5.1.1 業務コンテンツの作成の流れ

業務コンテンツ作成の前に,完成した業務コンテンツのイメージをつかむため,サンプルの業務コンテンツを確認することをお勧めします。サンプルの業務コンテンツとは,あらかじめインストールされている作成済みの業務コンテンツのことです。もしサンプルの業務コンテンツのうち,これから作成する業務コンテンツに似ているものがあれば,複製して流用することもできます。

また,サンプルの業務コンテンツには,解説付きと解説なしのものがあります。解説付きの業務コンテンツは,[sampleXX解説]という言葉で始まる名称になっています。解説付きでは,業務コンテンツ作成のためのTIPSや,業務コンテンツを複製して流用するときに変更が必要な個所などが盛り込まれています。業務コンテンツの作成時に参考にしてください。解説なしの業務コンテンツは,業務コンテンツを流用する際に使うと,TIPSや変更部分へのガイドなどを削除する手間が省けます。

続いて,業務コンテンツを作成する流れを,新規作成する場合とサンプルを流用する場合に分けて説明します。また,業務コンテンツを作成する際に主に使用する業務編集画面の詳細についても説明します。

<この項の構成>
(1) 業務コンテンツを新規作成する場合の流れ
(2) サンプルの業務コンテンツを流用する場合の流れ
(3) 業務編集画面の詳細

(1) 業務コンテンツを新規作成する場合の流れ

  1. 業務コンテンツのフォーマットの作成
    コンテンツ編集者は,あらかじめ業務コンテンツのフォーマットを作成しておくと便利です。ここでいうフォーマットとは,注意事項に使用するアイコンや背景,作業手順の書き方などの業務コンテンツの見栄えのルールのことです。コンテンツ利用者は,一度フォーマットについて理解すれば,そのほかの業務コンテンツも同じ要領で操作できるので,内容が理解しやすくなります。コンテンツ編集者も,業務コンテンツごとに見栄えを工夫する手間が省けます。
  2. 業務編集画面の表示
    ナビゲーション プラットフォームにアクセスして,業務編集画面を表示します。
    アクセスするURLについては,「4.1 ナビゲーション プラットフォームの画面にアクセスするためのURL」を参照してください。
  3. 業務フローの追加
    業務編集画面で,業務フローを新規に追加します。
    5.2 業務フローの追加」を参照してください。
  4. 業務フローの作成
    業務編集画面で,業務の流れをフローチャート化します。
    5.3 業務フローの作成」を参照してください。
  5. ガイドの作成
    業務編集画面で,業務で実施する個々の作業の説明(ガイド)を作成します。
    5.4 ガイドの作成」を参照してください。
  6. 業務実行画面への切り替え
    業務編集画面から業務実行画面へ切り替えます。
  7. 業務コンテンツのテスト
    業務実行画面で,業務コンテンツが正しく作成できているか,意図したとおりの操作ができるか,などのテストを実施します。

(2) サンプルの業務コンテンツを流用する場合の流れ

  1. サンプルの業務コンテンツの複製
    サンプルの業務コンテンツを複製します。「5.5.2 業務コンテンツの複製」を参照してください。
  2. 業務編集画面の表示
    ナビゲーション プラットフォームにアクセスして,業務編集画面を表示します。
    4.1 ナビゲーション プラットフォームの画面にアクセスするためのURL」を参照してください。
  3. サンプルの業務コンテンツの変更
    サンプルの業務コンテンツを実際の業務に合わせて変更します。
    5.5.1 業務コンテンツの変更」を参照してください。
  4. 業務コンテンツのテスト
    業務実行画面で,業務コンテンツが正しく作成できているか,意図したとおりの操作ができるか,などのテストを実施します。

(3) 業務編集画面の詳細

業務コンテンツの作成には業務編集画面を使用します。業務編集画面は,ヘッダ領域,メニュー領域,ツールバーと三つの領域に分けられます。それぞれの詳細について次に説明します。

(a) ヘッダ領域

ヘッダ領域を次の図に示します。

図5-1 ヘッダ領域

[図データ]

各項目の詳細を説明します。

[編集開始]メニュー
選択すると,業務編集画面に切り替わります。
[編集終了]メニュー
選択すると,業務実行画面に切り替わります。
[ヘルプ]メニュー
選択すると,ヘルプが表示されます。システム管理者がHTMLマニュアルを登録していない場合は,このメニューは表示されません。
[閉じる]ボタン
クリックすると,業務編集画面を閉じます。
(b) メニュー領域

メニュー領域を次の図に示します。

図5-2 メニュー領域

[図データ]

各項目について説明します。

[追加]メニュー
選択すると,メニュー領域に新しい業務コンテンツが追加されます。また,業務フロー領域およびガイド領域の内容が,追加された業務コンテンツの内容に切り替わります。
[名称変更]メニュー
選択すると,名称を入力するためのダイアログが表示されて,チェックボックスをチェックした業務コンテンツの名称を変更できます。
[複製]メニュー
選択すると,チェックボックスをチェックした業務コンテンツが複製されます。
複製された業務コンテンツの名称は「業務名のコピー」となります。例えば,「旅費申請」という名称の業務コンテンツを複製した場合,名称は「旅費申請のコピー」となります。
[削除]メニュー
選択すると,チェックボックスをチェックした業務コンテンツが削除されます。
[ID取得]メニュー
選択すると,チェックボックスをチェックした業務コンテンツIDがクリップボードにコピーされます。
業務名
業務コンテンツの名称が表示されます。
業務名をクリックすると,該当する業務コンテンツが業務フロー領域に表示されます。
チェックボックスをチェックすると,チェックした業務コンテンツの名称変更,複製,削除,およびID取得を実行できます。ただし,名称変更,またはID取得を実行する場合は,チェックボックスを一つだけチェックしてください。チェックボックスを複数チェックしてから名称変更,またはID取得を実行すると,チェックボックスをチェックした業務コンテンツのいちばん上のものだけが対象になります。
なお,新規作成した業務名([追加]メニューで実行)は,すべて「新規フロー」となります。作成後に任意の業務名へ変更してください。
業務コンテンツの表示順序についての注意事項
同名の業務コンテンツが複数ある場合,エクスポートした業務コンテンツをインポートしたときなどに,表示される順序が入れ替わることがあります。
メニュー領域折りたたみボタン
クリックすると,メニュー領域の表示/非表示が切り替わります。
(c) ツールバー

ツールバーを次の図に示します。

図5-3 ツールバー

[図データ]

各項目について説明します。

[保存]ボタン
クリックすると,編集中の業務コンテンツが保存されます。
[元に戻す]ボタン
クリックすると,直前に実行した操作が元に戻ります。
[やり直す]ボタン
クリックすると,直前に実行した操作がやり直されます。
[コピー]ボタン
クリックすると,選択したノード,関連線,およびガイドパーツがコピーされます。関連線だけを選択して,コピーする操作および貼り付ける操作はできません。
[貼り付け]ボタン
クリックすると,[コピー]ボタンでコピーしたノード,関連線,およびガイドパーツが貼り付けられます。関連線だけを選択して,コピーする操作および貼り付ける操作はできません。
[削除]ボタン
クリックすると,選択したノード,関連線,およびガイドパーツが削除されます。
[ID表示]ボタン
クリックすると,配置したノードの左上にノードIDが表示されます。
[ID非表示]ボタン
クリックすると,ノードIDが非表示となります。