6.3.9 イベント・アクション制御のプロセス間通信でのデータ到着待ちタイムアウト化オプションの設定方法

ネットワークへの高負荷または回線不良などによって,イベント・アクション制御のプロセス間通信が正常にできない場合,次のような現象が発生することがあります。

上記の現象を回避したい場合は,イベント・アクション制御のプロセス間通信でのデータ到着待ちタイムアウト化オプションを設定してください。

オプションを有効にする設定方法について次に説明します。

<この項の構成>
(1) 定義手順
(2) 環境設定パラメーター一覧

(1) 定義手順

(a) 標準構成の場合

  1. Windowsの[コントロールパネル]の[管理ツール]で[サービス]を選択し,次のサービスを停止する。
    • JP1/AJS3サービス
  2. 次のコマンドを実行して,「(2) 環境設定パラメーター一覧」の環境設定パラメーターを設定する。

    jajs_config -k 定義キー名 "環境設定パラメーター名"=定義内容

  3. JP1/AJS3を再起動する。
    設定した内容が反映されます。

(b) 互換用ISAM構成の場合

  1. Windowsの[コントロールパネル]の[管理ツール]で[サービス]を選択し,次に示すサービスを停止する。
    • JP1/AJS3サービス
  2. メモ帳などのテキストエディターで,「(2) 環境設定パラメーター一覧」の環境設定パラメーターを記述した設定ファイルを作成する。
  3. ファイルを保存し,次のコマンドを実行する。

    jbssetcnf 設定ファイル名

    jbssetcnfコマンドのパスは,「JP1/Baseのインストール先フォルダ¥bin¥jbssetcnf」です。
    jbssetcnfコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
  4. JP1/AJS3を再起動する。
    設定した内容が反映されます。

(2) 環境設定パラメーター一覧

表6-44 データの到着待ちタイムアウト化オプション設定の環境設定パラメーター

定義キー環境設定パラメーター定義内容
[JP1_DEFAULT¥JP1AOMAGENT]"RecvTimeout"=イベントジョブのソケット通信時のデータ到着待ちタイムアウト化オプション
注※
このパラメーターの設定は,物理ホストおよびすべての論理ホストに対して有効です。

環境設定パラメーターの定義内容の詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド2 2.4(26) RecvTimeout」を参照してください。