JP1/AJS3では,ジョブ※開始時または終了時に,ジョブ実行OSユーザーの情報を取得します。OSユーザーの追加,削除,またはOSユーザーのパスワードの変更などによって,一時的にOSのパスワードファイルからユーザー情報を参照できないと,統合トレースログにメッセージKAVU7533-E(キューレスジョブの場合は,メッセージKAVS1888-EまたはKAVS1884-E)が出力され,ジョブが起動失敗または異常検出終了します。
OSのパスワードファイルの参照を一定の間隔でリトライすることで,ジョブが起動失敗や異常検出終了になることを抑えることができます。
通常,この設定を変更する必要はありません。
設定手順を次に示します。この設定はジョブの実行先ホスト上で行ってください。
(1) 定義手順
# /etc/opt/jp1ajs2/jajs2_stop※
# /opt/jp1ajs2/bin/jajs_spmd_status
# /opt/jp1ajs2/bin/ajsqlstop
# /opt/jp1ajs2/bin/ajsqlftpstop※
# /opt/jp1ajs2/bin/ajsqlstatus
jbssetcnf 設定ファイル名
(2) 環境設定パラメーター一覧
表15-31 エージェントホストのユーザー情報取得時のリトライを変更するための環境設定パラメーター
定義キー | 環境設定パラメーター | 定義内容 |
---|---|---|
[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1NBQAGENT¥Job]※ | "GetPasswd_RetryCount"= | ジョブの実行先サービスに[標準]を指定している場合に,OSのパスワードファイルからユーザー情報の取得に失敗したときのリトライ回数 |
"GetPasswd_RetryInterval"= | ジョブの実行先サービスに[標準]を指定している場合に,OSのパスワードファイルからユーザー情報の取得に失敗したときのリトライ間隔 | |
[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1QLAGENT]※ | "AJSQL_GETPASSWD_AGTRETRYCOUNT"= | ジョブの実行先サービスに[キューレス]を指定している場合に,キューレスエージェントサービスでOSのパスワードファイルからユーザー情報の取得に失敗したときのリトライ回数 |
"AJSQL_GETPASSWD_AGTRETRYINTERVAL"= | ジョブの実行先サービスに[キューレス]を指定している場合に,キューレスエージェントサービスでOSのパスワードファイルからユーザー情報の取得に失敗したときのリトライ間隔 |
表15-32 マネージャーホストのユーザー情報取得時のリトライを変更するための環境設定パラメーター
定義キー | 環境設定パラメーター | 定義内容 |
---|---|---|
[JP1_DEFAULT¥JP1QLAGENT] | "AJSQL_GETPASSWD_FTPRETRYCOUNT"= | ジョブの実行先サービスに[キューレス]を指定している場合に,キューレスファイル転送サービスでOSのパスワードファイルからユーザー情報の取得に失敗したときのリトライ回数 |
"AJSQL_GETPASSWD_FTPRETRYINTERVAL"= | ジョブの実行先サービスに[キューレス]を指定している場合に,キューレスファイル転送サービスでOSのパスワードファイルからユーザー情報の取得に失敗したときのリトライ間隔 |
環境設定パラメーターの定義内容の詳細については,次の個所を参照してください。
(3) 注意事項