8.3.1 定義情報のバックアップ
次の定義情報をバックアップします。
- <この項の構成>
- (1) ジョブ実行環境定義のバックアップ
- (2) ユニット定義のバックアップ
(1) ジョブ実行環境定義のバックアップ
ジョブ実行環境定義をバックアップする手順を次に示します。
- 次のコマンドを実行し,ジョブ実行環境定義を出力する。
# jpqexport -dt isam -co ファイル名 [-mh 論理ホスト名]
「ファイル名」に指定したファイルにジョブ実行環境定義が出力されます。
- 注意事項
- jpqexportコマンドで設定するファイルは,一元管理のためにjpqsetup.confを使用することを推奨します。論理ホストの定義をバックアップする場合は,-mhオプションで論理ホスト名を指定します。
- 出力したファイルの内容をjpqsetup.confにコピーする。
手順1で出力したファイルの内容をjpqsetup.confにコピーしてください。
(2) ユニット定義のバックアップ
ジョブネットやカレンダーの設定情報をバックアップする手順を次に示します。
- 注意事項
- ジョブネットやカレンダーの設定情報のバックアップは,スケジューラーサービス単位で行われます。スケジューラーサービスごとに実施してください。
- OSのスーパーユーザー権限を持つユーザーが実施してください。
- ルートジョブグループ以外の定義情報をバックアップする。
次のコマンドを実行して,スケジューラーサービス以下にあるすべてのユニットの定義情報をバックアップします。定義情報には,各ユニットの基準時刻やコメントなどすべての定義が含まれます。ただし,ルートジョブグループ(/)の基準時刻,基準日,月区分などは含まれません。これらの情報は手順2,手順3に従ってバックアップしてください。
# ajsprint -F スケジューラーサービス名 -a '/*' > unitbackup.txt
- 注意事項
- スケジュールルールを設定したルートジョブネットをネストジョブネットにコピーして作成したジョブネットがある場合,環境設定パラメーターAJSPRINTNETSCHPRFに「no」を指定してバックアップしてください。
- この設定は,バージョン08-00以降のJP1/AJSを新規にインストールした場合,初期状態で設定されています。08-00より前のバージョンからバージョンアップインストールした場合でこの設定をしていなかった場合は,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド1 4.2 環境設定パラメーターの設定」(Windowsの場合)またはマニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド1 14.2 環境設定パラメーターの設定」(UNIXの場合)を参照して環境設定パラメーターを変更してください。環境設定パラメーターの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド2 2.2 スケジューラーサービス環境設定」を参照してください。
- ルートジョブグループの情報をバックアップする。
ルートジョブグループの次の情報を記録しておいてください。
- コメント
- 所有者
- JP1資源グループ
- 基準時刻
- 基準日
- 月区分
- ルートジョブグループのカレンダー設定をバックアップする。
次のコマンドを実行して,ルートジョブグループのカレンダー情報(運用日・休業日)をバックアップします。
# ajsprint -F スケジューラーサービス名 -d / > rootcal.txt
- 注意事項
- rootcal.txtにカレンダー情報が出力されていなければ,リカバリーは不要です。