1.1 ナビゲーション プラットフォームとは

ナビゲーション プラットフォームとは,業務の流れと操作手順を可視化するための製品です。分散した手順書を一つにまとめたり,個人が持っている知識・ノウハウを組織で共有したりして,正確かつ効率良く業務を実施できるようにします。

例えば,システムの運用管理や監視などの業務では,利用者からの問い合わせや障害に対して,だれが対応してもすみやかに問題を解決する必要があります。しかし,担当者のスキルや経験によって対応に差が出てしまうことも少なくありません。

このような業務にナビゲーション プラットフォームを適用すると,担当者の経験や勘に任されていた部分が可視化され,担当者ごとに作業の質や効率にばらつきが出るのを抑えられます。

<この節の構成>
(1) 特長
(2) 機能

(1) 特長

直感的な操作で業務を実行できる
ナビゲーション プラットフォームでは,業務の流れをフローチャート形式で表示できます。また,フローチャートの各ステップに必要な作業を順番にガイド表示できます。ナビゲーション プラットフォームの利用者は,フローチャートに沿ってWebブラウザ上で操作するだけで,正確かつ効率良く業務を実行できます。
ナビゲーション プラットフォームの操作の概要を次に示します。

図1-1 ナビゲーション プラットフォームの操作の概要

[図データ]
ナビゲーション プラットフォームの画面に表示される業務情報のうち,フローチャートの部分を業務フロー,フローチャートの各ステップに必要な作業を説明する部分をガイドといいます。
プログラミングなしで画面を作成できる
ナビゲーション プラットフォームの画面に表示される業務情報(業務フローおよびガイド)のことを業務コンテンツといいます。業務コンテンツは,編集用の画面をWebブラウザ上で操作することで作成できます。編集用のパレットからパーツを選択して,業務フローおよびガイドに配置していきます。
業務の流れや作業手順に変更が発生しても,編集用の画面で業務フローの配置やガイドの説明を見直すことで手軽に対応できます。

(2) 機能

ナビゲーション プラットフォームの業務コンテンツを利用するには,Webブラウザから業務実行画面を操作します。また,業務コンテンツを作成するには,Webブラウザから業務編集画面を操作します。

業務実行画面
業務実行画面では次のことができます。
  • 業務フローを参照して,業務の手順を理解する
  • ガイドに表示される説明を参照しながら,業務を実行する

    図1-2 業務実行画面

    [図データ]

業務編集画面
業務編集画面では次のことができます。
  • 業務コンテンツを新規に作成する
  • 作成した業務コンテンツを変更,複製,削除する

    図1-3 業務編集画面

    [図データ]

業務実行画面と業務編集画面の見映えはカスタマイズできます。カスタマイズの方法および例については,「6. ナビゲーション プラットフォームの画面のカスタマイズ」を参照してください。