2.17 コマンドを使った案件管理DBの情報の更新

JP1/IM - Service Supportを使ってユーザーが構築した対象システム,プロセスの情報や,登録,更新した案件情報など,ユーザーがJP1/IM - Service Supportを利用するために作成,定義した情報のすべてが案件管理DBで管理されます。

通常は,WWWブラウザーからの操作によって案件管理DB内の情報を更新しますが,コマンドを使って情報を更新することもできます。

また,案件管理DBのサイズ調整やバックアップ,リカバリーなど,案件管理DBのメンテナンスを実施する場合にもコマンドを使用します。

コマンドを使って案件管理DBの情報を更新する機能の概要を次の図に示します。

図2-32 コマンドを使って案件管理DBの情報を更新する機能の概要

[図データ]

JP1/IM - Service Supportが案件管理DBの情報を更新するために用意しているコマンドを次の表に示します。

表2-42 案件管理DBの情報を更新するためのコマンド

コマンドの種類コマンド名説明
セットアップjsssetup.bat※1案件管理DBをセットアップする。
jssunsetup.bat※1案件管理DBをアンセットアップする。
jsshasetup.bat※1クラスタ環境用に案件管理DBをセットアップする。
jsshaunsetup.bat※1クラスタ環境用に案件管理DBをアンセットアップする。
jsschauthorityserverJP1/IM - Service Supportで使用する認証サーバを切り替える。
案件フォーム定義jssformdef各作業プロセスの案件の入力項目をユーザーの運用に合わせてカスタマイズする場合に使用する。
jssformcustomizer案件フォームをGUIで編集する場合に使用する。
情報の追加,編集および出力jssitemlist案件を一覧で出力する。
jssitemhistory案件の履歴を出力する。
jssinformperiod案件の作業期限をチェックして,作業期限が近づいていれば担当者にメールで通知する。
jssinformleave案件の処理状況をチェックして,滞留していると見なされたら担当者にメールで通知する。
jssitemedit案件を編集する。
jssitementry案件を登録する。
jssitementrybymailメールによって案件を登録する。
jssitemimport案件を一括登録する。
jssuserimportユーザー情報を一括登録する。
案件の集計jsscollectdata案件の集計データを案件管理DBに登録,または更新する。
メンテナンスjssitemdeletion案件を一括で削除待ち状態にする。※2
jssrev案件の削除待ち状態を一括で解除する。
jssdelrec画面操作やjssitemdeletionコマンドで削除待ち状態とした案件情報,画面操作で削除待ち状態とした対象システムやプロセスワークボードを,案件管理DBから完全に削除※2する。
jssdbinit.bat※1案件管理DBを初期化する。
jssdbrorg.bat※1案件管理DBを再編成する。
jssdbreclaim.bat※1案件管理DBの空き領域を解放する。
jssdbbackup.bat※1案件管理DBをバックアップする。
jssdbrecovery.bat※1バックアップデータを案件管理DBにリカバリーする。
jsshadbinit.bat※1クラスタ環境用の共有ディスクにある案件管理DBを初期化する。
jsscreatesysandpwbマスターシステムと一時受付プロセスワークボードを作成する。
注※1
JP1/IM - Service Supportが用意する「JP1_IM-SS コマンド プロンプト」から実行する必要があります。
注※2
画面上での削除操作は,画面に表示される情報を非表示にしたり,画面での操作を制限したりするためのものです。また,jssitemdeletionコマンドは,複数の案件を一括で削除待ち状態にするコマンドです。削除待ち状態となった情報は,案件管理DBには残ったままとなっています。案件管理DBから該当する情報を完全に削除するには,jssdelrecコマンドを実行する必要があります。

各コマンドの詳細については,「10. コマンド」を参照してください。なお,コマンドの中には,JP1/IM - Service Supportのサービスを一部停止してから実行する必要があるものがあります。これについては,「10. コマンド」の「コマンド実行時のサービスの状態」を参照してください。