8.4 npexportコマンド業務コンテンツのエクスポート

機能

保存された業務コンテンツをZIP形式でエクスポートします。

このコマンドは,セットアップ完了後,システムが起動している状態で実行する必要があります。コマンドプロンプトは,管理者として開いてください。

なお,業務コンテンツが作成されていない状態でこのコマンドを実行した場合,業務コンテンツ数が0のファイルがエクスポートされます。

形式

npexport△[-c△エクスポートしたい業務コンテンツID]△[-l△エクスポート一覧ファイルのパス]△エクスポート先のファイルのパス

エクスポート先のファイルのパスは,200文字以内の絶対パスまたは相対パスで指定します。出力されるファイルの形式はZIP形式です。

また,区切り文字には「¥」を使用します。パスに半角スペースが含まれる場合は,パス全体を「"」で囲んでください。ディレクトリのパスで使用できる記号は,これら以外には半角のコロン(:)と相対パスを表す半角ピリオド(.)だけです。

なお,誤操作で重要なシステムファイルを削除することを防止するために,エクスポート先には,ドライブ直下ではないディレクトリを指定することを推奨します。

オプション

-c エクスポートしたい業務コンテンツID
特定の業務コンテンツだけエクスポートしたい場合は,エクスポートしたい業務コンテンツの業務コンテンツIDを指定します。省略すると,登録されているすべての業務コンテンツがエクスポートされます。
-l エクスポート一覧ファイルのパス
エクスポート一覧ファイルのパスを絶対パスまたは相対パスで指定します。
このオプションを指定すると,エクスポートされた業務コンテンツの一覧がテキストファイルとして出力されます。

エクスポート一覧ファイルの形式

ファイルの先頭にヘッダ情報が出力され,続いて,次の形式でメッセージが出力されます。

[結果種別]<T>[業務コンテンツID]<T>[業務コンテンツの更新日時]<T>[業務コンテンツ名称]<CR><LF>

<T>:タブ文字

<CR><LF>:終端文字(0x0D,0x0A)

メッセージの詳細を次の表に示します。

表8-3 エクスポート一覧ファイルに出力されるメッセージの詳細

項目説明
結果種別npexportコマンド(業務コンテンツのエクスポート)の実行結果の種別が出力されます。
exported
業務コンテンツがエクスポートされました。
業務コンテンツIDエクスポートした業務コンテンツIDが出力されます。
業務コンテンツの更新日時エクスポートした業務コンテンツの最終更新日時が出力されます。
形式:YYYY/MM/DD hh:mm:ss.SSS
業務コンテンツ名称エクスポートした業務コンテンツの名称が出力されます。

注意事項

戻り値

戻り値説明
0コマンドが正常終了した。または,エクスポート対象の業務コンテンツが存在しなかったため警告終了した。
1コマンドが異常終了した。
2コマンドの排他エラーが発生した。
9実行権限のエラーが発生した。
コマンド制御外のタイミングで終了した場合(<Ctrl>キーと<C>キーを同時に押して強制終了した場合など)の戻り値は不定となります。

使用例

例1
エクスポート先のファイルのパスが「C:¥repository.zip」の場合に,業務コンテンツをエクスポートする例を次に示します。

> ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ¥bin¥npexport C:¥repository.zip

例2
次の条件で業務コンテンツをエクスポートする場合の例を次に示します。
  • エクスポート先のファイルのパスが「C:¥repository.zip」である。
  • 指定した業務コンテンツID(d93ffb81-011e-1000-8000-00000ad23cb0-0)の業務コンテンツをエクスポートする。

    > ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ¥bin¥npexport -c d93ffb81-011e-1000-8000-00000ad23cb0-0 C:¥repository.zip

例3
次の条件で業務コンテンツをエクスポートする場合の例を次に示します。
  • エクスポート先のファイルのパスが「C:¥repository.zip」である。
  • エクスポート後に出力するエクスポート一覧ファイルのパスを「C:¥list.txt」とする。

    > ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ¥bin¥npexport -l C:¥list.txt C:¥repository.zip