イベントの拡張属性とは,イベント発行元プログラムが任意に指定できる属性です。拡張属性には共通情報と固有情報があります。共通情報はJP1プログラムで統一されている情報を示します。固有情報は共通情報以外の拡張属性を示します。
なお,拡張属性の属性名にはE.SEVERITYのように先頭に「E.」を付けて区別する場合があります。設定する際に「E.」を付ける必要がある場合は,マニュアル内でそのつど説明しています。
共通情報の一覧を次の表に示します。
表3-2 共通情報の一覧
項目 | 属性名 | 内容 |
---|---|---|
重大度 | SEVERITY | JP1イベントの緊急性を表す。緊急性の高い順に,次の値がある。 Emergency(緊急) Alert(警戒) Critical(致命的) Error(エラー) Warning(警告) Notice(通知) Information(情報) Debug(デバッグ) |
ユーザー名 | USER_NAME | 業務を実行しているユーザー名。 |
プロダクト名 | PRODUCT_NAME | JP1イベントを発行したプログラム名。次に示すプログラム名などがある。 /HITACHI/JP1/AJS /HITACHI/JP1/FTP /HITACHI/JP1/NETMDM /HITACHI/JP1/NPS /HITACHI/JP1/NT_LOGTRAP /HITACHI/JP1/PAM /HITACHI/JP1/IM/SCOPE |
オブジェクトタイプ | OBJECT_TYPE | イベント発行の契機となったオブジェクトの種類を表す名称。次に示す値などがある。 JOB,JOBNET,BATCHJOB,ACTION,LIST |
オブジェクト名 | OBJECT_NAME | イベント発行の契機となったオブジェクト(ジョブ,ジョブネットなど)の名称。 |
登録名タイプ | ROOT_OBJECT_TYPE | オブジェクトの種別。通常はオブジェクトタイプと同じだが,ジョブネットなど階層のあるオブジェクトの場合,最上層のオブジェクトの種別となる。値の範囲はオブジェクトタイプと同じ。 |
登録名 | ROOT_OBJECT_NAME | ユーザーの操作時に実行を指示する単位になる名称。通常はオブジェクト名と同じだが,ジョブネットなど階層のあるオブジェクトの場合,最上層のオブジェクトの名称になる。 |
オブジェクトID | OBJECT_ID | オブジェクトID。 PRODUCT_NAMEとの組み合わせによってオブジェクトのインスタンスを統合システム内で一意に意識できる文字列(形式は他製品に依存する。この情報はJP1/IM - Viewの[統合機能メニュー]画面から各製品のモニターを呼び出すときに使用する)。 |
事象種別 | OCCURRENCE | オブジェクト名に示したオブジェクトに対して起こった事象。次に示す事象種別などがある。 START(実行開始) END(実行終了) PAUSE(実行の一時停止) RELEASE(一時停止の解除) RESTART(再実行の開始) CREATE(定義の作成) DESTROY(定義の削除) |
開始時刻 | START_TIME | 実行開始または再実行開始の時刻(UTC 1970-01-01 00:00:00からの秒数)。この項目は設定されない場合もある。 |
終了時刻 | END_TIME | 実行終了の時刻(UTC 1970-01-01 00:00:00からの秒数)。この項目は設定されない場合もある。 |
終了コード | RESULT_CODE | 10進数文字列の終了コード。この項目は設定されない場合もある。 |