4.3.2 カスタム属性マッピング定義ファイルの書式

カスタム属性マッピング定義ファイルは,次の書式で記述します。

形式

cia-map
name=NNMiインシデントの名前1
cia_1=カスタム属性名1
cia_2=カスタム属性名2

cia-map-end

記述内容
cia-map:
カスタム属性マッピング定義の開始を示します。
「cia-map-end」までが1つのカスタム属性マッピング定義となります。
name:
NNMiインシデントの名前を定義します。大文字小文字を区別して,完全一致する文字列を定義する必要があります。
「cia-map」から「cia-map-end」の間に,複数回指定された場合は,それぞれの名前のNNMiインシデントの変換時に対して,同じマッピング処理が行われます。
「cia-map」から「cia-map-end」の間に限らず,カスタム属性マッピング定義ファイル全体で,重複して同じ名前が指定された場合はエラーとなります。
cia_$n:
カスタム属性のインデックス$nに設定するカスタム属性名を定義します。
大文字小文字を区別して,完全一致する文字列を定義する必要があります。
$nは1~28を指定し,連続した番号にする必要はありません。
また,順不同に定義することも可能です(例:cia_15だけの定義でも可能)。
「cia-map」から「cia-map-end」の間に,同じインデックス$nが複数回定義された場合は,先に定義されたものから順に検索し,一致したものがマッピングされます。
「cia_3=.1.3.6.1.2.1.2.2.1.1.2」と定義した場合は,カスタム属性名が「.1.3.6.1.2.1.2.2.1.1.2」であるカスタム属性の名前が「NNMI_CIA_NAME_3」,型が「NNMI_CIA_TYPE_3」,値が「NNMI_CIA_VALUE_3」にそれぞれ設定されます。
cia-map-end:
カスタム属性マッピング定義の終了を示します。
「cia-map」から,本項目までが1つのNNMiインシデントのカスタム属性マッピング定義となります。
定義例

1:  cia-map
2:  name=SNMPLinkUp
3:  cia_1=.1.3.6.1.2.1.2.2.1.1.2
4:  cia_2=cia.address
5:  cia-map-end
6:
7:  cia-map
8:  name=SNMPColdStart
9:  name=SNMPWarmStart
10:  cia_5=cia.address
11:  cia-map-end

(a) 1行目から5行目までの定義
名前が「SNMPLinkUP」であるNNMi インシデントが変換対象となった場合に,カスタム属性名が「.1.3.6.1.2.1.2.2.1.1.2」であるカスタム属性の名前,型,値を,それぞれNNMI_CIA_NAME_1,NNMI_CIA_TYPE_1,NNMI_CIA_VALUE_1に設定する。
同様に,カスタム属性名が「cia.address」であるカスタム属性の名前,型,値を,それぞれNNMI_CIA_NAME_2,NNMI_CIA_TYPE_2,NNMI_CIA_VALUE_2に設定する。
(b) 7行目から11行目までの定義
名前が「SNMPColdStart」,および「SNMPWarmStart」であるNNMiインシデントが変換対象となった場合に,カスタム属性名が「cia.address」であるカスタム属性の名前,型,値を,それぞれNNMI_CIA_NAME_5,NNMI_CIA_TYPE_5,NNMI_CIA_VALUE_5に設定する。
定義の反映時期
サービス起動時,およびリロードコマンド(jegn_spmd_reload)を実行すると,設定が有効になります。
サービス起動時にエラーが発生した場合,サービスの起動に失敗します。
リロードコマンド実行時にエラーが発生した場合,変更が反映されず,リロードコマンド実行前の定義で動作します。
注意事項
  • 行頭に「#」を指定すると,その行はコメント行になります。
  • カスタム属性マッピング定義ファイルの最大サイズは10MBです。