jssitemedit(案件編集)

機能

プロセスワークボード内通し番号またはイベントDB内通し番号をキーに案件管理DBを検索して,指定した案件データを編集します。案件データを編集した場合,指定を省略した情報は,コマンド実行前の設定値から変更されません。また,このコマンドを実行して案件データを編集した場合も,案件データの履歴は案件管理DBに保存されます。

形式

jssitemedit -b プロセスワークボードID
            -r 登録者ID
            -cht 担当者種別
            -ch 担当者ID
            {-pi プロセスワークボード内通し番号
             [-evt JP1/IM - Managerホスト名 イベントDB内通し番号] |
             -evt JP1/IM - Managerホスト名 イベントDB内通し番号}
           [-st ステータス]
           [-ctdate 完了日時]
           [-causc 要因コード]
           [-rsltc 結果コード]
           [-avodc 回避策種別コード]
           [-soltc 解決区分コード]
           [-chsc 変更規模]
           [-rtyp リリースタイプ]
           [-phem 現象種別]
           [-fail 問題個所とバージョン]
           [-solt 解決策]
           [-avod 回避策]
           [-rcaus 根本原因]
           [-s 重大度]
           [-ipt 影響度]
           [-pr 優先度]
           [-srsn 重大度の理由]
           [-iptrsn 影響度の理由]
           [-prrsn 優先度の理由]
           [-itmc 案件種別]
           [-isuc 問題分野]
           [-t タイトル]
           [-det 概要]
           [-sit 作業状況]
           [-ins 影響業務]
           [-cus 顧客名]
           [-reqp 問い合わせ者]
           [-shdl スケジュール/手順概要]
           [-eval 変更の影響評価]
           [-dlrst 審議結果]
           [-mesu 再発防止のための考察]
           [-free フリー記述欄]
           [-ecost 費用(予算)]
           [-acost 費用(実績)]
           [-acdate 発生日時]
           [-stdate 開始日時]
           [-deadline 作業期限]
           [-jp1 プロダクト名]
           [-jobnet ジョブネット名]
           [-job ジョブ名]
           [-snmp SNMPソース]
           [-node 監視ノード名]
           [-alarm アラーム名]
           [-utextn 拡張テキストデータn]
           [-utimen 拡張時刻データn]
           [-ucoden 拡張コードデータn]
           [-uintn 拡張数値データn]
           [-uurinfon ユーザー/ロール種別n ユーザー/ロールIDn]
           [-m コードマッピングファイル名]
           [-f]
           [-mail]

実行権限

Administrators権限

格納先フォルダ

IM-SSパス¥bin¥

引数

-b プロセスワークボードID

案件を登録するプロセスワークボードのプロセスワークボードIDを,64バイト以下の半角英数字で指定します。

-r 登録者ID

案件の登録者となるユーザーのIDを,64バイト以下の半角英数字で指定します。

次の場合はエラーになります。

-cht 担当者種別

案件の担当者の種別として,「USER」または「ROLE」のどちらかを指定します。大文字,小文字は区別されません。

-ch 担当者ID

案件の担当者となるユーザーのID,またはロールのロールIDを64バイト以下の半角英数字と「_(下線)」で指定します。

-pi プロセスワークボード内通し番号

編集する案件のプロセスワークボード内通し番号を,数値で指定します。

jssitemeditコマンドでは,-piオプションまたは-evtオプションのどちらかを指定する必要があります。

両方指定した場合は,-piオプションに指定したプロセスワークボード内通し番号が検索キーとして使用されて,-evtオプションに指定したJP1/IM - Managerホスト名およびイベントDB内通し番号で案件が更新されます。

プロセスワークボード内通し番号の確認方法については,「2.2.2(1) 案件一覧」を参照してください。

-evt JP1/IM - Managerホスト名 イベントDB内通し番号

編集する案件のJP1イベントのJP1/IM-Managerのホスト名とイベントDB内通し番号を,0~2,147,483,647の十進数で指定します。

jssitemeditコマンドでは,-piオプションまたは-evtオプションのどちらかを指定する必要があります。

両方指定した場合は,-piオプションに指定したプロセスワークボード内通し番号が検索キーとして使用されて,-evtオプションに指定したJP1/IM - Managerホスト名およびイベントDB内通し番号で案件が更新されます。-evtオプションだけを指定した場合は,-evtオプションに指定したJP1/IM - Managerホスト名およびイベントDB内通し番号が検索キーとして使用されて,-evtオプションに指定したJP1/IM - Managerホスト名およびイベントDB内通し番号で案件が更新されます。また,evtオプションだけを指定した場合は,JP1/IM - Managerホスト名およびイベントDB内通し番号では案件が特定できなくて,エラーとなることがあります。

-st ステータス

案件に設定するステータスを指定します。デフォルトで指定できる値を次に示します。カスタマイズしている場合は-mオプションを指定できます。

注※
任意に設定できます。デフォルトは,「拡張ステータス01」~「拡張ステータス40」です。

-ctdate 完了日時

案件の完了日時を「YYYY/MM/DD hh:mm:ss」または「YYYY/MM/DD hh:mm」形式で指定します。完了日時には,1970/01/02 00:00:00~2036/12/31 23:59:59の値を指定できます。

-causc 要因コード

案件に設定する要因を指定します。デフォルトで指定できる値を次に示します。カスタマイズしている場合は-mオプションを指定できます。

-rsltc 結果コード

案件に設定する結果を指定します。デフォルトで指定できる値を次に示します。カスタマイズしている場合は-mオプションを指定できます。

-avodc 回避策種別コード

案件に設定する回避策種別を指定します。デフォルトで指定できる値を次に示します。カスタマイズしている場合は-mオプションを指定できます。

-soltc 解決区分コード

案件に設定する解決区分を指定します。デフォルトで指定できる値を次に示します。カスタマイズしている場合は-mオプションを指定できます。

-chsc 変更規模

案件に設定する変更規模を指定します。デフォルトで指定できる値を次に示します。カスタマイズしている場合は-mオプションを指定できます。

-rtyp リリースタイプ

案件に設定するリリースタイプを指定します。デフォルトで指定できる値を次に示します。カスタマイズしている場合は-mオプションを指定できます。

-phem 現象種別

案件に設定する現象種別を任意に指定します。デフォルトの選択肢はありません。案件フォームに合わせて,コードマッピングファイル(jp1imss_itemedit_codemap.conf)を作成してください。コードマッピングファイルについては,「11. 定義ファイル」の「コードマッピングファイル(jp1imss_itemedit_codemap.conf)」を参照してください。

-fail 問題個所とバージョン

案件に設定する問題個所とバージョンを1,024バイト以内の文字列で指定します。問題個所とバージョンには,制御文字(0x00~0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「‐」で始まる文字列は指定できません。

-solt 解決策

案件に設定する解決策を4,096バイト以内の文字列で指定します。解決策には,制御文字(0x00~0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「‐」で始まる文字列は指定できません。

-avod 回避策

案件に設定する回避策を4,096バイト以内の文字列で指定します。回避策には,制御文字(0x00~0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「‐」で始まる文字列は指定できません。

-rcaus 根本原因

案件に設定する根本原因を4,096バイト以内の文字列で指定します。根本原因には,制御文字(0x00~0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「‐」で始まる文字列は指定できません。

-s 重大度

案件に設定する重大度を指定します。デフォルトで指定できる値を次に示します。カスタマイズしている場合は-mオプションを指定できます。

-ipt 影響度

案件に設定する影響度を指定します。デフォルトで指定できる値を次に示します。カスタマイズしている場合は-mオプションを指定できます。

-pr 優先度

案件に設定する優先度を指定します。デフォルトで指定できる値を次に示します。カスタマイズしている場合は-mオプションを指定できます。

-prに値を指定しなかった場合は,案件の自動入力機能が有効になっていても,優先度は更新されません。

-srsn 重大度の理由

案件に設定する重大度の理由を512バイト以内の文字列で指定します。重大度の理由には,制御文字(0x00~0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「‐」で始まる文字列は指定できません。

-iptrsn 影響度の理由

案件に設定する影響度の理由を512バイト以内の文字列で指定します。影響度の理由には,制御文字(0x00~0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「‐」で始まる文字列は指定できません。

-prrsn 優先度の理由

案件に設定する優先度の理由を512バイト以内の文字列で指定します。優先度の理由には,制御文字(0x00~0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「‐」で始まる文字列は指定できません。

-itmc 案件種別

案件種別を指定します。デフォルトで指定できる値を次に示します。カスタマイズしている場合は-mオプションを指定できます。

-isuc 問題分野

案件の問題分野を指定します。デフォルトで指定できる値を次に示します。カスタマイズしている場合は-mオプションを指定できます。

-t タイトル

案件のタイトルを512バイト以内の文字列で指定します。案件のタイトルには,制御文字(0x00~0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「‐」で始まる文字列は指定できません。

-det 概要

案件に設定する概要を2,048バイト以内の文字列で指定します。概要には,制御文字(0x00~0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「‐」で始まる文字列は指定できません。

-sit 作業状況

案件に設定する作業状況を4,096バイト以内の文字列で指定します。作業状況には,制御文字(0x00~0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「‐」で始まる文字列は指定できません。

-ins 影響業務

案件に設定する影響業務を255バイト以内の文字列で指定します。影響業務には,制御文字(0x00~0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「‐」で始まる文字列は指定できません。

-cus 顧客名

案件に設定する顧客名を1,024バイト以内の文字列で指定します。顧客名には,制御文字(0x00~0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「‐」で始まる文字列は指定できません。

-reqp 問い合わせ者

案件に設定する問い合わせ者を255バイト以内の文字列で指定します。問い合わせ者には,制御文字(0x00~0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「‐」で始まる文字列は指定できません。

-shdl スケジュール/手順概要

案件に設定するスケジュールまたは手順概要を4,096バイト以内の文字列で指定します。スケジュール,手順概要には,制御文字(0x00~0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「‐」で始まる文字列は指定できません。

-eval 変更の影響評価

案件に設定する変更の影響評価を4,096バイト以内の文字列で指定します。変更の影響評価には,制御文字(0x00~0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「‐」で始まる文字列は指定できません。

-dlrst 審議結果

案件に設定する審議結果を2,048バイト以内の文字列で指定します。審議結果には,制御文字(0x00~0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「‐」で始まる文字列は指定できません。

-mesu 再発防止のための考察

案件に設定する再発防止のための考察を4,096バイト以内の文字列で指定します。再発防止のための考察には,制御文字(0x00~0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「‐」で始まる文字列は指定できません。

-free フリー記述欄

案件のフリー記述欄に設定する4,096バイト以内の文字列を指定します。フリー記述欄には,制御文字(0x00~0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「‐」で始まる文字列は指定できません。

-ecost 費用(予算)

案件に設定する費用(予算)を0~2,147,483,647の10進整数で指定します。

-acost 費用(実績)

案件に設定する費用(実績)を0~2,147,483,647の10進整数で指定します。

-acdate 発生日時

案件の発生日時を「YYYY/MM/DD hh:mm:ss」または「YYYY/MM/DD hh:mm」形式で指定します。発生日時には1970/01/02 00:00:00~2036/12/31 23:59:59の値を指定できます。

-stdate 開始日時

案件の開始日時を「YYYY/MM/DD hh:mm:ss」または「YYYY/MM/DD hh:mm」形式で指定します。開始日時には1970/01/02 00:00:00~2036/12/31 23:59:59の値を指定できます。

-deadline 作業期限

案件の作業期限を「YYYY/MM/DD hh:mm:ss」または「YYYY/MM/DD hh:mm」形式で指定します。作業期限には1970/01/02 00:00:00~2036/12/31 23:59:59の値を指定できます。-deadlineに値を指定しなかった場合は,案件の自動入力機能が有効になっていても,作業期限は更新されません。

-jp1 プロダクト名

JP1のプロダクト名を1,024バイト以内の文字列で指定します。JP1プロダクト名には,制御文字(0x00~0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「‐」で始まる文字列は指定できません。

-jobnet ジョブネット名

ジョブネットの名称を1,024バイト以内の文字列で指定します。ジョブネット名には,制御文字(0x00~0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「‐」で始まる文字列は指定できません。

-job ジョブ名

ジョブの名称を1,024バイト以内の文字列で指定します。ジョブ名には,制御文字(0x00~0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「‐」で始まる文字列は指定できません。

-snmp SNMPソース

SNMPソース名を1,024バイト以内の文字列で指定します。SNMPソースには,制御文字(0x00~0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「‐」で始まる文字列は指定できません。

-node 監視ノード名

監視ノード名を255バイト以内の文字列で指定します。監視ノード名には,制御文字(0x00~0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「‐」で始まる文字列は指定できません。

-alarm アラーム名

アラーム名を255バイト以内の文字列で指定します。アラーム名には,制御文字(0x00~0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「‐」で始まる文字列は指定できません。

-utextn 拡張テキストデータnn:1~20)

ユーザーがカスタマイズした文字列型の項目を,「"(ダブルクォーテーション)」で囲んで20個まで指定します。指定できる文字数は,nの値によって次のように変わります。

-utimen 拡張時刻データnn:1~5)

ユーザーがカスタマイズしたDATE型の項目を「YYYY/MM/DD hh:mm:ss」または「YYYY/MM/DD hh:mm」形式で5個まで指定します。拡張時刻データには1970/01/02 00:00:00~2036/12/31 23:59:59の値を指定できます。

-ucoden 拡張コードデータnn:1~5)

ユーザーがカスタマイズしたコード型の項目を,5個まで指定します。拡張コードデータを使用する場合は,必ずコードマッピングファイルを作成して定義します。作成したコードマッピングファイルは-mオプションで指定してください。コードマッピングファイルについては,「11. 定義ファイル」の「コードマッピングファイル(jp1imss_itemedit_codemap.conf)」を参照してください。

-uintn 拡張数値データnn:1~5)

ユーザーがカスタマイズした数値型の項目を,0~2,147,483,647の10進整数で5個まで指定します。

-uurinfon ユーザー/ロール種別n ユーザー/ロールIDnn:1~5)

ユーザーがカスタマイズしたユーザー/ロール型項目を,5個まで指定します。ユーザー/ロール種別として,「USER」または「ROLE」のどちらかを指定します。大文字,小文字は区別されません。ユーザー/ロールIDとして,ユーザー/ロール管理に登録されているIDを,64バイト以下の半角英数字と「_(アンダーバー)」で指定します。

-m コードマッピングファイル名

ユーザーが定義したコードマッピングファイルを使用する場合,コードマッピングファイル名を255バイト以下の文字列で指定します。ファイル名は絶対パス,または相対パスで指定できますが,相対パスで指定した場合も,絶対パスに変換したあとの文字列が255バイト以下になるように指定してください。コードマッピングファイルについては,「11. 定義ファイル」の「コードマッピングファイル(jp1imss_itemedit_codemap.conf)」を参照してください。

-f

案件がほかのユーザによって編集中の状態でも編集する場合に指定します。

編集者に指定したユーザがプロセスワークボード管理ロールに属している場合,または編集者に指定したユーザがプロセスワークボード管理者である場合は,このオプションを指定すると,編集中の案件を編集できます。

-mail

メール通知機能を使用する場合に指定します。

メール通知の実行結果は,ログファイル(jssmailnotification_info数字.log)を参照することで確認できます。数字にはログファイルの面数が入ります。詳細については,「11. 定義ファイル」の「ユーザーログ定義ファイル(jp1mailnotification.conf)」を参照してください。

戻り値

戻り値意味
0正常終了
1異常終了

案件の自動入力機能について

jssitemeditコマンドでは,案件の自動入力機能が有効な場合に,優先度と作業期限を自動で更新できます。

優先度は,次の三つの条件のどれかを満たす場合に自動で更新されます。

ただし,-prオプションを指定して値を指定していない場合は,以上の条件を満たしていても,優先度の更新は行われません。

作業期限は,次の二つの条件のどちらかを満たす場合に自動で更新されます。

ただし,-deadlineオプションを指定して値を指定していない場合,案件の自動入力機能が有効でも,作業期限は更新されません。

作業期限は,案件登録日時に各優先度の作業時間を足した時間です。

実行時の前提条件

注意事項

使用例

プロセスワークボードIDが「honsyasystem」の案件のうち,プロセスワークボード内通し番号が「00001」の案件のステータスを,「クローズ」に変更する場合の指定例を次に示します。

jssitemedit -b honsyasystem -pi 00001 -r user001 -cht USER -ch jp1admin -st クローズ