jcfcolvmvc

機能

vCenterから仮想化構成情報を取得し,仮想化構成情報ファイルに出力します。

なお,このコマンドを実行するための前提条件については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 構築ガイド」の「3.3.1(1) 仮想化構成を管理するための前提条件」を参照してください。

形式

jcfcolvmvc
         [-m 通信種別]
         -u ユーザーID
         [-p パスワード]
         -c ホスト名 [ホスト名]
         -o 出力ファイル名

実行権限

Windowsの場合:Administrators権限(WindowsのUAC機能が有効な場合は管理者コンソールから実行)

UNIXの場合:スーパーユーザー権限

格納ディレクトリ

Windowsの場合

Managerパス¥bin¥imcf¥

UNIXの場合

/opt/jp1imm/bin/imcf/

引数

-m 通信種別

vCenterとの通信方法を指定します。

httpsを指定した場合,vCenterとhttps通信をします。httpを指定した場合,vCenterとhttp通信をします。

このオプションを指定しなかった場合,httpsで通信をします。

-u ユーザーID

接続先vCenterのアカウントのユーザーIDを指定します。

ユーザーIDは,制御文字を含まない255バイト以内の文字列で指定します。

-p パスワード

-uオプションで指定したユーザーIDのパスワードを指定します。

パスワードは,制御文字を含まない255バイト以内の文字列で指定します。

このオプションを指定しなかった場合,パスワードなしが仮定されます。

-c ホスト名 [ホスト名]

vCenterが動作しているホストのホスト名を指定します。ホスト名は,255文字以内で指定します。オプションのあとに空白,またはタブ区切りで複数記述します。

-o 出力ファイル名

vCenterから取得した構成情報を格納する仮想化構成情報ファイルのファイル名を,相対パスまたは絶対パス形式で指定します。パスに空白を含む場合は,「"」で囲みます。

戻り値

0正常終了※1
1引数エラー
2メモリー不足
3JavaVMの起動エラーが発生した
4実行権限エラー
5管理者コンソールから実行されなかった
6出力ファイルがすでに存在する
7仮想化構成情報の取得に失敗※2
8入出力エラーが発生した
99その他のエラー
注※1
一部取得できなかった仮想ホスト情報があった場合も,コマンドとしては正常終了になります。
注※2
仮想化構成を取得できなかった場合に,戻り値を返します。

仮想化構成情報ファイルの形式

表1-14 ヘッダー情報(1行目)

項目出力値
仮想化構成情報ファイルの識別文字列#VM
ファイルフォーマットバージョン090100
文字コードUTF-8固定

表1-15 ヘッダー情報(2行目)

項目出力値
ホスト名Host_name
VMMホスト名VMM_host_name
仮想化管理種別Virtual_manager_type
仮想化管理製品のバージョンManager_version
仮想化構成管理ホストVirtual_host_manager

表1-16 出力項目(3行目以降)

項目説明
ホスト名ホスト名。
VMMホスト名仮想化環境ソフトウェアが稼働するホストのホスト名。
ゲストOSが存在しないVMMホストの場合,仮想ホスト名が空白で,VMMホスト名だけ設定される。
仮想化管理種別仮想化構成を管理する製品の種別。
  • vCenterの場合:vCenter
  • VMware ESXの場合:ESX
仮想化管理製品のバージョン仮想化構成を管理する製品のバージョン。
仮想化管理元ホスト名VMMホストを管理するホスト名。

出力例

#VM,090100,UTF-8
Host_name,VMM_host_name,Virtual_manager_type,Manager_version,Virtual_host_manager
Vm1,ESX1,,,
Vm2,ESX1,,,
ESX1,,ESX,4.0,vCenter1
vCenter1,, vCenter,2.0,