機能
トラブルの対処に必要な情報(トラブルシュート情報)をまとめて,ZIPファイル形式で取得します。トラブルシュート情報は,1次資料と2次資料に分類されます。1次資料と2次資料は,それぞれ別のZIPファイルに出力されます。
このコマンドで取得できるトラブルシュート情報のうち,1次資料として取得される情報を次の表に示します。
表8-5 トラブルシュート情報(1次資料)
項番 | トラブルシュート情報 | 内容 |
---|---|---|
1 | OSのイベントログ(システム,アプリケーション,およびセキュリティのイベントログを含む) | wevtutilの実行結果です。テキスト形式とバイナリ形式のデータを,それぞれ次の指定で取得します。
|
2 | マシンのホスト名 | OSのインストールディレクトリ¥system32¥drivers¥etc¥hosts |
3 | マシンのサービスとポート | OSのインストールディレクトリ¥system32¥drivers¥etc¥services |
4 | プロセスの一覧 | tasklist /Vの実行結果です。 |
5 | マシンのシステム情報 | systeminfoの実行結果です。 |
6 | バインド状況 | netstat -aoの実行結果です。 |
7 | NICの実装状況 | ipconfig /allの実行結果です。 |
8 | 起動サービス一覧 | net startの実行結果です。 |
9 | 環境変数の一覧 | setの実行結果です。 |
10 | 各種設定ファイル |
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11 | 各種ログファイル |
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12 | ナビゲーション プラットフォームの状態 | ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ¥spool以下のファイル |
このコマンドで取得できるトラブルシュート情報のうち,2次資料として取得される情報を次の表に示します。
表8-6 トラブルシュート情報(2次資料)
項番 | トラブルシュート情報 | 内容 |
---|---|---|
1 | レジストリの一覧 | reg query HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥HITACHI /sの実行結果です。 なお,Windows Server 2008 R2(x64)またはWindows Server 2008(x64)の場合は,HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥Wow6432Node¥HITACHIの実行結果となります。 |
2 | 各種設定ファイル | ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ¥PP¥uCPSB以下の各種設定ファイル情報 |
3 | 各種ログファイル |
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4 | npreorgコマンド(データベース再編成)の構成ファイル | ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ¥setup¥work¥npreorg以下のファイル |
形式
npsnapshotlog△トラブルシュート情報を出力するディレクトリ
ディレクトリは,絶対パス・相対パスのどちらでも指定できます。パスが長くなり過ぎないよう,200文字以内で指定することを推奨します。
また,区切り文字には「¥」を使用します。パスに半角スペースが含まれる場合は,パス全体を「"」で囲んでください。ディレクトリのパスで使用できる記号は,これら以外には半角のコロン(:)と相対パスを表す半角ピリオド(.)だけです。
注意事項
戻り値
戻り値 | 説明 |
---|---|
0 | トラブルシュート情報の取得に成功した,または警告レベルのエラーが発生してコマンドが正常に終了した。 |
1 | トラブルシュート情報の取得に失敗した。 |
2 | コマンドの排他エラーが発生した。 |
9 | 実行権限のエラーが発生した。 |
使用例
トラブルシュート情報の出力先ディレクトリが「C:¥temp¥npsnapshotlog」の場合の例です。
> ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ¥bin¥npsnapshotlog C:¥temp¥npsnapshotlog |