12.4 [基本フォーマット定義]ダイアログ
[基本フォーマット定義]ダイアログでは,選択したイベントソースのイベントソース識別子および基本フォーマットを定義します。
[基本フォーマット定義]ダイアログには[メッセージ分割]タブと[フィールド設定]タブがあります。
- <この節の構成>
- (1) [メッセージ分割]タブ
- (2) [フィールド設定]タブ
(1) [メッセージ分割]タブ
メッセージを要素ごとに分割します。
[基本フォーマット定義]ダイアログの[メッセージ分割]タブを次に示します。
図12-9 [基本フォーマット定義]ダイアログ([メッセージ分割]タブ選択時)の例
![[図データ]](figure/zu120060.gif)
表示項目を次に示します。
- 「イベントソース名」
- 定義しているイベントソース名が表示されます。
- 「JP1イベント種別」
- 定義しているイベントソースのJP1イベント種別を選択します。
- [ログファイルトラップ]
- ログファイルに出力されたログをJP1イベントに変換したイベントの場合に選択します。
- [イベントログトラップ]
- Windowsイベントログに出力されたイベントをJP1イベントに変換したイベントの場合に選択します。
- [SNMPトラップ]
- SNMPトラップをJP1イベントに変換したイベントの場合に選択します。
- [直接発行イベント]
- JP1シリーズの各プログラムが発行したイベントまたはユーザーがJP1発行コマンドもしくは関数を使って発行したイベントの場合に選択します。
- [識別子]
- ログファイルトラップでイベントソースを特定するための識別子を選択します。この項目は,JP1イベント種別が[ログファイルトラップ]で,jmoedbsetupコマンドで-proオプションを指定して,プログラム名指定を有効にしている場合だけ活性化されます。プログラム名指定を有効にする手順については「4.4.2 イベントソースにプログラム名を指定する場合のセットアップ手順」を参照してください。
- [プログラム名]
イベントソースを特定するための識別子として,JP1/Baseのログファイルトラップを起動するときに-pオプションで指定する「ログデータ出力元プログラム名」を使用します。
- [オブジェクト名]
イベントソースを特定するための識別子として,JP1/Baseのログファイルトラップを起動するときに指定する「ログファイル名」を使用します。
- 「プロダクト名」
- イベントソースを特定するためJP1イベントのプロダクト名を255バイト以内の文字列で指定します。大文字と小文字は区別されます。
- この項目は,JP1イベント種別が[イベントログトラップ]または[直接発行イベント]の場合だけ活性化されます。
- 「プログラム名」
- JP1/Baseのログファイルトラップを起動するときに-pオプションで指定する「ログデータ出力元プログラム名」を255バイト以内の文字列で指定します。大文字と小文字は区別されます。
- この項目は,JP1イベント種別が[ログファイルトラップ]で識別子が「プログラム名」の場合だけ活性化されます。
- 「オブジェクト名」
- イベントソースを特定するためJP1イベントのオブジェクト名を255バイト以内の文字列で指定します。大文字と小文字は区別されません。
- この項目は,JP1イベント種別が[ログファイルトラップ]で識別子が「オブジェクト名」の場合だけ活性化されます。
- 「基本フォーマット」
- 定義しているイベントソースのメッセージの基本フォーマットを定義します。
- [選択]ボタン
- テンプレート定義または別のイベントソースから定義済みの基本フォーマットをコピーする場合にクリックします。
- クリックすると,[基本フォーマット選択]ダイアログが表示されます。
- 「先頭区切」
- デフォルトは空白です。メッセージテキストの前に,区切り情報が必要な場合に32バイト以内の文字列で指定します。
- 「行番号」
- 要素の行番号が表示されます。
- 「種別」
- 区切り情報によってメッセージを分割する要素の種別を選択します。
項目 | 意味 |
---|
空白 | 未選択の状態です。 |
メッセージテキスト | メッセージ本文です。 |
メッセージID | メッセージIDです。 |
日時 | 日付(年/月/日)と時刻(時/分/秒)を合わせた情報です。 |
日付 | 日付(年/月/日)だけの情報です。 |
年 | 年だけの情報です。 |
月 | 月だけの情報です。 |
日 | 日だけの情報です。 |
曜日 | 曜日だけの情報です。 |
時刻 | 時刻(時/分/秒)だけの情報です。 |
時 | 時だけの情報です。 |
分 | 分だけの情報です。 |
秒 | 秒だけの情報です。 |
情報フィールド1~15 | 日付情報,メッセージID,メッセージテキスト以外の情報です。 |
ユーザー定義情報フィールド1~15 | ユーザーが任意に名前を付けられる情報フィールドです。日付情報,メッセージID,メッセージテキスト以外の情報です。 |
- 「形式」
- 区切り情報によってメッセージを分割する要素の形式を選択します。「種別」で選択した要素によって選択できる形式が異なります。選択できる形式を次に示します。
種別 | 選択できる形式 |
---|
- | 空白(未選択の状態) |
メッセージテキスト | 文字列 |
メッセージID | 文字列 |
日時 | YYYY/MM/DD hh:mm:ss |
YYYY-MM-DD hh:mm:ss |
1970/01/01からの経過秒数 |
日付 | YYYY/MM/DD |
YYYY-MM-DD |
YY/MM/DD |
DD/MMM/YYYY |
時刻 | hh:mm:ss |
hh:mm:ss.sss |
hh:mm:ss.ssssss |
曜日 | DDD(英字3文字) |
漢字1文字 |
年 | YYYY |
YY |
月 | MM |
MMM(英字3文字) |
日 | DD |
時 | hh |
分 | mm |
秒 | ss |
ss.sss |
ss.ssssss |
情報フィールド1~15 | 文字列 |
ユーザー定義情報フィールド1~15 | 文字列 |
- 「後区切」
- メッセージを分割する際に,要素と要素の間,またはメッセージの終端の区切り情報を32バイト以内の文字列で指定します。
- 「プレビュー」
- 「サンプルメッセージ」から選択したメッセージを要素単位に分割した内容が表示されます。
- [プレビュー]ボタン
- 「サンプルメッセージ」でサンプルメッセージを選択した状態でクリックすると,選択したサンプルメッセージを設定している「基本フォーマット」に従って分割した文字列を「プレビュー」に表示します。
- [ユーザー定義情報フィールド]ボタン
- ユーザー定義情報フィールド名を確認または変更する場合にクリックします。クリックすると,[ユーザー定義情報フィールド一覧]ダイアログが表示されます。
- [行挿入]ボタン
- 選択した位置に要素を挿入します。
- [行削除]ボタン
- 選択した位置の要素を削除します。
- 「サンプルメッセージ」
- イベントソースに定義されている(学習機能によって学習した,または[サンプルメッセージ追加]ダイアログによって追加した)サンプルメッセージの一覧が表示されます。
- [追加]ボタン
- サンプルメッセージを追加します。
- クリックすると[サンプルメッセージ追加]ダイアログが表示されます。
- [削除]ボタン
- 選択したサンプルメッセージを削除します。
- [メッセージ識別子]ボタン
- メッセージ識別子を選択する場合にクリックします。
- クリックすると,[メッセージ識別子選択]ダイアログが表示されます。
(2) [フィールド設定]タブ
JP1イベントの属性値または固定値を埋め込む定義をします。フィールドは最大15件定義できます。
[基本フォーマット定義]ダイアログの[フィールド設定]タブを次に示します。
図12-10 [基本フォーマット定義]ダイアログ([フィールド設定]タブ選択時)の例
![[図データ]](figure/zu120061.gif)
表示項目を次に示します。
- 「行番号」
- 要素の行番号が表示されます。
- 「種別」
- JP1イベント属性値,または固定値から設定するフィールドの種別を選択します。
- 選択できる項目を次に示します。
- メッセージID
- 日時
- 情報フィールド1~15
- ユーザー定義情報フィールド1~15
- 「形式」
- JP1イベントの属性値から,設定するフィールドの形式を選択します。
- 選択できるフィールドの形式を次の表に示します。
種別 | 選択できる形式 |
---|
- | 空白(未選択の状態) |
日時 | 1970/01/01からの経過秒数 |
情報フィールド1~15 | 文字列 |
ユーザー定義情報フィールド1~15 | 文字列 |
- 「取得元種別」
- 変換後メッセージに埋め込む情報の取得元を選択します。
- 選択できる取得元種別を次に示します。
取得元種別 | 説明 |
---|
基本属性 | JP1/IM - MOで変換する前のJP1イベントの基本属性の値を変換後メッセージに埋め込む場合に選択します。 |
拡張属性(共通情報) | JP1/IM - MOで変換する前のJP1イベントの拡張属性(共通情報)の値を変換後メッセージに埋め込む場合に選択します。 |
拡張属性(直接入力) | JP1/IM - MOで変換する前のJP1イベントの拡張属性(固有情報)の値を変換後メッセージに埋め込む場合に選択します。 |
JP1/IM - MO固有情報 | JP1/IM - MOで変換したあとのJP1イベントのJP1イベント属性に設定する値を,変換後のメッセージに埋め込む場合に選択します。 |
固定値 | イベントソースごとの固定値を変換後のメッセージに埋め込む場合に選択します。 |
- 「取得情報」
- JP1/IM - MOで変換したJP1イベントのメッセージ属性に埋め込む情報を,選択または入力します。取得情報を次の表に示します。
取得元種別 | 取得情報 |
---|
基本属性 | イベントDB内の通し番号 |
イベントID |
登録要因 |
発行元プロセスID |
登録時刻 |
到着時刻 |
発行元ユーザーID |
発行元グループID |
発行元ユーザー名 |
発行元グループ名 |
発行元イベントサーバ名 |
送信先イベントサーバ名 |
発行元IPアドレス |
送信先IPアドレス |
発行元別通し番号 |
コードセット |
詳細情報 |
拡張属性(共通情報) | 重大度 |
ユーザー名 |
プロダクト名 |
オブジェクトタイプ |
オブジェクト名 |
登録名タイプ |
登録名 |
オブジェクトID |
事象種別 |
開始時刻 |
終了時刻 |
終了コード |
拡張属性(直接入力) | JP1イベントの拡張属性名を32バイト以内の文字列で入力します。 |
JP1/IM - MO固有情報 | イベント発行元情報 |
適用先システム名 |
イベント発行元名 |
固定値 | 任意の文字列を入力します。 |
- [ユーザー定義情報フィールド]ボタン
- ユーザー定義情報フィールド名を確認または変更する場合にクリックします。クリックすると,[ユーザー定義情報フィールド一覧]ダイアログが表示されます。
- [行挿入]ボタン
- 選択した位置に要素を挿入します。
- [行削除]ボタン
- 選択した位置の要素を削除します。
- 注意事項
- 09-10以降のバージョンのJP1/IM - MO Assistantから09-10より前のJP1/IM - MOに接続している場合,[フィールド設定]タブおよび[ユーザー定義情報フィールド]ボタンは非活性になります。