JP1/IM - Service Supportを新規でインストールした場合は,次の手順でセットアップします。
- jsssetupinfo.batコマンドを編集する。
案件管理DBの格納先や,JP1/IM - Service Supportで使用するポート番号を変更する場合は,jsssetupinfo.batコマンドを編集します。jsssetupinfo.batコマンドの格納先を次に示します。
IM-SSパス¥conf¥setup¥jsssetupinfo.bat
jsssetupinfo.batコマンドのファイル形式を次に示します。
![[図データ]](figure/zu050200.gif)
jsssetupinfo.batコマンドでは,次の内容を編集できます。「項目」に示す値以外を変更すると,エラーになります。
表5-1 jsssetupinfo.batコマンドで編集できる内容
項目 | 説明 | デフォルト値 |
---|
IMSSDBDIR | 案件管理DBの格納先フォルダ名※1 | IM-SSパス¥db |
IMSSDBPORT | 案件管理DBサーバとの通信用のポート番号※2 | 24400 |
IMSSHTTPPORT | WWWサーバ,およびWWWブラウザーとの通信用のポート番号※2 | 24401 |
IMSSWEBCONPORT | WWWコンテナサーバとWWWサーバの連携用のポート番号※2 | 24402 |
IMSSWEBSHUPORT | WWWコンテナサーバとの通信をシャットダウンするときに使用するポート番号※2 | 24403 |
IMSSWEBHTTPPORT | システム設定用のWWWサーバとの通信用ポート番号※2 | 24404 |
- 注※1
- 案件管理DBの格納先フォルダ名を指定するときは,次の点に注意してください。
- ・133バイト以内の絶対パスで指定してください。
- ・OSで使用できる文字を指定してください。
- ・使用できる文字は,半角英数字,「_(下線)」,「¥(円記号)」,「()(丸括弧)」,「.(ピリオド)」および半角空白です。
- ・フォルダ名の末尾に「¥(円記号)」は指定しないでください。
- ・フォルダ名の前後に半角空白およびタブを使用しないでください。
- ・ネットワークドライブは指定できません。
- ・存在しないフォルダ名を指定した場合は,jsssetup.batコマンドの実行時に作成されます。
- ・「D:¥」のように,ハードドライブの直下を指定しないでください。
- 注※2
- IMSSDBPORTには,半角の10進数文字で5001~65535を設定できます。IMSSHTTPPORT,IMSSWEBCONPORT,IMSSWEBSHUPORT,IMSSWEBHTTPPORTには,半角の10進数文字で1~65535を設定できます。ただし,次の点に注意してください。
- ・それぞれのポート番号が重複しないようにしてください。
- ・他製品が使用しているポート番号と重複しないようにしてください。
- ・設定したポート番号の前後に半角空白およびタブを使用しないでください。
- 参考
- jsssetupinfo.batコマンドでは,モデルファイル(IM-SSパス¥conf¥setup¥jsssetupinfo.bat.model)を提供しています。モデルファイルはjsssetupinfo.batコマンドの内容をリセットする場合に利用してください。jsssetupinfo.batコマンドを削除し,モデルファイルをコピー,リネームすることでjsssetupinfo.batコマンドとして使用できます。
- jsssetup.batコマンドを実行する。
スタートメニューの[プログラム]-[JP1_Integrated Management - Service Support]-[JP1_IM-SSコマンドプロンプト]を起動して,jsssetup.batコマンドを実行し,JP1/IM - Service Supportをセットアップします。引数には-sオプションを指定してください。
その他の引数は,運用に合わせて次のように指定してください。jsssetup.batコマンドの詳細については,「10. コマンド」の「jsssetup.bat(セットアップ)」を参照してください。
- 対象システムを20個より多く使用したい場合,または案件を400,000件より多く登録したい場合,案件管理DBのサイズはLLサイズを指定してください。LLサイズ以外の指定をした場合,上記の条件を超えるとエラーになることがあります。
- メールで案件を登録したい場合は,マスターシステムおよび一時受付プロセスワークボードを作成する,-tオプションを指定してください。なお,マスターシステムおよび一時受付プロセスワークボードは,セットアップ時以外にもマスターシステム・一時受付プロセスワークボード作成コマンドで作成できます。詳細については,「10. コマンド」の「jsscreatesysandpwb(マスターシステム・一時受付プロセスワークボード作成)」を参照してください。
- Windows Server 2008を使用している場合の注意事項
- ユーザーアカウント制御機能が有効で,Administrator以外のAdministrators権限を持つユーザーの場合,管理者として実行する設定に変更してから,コマンドを実行してください。管理者として実行する設定への変更については,「10. コマンド」の「コマンド一覧」を参照してください。
- ODBCデータソースを設定する。
JP1/IM - Service Supportと案件管理DBを接続するために,ODBCデータソースを設定します。
[コントロールパネル]-[管理ツール]-[データソース(ODBC)]を選択して,ODBC データソースアドミニストレータを起動します。
OSが64ビット版のWindows Server 2008またはWindows Server 2003(x64)の場合は,次のファイルを実行して起動します。
システムドライブ:¥WINDOWS¥SysWOW64¥odbcad32.exe
[システムDSN]タブを開いて,システムデータソースに「HiRDB ODBC3.0 Driver」を追加し,次の情報を設定します。
設定項目 | 設定内容 |
---|
DSN | jp1imss |
PDHOST(HOST name) | - |
PDNAMEPORT(HiRDB port number) | - |
HiRDB Client environment definition file name(absolute path name) | IM-SSパス¥dbms¥db¥CONF¥emb¥HiRDB.ini |
- (凡例)
- -:指定しない
[OK]ボタンをクリックすると,データソースが登録されます。
- 案件管理DBの環境変数グループを設定する。
HiRDBクライアント環境変数登録ツールを使用して,JP1/IM - Service Supportの画面およびコマンドで使用する,案件管理DBのクライアント環境変数グループを設定します。
IM-SSパス¥dbms¥db¥CLIENT¥UTL¥pdcltadm.exeを実行して,HiRDBクライアント環境変数登録ツールを起動します。
なお,Windows Server 2008でユーザーアカウント制御機能が有効,かつAdministrator以外のAdministrators権限を持つユーザーが操作する場合は,pdcltadm.exeを右クリックして表示されるプロパティから,[管理者として実行]を選択して実行してください。
ラジオボタンで[システムグループ]を選択したあと[追加]ボタンをクリックすると,[HiRDBクライアント環境変数セットアップ]ダイアログボックスが表示されるので,次の情報を設定します。なお,次の設定項目のうち,PDCLTCNVMODE,PDBLKF,PDLOCKSKIP,およびPDIPCは,「その他の環境変数」のコンボボックスから選択するか,または直接入力してください。
設定項目 | 設定内容 |
---|
グループ名 | IMSS_ENV_GROUP |
PDCLTPATH | IM-SSパス¥log |
PDHOST | JP1/IM - Service Supportのインストールホスト名 |
ユーザID | - |
パスワード | - |
PDNAMEPORT | 案件管理DBのポート番号 (デフォルトは24400) |
PDSQLTRACE | - |
PDSWAITTIME | - |
PDCWAITTIME | 180 |
PDSWATCHTIME | 0 |
PDCLTCNVMODE | NOUSE |
PDBLKF | 80 |
PDLOCKSKIP | YES |
PDIPC | MEMORY |
- (凡例)
- -:指定しない
[OK]ボタンをクリックすると,[HiRDBクライアント環境変数セットアップ]ダイアログボックスに,環境変数グループ名「IMSS_ENV_GROUP」が表示されます。
- 注意事項
- [HiRDBクライアント環境変数セットアップ]ダイアログボックスの[テスト]ボタンをクリックすると,エラーが表示されますので,クリックしないでください。
- ラジオボタンで[ユーザグループ]を選択して設定を行っても,設定内容は反映されません。ラジオボタンで[システムグループ]を選択して設定してください。
- jsschauthorityserverコマンドを実行する。
LDAPサーバを認証サーバとする場合,jsschauthorityserverコマンドを実行し,認証サーバを切り替えてください。LDAPサーバを認証サーバとしない場合,この手順は不要です。
jsschauthorityserverコマンドの詳細については,「10. コマンド」の「jsschauthorityserver(認証サーバ切り替え)」を参照してください。
メイン画面の[ヘルプ]ボタンからHTMLマニュアルを表示させたい場合は,JP1/IM - Service Supportにマニュアルを組み込む必要があります。組み込みの手順については,「5.6 マニュアルの組み込み手順」を参照してください。