3.4.2 トレースログファイルのサイズを見積もる
トレースログファイルのサイズの見積もりについて説明します。トレースログファイルは,初期状態では次のように設定されています。
- 格納先
- Windows Server 2008でインストール先フォルダがデフォルトまたはシステムで保護されたフォルダ配下の場合
- %ALLUSERSPROFILE%¥Hitachi¥JP1¥JP1_DEFAULT¥JP1AJS2¥log¥tracelog
- 「%ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ¥Program Data」です。
- 「システムで保護されたフォルダ」とは,次のパスを指します。
- ・「システムドライブ¥Windows」配下
- ・「システムドライブ¥Program Files」配下
- ・「システムドライブ¥Program Files (x86)」配下(64ビット版のWindowsの場合)
- Windows Server 2003,またはWindows Server 2008でインストール先フォルダが上記以外の場合
- JP1/AJS3のインストール先フォルダ¥log¥tracelog
- UNIXの場合
- /var/opt/jp1ajs2/log/tracelog
- サイズ
約2,000個のジョブを実行したときのトレースログを保存できるサイズ(具体的には,20メガバイト(20,480キロバイト))
必要となるトレースログファイルのサイズは,ジョブネットの構造やJP1/AJS3 - Viewの接続数,操作内容によって大きく異なります。必要に応じてトレースログファイルの適切なサイズを見積もり,拡張してください。
トレースログファイルの見積もり式を次に示します。
適切なトレースログファイル容量(単位:キロバイト)=
3,072 *(1日で実行されるジョブ数 / 500 + 1日に実行されるJP1/AJS3の操作数※1 / 1,000)* スケジューラーサービス数*1.5*トレースログ保存日数※2
- 注※1
- コマンドおよびJP1/AJS3 - Viewからの,ユニットに対する操作が対象です。
- 注※2
- 問題が発生してから資料採取できるまでの日数を指定します。
- (例)
- 1日分のトレースログを保存する場合(スケジューラーサービスが一つの物理ホストだけを対象)
- 1日に3,000個のジョブが実行される。
- 保留解除などのコマンドを1日500回実行する。
適切なトレースログファイル容量 =
3,072*(3,000 / 500 + 500 / 1,000)*1*1.5*1
= 29,952キロバイト
トレースログファイルの拡張については,次の記述個所を参照してください。
- Windowsの場合
- マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド1 3.5.1(1) JP1/AJS3のトレースログファイルの拡張」
- UNIXの場合
- マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド1 13.4.4(1) JP1/AJS3のトレースログファイルの拡張」