5.3.5 分岐合流ノードを配置する

分岐合流ノードは,利用するポイントによって次に示す種類に分類されます。

分岐ノード
条件を指定して分岐するポイントとなるノードです。
合流ノード
一度分岐したノードが合流するポイントとなるノードです。

ここでは,分岐合流ノードを配置する手順,[属性の設定]画面,および注意事項について説明します。

<この項の構成>
(1) 手順
(2) [属性の設定]画面の項目
(3) 注意事項

(1) 手順

  1. [Flow]パレットの[図データ]([分岐合流]ボタン)をクリックします。
    [図データ]([分岐合流]ボタン)が選択されます。
  2. 業務フロー領域の任意の場所をクリックします。
    分岐合流ノードが配置されます。

    [図データ]

    分岐合流ノードに属性を設定する場合は,以降の手順に進んでください。
  3. 分岐合流ノードの任意の場所をダブルクリックします。
    [属性の設定]画面が表示されます。
  4. 分岐合流ノードに関する属性を指定します。
    必要に応じて,ノードの名称,ノードID,および前面/背面の並び順を指定します。
    [属性の設定]画面の各項目の詳細は,「(2) [属性の設定]画面の項目」を参照してください。
  5. [更新]ボタンをクリックします。
    指定した内容が反映されます。
    ポイント
    分岐合流ノードを使用する場合のポイントを示します。
    • フロー領域に分岐条件を明示する
      業務フローの分岐を工夫すると,分岐条件がユーザに伝わりやすくなり,操作に迷いにくくなります。例えば,作業が無事完了したことを報告するプロセスノードは「完了報告」,エラーが発生し作業が完了しなかったことを報告するプロセスノードは「異常報告」という名称にするなど,分岐条件を簡潔に記載するとわかりやすくなります。また,分岐条件が複雑な場合は,固定テキストを使って分岐の判断を補助する情報を補足すると,ノードの名称を簡潔にできます。
    • 分岐条件の詳細はガイド領域で説明する
      分岐条件が複雑でフロー領域に書ききれない場合は,ガイド領域で詳細を説明すると,業務フローが見やすくなります。

(2) [属性の設定]画面の項目

[属性の設定]画面を次に示します。

図5-9 [属性の設定]画面(分岐合流ノードから表示させた場合)

[図データ]

[属性の設定]画面の各項目について説明します。

(a) [ノードの名称]テキストボックス

ノードの名称を入力します。次の場合はエラーになります。

(b) [ノードID]テキストボックス

ノードを一意に識別するためのノードIDを半角20文字以内で入力します。[ノードID]テキストボックスは,自動設定されたノードIDを変更する場合に入力します。

次の場合はエラーになります。

注意事項
ノードIDに空文字を指定した場合,ノードIDが無効になります。
(c) [前面/背面の並び順]テキストボックス

このノードを前面または背面に表示したい場合に,最前面からの並び順を1~100の半角数字で入力します。1を入力すると最前面に,100を入力すると最背面に表示されます。71以上を入力すると,このノードと重なる関連線よりも背面に表示されます。

デフォルトは「1」です。新規に追加したノードは最前面に表示されます。

注意事項
画像パーツは,ほかのノードやパーツよりも常に背面に表示されます。[前面/背面の並び順]テキストボックスを指定しても,このノードを画像パーツよりも背面へ移動することはできません。
(d) [更新]ボタン

クリックすると,[属性の設定]画面で入力された内容がノードに設定されて,[属性の設定]画面が閉じます。

(e) [キャンセル]ボタン

クリックすると,[属性の設定]画面が閉じます。この場合,画面で入力した内容は設定されません。

(3) 注意事項

分岐合流ノードを使用する場合の注意事項を示します。

(a) ガイドパーツで表示される値に関する注意事項

プロセスノードに対応するガイドパーツで表示される値は,ガイドパーツごとに一つの値が共有されます。このため,合流ノードを含む業務フローの場合,一度表示したプロセスノードを別のルートを通って再度表示させると,以前に表示されたときの値がそのまま表示されます。

(b) ループする業務フローを作成した場合の注意事項

分岐合流ノードを使用してループする業務フローを作成すると,次のような問題が発生するおそれがあります。ループしない業務フローを作成することを推奨します。