機能
相関イベント発行機能の状態,および起動オプションを表示するコマンドです。オプションの指定によって,現在使用している相関イベント発行定義,および相関イベント発行定義を反映した日時を表示することもできます。
形式
jcoegsstatus [-h 論理ホスト名]
[-d]
実行権限
Windows Server 2003の場合:なし
Windows Server 2008の場合:Administrators権限(WindowsのUAC機能が有効な場合は管理者コンソールから実行)
UNIXの場合:なし
格納先ディレクトリ
Consoleパス¥bin¥
/opt/jp1cons/bin/
引数
-h 論理ホスト名
クラスタシステムで運用している場合に,論理ホスト名を指定します。このオプションを省略した場合,環境変数JP1_HOSTNAMEに指定した論理ホスト名が仮定されます。環境変数JP1_HOSTNAMEを指定していない場合,物理ホスト名が仮定されます。クラスタシステムを使用していない場合には指定は不要です。
-d
-dオプションを指定すると相関イベント発行機能の状態,および起動オプションに加えて,現在使用している相関イベント発行定義,およびjcoegsstatusコマンドでの相関イベント発行定義の反映日時を表示します。
-dオプションを指定したjcoegsstatusコマンドはjcoegschangeコマンドと同時に実行できません。
出力形式
WindowsおよびUNIX(環境変数LANGがC以外)の場合
KAJV3261-I hostPの相関イベント発行サービスの状態を表示します
相関イベント発行機能 : 状態
起動オプション : 起動オプション
KAJV3261-I hostPの相関イベント発行サービスの状態を表示します
相関イベント発行機能 : 状態
起動オプション : 起動オプション
KAJV3281-I hostPの相関イベント発行定義を表示します
ファイル名 : ファイルの絶対パス
反映日時 : YYYY/MM/dd hh:mm:ss
VERSION=0002
# コメント
[発行条件名]
TARGET=相関の対象範囲の絞り込み条件
CON=イベント条件
SAME_ATTRIBUTE=同一属性値条件
CORRELATION_NUM=同時相関数
TIMEOUT=タイムアウト時間
TYPE=イベント相関タイプ
SUCCESS_EVENT=相関イベント情報
UNIX(環境変数LANGがC)の場合
KAJV3261-I The status of the correlation event generation service for ホスト名 will now be displayed.
Correlation event generation function : 状態
Start option : 起動オプション
KAJV3261-I The status of the correlation event generation service for ホスト名 will now be displayed.
Correlation event generation function : 状態
Start option : 起動オプション
KAJV3281-I The correlation event generation definition for ホスト名 will now be displayed.
File name : ファイルの絶対パス
Reflection time : YYYY/MM/dd hh:mm:ss
VERSION=0002
# コメント
[発行条件名]
TARGET=相関の対象範囲の絞り込み条件
CON=イベント条件
SAME_ATTRIBUTE=同一属性値条件
CORRELATION_NUM=同時相関数
TIMEOUT=タイムアウト時間
TYPE=イベント相関タイプ
SUCCESS_EVENT=相関イベント情報
状態に表示される文字列について次に説明します。
表1-23 状態に表示される文字列
状態に表示される文字列 | 動作状態 | 説明 |
---|---|---|
STARTING | 起動処理中 | 相関イベント発行機能が起動処理を実行している状態。 |
RUNNING | 相関稼働 | 相関イベント発行機能が起動しており,相関イベントの発行処理ができる状態。 次の場合にこの状態となる。
|
STANDBY | 機能停止 | 相関イベント発行機能は起動しているが,相関イベントの発行処理が停止している状態。 機能停止中に発生したJP1イベントに対して相関イベントの発行処理はしない。 また,機能停止から相関稼働になった場合でも,機能停止中に発生したJP1イベントに対して相関イベントの発行処理はしない。
|
STOPPING | 停止処理中 | 相関イベント発行機能が停止処理をしている状態。 |
STOP | 停止 | 相関イベント発行機能が停止している状態。 |
起動オプションに表示される文字列について次に説明します。
表1-24 起動オプションに表示される文字列
起動オプションに表示される文字列 | 起動オプション | 説明 |
---|---|---|
cold | coldスタート | 前回停止時に相関イベントの発行処理中であった情報を引き継がない。 |
warm | warmスタート | 前回停止時に相関イベントの発行処理中であった情報を引き継ぐ。 |
相関イベント発行定義ファイルの形式については,「相関イベント発行定義ファイル」(2. 定義ファイル)を参照してください。
戻り値
0 | 状態の表示に成功した |
1 | 状態の表示に失敗した |
2 | 相関イベント発行機能との通信がタイムアウトした |
100 | コマンドを実行する権限がない(Windows Server 2008限定) |
101 | 引数エラー |
102 | 通信エラー |
255 | その他の異常終了(システムエラー) |
使用例1
jcoegsstatus
KAJV3261-I hostPの相関イベント発行サービスの状態を表示します
相関イベント発行機能 : RUNNING
起動オプション : cold
使用例2
jcoegsstatus -d
KAJV3261-I hostPの相関イベント発行サービスの状態を表示します
相関イベント発行機能 : RUNNING
起動オプション : cold
KAJV3281-I hostPの相関イベント発行定義を表示します
ファイル名 : /tmp/teigi1.conf
反映日時 : 2005/11/05 20:35:30
VERSION=2
[CONDITION]
TARGET=B.SOURCESERVER==host1;host2;host3
CON=CID:1, B.ID==100, E.SEVERITY==Emergency;Critical;Alert;Error
SAME_ATTRIBUTE=B.SOURCESERVER
CORRELATION_NUM=20
SUCCESS_EVENT=B.ID:A00, E.SEVERITY:Emergency, B.MESSAGE:$EV1_B.MESSAGE
使用例3
物理ホスト(hostP)の相関イベント発行機能の状態および相関イベント発行定義を表示する場合(状態:機能停止,起動オプション:warm)
jcoegsstatus -d
KAJV3261-I hostPの相関イベント発行サービスの状態を表示します
相関イベント発行機能 : STANDBY
起動オプション : warm
KAJV3283-I hostPの相関イベント発行定義は定義されていません
使用例4
jcoegsstatus -d
KAJV3261-I hostPの相関イベント発行サービスの状態を表示します
相関イベント発行機能 : STOP
起動オプション : cold
KAJV3281-I hostPの相関イベント発行定義を表示します
ファイル名 : /tmp/teigi1.conf
反映日時 : 2005/11/05 20:35:30
VERSION=2
[CONDITION]
TARGET=B.SOURCESERVER==host1;host2;host3
CON=CID:1, B.ID==100, E.SEVERITY==Emergency;Critical;Alert;Error
SAME_ATTRIBUTE=B.SOURCESERVER
CORRELATION_NUM=20
SUCCESS_EVENT=B.ID:A00, E.SEVERITY:Emergency, B.MESSAGE:$EV1_B.MESSAGE
使用例5
jcoegsstatus -d
KAJV3261-I hostPの相関イベント発行サービスの状態を表示します
相関イベント発行機能 : RUNNING
起動オプション : cold
KAJV3281-I hostPの相関イベント発行定義を表示します
ファイル名 : /tmp/teigi1.conf
反映日時 : 2005/11/05 20:35:30
KAJV3285-I hostPの相関イベント発行定義に不正があるため,不正な相関イベント発行条件を無視して動作しています
[CONDITION]
CON=CID:1, B.ID==ZZZ ・・・※メッセージIDが不正
SUCCESS_EVENT=B.ID:A00, E.SEVERITY:Emergency, B.MESSAGE:$EV1_B.MESSAGE