ジョブ(キューレスジョブを除くPCジョブ,UNIXジョブ,アクションジョブ,およびカスタムジョブ)を配信する際に,優先順位とエージェント使用率が同一の実行エージェントが複数あるとき,デフォルトではエージェントID※の大きい実行エージェントを選択してジョブを配信します。
例えば,実行時間が非常に短いジョブを複数実行する場合,ジョブはすぐに終了するためエージェント使用率はなかなか上昇しないで,ジョブが配信されていない実行エージェントとエージェント使用率を比較した際に差異が出にくくなります。結果として,エージェントIDの大きい方に偏ってジョブを配信するため,エージェントIDの大きい実行エージェントで実行するジョブ数が多くなり,システムの使用率に偏りが生じることになります。
このような場合に,エージェントIDの代わりに未使用時間が最も長い実行エージェントを選択してジョブを配信する方式を設定することで,均等に負荷分散を行うことができます。
ジョブを配信するエージェントホストの決定方式を設定するための手順を次に示します。
(1) 定義手順
jajs_config -k 定義キー名 "環境設定パラメーター名"=定義内容
(2) 環境設定パラメーター一覧
表6-19 ジョブを配信するエージェントホストの決定方式環境設定パラメーター
定義キー | 環境設定パラメーター | 定義内容 |
---|---|---|
| "LeastRecentlyUsed"= | ジョブを配信するエージェントホストの決定方式の定義 |
環境設定パラメーターの定義内容の詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド2 2.3(34) LeastRecentlyUsed」を参照してください。