15.3.6 JP1/AJS3のサービスが停止してもイベントジョブの実行を継続させる設定

イベントジョブについては,イベントジョブ実行継続オプションを使用することによって,JP1/AJS3のサービスが停止しても,そのとき実行中だったものは再起動後もそのまま状態を引き継ぎ,実行を継続できます。

ここでは,イベントジョブ実行継続オプションを有効にする手順について説明します。機能の詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 運用ガイド 9.2.1 JP1/AJS3のサービスが停止してもイベントジョブの実行を継続させる」を参照してください。

<この項の構成>
(1) 定義手順
(2) 環境設定パラメーター一覧

(1) 定義手順

(a) 標準構成の場合

  1. JP1/AJS3のサービスを停止する。
    次のコマンドを実行して,プロセスがすべて停止していることを確認します。

    # /etc/opt/jp1ajs2/jajs_stop
    # /opt/jp1ajs2/bin/jajs_spmd_status

    注※
    自動停止の設定がされていることを確認してください。
  2. 次のコマンドを実行して,「(2) 環境設定パラメーター一覧」の環境設定パラメーターを設定する。

    jajs_config -k 定義キー名 "環境設定パラメーター名"=定義内容

  3. JP1/AJS3を再起動する。
    設定した内容が反映されます。

(b) 互換用ISAM構成の場合

  1. JP1/AJS3のサービスを停止する。
    次のコマンドを実行して,プロセスがすべて停止していることを確認します。

    # /etc/opt/jp1ajs2/jajs_stop
    # /opt/jp1ajs2/bin/jajs_spmd_status

    注※
    自動停止の設定がされていることを確認してください。
  2. viなどのエディターで,「(2) 環境設定パラメーター一覧」の環境設定パラメーターを記述した設定ファイルを作成する。
  3. ファイルを保存し,次のコマンドを実行する。

    jbssetcnf 設定ファイル名

    jbssetcnfコマンドのパスは,「/opt/jp1base/bin/jbssetcnf」です。
    jbssetcnfコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
  4. JP1/AJS3を再起動する。
    設定した内容が反映されます。

(2) 環境設定パラメーター一覧

表15-39 JP1/AJS3のサービスが停止してもイベントジョブの実行を継続させる設定の環境設定パラメーター

定義キー環境設定パラメーター定義内容
  • スケジューラーサービス(共通)の場合
    [{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1AJS2¥SCHEDULER¥EV¥MANAGER]
  • スケジューラーサービス(個別)の場合
    [{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1AJSMANAGER¥スケジューラーサービス名¥EV¥MANAGER]
  • 互換用ISAM構成の場合
    [{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1AOMMANAGER]
"EvJobExecContinue"=イベントジョブ実行継続オプション
注※
{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}の部分は,物理ホストの場合は「JP1_DEFAULT」を,論理ホストの場合は「論理ホスト名」を指定してください。

環境設定パラメーターの定義内容の詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド2 2.4(7) EvJobExecContinue」を参照してください。