3.6 ステータスのカスタマイズ
ユーザーの運用に合わせて,ステータスをカスタマイズできます。ステータスは次の5とおりのカスタマイズができます。
- 使用するステータスの選択
プロセス,またはプロセスワークボードごとに,使用するステータスを選択できます。ユーザー拡張用のステータスを使用することもできます。
- ステータスの表示順序変更
プロセス,またはプロセスワークボードごとに,「ステータス」の選択に使用するコンボボックスの表示順序を変更できます。
- ステータス名称の編集
JP1/IM - Service Support全体で使用するステータスの名称を編集できます。
- ステータスの制限
プロセス,またはプロセスワークボードごとに,ステータスを制限できます。
- エスカレーションの禁止
ステータスごとの案件のエスカレーションを禁止できます。
ステータスは,次の二つの画面からカスタマイズできます。
- [ステータス管理]画面
プロセス共通の設定をする画面です。この画面を表示できるのは,プロセスワークボード管理ロールに所属するユーザーです。
- [ステータス管理]画面(プロセスワークボード固有)
プロセスワークボードごとの設定をする画面です。この画面を表示できるのは,プロセスワークボード管理ロールに所属するユーザー,およびプロセスワークボード管理者です。
それぞれのカスタマイズ手順を次に示します。
- <この節の構成>
- (1) 使用するステータスの選択
- (2) ステータスの表示順序変更
- (3) ステータス名称の編集
- (4) ステータスの制限
- (5) エスカレーションの禁止
(1) 使用するステータスの選択
使用するステータスは,次の二つの方法で選択できます。
- プロセス共通で使用するステータスを選択する
- プロセスワークボードごとに使用するステータスを選択する
それぞれの手順を次に示します。
(a) プロセス共通で使用するステータスを選択する
プロセス共通で使用するステータスを選択する手順を次に示します。この操作ができるのは,プロセスワークボード管理ロールに所属するユーザーです。
- メイン画面(案件一覧)で最上位の[プロセスワークボード]を選択して,メニューから[アクション]-[ステータスの管理]を選択する。
[ステータス管理]画面が表示されます。[ステータス管理]画面を次の図に示します。
図3-21 [ステータス管理]画面
![[図データ]](figure/za072100.gif)
- 使用したいステータスの[使用]チェックボックスをチェックする。
[使用]チェックボックスがチェックされているステータスを,該当するプロセスで使用できます。
- メニューから[登録]を選択する。
使用するステータスが変更され,メイン画面(案件一覧)に戻ります。
- 注意事項
- 未使用に変更されたステータスのアクセス権は削除されます。
- 「受付(ステータスID:JIMSD_STAT_INQUIRY)」,および「クローズ(ステータスID:JIMSD_STAT_CLOSE)」のステータスは,メイン画面(案件状況)の案件状況の確認で使用するため,使用不可にできません。
- 参考
- メイン画面(案件一覧)で最上位の[プロセスワークボード]を選択して,右クリックメニューから[ステータスの管理]を選択しても,[ステータス管理]画面を表示できます。
- JP1/IM - Service SupportからJP1イベントを発行する設定の場合,[JP1イベント発行]チェックボックスが表示され,案件のステータス変更時にJP1イベントを発行するかどうかについて設定できます。
(b) プロセスワークボードごとに使用するステータスを選択する
プロセスワークボードごとに使用するステータスを選択する手順を次に示します。この操作ができるのは,プロセスワークボード管理ロールに所属するユーザー,およびプロセスワークボード管理者です。
- メイン画面(案件一覧)で目的のプロセスワークボードを選択して,メニューから[アクション]-[ステータスの管理]を選択する。
[ステータス管理]画面(プロセスワークボード固有)が表示されます。[ステータス管理]画面(プロセスワークボード固有)を次の図に示します。
図3-22 [ステータス管理]画面(プロセスワークボード固有)
![[図データ]](figure/za072200.gif)
- 使用したいステータスの[使用]チェックボックスをチェックする。
[使用]チェックボックスがチェックされているステータスを,該当するプロセスワークボードで使用できます。
[プロセスの共通設定を使用する]チェックボックスをチェックすると,[ステータス管理]画面で設定したプロセス共通の設定が適用されます。
- メニューから[登録]を選択する。
使用するステータスが変更され,メイン画面(案件一覧)に戻ります。
- 注意事項
- プロセスワークボードの状態が「削除待ち」の場合は,[ステータス管理]画面(プロセスワークボード固有)を表示できません。
- 未使用に変更されたステータスのアクセス権は削除されます。
- [プロセスの共通設定を使用する]チェックボックスをチェックして[登録]を選択すると,[ステータス管理]画面(プロセスワークボード固有)で設定した情報は削除されます。そのあとに[プロセスの共通設定を使用する]チェックボックスからチェックを外した場合は,[ステータス管理]画面で設定したプロセス共通の設定が適用されます。
- 参考
- メイン画面(案件一覧)で目的のプロセスワークボードを選択して,右クリックメニューから[ステータスの管理]を選択しても,[ステータス管理]画面を表示できます。
- JP1/IM - Service SupportからJP1イベントを発行する設定の場合,[JP1イベント発行]チェックボックスが表示され,案件のステータス変更時にJP1イベントを発行するかどうかについて設定できます。
(2) ステータスの表示順序変更
ステータスの表示順序は,次の二つの方法で変更できます。
- プロセス共通のステータスの表示順序を変更する
- プロセスワークボードごとにステータスの表示順序を変更する
それぞれの手順を次に示します。
(a) プロセス共通のステータスの表示順序を変更する
プロセス共通のステータスの表示順序を変更する手順を次に示します。この操作ができるのは,プロセスワークボード管理ロールに所属するユーザーです。
- メイン画面(案件一覧)で最上位の[プロセスワークボード]を選択して,メニューから[アクション]-[ステータスの管理]を選択する。
[ステータス管理]画面が表示されます。
- 順序を変更したいステータスを選択して,[▲上へ]ボタン,または[▼下へ]ボタンをクリックする。
ステータスの名称,またはステータスIDをクリックすると,ステータスが選択できます。
[▲上へ]ボタンをクリックすると,選択したステータスが1段上に移動します。[▼下へ]ボタンをクリックすると,選択したステータスが1段下に移動します。[▲上へ]ボタン,および[▼下へ]ボタンを使って,ステータスを任意の位置に移動させてください。
- ステータスを任意の表示順序に変更し終わったら,メニューから[登録]を選択する。
ステータスの表示順序が変更され,メイン画面(案件一覧)に戻ります。
(b) プロセスワークボードごとにステータスの表示順序を変更する
プロセスワークボードごとにステータスの表示順序を変更する手順を次に示します。この操作ができるのは,プロセスワークボード管理ロールに所属するユーザー,およびプロセスワークボード管理者です。
- メイン画面(案件一覧)で目的のプロセスワークボードを選択して,メニューから[アクション]-[ステータスの管理]を選択する。
[ステータス管理]画面(プロセスワークボード固有)が表示されます。
- 順序を変更したいステータスを選択して,[▲上へ]ボタン,または[▼下へ]ボタンをクリックする。
ステータスの名称,またはステータスIDをクリックすると,ステータスが選択できます。
[▲上へ]ボタンをクリックすると,選択したステータスが1段上に移動します。[▼下へ]ボタンをクリックすると,選択したステータスが1段下に移動します。[▲上へ]ボタン,および[▼下へ]ボタンを使って,ステータスを任意の位置に移動させてください。
- ステータスを任意の表示順序に変更し終わったら,メニューから[登録]を選択する。
ステータスの表示順序が変更され,メイン画面(案件一覧)に戻ります。
- 注意事項
- プロセスワークボードの状態が「削除待ち」の場合は,[ステータス管理]画面(プロセスワークボード固有)を表示できません。
- [プロセスの共通設定を使用する]チェックボックスをチェックして[登録]を選択すると,[ステータス管理]画面(プロセスワークボード固有)で設定した情報は削除されます。そのあとに[プロセスの共通設定を使用する]チェックボックスからチェックを外した場合は,[ステータス管理]画面で設定したプロセス共通の設定が適用されます。
(3) ステータス名称の編集
ステータスの名称を編集する手順を次に示します。この操作ができるのは,プロセスワークボード管理ロールに所属するユーザーです。
- メイン画面(案件一覧)で最上位の[プロセスワークボード]を選択して,メニューから[アクション]-[ステータスの管理]を選択する。
[ステータス管理]画面が表示されます。
- メニューから[ラベルの編集]を選択する。
[ステータスラベル編集]画面が表示されます。
図3-23 [ステータスラベル編集]画面
![[図データ]](figure/za072300.gif)
- ステータスの名称を編集する。
1文字以上255文字以内の半角文字列または1文字以上約85文字以内の全角文字列で,制御文字(0x00~0x1F,0x7F)以外の文字列を入力してください。
- ステータスの名称をすべて編集し終わったら,[設定]を選択する。
編集されたステータスの名称が登録され,[ステータス管理]画面に戻ります。
- 注意事項
- メイン画面(案件状況)での案件の状況確認に影響が出るため,「受付」や「クローズ」など,デフォルトで提供されているステータスは意味が大幅に異なる名称に編集しないでください。
- メイン画面(案件状況)での状況確認の集計対象となる案件は,ステータスIDで特定されています。例えば,ユーザー拡張用ステータスを使用して「審議中」という名称のステータスを新たに作成しても,「審議中」としては集計されません。
- 同じステータスの名称は登録できません。
- メイン画面(案件状況)での状況確認の集計単位「審議中」は,ステータスID「JIMSD_STAT_DISCUSSING」を集計対象としています。「審議中」の名称を編集する場合は,「審議中」として集計されることを考慮した名称に編集してください。
(4) ステータスの制限
ステータスの制限として,次の機能があります。
- 登録された案件のステータスを「受付」だけに制限する
- 遷移先のステータスを制限する
それぞれの手順を次に示します。
(a) 登録された案件のステータスを「受付」だけに制限する
[案件作成]画面から登録された案件のステータスを「受付」だけに制限する手順を次に示します。この操作ができるのは,プロセスワークボード管理ロールに所属するユーザー,およびプロセスワークボード管理者です。
- メイン画面(案件一覧)で目的の[プロセスワークボード]を選択して,メニューから[アクション]-[ステータスの管理]を選択する。
[ステータス管理]画面が表示されます。
- [画面から案件を登録するときのステータスを受付にする]チェックボックスをチェックしたら,メニューから[登録]を選択する。
設定が適用され,メイン画面(案件一覧)に戻ります。
- 注意事項
- [画面から案件を登録するときのステータスを受付にする]チェックボックスをチェックしているプロセスワークボードに対して,案件をエスカレーションする場合,選択できるステータスは「受付」だけです。
(b) 遷移先のステータスを制限する
遷移先のステータスを制限する手順を次に示します。この操作ができるのは,プロセスワークボード管理ロールに所属するユーザー,およびプロセスワークボード管理者です。
- メイン画面(案件一覧)で目的の[プロセスワークボード]を選択して,メニューから[アクション]-[ステータスの管理]を選択する。
[ステータス管理]画面が表示されます。
- [プロセスの共通設定を使用する]チェックボックスのチェックを外す。
チェックを外すと,「使用」のチェックボックスがチェックされているステータスの設定項目が活性となります。
- 目的のステータスの「遷移先ステータスの制限」の設定ありアイコン,または設定なしアイコンをクリックする。
:設定ありアイコン
遷移先ステータスが制限されていることを示します。
:設定なしアイコン
遷移先ステータスが制限されていないことを示します。
[遷移先ステータス設定]画面が表示されます。
図3-24 [遷移先ステータス設定]画面
![[図データ]](figure/za072400.gif)
- [遷移先ステータスを制限しない]チェックボックスのチェックを外す。
チェックを外すと,「設定」のチェックボックスがチェックされているステータスの設定項目が活性となります。
- 遷移先としたいステータスの「設定」のチェックボックスをチェックしたら,メニューから[設定]を選択する。
設定が適用され,メイン画面(案件一覧)に戻ります。
- 注意事項
- 遷移先として指定したステータスが,使用するステータスとして登録されていない場合,[案件編集]画面で選択できるステータスとして表示されません。
- 遷移先として指定したすべてのステータスが,使用するステータスとして登録されていない場合,[案件編集]画面で選択できるのは,使用できるステータスとして登録されているすべてのステータスです。
(5) エスカレーションの禁止
案件のエスカレーションを禁止する手順を次に示します。この操作ができるのは,プロセスワークボード管理ロールに所属するユーザー,およびプロセスワークボード管理者です。
- メイン画面(案件一覧)で目的の[プロセスワークボード]を選択して,メニューから[アクション]-[ステータスの管理]を選択する。
[ステータス管理]画面が表示されます。
- [プロセスの共通設定を使用する]チェックボックスのチェックを外す。
チェックを外すと,「使用」のチェックボックスがチェックされているステータスの設定項目が活性となります。
- 目的のステータスの「エスカレーションの禁止」のチェックボックスをチェックしたら,メニューから[登録]を選択する。
設定が適用され,メイン画面(案件一覧)に戻ります。