8.1.2 JP1/AJS - ManagerまたはJP1/AJS2 - Light EditionとJP1/AJS - Viewのバージョン互換

JP1/AJS - ManagerまたはJP1/AJS2 - Light Editionと,JP1/AJS - Viewのバージョンの互換性を,次の表に示します。

表8-2 JP1/AJS - Manager,JP1/AJS2 - Light EditionとJP1/AJS - Viewのバージョン互換

 JP1/AJS - Manager,JP1/AJS2 - Light Edition※1
06-00-/C~06-7107-00~07-5008-00~08-5009-0009-1009-50
JP1/AJS - View06-00-/C~06-71※2※2※2×××
07-00~07-50※2※2※2
08-00~08-50※2※2※2
09-00×
09-10×
09-50×
(凡例)
○:サポートしている。
△:古いバージョンでサポートしている機能だけを使用できる。
×:サポートしていない。
注※1
JP1/AJS2 - Light EditionはJP1 Version 8で廃止されました。
注※2
マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 設計・運用ガイド」の,JP1/AJS2 - ManagerまたはJP1/AJS2 - Light Editionと,JP1/AJS2 - Viewのバージョン互換についての説明を参照してください。

<この項の構成>
(1) JP1/AJS - ManagerとJP1/AJS - Viewのバージョン混在時の注意事項
(2) JP1/AJS - Managerの新機能を使用する場合の注意事項

(1) JP1/AJS - ManagerとJP1/AJS - Viewのバージョン混在時の注意事項

(a) ジョブネット実行所要時間に対する終了遅延監視をするときの注意事項

(b) [打ち切り時間]および[打ち切り後の状態]定義時の打ち切り時間経過後のイベントジョブ終了状態に対する注意事項

JP1/AJS - View 06-71以前とJP1/AJS - View 07-00以降が混在し,JP1/AJS - View 06-71以前からJP1/AJS - Manager 07-00以降に接続する場合,JP1/AJS - View 07-00以降で定義したイベントジョブの[打ち切り後の状態]を,JP1/AJS - View 06-71以前では確認できません。

そのため,JP1/AJS - View 07-00以降で[打ち切り時間]および[打ち切り後の状態]を定義したイベントジョブを実行し,打ち切り時間が経過したあとに,JP1/AJS - View 06-71以前で結果を確認した場合,イベントジョブの状態は,JP1/AJS - View 07-00以降で指定した[打ち切り後の状態]になります。

(例)打ち切り後の状態が正常終了の場合
  1. JP1/AJS - View 07-00以降で[打ち切り時間]および[打ち切り後の状態]を[正常終了]と指定したイベントジョブを定義する。
  2. 手順1で定義したイベントジョブをJP1/AJS - View 06-71以前で確認した場合,[打ち切り後の状態]は表示されない。
  3. 手順1で定義したイベントジョブをJP1/AJS - View 06-71以前で実行し,打ち切り時間が経過した場合,終了状態が「正常終了」となる。

(c) プランニンググループを使用するときの注意事項

JP1/AJS - View 06-51以前からJP1/AJS - Manager 06-71以降に接続した場合,プランニンググループはジョブグループとして表示され,ユニットの定義を変更したり,削除したりできます。

また,ジョブグループとして表示されているプランニンググループは,マネージャージョブグループの参照先ユニットとして指定できます。下位にあるルートジョブネットは,マネージャージョブネットの参照先ユニットとして指定できます。ただし,ジョブグループとして表示されているプランニンググループには,次の制限があります。

(d) ジョブネットコネクタを使用して実行順序を制御するときの注意事項

(2) JP1/AJS - Managerの新機能を使用する場合の注意事項

次に示す場合の操作を実施すると,新しいバージョンで定義を変更した内容がデフォルトに戻ったり,新しいバージョンでの設定が無効になったりします。

JP1/AJS - Managerで新しく追加された新機能を使用する場合には,JP1/AJS - ManagerとJP1/AJS2 - Viewのバージョンは一致させてください(使用しているJP1/AJS - Managerのバージョンに合わせて,JP1/AJS - Viewのバージョンも新しくしてください)。

(a) [詳細定義-[判定ジョブ]]ダイアログボックスの[変数(文字列)],または[変数(数値)]の場合(07-50の新機能)

  1. JP1/AJS - View 07-50以降からJP1/AJS - Manager 07-50以降に接続する。
  2. [詳細定義-[判定ジョブ]]ダイアログボックスの[定義]タブで,[判定条件]の[変数(文字列)],または[変数(数値)]をチェックして,[変数名],[条件],および[判定値]を指定する。
  3. JP1/AJS - View 07-11以前からJP1/AJS - Manager 07-50以降に接続する。
  4. JP1/AJS - View 07-11以前で[詳細定義-[判定ジョブ]]ダイアログボックスを開き,[OK]ボタンをクリックする。
  5. 再度JP1/AJS - View 07-50以降からJP1/AJS - Manager 07-50以降に接続する。
    [判定条件]はデフォルトの[終了コード]になっています。

(b) [詳細定義-[起動条件]]ダイアログボックスの[異常終了後の動作]の場合(07-50の新機能)

  1. JP1/AJS - View 07-50以降からJP1/AJS - Manager 07-50以降に接続する。
  2. [詳細定義-[起動条件]]ダイアログボックスの[定義]タブで,[異常終了後の動作]に[ジョブネットの開始を保留する],または[起動条件の監視を停止する]を指定する。
  3. JP1/AJS - View 07-11以前からJP1/AJS - Manager 07-50以降に接続する。
  4. JP1/AJS - View 07-11以前で[詳細定義-[起動条件]]ダイアログボックスを開き,[OK]ボタンをクリックする。
  5. 再度JP1/AJS - View 07-50以降からJP1/AJS - Manager 07-50以降に接続する。
    [異常終了後の動作]はデフォルトの[ジョブネットの実行を開始する]になっています。

(c) [詳細定義-[ジョブネット]]ダイアログボックス,または[詳細定義-[リモートジョブネット]]ダイアログボックスの[保存世代数]の場合(07-00の新機能)

  1. JP1/AJS - Manager 07-00以降に最大保存世代数(MAXSAVEGEN)を100以上に設定する。
  2. JP1/AJS - View 07-00以降からJP1/AJS - Manager 07-00以降に接続する。
  3. [詳細定義-[ジョブネット]]ダイアログボックス,または[詳細定義-[リモートジョブネット]]ダイアログボックスの[定義]タブで,[保存世代数]に100以上を指定する。
  4. JP1/AJS - View 06-71以前からJP1/AJS - Manager 07-00以降に接続する。
  5. JP1/AJS - View 06-71以前で[詳細定義-[ジョブネット]]ダイアログボックス,または[詳細定義-[リモートジョブネット]]ダイアログボックスを開き,[OK]ボタンをクリックする。
  6. 再度JP1/AJS - View 07-00以降からJP1/AJS - Manager 07-00以降に接続する。
    [保存世代数]は上位2けた(123の場合は12)になっています。

(d) [詳細定義-[JP1イベント受信監視]]ダイアログボックスの[実行前のイベント検索]の場合(07-00の新機能)

  1. JP1/AJS - View 07-00以降からJP1/AJS - Manager 07-00以降に接続する。
  2. [詳細定義-[JP1イベント受信監視]]ダイアログボックスの[定義]タブで,[実行前のイベント検索]の[する]をチェックして[分前]を指定する。
  3. JP1/AJS - View 06-71以前からJP1/AJS - Manager 07-00以降に接続する。
  4. JP1/AJS - View 06-71以前で[詳細定義-[JP1イベント受信監視]]ダイアログボックスを開き,[OK]ボタンをクリックする。
  5. 再度JP1/AJS - View 07-00以降からJP1/AJS - Manager 07-00以降に接続する。
    [実行前のイベント検索]はデフォルトの[しない]になっています。

(e) [詳細定義-[ログファイル監視]-[ログファイル動作定義]]ダイアログボックスの[ログファイル出力形式]の場合(07-00の新機能)

  1. JP1/AJS - View 07-00以降からJP1/AJS - Manager 07-00以降に接続する。
  2. [詳細定義-[ログファイル監視]-[ログファイル動作定義]]ダイアログボックスで,[ログファイル出力形式]を[SEQ2]にする。
  3. JP1/AJS - View 06-71以前からJP1/AJS - Manager 07-00以降に接続する。
  4. JP1/AJS - View 06-71以前で[詳細定義-[ログファイル監視]-[ログファイル動作定義]]ダイアログボックスを開く。
    [ログファイル出力形式]はデフォルトの空白で表示されます。
    このまま[詳細定義-[ログファイル監視]-[ログファイル動作定義]]ダイアログボックスを[OK]ボタンで閉じると,[ログファイル出力形式]は空白で保存されます。[キャンセル]ボタンをクリックして,ダイアログボックスを閉じてください。

(f) [詳細定義-[JP1イベント送信]]ダイアログボックスの[イベントの到達確認]の場合(07-00の新機能)

  1. JP1/AJS - View 07-00以降からJP1/AJS - Manager 07-00以降に接続する。
  2. [詳細定義-[JP1イベント送信]]ダイアログボックスの[定義]タブで,[イベントの到達確認]の[する]をチェックし,[確認間隔]と[確認回数]を指定する。
  3. JP1/AJS - View 06-71以前からJP1/AJS - Manager 07-00以降に接続する。
  4. JP1/AJS - View 06-71以前で[詳細定義-[JP1イベント送信]]ダイアログボックスを開き,[OK]ボタンをクリックする。
  5. 再度JP1/AJS - View 07-00以降からJP1/AJS - Manager 07-00以降に接続する。
    [イベントの到達確認]はデフォルトの[しない]になっています。

(g) [詳細定義-[Windowsイベントログ監視]]ダイアログボックスの[ログ種別]の場合(06-51の新機能)

  1. JP1/AJS - View 06-51以降からJP1/AJS - Manager 06-51以降に接続する。
  2. [詳細定義-[Windowsイベントログ監視]]ダイアログボックスの[定義]タブで,[ログ種別]を[DNS Server],[Directory Service],[ファイル複製サービス]のどれかを指定する。
  3. JP1/AJS - View 06-00からJP1/AJS - Manager 06-51以降に接続する。
    [ログ種別]はデフォルトの[システム]で表示されています。
    このまま[OK]ボタンをクリックして,[詳細定義-[Windowsイベントログ監視]]ダイアログボックスを閉じると,[ログ種別]は[システム]で保存されます。[キャンセル]ボタンをクリックして,ダイアログボックスを閉じてください。

(h) [詳細定義-[ファイル監視]]ダイアログボックスの[既存ファイルも条件成立]の場合(06-51の新機能)

  1. JP1/AJS - View 06-51以降からJP1/AJS - Manager 06-51以降に接続する。
  2. [詳細定義-[ファイル監視]]ダイアログボックスの[定義]タブで,[監視条件]の[作成]をチェックして,[既存ファイルも条件成立]を指定する。
  3. JP1/AJS - View 06-00からJP1/AJS - Manager 06-51以降に接続する。
  4. JP1/AJS - View 06-00で[詳細定義-[ファイル監視]]ダイアログボックスを開き,[OK]ボタンをクリックする。
  5. 再度JP1/AJS - View 06-51以降からJP1/AJS - Manager 06-51以降に接続する。
    [既存ファイルも条件成立]がデフォルトの[新規ファイル作成時に条件成立]になっています。