JP1/AJS3での操作の正当性を検証するための機能を次に示します。
(1) スケジューラーログ出力内容の拡張機能
環境設定を行うことで,スケジューラーログの出力内容を拡張し,JP1/AJS3での操作の正当性を検証するための情報を出力できます。
環境設定によって拡張されるスケジューラーログの出力内容を次の表に示します。
表C-1 拡張できるスケジューラーログの出力内容と環境設定の内容
機能 | 環境設定の内容 |
---|---|
JP1/AJS3 - ViewおよびJP1/AJS2 - Scenario Operationからスケジューラーサービスへの接続開始・終了ログを出力する |
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ユーザー認証に関するログを出力する |
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ユニットの実行ログや操作ログの出力内容を拡張し,次の内容を追加する※2
| 環境設定パラメーターAJSLOGOUTPUTEXTENDの値を「yes」にする。 |
スケジューラーログの日付を「年月日」形式で出力する(デフォルトは「月日」形式) | 環境設定パラメーターAJSLOGOUTPUTYEARの値を「yes」にする。 |
スケジューラーログ出力プロセスの開始・終了のログを出力する |
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ホスト単位のスケジューラーログ出力プロセスの開始・終了のログを出力する |
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スケジューラーサービスの停止中に実行したコマンドのログを出力する | 環境設定パラメーターAJSLOGOUTPUTDESTの値を「host」にする。 |
環境設定の手順については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド1 4.2 環境設定パラメーターの設定」(Windowsの場合)またはマニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド1 14.2 環境設定パラメーターの設定」(UNIXの場合)を参照してください。
環境設定パラメーターの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド2 2.2 スケジューラーサービス環境設定」を参照してください。
また,スケジューラーログに出力される内容の詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 トラブルシューティング 付録C.1 スケジューラーサービスが出力するログ」を参照してください。
(2) ユニット定義の最新更新日付出力機能
ユニット定義の最新更新日付を出力できます。ユニット定義の最新更新日付の出力方法には,次の2とおりがあります。
ajsprintコマンドの-fオプションを使用することによって,指定したユニットの,配下のユニットすべてを含めた最終更新日時を取得できます。
ajsprintコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス1 2. コマンド ajsprint」を参照してください。
JP1/AJS3 - Definition Assistantでユニット定義情報をインポートすると,インポート結果の[最終更新日時]欄にユニットごとの最終更新日時が出力されます。
出力された最終更新日時は編集できます。ただし,インポートしたユニット定義情報をエクスポートする際,[最終更新日時]欄は対象外となります。
JP1/AJS3 - Definition Assistantでのユニット定義情報のインポート方法については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 - Definition Assistant」を参照してください。
なお,インポート結果の[最終更新日時]欄を非表示にしておくこともできます。デフォルトは「表示」です。非表示にしたい場合は,次の方法で設定してください。
JP1/AJS3 - Definition Assistantのインストール先フォルダ¥conf¥ajs2da.conf
(3) JP1/AJS3での操作に対する検証に必要なログ情報の抽出機能
ajslogprintコマンドを使用することによって,JP1/AJS3での操作に対する検証に必要な情報をスケジューラーログから抽出し,出力できます。
ajslogprintコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス1 2. コマンド ajslogprint」を参照してください。
(4) QUEUEジョブ,サブミットジョブのジョブ情報確認機能
jpqendjobshowコマンドの標準出力で,QUEUEジョブおよびサブミットジョブのジョブ情報を確認できます。
jpqendjobshowコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス2 3. 特別な運用で使用するコマンド jpqendjobshow」を参照してください。