "OVERSCHEDULE"="{exec|skip|plan}"

スケジューラーサービスを起動した日に実行予定があるジョブネットの,スケジューラーサービス起動時に,すでに実行開始予定時刻を過ぎていた場合の実行方法を指定します。なお,スケジューラーサービスの起動モードとして環境設定パラメーターSTARTMODEに「hot」を指定した場合,このパラメーターおよびジョブネット実行登録時のオプションに関係なく,すべてのジョブネットが実行されます。

また,スケジューラーサービスをajsstartコマンドで起動した場合,環境設定パラメーターOVERSCHEDULEの値は有効になりません。ajsstartコマンドの動作に従って実行されます。ajsstartコマンドについては,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス1 2. コマンド ajsstart」を参照してください。

指定できる値
exec
当日実行予定があるジョブネットを実行します。スケジューラーサービスの起動時より前に実行を予定していたジョブネットは,スケジューラーサービスの起動と同時に開始されます。ただし,次の場合は実行されません。
  • 実行登録時に,JP1/AJS3 - Viewの[実行登録]ダイアログボックスで[デーモン起動時に予定時刻超過]に[次回から実行する]を選択したジョブネットの実行予定時刻が過ぎていたとき。
  • 実行登録時に,ajsentryコマンドに-oオプションを指定したジョブネットの実行予定時刻が過ぎていたとき。
skip
当日実行予定があるジョブネットを実行します。ただし,スケジューラーサービスの起動時より前に実行を予定していたジョブネットは,「繰り越し未実行」状態になり実行されません。また,次の場合も実行されません。
  • 実行登録時に,JP1/AJS3 - Viewの[実行登録]ダイアログボックスで[デーモン起動時に予定時刻超過]に[すぐに実行する]を選択したジョブネットの実行予定時刻が過ぎていたとき。
  • 実行登録時に,ajsentryコマンドに-oオプションを指定しなかったジョブネットの実行予定時刻が過ぎていたとき。
plan
当日実行予定があるジョブネットは,すべて繰り越し未実行状態になり実行されません。実行登録時のオプションにも関係なく,スケジューラーサービスの起動日に実行予定があるジョブネットは,すべて実行されません。
デフォルト値
exec
推奨値
運用環境に応じて設定してください。
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動時

(68) "SUPPRESS"="{none|exec}"

ジョブネット中のジョブおよびジョブネットの実行を抑止するかどうかを指定します。

指定できる値
none
ジョブネットとジョブの実行を抑止しません。
exec
ジョブネットとジョブの実行を抑止します。
デフォルト値
none
推奨値
運用環境に応じて設定してください。
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動時

(69) "EXECDEFER"="{oneday|twoday|unlimit}"

実行登録したルートジョブネットが開始予定日時を過ぎても実行されなかった場合,いつまで待って「繰り越し未実行」状態にするのかを指定します。

この項目は,実行登録の方法に関係なく有効です。

即時実行登録の場合は,登録した日時を開始予定日時として扱います。

指定できる値
oneday
予定日を1日超えた場合,ジョブネットを「繰り越し未実行」状態にします。
twoday
予定日を2日超えた場合,ジョブネットを「繰り越し未実行」状態にします。
unlimit
予定日を過ぎても,ジョブネットを「開始時刻待ち」または「保留中」のままとします。
デフォルト値
oneday
推奨値
運用環境に応じて設定してください。
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動時

(70) "JOBSTATUSPORT"="ジョブ状態取得ポートのサービス名"

ジョブ状態の情報を取得するために使用する通信ポートのポート番号を指定します。

スケジューラーサービスを多重起動する場合は,スケジューラーサービスごとに異なるサービス名を指定し,servicesファイルに重複しないポート番号を必ず設定してください。

指定できる値
servicesファイルに定義されているサービスの名称
デフォルト値
jp1ajs2report
推奨値
運用環境に応じて設定してください。
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動時

(71) "QUEUELESSMULTIREQ"=dword:キューレスジョブリクエスト多重度

キューレスジョブリクエスト多重度は,キューレスジョブを実行するときに,キューレスエージェントサービスと通信するプロセスの多重度です。スケジューラーサービス一つ当たりに起動するキューレスジョブリクエストプロセス(Windowsの場合:ajsreqd.exe,UNIXの場合:ajsreqd)数を指定します。

キューレスジョブの配送がジョブ実行の性能に影響を及ぼすとき,この性能への影響を解消するため,キューレスエージェントサービスと通信するプロセスを増やす場合に指定します。

指定できる値
16進数で00000001~00000008(10進数で1~8)
デフォルト値
dword:00000001(10進数で1)
キューレスジョブシステムでは,キューレスジョブの配送が,ジョブ実行性能の低下に影響を及ぼすことはありませんので,デフォルトのまま使用してください。
推奨値
デフォルト値
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動時

(72) "MFPOLLINTERVAL"=dword:ポーリング時間

連携するJP1/AJS2 for Mainframeに状態を問い合わせるポーリング間隔を指定します。

指定できる値
16進数で1~5A0(10進数で1~1,440)(単位:秒)
デフォルト値
dword:0000012C(10進数で300)
推奨値
デフォルト値
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動時

(73) "MFUSERNAME"="ユーザー名"

JP1/AJS2 for Mainframeと連携する際に使用するJP1ユーザー名を指定します。

指定できる値
31バイト以内の文字列
デフォルト値
jp1admin
推奨値
デフォルト値
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動時

(74) "UNITDEFINERELOAD"="{yes|no}"

実行登録後にジョブおよびジョブネットの定義内容を変更した場合,変更した定義内容を実行直前に再読み込みし,変更内容を即時に有効にするかしないかを選択します。

定義してあるユニット情報を変更した場合に即時に反映させたくない場合に変更します。

指定できる値
yes
ジョブおよびジョブネットの実行直前に定義を再読み込みします。
この場合,定義変更時に実行中であった世代についても,変更した最新の定義内容が有効になります。
no
ジョブおよびジョブネットの実行直前に定義を再読み込みしません(JP1/AJS2 06-51以前と同じ動作です)。
この場合,定義変更時に実行中であった世代については,変更した最新の定義内容が有効になりません。
デフォルト値
no
JP1/AJS3の新規のインストール時および新規のセットアップ時に「yes」が設定されます。
推奨値
yes
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動時
注意事項
JP1/AJS3では,実行ファイル名,実行ホスト,保留属性などのユニットの実行に影響するユニット定義情報については実行登録中に変更できます。ただし,定義変更時に実行中であった世代については,変更した最新の定義内容が,有効になるユニット定義情報と,有効にならないユニット定義情報があります。詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 運用ガイド 8.4 実行登録中にユニット定義情報を変更する」を参照してください。

(75) "MAXSAVEGEN"=dword:最大保存世代数

最大保存世代数を指定します。

ここに指定した値が,保存世代数として定義できる値の最大値となります。

保存世代数を100以上に拡張したい場合に変更してください。

環境設定パラメーターSAVEGENTYPEに「LEGACY」を設定している場合,監視世代と実行世代のそれぞれで,保存世代数分の実行結果を保存します。

環境設定パラメーターSAVEGENTYPEに「TOTAL」を設定している場合,監視世代数と実行世代数の総和で,保存世代数分の実行結果を保存します。

指定できる値
16進数で63~3E7(10進数で99~999)
デフォルト値
dword:63(10進数で99)
推奨値
運用環境に応じて設定してください。
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動時
注意事項
  • 環境設定パラメーターSAVEGENTYPEに「LEGACY」を設定している場合,指定できる世代数の最大値を拡張すると,「保存世代数登録ユニット数」で求められるレコード数が増加し,データベースにアクセスする操作に多大な影響を及ぼします。「保存世代数登録ユニット数」で求められるレコード数を少なくするなど,1ルートジョブネット単位の規模が小さくなるように,ジョブネットを分割してから,保存世代数を拡張してください。保存世代数と性能との関係については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(業務設計編) 7.2 保存世代数と性能との関係」を参照してください。
  • 保存世代数を100以上に拡張する場合,すべてのJP1/AJS2 - Viewのバージョンを07-00以降またはJP1/AJS3 - Viewにしてください。JP1/AJS3 - Viewまたは07-00以降のバージョンのJP1/AJS2 - Viewで保存世代数を100以上に拡張しても,07-00より前のバージョンのJP1/AJS2 - Viewで詳細定義情報を更新してしまうと,保存世代数の上位2けたしか表示されないため,意図しない2けたの値に変更してしまうおそれがあります。
  • 最大保存世代数を拡張したシステムで定義したジョブネット定義情報は,それより小さい値に設定したシステムでは回復できない場合があります。例えば,最大保存世代数を200に設定しているシステムでジョブネットの保存世代数を200に定義した場合,この定義情報をajsprintコマンドで出力し,この出力情報を最大保存世代数が150のシステムでajsdefineコマンドを実行して定義しようとしても,定義パラメーター中に150より大きい値の200が存在するためエラーとなります。
  • 最大保存世代数を拡張し,保存世代数を大きな値で定義したジョブネットを,最大保存世代数を小さくしたあと,JP1/AJS3 - Viewでそのジョブネットの詳細定義ダイアログボックスを開くと,保存世代数は大きな値のまま表示されますが,[OK]ボタンをクリックしてダイアログボックスを閉じようとするとエラーダイアログボックスが表示され,小さくした最大保存世代数までの値に変更するよう要求されます。
  • 最大保存世代数を拡張し,保存世代数を大きな値で定義したジョブネットが登録済みの場合,最大保存世代数を小さくしても,定義した大きい値の保存世代数に従って世代は保存されます。
  • 最大保存世代数に10進数で320を超える値を指定し,保存世代数を最大に定義した場合,未来世代数との関係によって,必ずしも指定した保存世代数分の世代を保存できないことがあります。保存世代数を拡張する場合,確定登録する未来世代数との関係を見積もってから使用するようにしてください。保存世代数と未来世代数との関係については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編) 付録B 制限値一覧」を参照してください。

(76) "AJSPRINTNETSCHPRF"="{yes|no}"

スケジュールルールを有効にして上位ジョブネットのスケジュールに依存しないようにするのか,またはスケジュールルールを削除して上位ジョブネットのスケジュールに依存するようにするのかを指定できます。

このオプションは,スケジュールルールを持ったルートジョブネットをネストジョブネットにコピーして作成したジョブネットに対して,ajsprint,ajsbackup,ajsexportコマンド,およびJP1/AJS3 - Viewで「退避」を行った場合に有効です。

指定できる値
yes
スケジュールルールを有効にして上位ジョブネットのスケジュールに依存しません。
no
スケジュールルールを削除して上位ジョブネットのスケジュールに依存します。
デフォルト値
yes
JP1/AJS3の新規のインストール時および新規のセットアップ時に「no」が設定されます。
推奨値
no
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動時

(77) "SUBMITRETRYINTERVAL"=dword:リトライ間隔

同時に多量のジョブが実行されると,ジョブのサブミットは行われるが,実際にはジョブがキューイング状態にならないことがあります(滞留したサブミット)。

このときに,滞留したサブミットを何ミリ秒後にリトライするかを指定します。

リトライ間隔に小さな値を指定すると,ジョブのサブミットが滞留している状態では何度もリトライされることになり,システム負荷が増大するため注意してください。

指定できる値
16進数で00000000~00002710(10進数で0~10,000)(単位:ミリ秒)
このパラメーターが設定されていない場合や設定値に誤りがある場合は,デフォルト値が仮定されます。
デフォルト値
dword:00000BB8(10進数で3,000)
推奨値
運用環境に応じて設定してください。
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動時

(78) "JOBEXECIPCBUFSIZE"=dword:ジョブ実行情報通信バッファーサイズ

スケジューラーサービスのジョブ実行情報通信バッファーサイズを指定します。

指定できる値
16進数で00001000~00100000(10進数で4,096~1,048,576)(単位:バイト)
このパラメーターが設定されていない場合や設定値に誤りがある場合は,デフォルト値が仮定されます。
デフォルト値
dword:00000000(10進数で0)
ジョブ実行情報通信バッファーサイズを指定しない場合は,デフォルト値を指定してください。この場合,OSのソケットバッファーのデフォルト値で動作します。
推奨値
デフォルト値
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動時

(79) "BACKGROUNDLEAVE"="{yes|no}"

登録解除や保存世代管理による世代削除の処理方式を決定します。

ジョブネットの登録情報の削除処理で,世代管理サブプロセス(ajsschbd)を生成し,バックグラウンドで削除処理を実行したい場合に変更します。

このパラメーターを変更した場合,JP1/AJS3サービスの再起動が必要です。また,その際には移行ツールによる移行,またはコールドスタートが必要です。

環境設定パラメーターの設定方法については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド1 6.1.6 登録解除や保存世代数管理による世代削除処理方式の変更」(Windowsの場合)またはマニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド1 15.1.6 登録解除や保存世代数管理による世代削除処理方式の変更」(UNIXの場合)を参照してください。

指定できる値
yes
ジョブネットの登録情報の削除を,世代管理サブプロセス(ajsschbd)で処理します。
「yes」を選択した場合,世代管理サブプロセスがバックグラウンドで登録情報を削除するので,登録解除操作のターンアラウンドタイムが短縮されます。ただし,「yes」を指定した場合は,世代管理サブプロセスの分だけリソース使用量が増加するため注意が必要です。
no
ジョブネットの登録情報の削除を,スケジュール制御プロセス(ajsschd)で処理します。
「no」を選択した場合,世代削除処理は削除対象の情報すべてをスケジュール制御プロセス(ajsschd)で削除していくため,削除対象の世代数やユニット数に比例して登録解除操作のターンアラウンドタイムが増加します。
デフォルト値
no
JP1/AJS3の新規のインストール時および新規のセットアップ時に「yes」が設定されます。
推奨値
yes
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動時

(80) "REQDAGTREQCONNECTTIMEOUT"=dword:通信タイムアウト時間

キューレスエージェントサービスへの処理要求(ジョブ実行,強制終了,状態確認)時に行う接続処理では,要求元のキューレスジョブリクエストプロセスが通信できるまでどのくらい待つか(タイムアウト時間)を指定します。

マネージャーホストとエージェントホスト間のネットワークが高速で,エージェントホストが未起動のエラーをすぐに検知したい場合は値を短く,逆にネットワークやシステムが低速であったり,エージェントホストがビジーであったりする環境では長めに設定します。ただし,接続が完了するまたはタイムアウトするまでの間は,ほかのエージェントホストへの処理要求は行われませんので,値を大きくする場合には注意が必要です。特に問題がないかぎり,デフォルトの15秒での運用を推奨します。

このパラメーターで指定した時間を待っても通信できない場合,キューレスジョブリクエストプロセスは,メッセージKAVS1930-Wを出力して再接続処理を開始します。再接続処理を開始したら,ほかの正常に通信できるキューレスエージェントサービスへの処理要求は通常どおり実行されますが,これ以降の該当するエージェントサービスへの処理要求は,障害エージェントサービスへの要求としてマネージャーホスト上で蓄えられ,要求を行った順に一つずつ再接続処理を行います。再接続処理のタイムアウト時間はOSによって異なりますが,最大でも通信回復処理のタイムアウト時間を設定する環境設定パラメーターREQDAGTRECONNECTTIMEOUTに指定した時間で再接続処理を打ち切ります。再接続処理は,60秒間隔で2回行いますが,回復できなかった場合は,処理要求に応じて次に示すエラーメッセージを出力します。

再接続に成功した場合は,KAVS1929-Iを出力して,蓄えていた要求を順番に再送し障害状態から回復します。

指定できる値
16進数で00000000~00000258(10進数で0~600)(単位:秒)
「dword:00000000」を指定した場合は,OSのタイムアウト時間に依存して制御されます。
デフォルト値
dword:0000000F(10進数で15)
推奨値
デフォルト値
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動時

(81) "REQDAGTRECONNECTTIMEOUT"=dword:通信タイムアウト時間

キューレスエージェントサービスへの処理要求(ジョブ実行,強制終了,状態確認)時に通信障害が発生した場合(メッセージKAVS1930-Wが出力される場合)やキューレスエージェントサービスでジョブを実行中にマネージャーホストとエージェントホスト間の通信回線切断を検知した場合(メッセージKAVS1922-Wが出力される場合)に行う再接続処理で,再接続要求元のキューレスジョブリクエストプロセスが通信できるまでどのくらい待つか(タイムアウト時間)を指定します。特に問題がないかぎり,デフォルトの90秒での運用を推奨します。

なお,この再接続処理は,ほかのエージェントホストへの処理要求と並行して実行します。したがって,正常に通信ができるほかのエージェントホストへの要求が,接続の完了,またはタイムアウトするまでの間,待たされることはありません。

指定できる値
16進数で00000000~00000258(10進数で0~600)(単位:秒)
「dword:00000000」を指定した場合は,OSのタイムアウト時間に依存して制御されます。再接続処理の詳細については,接続処理でのタイムアウト時間を設定する環境設定パラメーターREQDAGTREQCONNECTTIMEOUTの説明を参照してください。
デフォルト値
dword:0000005A(10進数で90)
推奨値
デフォルト値
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動時

(82) "COMMANDEVENT"="{yes|no}"

コマンドまたはJP1/AJS3 - Viewから操作したときに,JP1イベントを発行するかどうかを指定します。

環境設定パラメーターOPELOG,REFLOG,およびINFOLOGでコマンドの操作履歴をスケジューラーログに出力するように設定している場合,同等の内容をJP1イベントとして発行します。ただし,スケジューラーサービスへの処理要求開始履歴(ログ種別:I002)については,JP1イベントは発行しません。

指定できる値
yes
コマンドまたはJP1/AJS3 - Viewから操作したときに,JP1イベントを発行します。
no
コマンドまたはJP1/AJS3 - Viewから操作したときに,JP1イベントを発行しません。
デフォルト値
no
推奨値
運用環境に応じて設定してください。
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動または停止時
補足事項
JP1/Performance Management - Agent Option for JP1/AJS3を利用して,JP1/AJS3の操作(JP1/AJS3 - Viewやコマンド)状況を監視している場合は,このパラメーターに「yes」を設定し,OPELOG,REFLOG,およびINFOLOGにすべて「all」を設定してください。

(83) "NONRELOADHOLDING"="{yes|no}"

ジョブネット定義変更の即時反映機能(UNITDEFINERELOAD)を使用している場合,保留中状態のユニット定義の再読み込みをしないようにします。保留中状態のユニット定義を再読み込みすると,ユニット定義の保留を「する」から「しない」に変更したタイミングで保留中状態のユニットが実行されます。

指定できる値
yes
ジョブネット定義変更の即時反映機能(UNITDEFINERELOAD)を使用している場合,保留中状態のユニット定義の再読み込みをしません。
no
ジョブネット定義変更の即時反映機能(UNITDEFINERELOAD)を使用している場合,保留中状態のユニット定義の再読み込みをします。
デフォルト値
no
JP1/AJS3の新規のインストール時および新規のセットアップ時に「yes」が設定されます。
推奨値
yes
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動時
注意事項
このパラメーターに「no」を指定した場合,保留中状態のユニット定義の保留を「する」から「しない」に変更すると,次のタイミングで保留中状態のユニットが実行されるため注意してください。
  • 同一スケジューラーサービス上にあるユニットが実行開始または終了したとき。
  • 同一スケジューラーサービス上にあるユニットに対して次の操作のどれかを行ったとき。
    再実行,保留設定,保留解除,サスペンド,サスペンド解除,スケジュールの変更
  • スケジューラーサービスを再起動したとき。
  • ajsstopコマンドを,-rオプションを指定して実行したとき。
また,保留中状態のユニットが多数(環境によりますが200個程度を目安としてください)ある場合,「yes」を指定した場合に比べ,ユニット定義を再読み込みする回数が増えるため,入出力処理が増える点についても注意してください。
保留中状態のユニットに対してユニット定義の保留を「しない」とすることで,保留の解除をするように運用手順を構築していて,運用手順の修正が困難な場合だけ「no」を指定してください。

(84) "RJCUSE"="{yes|no}"

ジョブネットコネクタで異なるスケジューラーサービス間のルートジョブネットの実行順序を制御するかどうかを設定します。

指定できる値
yes
異なるスケジューラーサービス間のルートジョブネットの実行順序を制御する場合に指定します。
no
異なるスケジューラーサービス間のルートジョブネットの実行順序を制御しない場合に指定します。
デフォルト値
no
JP1/AJS3の新規のインストール時および新規のセットアップ時に「yes」が設定されます。
推奨値
運用環境に応じて設定してください。
設定が有効になるタイミング
JP1/AJS3サービスの再起動後

(85) "JOBDELAYWARNMSG"="{yes|no}"

スケジューラーサービスの停止中に,実行所要時間によって終了遅延を監視しているジョブがジョブ実行制御エージェントで実行開始した場合のメッセージを,スケジューラーサービス起動時に統合トレースログに出力するかどうかを指定します。

指定できる値
yes
メッセージ(KAVS0249-W)を出力します。
ただし,ディザスターリカバリーモードでスタートした場合は,ジョブ実行制御エージェントでのジョブの状態に関係なくジョブが終了状態不明になるため,メッセージは出力されません。
no
メッセージを出力しません。
デフォルト値
no
推奨値
運用環境に応じて設定してください。
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動時

(86) "FGRECONLMT"=dword:再接続回数

フロー制御プロセスとスケジューラーサービス間通信制御プロセスが通信接続できなかった場合の再接続回数を指定します。

指定できる値
16進数で0~64(10進数で0~100)
デフォルト値
dword:00000003(10進数で3)
推奨値
デフォルト値
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動時

(87) "SAVEGENTYPE"="{TOTAL|LEGACY}"

起動条件付きジョブネットの実行結果の,保存世代数の管理方式を指定します。

保存世代数の管理方式の詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 導入ガイド 4.2.3 ジョブネットの保存世代数の管理」を参照してください。

指定できる値
TOTAL
Version 9からの新しい管理方式(一括管理方式)です。監視世代数と実行世代数の総和として,保存世代数を指定できます。
LEGACY
Version 8までの管理方式(個別管理方式)です。監視世代と実行世代のそれぞれで,保存世代数に指定した分の実行結果を保存するため,最大保存世代数に指定した2乗分結果が保存されます。
デフォルト値
LEGACY
JP1/AJS3の新規のインストール時および新規のセットアップ時に「TOTAL」が設定されます。
推奨値
TOTAL
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動時

(88) "AJSDBTYPE"="{ISAM|EmbedDB}"

使用するデータベース種別を指定します。

この値は,通常,変更する必要はありません。

指定できる値
ISAM
ISAMはJP1/AJS3 - Manager中に標準提供されています。
EmbedDB
組み込みDBは,JP1/AJS3 - Managerで標準的に使用するデータベースです。
デフォルト値
ISAM
JP1/AJS3の新規インストール時および新規セットアップ時に「EmbedDB」が設定されます。
推奨値
JP1/AJS3 - Managerが設定する値
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動または停止時
このパラメーターを変更した場合,スケジューラーデータベースの再作成が必要です。

(89) "AJSDBDIRECTORY"="データベースディレクトリ名"

JP1/AJS3のユニット情報を格納するディレクトリの名称をフルパスで指定します。

デフォルトのディレクトリのディスク容量に空きがない場合や,クラスタで共有ディスク上のディレクトリに変更する必要がある場合に変更します。

複数のスケジューラーサービスを使用する場合は,ディレクトリが競合しないようにしてください。

指定できる値
  • Windowsの場合
    180バイト以内の文字列
  • UNIXの場合
    191バイト以内の文字列
「;(セミコロン)」および空白文字は指定できません。
デフォルト値
JP1/AJS3の新規のインストール時および新規のセットアップ時に次のパスが設定されます。
  • Windows Server 2008でインストール先フォルダがデフォルトまたはシステムで保護されたフォルダ配下の場合
    %ALLUSERSPROFILE%¥HITACHI¥JP1¥JP1_DEFAULT¥JP1AJS2¥database¥schedule¥AJSROOT1
    「%ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ¥ProgramData」です。
    「システムで保護されたフォルダ」とは,次のパスを指します。
    ・「システムドライブ¥Windows」配下
    ・「システムドライブ¥Program Files」配下
    ・「システムドライブ¥Program Files (x86)」配下(64ビット版のWindowsの場合)
  • Windows Server 2003,またはWindows Server 2008でインストール先フォルダが上記以外の場合
    JP1/AJS3 - Managerのインストール先フォルダ¥database¥schedule¥AJSROOT1
  • UNIXの場合
    /var/opt/jp1ajs2/database/schedule/AJSROOT1
推奨値
インストール時またはセットアップ時の設定値
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動または停止時
このパラメーターを変更した場合,スケジューラーデータベースの再作成が必要です。
注意事項
  • ジョブネットを定義,実行,および参照するユーザーには,ここで指定したディレクトリとその下にあるファイルに対して,次に示す権限を定義しておいてください。
    ・Windowsの場合
     「読み取り」および「書き込み」権限
    ・UNIXの場合
     更新権限(rwx)
  • ここで指定したディレクトリには,ユニットに対して排他編集をする際に必要なファイルや,ISAMのデータファイルやキーファイル(JP1/AJS3データベースにISAMを指定した場合)が保存されます。これらのファイルは削除しないでください。
  • スケジューラーサービスを追加したときは,このディレクトリを新たに作成してください。
  • UNIXの場合,ここで指定したディレクトリに作成されたファイルに対してシンボリックリンクを作成しないでください。再編成を実施したときに,ファイルが再作成されるため,リンクが切れてしまいます。シンボリックリンクを作成したい場合は,ここで指定したディレクトリに対して作成してください。また,ここで指定するディレクトリに,NFSなどのネットワークを介したファイルシステムにマウントされたディレクトリ,またはネットワークドライブを使用しないでください。

(90) "AJSSYSDIR"="システム用ディレクトリ名"

JP1/AJS3のシステムファイルを作成するディレクトリの名称をフルパスで指定します。

ディスク占有量見積もりと合わせ,運用によって決定してください。

複数のスケジューラーサービスを使用する場合は,ディレクトリが競合しないようにしてください。

Administrators権限またはスーパーユーザー権限を持つユーザーに,このディレクトリに対する更新権限(UNIXの場合はrwx)を定義しておいてください。また,すべてのユーザーに操作権限(UNIXの場合はrx)を定義しておいてください。

指定できる値
  • Windowsの場合
    180バイト以内の文字列
  • UNIXの場合
    191バイト以内の文字列
「;(セミコロン)」および空白文字は指定しないでください。
デフォルト値
  • Windows Server 2008でインストール先フォルダがデフォルトまたはシステムで保護されたフォルダ配下の場合
    %ALLUSERSPROFILE%¥HITACHI¥JP1¥JP1_DEFAULT¥JP1AJS2¥sys¥schedule¥スケジューラーサービス名
    「%ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ¥ProgramData」です。
    「システムで保護されたフォルダ」とは,次のパスを指します。
    ・「システムドライブ¥Windows」配下
    ・「システムドライブ¥Program Files」配下
    ・「システムドライブ¥Program Files (x86)」配下(64ビット版のWindowsの場合)
  • Windows Server 2003,またはWindows Server 2008でインストール先フォルダが上記以外の場合
    JP1/AJS3 - Managerのインストール先フォルダ¥sys¥schedule¥スケジューラーサービス名
  • UNIXの場合
    /var/opt/jp1ajs2/sys/schedule/スケジューラーサービス名
スケジューラーサービスを追加した場合は,このディレクトリを新たに作成してください。
推奨値
インストール時またはセットアップ時の設定値
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動または停止時

(91) "AJSLOGDIR"="ログ用ディレクトリ名"

JP1/AJS3のログファイルを作成するディレクトリの名称をフルパスで指定します。

ディスク占有量見積もりと合わせ,運用によって決定してください。

複数のスケジューラーサービスを使用する場合は,ディレクトリが競合しないようにしてください。

すべてのユーザーに,このディレクトリに対する更新権限(UNIXの場合はrwx)を定義しておいてください。

指定できる値
  • Windowsの場合
    180バイト以内の文字列
  • UNIXの場合
    191バイト以内の文字列
「;(セミコロン)」および空白文字は指定しないでください。
デフォルト値
  • Windows Server 2008でインストール先フォルダがデフォルトまたはシステムで保護されたフォルダ配下の場合
    %ALLUSERSPROFILE%¥HITACHI¥JP1¥JP1_DEFAULT¥JP1AJS2¥log¥schedule¥スケジューラーサービス名
    「%ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ¥ProgramData」です。
    「システムで保護されたフォルダ」とは,次のパスを指します。
    ・「システムドライブ¥Windows」配下
    ・「システムドライブ¥Program Files」配下
    ・「システムドライブ¥Program Files (x86)」配下(64ビット版のWindowsの場合)
  • Windows Server 2003,またはWindows Server 2008でインストール先フォルダが上記以外の場合
    JP1/AJS3 - Managerのインストール先フォルダ¥log¥schedule¥スケジューラーサービス名
  • UNIXの場合
    /var/opt/jp1ajs2/log/schedule/スケジューラーサービス名
スケジューラーサービスを追加した場合は,このディレクトリを新たに作成してください。
推奨値
インストール時またはセットアップ時の設定値
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動または停止時

(92) "PREWAITUSE"="{yes|no}"

待ち合わせ条件を使用するかどうかを設定します。

指定できる値
yes
待ち合わせ条件を使用します。
no
待ち合わせ条件を使用しません。
デフォルト値
no
推奨値
運用環境に応じて設定してください。
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動時
補足事項
  • 設定値を「yes」から「no」に変更する場合は,待ち合わせ条件付きユニットをすべて登録解除してから,「no」に変更してください。または,「no」に変更したあとで,スケジューラーサービスをコールドスタートしてください。
  • 設定値が「no」の場合でも,待ち合わせ条件は定義できます。ただし,待ち合わせ条件付きユニットを実行すると,異常終了します。
  • JP1/AJS3のデータベース構成が互換用ISAM構成の場合,設定値が「yes」でも,待ち合わせ条件は使用できません。
  • JP1/AJS3のデータベース構成が標準構成または標準構成(ISAMレス構成)の場合,設定値を「yes」に変更すると,フロー制御サブプロセス(ajsflbd)が起動します。

(93) "FLBDLOGSIZE"=dword:フロー制御サブプロセス内部ログファイルのサイズ

フロー制御サブプロセス内部ログファイルのサイズを指定します。

待ち合わせ条件を使用しない場合(環境設定パラメーターPREWAITUSEが「no」の場合),この環境設定パラメーターを設定する必要はありません。

待ち合わせ条件付きユニットの実行状況を確認するためのログであるため,最低でも1日分のログを保存できるサイズを指定してください。見積もり方法については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編) 3.4.7 フロー制御サブプロセスが出力するログファイルのサイズを見積もる」を参照してください。

なお,ログファイルとして,ここで指定したサイズのファイルを2面使用します。

指定できる値
16進数で0~1E8480(10進数で0~2,000,000)(単位:キロバイト)
ただし,0~3を指定した場合,ログファイルは作成されません。
デフォルト値
dword:00002800(10進数で10,240)
推奨値
運用環境に応じて設定してください。
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動時

(94) "AGENTPROFMEMSIZE"=dword:実行エージェントプロファイルで使用するメモリーのサイズ

実行エージェントプロファイルで使用するメモリーのサイズを指定します。

実行エージェントプロファイルに大量のユニットを指定している場合,実行エージェントプロファイルが使用するのに必要な分だけのメモリーを確保してください。実行エージェントプロファイルで使用するメモリーの見積もりについては,「3.2.1(2)(a) @SYS_RESTRICT_START」を参照してください。

設定した値は,メモリー所要量の見積もりに追加してください。

メモリーの確保に失敗した場合は,エラーメッセージが出力されて,実行エージェントプロファイルが有効になりません。

指定できる値
16進数で200~1400(10進数で512~5,120)(単位:キロバイト)
デフォルト値
dword:00000200(10進数で512)
推奨値
運用環境に応じて設定してください。
設定が有効になるタイミング
JP1/AJS3サービス起動時

(95) "UNITPROFMEMSIZE"=dword:ユニット属性プロファイルで使用するメモリーのサイズ

ユニット属性プロファイルで使用するメモリーのサイズを指定します。

ユニット属性プロファイルに大量のユニットを指定している場合,ユニット属性プロファイルが使用するのに必要な分だけのメモリーを確保してください。ユニット属性プロファイルで使用するメモリーの見積もりについては,「3.2.2(2)(a) @SYS_PROFILE_START」を参照してください。

設定した値は,メモリー所要量の見積もりに追加してください。

メモリーの確保に失敗した場合は,エラーメッセージが出力されて,ユニット属性プロファイルが有効になりません。

指定できる値
16進数で80~500(10進数で128~1,280)(単位:キロバイト)
デフォルト値
dword:00000080(10進数で128)
推奨値
運用環境に応じて設定してください。
設定が有効になるタイミング
JP1/AJS3サービス起動時

(96) "EXECREGISTRATIONNUMBER"="{calendar|execution}"

実行登録番号を暦日として扱うか,または実行日として扱うかどうかを指定します。

指定できる値
calendar
実行登録番号を暦日として扱います(09-10以前と同じ動作です)。
execution
実行登録番号を実行日として扱います。
基準時刻を設定している場合や,48時間制で運用している場合は,一時変更の再操作を正しく実行させるために,「execution」を設定してください。
デフォルト値
calendar
推奨値
運用環境に応じて設定してください。
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動時
注意事項
運用中にこのパラメーターを変更しないでください。運用中にこのパラメーターを変更すると,JP1/AJS3 - Viewウィンドウまたはコマンドで表示する一時変更情報の実行登録番号と,JP1/AJS3が保持している実行登録番号が不一致になります。そのため,一時変更の再操作が正しく実行されなくなります。運用中にこのパラメーターを変更する場合は,スケジューラーサービスをコールドスタートしてください。

(97) "SAVEPLANINFO"="{yes|no}"

一時変更の操作管理機能を使用するかどうかを設定します。一時変更操作管理機能を使用すると,一時変更の操作情報を確認・再操作できるようになります。この機能の詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 導入ガイド 4.5.16 ジョブネットの一時変更の操作情報を確認・再操作する」を参照してください。

指定できる値
yes
一時変更の操作管理機能を使用します。
no
一時変更の操作管理機能を使用しません。
デフォルト値
no
推奨値
運用環境に応じて設定してください。
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動時
注意事項
  • このパラメーターに「yes」を指定した場合で,基準時刻に0:00以外を設定しているとき,または環境設定パラメーターROOTJOBNETSCHEDULERANGEに「dword:00000030」を設定しているときは,一時変更が正しく再操作されるように,環境設定パラメーターEXECREGISTRATIONNUMBERを「execution」に変更してください。
  • 運用中にこのパラメーターを「yes」から「no」に変更した場合,スケジューラーサービスをコールドスタートしてください。コールドスタートしなかった場合,一時変更情報ファイルが削除されないで残ります。

(98) "DEFLENTYPE"="{byte|sjis}"

UTF-8環境の場合に,次の項目で指定できる文字数を,シフトJIS環境の場合に指定できる文字数と同じにするかどうかが設定されます。

この環境設定パラメーターは,ajsembdbsetupコマンドを実行すると自動で設定されます。jajs_configコマンドで変更することはできません。

詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド1 15.1.9 LinuxのUTF-8環境でユニット名などに指定できる文字数を変更するための設定」を参照してください。

指定できる値
byte
使用できる文字数は,UTF-8でのバイト数で換算した文字数です。
sjis
使用できる文字数は,シフトJIS環境と同じ文字数です。
デフォルト値
byte
推奨値
運用環境に応じて設定してください。
設定が有効になるタイミング
スケジューラーサービス起動時
補足事項
ajsembdbsetupコマンドに-e byteオプションを指定した場合は「byte」が,-e sjisオプションを指定した場合は「sjis」が設定されます。-delオプションを指定した場合は「byte」が設定されます。

(99) "GWMAXCONNECTION"=dword:最大同時コネクション数

スケジューラーサービス間通信制御プロセス(Windowsの場合:ajsgwd.exe,UNIXの場合:ajsgwd)が通信する際の,最大同時コネクション数を指定します。

なお,次の場合は,この環境設定パラメーターの値を見積もる,および値を変更する必要はありません。

異なるスケジューラーサービス間の実行順序制御を使用する場合は,物理ホストと論理ホストのそれぞれで「最大同時コネクション数」の見積もり方法に従い,GWMAXCONNECTIONに指定する値を決定してください。最大同時コネクション数が指定した値を超えた場合,スケジューラーサービス間通信制御プロセスの通信に失敗する場合があります。

指定できる値
16進数でA~400(10進数で10~1,024)
デフォルト値
dword:A(10進数で10)
推奨値
「最大同時コネクション数」の見積もり方法に従った値
設定が有効になるタイミング
JP1/AJS3サービス起動時
補足事項
「最大同時コネクション数」の見積もり方法
次の手順に従って,物理ホストと論理ホストのそれぞれで「最大同時コネクション数」を見積もってください。
見積もり結果が10より小さい値の場合は,デフォルト値から値を変更する必要はありません。
  1. ホストに構築されているすべてのスケジューラーサービスで,「接続範囲」に「別サービス」を指定しているジョブネットコネクタおよび接続先のジョブネットを列挙する。
    -fオプションにフォーマット指示子「%Ce」を指定したajsprintコマンドを実行し,「y」と出力されたジョブネットが該当します。ajsprintコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス1 2. コマンド ajsprint」を参照してください。
  2. 1.で列挙したジョブネットコネクタおよび接続先のジョブネットで,「接続ホスト名」に同じ文字列が指定されている場合は一つとして数え,接続先ホストの数を求める。
    -fオプションにフォーマット指示子「%Ch」を指定したajsprintコマンドを実行すると,「接続ホスト名」が出力されます。
  3. 次の式で最大同時コネクション数を計算する。
    2.で求めた接続先ホストの数*2

(100) "GWPROCESSHA"="{yes|no}"

スケジューラーサービス間通信制御プロセス(Windowsの場合:ajsgwd.exe,UNIXの場合:ajsgwd)が異常終了した場合に,スケジューラーサービス間通信制御プロセスを管理するプロセス(Windowsの場合:ajsgwmasterd.exe,UNIXの場合:ajsgwmasterd)を終了するかどうかを設定します。

指定できる値
yes
スケジューラーサービス間通信制御プロセスを管理するプロセス(Windowsの場合:ajsgwmasterd.exe,UNIXの場合:ajsgwmasterd)を終了します。
jajs_spmdコマンドに-HAオプションを指定してJP1/AJS3サービスを起動している場合(UNIXの場合),およびクラスタ構成時の論理ホストの場合は,JP1/AJS3サービス全体が停止します。
no
スケジューラーサービス間通信制御プロセスを管理するプロセス(Windowsの場合:ajsgwmasterd.exe,UNIXの場合:ajsgwmasterd)を終了しません。
jajs_spmdコマンドに-HAオプションを指定してJP1/AJS3サービスを起動している場合(UNIXの場合),およびクラスタ構成時の論理ホストの場合でもJP1/AJS3サービスを停止させないで,スケジューラーサービス間のルートジョブネットの実行順序制御以外の機能を使用できます。
デフォルト値
no
推奨値
デフォルト値
設定が有効になるタイミング
JP1/AJS3サービス起動時

(101) "GWRESTARTCOUNT"=dword:スケジューラーサービス間通信制御プロセス再起動回数

スケジューラーサービス間通信制御プロセスが異常終了した場合に,自動的に再起動する回数を指定します。

指定できる値
16進数で0~3(10進数で0~3)
デフォルト値
dword:00000003(10進数で3)
推奨値
デフォルト値
設定が有効になるタイミング
JP1/AJS3サービス起動時