JP1/IM - Managerが監視しているシステムに合わせてJP1/IM - MOの適用先システムと発行元を定義している場合に,JP1/IM - Managerが監視しているシステムの構成の変更に合わせて効率よく定義を変更するための操作を説明します。
なお,IM構成管理情報をインポート・エクスポートする手順については,「9.11.2(1) IM構成管理情報を利用して定義する」を参照してください。
(1) 監視対象のホストを追加した場合
JP1/IM - Managerの監視ホストを追加した場合について説明します。
図11-1 JP1/IM - Managerの監視ホストを追加したときの定義のイメージ
図の場合は,JP1/IM - Managerの監視対象ホストとして,「営業3課マネージャー」とその配下の「エージェントD」を追加しています。システム構成変更後にIM構成管理情報をエクスポートして,JP1/IM - MOにインポートすると,JP1/IM - MOの適用先システムに「営業3課マネージャー」と「エージェントD」が追加されます。
なお,システム構成定義ファイルを編集した場合も同様の定義ができます。
(2) 監視対象ホスト(発行元)を移動した場合
拠点マネージャー配下の監視対象ホストを同一システム内の拠点マネージャーの配下に移動した場合の手順を説明します。
図11-2 拠点マネージャー配下の監視対象ホストを同一システム内の拠点マネージャーの配下に移動したときの定義のイメージ
図の場合は,「営業1課マネージャー」配下の「エージェントB」が「営業2課マネージャー」の配下に移動しています。システム構成変更後にIM構成管理情報をエクスポートして,JP1/IM - MOにインポートすると,「営業1課マネージャー」配下の「エージェントB」が「営業2課マネージャー」の配下に移動します。
なお,システム構成定義ファイルを編集した場合も同様の定義ができます。
(3) 拠点マネージャー名または監視対象ホスト名を変更した場合
JP1/IM - Managerが管理しているIM構成管理情報上で拠点マネージャー(営業1課マネージャーなど)や,監視対象ホスト(エージェントBなど)の名称を変更した場合の手順を説明します。
図11-3 拠点マネージャー名を変更したときのイメージ
図の場合は,「営業1課マネージャー」を「第一営業部マネージャー」に名称を変更しています。システム構成変更後にIM構成管理情報をエクスポートして,JP1/IM - MOにインポートすると,適用先システム名が変更されたとは見なされず,営業1課エージェントが削除されて,新しく第一営業部マネージャーの定義が追加されたものとして定義されます。そのため,「営業1課マネージャー」配下の「エージェントA」および「エージェントB」が新しく作成された「第一営業部マネージャー」の配下に移動します。
ただし,古い定義である「営業1課マネージャー」および「営業1課エージェント」が残っています。古い定義が不要な場合は,システム構成定義ファイルをエクスポートして古い定義を削除して再度インポートしてください。
次に監視対象ホスト名を変更したときの定義について説明します。
図11-4 監視対象ホスト名を変更したときのイメージ
図の場合は,「エージェントB」の名称を「エージェントD」に変更しています。システム構成変更後にIM構成管理情報をエクスポートして,JP1/IM - MOにインポートすると,「営業1課マネージャー」配下に「エージェントD」が追加されます。
また,古い定義名である「エージェントB」も残っています。古い定義が不要な場合は,システム構成定義ファイルをエクスポートして古い定義を削除して再度インポートしてください。
「エージェントB」の名称を「エージェントD」に変更したい場合は,システム構成定義ファイルをエクスポートして定義を変更し,更新モードでインポートしてください。追加モードでインポートした場合は,IM構成管理情報をインポートした場合と同様に定義されます。
(4) JP1/IM - Managerのシステムに大規模な変更が生じた場合
古い定義をいったん削除して,IM構成管理情報をインポートして,定義を再作成してください。
(5) 注意事項
運用開始後のJP1/IM - Managerが監視しているシステムの構成変更に対応するときの注意事項を次に示します。