イベント・アクション制御マネージャーからイベント・アクション制御エージェントへのプロセス間通信が,ネットワークへの高負荷または回線不良などによって失敗した場合,失敗した通信を未通知情報として管理しています。
未通知情報は,デフォルトでは次の間隔で再送します。
エージェントホストに接続できない(タイムアウトする)場合でも,未通知情報再送間隔一定化オプション(環境設定パラメーターNotificationConstantRetry)を有効に設定することで,再送間隔を段階的に延ばすのではなく,エージェントホストに接続できない(タイムアウトする)以外のネットワークエラーの場合と同じ間隔および回数で再送するようにできます。ただし,未通知情報再送間隔一定化オプションを有効にした場合,タイムアウト時間の環境設定パラメーターをデフォルトの設定より長く設定すると,長期にわたってエージェントに接続できない(タイムアウトする)ときでも一定間隔で未通知情報を送信するため,タイムアウトが多発し,処理が遅延するおそれがあります。
未通知情報再送間隔一定化オプションを有効にしても,タイムアウト多発による遅延を抑えたいときは,タイムアウト時間の環境設定パラメーターも遅延が許容できる範囲の値に設定してください。
タイムアウト時間の環境設定パラメーターについては,「15.3.15 イベント・アクション制御マネージャー,イベント・アクション制御エージェント間の通信接続タイムアウト時間の設定」を参照してください。
また,「15.3.16 イベント・アクション制御の通信に関する環境設定パラメーター」も参照して,設定を調整してください。
設定手順を次に説明します。
(1) 定義手順
(a) 標準構成の場合
# /etc/opt/jp1ajs2/jajs_stop※
# /opt/jp1ajs2/bin/jajs_spmd_status
jajs_config -k 定義キー名 "環境設定パラメーター名"=定義内容
(b) 互換用ISAM構成の場合
# /etc/opt/jp1ajs2/jajs_stop※
# /opt/jp1ajs2/bin/jajs_spmd_status
jbssetcnf 設定ファイル名
(2) 環境設定パラメーター一覧
表15-46 未通知情報再送間隔一定化オプション設定の環境設定パラメーター
定義キー | 環境設定パラメーター | 定義内容 |
---|---|---|
| "NotificationConstantRetry"= | 未通知情報再送間隔一定化オプション |
環境設定パラメーターの定義内容の詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド2 2.4(9) NotificationConstantRetry」を参照してください。