2.4 インストール手順

この節では,ナビゲーション プラットフォームを新規にインストールする手順を説明します。インストールの操作は,必ずWindowsの管理者権限があるユーザで実施してください。

インストールを始める前に
次のことを確認してください。
マシンの条件
IPv4をサポートしている必要があります。その他のスペックについては,「2.3.1 推奨マシンスペック」のサーバマシンのスペックを参照してください。
ディスクの空き容量
ナビゲーション プラットフォームをインストールするディスクには,10GB以上の空き容量が必要です。
ディスクの空き容量は,余裕を持って確保することを推奨します。必要最低限の空き容量しかない場合,運用を開始してすぐに容量が不足してしまうなどのトラブルが発生するおそれがあります。
Windows Firewallのサービスの状態
Windows Firewallのサービスが起動していることを確認します。Windows Firewallのサービスが停止していると,インストール処理が中断してしまいます。
インストール先のディレクトリ
インストール先のディレクトリには,次に示す条件があります。条件を満たさない場合,動作は保証されません。
  • ディレクトリには,次の文字だけを使用し,40文字以内になるようにしてください。
    半角英数字(A~Z,a~z,0~9)
    半角スペース
    半角の円マーク(¥)
    半角コロン(:)
  • パス区切り文字には「¥」を使用します。「¥¥」は使用できません。
  • Windows Server 2008 R2(x64)またはWindows Server 2008(x64)でデフォルトのディレクトリにインストールする場合は,上記のインストール先のディレクトリに使用できる文字に加えて,半角丸括弧も使用できます。
  • ネットワークドライブまたはドライブの直下をインストール先に指定しないでください。
  • ディレクトリ名の先頭または末尾には半角スペースを含めないでください。
  • 半角スペースを含める場合,インストール先ディレクトリのパスの先頭から半角スペース直前までのパスと同じパスを持つファイルまたはディレクトリとは,共存できません。例えば,「C:¥Program」というディレクトリが存在する場合,「C:¥Program Files」をインストール先ディレクトリに指定することはできなくなります。

ここでは,日立総合インストーラを使用してナビゲーション プラットフォームをインストールする手順を説明します。

なお,ナビゲーション プラットフォームは,JP1/NETM/DMを使ったリモートインストールにも対応しています。リモートインストールの詳細は,マニュアル「JP1/NETM/DM 運用ガイド1(Windows(R)用)」を参照してください。

リモートインストール時の注意事項
Windows Server 2008 R2(x64)またはWindows Server 2008(x64)の場合は,システムドライブ以外のドライブにインストールするとエラーとなります。また,ディレクトリを指定しないでインストールした場合もエラーとなるため,注意してください。
手順
  1. CD-ROMを挿入し,HCD_INST.EXEを実行します。
  2. [続行]ボタンをクリックして,日立総合インストーラから統合インストーラを起動します。
  3. インストール先のディレクトリを指定します。
    特に必要がないかぎり,デフォルトで表示されるディレクトリをインストール先とすることを推奨します。別のディレクトリにインストールしたい場合は,[参照]ボタンをクリックしてディレクトリを選択してください。
    なお,サーバマシンを移行する場合は,移行元と移行先(旧マシンと新マシン)とで同じディレクトリを指定する必要があります。
  4. ユーザ名と会社名を入力します。
  5. プログラムフォルダの名称を入力します。
    ここで入力した内容が,スタートメニューに表示されます。
  6. 設定内容を確認し,インストールを開始します。
    ナビゲーション プラットフォームに必要なソフトウェアが順番にインストールされます。
  7. インストール完了の画面を確認し,画面を閉じます。
  8. サーバマシンを再起動します。
注意事項
インストールをキャンセルしたり,処理中にエラーが発生したりした場合,ナビゲーション プラットフォームが不完全な状態でインストールされてしまうことがあります。その場合は,インストールを最初からやり直すか,いったんアンインストール手順を実施してから再度インストールを実施してください。

 

参考
  • ナビゲーション プラットフォームをインストールすると,スタートメニューに「Smart Document Management」,「HiRDB XML Extension Version 8 _EP0」および「DABroker」が自動的に登録されますが,これらのメニューを使用する必要はありません。
  • セットアップ後に再インストールをする場合は,npstopコマンド(停止)でいったんシステムを停止しておく必要があります。システムが起動した状態でインストールを実施すると,エラーが発生して処理が中断します。その場合は,npstopコマンドでシステムを停止してからインストール手順をやり直してください。
  • セットアップが完了していない状態でインストールをやり直す場合は,手順1.の前に「HiRDB/EmbeddedEdition _EP0」のサービスを停止してください。その後,インストーラが起動したら,[修正]モードを選択して操作を続けてください。
  • セットアップが完了している状態でインストールをやり直す場合は,手順1.の前にnpstopコマンド(停止)でシステムを停止してから,手順1.以降を実施します。インストーラが起動したら,[修正]モードを選択して操作を続けてください。