8.11 npsnapshotlogコマンドトラブルシュート情報の収集

機能

トラブルの対処に必要な情報(トラブルシュート情報)をまとめて,ZIPファイル形式で取得します。トラブルシュート情報は,1次資料と2次資料に分類されます。1次資料と2次資料は,それぞれ別のZIPファイルに出力されます。

1次資料のZIPファイル
npsnapshotlog_yyyyMMddhhmmssSSS_1.zip
2次資料のZIPファイル
npsnapshotlog_yyyyMMddhhmmssSSS_2.zip

このコマンドで取得できるトラブルシュート情報のうち,1次資料として取得される情報を次の表に示します。

表8-5 トラブルシュート情報(1次資料)

項番トラブルシュート情報内容
1OSのイベントログ(システム,アプリケーション,およびセキュリティのイベントログを含む)wevtutilの実行結果です。テキスト形式とバイナリ形式のデータを,それぞれ次の指定で取得します。
テキスト形式
wevtutil qe Application /rd:true /f:text
バイナリ形式
wevtutil epl Application
2マシンのホスト名OSのインストールディレクトリ¥system32¥drivers¥etc¥hosts
3マシンのサービスとポートOSのインストールディレクトリ¥system32¥drivers¥etc¥services
4プロセスの一覧tasklist /Vの実行結果です。
5マシンのシステム情報systeminfoの実行結果です。
6バインド状況netstat -aoの実行結果です。
7NICの実装状況ipconfig /allの実行結果です。
8起動サービス一覧net startの実行結果です。
9環境変数の一覧setの実行結果です。
10各種設定ファイル
  • ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ¥conf以下のファイル
  • ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ¥sysconf以下のファイル
  • ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ¥setup¥conf以下のファイル
  • ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ¥PP¥uCPF¥conf以下のファイル
  • ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ¥PP¥ECMPKG¥PP¥Server¥etc以下のファイル
  • ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ¥PP¥ECMPKG¥PP¥Runtime¥etc以下のファイル
  • ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ¥PP¥ECMPKG¥PP¥Runtime¥java¥etc以下のファイル
  • ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ¥PP¥ECMPKG¥PP¥hirdb_e_EP0¥CONF以下のファイル
  • ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ¥PP¥uCPSB以下の各種設定ファイル情報
11各種ログファイル
  • ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ¥logs以下のファイル
  • ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ¥PP¥uCPF¥log以下のファイル
  • ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ¥PP¥ECMPKG¥PP¥Server¥spool以下のファイル
  • ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ¥PP¥uCPSB以下の各種ログファイル情報
12ナビゲーション プラットフォームの状態ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ¥spool以下のファイル

このコマンドで取得できるトラブルシュート情報のうち,2次資料として取得される情報を次の表に示します。

表8-6 トラブルシュート情報(2次資料)

項番トラブルシュート情報内容
1レジストリの一覧reg query HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥HITACHI /sの実行結果です。
なお,Windows Server 2008 R2(x64)またはWindows Server 2008(x64)の場合は,HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥Wow6432Node¥HITACHIの実行結果となります。
2各種設定ファイルナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ¥PP¥uCPSB以下の各種設定ファイル情報
3各種ログファイル
  • ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ¥PP¥ECMPKG¥PP¥Server¥tmp以下のファイル
  • ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ¥PP¥ECMPKG¥PP¥Runtime¥spool以下のファイル
  • ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ¥PP¥ECMPKG¥PP¥Runtime¥tmp以下のファイル
  • ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ¥PP¥ECMPKG¥PP¥Runtime¥java¥log以下のファイル
  • ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ¥PP¥ECMPKG¥PP¥Runtime¥java¥errlog以下のファイル
  • ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ¥PP¥ECMPKG¥PP¥hirdb_e_EP0¥SPOOL以下のファイル
  • ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ¥PP¥TPB¥log以下のファイル
  • ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ¥PP¥uCPSB以下の各種ログファイル情報
4npreorgコマンド(データベース再編成)の構成ファイルナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ¥setup¥work¥npreorg以下のファイル

形式

npsnapshotlog△トラブルシュート情報を出力するディレクトリ

ディレクトリは,絶対パス・相対パスのどちらでも指定できます。パスが長くなり過ぎないよう,200文字以内で指定することを推奨します。

また,区切り文字には「¥」を使用します。パスに半角スペースが含まれる場合は,パス全体を「"」で囲んでください。ディレクトリのパスで使用できる記号は,これら以外には半角のコロン(:)と相対パスを表す半角ピリオド(.)だけです。

注意事項

戻り値

戻り値説明
0トラブルシュート情報の取得に成功した,または警告レベルのエラーが発生してコマンドが正常に終了した。
1トラブルシュート情報の取得に失敗した。
2コマンドの排他エラーが発生した。
9実行権限のエラーが発生した。
コマンド制御外のタイミングで終了した場合(<Ctrl>キーと<C>キーを同時に押して強制終了した場合など)の戻り値は不定となります。

使用例

トラブルシュート情報の出力先ディレクトリが「C:¥temp¥npsnapshotlog」の場合の例です。

> ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ¥bin¥npsnapshotlog C:¥temp¥npsnapshotlog