jcsdbimport

機能

jcsdbexportコマンドでファイル出力した監視オブジェクトDBの保管情報(監視ツリー構成情報,共通イベント監視条件,およびビジュアル監視画面構成情報)をJP1/IM - Managerの監視オブジェクトDBに反映するためのコマンドです。

このコマンドは,jcsdbexportコマンドと併用して,ほかのサーバにJP1/IM - Managerの監視オブジェクトDBの保管情報を移行する際に利用します。

このコマンドは,セントラルスコープの機能が有効になっている場合に使用できます。

セントラルスコープサービスのデータ更新中にこのコマンドを実行すると,エラー終了します。例えば,[監視ツリー(編集中)]画面からサーバのツリーを更新中の場合や,jcschstatコマンドで監視ノードの状態を変更中の場合に,このコマンドを実行するとエラー終了します。

形式

jcsdbimport [-h 論理ホスト名]
           -o ファイル名
           [-t タイムアウト時間]

実行権限

Windowsの場合:Administrators権限(WindowsのUAC機能が有効な場合は管理者コンソールから実行)

UNIXの場合:スーパーユーザー権限

格納先ディレクトリ

Windowsの場合

Scopeパス¥bin¥

UNIXの場合

/opt/jp1scope/bin/

引数

-h 論理ホスト名

クラスタシステムで運用している場合に,論理ホスト名を指定します。このオプションを省略した場合,環境変数JP1_HOSTNAMEに指定した論理ホスト名が仮定されます。環境変数JP1_HOSTNAMEを指定していない場合,物理ホスト名が仮定されます。クラスタシステムを使用していない場合には指定は不要です。

-o ファイル名

JP1/IM - Managerの監視オブジェクトDBに反映させたい,jcsdbexportコマンドで出力したファイルをフルパスで指定します。ファイル名の末尾には「.dat」と指定します。パスに空白を含む場合は,「"」で囲んで指定します。

-t タイムアウト時間

サーバとの通信時のタイムアウト時間を指定します。指定できる値は,10~32,767(単位:秒)です。デフォルトは1,800秒(30分)です。

戻り値

0正常終了
1論理ホスト名が存在しない
2引数エラー
3指定したファイルが不正
4コマンドを実行する権限がない
6指定したファイルに対するアクセス権がない
12メモリー不足
31サーバ側でDBの初期化失敗
32サーバ側でDBへのアクセスに失敗
34ツリー構成ファイルのフォーマットエラー
37サーバからの応答がない(コネクション要求が失敗した)
38サーバとの通信が切断された(通信中にサーバが停止した,またはサーバ側の接続数が最大値を超えた)
39タイムアウトが発生した(サーバに要求送信後,応答を受信するまでにタイムアウト時間を超えた)
40サーバから不正な応答が送信された
41指定した入力ファイルが存在しない
42ほかのコマンドまたはほかの要求が実行中
48サーバが指定したファイルのファイルバージョンに対応していない
99その他のエラー

使用例

jcsdbexportコマンドで出力したファイル(input.dat)を,JP1/IM - Managerの監視オブジェクトDBに反映します。

jcsdbimport -o input.dat

出力例

KAVB7660-I input.datファイルから監視ツリー定義のインポートに成功しました