5.4.2 バージョンアップインストール時のセットアップ手順

バージョンアップインストール時のセットアップ手順について,バージョンアップ前のバージョンごとに説明します。

注意事項
  • バージョンアップインストールの前には,リカバリー用に案件管理DBのバックアップを取得してください。詳細については,「5.2.3 環境のバックアップ」を参照してください。
  • 対象システムを20個より多く使用したい場合,または案件を400,000件より多く登録したい場合,案件管理DBのサイズはLLサイズを使う必要があります。LLサイズ以外の指定をした場合,上記の条件を超えて運用するとエラーになることがあります。ただし,バージョンアップ時のセットアップでは,案件管理DBの内容を引き継いだ状態でサイズを変更することはできないため,次の手順でサイズを変更してください。
案件管理DBのサイズを拡張する手順
  1. セットアップ終了後,jssdbbackup.batコマンドを実行してバックアップを取得する。
    引数には-expandオプションを指定してください。
  2. jssdbinit.batコマンドを実行して案件管理DBのサイズを拡張する。
  3. 手順1で取得したバックアップを使って,jssdbrecovery.batコマンドを実行し,データをリカバリーする。
  • HTMLマニュアルを[ヘルプ]ボタンから参照できるよう設定している場合は,新しいバージョンのマニュアルを上書きする必要があります。上書きする手順については,「5.6 マニュアルの組み込み手順」を参照してください。
<この項の構成>
(1) JP1/IM - Service Support 09-00からJP1/IM - Service Support 09-50へのバージョンアップ
(2) JP1/IM - Service Support 08-51または08-50からJP1/IM - Service Support 09-50へのバージョンアップ
(3) JP1/IM - Service Support 08-11からJP1/IM - Service Support 09-50へのバージョンアップ
(4) JP1/IM - Service Support 08-10からJP1/IM - Service Support 09-50へのバージョンアップ

(1) JP1/IM - Service Support 09-00からJP1/IM - Service Support 09-50へのバージョンアップ

JP1/IM - Service Support 09-00から,JP1/IM - Service Support 09-50にバージョンアップした場合のセットアップ手順について次に示します。

  1. jsssetup.batコマンドを実行する。
    スタートメニューの[プログラム]-[JP1_Integrated Management - Service Support]-[JP1_IM-SSコマンドプロンプト]を起動して,jsssetup.batコマンドを実行し,JP1/IM - Service Supportをセットアップします。
    案件管理DBの内容を引き継いでセットアップするため,-vupオプションだけを指定してください。
    案件管理DBが格納されているドライブに,案件管理DBのサイズによって次の空き容量が必要です。
    案件管理DBのサイズ必要な空き容量
    S0.1ギガバイト
    M0.1ギガバイト
    L0.1ギガバイト
    LL0.6ギガバイト
    その他の引数は,運用に合わせて次のように指定してください。jsssetup.batコマンドの詳細については,「10. コマンド」の「jsssetup.bat(セットアップ)」を参照してください。
    メールで案件を登録したい場合
    メールで案件を登録したい場合は,-tオプションを指定してマスターシステムおよび一時受付プロセスワークボードを作成してください。なお,マスターシステムおよび一時受付プロセスワークボードは,セットアップ時以外にもjsscreatesysandpwbコマンドで作成できます。jsscreatesysandpwbコマンドの詳細については,「10. コマンド」の「jsscreatesysandpwb(マスターシステム・一時受付プロセスワークボード作成)」を参照してください。
  2. jsscollectdataコマンドを実行する。
    jsscollectdataコマンドを実行し,案件情報を集計するための環境を設定します。引数には-aオプションを指定してください。jsscollectdataコマンドの詳細については,「10. コマンド」の「jsscollectdata(案件情報集計)」を参照してください。
  3. jsschauthorityserverコマンドを実行する。
    LDAPサーバを認証サーバとする場合,jsschauthorityserverコマンドを実行し,認証サーバを切り替えてください。LDAPサーバを認証サーバとしない場合,この手順は不要です。
    jsschauthorityserverコマンドの詳細については,「10. コマンド」の「jsschauthorityserver(認証サーバ切り替え)」を参照してください。

(2) JP1/IM - Service Support 08-51または08-50からJP1/IM - Service Support 09-50へのバージョンアップ

JP1/IM - Service Support 08-51または08-50から,JP1/IM - Service Support 09-50にバージョンアップした場合のセットアップ手順について次に示します。

  1. jsssetup.batコマンドを実行する。
    スタートメニューの[プログラム]-[JP1_Integrated Management - Service Support]-[JP1_IM-SSコマンドプロンプト]を起動して,jsssetup.batコマンドを実行し,JP1/IM - Service Supportをセットアップします。
    案件管理DBの内容を引き継いでセットアップするため,-vupオプションだけを指定してください。
    案件管理DBが格納されているドライブに,案件管理DBのサイズによって次の空き容量が必要です。
    案件管理DBのサイズ必要な空き容量
    S0.1ギガバイト
    M0.1ギガバイト
    L0.1ギガバイト
    LL
    • 08-51の場合:0.6ギガバイト
    • 08-50の場合:LLサイズは存在しないため対象外
    その他の引数は,運用に合わせて次のように指定してください。jsssetup.batコマンドの詳細については,「10. コマンド」の「jsssetup.bat(セットアップ)」を参照してください。
    メールで案件を登録したい場合
    メールで案件を登録したい場合は,-tオプションを指定してマスターシステムおよび一時受付プロセスワークボードを作成してください。なお,マスターシステムおよび一時受付プロセスワークボードは,セットアップ時以外にもjsscreatesysandpwbコマンドで作成できます。jsscreatesysandpwbコマンドの詳細については,「10. コマンド」の「jsscreatesysandpwb(マスターシステム・一時受付プロセスワークボード作成)」を参照してください。
  2. jsscollectdataコマンドを実行する。
    jsscollectdataコマンドを実行し,案件情報を集計するための環境を設定します。引数には-aオプションを指定してください。jsscollectdataコマンドの詳細については,「10. コマンド」の「jsscollectdata(案件情報集計)」を参照してください。
  3. jsschauthorityserverコマンドを実行する。
    LDAPサーバを認証サーバとする場合,jsschauthorityserverコマンドを実行し,認証サーバを切り替えてください。LDAPサーバを認証サーバとしない場合,この手順は不要です。
    jsschauthorityserverコマンドの詳細については,「10. コマンド」の「jsschauthorityserver(認証サーバ切り替え)」を参照してください。

(3) JP1/IM - Service Support 08-11からJP1/IM - Service Support 09-50へのバージョンアップ

JP1/IM - Service Support 08-11から,JP1/IM - Service Support 09-50にバージョンアップした場合のセットアップ手順について次に示します。

  1. jsssetup.batコマンドを実行する。
    スタートメニューの[プログラム]-[JP1_Integrated Management - Service Support]-[JP1_IM-SSコマンドプロンプト]を起動して,jsssetup.batコマンドを実行し,JP1/IM - Service Supportをセットアップします。
    案件管理DBの内容を引き継いでセットアップするため,-vupオプションだけを指定してください。
    案件管理DBが格納されているドライブに,案件管理DBのサイズによって次の空き容量が必要です。
    案件管理DBのサイズ必要な空き容量
    S1.6ギガバイト
    M3.1ギガバイト
    L5.1ギガバイト
    LL08-11にLLサイズは存在しないため対象外
    その他の引数は,運用に合わせて次のように指定してください。jsssetup.batコマンドの詳細については,「10. コマンド」の「jsssetup.bat(セットアップ)」を参照してください。
    メールで案件を登録したい場合
    メールで案件を登録したい場合は,-tオプションを指定してマスターシステムおよび一時受付プロセスワークボードを作成してください。なお,マスターシステムおよび一時受付プロセスワークボードは,セットアップ時以外にもjsscreatesysandpwbコマンドで作成できます。jsscreatesysandpwbコマンドの詳細については,「10. コマンド」の「jsscreatesysandpwb(マスターシステム・一時受付プロセスワークボード作成)」を参照してください。
  2. jsscollectdataコマンドを実行する。
    jsscollectdataコマンドを実行し,案件情報を集計するための環境を設定します。引数には-aオプションを指定してください。jsscollectdataコマンドの詳細については,「10. コマンド」の「jsscollectdata(案件情報集計)」を参照してください。
  3. jsschauthorityserverコマンドを実行する。
    LDAPサーバを認証サーバとする場合,jsschauthorityserverコマンドを実行し,認証サーバを切り替えてください。LDAPサーバを認証サーバとしない場合,この手順は不要です。
    jsschauthorityserverコマンドの詳細については,「10. コマンド」の「jsschauthorityserver(認証サーバ切り替え)」を参照してください。

(4) JP1/IM - Service Support 08-10からJP1/IM - Service Support 09-50へのバージョンアップ

JP1/IM - Service Support 08-10から,JP1/IM - Service Support 09-50にバージョンアップした場合のセットアップ手順について次に示します。

  1. jsssetup.batコマンドを実行する。
    スタートメニューの[プログラム]-[JP1_Integrated Management - Service Support]-[JP1_IM-SSコマンドプロンプト]を起動して,jsssetup.batコマンドを実行し,JP1/IM - Service Supportをセットアップします。
    案件管理DBの内容を引き継いでセットアップするため,-sオプションおよび-vupオプションを指定してください。-sオプションで指定するDBのサイズは,JP1/IM - Service Support 08-10をセットアップしたときと同じか,それより大きいサイズを指定してください。
    案件管理DBが格納されているドライブに,案件管理DBのサイズによって次の空き容量が必要です。
    案件管理DBのサイズ必要な空き容量
    S2.1ギガバイト
    M5.1ギガバイト
    L12.1ギガバイト
    LL08-10にLLサイズは存在しないため対象外
    その他の引数は,運用に合わせて次のように指定してください。jsssetup.batコマンドの詳細については,「10. コマンド」の「jsssetup.bat(セットアップ)」を参照してください。
    メールで案件を登録したい場合
    マスターシステムおよび一時受付プロセスワークボードを作成する,-tオプションを指定してください。なお,マスターシステムおよび一時受付プロセスワークボードは,セットアップ時以外にもjsscreatesysandpwbコマンドで作成できます。jsscreatesysandpwbコマンドの詳細については,「10. コマンド」の「jsscreatesysandpwb(マスターシステム・一時受付プロセスワークボード作成)」を参照してください。
  2. jsscollectdataコマンドを実行する。
    jsscollectdataコマンドを実行し,案件情報を集計するための環境を設定します。引数には-aオプションを指定してください。jsscollectdataコマンドの詳細については,「10. コマンド」の「jsscollectdata(案件情報集計)」を参照してください。
  3. jsschauthorityserverコマンドを実行する。
    LDAPサーバを認証サーバとする場合,jsschauthorityserverコマンドを実行し,認証サーバを切り替えてください。LDAPサーバを認証サーバとしない場合,この手順は不要です。
    jsschauthorityserverコマンドの詳細については,「10. コマンド」の「jsschauthorityserver(認証サーバ切り替え)」を参照してください。
案件管理DBの内容を引き継いでセットアップする際,手順1でJP1/IM - Service Support 08-10をセットアップしたときより小さいDBサイズを指定してしまった場合
想定される案件数が格納できないおそれがあります。次の手順でサイズを変更してください。
  1. セットアップ終了後,jssdbbackup.batコマンドを実行してバックアップを取得する。
    引数には-expandオプションを指定してください。
  2. jssdbinit.batコマンドを実行して,案件管理DBのサイズを以前と同じか,それより大きいサイズに拡張する。
  3. 手順1で取得したバックアップを使って,jssdbrecovery.batコマンドを実行し,データをリカバリーする。