13.2.2 統合トレースログ

統合トレースログとは,各プログラムが出力するトレース情報を,統合トレース機能(HNTRLib2)を通じて,一つの出力先ファイルにまとめて採取するログ情報のことです。共通メッセージログより詳しい内容のメッセージが出力されます。

統合トレースログのデフォルトの出力先は次のとおりです。

システムドライブ:¥Program Files¥Hitachi¥HNTRLib2¥spool¥hntr2{1|2|3|4}.log

統合トレースログファイルは,任意のテキストエディターで参照できます。統合トレースログの出力例を次に示します。

図13-1 統合トレースログファイルの出力例

[図データ]

統合トレースログファイルに出力されるヘッダー情報と出力項目の説明を表13-1および表13-2に示します。

表13-1 統合トレースログファイルのヘッダー情報

ヘッダー情報説明
OS情報統合トレース機能が起動しているOSの情報が出力される。
ホスト名統合トレース機能が起動しているホスト名が出力される。
タイムゾーンOSのタイムゾーンが出力される。
統合トレースログ機能起動時刻統合トレース機能を起動した時刻が出力される。

表13-2 統合トレースログファイルの出力項目

出力項目説明
番号(4けた)トレースレコードの通番。
番号はログを出力したプロセスごとに採番される。
日付(10バイト)トレースの取得日付:yyyy/mm/dd(年/月/日)。
時刻(12バイト)トレースの取得時刻(ローカル時刻):hh:mm:ss.sss(時:分:秒.ミリ秒)。
AP名アプリケーションを識別するための名称(アプリケーション識別名)。
JP1/IM - Service Supportで出力されるAP名はjss_service。
pidプロセスID。OSが付けるプロセスID。
tidスレッドID。スレッドを識別するためのID。
メッセージIDメッセージの出力形式で説明したメッセージID。この製品で使用するメッセージID。
メッセージテキスト統合トレースログに出力されるメッセージのテキスト。この製品から出力されるメッセージテキスト。