業務コンテンツの追加や削除を繰り返すと,データベースへのアクセス効率や格納効率が低下することがあります。この問題は,定期的にnpreorgコマンド(データベース再編成)を実行することで軽減できます。
npreorgコマンドは,月に1回を目安に実施することを推奨します。また,1か月以内であっても,業務コンテンツを頻繁に追加,更新,または削除した場合は,npreorgコマンドを実施するとアクセス効率や格納効率の改善が期待できます。コマンドの使用方法については,「8.6 npreorgコマンド(データベース再編成)」を参照してください。
データベースを再編成する手順を次に示します。
- 手順
- npstopコマンド(停止)でシステムを停止します。
ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ¥bin¥npstop
- ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリに1,200MB以上の空き容量があることを確認します。
空き容量が不足していると,コマンドが異常終了します。必ず事前に空き容量を確認して,空き容量が不足している場合は,データを整理して容量を増やすなどの対処をしてください。
- npreorgコマンドでデータベースを再編成します。
ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ¥bin¥npreorg
- npstartコマンド(起動)でシステムを起動します。
ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ¥bin¥npstart
- 注意
- npreorgコマンドが異常終了した場合は,ほかの操作をする前に再度npreorgコマンドを実行してください。ほかの操作をしてしまうと,データベースの状態が不正になるおそれがあります。詳細を次に示します。
- KDCZ70004-Iメッセージが表示されている間は,npreorgコマンドを強制的に終了しないでください。
- npreorgコマンド終了時にKDCZ78001-E,KDCZ78002-E,または,KDCZ78003-Eのメッセージが表示された場合は,ほかの操作をする前に再度npreorgコマンドを実行してください。
- ポイント
- データベース運用の際に,考慮するとよい点を次に示します。
- データベースの再編成は,定期的に実施することが大切です。Windowsのタスクスケジューラ機能を利用するなどして,再編成に必要なコマンドがまとめて自動実行されるようにしておくと便利です。
- データベースの再編成には時間が掛かることがあります。業務コンテンツの利用率が低い時間帯にシステムを停止するようにして,業務コンテンツの利用者にはシステムが停止することを事前に通知しておきましょう。