1日に実行するキューレスジョブとイベントジョブを除いたジョブの数が10,000ジョブ程度までであれば,特にジョブ実行環境のログサイズを見積もる必要なく,デフォルトのサイズのまま使用できます。1日に実行されるキューレスジョブとイベントジョブを除いたジョブの数が10,000程度を超える場合は,ログのサイズを見積もることを推奨します。
ジョブ実行環境のログサイズは,ログファイルの面数とあわせて決定します。見積もった値は,jajs_configコマンドを使用して定義します。
「(1) ジョブ実行環境のログ設定構成定義の環境設定パラメーター一覧」で説明している環境設定パラメーターについて次のコマンドを実行して設定したあと,JP1/AJS3を再起動してください。
jajs_config -k 定義キー名 "環境設定パラメーター名"=定義内容["環境設定パラメーター名2"=定義内容2]
定義キー名に指定できる定義キーは一つです。定義キーが異なる環境設定パラメーターを設定する場合は,定義キーごとにjajs_configコマンドを実行する必要があります。
定義キーがスケジューラーサービスごとに指定できる環境設定パラメーターは,各スケジューラーサービスで実行されるキューレスジョブとイベントジョブを除いたジョブの数で見積もってください。
ここでは,ジョブ実行環境のログ設定構成定義ファイルの環境設定パラメーター,および設定するログのサイズ(概算値)の目安について説明します。
デフォルトのディスク容量と最大ディスク占有量については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 トラブルシューティング 1.2.4 ログファイルおよびディレクトリ一覧」を参照してください。
(1) ジョブ実行環境のログ設定構成定義の環境設定パラメーター一覧
環境設定パラメーターの一覧を次の表に示します。
表3-23 ジョブ実行環境のログ設定構成定義の環境設定パラメーター一覧
ログファイル名 | 定義キー | 環境設定パラメーター | 定義内容 |
---|---|---|---|
ジョブ実行マネージャーログ jpqmanexec{1|2|3|4|5|6|7|8|9|10|11|12|13|14|15}.log※1 |
| "ExecLogFileSize"=dword:サイズ | サイズ ログファイルのサイズをキロバイト単位で,16進数で指定します。指定できる値は,200~8,000(10進数で512~32,768)です。 面数 幾つのファイルによってログをラップさせるのか(ログの面数)を,16進数で指定します。指定できる値は,2~10(10進数で2~16)です。 |
ジョブ実行エージェントログ jpqagtexec{1|2|3|4|5|6|7|8}.log※2 jpqagtexeccld{1|2|3|4|5|6|7|8}.log jpqagtexecdmn{1|2|3|4|5|6|7|8}.log jpqagtexecmon{1|2|3|4|5|6|7|8}.log※3 | [{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1NBQAGENT¥Log] | "ExecLogFileSize"=dword:サイズ | サイズ ログファイルのサイズをキロバイト単位で,16進数で指定します。指定できる値は,200~8,000(10進数で512~32,768)です。 面数 幾つのファイルによってログをラップさせるのか(ログの面数)を,16進数で指定します。指定できる値は,2~10(10進数で2~16)です。 |
ジョブ実行内部ログ jpqagt_{00|01|02|03|04|05|06|07}.log jpqmon_{00|01|02|03|04|05|06|07}.log jpqnjpagt_{00|01|02|03|04|05|06|07}.log | [{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1NBQAGENT¥Log] | "TraceLogFileSize"=dword:サイズ | サイズ ログファイルのサイズをキロバイト単位で,16進数で指定します。指定できる値は,200~1,000(10進数で512~4,096)です。 面数 幾つのファイルによってログをラップさせるのか(ログの面数)を,16進数で指定します。指定できる値は,2~100(10進数で2~256)です。 |
ジョブ実行内部ログ jpqnjpdata_{00|01}.log | "extTraceLogFileSize"=dword:サイズ | ||
ジョブ実行内部ログ jpqclient_{00|01|02|03|04|05|06|07|08|09}.log | [{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1NBQCLIENT¥Log] | "TraceLogFileSize"=dword:サイズ | サイズ ログファイルのサイズをキロバイト単位で,16進数で指定します。指定できる値は,200~1,000(10進数で512~4,096)です。 面数 幾つのファイルによってログをラップさせるのか(ログの面数)を,16進数で指定します。指定できる値は,2~100(10進数で2~256)です。 |
ジョブ実行内部ログ jpqnjpdata_{00|01}.log | "extTraceLogFileSize"=dword:サイズ | ||
ジョブ実行内部ログ jpqman_{00|01|02|03}.log jpqmandb_{00|01|02|03}.log jpqmannjp_{00|01|02|03}.log |
| "TraceLogFileSize"=dword:サイズ | サイズ ログファイルのサイズをキロバイト単位で,16進数で指定します。指定できる値は,200~1,000(10進数で512~4,096)です。 面数 幾つのファイルによってログをラップさせるのか(ログの面数)を,16進数で指定します。指定できる値は,2~100(10進数で2~256)です。 |
ジョブ実行内部ログ jpqnjpdata_{00|01}.log | "extTraceLogFileSize"=dword:サイズ | ||
ジョブ実行内部ログ jpqnotify_{00|01}.log jpqnotifynjp_{00|01}.log |
| "TraceLogFileSize"=dword:サイズ | サイズ ログファイルのサイズをキロバイト単位で,16進数で指定します。指定できる値は,200~1,000(10進数で512~4,096)です。 面数 幾つのファイルによってログをラップさせるのか(ログの面数)を,16進数で指定します。指定できる値は,2~100(10進数で2~256)です。 |
ジョブ実行内部ログ jpqnjpdata_{00|01}.log | "extTraceLogFileSize"=dword:サイズ | ||
ジョブ実行クライアントログ jpqcliexec{1|2}.log※4 | [{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1NBQCLIENT¥Log] | "ExecLogFileSize"=dword:サイズ | サイズ ログファイルのサイズをキロバイト単位で,16進数で指定します。指定できる値は,200~8,000(10進数で512~32,768)です。 面数 幾つのファイルによってログをラップさせるのか(ログの面数)を,16進数で指定します。指定できる値は,2~10(10進数で2~16)です。 |
ジョブ実行状態通知ログ jpqnfyexec{1|2}.log※5 |
| "ExecLogFileSize"=dword:サイズ | サイズ ログファイルのサイズをキロバイト単位で,16進数で指定します。指定できる値は,200~8,000(10進数で512~32,768)です。 面数 幾つのファイルによってログをラップさせるのか(ログの面数)を,16進数で指定します。指定できる値は,2~10(10進数で2~16)です。 |
jpqExecLog_man{1|2|3|4|5|6|7|8|9|10|11|12|13|14|15}.log
jpqExecLog_agt{1|2|3|4|5|6|7|8}.log
jpqExecLog_agtmon{1|2|3|4|5|6|7|8}.log
jpqExecLog_cli{1|2}.log
jpqExecLog_nfy{1|2}.log
ジョブ実行環境のログの出力先は,次のとおりです。
ログの種類の詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 トラブルシューティング 1.2.4 ログファイルおよびディレクトリ一覧」を参照してください。
(2) 実行環境のログサイズの目安
設定するログのサイズ(概算値)の目安を次の表に示します。
なお,運用環境などによって変わることもあります。
表3-24 ジョブ実行環境のログサイズの見積もり例
ログファイル名 | 1ジョブ当たりのログサイズ(単位:バイト) | 10,000ジョブ当たりのログサイズ(単位:バイト) | 10,000ジョブ実行時に必要な面数の割り出し※1 | 10,000ジョブ実行時に必要なログ容量 |
---|---|---|---|---|
jpqmanexec{1|2|3|4|5|6|7|8|9|10|11|12|13|14|15}.log※2,※3 | 400 | 3,997,696 | 4,800キロバイト / 1,024キロバイト | 1,024キロバイト*5面 |
jpqagtexec{1|2|3|4|5|6|7|8}.log※4 | 277 | 2,768,896 | 3,300キロバイト / 512キロバイト | 512キロバイト*7面 |
jpqagtexeccld{1|2|3|4|5|6|7|8}.log | 2 | 16,384 | 20キロバイト / 512キロバイト | 512キロバイト*1面 |
jpqagtexecdmn{1|2|3|4|5|6|7|8}.log | 2 | 16,384 | 20キロバイト / 512キロバイト | 512キロバイト*1面 |
jpqagtexecmon{1|2|3|4|5|6|7|8}.log※5 | 2 | 16,384 | 20キロバイト / 512キロバイト | 512キロバイト*1面 |
jpqagt_{00|01|02|03|04|05|06|07}.log | 330 | 3,302,400 | 4,000キロバイト / 512キロバイト | 512キロバイト*8面 |
jpqmon_{00|01|02|03|04|05|06|07}.log | 2 | 16,384 | 20キロバイト / 512キロバイト | 512キロバイト*1面 |
jpqnjpagt_{00|01|02|03|04|05|06|07}.log | 2 | 16,384 | 20キロバイト / 512キロバイト | 512キロバイト*1面 |
jpqnjpdata_{00|01}.log | 2 | 16,384 | 20キロバイト / 512キロバイト | 512キロバイト*1面 |
jpqclient_{00|01|02|03|04|05|06|07|08|09}.log | 767 | 7,667,712 | 9,200キロバイト / 1,024キロバイト | 512キロバイト*9面 |
jpqclientnjp_{00|01|02|03|04|05|06|07|08|09}.log | 2 | 16,384 | 20キロバイト / 512キロバイト | 512キロバイト*1面 |
jpqnjpdata_{00|01}.log | 2 | 16,384 | 20キロバイト / 512キロバイト | 512キロバイト*1面 |
jpqman_{00|01|02|03}.log※2 | 2 | 16,384 | 20キロバイト / 512キロバイト | 512キロバイト*1面 |
jpqmandb_{00|01|02|03}.log※2 | 2 | 16,384 | 20キロバイト / 512キロバイト | 512キロバイト*1面 |
jpqmannjp_{00|01|02|03}.log※2 | 105 | 1,048,576 | 1,250キロバイト / 512キロバイト | 512キロバイト*3面 |
jpqnjpdata_{00|01}.log | 2 | 16,384 | 20キロバイト / 512キロバイト | 512キロバイト*1面 |
jpqnotify_{00|01}.log※2 | 2 | 16,384 | 20キロバイト / 512キロバイト | 512キロバイト*1面 |
jpqnotifynjp_{00|01}.log※2 | 52 | 524,288 | 630キロバイト / 512キロバイト | 512キロバイト*2面 |
jpqnjpdata_{00|01}.log※2 | 2 | 16,384 | 20キロバイト / 512キロバイト | 512キロバイト*1面 |
jpqcliexec{1|2}.log※6 | 2 | 16,384 | 20キロバイト / 512キロバイト | 512キロバイト*1面 |
jpqnfyexec{1|2}.log※7 | 2 | 16,384 | 20キロバイト / 512キロバイト | 512キロバイト*1面 |
jpqExecLog_man{1|2|3|4|5|6|7|8|9|10|11|12|13|14|15}.log
jpqExecLog_agt{1|2|3|4|5|6|7|8}.log
jpqExecLog_agtmon{1|2|3|4|5|6|7|8}.log
jpqExecLog_cli{1|2}.log
jpqExecLog_nfy{1|2}.log