11.5.2 運用開始後にデータベースの容量を大きくする
運用中に定義件数の上限に達してしまったり,JP1/IM - Managerの監視対象ホストの大幅な増加が見込まれたりする場合には,データベースの容量を増やす必要があります。
- 注意事項
- データベースの容量は小さくできません。ディスクの所要量に余裕がない場合は,まず小さい容量での運用をお勧めします。
- データベースの容量がLLサイズ(最大)の場合は,容量を増やせません。次のどちらかの方法で対処してください。
・JP1/IM - Managerが階層化されている場合は,拠点マネージャーごとにJP1/IM - MOを導入することを検討してください。
・イベントソースの定義が上限に達した場合は,一つのログファイルが複数存在するなど,まとめて定義できるログファイルがないかどうか検討してください。
データベースの容量を増やす手順を次に示します。
- データベース容量を見積もる。
JP1/IM - MOの運用に必要な定義の件数を見積もります。詳細な見積もり方法については,「3.5.1 データベースの容量の検討」を参照してください。
- jmoedbgetinfコマンドを実行して,運用中のデータベースの容量が変更後のデータベース容量より小さいことを確認する。
クラスタシステムの場合は,実行系でだけコマンドを実行してください。jmoedbgetinfコマンドの詳細については,「13. コマンド jmoedbgetinf」を参照してください。
- JP1/IM - MOのホストで次に示すサービスを停止する。
- JP1/IM - Message Optimizerサービス
- JP1/IM - Message Optimizer Assistantサービス
サービスの停止方法については,「6.2.3 JP1/IM - MOの終了」を参照してください。クラスタシステムの場合については,「6.3.3 JP1/IM - MOの終了」を参照してください。
- jmoedbbackupコマンドを次のように実行してデータベースのバックアップを取得する。
jmoedbbackup -b バックアップフォルダ出力先
クラスタシステムの場合は,実行系でだけコマンドを実行してください。
バックアップフォルダは「バックアップフォルダ出力先¥BACK_YYYYMMDDhhmmss」という名称で作成されます。
データベースのをバックアップする操作の詳細については,「11.2.1 データベースのバックアップ」を参照してください。
- jmoedbsetupコマンドを次のように実行する。
jmoedbsetup -u -s 指定したいデータベースのサイズ
クラスタシステムの場合は,実行系および待機系でコマンドを実行してください。コマンドを実行すると,再セットアップを確認するメッセージが出力されます。「Y」または「y」を指定して再セットアップしてください。
jmoedbsetupコマンドの詳細については,「13. コマンド jmoedbsetup」を参照してください。
- jmoedbrstrコマンドを次のように実行して,手順4でバックアップを取得したデータベースをリストアする。
jmoedbrstr -b バックアップフォルダ出力先¥BACK_YYYYMMDDhhmmss
クラスタシステムの場合は,実行系でだけコマンドを実行してください。
jmoedbrstrコマンドの詳細については,「13. コマンド jmoedbrstr」を参照してください。
- 手順3で停止したサービスを起動する。