8.3.4 定義情報のリカバリー
バックアップした次の定義情報をリカバリーします。
- QUEUEジョブ,サブミットジョブ実行環境定義
- ユニット定義
- <この項の構成>
- (1) QUEUEジョブ,サブミットジョブ実行環境定義のリカバリー
- (2) ユニット定義のリカバリー
(1) QUEUEジョブ,サブミットジョブ実行環境定義のリカバリー
バックアップしたQUEUEジョブ,サブミットジョブ実行環境構成定義ファイル(jpqsetup.conf)を使って,QUEUEジョブ,サブミットジョブの実行環境を作成します。
QUEUEジョブ,サブミットジョブの実行環境定義をリカバリーする手順を次に示します。
- キュー情報データベース格納フォルダのファイルを削除する。
- (a) 物理ホストの場合
- # rm /var/opt/jp1ajs2/database/queue/*
- (b) 論理ホストの場合
- # rm 共有ディレクトリ/jp1ajs2/database/queue/*
- 次のコマンドを実行して,QUEUEジョブ,サブミットジョブの実行環境を作成する。
# jpqimport -dt isam -ci jpqsetup.conf [-mh 論理ホスト名]
論理ホストの定義をリカバリーする場合は,-mhオプションで論理ホスト名を指定します。
(2) ユニット定義のリカバリー
ジョブネットやカレンダーの設定情報をリカバリーする手順を次に示します。
- 注意事項
- ジョブネットやカレンダーの設定情報のリカバリーは,スケジューラーサービス単位で行われます。スケジューラーサービスごとに実施してください。
- OSのスーパーユーザー権限を持つユーザーが実施してください。
- JP1/AJS2 - Managerを起動させた状態で実施してください。
- JP1/AJS2 - Managerを起動する。
物理ホスト環境の場合は,起動コマンドを実行してJP1/AJS2 - Managerを起動してください。論理ホスト環境の場合は,クラスタソフトにJP1を登録してからJP1/AJS2 - Managerを起動してください。
- ルートジョブグループ以外のユニットの定義情報をリカバリーする。
次のコマンドを実行して,スケジューラーサービス以下にあるすべてのユニットの定義情報をリカバリーします。定義情報には,各ユニットの基準時刻やコメントなどすべての定義が含まれます。ただし,ルートジョブグループ(/)の基準時刻,基準日,月区分などは含まれません。これらの情報は手順3,手順4に従ってリカバリーしてください。
# ajsdefine -F スケジューラーサービス名 unitbackup.txt
- ルートジョブグループの情報をリカバリーする。
記録しておいたルートジョブグループの次の情報を設定してください。
- コメント
- 所有者
- JP1資源グループ
- 基準時刻
- 基準日
- 月区分
- ルートジョブグループのカレンダー設定をリカバリーする。
次のコマンドを実行して,バックアップしたルートジョブグループのカレンダー情報(運用日・休業日)をリカバリーします。
# ajscalendar -F スケジューラーサービス名 -df rootcal.txt /
- 注意事項
- このコマンドは,スケジューラーサービス(AJSROOT)自身のカレンダー設定をリカバリーします。rootcal.txtにカレンダー情報が出力されていなければ,リカバリーは不要です。バックアップの手順については,「8.3.1 定義情報のバックアップ」を参照してください。