JP1/Automatic Job Management System 3 入門

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はじめに

このマニュアルは,JP1/Automatic Job Management System 3(以降,JP1/AJS3と省略します)の操作方法を説明しています。

対象読者

このマニュアルは,初めてJP1/AJS3を操作する方を対象としています。

マニュアルの構成

このマニュアルは,次に示す章から構成されています。第1章から順にお読みください。

第1章 概要
JP1/AJS3の特長,JP1/AJS3のプログラム構成,およびこのマニュアルで実施することについて説明しています。

第2章 インストール
JP1/AJS3をインストールする手順について説明しています。

第3章 セットアップ
JP1/AJS3をセットアップする手順について説明しています。

第4章 ログインとログアウト
JP1/AJS3 - Viewを使ったJP1/AJS3 - Managerへのログインおよびログアウトの手順について説明しています。

第5章 操作例1 一つのジョブを実行する
「ジョブネットにジョブを一つ定義して,すぐに実行する」という例を使って,JP1/AJS3の基本的な操作について説明しています。

第6章 操作例2 毎週1回ジョブネットを実行する
「毎週1回ジョブネットを実行する」という例を使って,スケジュールの設定およびスケジュールどおりにジョブネットを実行する手順について説明しています。

第7章 操作例3 正しく実行されなかったジョブネットを再実行する
「正しく実行されなかったジョブネットを再実行する」という例を使って,ジョブネットが異常終了した場合の原因の確認および対処の手順について説明しています。

関連マニュアル

このマニュアルの関連マニュアルを次に示します。必要に応じてお読みください。

JP1/AJS関連

JP1関連

このマニュアルでの表記

このマニュアルでは,日立製品およびその他の製品の名称を省略して表記しています。また,英略語を使用しています。正式名称と,このマニュアルでの表記を次の表に示します。

このマニュアルでの表記 正式名称
JP1/AJS3 JP1/AJS3 - Manager JP1/Automatic Job Management System 3 - Manager
JP1/AJS3 - Agent JP1/Automatic Job Management System 3 - Agent
JP1/AJS3 - View JP1/Automatic Job Management System 3 - View
JP1/IM JP1/IM - Manager JP1/Integrated Management - Manager
JP1/IM - View JP1/Integrated Management - View
Windows 7 Microsoft(R) Windows(R) 7 Enterprise
Microsoft(R) Windows(R) 7 Professional
Microsoft(R) Windows(R) 7 Ultimate
Windows Server 2003 Windows Server 2003 Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Enterprise Edition
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Standard Edition
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Enterprise Edition
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Standard Edition
Windows Server 2003(IPF) Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Enterprise Edition for Itanium(R)-based Systems
Windows Server 2003(x64) Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Enterprise x64 Edition
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Standard x64 Edition
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Enterprise x64 Edition
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Standard x64 Edition
Windows Server 2008 Windows Server 2008 Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Datacenter
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Enterprise
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Standard
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Datacenter
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Enterprise
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Standard
Windows Server 2008(IPF) Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 for Itanium-based Systems
Windows Vista Microsoft(R) Windows Vista(R) Business
Microsoft(R) Windows Vista(R) Enterprise
Microsoft(R) Windows Vista(R) Ultimate
Windows XP Professional Microsoft(R) Windows(R) XP Professional Operating System
AIX AIX 5L 5.3
AIX V6.1
HP-UX HP-UX(IPF) HP-UX 11i V2 (IPF)
HP-UX 11i V3 (IPF)
Linux Linux 5(AMD/Intel 64) Red Hat Enterprise Linux(R) 5.1 (AMD/Intel 64)
Red Hat Enterprise Linux(R) 5.2 (AMD/Intel 64)
Linux 5(IPF) Red Hat Enterprise Linux(R) 5.1 (IPF)
Red Hat Enterprise Linux(R) 5.2 (IPF)
Linux 5(x86) Red Hat Enterprise Linux(R) 5.1 (x86)
Red Hat Enterprise Linux(R) 5.2 (x86)
Linux 6(x86) Red Hat Enterprise Linux(R) Server 6 (32-bit x86)
Linux 6(x64) Red Hat Enterprise Linux(R) Server 6 (64-bit x86_64)
Solaris Solaris 9(SPARC)
Solaris 10(SPARC)
Solaris 10 (x64)
Solaris 10 (x86)

このマニュアルで使用する英略語

このマニュアルで使用する英略語を次に示します。

英略語 正式名称
GUI Graphical User Interface
OS Operating System

このマニュアルで使用する記号

このマニュアルで使用する記号を次に示します。

記号 意味
[ ] メニュー項目,ダイアログボックス,ボタンなどを示します。

(例)
[ファイル]−[新規作成]を選択する。
上記の例では,メニューバーの[ファイル]を選んで,ドロップダウンリストの[新規作成]を選択することを示します。
「 」 ジョブ,ジョブネットの名称,または入力する内容を示します。

(例)
このジョブネットの名称として「example1」と入力します。

図中で使用する記号

このマニュアルで使用する記号を次の図に示します。

[図データ]

Windows版JP1/AJS3のデフォルトのインストール先フォルダ

Windows版JP1/AJS3のデフォルトのインストール先フォルダは,次のとおりです。

JP1/AJS3 - Managerのデフォルトのインストール先フォルダ
システムドライブ\Program Files※1\HITACHI\JP1AJS2
および
システムドライブ\Program Files※1\HITACHI\JP1AJS2CM

JP1/AJS3 - Agentのデフォルトのインストール先フォルダ
システムドライブ\Program Files※1\HITACHI\JP1AJS2

JP1/AJS3 - Viewのデフォルトのインストール先フォルダ
システムドライブ\Program Files※2\HITACHI\JP1AJS2V

注※1
64ビット版のWindows Server 2008およびWindows Server 2003(x64)の場合は,「Program Files」を「Program Files (x86)」と読み替えてください。

注※2
64ビット版のWindows 7,Windows Server 2008,Windows Vista,およびWindows Server 2003(x64)の場合は,「Program Files」を「Program Files (x86)」と読み替えてください。

このマニュアルで使用する「Administrators権限」について

このマニュアルで表記している「Administrators権限」とは,ローカルPCに対してAdministrators権限を持つユーザーを指します。ローカルPCに対してAdministrators権限を持つユーザーであれば,ローカルユーザー,ドメインユーザー,およびActiveDirectory環境で動作に違いはありません。

オンラインマニュアルについて

JP1/AJS3 - Viewでは,Webブラウザーで参照できるHTMLマニュアルを提供しています。HTMLマニュアルは,下記Webブラウザーで参照できます。

 

HTMLマニュアルの内容は,下記の紙マニュアルと同じです。

JP1/AJS3 - Viewでは,[ヘルプ]−[目次]を選択すると目次が表示されます。また,[F1]キーを押して目次を表示することもできます。ただし,拡張子htmのファイルにWebブラウザーが関連づけられていない場合,HTMLマニュアルが正しく表示されません。その場合は,htmファイルとWebブラウザーを関連づけてください。

注意事項
スタートメニューからオンラインマニュアルを表示させると,OSの設定によってはすでに表示されているブラウザーの画面上にHTMLマニュアルが表示されることがあります。

JP1/AJS3のマニュアル体系とマニュアルの使い分けについて

JP1/AJS3のマニュアルは,14冊に分かれています。各マニュアルは,主に次の内容について記載しています。

なお,ここでのマニュアル名称は「JP1 Version 9 JP1/Automatic Job Management System 3」を省略しています。

項番 マニュアル名 記載内容
1 入門
(3020-3-S01)

  • JP1/AJS3の特長
  • JP1/AJS3の基本的な操作例
2 導入ガイド
(3020-3-S02)

  • JP1/AJS3の特長
  • 各機能の解説
3 設計ガイド(システム構築編)
(3020-3-S03)

  • システムの設計時に検討する内容
  • システム設計時の注意事項
4 設計ガイド(業務設計編)
(3020-3-S04)

  • ジョブやジョブネットの構築のために検討する内容
  • ジョブやジョブネット設計時の注意事項
5 構築ガイド1
(3020-3-S05)

  • インストール・セットアップの操作手順
  • 運用に合わせた環境設定の手順
6 構築ガイド2
(3020-3-S06)

  • 環境設定パラメーターの説明
  • 運用プロファイルの説明
7 運用ガイド
(3020-3-S07)

  • システムの運用時に知っておくべき情報
  • JP1/AJS3の運用に役立つノウハウ
8 トラブルシューティング
(3020-3-S08)

  • 障害が発生したときの対処方法
  • 障害が発生したときに必要な資料
9 操作ガイド
(3020-3-S09)

  • JP1/AJS3 - Viewの操作方法
  • JP1/AJS3 Console Viewの操作方法
  • 画面,ダイアログボックスの説明
10 コマンドリファレンス1
(3020-3-S10)

  • コマンドの文法
11 コマンドリファレンス2
(3020-3-S11)

  • コマンドの文法(セットアップ時に使用するコマンド,特別な運用で使用するコマンド)
  • 情報定義ファイルの文法と記述例
12 連携ガイド
(3020-3-S12)

  • 他製品と連携して実現する機能の解説およびセットアップ
13 メッセージ1
(3020-3-S13)

  • JP1/AJS3が出力するメッセージ(KAJS〜KAVTで始まるメッセージ)
14 メッセージ2
(3020-3-S14)

  • JP1/AJS3が出力するメッセージ(KAVU〜KNADで始まるメッセージ)

各マニュアルは,利用目的に合わせて次のようにお読みください。

[図データ]

利用目的 必ず読むマニュアル 必要に応じて読むマニュアル
JP1/AJS3の基本的な操作を体験したい。
  • 入門
    (3020-3-S01)

  • 操作ガイド
    (3020-3-S09)
JP1/AJS3の機能について知りたい。
  • 導入ガイド
    (3020-3-S02)

  • 連携ガイド
    (3020-3-S12)
ジョブの自動運転システムを構築したい(インストール,セットアップなど)。
  • 設計ガイド(システム構築編)
    (3020-3-S03)
  • 構築ガイド1
    (3020-3-S05)

  • 構築ガイド2
    (3020-3-S06)
  • 連携ガイド
    (3020-3-S12)
自動化する業務を設計したい(ジョブ定義,スケジュール定義など)。
  • 設計ガイド(業務設計編)
    (3020-3-S04)

  • 操作ガイド
    (3020-3-S09)
運転中のシステムの監視やメンテナンス方法について知りたい。
  • 運用ガイド
    (3020-3-S07)

  • トラブルシューティング
    (3020-3-S08)
  • メッセージ1
    (3020-3-S13)
  • メッセージ2
    (3020-3-S14)
運用中のトラブルの対処方法について知りたい。
  • トラブルシューティング
    (3020-3-S08)

  • メッセージ1
    (3020-3-S13)
  • メッセージ2
    (3020-3-S14)
JP1/AJS3の操作方法について知りたい。
  • 操作ガイド
    (3020-3-S09)

  • コマンドリファレンス1
    (3020-3-S10)
  • コマンドリファレンス2
    (3020-3-S11)

JP1/AJS3で使用できる正規表現について

ダイアログボックスやコマンドでの定義で,正規表現が使用できる項目があります。Windowsでの正規表現については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。UNIXでの正規表現については,UNIXのドキュメントを参照してください。

Windowsのホスト上でイベントジョブを実行する場合,JP1/Baseの設定によって使用できる正規表現が異なります。使用できる正規表現の設定方法については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」の,使用する正規表現の拡張に関する説明を参照してください。

なお,正規表現で,すべての文字に一致する「.*」を多数使用すると,検索に時間が掛かることがあります。長いメッセージなどに対しては,必要な個所に対してだけ「.*」を使用するようにしてください。また,UNIXでは,空白以外の文字に一致させたい場合など,「.*」の代わりに「[^ ]*(空白以外の文字の繰り返し)」を使用すると,検索時間を短縮できます。

JIS 2004(JIS X 0213:2004)で追加された第3水準,第4水準漢字について

JP1/AJS3では,JIS 2004で追加された第3水準漢字,第4水準漢字を使用できません。これらの文字を使用した場合,正常に動作しないおそれがあります。

KB(キロバイト)などの単位表記について

1KB(キロバイト),1MB(メガバイト),1GB(ギガバイト),1TB(テラバイト)はそれぞれ1,024バイト,1,0242バイト,1,0243バイト,1,0244バイトです。

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