ジョブ情報の保存日数を0日にすると,ジョブ情報はジョブが終了してから10分後に削除されます。ジョブ実行コマンドでジョブを実行している場合や,ジョブネットから実行するジョブでもジョブの終了後に実行結果を確認しないような場合には,保存日数を0日にして運用すると,終了したジョブ情報は常に削除され,ジョブ情報の増加が抑えられます。このため,ジョブ情報削除基準時刻にまとめて大量のジョブを削除するということもなくなります。また,24時間の間,常にジョブを実行するような運用や,不定期にジョブを実行する運用など,ジョブ情報削除基準時刻の時間帯を見積もるのが困難な運用を行っているような場合にも有効です。ただし,ジョブネットからジョブを実行している場合は,ジョブの終了時に状態通知プロセスがジョブの状態を確認しています。その際に通信エラーなどで状態通知が失敗すると,状態通知プロセスが5分のポーリング間隔でジョブの状態を監視します。その間にジョブ情報がすでに削除されていると,ジョブ情報が参照できないためジョブは異常終了として扱われます。
次に示すオプションを使用すると,このようなエラーが発生する場合にもジョブが終了してから削除するまでの保存時間を変更することで対処できます。この設定はジョブの保存日数を0日にしている場合にだけ有効です。
ジョブの保存日数を0日にしている場合に,ジョブが終了してから削除するまでの時間を設定する手順を次に示します。
(1) 定義手順
jajs_config -k 定義キー名 "環境設定パラメーター名"=定義内容
(2) 環境設定パラメーター一覧
表7-6 ジョブ情報の保存時間設定の環境設定パラメーター
定義キー | 環境設定パラメーター | 定義内容 |
---|---|---|
[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1NBQMANAGER¥Database]※ | "PreserveMinute"= | ジョブ情報の保存時間 |