クラスタセットアップ情報ファイル(jimdbclustersetupinfo.conf)
形式
#IM DATABASE SERVICE - Logical Host Number
LOGICALHOSTNUMBER=値
#IM DATABASE SERVICE - Logical Host Name
LOGICALHOSTNAME=値
#IM DATABASE SERVICE - DB Size
IMDBSIZE=S
#IM DATABASE SERVICE - Port Number
IMDBPORT=値
#IM DATABASE SERVICE - Data Storage Directory (Local Work Area)
IMDBDIR=Managerパス¥db
#IM DATABASE SERVICE - Data Storage Directory (Shared Data Area)
SHAREDBDIR=共有ディレクトリ¥db
#IM DATABASE SERVICE - Online Host Name
ONLINEHOSTNAME=値
#IM DATABASE SERVICE - DB Install Directory
IMDBENVDIR=Managerパス¥dbms |
ファイル
jimdbclustersetupinfo.conf(クラスタセットアップ情報ファイル)
jimdbclustersetupinfo.conf.model(クラスタセットアップ情報ファイルのモデルファイル)
格納先ディレクトリ
- Windowsの場合
Managerパス¥conf¥imdb¥setup¥
- UNIXの場合
/etc/opt/jp1imm/conf/imdb/setup/
説明
統合監視DBおよびIM構成管理DBのクラスタ環境のセットアップ時に,IMデータベースのサイズやIMデータベースのデータを格納するディレクトリなどを記述するファイルです。
なお,クラスタセットアップ情報ファイルは,統合監視DBとIM構成管理DBのセットアップ時に共通で参照します。統合監視DBまたはIM構成管理DBをセットアップしたあとに,もう一方のデータベースを作成する場合には,同じ値を指定する必要があります。また,クラスタ環境を構築する場合,待機系のセットアップをするときは,実行系で使用したクラスタセットアップ情報ファイルをコピーし,実行してください。同一ホストに複数の論理ホストを設定する場合は,jimdbclustersetupinfo.conf(クラスタセットアップ情報ファイル)を別名でコピーし,設定情報を変更する必要があります。
クラスタセットアップ情報ファイルに指定したデータベースのサイズと作成するデータベースのサイズを示します。
表2-50 作成するデータベースのサイズ
サイズ | システムDB領域(ローカルディスク)※1(ギガバイト) | システムDB領域(共有ディスク)※1(ギガバイト) | 統合監視DB領域※2(ギガバイト) | IM構成管理DB領域※2(ギガバイト) | 合計(ギガバイト) |
---|
S | 0.05 | 0.95 | 9 | 1 | 11 |
M | 0.1 | 1.9 | 33 | 1 | 36 |
L | 0.6 | 7.4 | 96 | 10 | 114 |
- 注※1
- システムDB領域(ローカルディスク)は,クラスタセットアップ情報ファイルに指定したローカルデータベース格納ディレクトリの直下(IMMDBDIR)に作成されます。
- 注※2
- システムDB領域(共有ディスク),統合監視DB領域とIM構成管理DB領域は,クラスタセットアップ情報ファイルに指定した共有データベース格納先ディレクトリ(SHAREDBDIR)の直下に作成されます。インストールに必要な容量は,110メガバイトです。
定義の反映時期
セットアップ時に,このファイルの内容を読み込み,各項目に指定された値でIMデータベースの環境を構築します。
記述内容
- LOGICALHOSTNUMBER
- IMデータベースの論理ホストを識別する番号を1~9の半角数値で指定します。
- 論理ホストを追加する場合は,別の番号を指定する必要があります。実行系と待機系で同じ番号を指定してください。
- LOGICALHOSTNAME
- 論理ホスト名を指定します。論理ホスト名はjp1cohasetupコマンドおよびjp1cc_setup_clusterコマンドで指定した論理ホスト名を指定してください。指定できる文字列は,半角英数字,_,-,.(ピリオド),および@で構成される32文字以内の文字列です。なお,論理ホスト名は,大文字・小文字を区別します。論理ホスト名には,JP1/Baseで設定した論理ホスト名を,大文字・小文字を含めて正確に指定してください。
- IMDBSIZE
- 作成するIMデータベースのサイズを半角英大文字のS,M,Lで指定します。デフォルトはSです。
- IMDBDIR
- IMデータベースのデータを格納するディレクトリを絶対パス形式で指定します。指定したディレクトリの直下にimdbディレクトリを作成し,IMデータベースのファイル(ローカル作業領域用)を格納します。
- Windowsの場合:
ネットワークドライブが指定された場合またはWindowsの予約デバイスファイルが指定された場合はエラーとなります。また,指定したディレクトリが存在しない場合は,コマンドの実行に失敗します。コマンドを実行する前に,必ずディレクトリを作成してください。
- UNIXの場合:
指定するディレクトリは,常にマウント状態にあるディレクトリを指定し,アンマウントされやすいディレクトリは指定しないでください。運用中にアンマウントされると,データベースの起動やアクセスに失敗します。また,指定したディレクトリが存在しない場合は,コマンドの実行に失敗します。コマンドを実行する前に,必ずディレクトリを作成してください。
- 絶対パス形式で使用できる文字列を次に示します。
- Windowsの場合:
半角英数字,_,¥,(,),.(ピリオド),および半角スペースで構成される95文字以内の文字列です。ドライブ名で始める必要があります。
- UNIXの場合:
半角英数字,_,/,および.(ピリオド)で構成される95文字以内の文字列です。パス区切り文字(/)で始める必要があります。
- IMDBPORT
- IMデータベースが使用するポート番号を指定します。指定できる範囲は,5001~65535です。
- ここで指定するポート番号は,次のポート番号とは重複できません。
- ほかの論理ホストのセットアップで指定したポート番号
- servicesファイルに記載されているポート番号※
- ほかの製品の組み込みHiRDBで使用しているポート番号
- ほかの製品,OSなどが使用する一時ポート番号
- 注※ IMDBPORTに設定したポート番号を,あとでservicesファイルに記載しないようにしてください。
- SHAREDBDIR
- クラスタ構成時に実行系と待機系で共有するIM データベースのデータを格納するディレクトリを絶対パス形式で指定します。指定したディレクトリの直下にimdbディレクトリを作成し,IMデータベースのファイル(共有データ領域用)を格納します。
- 絶対パス形式で使用できる文字列を次に示します。
- Windowsの場合:
半角英数字,_,¥,(,),.(ピリオド),および半角スペースで構成される95文字以内の文字列です。ドライブ名で始める必要があります。
ネットワークドライブが指定された場合またはWindowsの予約デバイスファイルが指定された場合はエラーとなります。また,指定したディレクトリが存在しない場合は,コマンドの実行に失敗します。コマンドを実行する前に,必ずディレクトリを作成してください。
- UNIXの場合:
半角英数字,_,/,および.(ピリオド)で構成される95文字以内の文字列です。パス区切り文字(/)で始める必要があります。
指定するディレクトリは,常にマウント状態にあるディレクトリを指定し,アンマウントされやすいディレクトリは指定しないでください。運用中にアンマウントされると,データベースの起動やアクセスに失敗します。また,指定したディレクトリが存在しない場合は,コマンドの実行に失敗します。コマンドを実行する前に,必ずディレクトリを作成してください。
- ONLINEHOSTNAME
- 実行系のホスト名を指定します。指定できる文字列は,半角英数字,_,-,/,.(ピリオド),および@で構成される32文字以内の文字列です。なお,論理ホスト名は,大文字・小文字を区別します。なお,実行系のホスト名は,大文字・小文字を区別します。実行系のホスト名は大文字・小文字を含めて正確に指定してください。
- IMDBENVDIR
- IMデータベースをインストールするディレクトリを絶対パス形式で指定します。指定したディレクトリの直下にディレクトリ(JMn:nはLOGICALHOSTNUMBERと一致します)を作成し,IMデータベースをインストールします。デフォルトは次のとおりです。
- Windowsの場合:Managerパス¥dbms
ネットワークドライブが指定された場合またはWindowsの予約デバイスファイルが指定された場合はエラーとなります。また,指定したディレクトリが存在しない場合は,コマンドの実行に失敗します。コマンドを実行する前に,必ずディレクトリを作成してください。
- UNIXの場合:/var/opt/jp1imm/dbms
指定するディレクトリは,常にマウント状態にあるディレクトリを指定し,アンマウントされやすいディレクトリは指定しないでください。運用中にアンマウントされると,データベースの起動やアクセスに失敗します。また,指定したディレクトリが存在しない場合は,コマンドの実行に失敗します。コマンドを実行する前に,必ずディレクトリを作成してください。
また,シンボリックリンクを含むパスは指定しないでください。
- 絶対パス形式で使用できる文字列を次に示します。
- Windowsの場合:
半角英数字,_,¥,(,),および半角スペースで構成される195文字以内の文字列です。ドライブ名で始める必要があります。
- UNIXの場合:
半角英数字,_,/,および.(ピリオド)で構成される123文字以内(Linuxの場合は22文字以内)の文字列です。パス区切り文字(/)で始める必要があります。
定義例
#IM DATABASE SERVICE - Logical Host Number
LOGICALHOSTNUMBER=1
#IM DATABASE SERVICE - Logical Host Name
LOGICALHOSTNAME=host1
#IM DATABASE SERVICE - DB Size
IMDBSIZE=S
#IM DATABASE SERVICE - Data Storage Directory (Local Work Area)
IMDBDIR=Managerパス¥db
#IM DATABASE SERVICE - Port Number
IMDBPORT=20750
#IM DATABASE SERVICE - Data Storage Directory (Shared Data Area)
SHAREDBDIR=共有ディレクトリ¥db
#IM DATABASE SERVICE - Online Host Name
ONLINEHOSTNAME=host_H1
#IM DATABASE SERVICE - DB Install Directory
IMDBENVDIR=Managerパス¥dbms