7.1.12 ジョブ情報列挙時にジョブ実行制御マネージャー(jpqman)のメモリー消費量を少なくする設定

ジョブ実行マネージャー(jpqman)では,ジョブ情報列挙時に,列挙数に応じてメモリーを消費しているため,列挙数が増加すると統合トレースログにメッセージKAVU4280-Eを出力して次のコマンドが失敗する場合があります。この場合,ジョブ情報列挙時にジョブ実行制御マネージャーのメモリー消費量を少なくする設定を行うことで回避できる場合があります。

ジョブ情報列挙時にジョブ実行制御マネージャーのメモリー消費量を少なくするための設定手順を次に示します。

<この項の構成>
(1) 定義手順
(2) 環境設定パラメーター一覧

(1) 定義手順

  1. JP1/AJS3のサービスを停止する。
    Windowsの場合
    Windowsの[コントロールパネル]の[管理ツール]で[サービス]を選択し,次に示すサービスを停止します。
    ・JP1/AJS3サービス
    UNIXの場合
    次のコマンドを実行して,プロセスがすべて停止していることを確認します。
    # /etc/opt/jp1ajs2/jajs_stop
    # /opt/jp1ajs2/bin/jajs_spmd_status
    注※ 自動停止の設定がされていることを確認してください。
  2. 次のコマンドを実行して,「(2) 環境設定パラメーター一覧」の環境設定パラメーターを設定する。

    jajs_config -k 定義キー名 "環境設定パラメーター名"=定義内容

  3. JP1/AJS3を再起動する。
    設定した内容が反映されます。

(2) 環境設定パラメーター一覧

表7-10 ジョブ情報列挙時にジョブ実行制御マネージャーのメモリー消費量を少なくする設定の環境設定パラメーター

定義キー環境設定パラメーター定義内容
[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1NBQMANAGER¥Job]"EnumJobSaveMemory"=ジョブ情報列挙時にジョブ実行制御マネージャーのメモリー消費量を少なくする設定
注※
{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}の部分は,物理ホストの場合は「JP1_DEFAULT」を,論理ホストの場合は「論理ホスト名」を指定してください。