システム障害の発生や,ハードウェアの故障などでデータが破損した場合は,「4.4.1 バックアップ手順」で取得したデータを,npdatarestoreコマンド(環境復元)を使ってリストアします。
なお,システム障害などではなく,単に削除してしまった業務コンテンツを復元したい場合には,npdatarestoreコマンドではなく,npimportコマンド(業務コンテンツのインポート)を使用した方が簡単にリストアできます。ここでは両方の手順を説明します。コマンドの使用方法については,「8.3 npdatarestoreコマンド(環境復元)」および「8.5 npimportコマンド(業務コンテンツのインポート)」を参照してください。
まず,業務コンテンツを含む,システム全体をリストアする手順を次に示します。
- 手順
- npstopコマンド(停止)でシステムを停止します。
- コマンドのパス
- ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ¥bin¥npstop
- 必要に応じてnpdatabackupコマンド(環境退避)で業務コンテンツのデータ,静的ファイル,およびシステム設定をバックアップします。
- コマンドのパス
- ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ¥bin¥npdatabackup
この手順は任意ですが,リストア時にはすべてのデータがいったん削除されるため,先にバックアップを取得することをお勧めします。
- npdatarestoreコマンド(環境復元)でナビゲーション プラットフォームのデータをリストアします。
- コマンドのパス
- ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ¥bin¥npdatarestore
- 注意事項
- npdatarestoreコマンドの処理が終了すると,システムは自動的に起動します。システム起動後に表示される「ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ¥PP¥uCPSB¥PRF¥bin¥cprfd.exe」というコマンドプロンプトは閉じないでください。閉じてしまった場合は,システムを再起動する必要があります。また,システムの起動操作を実行したユーザがサーバマシンからログオフすると,ナビゲーション プラットフォームを使用できなくなるため,注意が必要です。
- これらの問題は,一度npstopコマンドでナビゲーション プラットフォームを停止したあと,Windowsのタスクスケジューラ機能を使用してnpstartコマンドを実行することで回避できます。詳細は,「4.2.1 起動手順」を参照してください。
- Webブラウザからナビゲーション プラットフォームにアクセスして,バックアップ時と同じ環境が復元されていることを確認します。
ナビゲーション プラットフォームにアクセスするためのURLについては,「4.1 ナビゲーション プラットフォームの画面にアクセスするためのURL」を参照してください。
- Windowsのタスクスケジューラ機能でシステムを起動したい場合は,npstopコマンドでいったんシステムを停止してから,npstartコマンドでシステムを再起動します。
- コマンドのパス
- ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ¥bin¥npstart
業務コンテンツだけをリストアする手順を次に示します。
- 手順
- npimportコマンドで最新の業務コンテンツをインポートします。
- コマンドのパス
- ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ¥bin¥npimport
- 業務コンテンツで画像やPDFなどの静的ファイルを使用している場合,それらのファイルを手動でコピーします。
- 静的ファイルの格納先
- ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ¥PP¥uCPSB¥httpsd¥htdocs