機能
イベント取得フィルターの位置をイベントコンソールサービスからイベント基盤サービスに変更します。
イベント取得フィルター(互換用)を使用している場合にこのコマンドを実行すると,JP1イベントの監視に加えて,自動アクションやセントラルスコープなどのほかの機能にも有効なフィルターとして動作させることができます。また,フィルター条件を詳細に定義できるようになります。ただし,イベント取得フィルター(互換用)のまま運用したい場合は,フィルター位置の変更は不要です。
なお,07-00以前のイベント取得フィルターで設定した内容,またはイベント取得フィルター(互換用)で設定した内容は,下記表で示すとおりに引き継がれます。運用に合わせて設定内容,条件群名を変更してください。
表1-20 イベント取得フィルター設定項目の引き継ぎ
jcochafmodeコマンド実行前の設定 | jcochafmodeコマンド実行後 |
---|---|
設定なし | 何も設定のない「既存条件群」に引き継がれる。 |
イベントIDだけ設定 | 「既存条件群」に引き継がれる。 |
重大度だけ設定 | 「既存条件群」に引き継がれる。 |
JP1/SESイベントだけ設定 | 「既存条件群_SES」に引き継がれる。 |
JP1/SESイベント,イベントIDを設定 | JP1/SESイベント,イベントID※の設定が「既存条件群_SES」として引き継がれる。 イベントID※の設定が「既存条件群」として引き継がれる。 |
重大度,イベントIDを設定 | 「既存条件群」に引き継がれる。 |
JP1/SESイベント,重大度を設定 | JP1/SESイベントの設定は「既存条件群_SES」として引き継がれる。 重大度の設定は「既存条件群」として引き継がれる。 |
JP1/SESイベント,重大度,イベントIDを設定 | JP1/SESイベント,イベントID※の設定が「既存条件群_SES」として引き継がれる。 重大度,イベントID※の設定が「既存条件群」として引き継がれる。 |
形式
jcochafmode [-h 論理ホスト名]
実行権限
Windowsの場合:Administrators権限(WindowsのUAC機能が有効な場合は管理者コンソールから実行)
UNIXの場合:スーパーユーザー権限
格納先ディレクトリ
Consoleパス¥bin¥
/opt/jp1cons/bin/
注 このコマンドは,Windows Server 2008,HP-UX (IPF),およびLinux版のJP1/IM - Managerには同梱されていません。
引数
-h 論理ホスト名
イベント取得フィルター(互換用)の論理ホスト名を指定します。このオプションを省略した場合,物理ホストを仮定します。クラスタシステムを使用していない場合には指定は不要です。
注意事項
戻り値
0 | 正常終了 |
1 | 異常終了 |
使用例
論理ホストhost01のイベント取得フィルター(互換用)を,イベント基盤サービス上で動作するイベント取得フィルターに変換する。
jcochafmode -h host01
出力例1
イベント取得フィルターを変更する対象ホストのJP1/IM - Managerが停止されている場合
KAVB1005-I コマンド(jcochafmode)を開始しました
KAVB0836-I イベント取得フィルタを互換から通常モードに切り替えました
KAVB1002-I コマンド(jcochafmode)が正常終了しました
出力例2
イベント取得フィルターを変更する対象ホストのJP1/IM - Managerが停止されていない場合
KAVB1005-I コマンド(jcochafmode)を開始しました
KAVB0831-E JP1/IM - Managerが起動しています
KAVB1003-I コマンド(jcochafmode)が異常終了しました