JP1/Integrated Management - Rule Operation 構築・運用ガイド
JP1/IM - RLを運用するために,JP1/Baseで必要なセットアップ項目を説明します。設定方法の詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
- <この項の構成>
- (1) 認証サーバの指定
- (2) JP1ユーザーの登録
- (3) JP1ユーザーの操作権限の設定
- (4) ユーザーマッピング
- (5) OSユーザーのプロファイルを読み込む設定
- (6) サービスの起動順序の設定
- (7) イベントサービスの設定
(1) 認証サーバの指定
使用する認証サーバのホスト名を指定します。この設定は,認証サーバ,JP1/IM - RLホストで必要です。なお,JP1/IM - RLが連携するJP1/IM - Managerと同じ認証サーバを指定してください。
- 認証サーバを指定する。
[認証サーバ]ページの[認証サーバの検索順序]で指定します。
(2) JP1ユーザーの登録
JP1/IM - RLを使用するJP1ユーザーを登録します。この設定は,認証サーバ,およびJP1/IM - RLホストで必要です。
- JP1ユーザーを登録する。
[認証サーバ]ページの[JP1ユーザー]で行います。JP1ユーザー名とパスワードを登録します。
(3) JP1ユーザーの操作権限の設定
JP1/IM - RLを使用するJP1ユーザーに操作権限を設定します。この設定は,認証サーバ,およびJP1/IM - RLホストで必要です。
- JP1ユーザーに操作権限を設定する。
[認証サーバ]ページの[JP1資源グループ別権限レベル]で,JP1ユーザーの操作権限を設定します。JP1/IM - RLの操作権限については,「付録E 操作権限一覧」を参照してください。
(4) ユーザーマッピング
JP1ユーザーとOSユーザーをマッピングします。この設定は,JP1/IM - RLホスト,およびコマンドの実行を含むルールの実行先ホストで必要です。
JP1/IM - RLホストでは,JP1/IM - Managerの自動アクションに指定した実行ユーザーと,JP1/IM - RLホストのOSユーザーをマッピングします。
ルールの実行先ホストでは,コマンド実行ルールエレメントや対処(コマンド)ルールエレメントで定義したコマンドの実行ユーザーと,ルール実行先ホストのOSユーザーをマッピングします。
(5) OSユーザーのプロファイルを読み込む設定
ルール起動時にOSユーザーのプロファイルを読み込むように設定します。この設定は,JP1/IM - RLホストで必要です。
この設定を行うとルール起動要求だけでなく,JP1/IM - Managerの自動アクションによるコマンド実行やJP1/IM - Viewからのコマンド実行のときにもOSユーザーのプロファイルを読み込むようになります。
このため,JP1/IM - RLホストをJP1/IM - Managerの自動アクションやJP1/IM - Viewのコマンド実行先としても運用する場合には,自動アクションやコマンド実行で実行しているコマンドやバッチファイルについてOSユーザーのプロファイルを読み込むことで影響が生じないことを十分に確認してください。
なお,この設定を行わないと,ルール起動要求で実際にルールが開始されるまで遅延が生じる場合があります。
- jcocmddefコマンドを実行して,OSユーザーのプロファイルを読み込むように指定します。
jcocmddef -loaduserprofile ON- JP1/Baseを再起動する。
既にJP1/IM - Managerを導入・運用されていて後からJP1/IM- RLを導入されるとき,既存のコマンドやバッチファイルの実行に影響を及ぼす恐れがあってOSユーザーのプロファイルを読み込む設定にできない場合には,ルールが開始されるまでに生じる遅延によって自動アクションにも実行遅延が生じることがあります。このような場合にはJP1/Baseの“コマンド同時実行数”を2以上に設定したり,あるいは自動アクションの実行頻度が高いホストとは別のホストにJP1/IM - RLをインストールするといった構成を検討してください。
(6) サービスの起動順序の設定
JP1/IM - RLをインストールすると,JP1/IM - RLのサービスは,スタートアップの種類が「手動」の状態で登録されます。システムの起動時に自動で起動したい場合は,JP1/Baseの起動管理機能によってサービスの起動順序を制御してください。
- 次に示す起動順序定義ファイル(Jp1svprm.dat)ファイルを編集する。
起動順序定義ファイル(Jp1svprm.dat)を開き,次の定義から先頭の「#」を削除してください。
Baseパス\conf\boot\Jp1svprm.dat
#[Jp1RuleManager] #Name=JP1/RuleManager #ServiceName=JP1_RuleManager #StopCommand=jrm_spmd_stop.exe- Windowsを再起動する。
JP1/Baseの起動管理機能によってサービスを制御する場合は,JP1/RuleManagerサービスのスタートアップの種類は「手動」である必要があります。
サービスの起動順序の設定の詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のサービス起動終了順序の設定の章を参照してください。
(7) イベントサービスの設定
JP1/IM - RLとJP1/IM - Managerのホストが異なる場合,JP1/IM - RLが発行するJP1イベントをJP1/IM - Managerに転送するように,JP1イベントの転送設定をしてください。デフォルトでは,重大度が警告以上のJP1イベントが上位ホストに転送されます。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2009, 2011, Hitachi, Ltd.